JP4260102B2 - スクリーン印刷装置 - Google Patents

スクリーン印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4260102B2
JP4260102B2 JP2004361116A JP2004361116A JP4260102B2 JP 4260102 B2 JP4260102 B2 JP 4260102B2 JP 2004361116 A JP2004361116 A JP 2004361116A JP 2004361116 A JP2004361116 A JP 2004361116A JP 4260102 B2 JP4260102 B2 JP 4260102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paste
head
main body
mask plate
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004361116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006168028A (ja
Inventor
哲矢 田中
裕治 大武
清一 宮原
憲 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004361116A priority Critical patent/JP4260102B2/ja
Publication of JP2006168028A publication Critical patent/JP2006168028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4260102B2 publication Critical patent/JP4260102B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Screen Printers (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Description

本発明は、例えば、電子部品が実装される回路基板や、太陽電池の基板にクリーム半田や導電性ペースト等のペースト剤を印刷する印刷ペースト用印刷装置に関する。
近年、スクリーン印刷装置は、例えば、電子部品の回路実装工程におけるクリーム半田や導電性ペーストの印刷工程などに使用されている。スクリーン印刷装置は、印刷対象部位に応じてパターン孔が開孔されたマスクプレートを基板上にセットし、スキージングによりマスクプレートのパターン孔を介して基板上にペーストを印刷する装置である。
このスクリーン印刷装置として、密閉型のスキージヘッドを備えたものが知られている。この装置は、マスクプレート上にペーストを直接供給するのではなく、内部にペーストを貯留した密閉型のスキージヘッドを用いるものである。この装置では、ヘッド本体部の下面に設けられた開口をマスクプレートに当接させた状態で、ヘッド本体部内のペーストを加圧することにより、開口を通して吐出されたペーストが、マスクプレートのパターン孔に押し込まれる。そしてスキージヘッドをマスクプレート上で摺動させることにより、各パターン孔に順次ペーストを充填する(例えば特許文献1参照)
特開2001−246729号公報
ところが、スクリーン印刷装置においてスキージヘッド内に貯留されるクリーム半田などのペーストは、その使用目的や条件などにおいて、種々のペーストを使い分けることが行われている。例えば、ペーストとしてはクリーム半田や銀ペーストやアルミペーストなどの導体ペーストなどが例示される。そして、これらのペーストは、それぞれ、固有の物性値を有し、それぞれ粘度も異なる。例えば、クリーム半田などにおいては、概ね200Pa・S程度であるが、銀ペーストなどは100Pa・S程度のものが用いられている。
スキージヘッドは、上記のようにそれぞれ物性の異なるペーストに対応可能なため、いずれのペーストを用いても適切な印刷ができるように構成されている。しかし、上記のように、低粘度のペーストを用いた場合、スキージヘッドの開口部から、内部に貯留されているペーストが自重で落下して漏れだしてしまい、ペースト不足となりやすく、適切な印刷ができないという問題があった。このために、それぞれペーストに応じて設計されたスキージヘッドを交換するようにすれば、上記のペーストの漏れを解消することができるが、装置の使用時のスキージヘッド交換の手間がかかるだけでなく、装置の構成が複雑となりコストの問題もある。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、印刷品質を確保し、簡易な構成でペーストの自重落下による漏れを防止することができるスクリーン印刷装置を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第1態様によれば、スキージヘッドと、前記スキージヘッドをマスクプレートに対して略水平方向に移動させる移動装置を備え、前記移動装置によりマスクプレート上でスキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔を介して被印刷物にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
前記スキージヘッドは、
上方に加圧用開口を有する筒状部材と、前記筒状部材の底壁を形成しかつその間にペースト吐出用の吐出用開口を画定しかつそれぞれの下端部が前記マスクプレートの上面に摺接するように相対向して配置された2つのブレード部を備えた、内部にペーストを貯留するヘッド本体部と、
前記加圧用開口を介して筒状部材内のペーストを加圧して、前記吐出用開口から前記ペーストを吐出させるペースト加圧部と、
前記ブレード部の下端部の直上に前記ヘッド本体部の内側から前記吐出用開口を覆うように配置され、前記スキージヘッドと前記マスクプレートの表面との非接触時に、前記ヘッド本体部内の前記ペーストが前記吐出用開口から漏れることを防止する程度の貫通穴を有する板状の漏れ防止部材とを備え、前記漏れ防止部材は、スキージング方向の幅寸法が前記吐出用開口よりも大きくなるように構成された板状の部材であり、前記2つのブレード部の下端部近傍の内側表面に支持されることを特徴とするスクリーン印刷装置を提供する。
上記構成において、スクリーン印刷装置は、印刷対象部位に応じてパターン孔が開孔されたマスクプレートを基板上にセットし、スキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔を介して基板状にペーストを印刷する装置である。したがって、スキージヘッドは、マスクプレートの表面に対して離接すると共に、印刷時にはマスクプレートの表面に押圧されるように構成される。
スキージヘッドは、いわゆる密閉型のスキージヘッドと呼ばれるものであり、上方に加圧用の部材を挿入するための開口を有する筒状部材と当該筒状部材の底壁を形成し開口を画定するブレード部とを備える。スキージヘッド内のペーストは、印刷時にペースト加圧部により加圧され、吐出用開口から吐出される。吐出用開口には、すぐそのすぐ直上に貫通穴を有する漏れ防止部材が設けられており、開口からのペーストの漏れを防止する。
漏れ防止部材は、その貫通穴により、ペーストとの接触面積を大きくし、下からペーストを支えると共に、ペーストに表面張力を作用させて吐出用開口からのペーストの漏れを防止する。
本発明の第1態様によれば、ブレード部に挟まれて画定した吐出用開口のすぐ直上に、開口を覆うように配置された漏れ防止部材により、スキージヘッドの内部に貯留されたペーストが自重で漏れ出すことを防止することができる。また、漏れ防止部材は、スキージヘッドの下端部のすぐ直上であるため、漏れ防止部材の下側に位置するペーストの量を少なくし、自重により当該下側にあるペーストが落下することを防止することができると共に、印刷時においては、ブレード部の下端部がマスクプレートに摺接する場合に、干渉することがなく、印刷動作を阻害することがない。
次に、本発明の実施形態にかかるスクリーン印刷装置について、詳細に説明する前に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、スキージヘッドと、前記スキージヘッドをマスクプレートに対して略水平方向に移動させる移動装置を備え、前記移動装置によりマスクプレート上でスキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔を介して被印刷物にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
前記スキージヘッドは、
上方に加圧用開口を有する筒状部材と、前記筒状部材の底壁を形成しかつその間にペースト吐出用の吐出用開口を画定しかつそれぞれの下端部が前記マスクプレートの上面に摺接するように相対向して配置された2つのブレード部を備えた、内部にペーストを貯留するヘッド本体部と、
前記加圧用開口を介して筒状部材内のペーストを加圧して、前記吐出用開口から前記ペーストを吐出させるペースト加圧部と、
前記当接部の下端部の直上に前記ヘッド本体部の内側から前記吐出用開口を覆うように配置され、前記スキージヘッドと前記マスクプレートの表面との非接触時に、前記ヘッド本体部内の前記ペーストが前記吐出用開口から漏れることを防止する程度の貫通穴を有する板状の漏れ防止部材とを備えたことを特徴とするスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記漏れ防止部材は、自重により前記ペーストが前記貫通穴から落下しない程度の表面張力を前記ペーストに作用させうる大きさの貫通穴を備えることを特徴とする、第1態様のスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記漏れ防止部材は、前記寸法が0.5〜3.0mmの貫通穴を複数有し、開口率が30〜90%となることを特徴とする、第1又は第2態様のスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、漏れ防止部材は、前記開口よりもわずかに大きな幅寸法を有する板部材で構成され、前記ブレード部の内側面に載置することにより、脱着自在に前記ヘッド本体部に取り付けられることを特徴とする第1から第3態様のいずれか1つのスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記ヘッド本体部は、スキージング方向に相対向して配置され前記ブレード部をその下側に固定する固定部を前記本体部下端に備え、前記固定部は前記漏れ防止部材を嵌合して、前記漏れ防止部材を前記スキージング方向に位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする、第1から第4態様のいずれか1つのスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記漏れ防止部材は、そのスキージング方向に直交する方向の寸法は、前記筒状部材のスキージング方向に直交する方向の内側寸法と略等しく構成され、前記筒状部材の内側面により前記スキージング方向に交差する方向に固定されていることを特徴とする、第1から第5態様のいずれか1つのスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記漏れ防止部材は、前記貫通穴が全面に均一に配置されていることを特徴とする、第1から第6態様のいずれか1つのスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記漏れ防止部材は、全面が格子状のメッシュで形成された板であることを特徴とする、第1から第7態様のいずれか1つのスクリーン印刷装置を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記漏れ防止部材は、粘度が10から200Pa・Sのペーストを使用する場合は前記ヘッド本体部に取り付けるとともに、前記200Pa・S以上のペーストを使用する場合は、前記ヘッド本体部から取り外すことを特徴とする、第1から第8態様のいずれか1つのスクリーン印刷装置を提供する。
以下、本発明の一実施形態に係るスクリーン印刷装置について、図面を参照しながら説明する。
まず図1、図2を参照してスクリーン印刷装置100の構造を説明する。図1において、基板の位置決め部1は、X軸テーブル2,Y軸テーブル3、θ軸テーブル4およびZ軸テーブル5を段積みして構成されており、Z軸テーブル5上には印刷対象の基板7を支持する下受け部6が設けられている。基板7はクランプ部8によって両側をクランプして保持される。位置決め部1の各軸テーブルを駆動することにより、下受け部6に保持された基板7は水平方向および上下方向に位置決めされる。
位置決め部1の上方には、スクリーンマスク10が配設されている。スクリーンマスク10はホルダ11にマスクプレート12を装着して構成されており、マスクプレート12には、印刷対象の基板7のヘッド本体部位に対応したパターン孔12aが開孔されている。スクリーンマスク10上には、スキージヘッド13がヘッド昇降部20によって昇降自在に配設されている。スキージヘッド13は、内部にペーストであるクリーム半田を貯留可能な密閉型のスキージヘッドであり、マスクプレート12上でスキージヘッド13を移動させることにより、マスクプレート12のパターン孔12aを介して基板7にクリーム半田を印刷する。
ヘッド昇降部20はベース部材21上に設けられたシリンダ22を備えている。シリンダ22を駆動することにより、スキージヘッド13はマスクプレート12に対して昇降するとともに、スキージヘッド13がマスクプレート12に対して押圧される。
ヘッド昇降部20のベース部材21の下面には、両端部にスライダ23が固着されており、スライダ23はフレーム25の上面に配設されたガイドレール24にスライド自在に嵌着されている。またベース部材21の下面にはナット部材26が結合されており、ナット26に螺合した送りねじ27は、モータ28によって回転駆動される。
モータ28を駆動することにより、ベース部材21は水平移動し、したがってヘッド昇降部20に結合されたスキージヘッド13も水平移動する。スキージヘッド13を下降させた状態で、モータ28を駆動することにより、スキージヘッド13はマスクプレート12上で水平移動する。
次にスキージヘッドについて説明する。スキージヘッド13の下部には、マスクプレート12の表面に当接してペーストであるクリーム半田をパターン孔12aに充填するヘッド本体部14が設けられている。図3を参照してヘッド本体部14の構造を説明する。図3において、ヘッド本体部14は、マスクプレート12の幅方向に細長形状のブロック形状の筒状部材であり、上側はペースト加圧用の加圧用開口34、下側はペースト吐出用の開口37が設けられ、その内側に印刷に用いるクリーム半田を収容する印刷空間35が形成される。ヘッド本体部14の長手方向の寸法は図2に示すように印刷対象の基板7の幅寸法をカバーするように設定される。ヘッド本体部14は、クリーム半田50が貯留されたカートリッジ31が着脱自在に装着される凹部30aが形成されているペースト貯留部30の下側に固定され、加圧用開口34がペースト貯留部30によって密閉される。
ペースト貯留部30内には、予め所定量のクリーム半田50が貯留されたカートリッジ31がセットされる。上述のようにペースト貯留部30は、印刷時にヘッド本体部14と接続する。ペースト貯留部30の上面には、内部のクリーム半田50を加圧する加圧板32を嵌入するための開口が設けられている。加圧板32は上方に配置されたシリンダ16のロッド16aと結合されており、シリンダ16を駆動することにより、加圧板32はペースト貯留部30内で上下動するようになっている。
また、ペースト貯留部30の底面はクリーム半田50の押し出し板33となっており、押し出し板33には多数の貫通穴33aが設けられている。加圧板32をシリンダ16で下方に押圧することにより、カートリッジ31内のクリーム半田50は加圧され、押し出し板33の貫通穴33aを介して下方に押し出される。
ブレード部36A,36Bは、それぞれヘッド本体部14の長手方向寸法と略等しい寸法を有する板状の部材であり、ヘッド本体部14の底板の一部を形成し、印刷空間のスキージング方向の中央部が深くなるように傾斜されかつスキージング方向に相対向して配置されている。2つのブレード部36A,36Bのすきまには、開口37が画定される。スキージヘッド13を下降させた状態ではブレード部36A,36Bの下端部38A,38B(図7参照)がマスクプレート12の表面に当接する。印刷動作時には、この印刷空間35は加圧されたクリーム半田50を収容し、ブレード部36A,36Bの間の開口37を介してクリーム半田50をマスクプレート12の表面に接触させる。
開口37の直上には、多数の貫通穴40aが設けられた漏れ防止部材40が装着されている。漏れ防止部材40は、そのスキージング方向の幅寸法が開口37よりもわずかに大きくなるように構成された板状の部材であり、ブレード部36A,36Bの内側表面によって支持され印刷空間35内から開口37を覆うように配置される。漏れ防止部材40については後で詳細に説明する。
シリンダ16によってカートリッジ31内のクリーム半田50が押し出される際には、押し出し板33の貫通穴33aを通過する。そして押し出されたクリーム半田50は、ヘッド本体部の加圧用開口34を通って加圧用開口34の下方に位置する空間、すなわち本体部30の下部に内側斜め方向に配設された2枚のブレード部36A,36Bと本体部30の下面とによって囲まれた印刷空間35に到達する。
加圧板32を押し下げてカートリッジ31内のクリーム半田50を加圧することにより、クリーム半田50は押し出し板33を通過して印刷空間35内まで移動する。このクリーム半田50の移動経路の途中は、多数の小さい貫通穴33aによって断面積が絞られた絞り部となっており、この絞り部を加圧されたクリーム半田50が通過することにより、クリーム半田50の粘度が低下しスクリーン印刷に適した性状に改質される。
スクリーン印刷においては、加圧板32により内部のクリーム半田50が加圧され、上述のように適正粘度に改質されたクリーム半田50が印刷空間35内に満たされた状態のスキージヘッド13を、マスクプレート12上で摺動させる。これにより、印刷空間35内のクリーム半田50はブレード部36A,36Bの間の吐出用開口37を介してマスクプレート12のパターン孔12a内に充填される。
そしてスキージヘッド13を移動させることにより各パターン孔12a内に順次クリーム半田50が充填される。全てのパターン孔12a内にクリーム半田が充填されたならば、基板保持部2を下降させて、版離れを行わせる。すなわち、パターン孔12a内のクリーム半田50は基板7とともに下降してパターン孔12aから分離し、これにより、基板7へのクリーム半田50のスクリーン印刷が完了する。
次に、漏れ防止部材40について説明する。漏れ防止部材は、押し出し板33の貫通穴33aを通過して印刷空間35内に貯留されているペーストであるクリーム半田などが、吐出用開口37から漏れ出さないようにするための部材である。すなわち、スクリーン印刷装置に用いられるペーストは、その使用目的などに応じて、種々の性状を有するものを使用する。そして、使用されるペーストの粘度も、種類に応じて様々であり、例えば、クリーム半田などにおいては、概ね200Pa・S程度であるが、銀ペーストなどは100Pa・S程度のものが用いられている。スキージヘッド13は、上記のようにそれぞれ物性の異なるペーストに対応可能なため、いずれのペーストを用いても適切な印刷ができるように構成することが必要である。しかし、上記のように、低粘度のペーストを用いた場合、スキージヘッド13の吐出用開口37から、印刷空間35に貯留されているペーストが自重で落下して漏れだすという問題を有していた。漏れ防止部材40は、この漏れを防止するための部材である。すなわち、漏れ防止部材40は、10〜200Pa・S,好ましくは、50〜200Pa・S程度の低粘度のペーストを用いた場合に使用すればよく、概ね200Pa・S程度以上の粘性の高いペーストを使用する場合には、必ずしも使用しなくてもよい。
例として図4A、図4Bなどに示すように、漏れ防止部材40は、金属あるいは、耐溶剤性に優れた樹脂などで構成された板状の部材に貫通穴40aが形成された構成である。漏れ防止部材40は、ヘッド本体部14の印刷空間内に、吐出用開口37を覆うように配置され、ブレード部36A,36Bの内側表面に支持されて固定される。また、漏れ防止部材40は、吐出用開口37のすぐ上方に配置することが好ましい。すなわち、吐出用開口37より下方に突出しているとスキージヘッド13をマスクプレートに押圧する場合にマスクプレートに接触し適切に印刷ができなくなるためであり、吐出用開口37から離れて上方に設けられていると、漏れ防止部材40を通過しその下側に存在するペーストの量が多くなり、ペーストの自重により吐出用開口37から漏れ出しやすくなり、漏れ防止の効果が悪くなるためである。したがって、漏れ防止部材40のスキージング方向の幅方向寸法Dは、スキージヘッド13の吐出用開口37の幅よりもわずかに大きく構成することが好ましく、ブレード部36A,36Bの下端側近傍において支持されるようにすることが好ましい。
漏れ防止部材40は、図4Aに示すように、貫通穴40aを有する板状の部材40bで構成されるほか、図4Bに示すように、全体がメッシュで構成された板状の部材であってもよい。また、貫通穴40aは、丸穴でもよいし角穴でもよい。また、貫通穴40aは、図4Cに示すように、スリット状に構成されていてもよい。貫通穴40aは、ペーストを均一に通過させるため、漏れ防止部材40の全面に均一に設けられていることが望ましい。
また、貫通穴40aの寸法は、用いるペーストによって設計可能であるが、概ね外形寸法が0.5から3.0mm程度とすることが好ましく、ペーストの粘性が高いほど大きい寸法に設定すればよい。また、漏れ防止部材の開口率は、30〜90%であることが好ましく、ペーストの粘性が高いほど大きい開口率のものを用いることが好ましい。ここで、開口率とは、漏れ防止部材の貫通穴が形成されている任意の領域に対して、貫通穴40aの面積が占める割合で示される。すなわち、例えば、端部には貫通穴が形成されていないような漏れ防止部材の場合は、当該端部を除く任意の領域に基づいて開口率を定める。
貫通穴40aは、図5Aに示すように、漏れ防止部材40の板40bの厚み方向にわたって同じ寸法で設けられていてもよいし、図5Bに示すように、寸法が異なるように構成されていてもよい。また、貫通穴40aは、丸穴でもよいし角穴でもよい。なお、漏れ防止部材40の板40bの厚み寸法は、0.1〜1.0mm程度とすることが好ましい。図5Bに示す貫通穴40aの例では、マスクプレート12側に近づくにつれて、寸法が小さくなるように構成されているが、特にこの構成に限るものではなく、例えば、漏れ防止部材40の厚み方向中央部が小さくなるように構成されていてもよい。
また、漏れ防止部材40の長手方向寸法Lは、ヘッド本体部14の長手方向内側寸法と略同一寸法に構成されている。よって、漏れ防止部材をヘッド本体部14内に配置した場合、長手方向にずれなどを起こすことがない。
次に、漏れ防止部材40のヘッド本体部14への配置について説明する。漏れ防止部材40は、図6に示すように、ヘッド本体部14の上側から内部に配置する。上述のように、漏れ防止部材の長手方向寸法は、ヘッド本体部14の長手方向内側寸法と略同一に構成されているため、ヘッド本体部14内に収まった時、長手方向のずれを防止することができる。また、漏れ防止部材40の短手方向寸法Dは、吐出用開口37の幅寸法Eよりもわずかに大きく構成されているため、その縁部41がブレード部36A,36Bの内側表面に接触し、吐出用開口37から抜け落ちることがない。
また、図7に示すように、漏れ防止部材40の短手方向の位置を固定するために、ヘッド本体部14に、位置決め部17を設けてもよい。図7の例では、位置決め部17は、ブレード部36A,36Bを固定するための固定部18の端部に設けられている。具体的には、ブレード部36A,36Bを固定するための固定部18は、ヘッド本体部の底壁の一部を構成するように、ヘッド本体部の短手方向の辺に相対向して設けられ、その下側にブレード部36A,36Bを固定する。すなわち、ブレード部36A,36Bと固定部18の境界部分では、固定部18端部近傍に段差を生じ、当該段差である位置決め部17に漏れ防止部材40を嵌合させる。このように構成することにより、漏れ防止部材40をヘッド本体部14内に脱着可能に配置することができ、かつその短手方向(すなわち、スキージング方向)へのずれも防止することができる。
上述のようにしてヘッド本体部14の開口のすぐ上方に配置された漏れ防止部材40は、印刷空間35内に存在するペーストが自重で開口から落下することを防止する。すなわち、漏れ防止部材40は、吐出用開口37より小さな寸法を有する貫通穴40aを有し、穴が開いていない部分でペーストを下側から支えると共に、当該貫通穴40a内に存在するペーストにより強い表面張力を発揮させる。当該ペーストに作用する表面張力は、ペーストを収縮させようとする力であり、ペーストの自重による重力に打ち勝ってペーストを、貫通穴40aを通過させて落下させることがない。すなわち、ヘッド本体部14の印刷空間35内のペーストが、その自重により吐出用開口37から漏れ出すのを防止することができる。
したがって、漏れ防止部材40は、自重により印刷空間35内のペーストが貫通穴40aから落下しない程度の表面張力をペーストに作用させうる大きさの貫通穴を備えることが望ましく、上述のように、ペーストの物性に応じて適宜変更するようにすればよい。具体的には、ペーストの粘度、密度などの物性値に応じて漏れ防止部材40の貫通穴の寸法、開口率を異ならせる。すなわち、漏れ防止部材40は、ヘッド本体部14に脱着可能に取り付けられるため、ペーストの種類に応じて適宜適切に設計された漏れ防止部材40をヘッド本体部14に配置することができる。また、ペーストが高粘度であり、吐出用開口37からの漏れが発生しないような場合は、漏れ防止部材40をヘッド本体部14に配置することなく、スクリーン印刷装置を使用することもできる。
以上説明したように、本実施形態にかかるスクリーン印刷装置によれば、吐出用開口37のすぐ直上に設けられた漏れ防止部材40により吐出用開口37が覆われているため、印刷空間35内に存在するペーストが吐出用開口37から漏れ出すのを防止することができ、また、ブレード部36A,36Bの下端部がマスクプレートに摺接する場合の阻害となることがない。
また、漏れ防止部材40は、脱着自在にヘッド本体部14に配置されるため、使用するペーストの種類に応じて適宜適切なものを使用することができる。すなわち、ペーストの種類に応じてスキージヘッド自体を交換する必要がないため、スクリーン印刷装置のコストを抑えることができ、また、スキージヘッド自体の交換に伴う手間を省力化することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、漏れ防止部材40をヘッド本体部14に配置する場合の位置決めのための構成は、図7に示したものの他に、例えば、漏れ防止部材を固定するための突起や凹部などを設けるなど適宜変更することができる。
また、漏れ防止部材40の貫通穴の構成は、図4A〜図4Cに図示した複数の独立孔を採用する構成に限ることなく、一つの連続孔を設けることもできる。
本発明の一実施形態にかかるスクリーン印刷装置の正面図である。 図1のスクリーン印刷装置の部分側面図である。 図1のスクリーン印刷装置のスキージヘッドの部分断面図である。 図1のスクリーン印刷装置のスキージヘッドに用いられる漏れ防止部材の一例を示す平面図である。 図1のスクリーン印刷装置のスキージヘッドに用いられる漏れ防止部材の他の例を示す平面図である。 図1のスクリーン印刷装置のスキージヘッドに用いられる漏れ防止部材のさらに他の例を示す平面図である。 図1のスクリーン印刷装置のスキージヘッドに用いられる漏れ防止部材の一例を示す部分拡大断面図である。 図1のスクリーン印刷装置のスキージヘッドに用いられる漏れ防止部材の他の例を示す部分拡大断面図である。 漏れ防止部材が印刷容器内に配置される状態を示す図である。 図6の部分拡大断面図である。
符号の説明
1 位置決め部
2 X軸テーブル
3 Y軸テーブル
4 θ軸テーブル
5 Z軸テーブル
6 下受け部
7 基板
8 クランプ部
10 スクリーンマスク
11 ホルダ
12 マスクプレート
12a パターン孔
13 スキージヘッド
14 ヘッド本体部
16 シリンダ
20 ヘッド昇降部
21 ベース部材
22 シリンダ
23 スライダ
24 ガイドレール
25 フレーム
26 ナット部材
27 送りねじ
28 モータ
30 ペースト貯留部
31 カートリッジ
32 加圧板
33 押し出し板
35 印刷空間
36A,36B ブレード部
37 吐出用開口
38A,38B 下端部
40 漏れ防止部材
100 スクリーン印刷装置

Claims (1)

  1. スキージヘッドと、前記スキージヘッドをマスクプレートに対して略水平方向に移動させる移動装置を備え、前記移動装置によりマスクプレート上でスキージヘッドを移動させることにより、マスクプレートのパターン孔を介して被印刷物にペーストを印刷するスクリーン印刷装置であって、
    前記スキージヘッドは、
    上方に加圧用開口を有する筒状部材と、前記筒状部材の底壁を形成しかつその間にペースト吐出用の吐出用開口を画定しかつそれぞれの下端部が前記マスクプレートの上面に摺接するように相対向して配置された2つのブレード部を備えた、内部にペーストを貯留するヘッド本体部と、
    前記加圧用開口を介して筒状部材内のペーストを加圧して、前記吐出用開口から前記ペーストを吐出させるペースト加圧部と、
    前記ブレード部の下端部の直上に前記ヘッド本体部の内側から前記吐出用開口を覆うように配置され、前記スキージヘッドと前記マスクプレートの表面との非接触時に、前記ヘッド本体部内の前記ペーストが前記吐出用開口から漏れることを防止する程度の貫通穴を有する板状の漏れ防止部材とを備え、前記漏れ防止部材は、スキージング方向の幅寸法が前記吐出用開口よりも大きくなるように構成された板状の部材であり、前記2つのブレード部の下端部近傍の内側表面に支持されることを特徴とするスクリーン印刷装置。
JP2004361116A 2004-12-14 2004-12-14 スクリーン印刷装置 Expired - Fee Related JP4260102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004361116A JP4260102B2 (ja) 2004-12-14 2004-12-14 スクリーン印刷装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004361116A JP4260102B2 (ja) 2004-12-14 2004-12-14 スクリーン印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006168028A JP2006168028A (ja) 2006-06-29
JP4260102B2 true JP4260102B2 (ja) 2009-04-30

Family

ID=36669283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004361116A Expired - Fee Related JP4260102B2 (ja) 2004-12-14 2004-12-14 スクリーン印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4260102B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7186571B2 (ja) 2018-10-10 2022-12-09 日本電産サンキョー株式会社 ロボットの動作完了時刻の判定装置及び判定方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5981276B2 (ja) * 2012-09-07 2016-08-31 三菱電機株式会社 スクリーン印刷機およびスクリーン印刷方法
JP6194481B2 (ja) * 2014-03-17 2017-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
KR101762060B1 (ko) * 2016-01-14 2017-07-26 삼성전기주식회사 평판 인쇄방법 및 이에 사용되는 평판 인쇄장치
JP7113164B2 (ja) * 2017-09-27 2022-08-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 印刷装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7186571B2 (ja) 2018-10-10 2022-12-09 日本電産サンキョー株式会社 ロボットの動作完了時刻の判定装置及び判定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006168028A (ja) 2006-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6615715B2 (en) Screen printing apparatus, screen printing method, and paste storage container for screen printing apparatus
JP3646603B2 (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
WO2012120858A1 (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP4260102B2 (ja) スクリーン印刷装置
US5909706A (en) Support table for supporting a module board and screen printing method using the same
JP3685053B2 (ja) スクリーン印刷装置
JP5408158B2 (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP2006272584A (ja) スクリーン印刷装置
JP3841073B2 (ja) スクリーン印刷装置
JP6343892B2 (ja) スキージ及び印刷方法
JP2009101665A (ja) スクリーン印刷用マスク、スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP5981276B2 (ja) スクリーン印刷機およびスクリーン印刷方法
JP2006281724A (ja) ペーストのスクリーン印刷装置
JP4150372B2 (ja) スクリーン印刷装置
JP2001347636A (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP3685054B2 (ja) スクリーン印刷方法
KR102157426B1 (ko) 메탈 마스크용 지그
JP2005231230A (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP2010284898A (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP3685098B2 (ja) スクリーン印刷装置
JP2006264009A (ja) スクリーン印刷装置
JP2002225222A (ja) スクリーン印刷方法
JP3685070B2 (ja) スクリーン印刷方法
JP2001347637A (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP4197832B2 (ja) スクリーン印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060915

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080729

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20081003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4260102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees