JP4151241B2 - 半導体試験装置のピンレジスタ回路 - Google Patents

半導体試験装置のピンレジスタ回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体試験装置のピンレジスタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体試験装置内のピンレジスタ回路の一例として、以下のような構成のものがある。
【0003】
ピンレジスタ回路は、k×j個の回路ブロック、すなわち回路ブロックB11、B21、…、Bk1、B12、B22、…、Bk2、……、B1j、B2j、…、Bkjを有する。各回路ブロックには、ブロックアドレスと、レジスタアドレスとの2種類のアドレスが付けられている。ブロックアドレスは、1からkまでの数値のうちのいずれかの数値をとり、レジスタアドレスは、1からjまでの数値のうちのいずれかの数値をとる。
【0004】
例えば、回路ブロックB21のブロックアドレスは2、レジスタアドレスは1であり、回路ブロックBk1のブロックアドレスはk、レジスタアドレスは1であり、回路ブロックBkjのブロックアドレスはk、レジスタアドレスはjである。
【0005】
各回路ブロック内には、n個のピンデータが格納される。例えば、回路ブロックB11内には、ピンデータD1_1_1、D2_1_1、…、Dn_1_1が格納され、回路ブロックB21内には、ピンデータD1_2_1、D2_2_1、…、Dn_2_1が格納され、回路ブロックBkj内には、ピンデータD1_k_j、D2_k_j、…、Dn_k_jが格納される。
【0006】
半導体試験装置は、n×k本のテストピン、すなわちテストピン1_1、2_1、…、n_1、1_2、2_2、…、n_2、……、1_k、2_k、…、n_kを有する。各テストピンから出力される信号のパルス幅やレベル等は、複数のピンデータ(設定値)によって規定される。
【0007】
例えば、テストピン1_1から出力される信号は、ピンデータD1_1_1、D1_1_2、…、D1_1_jによって規定され、テストピン2_1から出力される信号は、ピンデータD2_1_1、D2_1_2、…、D2_1_jによって規定され、テストピンn_kから出力される信号は、ピンデータDn_k_1、Dn_k_2、…、Dn_k_jによって規定される。
【0008】
図47、図48は、上述した半導体試験装置内のピンレジスタ回路P101のブロック図である。ピンレジスタ回路P101は、k×j個の回路ブロック、すなわち回路ブロックB11、B21、…、Bk1、B12、B22、…、Bk2、……、B1j、B2j、…、Bkjを有し、これらの回路ブロックには、ブロックアドレスと、レジスタアドレスとの2種類のアドレスが付けられている。
【0009】
図47と図48とは、同一のピンレジスタ回路P101を異なる観点から見た図である。すなわち、図47は、ブロックアドレスの順に並べられた回路ブロックB11、B21、…、Bk1を明示した図であり、図48は、レジスタアドレスの順に並べられた回路ブロックB11、B12、…、B1jを明示した図である。
【0010】
ピンレジスタ回路P101は、上述したk×j個の回路ブロック、すなわち回路ブロックB11、B21、…、Bk1、B12、B22、…、Bk2、……、B1j、B2j、…、Bkjと共に、レジスタアドレスデコーダ5Aと、ブロックアドレスデコーダ5Bとを有する。
【0011】
レジスタアドレスデコーダ5Aは、iビットのレジスタアドレスを入力し、j本のレジスタアドレス指定信号を出力する。そして、入力したレジスタアドレスが指定する回路ブロック群に対するレジスタアドレス指定信号のみをアクティブ(Highレベル)にする。
【0012】
例えば、レジスタアドレスが1であった場合には、レジスタアドレスデコーダ5Aは、レジスタアドレスが1である回路ブロック群、すなわち回路ブロックB11、B21、…、Bk1に対するレジスタアドレス指定信号のみをアクティブ(Highレベル)にする。
【0013】
ブロックアドレスデコーダ5Bは、mビットのブロックアドレスを入力し、k本のブロックアドレス指定信号を出力する。そして、入力したブロックアドレスが指定する回路ブロック群に対するブロックアドレス指定信号のみをアクティブ(Highレベル)にする。
【0014】
例えば、ブロックアドレスが1であった場合には、ブロックアドレスデコーダ5Bは、ブロックアドレスが1である回路ブロック群、すなわち回路ブロックB11、B12、…、B1jに対するレジスタアドレス指定信号のみをアクティブ(Highレベル)にする。
【0015】
各回路ブロックは、n個のピンデータがそれぞれ格納されるn個のピンレジスタ用フリップフロップと、1個の論理積ゲートとを有する。例えば、回路ブロックB11は、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1と、論理積ゲート8A1_1とを有する。
【0016】
各回路ブロック内の論理積ゲートには、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号と、ブロックアドレスデコーダ5Bが出力するブロックアドレス指定信号と、ライトクロック(書き込みクロック)WCとが入力される。そして、各論理積ゲートは、入力されるレジスタアドレス指定信号およびブロックアドレス指定信号がアクティブになった場合に、同時に入力されるライトクロックWCを通過させ、通過させたライトクロックWCを、その回路ブロック内の全てのピンレジスタ用フリップフロップのクロック入力端子に送る。
【0017】
各回路ブロック内のピンレジスタ用フリップフロップには、それぞれ、データD1、D2、…、Dnが入力される。すなわち、ピンレジスタ回路P101に入力される、nビットのデータD1、D2、…、Dnは、ピンレジスタ回路P101内の全ての回路ブロックB11、B21、…、Bk1、B12、B22、…、Bk2、……、B1j、B2j、…、Bkjに入力され、各回路ブロックに入力されたデータD1、D2、…、Dnは、それぞれ、各回路ブロック内の対応するピンレジスタ用フリップフロップに入力される。
【0018】
例えば、回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1には、それぞれ、データD1、D2、…、Dnが入力される。すなわち、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1にデータD1が入力され、ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1にデータD2が入力され、ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1にデータDnが入力される。
【0019】
各ピンレジスタ用フリップフロップに、対応するデータが格納されると、各ピンレジスタ用フリップフロップは、格納されたデータを、ピンデータとして出力する。例えば、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1に、データD1が格納されると、このピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1は、格納されたデータD1を、ピンデータD1_1_1として出力する。
【0020】
なお、図47中の符号4A1_1_1〜4An_k_1はピンレジスタ用フリップフロップであり、符号8A1_1〜8Ak_1は論理積ゲートである。また、図48中の符号4A1_1_1〜4An_1_jはピンレジスタ用フリップフロップであり、符号8A1_1〜8A1_jは論理積ゲートである。
【0021】
図49は、上述したピンレジスタ回路P101の動作を示すタイミングチャートである。なお、この図は、ピンレジスタ回路P101に、ブロックアドレスの順にデータが転送された場合のタイミングチャートである。
【0022】
ピンレジスタ回路P101内のレジスタアドレスデコーダ5Aに、レジスタアドレスが入力されると、このレジスタアドレスデコーダ5Aは、入力されたレジスタアドレスが指定する回路ブロック群に対するレジスタアドレス指定信号のみをアクティブ(Highレベル)にする。
【0023】
例えば、レジスタアドレスデコーダ5Aに入力されたレジスタアドレスが1であった場合には、レジスタアドレスデコーダ5Aは、レジスタアドレスが1である回路ブロック群、すなわち回路ブロックB11、B21、…、Bk1に対するレジスタアドレス指定信号のみをアクティブ(Highレベル)にする。
【0024】
ピンレジスタ回路P101内のブロックアドレスデコーダ5Bに、ブロックアドレスが入力されると、このブロックアドレスデコーダ5Bは、入力されたブロックアドレスが指定する回路ブロック群に対するブロックアドレス指定信号のみをアクティブ(Highレベル)にする。
【0025】
例えば、ブロックアドレスデコーダ5Bに入力されたブロックアドレスが1であった場合には、ブロックアドレスデコーダ5Bは、ブロックアドレスが1である回路ブロック群、すなわち回路ブロックB11、B12、…、B1jに対するレジスタアドレス指定信号のみをアクティブ(Highレベル)にする。
【0026】
ピンレジスタ回路P101に、データD1、D2、…、Dnが入力されると、入力されたデータD1、D2、…、Dnは、ピンレジスタ回路P101内の全ての回路ブロックB11、B12、…、B1j、B21、B22、…、B2j、……、Bk1、Bk2、…、Bkjに送られる。
【0027】
各回路ブロックに送られたデータD1、D2、…、Dnは、それぞれ、各回路ブロック内の対応するピンレジスタ用フリップフロップに入力される。
【0028】
例えば、回路ブロックB11に送られたデータD1、D2、…、Dnは、それぞれ、回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1に入力される。すなわち、データD1がピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1に入力され、データD2がピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1に入力され、データDnがピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1に入力される。
【0029】
ピンレジスタ回路P101に、ライトクロックWCが入力されると、入力されたライトクロックWCは、ピンレジスタ回路P101内の全ての回路ブロックB11、B12、…、B1j、B21、B22、…、B2j、……、Bk1、Bk2、…、Bkjに送られる。
【0030】
各回路ブロックに送られたライトクロックWCは、各回路ブロック内の論理積ゲートに入力される。例えば、回路ブロックB11に送られたライトクロックWCは、回路ブロックB11内の論理積ゲート8A1_1に入力される。
【0031】
従って、各回路ブロック内の論理積ゲートには、ライトクロックWCと、レジスタアドレス指定信号と、ブロックアドレス指定信号とが入力される。そして、アクティブとなったレジスタアドレス指定信号と、アクティブとなったブロックアドレス指定信号とが入力された論理積ゲートのみが、同時に入力されたライトクロックWCを通過させ、通過させたライトクロックWCを、その回路ブロック内の全てのピンレジスタ用フリップフロップのクロック入力端子に送る。
【0032】
例えば、回路ブロックB11内の論理積ゲート8A1_1に、アクティブとなったレジスタアドレス指定信号と、アクティブとなったブロックアドレス指定信号とが入力された場合には、この論理積ゲート8A1_1は、同時に入力されたライトクロックWCを通過させ、通過させたライトクロックWCを、回路ブロックB11内の全てのピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1のクロック入力端子に送る。
【0033】
クロック入力端子にライトクロックWCが入力された、回路ブロック内の各ピンレジスタ用フリップフロップは、それぞれ、その時点で各ピンレジスタ用フリップフロップに入力されているデータD1、D2、…、Dnを取り込み、記憶する。
【0034】
例えば、レジスタアドレスが1、ブロックアドレスが1とされた場合には、アクティブとなったレジスタアドレス指定信号と、アクティブとなったブロックアドレス指定信号とが、回路ブロックB11に入力される。回路ブロックB11に入力された、アクティブとなったレジスタアドレス指定信号と、アクティブとなったブロックアドレス指定信号とは、回路ブロックB11内の論理積ゲート8A1_1に入力される。すると、この論理積ゲート8A1_1は、同時に入力されたライトクロックWCを通過させ、通過させたライトクロックWCを、回路ブロックB11内の全てのピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1のクロック入力端子に送る。
【0035】
すると、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1は、それぞれ、その時点でピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1に入力されているデータD1、D2、…、Dnを取り込み、記憶する。すなわち、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1はデータD1を記憶し、ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1はデータD2を記憶し、ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1はデータDnを記憶する。
【0036】
すなわち、アクティブとなったレジスタアドレス指定信号と、アクティブとなったブロックアドレス指定信号との両方が入力された回路ブロックのみが「選択された」状態となり、選択された回路ブロック内の各ピンレジスタ用フリップフロップに、それぞれ、対応するデータD1、D2、…、Dnが格納される。
【0037】
例えば、図49のタイミングチャートに示した時刻T1においては、レジスタアドレスとして1が、ブロックアドレスとして1が指定された状態で、ライトクロックWCが立ち上がっているので、回路ブロックB11が選択され、選択された回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1に、それぞれ、時刻T1の時点でピンレジスタ回路P101に入力されているデータD1、D2、…、DnすなわちデータD1_1_1、D2_1_1、…、Dn_1_1が格納される。
【0038】
また、時刻T2においては、レジスタアドレスとして1が、ブロックアドレスとして2が指定された状態で、ライトクロックWCが立ち上がっているので、回路ブロックB21が選択され、選択された回路ブロックB21内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_2_1、4A2_2_1、…、4An_2_1に、それぞれ、時刻T2の時点でピンレジスタ回路P101に入力されているデータD1、D2、…、DnすなわちデータD1_2_1、D2_2_1、…、Dn_2_1が格納される。
【0039】
また、時刻Tkにおいては、レジスタアドレスとして1が、ブロックアドレスとしてkが指定された状態で、ライトクロックWCが立ち上がっているので、回路ブロックBk1が選択され、選択された回路ブロックBk1内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_k_1、4A2_k_1、…、4An_k_1に、それぞれ、時刻Tkの時点でピンレジスタ回路P101に入力されているデータD1、D2、…、DnすなわちデータD1_k_1、D2_k_1、…、Dn_k_1が格納される。
【0040】
図50は、上述したピンレジスタ回路P101の動作を示すタイミングチャートである。なお、この図は、ピンレジスタ回路P101に、レジスタアドレスの順にデータが転送された場合のタイミングチャートである。
【0041】
図50のタイミングチャートに示した時刻T1においては、レジスタアドレスとして1が、ブロックアドレスとして1が指定された状態で、ライトクロックWCが立ち上がっているので、回路ブロックB11が選択され、選択された回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1に、それぞれ、時刻T1の時点でピンレジスタ回路P101に入力されているデータD1、D2、…、DnすなわちデータD1_1_1、D2_1_1、…、Dn_1_1が格納される。
【0042】
また、時刻T2においては、レジスタアドレスとして2が、ブロックアドレスとして1が指定された状態で、ライトクロックWCが立ち上がっているので、回路ブロックB12が選択され、選択された回路ブロックB12内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_2、4A2_1_2、…、4An_1_2に、それぞれ、時刻T2の時点でピンレジスタ回路P101に入力されているデータD1、D2、…、DnすなわちデータD1_1_2、D2_1_2、…、Dn_1_2が格納される。
【0043】
また、時刻Tjにおいては、レジスタアドレスとしてjが、ブロックアドレスとして1が指定された状態で、ライトクロックWCが立ち上がっているので、回路ブロックB1jが選択され、選択された回路ブロックB1j内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_j、4A2_1_j、…、4An_1_jに、それぞれ、時刻Tjの時点でピンレジスタ回路P101に入力されているデータD1、D2、…、DnすなわちデータD1_1_j、D2_1_j、…、Dn_1_jが格納される。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の半導体試験装置内のピンレジスタ回路は、測定プログラムによってプログラムされた通りのテストピンに対応するピンレジスタ用フリップフロップにデータ(設定値)を転送することができるので、プログラムされた通りのテストピンから信号を出力することはできる。
【0045】
しかし、被試験半導体の周辺配線長を短くしたい等の目的で、半導体試験装置のテストピンと、被試験半導体のピンとの接続を変更したい場合がある。この場合に、従来のピンレジスタ回路では、測定プログラムすなわちソフトウェアを変更し、ピンアサイン(テストピンへの信号の割り当て)を変更する必要があるという問題がある。
【0046】
また、複数個の被試験半導体を同時に試験する並列測定においては、並列測定を行う被試験半導体の個数分の複数の回路ブロックのテストピンから、同じ信号を出力させるために、並列測定を行う被試験半導体の個数分の複数の回路ブロックのピンレジスタ用フリップフロップに、同じデータ(設定値)を転送することになる。すなわち、同じデータ(設定値)を、並列測定を行う被試験半導体の個数分、すなわち複数回、転送する必要があり、テスト時間の増加を招くという問題がある。
【0047】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、測定プログラムを変更することなしに、ピンアサインを変更することが可能で、かつ、複数個の被試験半導体を同時に試験する並列測定において、1回のデータ転送で、並列測定を行う被試験半導体の個数分の複数の回路ブロックのピンレジスタ用フリップフロップに、データを転送することが可能な半導体試験装置のピンレジスタ回路を提供するものである。
【0048】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ブロックアドレスとレジスタアドレスとが付けられた複数の回路ブロックの中から、ブロックアドレスおよびレジスタアドレスによって指定される回路ブロックを選択し、選択した回路ブロック内のピンレジスタ用フリップフロップにピンデータを転送する半導体試験装置のピンレジスタ回路において、ブロックアドレスと、複数のピンデータとを入力し、入力したブロックアドレスに応じて、入力したピンデータを、対応する回路ブロック内のピンレジスタ用フリップフロップに送る、ブロックアドレス毎に設けられた複数のデータ選択回路と、レジスタアドレスを入力し、入力したレジスタアドレスに応じたレジスタアドレス指定信号を、対応する回路ブロックに送るレジスタアドレスデコーダと、回路ブロック内のピンレジスタ用フリップフロップ対応して設けられ、レジスタアドレス指定信号に基づいてピンレジスタ用フリップフロップから読み出されたピンデータを出力する論理ゲートと、レジスタアドレスとライトクロックとに基づいて選択信号とCLK信号を生成する書込み制御回路と、を有し、前記データ選択回路は、あらかじめデータ選択値が格納されるデータ選択値記憶手段と、このデータ選択値記憶手段に格納されたデータ選択値に応じて、入力した複数のピンデータのうちのいずれか1つを選択するデータセレクタと、あらかじめブロックアドレス選択値が格納されるブロックアドレス選択値記憶手段と、このブロックアドレス選択値記憶手段に格納されたブロックアドレス選択値と、入力したブロックアドレスとが一致しているか否かを検出し、一致していることを検出した場合に限り、一致信号を出力する一致検出回路と、この一致検出回路が出力する一致信号がアクティブな場合に限り、ライトクロックを通過させるANDゲートと、ANDゲートからな入力されるライトクロックと書込み制御回路から入力されるCLK信号を入力との論理和の信号を出力するORゲートと、データセレクタが選択したピンデータと論理ゲートとが出力するピンデータを選択信号に基づいて選択して出力する2対1セレクタと、2対1セレクタから入力されるピンデータをORゲートから入力される信号に同期してサンプリングするデータバッファ用フリップフロップとを有することを特徴とする半導体試験装置のピンレジスタ回路である。
【0049】
請求項2に記載の発明は、 各ブロックアドレス選択値記憶手段には、ブロックアドレスがとり得る値のうちの任意の値を、ブロックアドレス選択値として格納することが可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体試験装置のピンレジスタ回路である。
【0050】
請求項3に記載の発明は、 複数のブロックアドレス選択値記憶手段に、同一のブロックアドレス選択値を格納することが可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体試験装置のピンレジスタ回路である。
【0051】
請求項4に記載の発明は、 各データ選択値記憶手段には、データ選択回路に入力されるピンデータのうちの任意のデータを選択可能なデータ選択値を格納することが可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体試験装置のピンレジスタ回路である。
【0052】
請求項5に記載の発明は、 複数のデータ選択値記憶手段に、同一のデータ選択値を格納することが可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の半導体試験装置のピンレジスタ回路である。
【0053】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態における半導体試験装置内のピンレジスタ回路が有する複数の回路ブロックと、各回路ブロックに付けられたアドレスとの関係を示す図である。
【0054】
ピンレジスタ回路は、k×j個の回路ブロック、すなわち回路ブロックB11、B21、…、Bk1、B12、B22、…、Bk2、……、B1j、B2j、…、Bkjを有する。各回路ブロックには、ブロックアドレスと、レジスタアドレスとの2種類のアドレスが付けられている。ブロックアドレスは、1からkまでの数値のうちのいずれかの数値をとり、レジスタアドレスは、1からjまでの数値のうちのいずれかの数値をとる。
【0055】
例えば、回路ブロックB21のブロックアドレスは2、レジスタアドレスは1であり、回路ブロックBk1のブロックアドレスはk、レジスタアドレスは1であり、回路ブロックBkjのブロックアドレスはk、レジスタアドレスはjである。
【0056】
各回路ブロック内には、n個のピンデータが格納される。例えば、回路ブロックB11内には、ピンデータD1_1_1、D2_1_1、…、Dn_1_1が格納され、回路ブロックB21内には、ピンデータD1_2_1、D2_2_1、…、Dn_2_1が格納され、回路ブロックBkj内には、ピンデータD1_k_j、D2_k_j、…、Dn_k_jが格納される。
【0057】
半導体試験装置は、n×k本のテストピン、すなわちテストピン1_1、2_1、…、n_1、1_2、2_2、…、n_2、……、1_k、2_k、…、n_kを有する。各テストピンから出力される信号のパルス幅やレベル等は、複数のピンデータ(設定値)によって規定される。
【0058】
例えば、テストピン1_1から出力される信号は、ピンデータD1_1_1、D1_1_2、…、D1_1_jによって規定され、テストピン2_1から出力される信号は、ピンデータD2_1_1、D2_1_2、…、D2_1_jによって規定され、テストピンn_kから出力される信号は、ピンデータDn_k_1、Dn_k_2、…、Dn_k_jによって規定される。
【0059】
図2〜10は、上述した半導体試験装置内のピンレジスタ回路P1のブロック図である。ピンレジスタ回路P1は、k×j個の回路ブロック、すなわち回路ブロックB11、B21、…、Bk1、B12、B22、…、Bk2、……、B1j、B2j、…、Bkjを有し、これらの回路ブロックには、ブロックアドレスと、レジスタアドレスとの2種類のアドレスが付けられている。
【0060】
図2と図6とは、同一のピンレジスタ回路P1を異なる観点から見た図である。すなわち、図2は、ブロックアドレスの順に並べられた回路ブロックB11、B21、…、Bk1を明示した図であり、図6は、レジスタアドレスの順に並べられた回路ブロックB11、B12、…、B1jを明示した図である。なお、図3〜5は、図2に示したブロック図内の詳細な構成を示す図であり、図7〜9は、図6に示したブロック図内の詳細な構成を示す図である。
【0061】
ピンレジスタ回路P1は、上述したk×j個の回路ブロック、すなわち回路ブロックB11、B21、…、Bk1、B12、B22、…、Bk2、……、B1j、B2j、…、Bkjと共に、レジスタアドレスデコーダ5Aと、NANDゲート8A1、8A2、…、8Ajと、書き込み制御回路6と、データ選択回路BA1、BA2、…、BAkとを有する。
【0062】
レジスタアドレスデコーダ5Aは、iビットのレジスタアドレスを入力し、j本のレジスタアドレス指定信号を出力する。そして、入力したレジスタアドレスが指定する回路ブロック群に対するレジスタアドレス指定信号のみをアクティブ(Highレベル)にする。
【0063】
例えば、レジスタアドレスが1であった場合には、レジスタアドレスデコーダ5Aは、レジスタアドレスが1である回路ブロック群、すなわち回路ブロックB11、B21、…、Bk1に対するレジスタアドレス指定信号のみをアクティブ(Highレベル)にする。
【0064】
NANDゲート8A1、8A2、…、8Ajは、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力する複数のレジスタアドレス指定信号のそれぞれに対して、1つづつ設けられている。そして、各NANDゲートは、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力する各レジスタアドレス指定信号と、ライトクロックWCとを入力し、レジスタアドレス指定信号がアクティブである場合に限って、入力したライトクロックWCを通過させ、対応するレジスタアドレスを有する回路ブロック群に送る。回路ブロックに送られたライトクロックWCは、回路ブロック内の全てのピンレジスタ用フリップフロップのクロック入力端子Cに入力される。
【0065】
書き込み制御回路6は、iビットのレジスタアドレスと、ライトクロック(書き込みクロック)WCとを入力し、SEL信号(選択信号)と、CLK信号(クロック信号)とを出力する。
【0066】
SEL信号(選択信号)は、2対1セレクタ2B1_1、2B2_1、…、2Bn_1、2B1_2、2B2_2、…、2Bn_2、……、2B1_k、2B2_k、…、2Bn_kの選択端子Sに入力され、このSEL信号(選択信号)により、各2対1セレクタは、2つの入力信号のうちのいずれか一方を選択する。例えば、2対1セレクタ2B1_1は、入力信号として、データセレクタ2A1_1の出力または論理ゲート9A1_1_1の出力のうちのいずれか一方を選択する。
【0067】
CLK信号(クロック信号)は、ORゲート7B1_1、7B2_1、…、7Bn_1、7B1_2、7B2_2、…、7Bn_2、……、7B1_k、7B2_k、…、7Bn_kを介して、データバッファ用フリップフロップ3A1_1、3A2_1、…、3An_1、3A1_2、3A2_2、…、3An_2、……、3A1_k、3A2_k、…、3An_kのクロック入力端子Cに入力される。データバッファ用フリップフロップは、CLK信号(クロック信号)の立ち上がりに同期して、2対1セレクタの出力をサンプリング(記憶)する。
【0068】
ブロックアドレス毎に1つ持つデータ選択回路BA1、BA2、…、BAkは、ブロックアドレス選択用フリップフロップと、一致検出回路と、ANDゲートと、ORゲートと、データ選択用フリップフロップと、n対1セレクタと、2対1セレクタと、データバッファ用フリップフロップとを有する。
【0069】
例えば、データ選択回路BA1は、ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1と、一致検出回路1C1_1、1C2_1、…1Cn_1と、ANDゲート7A1_1、7A2_1、…、7An_1と、ORゲート7B1_1、7B2_1、…、7Bn_1と、データ選択用フリップフロップ1B1_1、1B2_1、…、1Bn_1と、データセレクタ(n対1セレクタ)2A1_1、2A2_1、…、2An_1と、2対1セレクタ2B1_1、2B2_1、…、2Bn_1と、データバッファ用フリップフロップ3A1_1、3A2_1、…、3An_1とを有する。
【0070】
ブロックアドレス選択用フリップフロップには、あらかじめ、mビットのブロックアドレス選択値が格納される。一致検出回路は、mビットのブロックアドレスと、ブロックアドレス選択用フリップフロップが出力するmビットのブロックアドレス選択値とを入力し、両者が一致しているか否かを検出し、一致している場合には、出力するブロックアドレス指定信号をアクティブ(Highレベル)にする。
【0071】
ANDゲートは、前記一致検出回路が出力するブロックアドレス指定信号と、ライトクロックWCとを入力し、ブロックアドレス指定信号がアクティブである場合に限って、入力したライトクロックWCを通過させ、ORゲートに送る。
【0072】
ORゲートは、前記ANDゲートが出力するライトクロックWCと、書き込み制御回路6が出力するCLK信号とを入力し、入力したライトクロックWCとCLK信号との論理和をとり、その結果をデータバッファ用フリップフロップのクロック入力端子Cに送る。
【0073】
データ選択用フリップフロップには、あらかじめ、データ選択値が格納される。n対1セレクタは、データD1〜Dnを入力し、データ選択用フリップフロップに格納されたデータ選択値に応じて、入力したデータD1〜Dnのうちのいずれか1つのデータを選択し、選択したデータを出力する。2対1セレクタは、n対1セレクタが出力したデータと、ピンレジスタ用フリップフロップが出力するピンデータとを入力し、書き込み制御回路6が出力するSEL信号に応じて、入力したデータのうちのいずれか1つのデータを選択し、選択したデータを出力する。データバッファ用フリップフロップは、2対1セレクタが出力したデータを、ライトクロックWCまたは書き込み制御回路6が出力するCLK信号に同期したタイミングで格納する。
【0074】
各回路ブロックは、n個のピンデータがそれぞれ格納されるn個のピンレジスタ用フリップフロップと、n個の論理ゲートとを有する。例えば、回路ブロックB11は、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1と、論理ゲート9A1_1_1、9A2_1_1、…、9An_1_1とを有する。
【0075】
各回路ブロック内の各論理ゲートには、同じ回路ブロック内の各ピンレジスタ用フリップフロップが出力するピンデータが入力される。また、各回路ブロック内の全ての論理ゲートは、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号によりイネーブル制御される。そして、論理ゲートの出力は、対応するデータ選択回路内の2対1セレクタに入力される。
【0076】
例えば、回路ブロックB11内の論理ゲート9A1_1_1には、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1が入力される。また、論理ゲート9A1_1_1は、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号によりイネーブル制御される。そして、論理ゲート9A1_1_1の出力は、データ選択回路BA1内の2対1セレクタ2B1_1に入力される。
【0077】
また、例えば、回路ブロックB11内の論理ゲート9A2_1_1には、ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1が出力するピンデータD2_1_1が入力される。また、論理ゲート9A2_1_1は、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号によりイネーブル制御される。そして、論理ゲート9A2_1_1の出力は、データ選択回路BA1内の2対1セレクタ2B2_1に入力される。
【0078】
各回路ブロック内の各ピンレジスタ用フリップフロップには、対応するデータ選択回路内のデータバッファ用フリップフロップの出力が入力される。
【0079】
例えば、回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1には、それぞれ、データ選択回路BA1内のデータバッファ用フリップフロップ3A1_1、3A2_1、…、3An_1の出力が入力される。
【0080】
各ピンレジスタ用フリップフロップに、対応するデータが格納されると、各ピンレジスタ用フリップフロップは、格納されたデータを、ピンデータとして出力する。例えば、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1に、データD1が格納されると、このピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1は、格納されたデータD1を、ピンデータD1_1_1として出力する。
【0081】
なお、図中の符号1A1_1〜1An_kはブロックアドレス選択用フリップフロップであり、符号1B1_1〜1Bn_kはデータ選択用フリップフロップであり、符号1C1_1〜1Cn_kは一致検出回路であり、符号2A1_1〜2An_kはn対1セレクタであり、符号2B1_1〜2Bn_kは2対1セレクタであり、符号3A1_1〜3An_kはデータバッファ用フリップフロップであり、符号7A1_1〜7An_kはANDゲートであり、符号7B1_1〜7Bn_kはORゲートである。
【0082】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ、データ選択用フリップフロップ、一致検出回路、n対1セレクタ、2対1セレクタ、データバッファ用フリップフロップ、ANDゲート、ORゲートの組が、各テストピンに対して、1組づつ設けられている。
【0083】
また、符号8A1〜8AjはNANDゲートである。NANDゲートは、レジスタアドレス指定信号の数と同数だけ設けられている。NANDゲートは、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号と、ライトクロックWCとを入力し、入力したレジスタアドレス指定信号がアクティブ(Highレベル)である場合に限り、入力したライトクロックWCを、反転して通過させ、ピンレジスタ用フリップフロップのクロック入力端子に送る。
【0084】
また、符号4A1_1_1〜4An_1_1、4A1_2_1〜4An_2_1、…、4A1_k_1〜4An_k_1、4A1_1_2〜4An_1_2、4A1_2_2〜4An_2_2、…、4A1_k_2〜4An_k_2、……、4A1_1_j〜4An_1_j、4A1_2_j〜4An_2_j、…、4A1_k_j〜4An_k_jはピンレジスタ用フリップフロップであり、符号9A1_1_1〜9An_1_1、9A1_2_1〜9An_2_1、…、9A1_k_1〜9An_k_1、9A1_1_2〜9An_1_2、9A1_2_2〜9An_2_2、…、9A1_k_2〜9An_k_2、……9A1_1_j〜9An_1_j、9A1_2_j〜9An_2_j、…、9A1_k_j〜9An_k_jは論理ゲートである。
【0085】
各回路ブロックは、それぞれ、n個のピンレジスタ用フリップフロップと、n個の論理ゲートとを内蔵している。例えば、回路ブロックB11は、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1と、論理ゲート9A1_1_1、9A2_1_1、…、9An_1_1とを有する。
【0086】
図11〜15は、各回路ブロックに、ピンアサインの変更を行わずに、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。なお、各図に示した時刻T1〜T10は、全ての図において同一の時刻を表すものとする。例えば、図11に示した時刻T1は、図12に示した時刻T1と同一の時刻を表すものとする。
【0087】
予め、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1にはブロックアドレス選択値として1を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_2、1A2_2、…、1An_2にはブロックアドレス選択値として2を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_k、1A2_k、…、1An_kにはブロックアドレス選択値としてkを設定しておく。
【0088】
そして、
データ選択用フリップフロップ1B1_1、1B1_2、…、1B1_kにはDSEL1(データD1を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1B2_1、1B2_2、…、1B2_kにはDSEL2(データD2を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1Bn_1、1Bn_2、…、1Bn_kにはDSELn(データDnを選択する設定値)を設定しておく。
【0089】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1、1A1_2、1A2_2、…、1An_2、……、1A1_k、1A2_k、1An_kが出力するブロックアドレス選択値は、それぞれ、一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1、1C1_2、1C2_2、…、1Cn_2、……、1C1_k、1C2_k、1Cn_kに入力される。
【0090】
以下、テストピン1_1に対応する回路を例に挙げて構成を説明する。なお、テストピン1_1以外、すなわちテストピン2_1〜n_kに対応する回路の構成は、テストピン1_1に対応する回路の構成と同様なので、説明を省略する。
【0091】
一致検出回路1C1_1は、ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1が出力するmビットのブロックアドレス選択値と、mビットのブロックアドレスとを入力し、一致信号を出力する。すなわち、一致検出回路1C1_1は、2つの入力が一致しているか否かを検出し、一致している場合には、出力する一致信号をアクティブ(Highレベル)にする。一致検出回路1C1_1が出力する一致信号は、ANDゲート7A1_1に送られる。
【0092】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1に設定されているブロックアドレス選択値に応じて、各一致検出回路は、相互に異なるタイミングで一致信号を出力する。すなわち、
一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1は、ブロックアドレスとして1が送られてきたとき、
一致検出回路1C1_2、1C2_2、…、1Cn_2は、ブロックアドレスとして2が送られてきたとき、
一致検出回路1C1_k、1C2_k、…、1Cn_kは、ブロックアドレスとしてkが送られてきたとき、それぞれ、一致信号を出力する。
【0093】
n対1セレクタ2A1_1は、データ選択用フリップフロップ1B1_1が出力するデータ選択値に応じて、データD1〜データDnの中から1ビットのデータを選択し出力する。ここでは、
n対1セレクタ2A1_1、2A1_2、…、2A1_kはデータD1を、
n対1セレクタ2A2_1、2A2_2、…、2A2_kはデータD2を、
n対1セレクタ2An_1、2An_2、…、2An_kはデータDnを選択し出力する。
【0094】
2対1セレクタ2B1_1は、書き込み制御回路6が出力するSEL信号に応じて、n対1セレクタ2A1_1が出力するデータと、回路ブロックB11内の論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1とのうちのいずれか一方を選択し出力する。
【0095】
データバッファ用フリップフロップ3A1_1は、ORゲート7B1_1から送られるクロック信号(ライトクロックWCまたはCLK信号)に同期して、2対1セレクタ2B1_1から送られるデータをサンプリング(記憶)する。
【0096】
回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1は、NANDゲート8A1から送られるライトクロックWCに同期して、データバッファ用フリップフロップ3A1_1から送られるデータをレジスタアドレスが1のときサンプリング(記憶)する。
【0097】
レジスタアドレスデコーダ5Aは、iビットのレジスタアドレスを入力し、j本のレジスタアドレス指定信号を出力する。そして、入力したレジスタアドレスに応じて、j本のレジスタアドレス指定信号のうちのいずれか1本をアクティブ(Highレベル)にする。
【0098】
書き込み制御回路6は、iビットのレジスタアドレスと、ライトクロックWCとを入力し、SEL信号と、CLK信号とを出力する。
【0099】
SEL信号は、2対1セレクタ2B1_1が、n対1セレクタ2A1_1が出力するデータと、回路ブロックB11内の論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1とのうちのいずれを入力として選択するかを決定する。
【0100】
CLK信号は、データバッファ用フリップフロップ3Aが、2対1セレクタ2B1_1の出力をサンプリングする際に用いるクロック信号である。すなわち、SEL信号に応じて、2対1セレクタ2B1_1が、論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1を入力として選択し、出力したとき、データバッファ用フリップフロップ3A1_1は、この出力をサンプリングする。
【0101】
ANDゲート7A1_1は、一致検出回路1C1_1が出力する一致信号と、ライトクロックWCとを入力し、一致検出回路1C1_1が一致を検出し、一致信号がアクティブ(Highレベル)になった場合に限り、入力したライトクロックWCを通過させ、ORゲート7B1_1に送る。
【0102】
ORゲート7B1_1は、ANDゲート7A1_1が出力するライトクロックWCと、書き込み制御回路6が出力するCLK信号出力とを入力し、これらの信号を、データバッファ用フリップフロップ3A1_1のクロック入力端子に送る。
【0103】
NANDゲート8A1〜8Akは、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号と、ライトクロックWCとを入力し、レジスタアドレス指定信号がアクティブ(Highレベル)である場合に限り、ライトクロックWCを通過させ、通過させたライトクロックWCを、複数のピンレジスタ用フリップフロップのクロック入力端子に送る。
【0104】
論理ゲート9A1_1_1は、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1を入力し、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号によりイネーブル制御され、入力したピンデータD1_1_1を2対1セレクタ2B1_1に送る。
【0105】
データ転送時、論理ゲート9A1_1_1を、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号によりイネーブル制御することにより、転送先とされたレジスタアドレスを有する回路ブロック内の全てのピンレジスタ用フリップフロップに記憶されたデータが読み出される。読み出されたデータは、対応する2対1セレクタに入力される。
【0106】
まず、2対1セレクタ2B1_1は、書き込み制御回路6が出力するSEL信号に応じて、論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1を入力として選択し、出力する。
【0107】
出力されたピンデータD1_1_1は、一旦、データバッファ用フリップフロップ3A1_1にサンプリング(記憶)される。サンプリングは、書き込み制御回路6が出力するCLK信号に同期して行われる。
【0108】
すなわち、転送先とされたレジスタアドレスを有する回路ブロック内の全てのピンレジスタ用フリップフロップに記憶されたデータを、対応するデータバッファ用フリップフロップにコピーする。
【0109】
次に、2対1セレクタ2B1_1は、書き込み制御回路6が出力するSEL信号に応じて、n対1セレクタ2A1_1が出力するデータを入力として選択し、出力する。
【0110】
ANDゲート7A1_1によって、一致検出回路1C1_1が出力する一致信号と、ライトクロックWCとの論理積をとることにより、一致検出回路1C1_1が一致を検出し、一致信号がアクティブ(Highレベル)である場合に限って、データバッファ用フリップフロップ3A1_1に、n対1セレクタ2A1_1および2対1セレクタ2B1_1が選択した、データD1〜データDnのうちのいずれかが格納される。すなわち、データバッファ用フリップフロップ3A1_1に格納されるデータが変更される。
【0111】
データバッファ用フリップフロップ3A1_1が出力するデータは、回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1によって、NANDゲート8A1が出力するライトクロックWCに同期してサンプリング(記憶)される。これにより、転送先とされたレジスタアドレスを有する回路ブロック群のうち、さらに、転送先とされたブロックアドレスを有する回路ブロックが選択され、選択された回路ブロック内のピンレジスタ用フリップフロップに格納されたデータのみが更新される。
以下、転送先ブロックアドレス、レジスタアドレスに対応し、同様の動作を繰り返すので説明を省略する。
【0112】
この結果、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_2_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_2_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_2_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_k_1にはブロックアドレスがk、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_k_1にはブロックアドレスがk、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_k_1にはブロックアドレスがk、レジスタアドレスが1のときのデータDnがサンプリング(記憶)される。
【0113】
すなわち、ピンアサインは変更されない。
【0114】
図16〜20は、各回路ブロックに、回路ブロック単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。なお、各図に示した時刻T1〜T10は、全ての図において同一の時刻を表すものとする。例えば、図16に示した時刻T1は、図17に示した時刻T1と同一の時刻を表すものとする。
【0115】
予め、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1にはブロックアドレス選択値として2を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_2、1A2_2、…、1An_2にはブロックアドレス選択値として1を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_k、1A2_k、…、1An_kにはブロックアドレス選択値としてkを設定しておく。
【0116】
そして、
データ選択用フリップフロップ1B1_1、1B1_2、…、1B1_kにはDSEL1(データD1を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1B2_1、1B2_2、…、1B2_kにはDSEL2(データD2を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1Bn_1、1Bn_2、…、1Bn_kにはDSELn(データDnを選択する設定値)を設定しておく。
【0117】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1、1A1_2、1A2_2、…、1An_2、……、1A1_k、1A2_k、1An_kが出力するブロックアドレス選択値は、それぞれ、一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1、1C1_2、1C2_2、…、1Cn_2、……、1C1_k、1C2_k、1Cn_kに入力される。
【0118】
以下、テストピン1_1に対応する回路を例に挙げて構成を説明する。なお、テストピン1_1以外、すなわちテストピン2_1〜n_kに対応する回路の構成は、テストピン1_1に対応する回路の構成と同様なので、説明を省略する。
【0119】
一致検出回路1C1_1は、ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1が出力するmビットのブロックアドレス選択値と、mビットのブロックアドレスとを入力し、一致信号を出力する。すなわち、一致検出回路1C1_1は、2つの入力が一致しているか否かを検出し、一致している場合には、出力する一致信号をアクティブ(Highレベル)にする。一致検出回路1C1_1が出力する一致信号は、ANDゲート7A1_1に送られる。
【0120】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1に設定されているブロックアドレス選択値に応じて、各一致検出回路は、相互に異なるタイミングで一致信号を出力する。すなわち、
一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1は、ブロックアドレスとして2が送られてきたとき、
一致検出回路1C1_2、1C2_2、…、1Cn_2は、ブロックアドレスとして1が送られてきたとき、
一致検出回路1C1_k、1C2_k、…、1Cn_kは、ブロックアドレスとしてkが送られてきたとき、それぞれ、一致信号を出力する。
【0121】
n対1セレクタ2A1_1は、データ選択用フリップフロップ1B1_1が出力するデータ選択値に応じて、データD1〜データDnの中から1ビットのデータを選択し出力する。ここでは、
n対1セレクタ2A1_1、2A1_2、…、2A1_kはデータD1を、
n対1セレクタ2A2_1、2A2_2、…、2A2_kはデータD2を、
n対1セレクタ2An_1、2An_2、…、2An_kはデータDnを選択し出力する。
【0122】
以下、図11〜15に示した場合と同様の動作を行うので、説明を省略する。
【0123】
この結果、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_2_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_2_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_2_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_k_1にはブロックアドレスがk、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_k_1にはブロックアドレスがk、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_k_1にはブロックアドレスがk、レジスタアドレスが1のときのデータDnがサンプリング(記憶)される。
【0124】
すなわち、あらかじめ各ブロックアドレス選択用フリップフロップに格納するブロックアドレス選択値を変更することにより、回路ブロック単位でピンアサインを変更することができる。
【0125】
図21〜25は、テストピン単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。なお、各図に示した時刻T1〜T10は、全ての図において同一の時刻を表すものとする。例えば、図21に示した時刻T1は、図22に示した時刻T1と同一の時刻を表すものとする。
【0126】
予め、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1にはブロックアドレス選択値として1を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1An_2と、1A1_kと、1A2_kにはブロックアドレス選択値として2を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_2と、1A2_2と、1An_kにはブロックアドレス選択値としてkを設定しておく。
【0127】
そして、
データ選択用フリップフロップ1B2_1と、1Bn_2と、1Bn_kにはDSEL1(データD1を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1B1_1と、1B2_2と、1B2_kにはDSEL2(データD2を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1Bn_1と、1B1_2と、1B1_kにはDSELn(データDnを選択する設定値)を設定しておく。
【0128】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1、1A1_2、1A2_2、…、1An_2、……、1A1_k、1A2_k、1An_kが出力するブロックアドレス選択値は、それぞれ、一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1、1C1_2、1C2_2、…、1Cn_2、……、1C1_k、1C2_k、1Cn_kに入力される。
【0129】
以下、テストピン1_1に対応する回路を例に挙げて構成を説明する。なお、テストピン1_1以外、すなわちテストピン2_1〜n_kに対応する回路の構成は、テストピン1_1に対応する回路の構成と同様なので、説明を省略する。
【0130】
一致検出回路1C1_1は、ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1が出力するmビットのブロックアドレス選択値と、mビットのブロックアドレスとを入力し、一致信号を出力する。すなわち、一致検出回路1C1_1は、2つの入力が一致しているか否かを検出し、一致している場合には、出力する一致信号をアクティブ(Highレベル)にする。一致検出回路1C1_1が出力する一致信号は、ANDゲート7A1_1に送られる。
【0131】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1に設定されているブロックアドレス選択値に応じて、各一致検出回路は、相互に異なるタイミングで一致信号を出力する。すなわち、
一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1は、ブロックアドレスとして1が送られてきたとき、
一致検出回路1Cn_2と、1C1_kと、1C2_kは、ブロックアドレスとして2が送られてきたとき、
一致検出回路1C1_2と、1C2_2と、1Cn_kは、ブロックアドレスとしてkが送られてきたとき、それぞれ、一致信号を出力する。
【0132】
n対1セレクタ2A1_1は、データ選択用フリップフロップ1B1_1が出力するデータ選択値に応じて、データD1〜データDnの中から1ビットのデータを選択し出力する。ここでは、
n対1セレクタ2A2_1と、2An_2と、2An_kはデータD1を、
n対1セレクタ2A1_1と、2A2_2と、2A2_kはデータD2を、
n対1セレクタ2An_1と、2A1_2と、2A1_kはデータDnを選択し出力する。
【0133】
以下、図11〜15に示した場合と同様の動作を行うので、説明を省略する。
【0134】
この結果、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_2_1にはブロックアドレスがk、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_2_1にはブロックアドレスがk、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_2_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_k_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_k_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_k_1にはブロックアドレスがk、レジスタアドレスが1のときのデータD1がサンプリング(記憶)される。
【0135】
すなわち、あらかじめ各ブロックアドレス選択用フリップフロップに格納するブロックアドレス選択値と、あらかじめ各データ選択用フリップフロップに格納するデータ選択値とを変更することにより、テストピン単位でピンアサインを変更することができる。
【0136】
図26〜28は、各回路ブロックに、ピンアサインの変更を行わずに、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。なお、各図に示した時刻T1〜T10は、全ての図において同一の時刻を表すものとする。例えば、図26に示した時刻T1は、図27に示した時刻T1と同一の時刻を表すものとする。
【0137】
予め、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1にはブロックアドレス選択値として1を設定しておく。
【0138】
そして、
データ選択用フリップフロップ1B1_1にはDSEL1(データD1を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1B2_1にはDSEL2(データD2を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1Bn_1にはDSELn(データDnを選択する設定値)を設定しておく。
【0139】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1が出力するブロックアドレス選択値は、それぞれ、一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1に入力される。
【0140】
以下、テストピン1_1に対応する回路を例に挙げて構成を説明する。なお、テストピン1_1以外のテストピンに対応する回路の構成は、テストピン1_1に対応する回路の構成と同様なので、説明を省略する。
【0141】
一致検出回路1C1_1は、ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1が出力するmビットのブロックアドレス選択値と、mビットのブロックアドレスとを入力し、一致信号を出力する。すなわち、一致検出回路1C1_1は、2つの入力が一致しているか否かを検出し、一致している場合には、出力する一致信号をアクティブ(Highレベル)にする。一致検出回路1C1_1が出力する一致信号は、ANDゲート7A1_1に送られる。
【0142】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1に設定されているブロックアドレス選択値に応じて、各一致検出回路は、相互に異なるタイミングで一致信号を出力する。すなわち、
一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1は、ブロックアドレスとして1が送られてきたとき、それぞれ、一致信号を出力する。
【0143】
n対1セレクタ2A1_1は、データ選択用フリップフロップ1B1_1が出力するデータ選択値に応じて、データD1〜データDnの中から1ビットのデータを選択し出力する。ここでは、
n対1セレクタ2A1_1はデータD1を、
n対1セレクタ2A2_1はデータD2を、
n対1セレクタ2An_1はデータDnを選択し出力する。
【0144】
2対1セレクタ2B1_1は、書き込み制御回路6が出力するSEL信号に応じて、n対1セレクタ2A1_1が出力するデータと、回路ブロックB11内の論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1とのうちのいずれか一方を選択し出力する。
【0145】
データバッファ用フリップフロップ3A1_1は、ORゲート7B1_1から送られるクロック信号(ライトクロックWCまたはCLK信号)に同期して、2対1セレクタ2B1_1から送られるデータをサンプリング(記憶)する。
【0146】
回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1〜4An_1_1は、NANDゲート8A1から送られるライトクロックWCに同期して、データバッファ用フリップフロップ3A1_1〜3An_1から送られるデータをレジスタアドレスが1のときサンプリング(記憶)する。
【0147】
回路ブロックB12内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_2〜4An_1_2は、NANDゲート8A2から送られるライトクロックWCに同期して、データバッファ用フリップフロップ3A1_1〜3An_1から送られるデータをレジスタアドレスが2のときサンプリング(記憶)する。
【0148】
回路ブロックB1j内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_j〜4An_1_jは、NANDゲート8Ajから送られるライトクロックWCに同期して、データバッファ用フリップフロップ3A1_1〜3An_1から送られるデータをレジスタアドレスがjのときサンプリング(記憶)する。
【0149】
レジスタアドレスデコーダ5Aは、iビットのレジスタアドレスを入力し、j本のレジスタアドレス指定信号を出力する。そして、入力したレジスタアドレスに応じて、j本のレジスタアドレス指定信号のうちのいずれか1本をアクティブ(Highレベル)にする。
【0150】
書き込み制御回路6は、iビットのレジスタアドレスと、ライトクロックWCとを入力し、SEL信号と、CLK信号とを出力する。
【0151】
SEL信号は、2対1セレクタ2B1_1が、n対1セレクタ2A1_1が出力するデータと、回路ブロックB11内の論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1とのうちのいずれを入力として選択するかを決定する。
【0152】
CLK信号は、データバッファ用フリップフロップ3Aが、2対1セレクタ2B1_1の出力をサンプリングする際に用いるクロック信号である。すなわち、SEL信号に応じて、2対1セレクタ2B1_1が、論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1を入力として選択し、出力したとき、データバッファ用フリップフロップ3A1_1は、この出力をサンプリングする。
【0153】
ANDゲート7A1_1は、一致検出回路1C1_1が出力する一致信号と、ライトクロックWCとを入力し、一致検出回路1C1_1が一致を検出し、一致信号がアクティブ(Highレベル)になった場合に限り、入力したライトクロックWCを通過させ、ORゲート7B1_1に送る。
【0154】
ORゲート7B1_1は、ANDゲート7A1_1が出力するライトクロックWCと、書き込み制御回路6が出力するCLK信号出力とを入力し、これらの信号を、データバッファ用フリップフロップ3A1_1のクロック入力端子に送る。
【0155】
NANDゲート8A1〜8Akは、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号と、ライトクロックWCとを入力し、レジスタアドレス指定信号がアクティブ(Highレベル)である場合に限り、ライトクロックWCを通過させ、通過させたライトクロックWCを、複数のピンレジスタ用フリップフロップのクロック入力端子に送る。
【0156】
論理ゲート9A1_1_1は、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1を入力し、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号によりイネーブル制御され、入力したピンデータD1_1_1を2対1セレクタ2B1_1に送る。
【0157】
データ転送時、論理ゲート9A1_1_1を、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号によりイネーブル制御することにより、転送先とされたレジスタアドレスを有する回路ブロック内の全てのピンレジスタ用フリップフロップに記憶されたデータが読み出される。読み出されたデータは、対応する2対1セレクタに入力される。
【0158】
まず、2対1セレクタ2B1_1は、書き込み制御回路6が出力するSEL信号に応じて、論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1を入力として選択し、出力する。
【0159】
出力されたピンデータD1_1_1は、一旦、データバッファ用フリップフロップ3A1_1にサンプリング(記憶)される。サンプリングは、書き込み制御回路6が出力するCLK信号に同期して行われる。
【0160】
すなわち、転送先とされたレジスタアドレスを有する回路ブロック内の全てのピンレジスタ用フリップフロップに記憶されたデータを、対応するデータバッファ用フリップフロップにコピーする。
【0161】
次に、2対1セレクタ2B1_1は、書き込み制御回路6が出力するSEL信号に応じて、n対1セレクタ2A1_1が出力するデータを入力として選択し、出力する。
【0162】
ANDゲート7A1_1によって、一致検出回路1C1_1が出力する一致信号と、ライトクロックWCとの論理積をとることにより、一致検出回路1C1_1が一致を検出し、一致信号がアクティブ(Highレベル)である場合に限って、データバッファ用フリップフロップ3A1_1に、n対1セレクタ2A1_1および2対1セレクタ2B1_1が選択した、データD1〜データDnのうちのいずれかが格納される。すなわち、データバッファ用フリップフロップ3A1_1に格納されるデータが変更される。
【0163】
データバッファ用フリップフロップ3A1_1が出力するデータは、回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1によって、NANDゲート8A1が出力するライトクロックWCに同期してサンプリング(記憶)される。これにより、転送先とされたレジスタアドレスを有する回路ブロック群のうち、さらに、転送先とされたブロックアドレスを有する回路ブロックが選択され、選択された回路ブロック内のピンレジスタ用フリップフロップに格納されたデータのみが更新される。
以下、転送先ブロックアドレス、レジスタアドレスに対応し、同様の動作を繰り返すので説明を省略する。
【0164】
この結果、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_jにはブロックアドレスが1、レジスタアドレスがjのときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_jにはブロックアドレスが1、レジスタアドレスがjのときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_jにはブロックアドレスが1、レジスタアドレスがjのときのデータDnがサンプリング(記憶)される。
【0165】
すなわち、ピンアサインは変更されない。
【0166】
図29〜31は、各回路ブロックに、回路ブロック単位でピンアサインを変更し、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。具体的には、ブロックアドレスが1の回路ブロックに転送されるデータと、ブロックアドレスが2の回路ブロックに転送されるデータとが交換される。なお、各図に示した時刻T1〜T10は、全ての図において同一の時刻を表すものとする。例えば、図29に示した時刻T1は、図30に示した時刻T1と同一の時刻を表すものとする。
【0167】
予め、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1にはブロックアドレス選択値として2を設定しておく。
【0168】
そして、
データ選択用フリップフロップ1B1_1にはDSEL1(データD1を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1B2_1にはDSEL2(データD2を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1Bn_1にはDSELn(データDnを選択する設定値)を設定しておく。
【0169】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1が出力するブロックアドレス選択値は、それぞれ、一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1に入力される。
【0170】
以下、テストピン1_1に対応する回路を例に挙げて構成を説明する。なお、テストピン1_1以外のテストピンに対応する回路の構成は、テストピン1_1に対応する回路の構成と同様なので、説明を省略する。
【0171】
一致検出回路1C1_1は、ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1が出力するmビットのブロックアドレス選択値と、mビットのブロックアドレスとを入力し、一致信号を出力する。すなわち、一致検出回路1C1_1は、2つの入力が一致しているか否かを検出し、一致している場合には、出力する一致信号をアクティブ(Highレベル)にする。一致検出回路1C1_1が出力する一致信号は、ANDゲート7A1_1に送られる。
【0172】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1に設定されているブロックアドレス選択値に応じて、各一致検出回路は、相互に異なるタイミングで一致信号を出力する。すなわち、
一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1は、ブロックアドレスとして2が送られてきたとき、それぞれ、一致信号を出力する。
【0173】
n対1セレクタ2A1_1は、データ選択用フリップフロップ1B1_1が出力するデータ選択値に応じて、データD1〜データDnの中から1ビットのデータを選択し出力する。ここでは、
n対1セレクタ2A1_1はデータD1を、
n対1セレクタ2A2_1はデータD2を、
n対1セレクタ2An_1はデータDnを選択し出力する。
【0174】
以下、図26〜28に示した場合と同様の動作を行うので、説明を省略する。
【0175】
この結果、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_jにはブロックアドレスが2、レジスタアドレスがjのときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_jにはブロックアドレスが2、レジスタアドレスがjのときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_jにはブロックアドレスが2、レジスタアドレスがjのときのデータDnがサンプリング(記憶)される。
【0176】
すなわち、あらかじめ各ブロックアドレス選択用フリップフロップに格納するブロックアドレス選択値を変更することにより、回路ブロック単位でピンアサインを変更することができる。
【0177】
図32〜34は、テストピン単位でピンアサインを変更し、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。なお、各図に示した時刻T1〜T10は、全ての図において同一の時刻を表すものとする。例えば、図32に示した時刻T1は、図33に示した時刻T1と同一の時刻を表すものとする。
【0178】
予め、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1にはブロックアドレス選択値として2を設定しておく。
【0179】
そして、
データ選択用フリップフロップ1B2_1にはDSEL1(データD1を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1B1_1にはDSEL2(データD2を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1Bn_1にはDSELn(データDnを選択する設定値)を設定しておく。
【0180】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1が出力するブロックアドレス選択値は、それぞれ、一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1に入力される。
【0181】
以下、テストピン1_1に対応する回路を例に挙げて構成を説明する。なお、テストピン1_1以外のテストピンに対応する回路の構成は、テストピン1_1に対応する回路の構成と同様なので、説明を省略する。
【0182】
一致検出回路1C1_1は、ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1が出力するmビットのブロックアドレス選択値と、mビットのブロックアドレスとを入力し、一致信号を出力する。すなわち、一致検出回路1C1_1は、2つの入力が一致しているか否かを検出し、一致している場合には、出力する一致信号をアクティブ(Highレベル)にする。一致検出回路1C1_1が出力する一致信号は、ANDゲート7A1_1に送られる。
【0183】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1に設定されているブロックアドレス選択値に応じて、各一致検出回路は、相互に異なるタイミングで一致信号を出力する。すなわち、
一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1は、ブロックアドレスとして2が送られてきたとき、それぞれ、一致信号を出力する。
【0184】
n対1セレクタ2A1_1は、データ選択用フリップフロップ1B1_1が出力するデータ選択値に応じて、データD1〜データDnの中から1ビットのデータを選択し出力する。ここでは、
n対1セレクタ2A1_1はデータD2を、
n対1セレクタ2A2_1はデータD1を、
n対1セレクタ2An_1はデータDnを選択し出力する。
【0185】
以下、図26〜28に示した場合と同様の動作を行うので、説明を省略する。
【0186】
この結果、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_jにはブロックアドレスが2、レジスタアドレスがjのときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_jにはブロックアドレスが2、レジスタアドレスがjのときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_jにはブロックアドレスが2、レジスタアドレスがjのときのデータDnがサンプリング(記憶)される。
【0187】
すなわち、あらかじめ各ブロックアドレス選択用フリップフロップに格納するブロックアドレス選択値と、あらかじめ各データ選択用フリップフロップに格納するデータ選択値とを変更することにより、テストピン単位でピンアサインを変更することができる。
【0188】
図35〜40は、複数のブロックアドレスに並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。具体的には、ブロックアドレスが1の回路ブロックと、ブロックアドレスがkの回路ブロックとに並列にデータが転送される。なお、各図に示した時刻T1〜T13は、全ての図において同一の時刻を表すものとする。例えば、図35に示した時刻T1は、図36に示した時刻T1と同一の時刻を表すものとする。
【0189】
予め、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1にはブロックアドレス選択値として1を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_2、1A2_2、…、1An_2にはブロックアドレス選択値として2を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_k、1A2_k、…、1An_kにはブロックアドレス選択値として1を設定しておく。
【0190】
そして、
データ選択用フリップフロップ1B1_1、1B1_2、…、1B1_kにはDSEL1(データD1を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1B2_1、1B2_2、…、1B2_kにはDSEL2(データD2を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1Bn_1、1Bn_2、…、1Bn_kにはDSELn(データDnを選択する設定値)を設定しておく。
【0191】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1、1A1_2、1A2_2、…、1An_2、1A1_k、1A2_k、…、1An_kが出力するブロックアドレス選択値は、それぞれ、一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1、1C1_2、1C2_2、…、1Cn_2、1C1_k、1C2_k、…、1Cn_kに入力される。
【0192】
以下、テストピン1_1に対応する回路を例に挙げて構成を説明する。なお、テストピン1_1以外のテストピンに対応する回路の構成は、テストピン1_1に対応する回路の構成と同様なので、説明を省略する。
【0193】
一致検出回路1C1_1は、ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1が出力するmビットのブロックアドレス選択値と、mビットのブロックアドレスとを入力し、一致信号を出力する。すなわち、一致検出回路1C1_1は、2つの入力が一致しているか否かを検出し、一致している場合には、出力する一致信号をアクティブ(Highレベル)にする。一致検出回路1C1_1が出力する一致信号は、ANDゲート7A1_1に送られる。
【0194】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1に設定されているブロックアドレス選択値に応じて、各一致検出回路は、相互に異なるタイミングで一致信号を出力する。すなわち、
一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1は、ブロックアドレスとして1が送られてきたとき、
一致検出回路1C1_2、1C2_2、…、1Cn_2は、ブロックアドレスとして2が送られてきたとき、
一致検出回路1C1_k、1C2_k、…、1Cn_kは、ブロックアドレスとして1が送られてきたとき、それぞれ、一致信号を出力する。
【0195】
n対1セレクタ2A1_1は、データ選択用フリップフロップ1B1_1が出力するデータ選択値に応じて、データD1〜データDnの中から1ビットのデータを選択し出力する。ここでは、
n対1セレクタ2A1_1、2A1_2、…、2A1_kはデータD1を、
n対1セレクタ2A2_1、2A2_2、…、2A2_kはデータD2を、
n対1セレクタ2An_1、2An_2、…、2An_kはデータDnを選択し出力する。
【0196】
2対1セレクタ2B1_1は、書き込み制御回路6が出力するSEL信号に応じて、n対1セレクタ2A1_1が出力するデータと、回路ブロックB11内の論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1とのうちのいずれか一方を選択し出力する。
【0197】
データバッファ用フリップフロップ3A1_1は、ORゲート7B1_1から送られるクロック信号(ライトクロックWCまたはCLK信号)に同期して、2対1セレクタ2B1_1から送られるデータをサンプリング(記憶)する。
【0198】
回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1〜4An_1_1は、NANDゲート8A1から送られるライトクロックWCに同期して、データバッファ用フリップフロップ3A1_1〜3An_1から送られるデータをレジスタアドレスが1のときサンプリング(記憶)する。
【0199】
回路ブロックB12内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_2〜4An_1_2は、NANDゲート8A2から送られるライトクロックWCに同期して、データバッファ用フリップフロップ3A1_1〜3An_1から送られるデータをレジスタアドレスが2のときサンプリング(記憶)する。
【0200】
回路ブロックB21内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_2_1〜4An_2_1は、NANDゲート8A1から送られるライトクロックWCに同期して、データバッファ用フリップフロップ3A1_2〜3An_2から送られるデータをレジスタアドレスが1のときサンプリング(記憶)する。
【0201】
回路ブロックB22内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_2_2〜4An_2_2は、NANDゲート8A2から送られるライトクロックWCに同期して、データバッファ用フリップフロップ3A1_2〜3An_2から送られるデータをレジスタアドレスが2のときサンプリング(記憶)する。
【0202】
回路ブロックBk1内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_k_1〜4An_k_1は、NANDゲート8A1から送られるライトクロックWCに同期して、データバッファ用フリップフロップ3A1_k〜3An_kから送られるデータをレジスタアドレスが1のときサンプリング(記憶)する。
【0203】
回路ブロックBk2内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_k_2〜4An_k_2は、NANDゲート8A2から送られるライトクロックWCに同期して、データバッファ用フリップフロップ3A1_k〜3An_kから送られるデータをレジスタアドレスが2のときサンプリング(記憶)する。
【0204】
レジスタアドレスデコーダ5Aは、iビットのレジスタアドレスを入力し、j本のレジスタアドレス指定信号を出力する。そして、入力したレジスタアドレスに応じて、j本のレジスタアドレス指定信号のうちのいずれか1本をアクティブ(Highレベル)にする。
【0205】
書き込み制御回路6は、iビットのレジスタアドレスと、ライトクロックWCとを入力し、SEL信号と、CLK信号とを出力する。
【0206】
SEL信号は、2対1セレクタ2B1_1が、n対1セレクタ2A1_1が出力するデータと、回路ブロックB11内の論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1とのうちのいずれを入力として選択するかを決定する。
【0207】
CLK信号は、データバッファ用フリップフロップ3Aが、2対1セレクタ2B1_1の出力をサンプリングする際に用いるクロック信号である。すなわち、SEL信号に応じて、2対1セレクタ2B1_1が、論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1を入力として選択し、出力したとき、データバッファ用フリップフロップ3A1_1は、この出力をサンプリングする。
【0208】
ANDゲート7A1_1は、一致検出回路1C1_1が出力する一致信号と、ライトクロックWCとを入力し、一致検出回路1C1_1が一致を検出し、一致信号がアクティブ(Highレベル)になった場合に限り、入力したライトクロックWCを通過させ、ORゲート7B1_1に送る。
【0209】
ORゲート7B1_1は、ANDゲート7A1_1が出力するライトクロックWCと、書き込み制御回路6が出力するCLK信号出力とを入力し、これらの信号を、データバッファ用フリップフロップ3A1_1のクロック入力端子に送る。
【0210】
NANDゲート8A1〜8Akは、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号と、ライトクロックWCとを入力し、レジスタアドレス指定信号がアクティブ(Highレベル)である場合に限り、ライトクロックWCを通過させ、通過させたライトクロックWCを、複数のピンレジスタ用フリップフロップのクロック入力端子に送る。
【0211】
論理ゲート9A1_1_1は、ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1を入力し、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号によりイネーブル制御され、入力したピンデータD1_1_1を2対1セレクタ2B1_1に送る。
【0212】
データ転送時、論理ゲート9A1_1_1を、レジスタアドレスデコーダ5Aが出力するレジスタアドレス指定信号によりイネーブル制御することにより、転送先とされたレジスタアドレスを有する回路ブロック内の全てのピンレジスタ用フリップフロップに記憶されたデータが読み出される。読み出されたデータは、対応する2対1セレクタに入力される。
【0213】
まず、2対1セレクタ2B1_1は、書き込み制御回路6が出力するSEL信号に応じて、論理ゲート9A1_1_1が出力するピンデータD1_1_1を入力として選択し、出力する。
【0214】
出力されたピンデータD1_1_1は、一旦、データバッファ用フリップフロップ3A1_1にサンプリング(記憶)される。サンプリングは、書き込み制御回路6が出力するCLK信号に同期して行われる。
【0215】
すなわち、転送先とされたレジスタアドレスを有する回路ブロック内の全てのピンレジスタ用フリップフロップに記憶されたデータを、対応するデータバッファ用フリップフロップにコピーする。
【0216】
次に、2対1セレクタ2B1_1は、書き込み制御回路6が出力するSEL信号に応じて、n対1セレクタ2A1_1が出力するデータを入力として選択し、出力する。
【0217】
ANDゲート7A1_1によって、一致検出回路1C1_1が出力する一致信号と、ライトクロックWCとの論理積をとることにより、一致検出回路1C1_1が一致を検出し、一致信号がアクティブ(Highレベル)である場合に限って、データバッファ用フリップフロップ3A1_1に、n対1セレクタ2A1_1および2対1セレクタ2B1_1が選択した、データD1〜データDnのうちのいずれかが格納される。すなわち、データバッファ用フリップフロップ3A1_1に格納されるデータが変更される。
【0218】
データバッファ用フリップフロップ3A1_1が出力するデータは、回路ブロックB11内のピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1によって、NANDゲート8A1が出力するライトクロックWCに同期してサンプリング(記憶)される。これにより、転送先とされたレジスタアドレスを有する回路ブロック群のうち、さらに、転送先とされたブロックアドレスを有する回路ブロックが選択され、選択された回路ブロック内のピンレジスタ用フリップフロップに格納されたデータのみが更新される。
以下、転送先ブロックアドレス、レジスタアドレスに対応し、同様の動作を繰り返すので説明を省略する。
【0219】
この結果、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_2_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_2_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_2_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_k_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_k_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_k_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_2_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_2_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_2_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_k_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_k_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_k_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータDnがサンプリング(記憶)される。
【0220】
すなわち、あらかじめ、複数のブロックアドレス選択用フリップフロップに、同一のブロックアドレス選択値を格納することにより、複数のブロックアドレスに、一回のデータ転送で、回路ブロック単位で並列にデータを転送することができる。具体的には、ブロックアドレスが1の回路ブロックと、ブロックアドレスがkの回路ブロックとに、一回のデータ転送で、並列にデータが転送される。
【0221】
図41〜46は、テストピン単位でピンアサインを変更すると共に、複数のピンレジスタ用フリップフロップに、並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。なお、各図に示した時刻T1〜T13は、全ての図において同一の時刻を表すものとする。例えば、図41に示した時刻T1は、図42に示した時刻T1と同一の時刻を表すものとする。
【0222】
予め、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A2_1と、1An_1と、1A2_2にはブロックアドレス選択値として1を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1と、1A1_2と、1An_2にはブロックアドレス選択値として2を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A2_kと、1An_kにはブロックアドレス選択値として1を、
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_kにはブロックアドレス選択値として2を設定しておく。
【0223】
そして、
データ選択用フリップフロップ1B2_1と、1Bn_2にはDSEL1(データD1を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1B1_1と、1B2_2にはDSEL2(データD2を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1Bn_1と、1B1_2にはDSELn(データDnを選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1B2_kにはDSEL1(データD1を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1B1_kにはDSEL2(データD2を選択する設定値)を、
データ選択用フリップフロップ1Bn_kにはDSELn(データDnを選択する設定値)を設定しておく。
【0224】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1、1A2_1、…、1An_1、1A1_2、1A2_2、…、1An_2、1A1_k、1A2_k、…、1An_kが出力するブロックアドレス選択値は、それぞれ、一致検出回路1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1、1C1_2、1C2_2、…、1Cn_2、1C1_k、1C2_k、…、1Cn_kに入力される。
【0225】
以下、テストピン1_1に対応する回路を例に挙げて構成を説明する。なお、テストピン1_1以外のテストピンに対応する回路の構成は、テストピン1_1に対応する回路の構成と同様なので、説明を省略する。
【0226】
一致検出回路1C1_1は、ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1が出力するmビットのブロックアドレス選択値と、mビットのブロックアドレスとを入力し、一致信号を出力する。すなわち、一致検出回路1C1_1は、2つの入力が一致しているか否かを検出し、一致している場合には、出力する一致信号をアクティブ(Highレベル)にする。一致検出回路1C1_1が出力する一致信号は、ANDゲート7A1_1に送られる。
【0227】
ブロックアドレス選択用フリップフロップ1A1_1に設定されているブロックアドレス選択値に応じて、各一致検出回路は、相互に異なるタイミングで一致信号を出力する。すなわち、
一致検出回路1C2_1と、1Cn_1と、1C2_2は、ブロックアドレスとして1が送られてきたとき、
一致検出回路1C1_1と、1C1_2と、1Cn_2は、ブロックアドレスとして2が送られてきたとき、
一致検出回路1C2_kと、1Cn_kは、ブロックアドレスとして1が送られてきたとき、
一致検出回路1C1_kは、ブロックアドレスとして2が送られてきたとき、それぞれ、一致信号を出力する。
【0228】
n対1セレクタ2A1_1は、データ選択用フリップフロップ1B1_1が出力するデータ選択値に応じて、データD1〜データDnの中から1ビットのデータを選択し出力する。ここでは、
n対1セレクタ2A2_1と、2An_2はデータD1を、
n対1セレクタ2A1_1と、2A2_2はデータD2を、
n対1セレクタ2An_1と、2A1_2はデータDnを、
n対1セレクタ2A2_kはデータD1を、
n対1セレクタ2A1_kはデータD2を、
n対1セレクタ2An_kはデータDnを選択し出力する。
【0229】
以下、図35〜40に示した場合と同様の動作を行うので、説明を省略する。
【0230】
この結果、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_2_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_2_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_2_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_k_1にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが1のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_k_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_k_1にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが1のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_1_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_1_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_1_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_2_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータDnが、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_2_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_2_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A1_k_2にはブロックアドレスが2、レジスタアドレスが2のときのデータD2が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4A2_k_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータD1が、
ピンレジスタ用フリップフロップ4An_k_2にはブロックアドレスが1、レジスタアドレスが2のときのデータDnがサンプリング(記憶)される。
【0231】
すなわち、あらかじめ各ブロックアドレス選択用フリップフロップに格納するブロックアドレス選択値と、あらかじめ各データ選択用フリップフロップに格納するデータ選択値とを変更することにより、テストピン単位でピンアサインを変更することができると共に、あらかじめ、複数のブロックアドレス選択用フリップフロップに、同一のブロックアドレス選択値を格納し、あらかじめ、複数のデータ選択用フリップフロップに、同一のデータ選択値を格納することにより、複数のピンレジスタ用フリップフロップに、一回のデータ転送で、並列にデータを転送することができる。
【0232】
【発明の効果】
本発明によれば、測定プログラムを変更することなしに、テストピン単位で、ピンアサインを変更することができる。
【0233】
また、複数個の被試験半導体を同時に試験する並列測定において、1回のデータ転送で、並列測定を行う被試験半導体の個数分のピンレジスタ用フリップフロップに、データを転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における半導体試験装置内のピンレジスタ回路が有する複数の回路ブロックと、各回路ブロックに付けられたアドレスとの関係を示す図である。
【図2】 本発明の一実施形態における半導体試験装置内のピンレジスタ回路P1のブロック図であり、ブロックアドレスの順に並べられた回路ブロックB11、B21、…、Bk1を明示した図である。
【図3】 図2に示したブロック図内の詳細な構成を示す図である。
【図4】 図2に示したブロック図内の詳細な構成を示す図である。
【図5】 図2に示したブロック図内の詳細な構成を示す図である。
【図6】 本発明の一実施形態における半導体試験装置内のピンレジスタ回路P1のブロック図であり、レジスタアドレスの順に並べられた回路ブロックB11、B12、…、B1jを明示した図である。
【図7】 図6に示したブロック図内の詳細な構成を示す図である。
【図8】 図6に示したブロック図内の詳細な構成を示す図である。
【図9】 図6に示したブロック図内の詳細な構成を示す図である。
【図10】 図6に示したブロック図内の詳細な構成を示す図である。
【図11】 各回路ブロックに、ピンアサインの変更を行わずに、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図12】 各回路ブロックに、ピンアサインの変更を行わずに、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図13】 各回路ブロックに、ピンアサインの変更を行わずに、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図14】 各回路ブロックに、ピンアサインの変更を行わずに、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図15】 各回路ブロックに、ピンアサインの変更を行わずに、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図16】 各回路ブロックに、回路ブロック単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図17】 各回路ブロックに、回路ブロック単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図18】 各回路ブロックに、回路ブロック単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図19】 各回路ブロックに、回路ブロック単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図20】 各回路ブロックに、回路ブロック単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図21】 テストピン単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図22】 テストピン単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図23】 テストピン単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図24】 テストピン単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図25】 テストピン単位でピンアサインを変更し、ブロックアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図26】 各回路ブロックに、ピンアサインの変更を行わずに、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図27】 各回路ブロックに、ピンアサインの変更を行わずに、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図28】 各回路ブロックに、ピンアサインの変更を行わずに、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図29】 各回路ブロックに、回路ブロック単位でピンアサインを変更し、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図30】 各回路ブロックに、回路ブロック単位でピンアサインを変更し、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図31】 各回路ブロックに、回路ブロック単位でピンアサインを変更し、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図32】 テストピン単位でピンアサインを変更し、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図33】 テストピン単位でピンアサインを変更し、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図34】 テストピン単位でピンアサインを変更し、レジスタアドレスの順にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図35】 複数のブロックアドレスに並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図36】 複数のブロックアドレスに並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図37】 複数のブロックアドレスに並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図38】 複数のブロックアドレスに並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図39】 複数のブロックアドレスに並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図40】 複数のブロックアドレスに並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図41】 テストピン単位でピンアサインを変更すると共に、複数のピンレジスタ用フリップフロップに、並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図42】 テストピン単位でピンアサインを変更すると共に、複数のピンレジスタ用フリップフロップに、並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図43】 テストピン単位でピンアサインを変更すると共に、複数のピンレジスタ用フリップフロップに、並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図44】 テストピン単位でピンアサインを変更すると共に、複数のピンレジスタ用フリップフロップに、並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図45】 テストピン単位でピンアサインを変更すると共に、複数のピンレジスタ用フリップフロップに、並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図46】 テストピン単位でピンアサインを変更すると共に、複数のピンレジスタ用フリップフロップに、並列にデータを転送する場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図47】 従来の半導体試験装置内のピンレジスタ回路P101のブロック図であり、ブロックアドレスの順に並べられた回路ブロックB11、B21、…、Bk1を明示した図である。
【図48】 従来の半導体試験装置内のピンレジスタ回路P101のブロック図であり、レジスタアドレスの順に並べられた回路ブロックB11、B12、…、B1jを明示した図である。
【図49】 従来のピンレジスタ回路P101の動作を示すタイミングチャートであり、ピンレジスタ回路P101に、ブロックアドレスの順にデータが転送された場合のタイミングチャートである。
【図50】 従来のピンレジスタ回路P101の動作を示すタイミングチャートであり、ピンレジスタ回路P101に、レジスタアドレスの順にデータが転送された場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1A1_1、1A2_1、…、1An_1、1A1_2、1A2_2、…、1An_2、……、1A1_k、1A2_k、…、1An_k ブロックアドレス選択用フリップフロップ
1B1_1、1B2_1、…、1Bn_1、1B1_2、1B2_2、…、1Bn_2、……、1B1_k、1B2_k、…、1Bn_k データ選択用フリップフロップ
1C1_1、1C2_1、…、1Cn_1、1C1_2、1C2_2、…、1Cn_2、……、1C1_k、1C2_k、…、1Cn_k 一致検出回路
2A1_1、2A2_1、…、2An_1、2A1_2、2A2_2、…、2An_2、……、2A1_k、2A2_k、…、2An_k n対1セレクタ2B1_1、2B2_1、…、2Bn_1、2B1_2、2B2_2、…、2Bn_2、……、2B1_k、2B2_k、…、2Bn_k 2対1セレクタ3A1_1、3A2_1、…、3An_1、3A1_2、3A2_2、…、3An_2、……、3A1_k、3A2_k、…、3An_k データバッファ用フリップフロップ
7A1_1、7A2_1、…、7An_1、7A1_2、7A2_2、…、7An_2、……、7A1_k、7A2_k、…、7An_k ANDゲート
7B1_1、7B2_1、…、7Bn_1、7B1_2、7B2_2、…、7Bn_2、……、7B1_k、7B2_k、…、7Bn_k ORゲート
4A1_1_1、4A2_1_1、…、4An_1_1、4A1_2_1、4A2_2_1、…、4An_2_1、……、4A1_k_1、4A2_k_1、…、4An_k_1、4A1_1_2、4A2_1_2、…、4An_1_2、4A1_2_2、4A2_2_2、…、4An_2_2、……、4A1_k_2、4A2_k_2、…、4An_k_2、…………、4A1_1_j、4A2_1_j、…、4An_1_j、4A1_2_j、4A2_2_j、…、4An_2_j、……、4A1_k_j、4A2_k_j、…、4An_k_j ピンレジスタ用フリップフロップ
9A1_1_1、9A2_1_1、…、9An_1_1、9A1_2_1、9A2_2_1、…、9An_2_1、……、9A1_k_1、9A2_k_1、…、9An_k_1、9A1_1_2、9A2_1_2、…、9An_1_2、9A1_2_2、9A2_2_2、…、9An_2_2、……、9A1_k_2、9A2_k_2、…、9An_k_2、…………、9A1_1_j、9A2_1_j、…、9An_1_j、9A1_2_j、9A2_2_j、…、9An_2_j、……、9A1_k_j、9A2_k_j、…、9An_k_j 論理ゲート
5A レジスタアドレスデコーダ
5B ブロックアドレスデコーダ
6 書き込み制御回路
8A1、8A2、…、8Aj 論理ゲート

Claims (5)

  1. ブロックアドレスとレジスタアドレスとが付けられた複数の回路ブロックの中から、ブロックアドレスおよびレジスタアドレスによって指定される回路ブロックを選択し、選択した回路ブロック内のピンレジスタ用フリップフロップにピンデータを転送する半導体試験装置のピンレジスタ回路において、
    ブロックアドレスと、複数のピンデータとを入力し、入力したブロックアドレスに応じて、入力したピンデータを、対応する回路ブロック内のピンレジスタ用フリップフロップに送る、ブロックアドレス毎に設けられた複数のデータ選択回路と、
    レジスタアドレスを入力し、入力したレジスタアドレスに応じたレジスタアドレス指定信号を、対応する回路ブロックに送るレジスタアドレスデコーダと
    回路ブロック内のピンレジスタ用フリップフロップ対応して設けられ、レジスタアドレス指定信号に基づいてピンレジスタ用フリップフロップから読み出されたピンデータを出力する論理ゲートと、
    レジスタアドレスとライトクロックとに基づいて選択信号とCLK信号を生成する書込み制御回路と、
    を有し、
    前記データ選択回路は、
    あらかじめデータ選択値が格納されるデータ選択値記憶手段と、
    このデータ選択値記憶手段に格納されたデータ選択値に応じて、入力した複数のピンデータのうちのいずれか1つを選択するデータセレクタと、
    あらかじめブロックアドレス選択値が格納されるブロックアドレス選択値記憶手段と、
    このブロックアドレス選択値記憶手段に格納されたブロックアドレス選択値と、入力したブロックアドレスとが一致しているか否かを検出し、一致していることを検出した場合に限り、一致信号を出力する一致検出回路と、
    この一致検出回路が出力する一致信号がアクティブな場合に限り、ライトクロックを通過させるANDゲートと、
    ANDゲートからな入力されるライトクロックと書込み制御回路から入力されるCLK信号を入力との論理和の信号を出力するORゲートと、
    データセレクタが選択したピンデータと論理ゲートとが出力するピンデータを選択信号に基づいて選択して出力する2対1セレクタと、
    2対1セレクタから入力されるピンデータをORゲートから入力される信号に同期してサンプリングするデータバッファ用フリップフロップ
    を有する
    ことを特徴とする半導体試験装置のピンレジスタ回路。
  2. 各ブロックアドレス選択値記憶手段には、ブロックアドレスがとり得る値のうちの任意の値を、ブロックアドレス選択値として格納することが可能となっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体試験装置のピンレジスタ回路。
  3. 複数のブロックアドレス選択値記憶手段に、同一のブロックアドレス選択値を格納することが可能となっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体試験装置のピンレジスタ回路。
  4. 各データ選択値記憶手段には、データ選択回路に入力されるピンデータのうちの任意のデータを選択可能なデータ選択値を格納することが可能となっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体試験装置のピンレジスタ回路。
  5. 複数のデータ選択値記憶手段に、同一のデータ選択値を格納することが可能となっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体試験装置のピンレジスタ回路。
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