JP4150372B2 - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、電子部品が実装される回路基板や、太陽電池の基板にクリーム半田等のペースト剤を印刷する印刷ペースト用のスクリーン印刷装置に関する。
近年、スクリーン印刷装置は、例えば、電子部品の回路実装工程におけるクリーム半田印刷工程などに使用されている。スクリーン印刷装置は、印刷対象部位に応じてパターン孔が開孔されたマスクプレートを基板上にセットし、スキージングによりマスクプレートのパターン孔を介して基板上にクリーム半田などのペーストを印刷する装置である。
このスクリーン印刷装置として、密閉型のスキージヘッドを備えたものが知られている。この装置は、マスクプレート上にペーストを直接供給するのではなく、内部にペーストを貯留した密閉型のスキージヘッドを用いる。この装置では、ヘッド本体部の下面に設けられた開口をマスクプレートに当接させた状態で、ヘッド本体部内のペーストを加圧することにより、開口を通して吐出されたペーストが、マスクプレートのパターン孔に押し込まれる。そしてスキージヘッドをマスクプレート上で摺動させることにより、各パターン孔に順次ペーストを充填する(例えば特許文献1参照)
この密閉型のスキージヘッドの他の構成例としては、図7Aに示すように、マスクプレートのパターン孔12aへのペースト50の充填性と掻き取り性とを両立させるため、マスクプレートに対して鋭角に接触する充填部材138と鈍角で接触する掻き取り部材136とを備え、スキージヘッド113が一方向に移動する時に充填部材によりパターン孔12aにペーストを充填すると共に他方向に移動する時に掻き取り部材によりマスクプレート12の上面に付着したペーストを掻き取るように構成されたものが開示されている(例えば、特許文献2参照)
特開2001−246729号公報 特開2003−025541号公報
しかし、上記の充填部材を備えたスキージヘッドを有するスクリーン印刷装置においては、印刷方向は一方向になり、一度印刷動作を行うとスキージヘッドを印刷終了位置から印刷開始位置へ戻す必要がある。その際マスクプレートのパターン孔に前記掻き取り部材が引っ掛かり破損することを防ぎ、また、高速で印刷開始位置に戻すことができるので、スキージヘッドをマスクプレートの表面に当接している状態から上方に離して行うことが好ましい。そして、このスキージヘッドを上昇させるとき、図7Bに示すように、スキージヘッドの開口部分137にあるペースト50がマスクプレート12上に残ってしまうという問題があった。特許文献2に開示のスキージヘッドは、マスクプレート上に残るペーストの量を少なくするために掻き取り部材136を設け、印刷のために一方向に移動させた後スキージヘッドを他方向へ移送させる掻き取り動作を行うことによってこの問題を解決しようとするものである。しかしこの方法では、スキージヘッドをマスクプレートに押圧したまま往復移動させる必要があるので、往復移動のために印刷に要する時間長くなり、また、押圧力の制御やペースト加圧調整のための制御など機構が複雑化する。さらに、マスクプレートのパターン孔に掻き取り部材が引っ掛かり、マスクプレートや掻き取り部材の破損を起こす場合もあった。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、印刷品質を確保しつつ、簡易な構成でマスクプレート上のペースト残量を少なくすることができるスクリーン印刷装置を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第1態様によれば、スキージヘッドと、前記スキージヘッドをマスクプレートに対して略水平方向に移動させる移動装置と、前記スキージヘッドを前記マスクプレートに押圧する押圧装置とを備え、前記押圧装置により前記スキージヘッドを前記マスクプレートに押しつけた状態で前記移動装置によりマスクプレート上で前記スキージヘッドをスキージングさせることにより、マスクプレートのパターン孔を介して被印刷物にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
前記スキージヘッドは、
上方に加圧用開口を有する筒状部材と、前記筒状部材の前記スキージング方向下流側の底部に印刷時に前記ペーストを前記マスクプレートに押圧するアタック角度を備えて設けられたスキージと、前記スキージング方向上流側の底部の前記スキージとの対向位置に水平方向に対して傾斜して設けられ前記筒状部材の底壁の一部を構成すると共にその下端部と前記スキージとの間にペースト吐出用開口を画定する可撓性の容積変更用ブレードとを備えた、内部にペーストを貯留するヘッド本体部と、
前記加圧用開口を介して前記筒状部材内のペーストを加圧して、前記吐出用開口から前記ペーストを吐出させるペースト加圧部と、を備え、
前記容積変更用ブレードは、前記マスクプレートとの非接触時において前記下端部が前記スキージの下端部より下方に位置し、前記押圧装置により前記印刷時に前記スキージの下端部と前記容積変更用ブレードの下端部が共に前記マスクプレートに摺接するように押しつけられ、上方に撓むと共に前記マスクプレートから離れた時は元の形状に戻り、前記筒状部材内の容積を拡大させるように構成されている、スクリーン印刷装置を提供する。
本発明の上記態様によれば、容積変更用ブレードは、その下端がスキージよりも下側に位置し、かつ可撓性材料で構成されているため、印刷時に、スキージヘッドがマスクプレートに押圧された場合、上方に撓んで変形する。これにより、スキージヘッドの内部領域の容積が小さくなる。そして、この状態でペースト加圧部によりペーストが加圧され、縮小されたままの容積で印刷が開始される。印刷終了時においては、スキージヘッドを上昇させるにともない、マスクプレートと容積変更用ブレードをおさえる力が開放され、容積変更用ブレードが元の形状に戻るため、スキージヘッドの内部領域の容積が大きくなり、この容積変化により、吐出用開口近傍に存在するペーストがスキージヘッドの内部に吸い込まれる。
本発明の第1態様によれば、上述のように、印刷時において容積変更用ブレードの変形によって縮小されたスキージヘッドの内部領域がスキージヘッドの上昇に伴い拡大するため、当該拡大分のペーストが印刷領域内に吸い込まれる。したがって、マスクプレートに残る量が少なくなる。なお、スキージヘッドの内部領域を拡大させるために、加圧装置によりスキージヘッド内の印刷領域を負圧にすることも考えられるが、当該領域拡大は、マスクプレートから遠い部分の容積が拡大されるため、内部のペースト全体を上方にひく必要がある。一方、本発明によれば、よりマスクプレートに近い部分の領域が拡大されるため、より簡単な構成で、より顕著な内部領域拡大効果を発揮することができ、領域拡大に伴うペーストの吸い込みもより効果的である。
次に、本発明の実施形態にかかるスクリーン印刷装置について、詳細に説明する前に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、スキージヘッドと、前記スキージヘッドをマスクプレートに対して略水平方向に移動させる移動装置と、前記スキージヘッドを前記マスクプレートに押圧する押圧装置とを備え、前記押圧装置により前記スキージヘッドを前記マスクプレートに押しつけた状態で前記移動装置によりマスクプレート上で前記スキージヘッドをスキージングさせることにより、マスクプレートのパターン孔を介して被印刷物にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
前記スキージヘッドは、
上方に加圧用開口を有する筒状部材と、前記筒状部材の前記スキージング方向下流側の底部に印刷時に前記ペーストを前記マスクプレートに押圧するアタック角度を備えて設けられたスキージと、前記スキージング方向上流側の底部の前記スキージとの対向位置に水平方向に対して傾斜して設けられ前記筒状部材の底壁の一部を構成すると共にその下端部と前記スキージとの間にペースト吐出用開口を画定する可撓性の容積変更用ブレードとを備えた、内部にペーストを貯留するヘッド本体部と、
前記加圧用開口を介して前記筒状部材内のペーストを加圧して、前記吐出用開口から前記ペーストを吐出させるペースト加圧部と、を備え、
前記容積変更用ブレードは、前記マスクプレートとの非接触時において前記下端部が前記スキージの下端部より下方に位置し、前記押圧装置により前記印刷時に前記スキージの下端部と前記容積変更用ブレードの下端部が共に前記マスクプレートに摺接するように押しつけられ、上方に撓むと共に前記マスクプレートから離れた時は元の形状に戻り、前記筒状部材内の容積を拡大させるように構成されている、スクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記容積変更用ブレードは、前記水平方向に対して10から60度傾いて設けられていることを特徴とする、第1態様のスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記容積変更用ブレードの下端は、前記スキージの下端よりも1から10mm下方に位置することを特徴とする、第1又は第2態様のスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記移動装置は、前記スキージング終了後、前記押圧装置によって前記スキージヘッドが前記マスクプレートから離す動作がされる前に、前記吐出用開口と前記マスクプレート間のペーストの切れをよくするように前記スキージヘッドを前記印刷方向に平行な向きに往復移動させることを特徴とする、第1から第3態様のいずれか1つのスクリーン印刷装置を提供する。
以下、本発明の一実施形態に係るスクリーン印刷装置について、図面を参照しながら説明する。
まず図1、図2を参照してスクリーン印刷装置100の構造を説明する。図1において、基板の位置決め部1は、X軸テーブル2,Y軸テーブル3、θ軸テーブル4およびZ軸テーブル5を段積みして構成されており、Z軸テーブル5上には印刷対象の基板7を支持する下受け部6が設けられている。基板7はクランプ部8によって両側をクランプして保持される。位置決め部1の各軸テーブルを駆動することにより、下受け部6に保持された基板7は水平方向および上下方向に位置決めされる。
位置決め部1の上方には、スクリーンマスク10が配設されている。スクリーンマスク10は、ホルダ11にマスクプレート12を装着して構成されており、マスクプレート12には、印刷対象の基板7のヘッド本体部位に対応したパターン孔12aが開孔されている。スクリーンマスク10上には、スキージヘッド13がヘッド昇降部20によって昇降自在に配設されている。スキージヘッド13は、内部にペーストであるクリーム半田を貯留可能な密閉型のスキージヘッドであり、マスクプレート12に下面を押圧された状態でスキージヘッド13が移動することにより、マスクプレート12のパターン孔12aを介して基板7にペーストであるクリーム半田が印刷される。
押圧装置としてのヘッド昇降部20はベース部材21上に設けられたシリンダ22を備えている。シリンダ22を駆動することにより、スキージヘッド13はマスクプレート12に対して昇降するとともに、スキージヘッド13がマスクプレート12に対して押圧される。
ヘッド昇降部20のベース部材21の下面には、両端部にスライダ23が固着されており、スライダ23はフレーム25の上面に配設されたガイドレール24にスライド自在に嵌着されている。またベース部材21の下面にはナット部材26が結合されており、ナット26に螺合した送りねじ27は、モータ28によって回転駆動される。
モータ28を駆動することにより、ベース部材21は水平移動し、したがってヘッド昇降部20に結合されたスキージヘッド13も水平移動する。スキージヘッド13を下降させた状態で、モータ28を駆動することにより、スキージヘッド13はマスクプレート12上で水平移動する。ナット26、送りねじ27、モータ28は、移動装置として機能する。
次にスキージヘッドについて説明する。スキージヘッド13の下部には、マスクプレート12の表面に当接してペーストであるクリーム半田をパターン孔12aに充填するヘッド本体部14が設けられている。図3を参照してヘッド本体部14の構造を説明する。図3において、ヘッド本体部14は、マスクプレート12の幅方向に細長形状のブロック形状の筒状部材であり、上側はペースト加圧用の加圧用開口34、下側はペースト吐出用の開口37が設けられ、その内側に印刷に用いるクリーム半田を収容する印刷空間35が形成される。ヘッド本体部14の長手方向の寸法は図2に示すように印刷対象の基板7の幅寸法をカバーするように設定される。ヘッド本体部14は、クリーム半田50が貯留されたカートリッジ31が着脱自在に装着される凹部30aが形成されているペースト貯留部30の下側に固定され、加圧用開口34がペースト貯留部30によって密閉される。
ペースト貯留部30内には、予め所定量のクリーム半田50が貯留されたカートリッジ31がセットされる。上述のようにペースト貯留部30は、印刷時にヘッド本体部14と接続し、ヘッド本体部14を固定する。ペースト貯留部30の上面には、内部のクリーム半田50を加圧する加圧板32を嵌入するための開口が設けられている。加圧板32は上方に配置されたシリンダ16のロッド16aと結合されており、シリンダ16を駆動することにより、加圧板32はペースト貯留部30内で上下動するようになっている。
また、ペースト貯留部30の底面はクリーム半田50の押し出し板33となっており、押し出し板33には多数の貫通穴33aが設けられている。加圧板32をシリンダ16で下方に押圧することにより、カートリッジ31内のクリーム半田50は加圧され、押し出し板33の貫通穴33aを通って下方に押し出され、結果としてヘッド本体部内に存在するクリーム半田を加圧する。
ヘッド本体部14の下端には、容積変更用の板状のブレード部36とブロック状のスキージ38とが設けられている。ブレード部36とスキージ38は、それぞれヘッド本体部14の長手方向寸法と略等しい寸法を有する部材であり、ヘッド本体部14の底板の一部を形成し、印刷空間のスキージング方向の中央部が深くなるように傾斜されかつスキージング方向に相対向して配置されている。ブレード部36とスキージ38の間には、吐出用開口37が画定される。スキージヘッド13を下降させた状態ではブレード部36とスキージ38の下端部36a,38a(図3参照)がそれぞれマスクプレート12の表面に当接する。印刷動作時には、この印刷空間35は加圧されたクリーム半田50を収容し、ブレード部36とスキージ38の間の吐出用開口37を介してクリーム半田50をマスクプレート12の表面に接触させる。
シリンダ16によってカートリッジ31内のクリーム半田50が押し出される際には、押し出し板33の貫通穴33aを通過する。そして押し出されたクリーム半田50は、ヘッド本体部の加圧用開口34を通って加圧用開口34の下方に位置する空間、すなわちヘッド本体部14の下部に内側斜め方向に配設されたブレード部36とスキージ38と本体部30の下面とによって囲まれた印刷空間35に到達する。
加圧板32を押し下げてカートリッジ31内のクリーム半田50を加圧することにより、クリーム半田50は押し出し板33を通過して印刷空間35内まで移動する。このクリーム半田50の移動経路の途中は、多数の小さい貫通穴33aによって断面積が絞られた絞り部となっており、この絞り部を加圧されたクリーム半田50が通過することにより、クリーム半田50の粘度が低下しスクリーン印刷に適した性状に改質される。
スクリーン印刷においては、加圧板32により内部のクリーム半田50が加圧され、上述のように適正粘度に改質されたクリーム半田50が印刷空間35内に満たされた状態のスキージヘッド13を、マスクプレート12上で摺動させる。これにより、印刷空間35内のクリーム半田50はブレード部36とスキージ38の間の吐出用開口を介して吐出され、マスクプレート12のパターン孔12a内に充填される。
そしてスキージヘッド13を移動させることにより各パターン孔12a内に順次クリーム半田50が充填される。全てのパターン孔12a内にクリーム半田が充填されたならば、基板保持部2を下降させて、版離れを行わせる。すなわち、パターン孔12a内のクリーム半田50は基板7とともに下降してパターン孔12aから分離し、これにより、基板7へのクリーム半田50のスクリーン印刷が完了する。
次に、図4を参照してヘッド本体部14に設けられたブレード部36とスキージ38について説明する。ブレード部36とスキージ38は、ヘッド本体部14の下方において周囲を閉囲する4方向の壁面のうち、矢印80に示すスキージヘッドのスキージング方向に対向する2つの壁14a,14bに固定され、これらの壁面14a,14b及びブレード部36とスキージ38の内側に印刷空間35が形成される。なお、図4においては、ブレード部36とスキージ38の位置関係を明確にするために、両者を実際よりも近接して図示している。
スキージ38は、例えば、樹脂やエラストマなどの可撓性を有する材質をブロック形状に加工した部材である。スキージ38の下端部38aは、水平方向に対して鋭角の接触角αを有している。接触角αとしては、45〜70度程度、さらには、55〜65度であることが好ましい。スキージは、上方から押し出されて印刷空間35内に充填されたクリーム半田5を、マスクプレート12のパターン孔12a内に充填するためのものである。すなわち、スキージヘッド13を矢印80にしめすスキージング方向へ移動させると、印刷空間35内のクリーム半田5のうち、スキージ38の前面付近に位置するクリーム半田には、その充填面38bによってマスクプレート面に押しつけられる力が加えられ、これにより、スキージヘッド13の移動過程において、クリーム半田はマスクプレート12のパターン孔12a内に進入し内部を良好に充填する。
ブレード部は、ステンレスなどの金属や樹脂などからなる厚み0.1〜1mm程度の可撓性を有する薄板部材である。ブレード部36は、その下端36aによって吐出用開口37を画定し、吐出用開口からクリーム半田が漏れ出さないようにする。ブレード部36の下端36aは、スキージ38の下端よりも1〜10mm、好ましくは2〜5mm下側に位置している。ブレード部の下端36aがスキージ38の下端よりも下側に位置しているので、図4に破線で示すように、スキージ38がマスクプレートに押圧された時、ブレード部はマスクプレートに押されて上方に撓んで変形する。
また、ブレード部が印刷空間35側に突出する長さDは5〜20mm、好ましくは10〜15mm程度であることが望ましいが、スキージヘッドのサイズにより異なる。あまりに短いとブレード部の変形による印刷空間の容量の変化量が少なくなるため、クリーム半田の吸い込み量が少なくなる、一方、あまりに長くなると印刷時に吐出用開口を塞いでしまうという問題がある。
また、ブレード部は、図3に示すように、水平方向に対して角度β、となるように設けられている。角度βは、10〜60度程度、さらには25〜45度であることが好ましい。角度βがあまりに小さくなると、マスクパターンへ押圧された場合のブレード部の曲げ量が少なくなるため、ブレード部の変形による印刷空間の容量の変化量が少なくなる。一方、あまりに大きくなると、スキージヘッドをマスクパターンに押圧する場合に、大きい押しつけ力が必要となり、さらに、ブレード部の曲げ変形に伴う開口面積の変化量が大きくなるので、変形前の吐出用開口を大きく設計しておく必要があり、吐出用開口からのクリーム半田の漏れなどの原因となる。
このスキージヘッド13によるスクリーン印刷においては、まず図5の(a)に示すようにスキージヘッド13を一方向(矢印80方向)へ移動させることによりスキージ38によってパターン孔12aにクリーム半田50を充填する。すなわち、図5の(a)に示すように印刷空間35内にクリーム半田50が上方から押し出されて充填された状態で、スキージヘッド13を矢印80方向へ移動させると、印刷空間35内のクリーム半田50のうち、充填部材38の前面付近に位置するクリーム半田50にはスキージ38の充填面38bによってローリング流動が与えられる。これにより、スキージヘッド13の移動過程において、クリーム半田50はマスクプレート12のパターン孔12a内に進入し内部を良好に充填する。
次に、本実施形態にかかるスクリーン印刷装置の印刷工程について説明する。図6(a)に示すように、印刷開始時においては、スキージヘッド13は、スキージング方向上流側のマスクプレート12の端部(以下、上流側端部と略記する。)の上方に待機している。また、基板7がマスクプレート12の下側に搬入され、水平方向に位置合わせされた後、マスクプレート12に押しつけられる。基板7がセットされた後、押圧装置としてのヘッド昇降部20は、矢印83に示すように、スキージ38の下端がマスクプレート12の表面に押圧するまで、スキージヘッドを降下させる。
なお、スキージヘッドを下降させているとき、上述のようにブレード部36の下端36aはスキージ38よりも下側に位置しているので、スキージ38が接触するよりも前にブレード部36の下端36aがマスクプレート12に接触する。そして、さらにスキージヘッド13が下降すると、ブレード部36は、図5(a)に示すようにその下端がマスクプレートに接触したまま上方にたわみ変形する。次に、加圧板32を下降させ、スキージヘッド13内のクリーム半田50を加圧状態にする。
次に図6(b)に示すように、モータ28を駆動してスキージヘッド13を、上流側端部からマスクプレート12上で矢印80の方向に移動させる。このとき、上述したように、スキージ38の充填面38bによって、クリーム半田50はマスクプレート12のパターン孔12a内に進入し内部を良好に充填する。
スキージヘッド13が、スキージング方向下流側のマスクプレートの端部(以下、下流側端部と略記する。)に到達すると、上流側に存在するマスクプレートのパターン孔12aにはいずれもクリーム半田50の充填が完了し、基板7上に当該パターンがプリントされる。印刷が終了すると、印刷空間35内のクリーム半田への加圧を停止する。
スキージヘッド13は、下流側端部にまで移動すると、次の印刷のために上流側端部へ戻る動作が必要となる。このとき、スキージヘッドをマスクプレート12上に押圧させた状態で移動させると、パターン孔12aに充填されたクリーム半田が抜け出たり、パターン孔12aにブレード部36が引っ掛かり、マスクプレートやブレード部が破損することがあるので、マスクプレート12の表面から外れた状態で行うことが好ましい。また、スキージヘッド13がマスクプレートに接触していないことから、スキージヘッド13を高速に上流側端部にまで戻すことができる。
ただし、スキージング終了時において、スキージヘッド13の印刷空間内のクリーム半田は、加圧された状態となっているため、スキージヘッドをそのまま上昇させると、クリーム半田がマスクプレート12表面にわずかに残ることが考えられる。本実施形態では、マスクプレート上に残るクリーム半田50の量を少なくするために、スキージヘッド13を上昇させる前に次の動作を行っている。
すなわち、図5(b)、図6(c)に示すように、スキージヘッド13を下流側端部近傍で往復運動させる。このスキージヘッド13の往復移動は、所定回数反復される。このときの振幅はスキージヘッド13の吐出用開口37の幅よりも大きくすることが好ましい。また、往復移動の速度は、印刷時の速度に比較して2〜3倍の速度で移動させることが好ましい。スキージヘッド13の当該往復移動により、マスクプレート上のクリーム半田50を柔らかくして、マスクプレート上に残らないようにすることができる。
具体的には、図6(c)に示すように、スキージヘッド13がマスクプレート上に押圧された状態で、矢印81に示すようにスキージヘッド13を往復移動させる。これにより、ブレード部36によるマスクプレート上に接触しているクリーム半田の掻き取り、スキージ38によるクリーム半田50に対するいわゆる「こね動作」が繰り返し行われ、クリーム半田5の粘度が低下して流動性が向上する。
その後、図5(c)、図6(d)に示すように、ヘッド昇降部20によりスキージヘッドを矢印82の方向に上昇させ、マスクプレート表面との接触を解除する。このとき、ブレード部36は、上述のように上側に撓んで変形している状態から元の形状に戻ろうとする。すなわち、吐出用開口37を画定するブレード部36が下側に移動することにより、印刷空間35の容積が拡大する。上述のように、先のステップにおいてスキージヘッド13を往復移動させ、マスクプレート12との接触領域近傍のクリーム半田50の流動性が高くなっているため、当該拡大した印刷空間35にクリーム半田50が印刷空間内に吸い込まれ、マスクプレート12上に残るクリーム半田50の量を減らすことができる。
なお、スキージヘッド13のスキージング、スキージヘッド13の往復移動、スキージヘッド13の上昇の各工程は、それぞれスキージヘッドの動きを停止させることなく連続的に行ってもよい。また、スキージヘッド13の上昇は、スキージヘッドを往復移動させながら行うようにしてもよいし、往復移動を終了後、スキージヘッド13を完全に停止させてから、上昇させるようにしてもよい。また、さらに好ましくは、スキージヘッド13を往復移動させた後、印刷方向80と反対方向にスキージヘッド13を移動させながら上昇させる。この動作によれば、スキージヘッドを斜めに上昇させるので、マスクプレート上のクリーム半田をブレード部により掻き取りながら上昇することができ、マスクプレート上に残るクリーム半田50の量をさらに少なくすることができる。
スキージヘッド13がマスクプレートの上方へ退避した後、矢印84に示すようにスキージヘッドを上流側端部へ移動させると共に、マスクプレート12の下に位置する基板7を搬出する。このときスキージヘッドはマスクプレート12に接触していないため、スキージヘッドの戻り速度を最大にすることができ、マスクプレート上で往復移動させる場合と比較して処理工程に要する時間を短縮することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかるスクリーン印刷装置によれば、スキージよりも下方に位置する可撓性のブレード部を備えたスキージヘッドを備えるため、印刷終了時にマスクプレートからスキージヘッドを離す場合に、ブレード部が元の形状に戻ることに伴って吐出用開口近傍のクリーム半田が印刷空間内に吸い込まれる。したがって、マスクプレート上に残るクリーム半田の量を少なくすることができる。
また、スキージヘッドを上昇させる前に、スキージヘッドを往復移動させることにより。吐出用開口近傍に存在するクリーム半田がこねられて柔らかく改質し、流動性が高くなる。これにより、印刷空間の容積変化に伴い、印刷領域内に吸い込まれやすくなり、マスクプレート上に残るクリーム半田の量をさらに少なくすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
本発明の一実施形態にかかるスクリーン印刷装置の正面図である。 図1のスクリーン印刷装置の部分側面図である。 図1のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分断面模式図である。 図3の部分拡大模式図である。 印刷時におけるスキージヘッドの動きを示す部分工程図である。 印刷時におけるスキージヘッドの全体の動きを示す工程図である。 従来の密閉型のスキージヘッドの構成例を示す断面図である。 図7Aのスキージヘッドを用いた場合のマスクプレート上にクリーム半田が残った状態を示した図である。
符号の説明
1 位置決め部
2 X軸テーブル
3 Y軸テーブル
4 θ軸テーブル
5 Z軸テーブル
6 下受け部
7 基板
8 クランプ部
10 スクリーンマスク
11 ホルダ
12 マスクプレート
12a パターン孔
13 スキージヘッド
14 ヘッド本体部
16 シリンダ
20 ヘッド昇降部
21 ベース部材
22 シリンダ
23 スライダ
24 ガイドレール
25 フレーム
26 ナット部材
27 送りねじ
28 モータ
30 ペースト貯留部
31 カートリッジ
32 加圧板
33 押し出し板
35 印刷空間
36 ブレード部
37 吐出用開口
38 スキージ
100 スクリーン印刷装置

Claims (4)

  1. スキージヘッドと、前記スキージヘッドをマスクプレートに対して略水平方向に移動させる移動装置と、前記スキージヘッドを前記マスクプレートに押圧する押圧装置とを備え、前記押圧装置により前記スキージヘッドを前記マスクプレートに押しつけた状態で前記移動装置によりマスクプレート上で前記スキージヘッドをスキージングさせることにより、マスクプレートのパターン孔を介して被印刷物にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
    前記スキージヘッドは、
    上方に加圧用開口を有する筒状部材と、前記筒状部材の前記スキージング方向下流側の底部に印刷時に前記ペーストを前記マスクプレートに押圧するアタック角度を備えて設けられたスキージと、前記スキージング方向上流側の底部の前記スキージとの対向位置に水平方向に対して傾斜して設けられ前記筒状部材の底壁の一部を構成すると共にその下端部と前記スキージとの間にペースト吐出用開口を画定する可撓性の容積変更用ブレードとを備えた、内部にペーストを貯留するヘッド本体部と、
    前記加圧用開口を介して前記筒状部材内のペーストを加圧して、前記吐出用開口から前記ペーストを吐出させるペースト加圧部と、を備え、
    前記容積変更用ブレードは、前記マスクプレートとの非接触時において前記下端部が前記スキージの下端部より下方に位置し、前記押圧装置により前記印刷時に前記スキージの下端部と前記容積変更用ブレードの下端部が共に前記マスクプレートに摺接するように押しつけられ、上方に撓むと共に前記マスクプレートから離れた時は元の形状に戻り、前記筒状部材内の容積を拡大させるように構成されていることを特徴とする、スクリーン印刷装置。
  2. 前記容積変更用ブレードは、前記水平方向に対して10から60度傾いて設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のスクリーン印刷装置。
  3. 前記容積変更用ブレードの下端は、前記スキージの下端よりも1から10mm下方に位置することを特徴とする、請求項1又は2に記載のスクリーン印刷装置。
  4. 前記移動装置は、前記スキージング終了後、前記押圧装置によって前記スキージヘッドが前記マスクプレートから離す動作がされる前に、前記吐出用開口と前記マスクプレート間のペーストの切れをよくするように前記スキージヘッドを前記印刷方向に平行な向きに往復移動させることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載のスクリーン印刷装置。
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