JP4150195B2 - アルミニウム製感光ドラム基体の製造方法 - Google Patents

アルミニウム製感光ドラム基体の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミニウム製感光ドラム基体の製造方法に係り、特に成形されたアルミニウム(以下「アルミニウム」はアルミニウムまたはアルミニウム合金を示す)製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アルミニウム製感光ドラム基体は、無切削式のものでは主に、図5の工程に示すように、引抜き油を用いて引抜き加工を行い、所定の直径、肉厚に成形されたアルミニウムの素管を所定の長さに切断、予備洗浄、面取り加工を行い、これを感光ドラム基体用管材とし、次いで塩素系有機化合物、アルカリ性水溶液、界面活性剤または炭化水素系洗浄剤により脱脂洗浄を行い、これに必要に応じて研削、研磨等の表面仕上げ加工を施した後、検査を経て製品となる。
引抜き加工によりアルミニウム製感光ドラム基体用のアルミニウムの素管を製造する際に高粘度の引抜き油を使用する。この高粘度の引抜き油は、充分に脱脂洗浄する必要がある。アルミニウム製感光ドラム基体の脱脂洗浄が不十分であると、感光ドラム基体を感光ドラム製造工程に投入する際に、感光膜の下地がうまく乗らない、感光膜の下地の密着性が悪い、塗工液が油によって汚染される等の問題が生ずる。
【0003】
そこで、アルミニウム製感光ドラム基体となる管材の脱脂方法として、トリクロロエチレン、ジクロロメタン等の塩素系有機化合物を使用する方法、水酸化ナトリウム等のアルカリ性水溶液によるアルカリ洗浄、合成界面活性剤による方法、あるいは炭化水素系の洗浄剤による方法などが実施されている。
しかし、トリクロロエチレン、ジクロロメタン等の塩素系有機化合物は、環境問題から使用が制限されている。またアルカリ洗浄に用いる水酸化ナトリウムは劇物であり、取扱いには注意を要するものである。また合成界面活性剤には人体に対して慢性毒性を持った物質が含まれており取扱いには注意を要するものである。また炭化水素系の洗浄剤は可燃物であり、防火対策が必要となり、そのための設備コストが増大する等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、アルミニウム製感光ドラム基体を無切削方式で製造する際に、アルミニウム製の感光ドラム基体用管材の充分な脱脂洗浄を行い、下地塗工、感光層塗工に適した表面性状を付与することができ、かつ環境への影響、取扱いの観点から将来にわたって持続的に安全で安価に使用できるものを用いて脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、予備洗浄を行う洗浄液としてpH7〜12のアルカリイオン水を用い、脱脂洗浄を行う洗浄液として、pH10〜12のアルカリイオン水を用い、温度40〜60℃で脱脂洗浄を行うことを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法である。
また、本発明は、潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、脱脂洗浄を行う洗浄液として、食塩0.05質量%〜1質量%(以下「質量%」を単に「%」と略記す)の食塩水を電気分解してマイナス極側に生成したpH10〜12のアルカリイオン水を用い、温度40〜60℃で脱脂洗浄を行うことを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法である。
また、本発明は、潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、予備洗浄を行う洗浄液としてpH7〜12のアルカリイオン水を用い、脱脂洗浄を行う洗浄液として、食塩0.05質量%〜1質量%の食塩水を電気分解してマイナス極側に生成したpH10〜12のアルカリイオン水を用い、温度40〜60℃で脱脂洗浄を行うことを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法である。
【0006】
また、本発明は、潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、前記予備洗浄を行う洗浄液としてpH7〜12のアルカリイオン水を用い、前記脱脂洗浄工程は、前洗浄、洗浄、市水リンス、純水リンス、温純水引上げ、熱風乾燥からなり、洗浄はpH10〜12のアルカリイオン水の洗浄液に浸漬して行うもので、温度40〜60℃、洗浄時間が100秒〜300秒であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法である。
また、本発明は、潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、前記脱脂洗浄工程は、前洗浄、洗浄、市水リンス、純水リンス、温純水引上げ、熱風乾燥からなり、洗浄は食塩0.05質量%〜1質量%の食塩水を電気分解してマイナス極側に生成したpH10〜12のアルカリイオン水に浸漬して行うもので、温度40〜60℃、洗浄時間が100秒〜300秒であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法である。
また、本発明は、潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、前記予備洗浄を行う洗浄液としてpH7〜12のアルカリイオン水を用い、前記脱脂洗浄工程は、前洗浄、洗浄、市水リンス、純水リンス、温純水引上げ、熱風乾燥からなり、洗浄は食塩0.05質量%〜1質量%の食塩水を電気分解してマイナス極側に生成したpH10〜12のアルカリイオン水に浸漬して行うもので、温度40〜60℃、洗浄時間が100秒〜300秒であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法である。
また、本発明のアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法は、浸漬による脱脂洗浄が、0.2〜20kW/mの強度の超音波振動を付与することを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
本発明の潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法においては、脱脂洗浄を行う洗浄液としてpH10〜12のアルカリイオン水を用い、温度40〜60℃で脱脂洗浄を行うことにより、充分な脱脂洗浄を行うことができ、下地塗工、感光層塗工に適した表面性状を付与することができるものである。洗浄液のアルカリイオン水のpHが10未満では脱脂が不十分であり、pHが12を越えるとアルミニウム製感光ドラム基体のエッチングが顕著になりアルミニウム製感光ドラム基体の表面が粗面になるので、pH10〜12のアルカリイオン水を用いる。また脱脂洗浄を行う温度は40℃未満の場合には脱脂が不十分であり、60℃を越えるとアルミニウム製感光ドラム基体にアルミニウム水和物(ベーマイト)の皮膜が生成して変色するので、温度40℃〜60℃で脱脂洗浄を行うものである。
【0008】
【発明の実態の形態】
本発明のアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法の工程を例示すると、図1の工程に示すように、引抜き油を用いて引抜き加工で所定の直径、肉厚に成形し、所定の長さに切断、予備洗浄、面取り加工を行い、この感光ドラム基体用管材に、次いでpH10〜12のアルカリイオン水を用い、温度40〜60℃洗浄時間5分(300秒)以内で脱脂洗浄を行い、アルミニウム製感光ドラム基体を製造するものである。
アルミニウム製の感光ドラム基体用管材の成形を無切削加工で成形する場合、無切削加工として引抜き加工を行って所定の肉厚のアルミニウム製の感光ドラム基体用の管材に成形する。引抜き油として動粘度1500cSt(センチストークス、1cSt=10−6/s)の引抜用潤滑油を使用する。所定の肉厚に引抜き加工した後、アルミニウム製の感光ドラム基体用の管材を所定の長さに切断する。
【0009】
次いで、アルミニウム製の感光ドラム基体用の管材の予備洗浄を行う。予備洗浄は、好ましくはpH7〜12のアルカリイオン水による浸漬法またはシャワー法である。予備洗浄において、アルカリイオン水のpH7〜12とするのは、pH7未満では予備洗浄としては不十分なものであり、またpHが12を越えると予備洗浄であってもアルミニウム製感光ドラム基体のエッチングが顕著になり、その表面が粗面になるので、予備洗浄ではpH7〜12のアルカリイオン水を用いることが好ましい。なお、脱脂洗浄ではpH10〜12のアルカリイオン水を用いて洗浄するものであるが、予備洗浄ではpHが7まで低下したアルカリイオン水でも洗浄できる。
また、予備洗浄は、灯油、炭化水素系洗浄剤、水で行われる。例えば、ポリブテンを主成分とした動粘度100cSt以上の引抜用潤滑油を使用して引抜き加工を行った場合に灯油中に30秒間以上、浸漬して予備洗浄を行う。
また、アルミニウム製の感光ドラム基体用管材の予備洗浄として、水酸化ナトリウム等のアルカリ洗浄、合成界面活性剤による方法等によってもよいが、その取扱いや環境問題には充分な注意をする必要がある。
【0010】
次に、予備洗浄したアルミニウム製の感光ドラム基体用管を面取り機にかけることによって、両端の面取加工を行う。さらにそれを脱脂洗浄工程へと持っていく。脱脂洗浄工程は、詳しく小工程に分けて示すと、前洗浄、洗浄、市水リンス、純水リンス、温純水引上げ、そして熱風乾燥である。前洗浄は市水のシャワーにより行われる。次に洗浄は、pH10〜12のアルカリイオン水を用い、温度40〜60℃で、浸漬法により行われる。洗浄の時間は100秒〜300秒で行うことが好ましい。pH10〜12のアルカリイオン水による洗浄時間が100秒以下では、下地塗工、感光層塗工等の感光層の形成のための充分な脱脂洗浄を行うことができない。また300秒以上では、アルミニウム製感光ドラム基体のエッチングが顕著になり、アルミニウム製感光ドラム基体の表面が粗面になるので、下地塗工、感光層塗工等の感光層の形成に適さない状態になるので、浸漬による洗浄時間は100秒〜300秒で行うものである。
また、超音波振動を付与することにより洗浄力を高めることができる。アルミニウム製感光ドラム基体がエロージョンを起こし、表面が粗面化されるのを防ぐために、付与する超音波振動の強度は0.2〜20kW/mとするが、好ましくは0.5〜10kW/mである。
【0011】
次に、市水リンスは市水(水道水)に浸漬し常温で行う。次に、純水リンスは純水に浸漬し常温で行う。次に温純水引上げは70℃の純水に浸漬した状態から一定速度でアルミニウム製の感光ドラム基体用管材を引上げ、水切りを行う。最後に、熱風乾燥は約100℃の熱風を送ることにより、残っている水分を蒸発させる。
このようにして充分に脱脂洗浄されたアルミニウム製の感光ドラム基体用管材に、必要に応じて研削、研磨等の表面仕上加工を行い、検査を経てアルミニウム製感光ドラム基体を製造するものである。
予備洗浄したアルミニウム製の感光ドラム基体用管材をpH10〜12のアルカリイオン水の洗浄液に浸漬して脱脂洗浄する工程について具体的に例示すると、前洗浄は市水のシャワー(60秒)、pH10〜12のアルカリイオン水の温度40〜60℃の洗浄槽は3つの槽、市水リンスは2つの槽、純水リンスは2つの槽である。洗浄槽の材料はステンレス鋼を使用し、シールの材質はフッ素ゴムを使用する。
pH10〜12のアルカリイオン水の洗浄液の洗浄槽にアルミニウム製の感光ドラム基体用管材を搬送する方法としては、バスケット等の治具を用いて複数本のアルミニウム製の感光ドラム基体用管材を同時に搬送して槽に出し入れする方法により行う。
【0012】
洗浄工程は、市水シャワーによる前洗浄、3つの脱脂洗浄槽、2つの市水リンス槽、2つの純水リンス槽に順に入れて洗浄、リンス、熱風乾燥を行うものである。
また、それぞれの時間は、例えば、市水シャワー60秒、脱脂洗浄180秒(60秒×3槽)、市水リンス120秒(60秒×2槽)、純水リンス120秒(60秒×2槽)、温純水引上乾燥60秒、熱風乾燥60秒というものである。また、リンスを充分に行うためには、バブリング、あるいは、超音波振動の付与が効果的である。
【0013】
図2は本発明のアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法についての実施形態の工程を詳細に示した図で、所定の肉厚に引抜き加工されて所定の長さに切断、予備洗浄、面取り加工を行ったアルミニウム製の感光ドラム基体用の管材11をバスケット12に設けた、図示しないピンに挿入、固定し、そのバスケット12を、ピックアンドプレース式により搬送するものである。
図3(a)の側面図、(b)の正面図にシャワー法による予備洗浄の実施形態を示す。複数本のアルミニウム製感光ドラム基体用管材13をベルトコンベヤ15上のピン14に挿入・固定して矢印方向に送りながら、上方のシャワーノズル17よりpH7〜12のアルカリイオン水を噴出して予備洗浄を行うものである。アルミニウム製感光ドラム基体用管材13を搬送するピン14への挿入・固定及びその取り外しは、例えばロボットハンド18、19により行う。
【0014】
図2に示すように、バスケット12に入れたアルミニウム製の感光ドラム基体用の管材11は、前洗浄槽1でシャワー法により前洗浄が行われる。
次いで、pH10〜12のアルカリイオン水の温度40〜60℃の3つの洗浄槽2、3、4で洗浄が行われる。洗浄の時間は洗浄槽2、3、4の合計で100秒〜300秒である。3つの洗浄槽2、3、4には、0.2〜20kW/m、好ましくは0.5〜10kW/mの強度の超音波振動が付与される。超音波振動の強度を高めるために複数台の超音波の振動子を入れてもよい。
pH10〜12のアルカリイオン水で洗浄された後、2つの市水リンス槽5、6及び2つの純水リンス槽7、8でリンスを行う。2つの市水リンス槽5、6ではバブリングさせてリンスを行い、2つの純水リンス槽7、8では超音波振動を付与してリンスを行う。次いで温純水引上槽9で温純水引上乾燥を行い、乾燥槽10で熱風乾燥を行う。温純水引上槽9での等速引上げ速度は、表面張力により水切が行われるような速度、例えば、2〜10mm/s、好ましくは5mm/sである。このような工程で、アルミニウム製の感光ドラム基体用の管材11は、例えば、直径30mm、長さ260mm、肉厚0.7mmの管材の場合、油分約0.2g/本(4g/m)から油分0.0001g/本(2mg/m)以下に洗浄することができるものである。
【0015】
また、洗浄槽のpH10〜12のアルカリイオン水の洗浄液は、循環ポンプによって、フィルター等を用いて、汚れを取り除いた後に再利用する。循環流量は、20〜120L/minが適当である。フィルターは、1〜50μmのものを適宜使用する。
また、洗浄槽のアルカリイオン水の洗浄力を維持するために以下のようにする。洗浄の有無に関わらず、空気中の対イオンとの結合により、pHの劣化が起こるので、洗浄液の温度50℃の場合には、一日につき、洗浄液の総量の10%を新液と入替える。洗浄液の劣化は、液温が高いほど促進されるので、その入替え量は、液温に応じて変える必要がある。
【0016】
また、洗浄を行うことにより、新液の補充が必要となる。アルミニウム製感光ドラム基体用管材を洗浄することによる持ち出し量は、単位表面積当たり、約40g/mであるが、洗浄により劣化する洗浄力を補うために必要な補充量は、除去すべき油分1g当たり、約1L(リットル)である。それらを合計して、アルミニウム製感光ドラム基体用管材の寸法及び付着油分によって、補充量を算出する。
アルカリイオン水の洗浄力が維持されていることを確認するために、pHセンサーによって、循環流路中の洗浄液のpHを常時、または間欠的に測定し、pHが10〜12の管理範囲に入っていることを確認する。もし、上述の入替え及び補充を行っているにもかかわらず、pHが10〜12の管理範囲を逸脱する場合には、洗浄液の状態が異常であるので、もはや、その洗浄液を使用することはできない。
【0017】
本発明のアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法における脱脂洗浄を行う洗浄液としてpH10〜12のアルカリイオン水は、食塩水を電気分解してマイナス極側に生成するpH10〜12のアルカリイオン水である。
食塩0.05%〜1%の食塩水を電気分解してマイナス極側に生成したpH10〜12のアルカリイオン水には、充分な洗浄力があり、またその洗浄力には持続性がある。例えば各濃度の食塩水を電気分解してアルカリイオン水を生成し、開放容器にて保管した場合、1週間以上保管してもpHは洗浄に好適な範囲内(pH10以上)に保持される。
一方、0.05%未満の食塩水を電気分解した場合には一週間未満でpHが10未満まで低下してしまうため、洗浄力が落ちやすく、連続操業に適した洗浄力の持続性が得られない。また食塩1%以上の食塩水を電気分解することはコスト高になるので、電気分解を行う食塩水の食塩濃度は0.05%〜1%が好ましく、0.1%〜0.5%がより好ましい。
【0018】
本発明のアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法における脱脂洗浄を行う洗浄液としてのpH10〜12のアルカリイオン水は、例えば、水道水または地下水を原水とし、軟水機を用いてカルシウムイオンとマグネシウムイオンをあらかじめ除去しておき、食塩を添加した濃度0.05%〜1%の食塩水を電解槽の電極としてはチタン−白金電極を使用してマイナス極側に生成したものである。例えば、アルカリイオン水生成機(α−2000(株)アマノ)を用いてマイナス極側に生成させるものである。
【0019】
また、pH10〜12のアルカリイオン水の生成と、同時にpH2〜4の酸性水が生成される。このアルカリイオン水生成時の副生成物である酸性水は、pH10〜12のアルカリイオン水の洗浄廃液の処理に用いる。
図4に示すように、アルカリイオン水生成機でマイナス極側に生成したpH10〜12のアルカリイオン水は洗浄装置でアルミニウム製感光ドラム基体用管材の洗浄に用いられる。副生成物である酸性水は、洗浄廃液を処理する中和槽に加えられ、アルカリイオン水の洗浄廃液を中和させる。さらに油水分離、凝集沈殿等を行い、排出基準を満足させた後に排出する。
【0020】
【実施例】
本発明の実施例について表1〜表6に示し説明する。
アルミニウム製(アルミニウム合金A3003)の無切削式感光ドラム基体用管材は、動粘度1500cStの引抜用潤滑剤を使用して引抜き加工を行い、これを切断し、予備洗浄はpH8〜9のアルカリイオン水のシャワーにより30秒間行った。これに面取り加工を行い、直径30mm、肉厚0.7mm、長さ260mmのものに成形した。
脱脂洗浄の洗浄槽のアルカリイオン水は、アルカリイオン水生成機(α−2000(株)アマノ)を用いて、水道水または地下水を原水とし、軟水機を用いてカルシウムイオンとマグネシウムイオンをあらかじめ除去し、食塩を添加して約0.1%の濃度の食塩水を電極としてはチタン−白金電極を使用して電解を行い、マイナス極側に生成させるものである。
また、脱脂洗浄の洗浄槽の温度は60℃で、強度10kW/mの超音波振動を付与した。
【0021】
脱脂洗浄を行う場合に、アルカリイオン水のpHを変え、また洗浄時間(秒)を50秒〜900秒で変え、洗浄したアルミニウム製の感光ドラム基体用管材の表面状態を調べた結果を表1〜表4に示した。
残存油分の測定は、溶媒抽出赤外吸収法を用いた。表面粗さは、レーザー変位測定器により測定し、全面がRmaxで2μm以下の場合を○、部分的に2μmを超える場合を△、全面が2μmを超える場合を×で表示した。酸化膜厚(nm)は、オージェ電子分光法によって測定した。
【0022】
表1は、pH12.0のアルカリイオン水で脱脂洗浄を行った場合で、好適な洗浄時間である50秒〜300秒では、残存油分(mg/m)は「2.5以下」、変色は「なし」、表面粗さは「○」、酸化膜厚(nm)は「3.1」であり、アルミニウム製感光ドラム基体の表面が充分に脱脂洗浄され、粗面化、変色もなく、感光層の形成に適する状態であった。
これに対して、洗浄時間600秒、900秒では茶色に変色し、表面粗さは「×」、「×」であり、アルミニウム製感光ドラム基体の表面状態として下地塗工、感光層塗工等の感光層の形成に適さないものであった。
【0023】
表2は、pH11.0のアルカリイオン水で脱脂洗浄を行った場合で、
洗浄時間100秒〜300秒では、残存油分(mg/m)は「2.5以下」、変色は「なし」、表面粗さは「○」、酸化膜厚(nm)は「3.1」であり、アルミニウム製感光ドラム基体の表面が充分な脱脂洗浄がなされ、粗面化、変色もなく、感光層の形成に適する状態であった。
これに対して、洗浄時間50秒では残存油分(mg/m)は「4.4」で、洗浄時間100秒〜300秒に比してやや劣っていた。また洗浄時間600秒、900秒では茶色に変色し、表面粗さは「△」、「×」であり、アルミニウム製感光ドラム基体の表面状態として下地塗工、感光層塗工等の感光層の形成に適さないものであった。
【0024】
表3は、pH10.0のアルカリイオン水で脱脂洗浄を行った場合で、
洗浄時間100秒〜300秒では、残存油分(mg/m)は「2.5以下」、変色は「なし」、表面粗さは「○」、酸化膜厚(nm)は「3.1」であり、アルミニウム製感光ドラム基体の表面が充分に脱脂洗浄され、粗面化、変色もなく、感光層の形成に適する状態であった。
これに対して、洗浄時間50秒では残存油分(mg/m)は「6.0」で、洗浄時間100秒〜300秒に比して劣り、表面が白色に変色した。また洗浄時間900秒では表面が茶色に変色し、表面粗さは「△」であり、アルミニウム製感光ドラム基体の表面状態として下地塗工、感光層塗工等の感光層の形成に適さないものであった。
【0025】
表4は、比較例として、pH9.0のアルカリイオン水で脱脂洗浄を行った場合を示したもので、残存油分(mg/m)は多く、また、表面が白色や茶色に変色し、アルミニウム製感光ドラム基体の表面状態として下地塗工、感光層塗工等の感光層の形成に適さないものであった。
表1〜表4から明らかなように、アルカリイオン水はpH10〜12が適しており、また洗浄時間は100秒〜300秒が好ましいものであった。
【表1】
Figure 0004150195
【表2】
Figure 0004150195
【表3】
Figure 0004150195
【表4】
Figure 0004150195
【0026】
表5は、本発明による脱脂洗浄と、ジクロロメタンを使用した脱脂洗浄、合成界面活性剤による脱脂洗浄について示したものである。
表面粗さμm(レーザー表面粗さ計)、残存油分mg/m(溶媒抽出赤外吸収法)、表面張力mN/m(濡れ試薬法)、酸化膜厚みnm(オージェ電子分光法)、複写機画質について比較したところ、表5のデータが示すように、本発明のpH10〜12のアルカリイオン水で温度40〜60℃で脱脂洗浄を行ったものは、ジクロロメタン、合成界面活性剤による洗浄と遜色なく、充分な脱脂洗浄が行われていて、下地塗工、感光層塗工に適した表面性状が付与されているものであった。
【表5】
Figure 0004150195
【0027】
表6は、アルカリイオン水を生成させる食塩水の濃度と洗浄持続性についてアルカリイオン水のpH10未満に低下するまでの日数で示したものである。
【表6】
Figure 0004150195
【0028】
表6から明らかなように、食塩の濃度が0.01%では、電気分解により生成したアルカリイオン水のpHは10.7で、pH10未満に低下するまでの日数は2日であった。食塩の濃度を0.03,0.05,0.1,0.3,0.4,0.5,1.0(%)と変えて調べたところ、pH10未満に低下するまでの日数はそれぞれ4,5,7,18,22,32,32であった。したがって、一週間連続の操業を考えると、食塩濃度を0.1%から0.5%とするのが好ましい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法によれば、脱脂洗浄を行う洗浄液としてpH10〜12のアルカリイオン水を用い、温度40〜60℃で脱脂洗浄を行うことにより、無切削感光ドラム基体の充分な脱脂洗浄を行うことができ、下地塗工、感光層塗工等の感光層の形成に適した表面性状を付与することができる。また、環境問題がなく、取扱い易く、安全で安価に脱脂洗浄を行うことができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実態形態の工程を示した図
【図2】 本発明の実態形態の脱脂洗浄工程を詳細に示した図
【図3】 本発明の実態形態の予備洗浄を示した図
【図4】 本発明の実態形態の洗浄廃液処理を示した図
【図5】 従来例の工程を示した図
【符号の説明】
1 前洗浄槽
2、3、4 脱脂洗浄槽
5、6 市水リンス槽
7、8 純水リンス槽
9 温純水引上槽
10 乾燥槽
11、13 感光ドラム基体用管材
12 バスケット
14 ピン
15 ベルトコンベヤ
17 シャワーノズル
18、19 ロボットハンド

Claims (7)

  1. 潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、予備洗浄を行う洗浄液としてpH7〜12のアルカリイオン水を用い、脱脂洗浄を行う洗浄液として、pH10〜12のアルカリイオン水を用い、温度40〜60℃で脱脂洗浄を行うことを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法。
  2. 潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、脱脂洗浄を行う洗浄液として、食塩0.05質量%〜1質量%の食塩水を電気分解してマイナス極側に生成したpH10〜12のアルカリイオン水を用い、温度40〜60℃で脱脂洗浄を行うことを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法。
  3. 潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、予備洗浄を行う洗浄液としてpH7〜12のアルカリイオン水を用い、脱脂洗浄を行う洗浄液として、食塩0.05質量%〜1質量%の食塩水を電気分解してマイナス極側に生成したpH10〜12のアルカリイオン水を用い、温度40〜60℃で脱脂洗浄を行うことを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法。
  4. 潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、前記予備洗浄を行う洗浄液としてpH7〜12のアルカリイオン水を用い、前記脱脂洗浄工程は、前洗浄、洗浄、市水リンス、純水リンス、温純水引上げ、熱風乾燥からなり、洗浄はpH10〜12のアルカリイオン水の洗浄液に浸漬して行うもので、温度40〜60℃、洗浄時間が100秒〜300秒であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法。
  5. 潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、前記脱脂洗浄工程は、前洗浄、洗浄、市水リンス、純水リンス、温純水引上げ、熱風乾燥からなり、洗浄は食塩0.05質量%〜1質量%の食塩水を電気分解してマイナス極側に生成したpH10〜12のアルカリイオン水に浸漬して行うもので、温度40〜60℃、洗浄時間が100秒〜300秒であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法。
  6. 潤滑油を使用して無切削加工で成形されたアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体用管材を予備洗浄し、次いで脱脂洗浄を行う工程を有するアルミニウム製感光ドラム基体の製造方法において、前記予備洗浄を行う洗浄液としてpH7〜12のアルカリイオン水を用い、前記脱脂洗浄工程は、前洗浄、洗浄、市水リンス、純水リンス、温純水引上げ、熱風乾燥からなり、洗浄は食塩0.05質量%〜1質量%の食塩水を電気分解してマイナス極側に生成したpH10〜12のアルカリイオン水に浸漬して行うもので、温度40〜60℃、洗浄時間が100秒〜300秒であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法。
  7. 浸漬による脱脂洗浄は、0.2〜20kW/mの強度の超音波振動を付与することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の製造方法。
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