JP4151257B2 - センサモジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスセンサや湿度センサをモジュール化したセンサモジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気清浄機や空気調和機には各種センサが使用されている。しかし、前記センサの中にはガスセンサや臭気センサのように、本来検出すべきガス濃度や臭気等の検出値が、本来検出しなくともよい温度、湿度、風等の周囲環境に大きく左右されてしまうものがある。
このようなセンサの検出値は、前記影響される周囲環境である温度、湿度、風を検出して補正するようにしている。
従来、主センサと補正用のセンサは適当な場所に適当な間隔で配置されていた。
しかし、主センサと補正用のセンサはその設置場所や相対設置位置等の設置環境により検出値が変化するため、実験室と同じ設置環境とならない場合は、実験室で求めた補正関数が使えなくなり、再度実験をやり直さなければならないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上述べた問題点を解決し、主センサと補正用のセンサを同一モジュール内に所定の関係を保って配置することにより、安定した検出を可能としたセンサモジュールを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するため、空気清浄機や空気調和機の吸込口又はその近傍に配置して、検出対象を検出するセンサモジュールであって、同センサモジュールは、空気導入口と空気導出口とを備え、前記空気導入口は前記空気導出口より小さく形成され、同空気導入口と空気導出口とを結ぶ空気流通路を設け、同空気流通路を一定方向に空気が流通するケーシングと、前記空気流通路に配置され、検出対象を検出する主センサと、前記主センサの検出値を補正するための補正対象を検出する補正用センサと、前記主センサと補正用センサとを実装するプリント基板とでなるセンサモジュールとしている。
【0005】
空気清浄機や空気調和機の吸込口又はその近傍に配置して、検出対象を検出するセンサモジュールであって、同センサモジュールは、空気導入口と空気導出口とを備え、同空気導入口と空気導出口とを結ぶ空気流通路を設け、同空気流通路を一定方向に空気が流通するケーシングと、前記空気流通路に配置され、検出対象を検出する主センサと、前記主センサの検出値を補正するための補正対象を検出する補正用センサと、前記主センサと補正用センサとを実装するプリント基板と、前記ケーシングの空気導入口の風上側に、同空気導入口に風が直接吹込まないようにする吹込防止板を設けてなるセンサモジュールとしている。
【0006】
【0007】
前記空気導入口を、前記吹込防止板の取付面と交わる側面に設けてなるセンサモジュールとしている。
【0008】
前記空気導出口を、前記吹込防止板の対向面に設けてなるセンサモジュールとしている。
【0009】
前記空気導入口の周縁に、突条部を設けてなるセンサモジュールとしている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明によるセンサモジュールを詳細に説明する。
図1は本発明によるセンサモジュール(20)の一実施例を示す要部側断面図である。
図1において、20はセンサモジュールで、下記部品で構成されている。
1はガスセンサや臭気センサ等、主センサである。
2は前記主センサ1を補正するために配置された温度センサ2aと湿度センサ2bとでなる補正用のセンサである。
3は前記主センサ1及び補正用のセンサ2以外の増幅器等の部品である。
4は前記主センサ1及び補正用のセンサ2で検出した検出信号を外部に出力すると共に、前記各センサや部品に電力を供給するためのコネクタである。
5は前記各センサや部品を搭載するプリント基板である。
6は前記プリント基板5に費着されるケーシングである。
前記ケーシング6の風上側上面に空気を導入するため周縁に突条部7aを備えた空気導入口7を、風下側に空気を導出するための空気導出口8を設け、前記空気導入口7と空気導出口8との間に前記主センサ1及び補正用センサ2を挟んで仕切板10を立設し、同仕切板10と前記プリント基板5とケーシング6とにより囲まれ、前記空気導入口7から導入された空気が主センサ1及び補正用センサ2を流通して空気導出口8から導出されるような空気流通路9を形成している。
11は前記ケーシング6の風上側に設けた吹込防止板で、図示しない送風ファンによる風が直接前記空気導入口7に吹き込まないようにしている。
前記空気導入口7は前記空気導出口8の風上側、ケーシング6の側部に設けて空気が前記空気導入口7から流入され、前記空気流通路9を通って、前記空気導出口8より自然に流出されるようにしている。
また、前記空気導入口7は空気の流れを制限して風による影響を受けないように、前記空気導出口8より小径としている。
【0011】
図2は前記センサモジュール20を配設した空気調和機の一実施例を示す要部側断面図である。
図2において、30は空気調和機の室内機の本体である。
この室内機の本体30の前面上部と上面に備える吸込口31と、前面下部に備える吹出口32とを結ぶ空気通路33に熱交換器34と送風機35とを配設している。
また、前記前面上部吸込口31と前記熱交換器34との間には、空気清浄ユニット36が配設されている。
また、前記空気清浄ユニット36の風上側には前記センサモジュール20が、前記吹込防止板11を風上側に向けて配設されている。
このセンサモジュール20は、前記コネクタ4を介して、前記空気通路33の外側に配設された図示しない制御基板に配線により接続されている。
また、前記本体30の前面、前記吸込口31と吹出口32との間には液晶でなる表示部38が配設されている。
そして、前記センサモジュール20の検出したガス濃度や臭気を前記表示部38に表示すると共に、その値が所定値を超えると、前記空気清浄ユニット36を可動して空気を清浄化するようにしている。
【0012】
以上の構成において、その動作を説明する。
前記送風機35により吸込口31より吸込まれた室内空気はセンサモジュール20の風上側から風下側に向けて流風する。
この流風する空気は前記吹込防止板11で遮られ、センサモジュール20の空気導入口7に直接風が当らず、周辺に流風されるようになっている。
そして、空気導入口7の口径より前記空気導出口8の口径が大きいため、このセンサモジュール20周辺に流風される空気が空気導入口7からセンサモジュール20内に導入され、空気流通路9を通って、前記空気導出口8より自然に導出されるようになっている。
この空気流通路9をゆっくり流れる空気が前記主センサ1及び補正用のセンサ2に触れ、そのガス濃度、臭気、温度、湿度が検出される。
この検出された検出信号はコネクタ配線4を介して、前記制御基板37に送られ、演算され、正確なガス濃度又は臭気が算出される。
【0013】
以上説明したように、前記センサモジュール20内に導入された空気は空気流通路9をゆっくりと同じ方向に流れるので、空気流通路9に配設された前記主センサ1及び補正用のセンサ2に触れて安定した検出を行なうことができる。
また、本実施例においては、前記センサモジュール20を前記空気清浄ユニット36の風上側に設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、空気の流れる吸込口31に備える吸込みグリルに取付けてもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるセンサモジュールによれば、外部に配置される送風機による風が直接空気導入口に吹込まないように、吹込防止板で遮ると共に、空気導入口の口径を空気導出口の口径より小さくして空気導入量を制限したので、空気流通路にゆっくり安定した空気を流すことができ、空気流通路9に配設した各種センサにより安定した検出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセンサモジュールの一実施例を示す要部側断面図である。
【図2】本発明によるセンサモジュールを配設した空気調和機の一実施例を示す要部側断面図である。
【符号の説明】
1 主センサ
2 補正用のセンサ
3 部品
4 コネクタ
5 プリント基板
6 ケーシング
7 空気導入口
7a 突条部
8 空気導出口
9 空気流通路
10 仕切板
11 吹込防止板
20 センサモジュール

Claims (5)

  1. 空気清浄機や空気調和機の吸込口又はその近傍に配置して、検出対象を検出するセンサモジュールであって、同センサモジュールは、空気導入口と空気導出口とを備え、前記空気導入口は前記空気導出口より小さく形成され、同空気導入口と空気導出口とを結ぶ空気流通路を設け、同空気流通路を一定方向に空気が流通するケーシングと、前記空気流通路に配置され、検出対象を検出する主センサと、前記主センサの検出値を補正するための補正対象を検出する補正用センサと、前記主センサと補正用センサとを実装するプリント基板とでなることを特徴とするセンサモジュール。
  2. 空気清浄機や空気調和機の吸込口又はその近傍に配置して、検出対象を検出するセンサモジュールであって、同センサモジュールは、空気導入口と空気導出口とを備え、同空気導入口と空気導出口とを結ぶ空気流通路を設け、同空気流通路を一定方向に空気が流通するケーシングと、前記空気流通路に配置され、検出対象を検出する主センサと、前記主センサの検出値を補正するための補正対象を検出する補正用センサと、前記主センサと補正用センサとを実装するプリント基板と、前記ケーシングの空気導入口の風上側に、同空気導入口に風が直接吹込まないようにする吹込防止板を設けてなることを特徴とするセンサモジュール。
  3. 前記空気導入口を、前記吹込防止板の取付面と交わる側面に設けてなることを特徴とする請求項記載のセンサモジュール。
  4. 前記空気導出口を、前記吹込防止板の対向面に設けてなることを特徴とする請求項記載のセンサモジュール。
  5. 前記空気導入口の周縁に、突条部を設けてなることを特徴とする請求項1または2記載のセンサモジュール。
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