JP4151276B2 - ポンプディスペンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の開口部に取り付けられ、容器内部の液体内容物を吐出または噴霧するポンプディスペンサに関し、特に、エジェクタヘッドをアッパキャップに螺合してロックする際の過剰締め付けを防止することができるポンプディスペンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のポンプディスペンサとしては、シリンダ状のポンプ本体と、このポンプ本体内に往復移動自在に挿入されるピストンと、ピストンから上方に延びるステムと、前記ポンプ本体の上端部を閉塞しかつ前記ステムが往復移動自在に挿通されるガイド穴を有するアッパキャップと、前記ステム上端に接続されるエジェクタヘッドと、該エジェクタヘッドに設けられ前記ステムを通じてポンプ本体内部に連通する吐出ノズルと、前記ポンプ本体を容器に装着し保持するコンテナキャップとを備えた構成となっている。
【0003】
そして、前記アッパキャップの外側面には雄ねじを設けると共に、前記エジェクタヘッドの内周面には雌ねじを設け、出荷時には、エジェクタヘッドを押し下げてアッパキャップに螺合してロックし、使用時に、エンドユーザがエジェクタヘッドを回転して開栓するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した従来技術の場合には、ロック時におけるエジェクタヘッドの締め込み量が一定していなかったため、ロック状態が安定しないという問題があった。
すなわち、エジェクタヘッドを締め込み過ぎると摩擦トルクが過大となって開栓し難い。特に、コンテナキャップと容器本体とのねじ嵌合力より大きくなった場合には、コンテナキャップが共回りしてしまう。
一方、エジェクタヘッドの締め込みが弱いと、アッパキャップの雄ねじとエジェクタヘッドのスカート部内面の雌ねじ間の摩擦力が小さくなり、例えば容器に装着された状態で店頭に陳列された時に、ロック状態が解除されてしまう可能性もあった。
【0005】
そこで、本出願人は、既に、アッパキャップ天面のガイド穴近傍には外面にラチェット歯を有する略円筒状の筒を立設するとともに、エジェクタヘッドにはラチェット歯を乗り越えて弾性変形してラチェット歯の噛合面と噛合する係止片を設けることにより、締め込み量の安定化を図るポンプディスペンサを提案している(特開2001−247146号公報参照)。
この公報に記載のラチェット歯と係止片の機構を用いることにより、締め込み量の安定化には一定の効果が得られるものの、乗り越えた後の停止位置が一定せず、なお、締め込み過ぎとなる可能性があった。
【0006】
本発明は上記した従来技術の課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、エジェクタヘッドを確実にロック状態とすることができ、しかもエジェクタヘッドの締まり過ぎを防止し得るポンプディスペンサを提供することにある。
さらに、不用意にエジェクタヘッドの締め付けが弛んでロック状態が解除されることを防止し得るポンプディスペンサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にあっては、シリンダ状のポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復移動自在に挿入されるピストンと、該ピストンから上方に延びるステムと、前記ポンプ本体の上端部を閉塞しかつ前記ステムが往復移動自在に挿通されるガイド穴を有するアッパキャップと、前記ステム上端に接続されるエジェクタヘッドと、該エジェクタヘッドに設けられ前記ステムを通じてポンプ本体内部に連通する吐出ノズルと、前記ポンプ本体を容器に装着し保持するコンテナキャップとを備え、前記アッパキャップの外側面に雄ねじを設けて前記エジェクタヘッドの内周面の雌ねじとねじ嵌合してエジェクタヘッドを押し下げ状態に保持可能としたポンプディスペンサにおいて、前記アッパキャップとエジェクタヘッドとの間に、締め込み方向に係合してエジェクタヘッドのねじ込み量を規制するストッパ手段を設け、前記アッパキャップには、外面にラチェット歯を有する略円筒状の筒を立設するとともに、前記エジェクタヘッドには前記ラチェット歯を弾性変形しながら乗り越えて前記ラチェット歯の噛合面と噛合する係止片が設けられ、ストッパ手段はエジェクタヘッドの締め込み方向に沿って係止片がラチェット歯を乗り越えた位置にて係合する構成となっていることを特徴とする。
【0008】
ストッパ手段は、アッパキャップの雄ねじのねじ山終端近傍に設けたストッパにエジェクタヘッドの雌ねじのねじ山始端が突き当たる構成としたことを特徴とする。
【0009】
ストッパ手段は、エジェクタヘッドの雌ねじのねじ山終端近傍に設けられたストッパにアッパキャップの雄ねじのねじ山始端が突き当たる構成としてもよい。
【0010】
また、ストッパ手段は、エジェクタヘッドの下端とアッパキャップ上面との間で上下方向に係合する凹凸部によって構成してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
実施の形態1
図1乃至図5は本発明の実施の形態1に係るポンプディスペンサを示している。
このポンプディスペンサ1は、図4,図5に示すように、据置型のシャンプー容器等に用いられるもので、容器(図示しない)の開口部から容器内に挿入され内部に液体を貯留するポンプ室を備えたシリンダ状のポンプ本体2と、ポンプ本体2内に往復移動自在に挿入されポンプ室の容積を拡張、収縮させる可動部材としてのピストン4と、ピストン4から上方に延びてピストン4を操作するためのステム6と、ポンプ本体2の上端部を閉塞しかつステム6が往復移動自在に挿通されるガイド穴5を有するアッパキャップ3と、ステム6上端に接続されるエジェクタヘッド7と、エジェクタヘッド7に設けられステム6を通じてポンプ本体2内部に連通する吐出ノズル8と、ポンプ本体2を容器に装着し保持するコンテナキャップ19とを備えている。
【0013】
上記ポンプ本体2の下端には容器内とを連通する吸入通路10が、ステム6にはポンプ本体2内部とエジェクタヘッド7の吐出ノズル8を連通する吐出通路12が設けられ、吸入通路10にはポンプ室拡張時に開き収縮時に閉じる吸入弁11が、吐出通路12にはポンプ室拡張時には閉じ収縮時には開く吐出弁13が設けられている。また、ポンプ本体2内には、ピストン3を常時ポンプ室の容積を拡張させる方向に付勢するばね部材14が設けられている。
【0014】
ポンプ本体2は、上端が開口する円筒状部材で、上端部に半径方向外方に向かって張り出すフランジ15が設けられ、このフランジ15が容器首部の頂面にガスケット16を介して載置されている。また、ポンプ本体2のフランジ15の付け根より筒部15aが立設され、アッパキャップ3の内面と密接に係合されている。
【0015】
アッパキャップ3は、図2に示すように、ポンプ本体2の上端に被着される断面ハット形状のキャップ本体31と、ポンプ本体2の上端開口部内周に嵌合される筒状の栓体部32とを備えている。キャップ本体31は、大径筒部33と、大径筒部33の下端から半径方向外方に向かって張り出すフランジ部34と、大径筒部33の上端から半径方向内方に向かって延びる天面部35と、を備えた構成となっている。
栓体部32の上端はキャップ本体31の天面部35下面に接続されており、さらに、天面部35の下面中央には、ステム6を案内するガイド穴5を備えた円筒状のステムガイド36上端が接続されている。
【0016】
また、天面部35上面中央には、ステムガイド36のガイド穴5が開口しており、このガイド穴5を取り囲む円筒状の小径筒部37が立設されている。
前記アッパキャップ3のキャップ本体31を構成する大径筒部33側面には、図2(D),(E)に示されるように雄ねじ17が設けられ、図2(A)点(B)に示されるエジェクタヘッド7の内周面の雌ねじ18とねじ嵌合してエジェクタヘッド7を押し下げ状態に保持する構成となっている(図1(A)参照)。
【0017】
エジェクタヘッド7は、図2(A),(B)で示されるとおり、ステム6に連通して内容液が吐出可能なノズル8を有しており、また頂面外側からは内面下部に雌ねじ18が形成されたスカート部9が垂設されている。
【0018】
コンテナキャップ19は、内面に容器の首部と螺合可能なねじ20aが設けられた円筒部20と円筒部20の上面から内方に向かって張り出すフランジ部21とが一体に成形されている。
【0019】
ポンプディスペンサ1を容器に装着する場合、最初にポンプ本体2を組み付け、次いでアッパキャップ3の外面に設けられた雄ねじ17とエジェクタヘッド7のスカート部9の内面に設けられた雌ねじ18とを螺合してロックし、このロック状態のディスペンサをグリッパ等の把持機構で把持しながら容器内に挿入する。
この時、フランジ15がガスケット16を介して容器首部100の頂面に載置され、コンテナキャップ19を回転させて円筒部20内面に設けられたねじ20aと容器首部100のねじ101とを螺合させて装着が完了する。
【0020】
次に、アッパキャップ3とエジェクタヘッド7に設けられる雄ねじ17および雌ねじ18について、図2を参照して詳細に説明する。
アッパキャップ3の雄ねじ17は2条ねじで、アッパキャップ3の側面に互いに干渉しない2本のねじ山17a,17bを有し、それぞれの始端17c,17dはアッパキャップ3の中心点を基準として約180°離間した位置に配置され、アッパキャップ3の側面の約180°の範囲にそれぞれのねじ山17a,17bが形成されている。
【0021】
一方、エジェクタヘッド7の雌ねじ18も2条ねじで、スカート部9の内側面にたがいに干渉しない2本のねじ山18a,18bを有し、それぞれの始端18c,18dはエジェクタヘッド7の中心点を基準として約180°離間した位置に配置され、エジェクタヘッド7の内側面の約180°の範囲にそれぞれのねじ山18a,18bが形成されている。このねじ山18aとねじ山18bの間の溝部分に、雄ねじ17のねじ山17a,17bが進入してねじ係合する。
アッパキャップ3とエジェクタヘッド7との間には、エジェクタヘッド7のねじ込み量を規制するストッパ手段としてのストッパ機構50が設けられている。
【0022】
ストッパ機構50は、この実施の形態では、アッパキャップ3の雄ねじ17のねじ山17a,17bの終端近傍にねじストッパ51を設け、このねじストッパ51にエジェクタヘッド7の雌ねじ18のねじ山18a,18bの始端18c,18dを突き当てる構成となっている。ねじストッパ51は、雌ねじ18のねじ山18a,18bが通過する通路を遮る形で設けられ、この実施の形態では、雄ねじ17の各ねじ山18a,18bの終端付近と下端のフランジ部34との間の隙間を埋める凸部によって構成されている。
【0023】
ねじストッパ51の高さはねじ山17a,17bとほぼ同一高さで、その頂面51aの上側縁はねじ山18a,18bの頂面と連続し、下側縁がフランジ部34に接続されている。また、ねじストッパ51のねじ山終端17c,17dと反対側の端面51bが雌ねじ18のねじ山先端18c,18dが突き当たる端面で、この突き当て端面51bはキャップ本体31の中心に向かって大径筒部33の円周接線方向に対してほぼ直角(回転方向に対してほぼ直角)となっている。また、ねじストッパ51のねじ山終端17c,17d側の端面51cは、頂面からねじ山終端に向けて徐々に高さが低くなる傾斜面となっている。
【0024】
一方、エジェクタヘッド7の雌ねじ18のねじ山18a,18bの始端18c,18dは、通常はねじ山の断面が徐々に小さくなる不完全ねじ山として形成されるが、本実施の形態では、エジェクタヘッド7の中心軸線を通る面で完全ねじ山形状を切断した平坦面で、ねじストッパ51,51に対してねじ山18a,18bの最大断面が当接するようになっている。この本実施の形態では、ねじ山始端18c,18dも、ねじストッパ51の突き当て端面51bに対応して、スカート部9内周の円周接線方向に対してほぼ直角(回転方向に対してほぼ直角)の平坦面となっており、ねじストッパ51とスムースに接離するように平滑に構成される。
【0025】
上記ねじストッパ51の突き当て端面51bおよび雌ねじ18のねじ山始端18a,18bは、中心を通る直径線Nに対して、外径端より内径端位置が若干ねじの巻き初め方向に位相がずれた僅かな角度(α)だけ傾斜させている。
また、アッパキャップ3の天面部35中央に立設される小径筒部37の外面にはラチェット歯22が設けられ、エジェクタヘッド7にはラチェット歯22を弾性変形しながら乗り越えてラチェット歯22の噛合面と噛合する係止片25が設けられている。このラチェット歯22と係止片25によってロック時のねじの弛み止めを図っている。
【0026】
ラチェット歯22は断面半円形状で、アッパキャップ5の中心点を基準としてほぼ略180°離れた位置に2つ設けられている。また、2つのラチェット歯22,22は、2つのねじ山17a、17bの始端17c、17dに対して所定角度離れた位置にそれぞれ設けられている。
一方、エジェクタヘッド7の頂面中心付近にはステム嵌合筒23が垂設され、この嵌合筒23とリブで連接された環状筒24も頂面から垂設されている。この環状筒24の下端は、雌ねじ18の終端と高さがほぼ一致しており、環状筒24の下部に、上記ラチェット歯22に対して弾性変形しながら乗り越えることが可能な係止片25が設けられている。係止片25は、同一の回転方向(時計回転方向)に向って次第に厚くなるように形成され、その後中心方向に向かって垂直に切れ込んだ形状となる
【0027】
ストッパ機構50を構成するエジェクタヘッド7の雌ねじ18のねじ山始端18c,18dとアッパキャップ3のねじストッパ51との当接位置は、エジェクタヘッド7の締め込み方向に沿って係止片25がラチェット歯22を乗り越えた後に係合する構成となっている。この実施の形態では、係止片25とラチェット歯22との噛合位置がストッパ機構50の係合位置とほぼ同一位相に設定されている。
【0028】
図3には、ロック時の、ストッパ機構50と、ラチェット歯22および係止片25の位置関係を示している。
通常、アッパキャップ3の雄ねじ17とエジェクタヘッド7のスカート部9の雌ねじ18との螺合は雄ねじの始端17c、17dが雌ねじ18の終端近くまで進むとスカート部9の下端または環状筒24の下端がアッパキャップ3の小径筒部3aまたは大径筒部3bの天面に接して螺合が完了するが、本実施の形態のポンプディスペンサ1では、環状筒24の下部に設けられた係止片25が螺合の完了近くになるとラチェット歯22に接し(図3(A),(B)参照)、さらに螺合を進行させるキャッピング装置からのトルクを受けてラチェット歯22に対して弾性変形しながら時計回転方向に乗り越える(図3(C)参照)。
【0029】
そして、ラチェット歯22を乗り越えると、係止片25は元の状態に復元する。この時、エジェクタヘッド7の雌ねじ18のねじ山始端18c,18dがアッパキャップ3の大径筒部33に形成されたねじストッパ51に当接し、締め付け方向の回転が規制される。したがって、キャッピングを確実に停止させることができ、締め付け過ぎを防止することができる。
【0030】
また、係止片25がラチェット歯22を乗り越えた後は、係止片25の中心方向へ垂直に切れ込む噛合面とラチェット歯22とが面接触するため、例えばポンプディスペンサ1がロック状態にある時に、不意にエジェクタヘッド7にロック状態を解除する力(開栓トルク)がかかっても、ラチェット歯22と係止片25の噛合面が噛み合って開栓が阻止されるため、不用意にロック状態が解除されることがない。
ロック状態を解除するためには、人指でしっかりとエジェクタヘッド7を回転することにより開栓トルクをかけ、係止片25を反時計回転方向に弾性変形させてラチェット歯22を乗り越えさせてロック状態を解除する。
【0031】
次に本発明の他の実施の形態について説明する。
以下の説明では、上記実施の形態1と異なる点のみを説明するものとし、同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略するものとする。
実施の形態2
図6乃至図8は実施の形態2に係るポンプディスペンサのねじストッパ構成を示している。
この実施の形態2も、実施の形態1と同様に、図6に示すように、ストッパ機構150が、アッパキャップ3の雄ねじ17のねじ山17a,17bの終端近傍に設けたストッパ151にエジェクタヘッド7の雌ねじ118のねじ山118a,118bの始端118c,118dが係合する構成としたものである。
この実施の形態2では、エジェクタヘッド7のスカート部9に形成される雌ねじ118のねじ径(谷径)を大きくし、この雌ねじ118のねじ山118a,18bに対応させてアッパキャップ3に形成されるねじストッパ151を大きくしたものである(図6(B),図7(A),(B)参照、)。ねじストッパ151の頂部は、図7(C),(D)に示すように、雄ねじ17のねじ山17a,17bの頂部よりも高くなっている。
【0032】
この実施の形態2の場合も、図8に示すように、エジェクタヘッド7側に設けられた係止片25がアッパキャップ3側のラチェット歯22に接し(図3(A),(B)参照)、さらに螺合を進行させるキャッピング装置からのトルクを受けてラチェット歯22に対して弾性変形しながら時計回転方向に乗り越える(図3(C)参照)。この時、エジェクタヘッド7の雌ねじ118のねじ山始端118c,118dがアッパキャップ3に形成されたねじストッパ151に当接し、締め付け方向の回転が規制される。
本実施の形態のように、ねじ山18a,18bを高くすると、ねじストッパ151との当接面積が大きくなりロックが確実となる。
【0033】
実施の形態3
図9には本発明の実施の形態3に係るポンプディスペンサのねじストッパ構成を示している。
この実施の形態3では、実施の形態1のねじストッパ構成を逆転したもので、ストッパ機構250を、エジェクタヘッド7の雌ねじ18のねじ山18a,18bの終端近傍に設けたストッパ251にアッパキャップ3の雄ねじ17のねじ山始端17c,17dが係合する構成としたものである。
雌ねじ18のねじ山18a,18bは、スカート部9内周面にねじ溝を形成することによって相対的に形成されるものであり、ねじ溝終端のスカート部9内周面との段部をねじストッパ251としたものである。
アッパキャップ3側に形成される雄ねじ17のねじ山始端17c,17dについては、実施の形態1と同様に平面構成としている。
【0034】
実施の形態4
図10には本発明の実施の形態4に係るポンプディスペンサのストッパ構成を示している。
この実施の形態4では、ストッパ機構350をラック方式としたものである。
すなわち、ストッパ機構350は、図10(A)に示すように、エジェクタヘッド7のスカート部9下端とアッパキャップ3のフランジ部34上面との間で上下方向に凹凸係合する凹部351および凸部352によって構成したものである。
【0035】
凹部351と凸部352は、回転方向両端で当接しており、図10(F)に示すように、締め付け方向に係合する係合端部351a,352aは、回転方向に対して直交する面となっている。一方、弛み方向に係合する係合端部351b,352bは弛み止めとなるもので、若干傾斜させている。傾斜面とすることにより、弛み止めを図りつつ開栓の容易化を図っている。
この実施の形態4の場合、ストッパ機構350が弛み止めも兼ねるので、実施の形態1乃至3のように、ゆるみ止めのためのラチェット歯と係止片の構成は不要である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本請求項1に記載の発明によれば、アッパキャップの外側面に雄ねじを設けて前記エジェクタヘッドの内周面の雌ねじとねじ嵌合してエジェクタヘッドを押し下げ状態に保持可能としたポンプディスペンサにおいて、アッパキャップとエジェクタヘッドとの間に、エジェクタヘッドのねじ込み量を規制するストッパ手段を設けたので、ストッパ手段によって適切な締め込み量が決まり、締め込み過ぎによる開栓不良を防止することができるし、締め込み不足によるロック不良を防止することができる。
さらに、アッパキャップには、外面にラチェット歯を有する略円筒状の筒を立設するとともに、前記エジェクタヘッドには前記ラチェット歯を弾性変形しながら乗り越えて前記ラチェット歯の噛合面と噛合する係止片が設けられ、ストッパ手段はエジェクタヘッドの締め込み方向に沿って係止片がラチェット歯を乗り越えた後に係合する構成となっているので、適切なロックと同時に弛み止めを図ることができる。
【0037】
請求項2に記載の発明によれば、ストッパ手段を、アッパキャップの雄ねじのねじ山終端近傍に設けたストッパにエジェクタヘッドの雌ねじのねじ山始端が突き当たる構成としたので、適切な締め込み位置で確実にロックすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、ストッパ手段を、エジェクタヘッドの雌ねじのねじ山終端近傍に設けたストッパにアッパキャップの雄ねじのねじ山始端が突き当たる構成としたので、請求項2と同様に、適切な締め込み位置で確実にロックすることができる。
【0038】
請求項4に記載の発明によれば、ストッパ手段を、エジェクタヘッドの下端とアッパキャップ上面との間で上下方向に凹凸係合する構成したので、適切な締め込み位置でロックできると同時に弛み止めを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係るロック状態のポンプディスペンサを示すもので、同図(A)は要部縦断面図、同図(B)は同図(A)におけるストッパ機構と弛み止めラチェット歯と係止片との係合関係を示す図である。
【図2】図2は図1のポンプディスペンサのエジェクタヘッドとアッパキャップを示すもので、同図(A)はエジェクタヘッドの縦断面図、同図(B)はエジェクタヘッドの底面図、同図(C)は同図(B)のC部拡大図、同図(D)はアッパキャップの正面図、同図(E)はアッパキャップの平面図、同図(F)は同図(E)のF部拡大図である。
【図3】図3は、ロック操作時のストッパ機構と弛み止めラチェット歯と係止片との係合関係を示す説明図である。
【図4】図4は図1(A)のポンプディスペンサの全体構成を示す縦断面図である。
【図5】図5は図4のポンプディスペンサのエジェクタヘッドをロック解除状態の縦断面図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態2に係るロック状態のポンプディスペンサを示すもので、同図(A)は要部縦断面図、同図(B)は同図(A)におけるストッパ機構と弛み止めラチェット歯と係止片との係合関係を示す図である。
【図7】図7は図6のポンプディスペンサのエジェクタヘッドとアッパキャップを示すもので、同図(A)はエジェクタヘッドの縦断面図、同図(B)はエジェクタヘッドの底面図、同図(C)はアッパキャップの正面図、同図(D)はアッパキャップの平面図である。
【図8】図8は、実施の形態2のロック操作時のストッパ機構と弛み止めラチェット歯と係止片との係合関係を示す説明図である。
【図9】図9は本発明の実施の形態3に係るポンプディスペンサのエジェクタヘッドとアッパキャップを示すもので、同図(A)はエジェクタヘッドの正面図、同図(B)はエジェクタヘッドの底面図、同図(C)は同図(A)のC−C線拡大断面図、同図(D)はアッパキャップの正面図、同図(E)はアッパキャップの平面図、同図(F)は同図(E)のF部拡大図である。
【図10】図10は本発明の実施の形態4に係るポンプディスペンサのエジェクタヘッドとアッパキャップを示すもので、同図(A)はエジェクタヘッドとアッパキャップのロック状態を示す正面図、同図(B)はエジェクタヘッドの正面図、同図(C)はエジェクタヘッドの底面図、同図(D)はアッパキャップの正面図、同図(E)はアッパキャップの平面図、同図(F)はストッパ機構の拡大図である。
【符号の説明】
1 ポンプディスペンサ、2 ポンプ本体、3 アッパキャップ
4 ピストン、5 ガイド穴、6 ステム、7 エジェクタヘッド、
8 吐出ノズル、9 スカート部、14 ばね部材、15 フランジ
17 雄ねじ
17a,17b ねじ山、17c,17d ねじ山始端
18 雌ねじ
18a,18b ねじ山、18c,18d ねじ山始端
22 ラチェット歯
25 係止片
50 ストッパ機構(実施の形態1)、51 ねじストッパ
150 ストッパ機構(実施の形態2)、151 ねじストッパ
250 ストッパ機構(実施の形態3)、251 ねじストッパ
350 ストッパ機構(実施の形態4)
351 凹部、352 凸部

Claims (4)

  1. シリンダ状のポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復移動自在に挿入されるピストンと、該ピストンから上方に延びるステムと、前記ポンプ本体の上端部を閉塞しかつ前記ステムが往復移動自在に挿通されるガイド穴を有するアッパキャップと、前記ステム上端に接続されるエジェクタヘッドと、該エジェクタヘッドに設けられ前記ステムを通じてポンプ本体内部に連通する吐出ノズルと、前記ポンプ本体を容器に装着し保持するコンテナキャップとを備え、前記アッパキャップの外側面に雄ねじを設けて前記エジェクタヘッドの内周面の雌ねじとねじ嵌合してエジェクタヘッドを押し下げ状態に保持可能としたポンプディスペンサにおいて、
    前記アッパキャップとエジェクタヘッドとの間に、締め込み方向に係合してエジェクタヘッドのねじ込み量を規制するストッパ手段を設け、
    前記アッパキャップには、外面にラチェット歯を有する略円筒状の筒を立設するとともに、前記エジェクタヘッドには前記ラチェット歯を弾性変形しながら乗り越えて前記ラチェット歯の噛合面と噛合する係止片が設けられ、ストッパ手段はエジェクタヘッドの締め込み方向に沿って係止片がラチェット歯を乗り越えた位置にて係合する構成となっていることを特徴とするポンプディスペンサ。
  2. ストッパ手段は、アッパキャップの雄ねじのねじ山終端近傍に設けられたストッパにエジェクタヘッドの雌ねじのねじ山始端が突き当たる構成としたことを特徴とする請求項1に記載のポンプディスペンサ。
  3. ストッパ手段は、エジェクタヘッドの雌ねじのねじ山終端近傍に設けられたストッパにアッパキャップの雄ねじのねじ山始端が突き当たる構成としたことを特徴とする請求項1に記載のポンプディスペンサ。
  4. シリンダ状のポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復移動自在に挿入されるピストンと、該ピストンから上方に延びるステムと、前記ポンプ本体の上端部を閉塞しかつ前記ステムが往復移動自在に挿通されるガイド穴を有するアッパキャップと、前記ステム上端に接続されるエジェクタヘッドと、該エジェクタヘッドに設けられ前記ステムを通じてポンプ本体内部に連通する吐出ノズルと、前記ポンプ本体を容器に装着し保持するコンテナキャップとを備え、前記アッパキャップの外側面に雄ねじを設けて前記エジェクタヘッドの内周面の雌ねじとねじ嵌合してエジェクタヘッドを押し下げ状態に保持可能としたポンプディスペンサにおいて、
    前記アッパキャップとエジェクタヘッドとの間に、エジェクタヘッドのねじ込み量を規制するストッパ手段が設けられ、該ストッパ手段は、エジェクタヘッドの下端とアッパキャップ上面との間で上下方向に係合する凹凸部によって構成され、凹部と凸部が回転方向両端で当接し、締付け方向に係合する係合端部が回転方向に対して直交する面、弛み方向に係合する係合端部が傾斜面となっていることを特徴とするポンプディスペンサ。
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