JP4152019B2 - 多極同軸コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液晶パネルと基板とをケーブルを介して接続するのに用いられる多極同軸コネクタである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ノートパソコンでは液晶パネルが大型化し、これに伴って、液晶パネルと基板とをケーブルを介して接続するコネクタが多極化している。また、液晶パネルの大型化に伴う高解像度の要請により、液晶パネルや周辺部品の動作周波数が高くなってきており、このため、他の機器への電磁障害(EMI:electromagnetic interference) の問題が顕在化してきている。
【0003】
このような問題を解決するため、同軸ケーブルを用いることが考えられる。例えば、図30に示すコネクタでは、テープ状をなすフラット同軸ケーブル201をケーブルホルダ202に装着し、外部導体(シールド線)をグランドバー203にはんだ付けすると共に、中心導体204をU字に曲げる。次いでケーブルホルダ202をシェル207付きのプラグ205に挿入する。この時、中心導体204がプラグ205の図示しないコンタクトのばね部に挟み込まれ、同軸ケーブル201の中心導体204とプラグ205のコンタクトが接続される。このようにしてケーブルホルダ202が挿入されたプラグ205を、図示しない基板に固定されたシェル208付きのリセプタクル206と嵌合させることにより、電気的接続を可能とするものである。
【0004】
ところで、液晶パネルが比較的早く寿命に達する場合もあり、このような場合、基板にフラット同軸ケーブル201を介して接続されたプラグはそのまま流用する一方、液晶パネルをこれに固定されているリセプタクル206とともに一括して交換することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のコネクタでは、ケーブルホルダ202と、プラグ205と、リセプタクル206という3つの主たる部品が必要なので、部品点数が多く、部品コストおよび組立コストを含めて製造コストが高い。
さらに、この種のコネクタでは、コンタクト間の接触圧の緩みは信号伝達の不良につながるので、コネクタの連結状態をロックするロック機構が必要であるが、シェルやハウジングの内部で係合するタイプ(いわゆるインナーロックタイプ)のロック機構では、例えば部品交換時等にロックを外し難いという問題がある。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡単な構成にて組立が簡単で製造コストを安くすることができる多極同軸コネクタを提供することである
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項記載の発明の態様は、横並びの多数のコンタクトを保持する絶縁性のベースハウジングと、このベースハウジングに対して相対回動することによりベースハウジングとの間に開放空間を形成する絶縁性のカバーハウジングと、各ハウジングをそれぞれ覆い両ハウジングの閉じ状態で互いに接続される導電性のシェルと、多極の同軸ケーブルの端部を保持した状態で開放状態のカバーハウジングの収容部に取り外し可能に挿入される端部を含み、この端部が閉じ状態の両ハウジング間に挟持されるケーブルアセンブリとを備え、両ハウジングの閉じ状態で、各同軸ケーブルの中心導体がベースハウジングに保持されたコンタクトに直接又は間接的に接続され、各同軸ケーブルの外部導体が少なくとも一方のシェルに直接又は間接的に接続され、上記ケーブルアセンブリの端部は、横並びの多数の同軸ケーブルの外部導体を一括して接続する導電性のグランド板を含み、カバーハウジングの閉じ状態で、グランド板よりも同軸ケーブルの先端側で露出する中心導体が対応する相手方のコンタクトに押圧接触されると共に、グランド板がベースハウジングおよびカバーハウジングの何れか一方のシェルに押圧接触され、上記ケーブルアセンブリの端部は、カバーハウジングの先端から基端に向けて形成された挿入孔に中心導体側から挿入され、挿入された状態で、ケーブルアセンブリの各中心導体およびグランド板がカバーハウジングの内面に露出することを特徴とするものである。
【0012】
本態様では、開放状態のカバーハウジングの収容部にケーブルアセンブリを挿入して保持した後、カバーハウジングを閉じると、同軸ケーブルの中心導体がベースハウジングのコンタクトに接続されると共に、グランド板が何れか一方のハウジングのシェルに接続される。カバーハウジングは開放姿勢に回動するものであっても良いし、ベースハウジングから取り外し可能なものであっても良い。
【0013】
従来技術で示したようなプラグにあたる部品の構成を省略したので、部品点数が少なく、部品コスト、組立コストの低減を通じて製造コストを安くすることができる。また、開放状態のカバーハウジングにケーブルアセンブリを装着する際に、両ハウジング間で挟持力を働かせない状態でケーブルアセンブリを装着するので、装着力が軽くて装着が非常にスムーズに行えると共に、中心導体等が装着動作時に損傷したりすることがない。
【0014】
また、上記ケーブルアセンブリの端部は、横並びの多数の同軸ケーブルの外部導体を一括して接続する導電性のグランド板を含み、カバーハウジングの閉じ状態で、グランド板よりも同軸ケーブルの先端側で露出する中心導体が対応する相手方のコンタクトに押圧接触されると共に、グランド板がベースハウジングおよびカバーハウジングの何れか一方のシェルに押圧接触されるので、下記の利点がある。
【0015】
すなわち、ケーブルアセンブリを装着したカバーハウジングを閉じると、中心導体がベースハウジングのコンタクトに押圧されて接続されると共に、グランド板が何れか一方のハウジングのシェルに押圧されて接続される。ベースハウジング側からの押圧力を受けない状態でケーブルアセンブリの端部を装着するので、装着時に、中心導体やグランド板が損傷しない。
また、上記ケーブルアセンブリの端部は、カバーハウジングの先端から基端に向けて形成された挿入孔に中心導体側から挿入され、挿入された状態で、ケーブルアセンブリの各中心導体およびグランド板がカバーハウジングの内面に露出するので、下記の利点がある。すなわち、開放されたカバーハウジングの挿入孔にケーブルアセンブリを挿入することにより、ケーブルアセンブリを容易に装着することができる。
【0016】
上記目的を達成するため、請求項記載の発明の態様は、横並びの多数のコンタクトを保持する絶縁性のベースハウジングと、このベースハウジングに対して相対回動することによりベースハウジングとの間に開放空間を形成する絶縁性のカバーハウジングと、各ハウジングをそれぞれ覆い両ハウジングの閉じ状態で互いに接続される導電性のシェルと、多極の同軸ケーブルの端部を保持した状態で開放状態のカバーハウジングの収容部に取り外し可能に挿入される端部を含み、この端部が閉じ状態の両ハウジング間に挟持されるケーブルアセンブリとを備え、両ハウジングの閉じ状態で、各同軸ケーブルの中心導体がベースハウジングに保持されたコンタクトに直接又は間接的に接続され、各同軸ケーブルの外部導体が少なくとも一方のシェルに直接又は間接的に接続され、カバーハウジングの閉じ状態で、グランド板よりも同軸ケーブルの先端側で露出する中心導体が対応する相手方のコンタクトに押圧接触されると共に、グランド板がベースハウジングおよびカバーハウジングの何れか一方のシェルに押圧接触され、上記ケーブルアセンブリの端部は、開放状態のカバーハウジングの内面に形成された凹部に内面側から収容され、上記開放状態のカバーハウジングにケーブルアセンブリの端部を保持する保持手段をさらに備え、上記カバーハウジングは同軸ケーブルの中心導体をそれぞれ保持する保持溝を有し、各中心導体は対応する保持溝の底部にそれぞれ独立して形成される金属被膜にはんだ付けされており、上記保持手段は上記金属被膜を含むことを特徴とするものである。
本態様では、開放状態のカバーハウジングの収容部にケーブルアセンブリを挿入して保持した後、カバーハウジングを閉じると、同軸ケーブルの中心導体がベースハウジングのコンタクトに接続されると共に、グランド板が何れか一方のハウジングのシェルに接続される。カバーハウジングは開放姿勢に回動するものであっても良いし、ベースハウジングから取り外し可能なものであっても良い。従来技術で示したようなプラグにあたる部品の構成を省略したので、部品点数が少なく、部品コスト、組立コストの低減を通じて製造コストを安くすることができる。また、開放状態のカバーハウジングにケーブルアセンブリを装着する際に、両ハウジング間で挟持力を働かせない状態でケーブルアセンブリを装着するので、装着力が軽くて装着が非常にスムーズに行えると共に、中心導体等が装着動作時に損傷したりすることがない。
また、ケーブルアセンブリを装着したカバーハウジングを閉じると、中心導体がベースハウジングのコンタクトに押圧されて接続されると共に、グランド板が何れか一方のハウジングのシェルに押圧されて接続される。ベースハウジング側からの押圧力を受けない状態でケーブルアセンブリの端部を装着するので、装着時に、中心導体やグランド板が損傷しない。
また、開放されたカバーハウジングの内面の凹部にケーブルアセンブリを嵌め込むことにより、ケーブルアセンブリを容易に装着することができる。
【0019】
また、本コネクタの製造時において、カバーハウジングが開放された仕掛かり状態で、例えば中心導体が正規の位置からずれたりすることを抑制できる。その結果、信頼性の高いコネクタを実現することができる。
また、上記カバーハウジングは、同軸ケーブルの中心導体をそれぞれ保持する保持溝を有し、各中心導体は対応する保持溝の底部にそれぞれ独立して形成される金属被膜にはんだ付けされており、上記保持手段は上記金属被膜を含むので、下記の利点がある。
【0020】
すなわち、同軸ケーブルの各中心導体が対応する保持溝の内面の金属被膜にはんだ付けされているので、本コネクタの製造時において、カバーハウジングが開放された仕掛かり状態で、中心導体が保持溝からずれたりすることがない。その結果、信頼性の高いコネクタを実現することができる。保持溝の底部に金属被膜を形成する手法としては、例えばMID(Molded Interconnection Device )の形成手法がある。
【0021】
ここで、上述したMID技術には、露光法やレーザ法等のワンショット法の他、ツーショット法がある。例えば露光法では、カバーハウジングを射出成形した後、メッキ不要箇所にマスキングを施し、露光処理することでメッキが付かない部分を作り、このメッキがつかない部分を除いてメッキ工程でメッキ膜からなる金属被膜を生成する。レーザ法は露光法においてレーザ光を用いて露光する手法であり、多極同軸コネクタにおいて、上記の保持溝の底部等、配置ピッチの細かい微細な部分を寸法精度良く露光する場合に好適に用いることができる。
【0022】
また、ツーショット法では、例えばインサートによる2色成形の要領で異なる2種類の樹脂を一体成形するが、まず、2色成形の絵柄に相当する部分(表面に金属被膜を形成するための部分)を、MIDのメッキを付けることの可能な樹脂により成形する(一次成形)。次いで、二次成形で残りの部分をMIDのメッキが付かない樹脂により成形した後、メッキ処理を行い、一次成形された部分の表面に金属被膜を析出させて、金属被膜を含む一体構造を得る。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態の多極同軸コネクタの要部の分解断面図であり、図2は組立断面図である。図1および図2を参照して、基板1の表面1aに実装されるベースハウジング2と、このベースハウジング2に回動開閉自在に設けられ、ベースハウジング2との間に開放空間3を形成可能なカバーハウジング4と、横並びの多数の同軸ケーブル5を含むケーブルアセンブリ6とを備えている。
【0028】
ケーブルアセンブリ6は、同軸ケーブル5の端部を一括して保持し且つ両ハウジング2,4間に形成される開放空間3へ挿脱される絶縁性の板材7を有している。同軸ケーブル5の先端から、露出する中心導体8、この中心導体8の被覆部9、および露出する外部導体10がこの順で配置されている。
図1、図2、並びにケーブルアセンブリ6の平面図及び側面図である図3(a)及び(b)を参照して、板材7の第1の板面7aには、各同軸ケーブル5の中心導体8をそれぞれ接続して横並びの列状に配置された第1の導電性部材11が形成されている。また、板材7の第1の板面7aには、第1の導電性部材11と距離を隔てて矩形状をなし、各外部導体10を一括して接続する第2の導電性部材12の第1の部分13が配置されている。この第2の導電性部材12の第1の部分13は、板材7を貫通するスルーホール14内の導電性部材を介して、板材7の第2の面7bの略全域に形成された第2の導電性部材12の第2の部分15に接続されている。
【0029】
上記のスルーホール14は矩形状をなす第2の導電性部材12の第1の部分13の一部に連なるように、例えば1カ所或いは複数箇所に設けておけば良い。
第1および第2の導電性部材11,12は、プリント配線板上に回路を形成する場合と同様の手法で、板材7の第1および第2の板面7a,7bに印刷によりパターン形成されている。各第1の導電性部材11と対応する中心導体8との接続や、第2の導電性部材12の第1の部分13と各外部導体10との接続は、はんだ付けにより行われている。例えば各第1の導電性部材11の表面に予めペーストはんだをスクリーン印刷と同様の原理で塗布しておき、次いで、各同軸ケーブル5の中心導体8を各ペーストはんだの上に載置した後、ペーストはんだをリフロー処理してはんだ付けが行われる。
【0030】
図1および図2参照して、ベースハウジング2は絶縁性部材からなり、ケーブルアセンブリ6の第1の導電性部材11と接続される横並びの多数のコンタクト16を保持している。コンタクト16間のピッチP[図4(b)を参照]は例えば0.4〜0.5mmである。コンタクト16は、固定片部17と弾性片部18によりフォーク状をなしており、コンタクト16の後端部には、基板1の表面1aの導電性部材(図示せず)にはんだ付けにより接続されるL字形形状のリード部19が形成されている。固定片部17は楔状突起を有していて、ベースハウジング2の固定孔2a内に挿入されて固定されている。また、弾性片部18は、ベースハウジング2の内下面2bに櫛歯状に形成されたガイド溝20に収容されて保持されている。弾性片部18の先端はカバーハウジング4側に突出する山形突起21を有している。山形突起21の頂部が、ケーブルアセンブリ6の第1の導電性部材11を弾力的に押圧して接触する接触部を構成している。
【0031】
図1、図2並びに図4(a)及び(b)を参照して、ベースハウジング2の上面および両側面は例えば板金成形された例えば銅合金等の金属製のシェル22により覆われている。シェル22は両側前方に平行に延びる一対の補強部23を有しており、これらの補強部23は、下向きに開いたチャンネル材24を含み、このチャンネル材24は、ウェブ25、内フランジ26および外フランジ27を有している。外フランジ27の下縁には、基板1の表面1aに沿う支持板28が延設されている。また、チャンネル材24の前端部はウェブ25が省略されて両フランジ26,27が上方へ露出している。ウェブ25が省略されている部分に対応して、内フランジ26には、カバーハウジング4を覆う後述するシェル34の係合突起36を係合させるための例えば四角形形状の係合孔29が形成されている。係合突起36と係合孔29とでロック手段が構成されている。また、係合突起36と係合孔29との係合部分を介して、両シェル22,34が互いに電気的に接続されるようになっている。
【0032】
カバーハウジング4は絶縁性部材からなり、基端部においてベースハウジング2と係合することにより、回動軸線30[図4(a)を参照]の回りに回動自在に支持されている。図1及び図2を参照して、カバーハウジング4の基端部の幅方向の中間部は、ベースハウジング2の内奥壁31の下縁部32に係合する湾曲状の段部33を有しており、この部分も回動をガイドする役目を果たしている。
【0033】
図1、図2並びに図4(a)及び(b)を参照して、カバーハウジング4の上面および側面、並びに下面(内面)および前面の一部が、例えば板金成形された銅合金等の金属製のシェル34により覆われている。このシェル34は、カバーハウジング4の上面を覆う上板部38と、両側面をそれぞれ覆う一対の側板部39と、上板部38の前縁から幅方向中間部を除いて、カバーハウジング4の前面を覆う一対の前板部40と、各前板部40の下縁からカバーハウジング4の下面(内面)に略平行に延びる弾性片部40とを備えている。この弾性片部40は、下向きに凸のなだらかな山形に形成されており、カバーハウジング4の閉じ状態で、ケーブルアセンブリ6の第2の導電性部材12を弾力的に押圧して接触する。
【0034】
また、図4(a)及び(b)並びに図5を参照して、シェル34の両側板部39の後端からU字状に湾曲して前方へ延びるアーム35が設けられており、このアーム35の前端部には、上記ベースハウジング2のシェル22の係合孔29に、図6に示すように嵌まり込む係合突起36が例えば切り起こしにより形成されている。また、各アーム35の前端部には、ロック解除手段の一例を提供するものとして、外側方へ延びるL字形形状のロック解除操作部37がそれぞれ延設されている。ユーザが指で、これらのロック解除操作部37を両側から挟み込むように内側に向けて押すことにより、アーム35がU字状に湾曲する基端部42を支点として撓み、係合突起36を係合孔29から離脱させるようになっている。
【0035】
本実施の形態では、図1に示すようにカバーハウジング4を開放した状態で、ベースハウジング2の開放部3に、図において矢印方向にケーブルアセンブリ6を挿入した後、図2に示すようにカバーハウジング4を閉じると、ケーブルアセンブリ6の第1の板面7aに配置された第1の導電性部材11がベースハウジング2のコンタクト16の弾性片部18に押圧されて接続される。これにより、各同軸ケーブル5の中心導体8が対応するコンタクト16に接続される。また、第2の導電性部材12がカバーハウジング4のシェル34の弾性片部41に押圧されて接続されることにより、各同軸ケーブル5の外部導体10が両ハウジング2,4のシェル22,34に接続される。
【0036】
また、カバーハウジング4を開放して形成される十分に広い開放部3に、両ハウジング2,4間で挟持力を働かせない状態でケーブルアセンブリ6を挿脱するので、挿脱力が軽くて挿脱が非常にスムーズに行えると共に、ケーブルアセンブリ6の各導電性部材11,12が挿脱時に損傷したりすることがない。
また、カバーハウジング4を閉じると同時に、両ハウジング2,4の金属製のシェル22,34同士が互いに直接係合して、両ハウジング2,4の連結状態がロックされるので、ロックが確実である。金属部材同士の係合によりロックを達成するので、ユーザに対して確実なロックの達成感を与えることができる。ロック手段を介して両シェル22,34が互いに電気的に接続されるので、両シェル22,34を接続する手段を別途に構成する場合と比較して、構造を簡素化できる。また、外部から操作可能なロック解除操作部37を設けてあるので、所要時にカバーハウジング4を容易に開放して、ケーブルアセンブリ6を抜き取ることができる。
【0037】
また、従来技術で示したようなプラグの構成を省略したので、部品点数が少なく、部品コスト、組立コストの低減を通じて製造コストを安くできる。
次いで、図7ないし図15を参照して、本発明の第2の実施の形態の多極同軸コネクタについて説明する。本第2の実施の形態の主たる特徴は、図7に示すようにベースハウジング48に対して相対回動されて開放されたカバーハウジング49の内面(下面)に、ケーブルアセンブリ43の端部を予めセットし、次いで、カバーハウジング49を閉じて、コネクタの連結状態を達成するようにした点である。
【0038】
また、カバーハウジング49を閉じると、ベースハウジング48を覆う金属製のシェル50に外方へ突出するように切り起こされた係合突起51が、カバーハウジング49を覆う金属製のシェル52に形成された鉤形のステー状の係合突起53に係合し、シェル50,52同士が互いにロックされると共に、互いの導通が確保されるようにしてある。両係合突起51,53によりロック手段が構成されている。
【0039】
図7において、81,82はシェル52に内向きに切り押された弾性係止片である。弾性係止片81はケーブルアセンブリ43の後述するグランド板44に押圧接触してこれを係止し、グランド板44とシェル52との電気的導通を確保するものである(図12参照)。弾性係止片82は、シェル52自身をカバーハウジング49に係止するものである。83はカバーハウジング49を回動自在に支持するために用いられる支持フックである。また、シェル52に設けられた断面半円形状の舌片84が、シェル50に設けられた巻き胴状の受け片85により受けられており、シェル50,52同士も互いの相対回動を案内する機能を果たしている。また、舌片84と受け片85の接触により互いの電気的導通が確保されている。
【0040】
ケーブルアセンブリ43の平面及び側面をそれぞれ示す図8(a)及び(b)を参照して、ケーブルアセンブリ43は、横並びに配置された多数の同軸ケーブル5の外部導体10を接続しこれらを一括して保持する導電性の横板からなるグランド板44と、各同軸ケーブル5の露出する中心導体8の先端部を一括して保持する例えば絶縁性のテープからなる保持シート45とを備えている。グランド板44は同軸ケーブル5の外部導体10を挟持する一対の分割板46,46を組み合わせてなる。一方の分割体46の合わせ面に形成された嵌合突起を、他方の分割体46の合わせ面に形成された嵌合凹部に圧入することにより、互いに結合されてグランド板44を構成している。各分割体45の合わせ面には、断面半円形状の溝が設けられており、これらの溝を合わせて形成される断面円形の収容孔47内に外部導体10が圧接状態で収容され、グランド板44と外部導体との導通が確保されている。
【0041】
ベースハウジング48の平面及び前面を示す図9(a)及び(b)ベースハウジング48は絶縁性部材からなり、ケーブルアセンブリ43の各同軸ケーブル5の中心導体8とそれぞれ接続される横並びに多数のコンタクト54,55を保持している。
図9(a)のX−X線に沿う断面図である図10(a)及び図9(a)のY−Y線に沿う断面図である図10(b)を参照して、一方のコンタクト54は、上方に配置される短尺の固定片部56と下方に配置される長尺の弾性片部57によりフォーク状をなしており、コンタクト54の後端下部には、基板の表面の導電性部材にはんだ付けされると共にベースハウジング58の後下縁部を挟持するL字形形状のリード部58が形成されている。弾性片部57はベースハウジング48の内下壁59に形成された奥行き方向途中部まで延びるガイド溝60に一部が収容され、保持されている。弾性片部57は山形に形成されており、その頂部が同軸ケーブル5の中心導体8に押圧接触される。固定片部56はベースハウジング48の上部の固定孔61に後方から挿入され、固定されている。
【0042】
他方のコンタクト55は、下方に配置される長尺の固定片部62と上方に配置される短尺の弾性片部63によりフォーク状をなしている。固定片部62の前端部には、基板の表面の導電性部材にはんだ付けされると共にベースハウジング58の前下縁部を挟持するL字形形状のリード部64が形成されている。固定片部62はベースハウジング48の内下面59に形成されベースハウジング48の前端に達するガイド溝65に一部が収容され保持されている。また、固定片部62の後端部はベースハウジング48の下部に形成された固定孔66に前方から挿入され固定されている。
【0043】
シェル50は例えば板金成形された銅合金等からなり、ベースハウジング48の上面及び側面を覆っている。シェル50の側板部67の前半部68には、上述した係合突起51が設けられている。また、側板部67の前半部68はベースハウジング48の側面の凹部に対向しており、ベースハウジング48との間に隙間を設けている。これにより、一対の側板部67の前半部68が互いに内側へ弾性変形できるようになっている。したがって、一対の側板部67の前半部68を指で挟持して両側から押圧することにより、カバーハウジング49のシェル52の係合突起53と係合した係合突起51の係合が解除され、容易にロックを解除できるようになっている。側板部67の前半部68によりロック解除手段が構成されている。
【0044】
カバーハウジング49の上面及び前面をそれぞれ示す図11(a)及び(b)、並びにケーブルアセンブリ43を装着した状態のカバーハウジング49の下面(内面)を示す図12を参照して、カバーハウジング49は絶縁性部材からなり、閉じ状態での上面及び側面、並びに下面の一部を上記のシェル52により覆われている。シェル52はカバーハウジング49の上面(外面)を覆う上板部75と、カバーハウジング49の両側面を覆う側板部76と、各側板部76から延設されてカバーハウジング49の下面の一部を覆う一対の下板部77とを備えている。前述した係合突起53は各側板部76に設けられており、側方へ延びる第1の部分78と、第1の部分78に連続してシェル52の側板部76に平行に延びる第2の部分79とを備えている(図16参照)。第1の部分79と側板部76との間には、ベースハウジング48側のシェル50の側板67の前半部68を出入りさせるための十分な隙間Sが形成されている。
【0045】
図11(b)、図12及び図13を参照して、カバーハウジング49の下面69(閉じ状態での下面である)には、ケーブルアセンブリ43の保持シート45を前方(基端側)から収容して保持するために前方に開放するシート保持孔70と、露出する各中心導体8を下方から収容して保持するために下方(内面側)に開放して櫛状に配列された中心導体保持溝71と、各被覆部9を下方(内面側)から収容して保持するために下方に開放する被覆部保持凹部72と、グランド板44を下方から収容して保持するために下方に開放するグランド板保持凹部73と、各同軸ケーブル5の外郭を下方から収容して保持するために下方に開放するケーブル保持凹部74とを、基端側からこの順で備えている。
【0046】
次いで、図13,図14及び図15を参照して、コネクタの組立手順について説明する。図13に示すようにカバーハウジング49を開放し且つシェル52を取り外した状態で、まず、櫛状に配列された各中心導体保持溝71に、同軸ケーブル5の対応する中心導体8を嵌め入れ、次いで、保持シート45をシート保持孔70に導入した後、被覆部9、グランド板44及び同軸ケーブル5の外郭を、それぞれ対応する被覆部保持凹部72、グランド板保持凹部73及びケーブル保持凹部74に嵌め入れる(図14参照)。このとき前述したようにグランド板44が弾性係止片81と接触してグランド板44とシェル52とが導通される。
【0047】
次いで、図14及び図15に示すように、シェル52をカバーハウジング49にカバーハウジング49の先端側からスライドさせながら被せる。シェル52を完全に被せると、前述した弾性係止片82がカバーハウジング49に形成された対応する凹部に係合し、シェル52がカバーハウジング49に係止される。これにより、ケーブルアセンブリ43及びシェル52の装着が完了する。
【0048】
次いで、カバーハウジング49を閉じると、図17(a)及び(b)に示すように、各同軸ケーブル5の中心導体8が、対応するコンタクト54,55の弾性片部57,63に直接、押圧接触されて、導通が確保され、信号伝達が可能となる。
なお、ケーブルアセンブリ43を取り外す際には、上述した動作の逆の手順で容易に取り外すことができる。
【0049】
本第2の実施の形態によれば、開放状態のカバーハウジング49にケーブルアセンブリ43の端部をセットした後、カバーハウジング49を閉じることにより、同軸ケーブル5の中心導体8を、ベースハウジング48のコンタクト44,45に押圧接触させる。
交換時に外部からロック手段としての係合突起51,53同士の係合を容易に解除できるので、ケーブルアセンブリ43を容易に挿脱できる。
【0050】
特に、カバーハウジング49が開放されて両ハウジング48,49間で挟持力を働かせない状態で、ケーブルアセンブリ43を装着するので、装着力が軽くて装着が非常にスムーズに行えると共に、中心導体8やグランド板44が装着動作時に損傷したりすることがない。
また、従来のプラグの構成を省略してあるので、部品点数が少ない結果、部品コスト、組立コストの低減を通じて製造コストを安くできる。
【0051】
また、ケーブルアセンブリ43をカバーハウジング49にセットする際、各中心導体8の先端をテープからなる簡易な保持シート45で一まとめに保持してあるので、各中心導体8がばらばらにならず整列した状態で、対応する中心導体保持溝71に収容することができる。
なお、本第2の実施の形態では、図13〜図15に示すようにカバーハウジング49をベースハウジング48に取り付けた状態で、カバーハウジング49にケーブルアセンブリ43の端部を装着するようにしたが、これに限らず、図18に示す第3の実施の形態のように、ベースハウジング48から完全に取り外された状態のカバーハウジング49に、ケーブルアセンブリ43の端部を装着するようにしても良い。この場合、ケーブルアセンブリ43の装着作業が非常に行い易く、装着してシェル52を取り付けた後は、ケーブルアセンブリ43付きのカバーハウジング48として一体に取り扱うことができ、取り扱い易い。
【0052】
次いで、図19〜図22は本発明の第4の実施の形態を示している。これらの図を参照して、本第4の実施の形態が図7〜図17に示した第2の実施の形態と主に異なるのは下記である。すなわち、第2の実施の形態では金属板からなるシェル52を用いていたが、本第4の実施の形態では、カバーハウジング49Aのシェル50Aをカバーハウジング49Aの表面の一部に例えばMID(Molded Interconnection Device )技術を用いて形成された導電性の金属被膜120により構成してある。
【0053】
また、第2の実施の形態では、シェル52によってケーブルアセンブリ43のグランド板44をカバーハウジング49に保持していたが、本第4の実施の形態では、カバーハウジング49Aの中心導体保持溝71Aの底部に例えばMID(Molded Interconnection Device )技術を用いて形成された導電性の金属被膜124に、ケーブルアセンブリ43の各中心導体8をはんだ付けにより保持してある。
【0054】
カバーハウジング49Aの平面図及び前面図である図19(a)及び(b)、並びにカバーハウジング49Aの下面図である図20において、ハッチングを施してある部分がシェル50Aである。図21(a)図19(a)のX−X線に沿う断面図に相当する。これらの図を参照して、シェル50Aは、カバーハウジング49Aの上面全体を覆う上面部121と、カバーハウジング49Aの内面(下面)の前側部分を覆う下面部122と、これら上面部121及び下面部122の間に連続させる前面部123とを有している。下面部122はグランド板保持凹部73Aの略全域を覆っている。
【0055】
また、中心導体保持溝71Aの底部125には、図21(a)及び図21(a)のY−Y線に沿う断面図である図22(a)に示すように、導電性の金属被膜124が形成されており、図21(b)及び図21(b)のZ−Z線に沿う断面図である図22(b)に示すように、ケーブルアセンブリ43の各中心導体8が中心導体保持溝71Aの底部125の金属被膜124にはんだ付けにより固定されている。なお、第2の実施の形態と同様の構成については、同一符号の末尾に参照符号Aを追加して示してある。
【0056】
本態様では、同軸ケーブル5の各中心導体8が対応する中心導体保持溝71Aの底部125の金属被膜124にはんだ付けされているので、本コネクタの製造時において、カバーハウジング49Aが開放された仕掛かり状態で、中心導体8が中心導体保持溝71Aからずれたりすることがない。その結果、信頼性の高いコネクタを実現することができる。
【0057】
上記の金属被膜120,124を形成する手法としてのMID技術には、露光法やレーザ法等のワンショット法の他、ツーショット法があるが、本実施の形態では、中心導体保持溝71Aの配置ピッチが例えば0.4〜0.5mmと非常に微細であるので、レーザ法が適している。レーザ法では、例えば導電性樹脂からなるカバーハウジング49Aを射出成形した後、メッキ不要箇所にマスキングを施し、レーザ光を用いて露光処理することでメッキが付かない部分を作り、このメッキがつかない部分を除いてメッキ工程でメッキ膜からなる金属被膜120,124を生成する。露光処理において、レーザ光は各中心導体保持溝71Aに沿って走査することになり、配置ピッチの細かい微細な部分を寸法精度良く露光することができる。このとき、レーザ光はカバーハウジング49Aの下面側から照射することになる。
【0058】
なお、レーザ法に代えて、露光法やツーショット法を用いることも無論可能である。また、シェルは金属板により構成し、中心導体保持溝71Aの底部のみに金属被膜124を形成するようにしても良い。
また、上記の第4の実施の形態では、レーザ光はカバーハウジング49Aの下面側から照射していたが、これに限らず、カバーハウジング49Aの前面側又は後面側から中心導体保持溝71Aの長手方向に沿って照射することも可能である。ただし、この場合、第5の実施の形態としての図23に示すように、中心導体保持溝71Aの底部126は、レーザ光Lが照射される前側(又は後側)に向かって開いた面になるように傾斜していることが必要となる。この場合、レーザ光を走査することなく、底部125を露光することができるので、より寸法精度良く露光処理することが可能となる。
【0059】
次いで、図24ないし図29を参照して、本発明の第6の実施の形態の多極同軸コネクタについて説明する。本第6の実施の形態が第2の実施の形態と主に異なるのは、下記の1)および2)である。すなわち、
1)第2の実施の形態のケーブルアセンブリ43では、同軸ケーブル5の先端部を保持する保持シート45を採用していたが、本第3の実施の形態のケーブルアセンブリ86では、これを廃止した点が異なる。従って、本第3の実施の形態のケーブルアセンブリ86では、図24に示すように各同軸ケーブル5の露出する中心導体8がフリーになっている。
2)図28(a)及び(b)に示すように、カバーハウジング87をベースハウジング88に対して着脱自在とし、取り外し状態のカバーハウジング87の先端部に開口する挿入孔89へ、ケーブルアセンブリ86の端部を挿入してセットした後、カバーハウジング87をベースハウジング88に装着するようにしている。挿入孔89は、ケーブルアセンブリ86のグランド板44を収容保持するためのグランド板収容部118と、各同軸ケーブル5の中心導体8を被覆部9と共にそれぞれ収容保持する中心導体保持部119とを含んでいる。中心導体保持部119は、櫛状に配置されており、奥部を除いて下方に開放している。中心導体8の先端はこの奥部にまで達する。また、上記下方に開放する部分を通して、下方からベースハウジング88側のコンタクト90(91)が中心導体保持部119内に侵入し、中心導体8と弾性的に直接接触するようになっている。中心導体保持部119は上記下方に開放する部分に対応して中心導体保持溝を構成している。
【0060】
両ハウジング87,88の組合せ状態の平面及び前面を示す図25(a)及び(b)を参照して、まず、ベースハウジング88は絶縁性部材からなり、横並びに多数のコンタクト90,91を保持している。
図25(a)のX−X線に沿う断面図である図26(a)を参照して、一方のコンタクト90の後半部は、下部の固定片部92と上部の弾性片部93とでフォーク状をなしており、コンタクト90の前下端部には、逆T字状をなすリード部94が形成されている。固定片部92は、ベースハウジング88の下部壁95の中間部に形成された固定孔96に、ベースハウジング88の前方から挿入され固定されている。コンタクト90は弾性片部93の頂部を含む一部を除いて残りの部分が、ベースハウジング88の下部壁95の上面に形成され櫛状に配列されたガイド溝101によって保持されている。
【0061】
図25(a)のY−Y線に沿う断面図である図26(b)を参照して、他方のコンタクト91は、ベースハウジング88の後部に形成された固定孔97に後方から挿入されて固定される固定主体部98と、固定主体部98から前部下端から前斜め上方へ延びる略T字形形状をなす弾性片部99と、固定主体部98の後部下端に形成されたL字形形状のリード部100とを備えている。弾性片部99は頂部を除く残りの部分が、ベースハウジング88の下部壁95の上面に形成されたガイド溝102によって保持されている。
【0062】
ベースハウジング88の上面及び側面は金属製のシェル103によって覆われている。シェル103は図25(a)に示す平面視で、略コの字形形状をなしており、ベースハウジング88の上面を覆う上板部115を備えている。上板部115の両側部からは前方へ向けて延設部116が延びている。各延設部116の外縁からは下方に延びる側板部104が延設されている。
【0063】
各側板部104には、側方へ突出し、後述するカバーハウジング87のシェル107の係合凹部114に係合する弾性変形可能な係合突起105が設けられている。また側板部104の下端縁には、係合突起105の下方で基板の表面に平行に延びる脚部106が設けられている。各延設部116の前端部117は、自由端となっており、これらの前端部117を両側から指で挟んで内側へ押すことにより、延設部116及び側板部104が弾性変形し、係合突起105の係合凹部114に対する係合が外れるようになっている。すなわち、延設部116の前端部117がロック解除手段を構成している。
【0064】
カバーハウジング87の上面及び側面は金属製のシェル107によって覆われている。シェル107はカバーハウジング87の上面を覆う上板部108を備えている。この上板部108の前端両側部には、カバーハウジング87の前面に沿う前板部109が延設され、これらの前板部109を介して上記の上板部108と下板部110が連結されている。
【0065】
また、上板部108は、各前板部109に隣接して、周囲がコの字形形状に切り欠かれた弾性舌片111を形成している。これらの弾性舌片111は、カバーハウジング87の挿入孔89内へ突出する山形形状を呈している。弾性舌片111は、図28(a)及び(b)に示すようにして、挿入孔89に挿入されるケーブルアセンブリ86のグランド板44を、シェル107の下板部110との間に挟持し、グランド板44を下板部110側へ弾力的に押圧する働きをする。これにより、グランド板44とシェル107との電気的導通が確保される。
【0066】
シェル107の上板部108は両側方へ延びる一対の延設部112を有しており、各延設部112の外縁には下方へ延びる側板部113が延設されている。各側板部113は、カバーハウジング87の閉じ状態で、図25(a)及び(b)並びに図27に示すように、ベースハウジング88側のシェル103の側板部104に被せられ、上述した係合突起105が側板部113に形成された係合凹部114に係合するようになっている。係合突起105と係合凹部114との係合により両シェル103,107の電気的導通が確保される。
【0067】
本実施の形態によれば、図28(a)に示すようにベースハウジング88から取り外されたカバーハウジング87の挿入孔89にケーブルアセンブリ86の端部を挿入し、各中心導体8を中心導体保持部119に収容し、グランド板44をグランド板収容部118に収容する。次いで、カバーハウジング87をベースハウジング88側に斜めに装着した後、カバーハウジング87を閉じると、図29(a)及び(b)に示すように、各中心導体8が対応するコンタクト90,91に押圧接触される。また、両ハウジング87,88のシェル103,107同士が係合突起105と係合凹部114との係合により、互いに連結されてロックが達成されると共に、シェル103,107同士の電気的導通が確保される。
【0068】
本第6の実施の形態においても、交換時にシェル103の延設部116の前端部117を操作して、外部からロックを容易に解除できるので、ケーブルアセンブリ86を容易に挿脱できる。特に、両ハウジング87,88間で挟持力を働かせない状態でケーブルアセンブリ86を挿脱するので、挿脱力が軽くて挿脱が非常にスムーズであり、中心導体8やグランド板44が挿脱時に損傷したりすることもない。部品点数が少ないので、部品コスト、組立コストの低減を通じて製造コストを安くできる。
【0069】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、第2、第3、第4及び第5の実施の形態において、保持シート45を廃止することの可能である。また、第6の実施の形態において、中心導体保持部119において、下方に開放する溝の底部にMID技術により金属被膜を形成し、この金属被膜に中心導体8をはんだ付けして保持するようにしても良い。また、各実施の形態において、ベースハウジング及びカバーハウジングの少なくとも一方のシェルをMID技術を用いた金属被膜により構成することが可能である。その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【0072】
【発明の効果】
請求項記載の発明では、従来技術で示したようなプラグにあたる部品の構成を省略したので、部品点数が少なく、部品コスト、組立コストの低減を通じて製造コストを安くすることができる。また、開放状態のカバーハウジングにケーブルアセンブリを装着する際に、両ハウジング間で挟持力を働かせない状態でケーブルアセンブリを装着するので、装着力が軽くて装着が非常にスムーズに行えると共に、中心導体等が装着動作時に損傷したりすることがない。
【0073】
また、ケーブルアセンブリを装着したカバーハウジングを閉じると、中心導体がベースハウジングのコンタクトに押圧されて接続されると共に、グランド板が何れか一方のハウジングのシェルに押圧されて接続される。ベースハウジング側からの押圧力を受けない状態でケーブルアセンブリの端部を装着するので、装着時に、中心導体やグランド板が損傷しない。また、開放されたカバーハウジングの挿入孔にケーブルアセンブリを挿入することにより、ケーブルアセンブリを容易に装着することができる。
【0074】
請求項記載の発明では、従来技術で示したようなプラグにあたる部品の構成を省略したので、部品点数が少なく、部品コスト、組立コストの低減を通じて製造コストを安くすることができる。また、開放状態のカバーハウジングにケーブルアセンブリを装着する際に、両ハウジング間で挟持力を働かせない状態でケーブルアセンブリを装着するので、装着力が軽くて装着が非常にスムーズに行えると共に、中心導体等が装着動作時に損傷したりすることがない。また、ベースハウジング側からの押圧力を受けない状態でケーブルアセンブリの端部を装着するので、装着時に、中心導体やグランド板が損傷しない。また、開放されたカバーハウジングの内面の凹部に内面側からケーブルアセンブリの端部を嵌め込むことにより、ケーブルアセンブリを容易に装着することができる。
【0075】
また、本コネクタの製造時において、カバーハウジングが開放された仕掛かり状態で、例えば中心導体が正規の位置からずれたりすることを抑制できる。その結果、信頼性の高いコネクタを実現することができる。
また、同軸ケーブルの各中心導体が、対応する保持溝の底部に例えばMID技術を用いて形成された金属被膜にはんだ付けされているので、本コネクタの製造時において、カバーハウジングが開放された仕掛かり状態で、中心導体が保持溝からずれたりすることがない。その結果、信頼性の高いコネクタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の多極同軸コネクタの分解断面図である。
【図2】第1の実施の形態の多極同軸コネクタの組立断面図である。
【図3】(a)及び(b)はそれぞれ第1の実施の形態におけるケーブルアセンブリの平面図および側面図である。
【図4】(a)及び(b)はそれぞれ第1の実施の形態においてケーブルアセンブリを装着しない状態の多極同軸コネクタの平面図及び前面図である。
【図5】第1の実施の形態においてシェル同士が連結される直前の状態を示す概略斜視図である。
【図6】第1の実施の形態においてシェル同士が互いに連結された状態を示す多極同軸コネクタの側面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の多極同軸コネクタの側面図であり、カバーハウジングが開放された状態を示している。
【図8】(a)及び(b)はそれぞれ第2の実施の形態におけるケーブルアセンブリの平面図および側面図である。
【図9】(a)及び(b)はそれぞれ第2の実施の形態のベースハウジングの平面図及び前面図である。
【図10】(a)及び(b)はそれぞれ図9(a)のX−X線に沿う断面図及びY−Y線に沿う断面図である。
【図11】(a)及び(b)はそれぞれ第2の実施の形態のカバーハウジングの平面図及び前面図である。
【図12】第2の実施の形態のケーブルアセンブリを装着した状態のカバーハウジングの下面図である。
【図13】第2の実施の形態のケーブルアセンブリをカバーハウジングに装着する工程を示す多極同軸コネクタの一部破断側面図である。
【図14】第2の実施の形態のカバーハウジングにシェルを装着する工程を示す多極同軸コネクタの一部破断側面図である。
【図15】第2の実施の形態のカバーハウジングへのシェルの装着が完了した状態を示す多極同軸コネクタの一部破断側面図である。
【図16】第2の実施の形態においてシェル同士が係合する部分を示す要部斜視図である。
【図17】(a)及び(b)はそれぞれ第2の実施の形態においてカバーハウジングが閉じられた状態を各コンタクトに対応して示す多極同軸コネクタの断面図である。
【図18】第2の実施の形態の変更例としての第3の実施の形態のカバーハウジングにケーブルアセンブリの端部を装着する工程を示す概略断面図である。
【図19】(a)及び(b)はそれぞれ第4の実施の形態のカバーハウジングの平面部及び前面図である。
【図20】第4の実施の形態のカバーハウジングの下面図である。
【図21】(a)は図19(a)のX−X線に沿う断面図であり、(b)はカバーハウジングにケーブルアセンブリの端部が装着された状態を示すカバーハウジングの断面図である。
【図22】(a)は図21(a)のY−Y線に沿う断面図であり、(b)は図21(b)のZ−Z線に沿う断面図である。
【図23】第4の実施の形態の変更例としての第5の実施の形態のカバーハウジングの中心導体保持溝の底部をレーザ光で露光処理する工程を示しカバーハウジングの概略断面図である。
【図24】(a)及び(b)はそれぞれ第6の実施の形態におけるケーブルアセンブリの平面図および側面図である。
【図25】第6の実施の形態においてケーブルアセンブリを装着しない状態の多極同軸コネクタの平面図及び前面図である。
【図26】(a)及び(b)はそれぞれ図25(a)及び(b)のX−X線に沿う断面図及びY−Y線に沿う断面図である。
【図27】第6の実施の形態においてシェル同士が互いに係合した状態を示す多極同軸コネクタの側面図である。
【図28】(a)は第6の実施の形態において、カバーハウジングにケーブルアセンブリの端部を装着する工程を示す一部破断分解側面図であり、(b)はケーブルアセンブリの端部を装着したカバーハウジングをベースハウジングに装着する工程を示す一部破断分解斜視図である。
【図29】(a)及び(b)はそれぞれ第6の実施の形態においてカバーハウジングが閉じられた状態を各コンタクトに対応して示す多極同軸コネクタの断面図である。
【図30】従来の多極同軸コネクタの概略分解斜視図である。
【符号の説明】
2 ベースハウジング
3 開放部
4 カバーハウジング
5 同軸ケーブル
6 ケーブルアセンブリ
7 板材
8 中心導体
9 被覆部
10 外部導体
11 第1の導電性部材
12 第2の導電性部材
16 コンタクト
22 シェル
29 係合孔(ロック手段)
34 シェル
36 係合突起(ロック手段)
37 解除操作部(ロック解除手段)
43 ケーブルアセンブリ
44 グランド板
45 保持シート
48 ベースハウジング
49,49A カバーハウジング
50 シェル
51,53 係合突起(ロック手段)
52,52A シェル
54,55 コンクタト
68 前半部(ロック解除手段)
70,70A シート保持孔
71,71A 中心導体保持溝
72,72A 被覆部保持凹部
73,73A グランド板保持凹部
74,74A ケーブル保持凹部
81,82 弾性係止片
86 ケーブルアセンブリ
87 カバーハウジング
88 ベースハウジング
89 挿入孔
90,91 コンタクト
103 シェル
105 係合突起
107 シェル
114 係合凹部
116 延設部
117 前端部(ロック解除手段)
118 グランド板収容部
119 中心導体保持部
120,124 金属被膜
125,126 底部

Claims (2)

  1. 横並びの多数のコンタクトを保持する絶縁性のベースハウジングと、
    このベースハウジングに対して相対回動することによりベースハウジングとの間に開放空間を形成する絶縁性のカバーハウジングと、
    各ハウジングをそれぞれ覆い両ハウジングの閉じ状態で互いに接続される導電性のシェルと、
    多極の同軸ケーブルの端部を保持した状態で開放状態のカバーハウジングの収容部に取り外し可能に挿入される端部を含み、この端部が閉じ状態の両ハウジング間に挟持されるケーブルアセンブリとを備え、
    両ハウジングの閉じ状態で、各同軸ケーブルの中心導体がベースハウジングに保持されたコンタクトに直接又は間接的に接続され、各同軸ケーブルの外部導体が少なくとも一方のシェルに直接又は間接的に接続され、
    上記ケーブルアセンブリの端部は、横並びの多数の同軸ケーブルの外部導体を一括して接続する導電性のグランド板を含み、
    カバーハウジングの閉じ状態で、グランド板よりも同軸ケーブルの先端側で露出する中心導体が対応する相手方のコンタクトに押圧接触されると共に、グランド板がベースハウジングおよびカバーハウジングの何れか一方のシェルに押圧接触され、
    上記ケーブルアセンブリの端部は、カバーハウジングの先端から基端に向けて形成された挿入孔に中心導体側から挿入され、挿入された状態で、ケーブルアセンブリの各中心導体およびグランド板がカバーハウジングの内面に露出することを特徴とする多極同軸コネクタ。
  2. 横並びの多数のコンタクトを保持する絶縁性のベースハウジングと、
    このベースハウジングに対して相対回動することによりベースハウジングとの間に開放空間を形成する絶縁性のカバーハウジングと、
    各ハウジングをそれぞれ覆い両ハウジングの閉じ状態で互いに接続される導電性のシェルと、
    多極の同軸ケーブルの端部を保持した状態で開放状態のカバーハウジングの収容部に取り外し可能に挿入される端部を含み、この端部が閉じ状態の両ハウジング間に挟持されるケーブルアセンブリとを備え、
    両ハウジングの閉じ状態で、各同軸ケーブルの中心導体がベースハウジングに保持されたコンタクトに直接又は間接的に接続され、各同軸ケーブルの外部導体が少なくとも一方のシェルに直接又は間接的に接続され、
    上記ケーブルアセンブリの端部は、横並びの多数の同軸ケーブルの外部導体を一括して接続する導電性のグランド板を含み、
    カバーハウジングの閉じ状態で、グランド板よりも同軸ケーブルの先端側で露出する中心導体が対応する相手方のコンタクトに押圧接触されると共に、グランド板がベースハウジングおよびカバーハウジングの何れか一方のシェルに押圧接触され、
    上記ケーブルアセンブリの端部は、開放状態のカバーハウジングの内面に形成された凹部に内面側から収容され、
    上記開放状態のカバーハウジングにケーブルアセンブリの端部を保持する保持手段をさらに備え、
    上記カバーハウジングは同軸ケーブルの中心導体をそれぞれ保持する保持溝を有し、各中心導体は対応する保持溝の底部にそれぞれ独立して形成される金属被膜にはんだ付けされており、上記保持手段は上記金属被膜を含むことを特徴とする多極同軸コネクタ。
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