JP4151102B2 - ブレ補正装置及び交換レンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラなどにおける手ブレなどによるブレを補正するブレ補正装置及び交換レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平1−131522号公報は、補正光学系と、この補正光学系を駆動するモータと、変位可能限界に補正光学系が近づくに従って、モータの駆動速度を減少する速度減少手段とを備える防振装置を開示している。
また、特開平1─131522号公報は、変位可能ゾーンの中央に補正光学系を移動するように、モータを制御する制御部と、露光開始時には、この制御部の動作を禁止する禁止手段とを備える防振装置を開示している。
この防振装置は、変位可能限界を越えた位置まで補正光学系が移動して、却って大きなブレを生じてしまうのを防止している。
【0003】
特開平4−31835号公報は、補正光学系と、この補正光学系の鏡筒に対する相対変位量が大きくなるに従って作用力を発生し、補正光学系が可動中心で駆動するように規制する規制手段とを備える画像振れ防止装置を開示している。
この画像振れ防止装置は、補正光学系の鏡筒に対する相対変位の規制能力を、可動中心付近において向上させている。
【0004】
特開平5−236332号公報は、固定レンズ群と可動レンズ群とからなる補正光学系と、固定レンズ群に対する可動レンズ群の相対位置変化を抑制する抑制手段と、画像ブレ補正の制御を行う制御手段を備える画像振れ防止装置を開示している。
この画像振れ防止装置は、通常の撮影中かパンニング中かを制御手段が判別して、パンニング中のときには、可動レンズ群の相対位置変化を抑制手段が強く抑制している。そして、所定時間経過後に抑制手段が抑制力を徐々に弱めて、通常の撮影モードに制御手段が切り替えている。
このために、可動レンズ群がレンズ鏡筒に突き当たるのを防止するとともに、パンニングから通常撮影に切り替わったときに、レンズ鏡筒に対する可動レンズ群の相対位置が急激に変化するのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の防振装置及び画像振れ防止装置は、いずれも、補正光学系が補正範囲の限界に近づくのを検出して、ブレ補正動作を抑制しているために、補正範囲の限界付近において、ブレ補正の効果が低下してしまうという問題があった。
【0006】
本発明の課題は、長時間ブレを補正することができるとともに、正確にブレを補正することができるブレ補正装置及び交換レンズを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施の形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定するものではない。すなわち、請求項1の発明は、ブレを検出し、ブレ検出信号を出力(S202)するブレ検出部(1,2)と、ブレを補正するブレ補正光学系(7)と、前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部(5,6)と、駆動開始信号を発生(S208,S216)する駆動開始信号発生部(14)と、前記駆動開始信号に基づいて、前記駆動部の駆動を開始するとともに、前記ブレ検出信号に基づいて、前記駆動部を駆動制御(S208,S216)する制御部(4)と、前記ブレ検出信号に基づいて、ブレ補正量(d)及びブレ速度(v)の少なくとも一方を演算(S208)する演算部(4)とを含み、前記制御部は、前記駆動開始信号を受信してから所定時間経過後であって、前記ブレ補正光学系を駆動範囲の中心に向けて駆動する場合には、前記ブレ補正量及び前記ブレ速度の少なくとも一方の割合を大きくして前記駆動部を駆動制御することを特徴とするブレ補正装置である。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のブレ補正装置において、前記制御部は、前記駆動開始信号を受信してから所定時間経過後であって、前記ブレ補正光学系を駆動範囲の限界に向けて駆動する場合には、前記ブレ補正量及び前記ブレ速度の少なくとも一方の割合を小さくして前記駆動部を駆動制御するブレ補正装置である。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のブレ補正装置において、
前記制御部は、撮影準備動作中及び/又は撮影動作中に、前記駆動部の駆動制御を変更(S214,S221)すること、を特徴とするブレ補正装置である。
【0010】
請求項4の発明は、ブレを検出し、ブレ検出信号を出力(S202)するブレ検出部(1,2)と、ブレを補正するブレ補正光学系(7)と、前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部(5,6)と、露光開始信号を発生する露光開始信号発生部(14)と、前記露光開始信号に基づいて、前記駆動部の駆動を開始するとともに、前記ブレ検出信号に基づいて、前記駆動部を駆動制御する制御部(4)と、前記ブレ検出信号に基づいて、ブレ補正量(d)及びブレ速度(v)の少なくとも一方を演算(S208)する演算部(4)とを含み、前記制御部は、前記露光開始信号を受信してから所定時間経過後であって、前記ブレ補正光学系を駆動範囲の中心に向けて駆動する場合には、前記ブレ補正量及び前記ブレ速度の少なくとも一方の割合を大きくして前記駆動部を駆動制御することを特徴とするブレ補正装置である。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4に記載のブレ補正装置において、前記制御部は、前記露光開始信号を受信してから所定時間経過後であって、前記ブレ補正光学系を駆動範囲の限界に向けて駆動する場合には、前記ブレ補正量及び前記ブレ速度の少なくとも一方の割合を小さくして前記駆動部を駆動制御するブレ補正装置である。
【0012】
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5に記載のブレ補正装置において、
前記制御部は、撮影動作中に、前記駆動部の駆動制御を変更(S222)すること、を特徴とするブレ補正装置である。
【0013】
請求項7の発明は、請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前記所定時間は、撮影時に使用されるレンズ鏡筒の焦点距離に対応して定められた時間であること、を特徴とするブレ補正装置である。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のブレ補正装置を備えることを特徴とする交換レンズ。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面などを参照して、本発明の実施形態について、さらに詳しく説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を一眼レフカメラに適用した例を挙げて説明し、このブレ補正装置の概要を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を搭載した一眼レフカメラのブロック図である。
【0018】
交換レンズ20は、角速度センサ1,2と、センサ回路3と、レンズ側CPU4と、ボイスコイルモータ(以下、VCMという)5,6と、ブレ補正レンズ7と、位置センサ8,9とを備えている。交換レンズ20は、カメラボディ30に着脱自在に取り付けられており、交換可能である。
【0019】
角速度センサ1,2は、カメラに生じる振動を検出するセンサである。角速度センサ1は、x軸回りの角速度を検出するピッチ角速度センサであり、角速度センサ2は、y軸回りの角速度を検出するヨー角速度センサである。角速度センサ1,2は、それぞれ検出した角速度に応じた角速度信号(ブレ検出信号)を、センサ回路3に出力する。
【0020】
センサ回路3は、角速度センサ1,2が出力する角速度信号について、所定の処理をする回路である。センサ回路3は、角速度センサ1,2が出力する角速度信号から所定の周波数成分を除去するフィルタと、このフィルタの出力信号を増幅するアンプなどからなる。
【0021】
レンズ側CPU4は、ブレ補正制御をするための中央処理部である。レンズ側CPU4は、センサ回路3の出力信号に基づいて、ブレ速度及びブレ補正量を演算する。レンズ側CPU4は、位置センサ8,9が出力する位置検出信号と、ブレ速度及びブレ補正量に応じた目標駆動位置信号との差を演算して、ブレ補正レンズ7を駆動するための駆動信号を、VCM5,6にそれぞれ出力する。レンズ側CPU4は、信号ラインSL1,SL2を介して、ボディ側CPU14と通信が可能である。
また、レンズ側CPU4は、ボディ側CPU14が送信するタイマスタート信号に基づいて、内蔵するタイマをスタートし、ボディ側CPU14が送信するタイマ読み込み信号に基づいて、タイマスタート後の経過時間を計測する。
【0022】
VCM5,6は、ブレ補正レンズ7を駆動するためのモータである。VCM5は、ブレ補正レンズ7をy軸方向に駆動するためのモータであり、VCM6は、ブレ補正レンズ6をx軸方向に駆動するためのモータである。VCM5,6は、ヨークと、ヨークとの間に磁界を形成する永久磁石と、ブレ補正レンズ7に取り付けたコイルなどからなる。VCM5,6は、コイルに駆動電流(駆動信号)が流れると、それぞれx軸方向及びy軸方向に駆動力を発生する。
【0023】
ブレ補正レンズ7は、撮影光学系の少なくとも一部を構成し、撮影光路を変更してブレを補正するレンズである。ブレ補正レンズ7は、例えば、光軸に対して略直交する方向に駆動して、ブレを補正する。
【0024】
位置センサ8,9は、ブレ補正レンズ7の位置を検出するセンサである。位置センサ8は、ブレ補正レンズ7のy軸方向の位置を検出し、位置センサ9は、ブレ補正レンズ7のx軸方向の位置を検出する。位置センサ8,9は、例えば、発光素子(LED)と、受光素子(PSD)と、LEDとPSDとの間に配置され、ブレ補正レンズ7に取り付けられたスリット部材などからなる。位置センサ8,9は、スリット部材の移動によって変化するPSDに入射する光の位置を、位置検出信号として出力する。
【0025】
カメラボディ30は、シャッタ秒時設定回路10と、被写体の明るさを測る測光回路11と、被写体までの距離を測る測距回路12と、焦点距離読み込み回路13と、ボディ側CPU14と、シャッタ制御回路15と、AF制御回路16と、フィルム駆動制御回路17と、半押しスイッチSW1と、全押しスイッチSW2とを備えている。
【0026】
シャッタ秒時設定回路10は、手動操作によって、シャッタ秒時(シャッタスピード、露光時間)を設定する回路である。シャッタ秒時設定回路10は、シャッタ秒時を選択する図示しないシャッタダイヤルなどを備えている。
【0027】
焦点距離読み込み回路13は、撮影光学系の焦点距離を検出するための回路である。焦点距離読み込み回路13は、例えば、撮影光学系を光軸方向に移動するために撮影者が操作する図示しない操作環の位置や、撮影光学系の光軸方向における位置や、撮影光学系の焦点距離を検出する。
【0028】
ボディ側CPU14は、カメラボディ側の種々の制御をするための中央処理部である。ボディ側CPU14は、半押しスイッチSW1のON動作に基づいて、ブレ補正開始信号を発生したり、全押しスイッチSW2のON動作に基づいて、ブレ補正開始信号及び/又は露光開始信号を発生する。
また、ボディ側CPU14は、タイマスタート信号及びタイマ読み込み信号をレンズ側CPU4に送信するとともに、レンズ側CPU4が計測した経過時間(タイマ値)に関する情報を、信号ラインSL1を通じて受信して、所定の判定を行う。
【0029】
シャッタ制御回路15は、図示しないシャッタの動作を制御するための回路である。シャッタ制御回路15は、撮影者が設定したシャッタ秒時に基づいて、シャッタの動作を制御する。
【0030】
AF制御回路16は、測距回路12の測距結果に基づいて、焦点調節をするための回路である。AF制御回路16は、撮影光学系の少なくとも一部を構成するフォーカシングレンズを光軸方向に駆動するためのAFモータなどを駆動制御する。
【0031】
フィルム駆動制御回路17は、図示しないフィルムの巻き上げ及び巻き戻しを制御するための回路である。フィルム駆動制御回路17は、フィルムを巻き上げ及び巻き戻すためのモータなどを備えている。
【0032】
半押しスイッチSW1は、一連の撮影準備動作を開始するためのスイッチである。半押しスイッチSW1は、図示しないレリーズボタンの半押し動作に連動してON動作する。
【0033】
全押しスイッチSW2は、露光動作などの撮影動作を開始するためのスイッチである。全押しスイッチSW2は、レリーズボタンの全押し動作に連動してON動作する。
【0034】
信号ラインSL1は、撮影距離に関する撮影距離情報及び焦点距離に関する焦点距離情報を、ボディ側CPU14からレンズ側CPU4に送信するためのものである。
また、信号ラインSL1は、ブレ補正を開始してからの経過時間(タイマ値)に関する情報を、レンズ側CPU4からボディ側CPU14に送信するためのものである。
【0035】
信号ラインSL2は、ブレ補正制御に関する信号を、ボディ側CPU14からレンズ側CPU4に送信するためのものである。信号ラインSL2は、半押しスイッチSW1のON動作時(半押し動作中)にブレ補正を開始するためのブレ補正開始信号と、全押しスイッチSW2のON動作時(露光中)にブレ補正を開始するためのブレ補正開始信号と、ブレ補正停止信号と、半押し動作中にブレ補正制御を変更するためのブレ補正制御変更信号と、全押し動作中にブレ補正制御を変更するためのブレ補正制御変更信号と、ブレ検出開始信号と、タイマスタート信号と、タイマ読み込み信号などを送信する。
【0036】
つぎに、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の動作を、ボディ側CPUの動作を中心に説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の動作を説明するためのフローチャートである。図3は、図2に続くフローチャートである。
なお、ボディ側CPU14は、図示しないメインスイッチがON動作すると本フローをスタートして、レンズ側CPU4に電源を供給する。
【0037】
ステップ(以下、Sとする)201において、ボディ側CPU14は、半押しスイッチSW1がON動作したか否かを判断する。半押しスイッチSW1がON動作したときには、S202に進み、半押しスイッチSW1がON動作しなかったときには、半押しスイッチSW1がON動作するまで、ボディ側CPU14が判断を繰り返す。
【0038】
S202において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にブレ検出開始を指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、レンズ側CPU4にブレ検出開始信号を送信する。レンズ側CPU4は、このブレ検出開始信号の受信に基づいて、角速度センサ1,2をON動作し、交換レンズ20及びカメラボディ30に生ずる振動の検出を角速度センサ1,2が開始する。
【0039】
S203において、シャッタ秒時設定回路10がシャッタ秒時を読み込む。図示しないシャッタダイヤルを撮影者が操作して、シャッタ秒時を設定したときには、シャッタ秒時設定回路10は、シャッタ秒時を読み込む。
【0040】
S204において、焦点距離読み込み回路13が焦点距離を読み込む。焦点距離読み込み回路13は、撮影光学系の焦点距離を読み込む。
【0041】
S205において、測光回路11が被写体の明るさを測り、自動露出モードのときには、シャッタ秒時及び絞り値をボディ側CPU14が決定する。
【0042】
S206において、測距回路12が被写体までの距離を測る。
【0043】
S207において、ボディ側CPU14は、AF制御回路16にAF制御を指示する。AF制御回路16は、測距回路12の測距結果に応じて、図示しないフォーカシングレンズを駆動して焦点調節をする。
【0044】
S208において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にブレ補正開始を指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、半押し動作中(撮影準備動作中)にブレを補正するためのブレ補正開始信号を、レンズ側CPU4に送信する。また、ボディ側CPU14は、信号ラインSL1を通じて、焦点距離情報及び撮影距離情報をレンズ側CPU4に送信する。レンズ側CPU4は、角速度センサ1,2が出力する角速度信号に基づいて、ブレ速度及びブレ補正量を演算する。
【0045】
図4は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置におけるブレ速度及びブレ補正量の演算方法を説明するための図である。
ブレ補正レンズ7の焦点距離f、撮影距離R、被写体からブレ補正レンズ7までの距離a、ブレ補正レンズ7から像面までの距離bとすると、結像式より、以下の数1及び数2が成立する。
【0046】
【数1】
【0047】
【数2】
【0048】
ブレ補正レンズ7から像面までの距離bは、以下の数3に示すように、数1及び数2を解くことにより求めることができる。
【0049】
【数3】
【0050】
角速度ωで光軸Iが光軸I’まで傾くと、ブレ速度vには、以下の数4が成立する。
【0051】
【数4】
【0052】
また、このときのブレ補正量(ブレ量)dには、以下の数5が成立する。
【0053】
【数5】
【0054】
レンズ側CPU4は、ブレ補正開始信号に基づいて、ブレ速度v及びブレ補正量dに応じた駆動信号をVCM5,6に出力し、VCM5,6は、半押し動作中のブレ補正を開始する。
【0055】
図5は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置のブレ補正範囲を示す図である。
図5に示す中心Oは、ブレ補正範囲18の中心を示す。VCM5は、ブレ補正レンズ7をy軸方向に駆動し、VCM6は、ブレ補正レンズ7をx軸方向に駆動する。
【0056】
図2に示すS209において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にタイマAスタートを指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、タイマスタート信号をレンズ側CPU4に送信する。レンズ側CPU4は、ボディ側CPU14が出力するブレ補正開始信号及びタイマスタート信号を受信後、直ちに内蔵するタイマをスタートする。
【0057】
S210において、ボディ側CPU14は、半押しスイッチSW1がON動作しているか否かを判断する。半押しスイッチSW1がON動作を維持しているときには、S212に進み、半押しスイッチSW1がON動作していないときには、S211に進む。
【0058】
S211において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にブレ補正停止を指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、ブレ補正停止信号をレンズ側CPU4に送信する。レンズ側CPU4は、このブレ補正停止信号の受信に基づいて、VCM5,6の駆動を停止する。
【0059】
S212において、ボディ側CPU14は、全押しスイッチSW2がON動作しているか否かを判断する。全押しスイッチSW2がON動作したときには、S216に進み、全押しスイッチSW2がON動作しなかったときには、S213に進む。
【0060】
S213において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にタイマA読み込みを指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、タイマ読み込み信号をレンズ側CPU4に送信する。レンズ側CPU4は、このタイマ読み込み信号の受信に基づいて、ブレ補正開始信号を受信(タイマAスタート及びブレ補正を開始)してからの経過時間(タイマ値)を読み込む。レンズ側CPU4は、信号ラインSL1を通じて、この経過時間に関する情報をボディ側CPU14に送信する。
【0061】
S214において、ボディ側CPU14は、タイマ値Aが時刻tよりも大きいか否かを判断する。ボディ側CPU14は、例えば、タイマ値が5秒を越えるか否かを判断する。タイマ値が5秒を越えるときには、S215に進み、タイマ値が5秒以下であるときには、S203に戻り、ボディ側CPU14は、S203以降の処理を繰り返す。
【0062】
S215において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にブレ補正制御変更を指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、半押し動作中(撮影準備動作中)にブレ補正制御を変更するためのブレ補正制御変更信号を、レンズ側CPU4に送信する。レンズ側CPU4は、このブレ補正制御変更信号に基づいて、VCM5,6の駆動制御を変更する。
本発明の第1実施形態では、以下の数6〜数9に示すように、数1及び数2に示すブレ速度v及びブレ補正量dに対する割合を変更して、レンズ側CPU4がVCM5,6を駆動制御している。
【0063】
【数6】
【0064】
【数7】
【0065】
【数8】
【0066】
【数9】
【0067】
ここで、制御係数α1 は、図5に示す中心Oからブレ補正範囲18の周辺(補正限界)に向けて、ブレ補正レンズ7を駆動するときの係数である。制御係数β1 は、ブレ補正範囲18の周辺から中心Oに向けて、ブレ補正レンズ7を駆動するときの係数である。
【0068】
図6は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の撮影準備動作時におけるブレ補正制御の変更例を示すグラフである。
図6(A)〜図6(D)は、ブレ補正制御の変更例1〜4を示すグラフであり、それぞれ縦軸は、制御係数の値であり、横軸は、ブレ補正を開始してからの時間(タイマ値)t(秒)である。
【0069】
(変更例1)
変更例1は、図6(A)に示すように、時間tに関係なく制御係数α1 =1(一定)である。一方、ブレ補正を開始してから5秒までは、制御係数β1 =1(一定)であるが、制御係数β1 は、5秒以後には、1よりも大きい一定値に変化する。
このために、ブレ補正を開始してから始めの5秒間は、ブレ補正の方向に関係なく、レンズ側CPU4は、演算したブレ速度又はブレ補正量のままVCM5,6を駆動制御している。その後、中心Oからブレ補正範囲18の周辺に向けて、ブレ補正レンズ7を駆動するときには、レンズ側CPU4は、演算したブレ速度v又はブレ補正量dのままVCM5,6を駆動制御する。
一方、ブレ補正範囲18の周辺から中心Oに向けて、ブレ補正レンズ7を駆動するときには、レンズ側CPU4は、演算したブレ速度v又はブレ補正量dよりも大きく、VCM5,6を駆動制御する。
【0070】
このように、レンズ側CPU4は、ブレ補正を開始してから始めの間は、ブレ速度v又はブレ補正量dに対してVCM5,6を忠実に駆動制御するが、所定時間経過後は、ブレ補正レンズ7が中心Oに向かうようにVCM5,6を駆動制御する。
このために、ブレ補正開始の初期は、正確にブレを補正することができるとともに、所定時間経過後には、ブレ補正レンズ7を中心Oに向かうように駆動することができる。
その結果、ブレ補正レンズ7を中心O付近で可能な限り駆動することができるとともに、ブレ補正範囲18の周辺にブレ補正レンズ7が達して、十分にブレを補正できなくなるのを防止し、長時間ブレを補正することができる。
【0071】
(変更例2)
変更例2は、図6(B)に示すように、時間tに関係なく制御係数α1 =1(一定)である。一方、ブレ補正を開始してから5秒までは、制御係数β1 =1(一定)であるが、制御係数β1 は、5秒〜10秒間には、時間に比例して直線的に増加し、10秒経過後には、1よりも大きい一定値に変化する。
変更例2は、変更例1と同様の効果を有するが、5秒〜10秒間では、制御係数β1 が連続的に変化するために、変更例1に比べて、撮影者に違和感なくブレ補正制御を変更することができる。
【0072】
(変更例3)
変更例3は、図6(C)に示すように、ブレ補正を開始してから5秒までは、制御係数α1 ,β1 =1(一定)であるが、5秒経過後には、制御係数α1 は、1よりも小さい一定値に変化し、制御係数β1 は、1よりも大きい一定値に変化する。
【0073】
ブレ補正を開始してから始めの5秒間は、ブレ補正の方向に関係なく、レンズ側CPU4は、演算したブレ速度v又はブレ補正量dのままVCM5,6を駆動制御する。
その後、中心Oからブレ補正範囲18の周辺に向けて、ブレ補正レンズ7を駆動するときには、レンズ側CPU4は、演算したブレ速度v又はブレ補正量dよりも小さく、VCM5,6を駆動制御する。一方、ブレ補正範囲18の周辺から中心Oに向けて、ブレ補正レンズ7が駆動するときには、レンズ側CPU4は、演算したブレ速度v又はブレ補正量dよりも大きく、VCM5,6を駆動制御する。
その結果、変更例3は、変更例1及び変更例2に比べて、ブレ補正レンズ7を中心Oに向かうように、より大きく駆動して、一層長時間ブレを補正することができる。
【0074】
(変更例4)
変更例4は、図6(D)に示すように、ブレ補正を開始してから5秒までは、制御係数α1 ,β1 =1(一定)である。しかし、5秒〜10秒間では、制御係数α1 は、時間に比例して直線的に減少し、制御係数β1 は、時間に比例して直線的に増加する。そして、10秒経過後には、制御係数α1 は、1よりも小さい一定値に変化し、制御係数β1 は、1よりも大きい一定値に変化する。
変更例4は、変更例3と同様の効果を有するが、5秒〜10秒間では、制御係数α1 ,β1 が連続的に変化するために、変更例3に比べて、撮影者に違和感なくブレ補正制御を変更することができる。
【0075】
ボディ側CPU14は、S215において、レンズ側CPU4にブレ補正制御変更を指示した後に、図2に示すS203以降の処理を繰り返す。
【0076】
S216において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にブレ補正開始を指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、全押し動作中にブレを補正するためのブレ補正開始信号を、レンズ側CPU4に送信する。レンズ側CPU4は、このブレ補正開始信号の受信に基づいて、VCM5,6の駆動制御を一旦中止する。そして、レンズ側CPU4は、VCM5,6を駆動制御して、ブレ補正レンズ7の中心が図5に示す中心Oと一致するまで、ブレ補正レンズ7をVCM5,6が駆動する。その後、レンズ側CPU4は、直ちにブレ補正制御を再開する。レンズ側CPU4は、角速度センサ1,2が出力する角速度信号に基づいて、ブレ速度v及びブレ補正量dを演算し、露光中におけるブレ補正制御を開始する。
【0077】
S217において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にタイマBスタートを指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、タイマスタート信号をレンズ側CPU4に送信する。レンズ側CPU4は、ボディ側CPU14が出力するブレ補正開始信号及びタイマスタート信号を受信後、直ちに内蔵するタイマをスタートする。
【0078】
S218において、ボディ側CPU14は、シャッタ制御回路15に露光開始を指示する。ボディ側CPU14は、シャッタ制御回路15に露光開始信号を送信する。ブレ補正開始信号及びタイマスタート信号が、ボディ側CPU14によって送信された後に、露光開始信号に基づいて、シャッタ制御回路15が図示しないシャッタを直ちに作動させて、露光が開始される。
【0079】
図3に示すS219において、ボディ側CPU14は、露光を終了したか否かを判断する。露光が終了したときには、S220に進み、露光が終了していないときには、S223に進む。
【0080】
S220において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にタイマB読み込みを指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、タイマ読み込み信号をレンズ側CPU4に送信する。レンズ側CPU4は、このタイマ読み込み信号の受信に基づいて、ブレ補正開始信号を受信(タイマBスタート及びブレ補正を開始)してからの経過時間(タイマ値)を読み込む。レンズ側CPU4は、信号ラインSL1を通じて、この経過時間に関する情報をボディ側CPU14に送信する。
【0081】
S221において、ボディ側CPU14は、タイマ値Bが時刻tよりも大きいか否かを判断する。ボディ側CPU14は、時刻t1 をタイマ値が越えるか否かを判断する。時刻t1 をタイマ値が越えるときには、S222に進み、タイマ値が時刻t1 以下であるときには、S219に戻り、ボディ側CPU14は、S219以降の処理を繰り返す。
【0082】
S222において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にブレ補正制御変更を指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、全押し動作中(撮影動作中)にブレ補正制御を変更するためのブレ補正制御変更信号を、レンズ側CPU4に送信する。レンズ側CPU4は、このブレ補正制御変更信号に基づいて、VCM5,6の駆動制御を変更する。
本発明の第1実施形態では、以下の数10〜数13に示すように、数1及び数2に示すブレ速度v及びブレ補正量dに対する割合を変更して、レンズ側CPU4がVCM5,6を駆動制御している。
【0083】
【数10】
【0084】
【数11】
【0085】
【数12】
【0086】
【数13】
【0087】
ここで、制御係数α2 は、図5に示す中心Oからブレ補正範囲18の周辺に向けて、ブレ補正レンズ7を駆動するときの係数である。制御係数β2 は、ブレ補正範囲18の周辺から中心Oに向けて、ブレ補正レンズ7を駆動するときの係数である。
【0088】
図7は、本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の撮影動作時におけるブレ補正制御の変更例を示すグラフである。
図7(A)〜図7(D)は、ブレ補正制御の変更例5〜8を示すグラフであり、それぞれ縦軸は、制御係数の値であり、横軸は、ブレ補正を開始してからの時間(タイマ値)t(秒)である。
【0089】
(変更例5)
変更例5は、図7(A)に示すように、時間tに関係なく制御係数α2 =1(一定)である。一方、制御係数β2 は、ブレ補正を開始してからt1 秒までは、β1 =1(一定)であるが、t1 秒〜t2 秒間には、1よりも大きい一定値であり、t2 秒以後には、さらに大きい一定値に段階的に変化する。
ブレ補正を開始してから始めのt1 秒間は、ブレ補正の方向に関係なく、レンズ側CPU4は、演算したブレ速度v又はブレ補正量dのまま、ブレ補正レンズ7を駆動制御する。
その後、中心Oからブレ補正範囲18の周辺に向けて、ブレ補正レンズ7を駆動するときには、レンズ側CPU4は、演算したブレ速度v又はブレ補正量dのままブレ補正レンズ7を駆動する。一方、t1 秒〜t2 秒間には、ブレ補正範囲18の周辺から中心Oに向けて、ブレ補正レンズ7を駆動するときには、レンズ側CPU4は、演算したブレ速度v又はブレ補正量dよりも大きく、ブレ補正レンズ7を駆動制御する。t2 秒以後には、レンズ側CPU4は、演算したブレ速度v又はブレ補正量dよりもさらに大きく、ブレ補正レンズ7を駆動する。
【0090】
図5に示すブレ補正範囲18は、広いほうが好ましいが、交換レンズ20内のスペースの関係やレンズ性能などから限界がある。通常、使用するレンズの焦点距離(mm)分の1秒よりも、シャッタ秒時を速く設定すると、ブレが発生しない。
本発明の第1実施形態では、このシャッタ秒時よりも3段遅いシャッタ秒時で撮影したときにも、ブレを十分に補正できるように、ブレ補正範囲18を設定している。図7に示す時刻t1 は、使用されるレンズの焦点距離(mm)分の1秒よりも、2段遅いシャッタ秒時に設定されており、時刻t2 は、使用されるレンズの焦点距離(mm)分の1秒よりも、4段遅いシャッタ秒時に設定されている。例えば、焦点距離が300mmのレンズのときには、時刻t1 は、1/75秒に設定し、時刻t2 は、1/19秒に設定する。
【0091】
このために、使用するレンズの焦点距離(mm)分の1秒よりも、2段遅いシャッタ秒時までは、正確にブレを補正することができる。また、このシャッタ秒時よりも長いシャッタ秒時のときには、ブレ補正レンズ7を中心Oに向かうように駆動することができる。
その結果、ブレ補正レンズ7を中心O付近で可能な限り駆動して、ブレ補正範囲18の周辺にブレ補正レンズ7が達して、ブレを補正できなくなるのを防止することができる。
また、遅いシャッタ秒時を撮影者が設定したときにも、長時間ブレを補正することができ、ブレを軽減することができる。
さらに、ブレ補正開始信号を受信してからの経過時間をタイマによりカウントするために、シャッタ秒時に関する情報を必要とせずに、ブレ補正制御を変更することができる。
【0092】
(変更例6)
変更例6は、図7(B)に示すように、時間tに関係なく制御係数α2 =1(一定)である。一方、制御係数β2 は、ブレ補正を開始してからt1 秒までは、β2 =1(一定)であるが、t1 秒〜t2 秒間には、時間に比例して直線的に増加し、t2 秒経過後には、1よりも大きい一定値に変化する。
【0093】
(変更例7)
変更例7は、図7(C)に示すように、ブレ補正を開始してからt1 秒までは、制御係数α2 ,β2 =1(一定)である。しかし、t1 秒〜t2 秒間には、制御係数α2 は、1よりも小さい一定値に変化し、制御係数β2 は、1よりも大きい一定値に変化する。t2 秒経過後には、制御係数α2 は、さらに小さい一定値に変化し、制御係数β2 は、さらに大きい一定値に変化する。
【0094】
(変更例8)
変更例8は、図7(D)に示すように、ブレ補正を開始してからt1 秒までは、制御係数α2 ,β2 =1(一定)である。しかし、t1 秒〜t2 秒間には、制御係数α2 は、時間に比例して直線的に減少し、制御係数β2 は、時間に比例して直線的に増加する。そして、t2 秒経過後には、制御係数α2 は、1よりも小さい一定値に変化し、制御係数β2 は、1よりも大きい一定値に変化する。
【0095】
図3に示すS223において、ボディ側CPU14は、シャッタ制御回路15に露光終了を指示する。シャッタ制御回路15が図示しないシャッタを直ちに作動させて、露光が終了される。
【0096】
S224において、ボディ側CPU14は、レンズ側CPU4にブレ補正停止を指示する。ボディ側CPU14は、信号ラインSL2を通じて、ブレ補正停止信号をレンズ側CPU4に送信する。レンズ側CPU4は、このブレ補正停止信号の受信に基づいて、VCM5,6の駆動制御を停止する。
【0097】
S225において、ボディ側CPU14は、フィルム駆動制御回路17にフィルム巻上げを指示する。フィルム駆動制御回路17は、図示しないフィルムを巻き上げる。
【0098】
(他の実施形態)
本発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように、種々の変形又は変更が可能であって、これらも本発明の均等の範囲内である。
(1) 本発明の実施形態は、ブレ補正開始信号の受信に基づいて、ブレ補正レンズ7をVCM5,6が駆動し、タイマスタート信号に基づいてタイマスタートしているが、これに限定するものではない。
例えば、露光開始信号の受信に基づいて、ブレ補正レンズ7の駆動、タイマスタート及び露光開始して、露光開始信号を受信してからの経過時間に応じてブレ補正制御を変更してもよい。
【0099】
(2) 本発明の実施形態は、ボディ側CPU14が出力するタイマスタート信号に基づいて、レンズ側CPU4が内蔵するタイマをスタートしているが、これに限定するものではない。
例えば、ボディ側CPU14が出力するブレ補正開始信号又は露光開始信号に基づいて、タイマをスタートしてもよい。
【0100】
(3) 本発明の実施形態は、タイマ値A,Bが時刻tよりも大きいか否かをボディ側CPU14によって判断しているが、レンズ側CPU4によって判断してもよい。
【0101】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、本発明によれば、駆動開始信号又は露光開始信号を受信してからの時間に応じて、駆動部の駆動制御を変更するので、長時間ブレを正確に補正することができる。
また、露光時間が長くても、ブレを正確に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置を搭載した一眼レフカメラのブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】図2に続くフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置におけるブレ速度及びブレ補正量の演算方法を説明するための図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置のブレ補正範囲を示す図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の撮影準備動作時におけるブレ補正制御の変更例を示すグラフである。
【図7】本発明の第1実施形態に係るブレ補正装置の撮影動作時におけるブレ補正制御の変更例を示すグラフである。
【符号の説明】
1,2 角速度センサ
4 レンズ側CPU
5,6 VCM(ボイスコイルモータ)
7 ブレ補正レンズ
14 ボディ側CPU
18 ブレ補正範囲
I,I’ 光軸
O 中心
SL1,SL2 通信ライン
SW1 半押しスイッチ
SW2 全押しスイッチ
d ブレ補正量(ブレ量)
v ブレ速度
α1 ,α2 制御係数(中心から周辺への駆動時)
β1 ,β2 制御係数(周辺から中心への駆動時)
Claims (8)
- ブレを検出し、ブレ検出信号を出力するブレ検出部と、
ブレを補正するブレ補正光学系と、
前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、
駆動開始信号を発生する駆動開始信号発生部と、
前記駆動開始信号に基づいて、前記駆動部の駆動を開始するとともに、前記ブレ検出信号に基づいて、前記駆動部を駆動制御する制御部と、
前記ブレ検出信号に基づいて、ブレ補正量及びブレ速度の少なくとも一方を演算する演算部とを含み、
前記制御部は、前記駆動開始信号を受信してから所定時間経過後であって、前記ブレ補正光学系を駆動範囲の中心に向けて駆動する場合には、前記ブレ補正量及び前記ブレ速度の少なくとも一方の割合を大きくして前記駆動部を駆動制御すること、を特徴とするブレ補正装置。 - 請求項1に記載のブレ補正装置において、
前記制御部は、前記駆動開始信号を受信してから所定時間経過後であって、前記ブレ補正光学系を駆動範囲の限界に向けて駆動する場合には、前記ブレ補正量及び前記ブレ速度の少なくとも一方の割合を小さくして前記駆動部を駆動制御すること、を特徴とするブレ補正装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のブレ補正装置において、
前記制御部は、撮影準備動作中及び/又は撮影動作中に、前記駆動部の駆動制御を変更すること、を特徴とするブレ補正装置。 - ブレを検出し、ブレ検出信号を出力するブレ検出部と、
ブレを補正するブレ補正光学系と、
前記ブレ補正光学系を駆動する駆動部と、
露光開始信号を発生する露光開始信号発生部と、
前記露光開始信号に基づいて、前記駆動部の駆動を開始するとともに、前記ブレ検出信号に基づいて、前記駆動部を駆動制御する制御部と、
前記ブレ検出信号に基づいて、ブレ補正量及びブレ速度の少なくとも一方を演算する演算部とを含み、
前記制御部は、前記露光開始信号を受信してから所定時間経過後であって、前記ブレ補正光学系を駆動範囲の中心に向けて駆動する場合には、前記ブレ補正量及び前記ブレ速度の少なくとも一方の割合を大きくして前記駆動部を駆動制御すること、を特徴とするブレ補正装置。 - 請求項4に記載のブレ補正装置において、
前記制御部は、前記露光開始信号を受信してから所定時間経過後であって、前記ブレ補正光学系を駆動範囲の限界に向けて駆動する場合には、前記ブレ補正量及び前記ブレ速度の少なくとも一方の割合を小さくして前記駆動部を駆動制御すること、を特徴とするブレ補正装置。 - 請求項4又は請求項5に記載のブレ補正装置において、
前記制御部は、撮影動作中に、前記駆動部の駆動制御を変更すること、を特徴とするブレ補正装置。 - 請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載のブレ補正装置において、
前記所定時間は、撮影時に使用されるレンズ鏡筒の焦点距離に対応して定められた時間であること、を特徴とするブレ補正装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のブレ補正装置を備えることを特徴とする交換レンズ。
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JPH11249186A JPH11249186A (ja) | 1999-09-17 |
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-
1998
- 1998-03-02 JP JP4846498A patent/JP4151102B2/ja not_active Expired - Lifetime
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