JP3145037B2 - 鉄加工品の洗浄方法 - Google Patents

鉄加工品の洗浄方法

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JP3145037B2
JP3145037B2 JP26022696A JP26022696A JP3145037B2 JP 3145037 B2 JP3145037 B2 JP 3145037B2 JP 26022696 A JP26022696 A JP 26022696A JP 26022696 A JP26022696 A JP 26022696A JP 3145037 B2 JP3145037 B2 JP 3145037B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば亜鉛メッキ
鋼板等の鉄加工品の表面に付着したプレス用潤滑油等の
汚れを落とすと共に、防錆効果をもたらすようにした鉄
加工品の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工業用部品の加工に際しては、例えばプ
レス工作油等の潤滑油を使用することが多く、このため
加工された部品には油類が付着しており、この油類を洗
浄除去することが要求されている。従来、このような洗
浄剤としては、フロン、トリクロルエタン等の有機塩素
系化合物が用いられていた。
【0003】しかしながら、これらの有機塩素系化合物
は、オゾン層を破壊し、また、そのことが、地球の温暖
化や皮膚ガンの発生にも影響することが明らかになり、
国際的にこれらの有機塩素系化合物の使用を禁止するよ
うになってきている。そのため、上記有機塩素系化合物
の代替薬剤として、パーフロロカーボンが使用されるよ
うになってきているが、パーフロロカーボンもフロン等
ほどではないまでも、オゾン層の破壊、地球の温暖化等
への影響がないとは言いがたい。
【0004】一方、特開平6−260480号には、水
を電気分解することによって生成される新しいH+ イオ
ン水又はOH- イオン水を常時被処理物に供給すること
により、被処理物の洗浄、エッチング又は後処理を行う
ことを特徴とする、半導体ウエハ等の工業製品の材料処
理プロセスに適用されるウェット処理方法が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フロン、トリクロルエ
タン、パーフロロカーボン等の有機塩素系化合物は、前
記のようにオゾン層の破壊という問題を招くばかりでな
く、例えば亜鉛メッキ鋼板等の鉄加工品の洗浄に適用し
た場合、切断端面等における赤錆の発生防止効果はほと
んど得られないという問題があった。
【0006】また、特開平6−260480号に開示さ
れたウェット処理方法は、洗浄に効果的な酸性イオン水
及びアルカリイオン水の性状について十分な検討がなさ
れておらず、更に、亜鉛メッキ鋼板等の鉄加工品に適用
すること、及びそれによって防錆効果をもたらすことに
ついては記載されていなかった。
【0007】したがって、本発明の目的は、亜鉛メッキ
鋼板等の鉄加工品に付着した潤滑油等の汚れを洗浄除去
できると共に、切断端面等における赤錆発生防止効果を
有する鉄加工品の洗浄方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、長年に亙
り、水を電気分解して得られる酸性イオン水及びアルカ
リイオン水について鋭意研究を重ねてきたが、特定の性
状の酸性イオン水とアルカリイオン水とを組合せて洗浄
を行うことにより、亜鉛メッキ鋼板等の鉄加工品に付着
する潤滑油等の汚れを効果的に除去できると共に、鉄加
工品の切断端面等における赤錆発生も防止できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明の第1は、鉄を主成分と
する材料又はそれに表面処理を施した材料からなる鉄加
工品の洗浄方法において、陽極と陰極との間にイオン透
過性の隔膜を有する電解槽を用いて水を電解したとき陽
極室側から得られるpH3以下、残留塩素濃度10pp
m以下、酸化還元電位1000〜1300mVである酸
性イオン水を用いて洗浄を行い、次いで、前記電解を行
ったとき陰極室側から得られるpH9以上、酸化還元電
位−150〜−850mVであるアルカリイオン水を用
いて洗浄を行うことを特徴とする鉄加工品の洗浄方法で
ある。
【0010】本発明の第2は、前記発明において、前記
鉄加工品が、亜鉛メッキ鋼板又はクロメート処理した亜
鉛メッキ鋼板である鉄加工品の洗浄方法である。
【0011】本発明の第3は、前記発明において、前記
酸性イオン水及び前記アルカリイオン水の表面張力が、
67ダイン/cm以下である鉄加工品の洗浄方法であ
る。
【0012】本発明の第4は、前記発明において、前記
酸性イオン水及び前記アルカリイオン水による洗浄を、
超音波洗浄又はシャワー洗浄で行う鉄加工品の洗浄方法
である。
【0013】本発明の第1によれば、酸性イオン水とア
ルカリイオン水とを併用することにより、鉄加工品の表
面に付着した工作加工油などの有機物を双方の作用によ
って効果的に洗浄除去できると共に、亜鉛メッキ表面
や、鉄が露出した切断端面の酸による過剰な溶解を、ア
ルカリイオン水で中和停止させると共に、アルカリイオ
ン水によって、鉄が露出した表面に、安定な酸化被膜で
あって不動態層となるFe34 (黒錆)を形成させ、
洗浄後の空気中における耐酸化性を向上させて、赤錆の
発生を防止することができる。
【0014】第1の発明において、酸性イオン水のpH
が3より高く、アルカリイオン水のpHが9未満の場
合、及び酸性イオン水及びアルカリイオン水の酸化還元
電位が前記範囲を外れた場合には、鉄露出表面に不動態
層であるFe34 (黒錆)が形成されにくくなり、防
錆効果が十分に得られなくなる。
【0015】また、酸性イオン水の残留塩素濃度10p
pmを超える場合には、次亜塩素酸による酸化作用によ
って赤錆が発生しやすくなる。
【0016】本発明の第2によれば、本発明の洗浄方法
を亜鉛メッキ鋼板又はクロメート処理した亜鉛メッキ鋼
板に適用することにより、亜鉛やクロメート被膜の溶出
を防止しつつ、鉄が露出した切断端面等の防錆効果を得
ることができ、これらの材料の耐久性を著しく高めるこ
とができる。
【0017】本発明の第3によれば、酸性イオン水及び
アルカリイオン水の表面張力を67ダイン/cm以下と
したことにより、それぞれのイオン水の鉄加工品表面へ
の濡れ性が向上し、より迅速かつ強力な洗浄効果を得る
ことができる。なお、上記のような表面張力を有する各
イオン水は、後述する実施例に示される方法によって製
造することができる。
【0018】本発明の第4によれば、酸性イオン水及び
アルカリイオン水による洗浄を、超音波洗浄又はシャワ
ー洗浄で行うことにより、洗浄を迅速かつ効果的に行う
ことができる。
【0019】
【発明の実施の態様】図1、2には、本発明で用いるイ
オン水を製造するための製造装置の一例が示されてい
る。この製造装置は、原水導入管1と、その途中に設け
たフィルター槽5と、電解槽12と、アルカリイオン水
導出管23と、酸性イオン水導出管26とで主として構
成されている。
【0020】原水導入管1は、減圧弁2、圧力スイッチ
3、電磁弁4を介して、フィルター槽5に連結されてい
る。フィルター槽5は、有底円筒状のケーシング6内
に、同じく有底円筒状のフィルター7を配置し、このフ
ィルター7を蓋体11で支持した構造をなしている。原
水導入管1は、フィルター7の内側に連通する導入路8
に連結され、連結管9は、フィルター7の外側に連通す
る導出路10に連結されている。なお、フィルター7と
しては、例えば10μm以上の粒子を捕捉できる能力を
有する「チッソCPフィルター」(商品名、チッソ株式
会社製)等が好ましく用いられる。
【0021】電解槽12は、円筒状のステンレス電極か
らなる陰極13と、この陰極13よりも直径の小さい円
筒状のチタン−白金電極からなる陽極14とを同心状に
配置し、それらの上下端面を環状の蓋体15、16で封
止した構造をなす。また、陰極13と陽極14との間に
は、同じく円筒状の隔膜17がその両端を蓋体15、1
6に支持されて設置されており、電解槽12内を外側の
陰極室18と、内側の陽極室19とに、容積比3:7の
比率で区画している。この隔膜17は、陽イオンを陽極
室19側から陰極室18側に透過させ、陰イオンを陰極
室18側から陽極室19側に透過させる。
【0022】連結管9は、その先端が管9a、9bに分
岐し、一方の管9aは、電解槽12底部の蓋体16に設
けられた陰極室18内への導入路20に連結され、他方
の管9bは、上記蓋体16に設けられた陽極室19内へ
の導入路21に連結されており、いずれも同径で、同圧
の原水が導入される構造とされている。また、電解槽1
2の上部の蓋体15には、陰極室18からアルカリイオ
ン水を取り出すための導出路22が形成され、これにア
ルカリイオン水導出管23が連結され、電磁弁24、流
量制御弁28を介してアルカリイオン水を供給するよう
になっている。更に、上部の蓋体15には、陽極室19
から酸性イオン水を取り出すための導出路25が形成さ
れ、これに酸性イオン水導出管26が連結され、電磁弁
27、流量制御弁29を介して酸性イオン水を供給する
ようになっている。そして、上記流量制御弁28、29
により、陽極室19からの吐出量と、陰極室18からの
吐出量との比が、4.5:5.5となるように調整され
ている。
【0023】なお、電解層12には、陽極14と陰極1
3とに電力を供給する電源30と、この電源30からの
電力を制御する制御装置31とが設けられている。ま
た、図2に示すように、陽極室19には、陽極14の軸
方向に沿って平行に、φ2mmのチタン丸棒32が、3
cm間隔で8本配設されている。
【0024】したがって、原水を原水導入管1から、減
圧弁2、圧力スイッチ3、電磁弁4を介して、フィルタ
ー槽5のフィルター7の内部に導入すると、フィルター
7を内側から外側に通過して連結管9より流出する。こ
のとき、10μm以上の大きさの粒子はフィルター7に
捕捉され、電解槽12の隔膜17の目詰まりを防止でき
る。なお、圧力スイッチ3は、常に一定の水圧の原水が
フィルター槽5に供給されるように、水圧を検出して減
圧弁2や電磁弁4を制御するものである。
【0025】連結管9に流出した原水は、分岐管9a、
9bに分流されて、電解槽12の陰極室18及び陽極室
19にそれぞれ同圧、同量で流入する。陽極室19に流
れ込んだ原水は、前記チタン丸棒32によって高流速で
陽極室19内を流れる。電解槽12では、陽極14と陰
極13との間で電圧が印加され、原水の電解が行われ
る。このとき、電圧50〜70V、電流16〜25Aと
なるように制御装置31で電力を調整し、陽極室19か
らは酸性イオン水が2〜5L/分の流速で吐出し、陰極
室18からはアルカリイオン水が5〜8L/分の流速で
吐出するように流量を調整する。
【0026】上記のような方法によって、本発明で用い
るpH3以下、残留塩素濃度10ppm以下、酸化還元
電位1000〜1300mVである酸性イオン水、及び
pH9以上、酸化還元電位−150〜−850mVであ
るアルカリイオン水を製造することができる。また、上
記方法によって得られる酸性イオン水及びアルカリイオ
ン水は、表面張力が67ダイン/cm以下であるという
特徴を有している。
【0027】本発明の対象とする鉄加工品は、鉄を主成
分とする材料又はそれに表面処理を施した材料からなる
ものであればよい。上記表面処理としては、亜鉛、すず
等の他の金属によるメッキ処理、更にメッキ処理層上に
設けるクロメート等の被膜形成処理、更には各種塗料に
よる塗装処理など、種々の処理が挙げられる。
【0028】本発明に最も適した対象は、亜鉛メッキ鋼
板、又はその表面にクロメート処理したものである。そ
の理由は、本発明の洗浄方法によれば、酸性イオン水と
アルカリイオン水とを併用することにより、酸にもアル
カリにも溶けやすい両性金属である亜鉛の溶出を軽減で
き、更にクロメート被膜の溶出も抑えることができるた
め、表面処理層を侵食することなく洗浄できるからであ
る。
【0029】本発明では、上記のような鉄加工品を、ま
ず、上記のような性状を有する酸性イオン水で洗浄し、
次いで上記のような性状を有するアルカリイオン水で洗
浄する。酸性イオン水とアルカリイオン水の洗浄の順序
を逆にすると、鉄が露出した表面に不動態層であるFe
34 (黒錆)を形成することができなくなり、防錆効
果が低下する。また、いずれか一方のイオン水で洗浄す
るだけでは、両者を併用することによる中和効果が得ら
れないため、切断端面等に露出した鉄や、表面処理した
亜鉛メッキ層等が侵食されやすくなり、防錆効果が低下
する。
【0030】上記各イオン水を用いて鉄加工品を洗浄す
る方法は、特に限定されないが、例えば、超音波洗浄、
シャワー洗浄、浸漬洗浄等が好ましく採用される。超音
波洗浄は、通常市販されている超音波洗浄機を用いて行
うことができ、シャワー洗浄は、例えば家庭用皿洗い機
等を用いて行うことができる。
【0031】図4には、本発明を実施するための洗浄装
置の一例が示されている。同図において、41は、図
1、2に示したのと同様なイオン水製造装置、42は、
同イオン水製造装置によって作られた酸性イオン水の貯
留タンク、43は、同イオン水製造装置によって作られ
たアルカリイオン水の貯留タンクである。
【0032】44は、超音波洗浄槽であり、途中にポン
プ46を有する配管45によって酸性イオン水貯留タン
ク42と連結され、酸性イオン水貯留タンク42から酸
性イオン水が供給され、貯留されるようになっている。
また、超音波洗浄槽44の内部には、超音波発振機47
に連結された超音波発振子48と、ヒーター49とが設
置されている。更に、超音波洗浄槽44には、オーバー
フローした酸性イオン水を油水分離機50を介して排出
させる排水管51が連結されている。
【0033】52は、シャワー洗浄装置であり、途中に
ポンプ53を有する配管54によってアルカリイオン水
貯留タンク43に連結され、アルカリイオン水貯留タン
ク43からアルカリイオン水が供給され、このアルカリ
イオン水を被洗浄物に噴霧する構造になっている。な
お、噴霧されたアルカリイオン水は、油水分離機55を
有する排水管56によって排水されるようになってい
る。
【0034】61は、一次乾燥機であり、空気供給管6
2によって供給される空気を被洗浄物に吹き付ける構造
をなしている。また、63は、二次乾燥機であり、ヒー
ター64によって加熱され、温風供給管65によって供
給される温風を被洗浄物に吹き付ける構造をなしてい
る。
【0035】71は、バケットコンベアであり、例えば
ネット状のバケットに被洗浄物を収容して、図中矢印A
で示すように昇降しながら上記の各装置に順次移動し
て、被洗浄物を上記の各装置によって順次処理させるも
のである。
【0036】したがって、被洗浄物をバケットコンベア
71に載せると、バケットコンベア71は、まず被洗浄
物を超音波洗浄槽44内に浸漬させる。そして、超音波
発振機47の超音波発振子48によって酸性イオン水を
振動させ、被洗浄物を酸性イオン水で洗浄する。
【0037】次に、被洗浄物は、バケットコンベア71
によって、シャワー洗浄装置52に導入され、そこでア
ルカリイオン水を吹き付けられて洗浄される。
【0038】更に、被洗浄物は、バケットコンベア71
によって、一次乾燥機61に導入され、そこでエアーを
吹き付けられて、表面に付着している水滴を吹き飛ばす
ようにして除去される。
【0039】最後に、被洗浄物は、バケットコンベア7
1によって、二次乾燥機63に導入され、そこで温風を
吹き付けられてほぼ完全に乾燥される。
【0040】図5、6には、本発明を実施するための洗
浄装置の他の例が示されている。図5において、81は
洗浄槽であって、底部中央に洗浄水を矢印イの方向から
導入する導入管82が連結され、側面上部に、洗浄水を
矢印ロの方向に排出する排出管83が設けられている。
また、底部には載置台84が配置され、被洗浄物を入れ
たバケット75を載置できるようにされている。このバ
ケット75には、例えば多数の孔76、76…が設けら
れていて、洗浄水が通過できるようにされている。
【0041】図6において、91は脱水槽であって、底
部中央を貫通する回転軸92の回転により回転する回転
台93が設けられ、回転台93にバケット75を載置で
きるようにされている。回転軸92は脱水槽91の外部
において、モータ95の駆動軸にベルト94で連結さ
れ、モータ95を作動させると、回転軸92及び回転台
93が矢印ハで示すように回転する。勿論、矢印ハの回
転方向は逆でもよい。また、脱水槽91の底部付近の側
面には、洗浄水を矢印ニの方向に排出する排出管96が
連結されている。
【0042】この洗浄装置を用いて酸性イオン水及びア
ルカリイオン水を併用して洗浄する場合には、洗浄槽8
1を2つ用意しておき、そのうちの一つには酸性イオン
水を満たし、もう一つにはアルカリイオン水を満たして
おく。そして、被洗浄物をバケット75に入れ、酸性イ
オン水が満たされた洗浄槽81に入れて、その載置台8
4上に載置し、導入管82から酸性イオン水を導入する
と共に、排出管83からオーバーフローした酸性イオン
水を排出しながら洗浄を行う。酸性イオン水は、バケッ
ト75の孔76、76…を通過するので、被洗浄物は、
酸性イオン水に浸漬した状態となり洗浄される。所望時
間経過後、バケット75を、洗浄槽81から引き上げ
る。この際、バケット75中で、被洗浄物に接触してい
た酸性イオン水の大部分は、孔76、76…から排出さ
れる。
【0043】次いで、酸性イオン水がほぼ水切りされた
バケット75を、アルカリイオン水が満たされた別の洗
浄槽81に入れ、その載置台84上に載置し、酸性イオ
ン水の場合と同様にしてアルカリイオン水で洗浄した
後、バケット75を洗浄槽81から引き上げて、アルカ
リイオン水をほぼ水切りする。
【0044】洗浄が終了した後、バケット75を、脱水
槽91の回転台93に載せ、モータ95を作動させて、
回転軸92と共に回転台93を回転させる。すると、バ
ケット75も回転して、被洗浄物に付着していた洗浄水
が、遠心力により孔76、76…から排出されて脱水さ
れる。
【0045】
【実施例】
製造例1 原水として水道水を用いて、図1に示した装置を用い、
電圧60V、電流20A、酸性イオン水の流量4L/
分、アルカリイオン水の流量4L/分の条件で電解を行
い、酸性イオン水及びアルカリイオン水を製造した。こ
うして得られたアルカリイオン水、酸性イオン水、及び
一般水道水について、それぞれ表面張力、酸化還元電位
(ORP)、残留塩素濃度(ppm)、pHを測定し
た。また、水道水とアルカリイオン水については、NM
Rスペクトル半値幅(Hz)も測定した。その結果を表
1及び図3に示す。なお、図3は、核磁気共鳴法によっ
て測定したNMRスペクトルであり、図中Aはアルカリ
イオン水、Bは水道水の結果を示す。
【0046】pH及び酸化還元電位は、ハンナインスツ
ルメンツ・ジャパン株式会社製の「ウォータテスター」
(商品名)を用いて測定した。また、表面張力は、太平
理化工業株式会社製のデュヌーイ氏表面張力計を用い
て、20℃における表面張力を測定した。更に、残留塩
素濃度は、オルトトリジン法・ヨウ化カリウム試薬によ
る検定法によって測定した。
【0047】
【表1】
【0048】表1の結果から、酸性イオン水、アルカリ
イオン水とも、水道水と比較して表面張力が低いことが
わかる。したがって、上記酸性イオン水及びアルカリイ
オン水は、被洗浄物に対する濡れ性に優れており、その
結果、洗浄効果が迅速に発揮される。
【0049】また、図3の結果から、アルカリイオン水
は、水道水より、NMRスペクトルの半値幅が小さいこ
とがわかる。なお、NMRスペクトルの半値幅W1/2
と、粒子半径rと、拡散定数Dとの間には、下記数1の
関係があるとされている。
【0050】
【数1】
【0051】したがって、半値幅W1/2 が小さいほど、
粒子半径rが小さく、すなわち水のクラスターが小さ
く、拡散定数Dが大きくなる。上記アルカリイオン水
は、クラスターが小さいことから拡散性、浸透性に優れ
ている。
【0052】製造例2 原水として水道水を用いて、図1に示した装置を用い、
電圧50V、電流60A、酸性イオン水の流量3L/
分、アルカリイオン水の流量5L/分の条件で電解を行
い、酸性イオン水及びアルカリイオン水を製造した。こ
うして得られた酸性イオン水及びアルカリイオン水につ
いて、20℃、40℃、80℃におけるpH、酸化還元
電位(ORP)、残留塩素濃度(ppm)を測定し、温
度変化によって特性が変化するかどうかをみた。酸性イ
オン水やアルカリイオン水を洗浄水として用いる際に、
場合によっては加熱することもあるので、高温時におい
てもその特性が変化しないほうがよいからである。その
結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】表2の結果から、温度が変化しても、アル
カリイオン水及び酸性イオン水の特性は、ほとんど変化
しないことがわかる。したがって、高温下で用いてもそ
の洗浄効果は変わらないことがわかる。
【0055】実施例1 製造例1で得られたアルカリイオン水と酸性イオン水と
を用い、図4に示した洗浄装置を用いて、プレス工作油
「PG−3066」(商品名、日本工作油株式会社製)
を用いてプレス加工された、板厚1.2mm のクロメート処
理した亜鉛メッキ鋼板を洗浄した。
【0056】すなわち、プレス加工した薄板鋼板を、ま
ず超音波洗浄槽44において酸性イオン水で超音波洗浄
し、次いで、シャワー洗浄装置52においてアルカリイ
オン水でシャワー洗浄し、更に、一次乾燥機61におい
てエアブローによる液切りを行い、最後に、二次乾燥機
63で温風を吹き付けて乾燥した。
【0057】この亜鉛メッキ鋼板を屋内に放置し、1日
目、3日目、6日目、8日目、1カ月目、6カ月目の錆
の発生状態を観察した。
【0058】比較例1 実施例1と同じプレス加工された亜鉛メッキ鋼板を、1,
1,1-トリクロロエタンを用いて、常法により洗浄した。
この亜鉛メッキ鋼板を屋外に放置し、実施例1と同様に
して錆の発生状態を観察した。
【0059】比較例2 実施例1と同じプレス加工された亜鉛メッキ鋼板に対
し、酸性イオン水による超音波洗浄はせず、製造例1で
得られたアルカリイオン水のみを用いて、図4のシャワ
ー洗浄装置52で洗浄した後、一次乾燥機61、二次乾
燥機63で乾燥処理した。この亜鉛メッキ鋼板を屋外に
放置し、実施例1と同様にして錆の発生状態を観察し
た。
【0060】比較例3 実施例1と同じプレス加工された亜鉛メッキ鋼板に対
し、製造例1で得られたアルカリイオン水と酸性イオン
水とを用い、ただし、実施例1とは洗浄の順序を逆にし
て洗浄した。すなわち、上記亜鉛メッキ鋼板を、図4の
アルカリイオン水のシャワー洗浄装置52で洗浄した
後、酸性イオン水の超音波洗浄槽44で洗浄し、一次乾
燥機61、二次乾燥機63で乾燥処理した。この亜鉛メ
ッキ鋼板を屋外に放置し、実施例1と同様にして錆の発
生状態を観察した。
【0061】比較例4 実施例1と同じプレス加工された亜鉛メッキ鋼板に対
し、アルカリイオン水によるシャワー洗浄はせず、製造
例1で得られた酸性イオン水のみを用いて、図4の超音
波洗浄槽44で洗浄した後、一次乾燥機61、二次乾燥
機63で乾燥処理した。この亜鉛メッキ鋼板を屋外に放
置し、実施例1と同様にして錆の発生状態を観察した。
【0062】比較例5 実施例1と同じプレス加工された亜鉛メッキ鋼板に対
し、水道水のみを用いて常法により洗浄した。この亜鉛
メッキ鋼板を屋外に放置し、実施例1と同様にして錆の
発生状態を観察した。
【0063】上記実施例1、比較例1〜5の結果を表3
に示す。表3の結果から、6箇月経過後も錆の発生が認
められないのは、実施例1の酸性イオン水で洗浄した
後、アルカリイオン水で洗浄したものだけであり、他の
ものはいずれも6箇月経過すると錆の発生が始まること
がわかる。なお、比較例5以外は、プレス加工油の洗浄
除去効果が認められた。
【0064】
【表3】
【0065】実施例2 製造例1で得られたアルカリイオン水と酸性イオン水と
を用い、図4に示した洗浄装置を用いて、プレス工作油
「PG−3066」(商品名、日本工作油株式会社製)
を用いてプレス加工された、板厚0.8mm のクロメート処
理した亜鉛メッキ鋼板を洗浄した。
【0066】すなわち、プレス加工した薄板鋼板を、ま
ず超音波洗浄槽44において酸性イオン水で超音波洗浄
し、次いで、シャワー洗浄装置52においてアルカリイ
オン水でシャワー洗浄し、更に、一次乾燥機61におい
てエアブローによる液切りを行い、最後に、二次乾燥機
63で温風を吹き付けて乾燥した。
【0067】この亜鉛メッキ鋼板を屋内に放置し、10
8日経過後に錆の発生状態を観察した。
【0068】実施例3 製造例2で得られたアルカリイオン水と酸性イオン水と
を用い、実施例2と同様にして、実施例2と同じプレス
加工された亜鉛メッキ鋼板を洗浄した。この亜鉛メッキ
鋼板を屋内に放置し、108日経過後に錆の発生状態を
観察した。
【0069】比較例6 図1に示した装置を用い、製造例1、2とは、電圧、電
流、酸性イオン水及びアルカリイオン水の流量を変える
ことにより、pH5.0、酸化還元電位900mVの酸
性イオン水と、pH9.0、酸化還元電位−950mV
のアルカリイオン水とを得た。
【0070】上記酸性イオン水とアルカリイオン水とを
用い、実施例2と同じプレス加工された亜鉛メッキ鋼板
を、実施例2と同様な方法で洗浄した。この亜鉛メッキ
鋼板を屋内に放置し、108日経過後に錆の発生状態を
観察した。
【0071】比較例7 図1に示した装置を用い、製造例1、2とは、電圧、電
流、酸性イオン水及びアルカリイオン水の流量を変える
ことにより、pH5.5、酸化還元電位550mVの弱
酸性イオン水と、pH8.0、酸化還元電位−50mV
の弱アルカリイオン水とを得た。
【0072】上記弱酸性イオン水と弱アルカリイオン水
とを用い、実施例2と同じプレス加工された亜鉛メッキ
鋼板を、実施例2と同様な方法で洗浄した。この亜鉛メ
ッキ鋼板を屋内に放置し、108日経過後に錆の発生状
態を観察した。
【0073】上記の結果、実施例2、3においては、1
08日経過後も錆の発生が認められなかったが、比較例
6、7では、赤錆の発生が確認された。なお、プレス加
工油の除去効果はいずれにも認められたが、比較例6、
7と比べると、実施例2、3の方が優れていた。
【0074】なお、実施例2、3及び比較例6、7で用
いた各イオン水のpHと酸化還元電位と、本発明で規定
するpH及び酸化還元電位の領域と、Fe34 の形成
領域との関係を図7に示す。図7中、「実2」は実施例
2のイオン水、「実3」は実施例3のイオン水、「比
6」は比較例6のイオン水、「比7」は比較例7のイオ
ン水を表している。また、実線で囲まれた部分はFe3
4 の形成領域、破線で囲まれた部分は、本発明で規定
するpH及び酸化還元電位の領域である。
【0075】このように、本発明で規定するpH及び酸
化還元電位の領域にある酸性イオン水及びアルカリイオ
ン水を用いると、錆の発生を防止できるが、本発明で規
定するpH及び酸化還元電位を外れた酸性イオン水及び
アルカリイオン水を用いた場合には、錆の発生を効果的
に防止できないことがわかる。また、本発明で規定する
アルカリイオン水のpH及び酸化還元電位の領域は、F
34 の形成領域に近似していることがわかる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
酸性イオン水とアルカリイオン水とを併用することによ
り、鉄加工品の表面に付着した工作加工油などの有機物
を双方の作用によって効果的に洗浄除去できる。また、
亜鉛メッキ表面や鉄が露出した切断端面の酸による過剰
な溶解を、アルカリイオン水で中和停止させることがで
き、更に、アルカリイオン水によって、鉄が露出した表
面に安定な不動態層となるFe34 (黒錆)を形成さ
せることができるので、洗浄後の空気中における耐酸化
性を向上させて、赤錆の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄水を製造するための装置の一例を
示す概略断面図である。
【図2】図1の装置における電解槽の横断面図である。
【図3】本発明の洗浄水と、水道水とのNMRスペクト
ルを示す図表である。
【図4】本発明の洗浄水を用いて洗浄するための装置の
一例を示す説明図である。
【図5】本発明の洗浄水を用いて洗浄するための装置の
他の例における洗浄槽を示す断面図である。
【図6】同洗浄装置における脱水槽を示す断面図であ
る。
【図7】実施例2、3及び比較例6、7で用いた各イオ
ン水のpHと酸化還元電位と、本発明で規定するpH及
び酸化還元電位の領域と、Fe34 の形成領域との関
係を示す図表である。
【符号の説明】 1 原水導入管 5 フィルター槽 7 フィルター 9 連結管 12 電解槽 13 陰極 14 陽極 17 隔膜 18 陰極室 19 陽極室 23 アルカリイオン水導出管 26 酸性イオン水導出管 28、29 流量制御弁 30 電源 31 制御装置 32 チタン丸棒 41 イオン水製造装置 42 酸性イオン水の貯留タンク 43 アルカリイオン水の貯留タンク 44 超音波洗浄槽 47 超音波発振機 48 超音波発振子 52 シャワー洗浄装置 61 一次乾燥機 63 二次乾燥機 71 バケットコンベア 75 バケット 81 洗浄槽 91 脱水槽
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C23G 1/19 C23G 1/19 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 1/08 B08B 3/08 C02F 1/46 C11D 7/00 C23C 22/82 C23G 1/19

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄を主成分とする材料又はそれに表面処
    理を施した材料からなる鉄加工品の洗浄方法において、
    陽極と陰極との間にイオン透過性の隔膜を有する電解槽
    を用いて水を電解したとき陽極室側から得られるpH3
    以下、残留塩素濃度10ppm以下、酸化還元電位10
    00〜1300mVである酸性イオン水を用いて洗浄を
    行い、次いで、前記電解を行ったとき陰極室側から得ら
    れるpH9以上、酸化還元電位−150〜−850mV
    であるアルカリイオン水を用いて洗浄を行うことを特徴
    とする鉄加工品の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記鉄加工品が、亜鉛メッキ鋼板又はク
    ロメート処理した亜鉛メッキ鋼板である請求項1記載の
    鉄加工品の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 前記酸性イオン水及び前記アルカリイオ
    ン水の表面張力が、67ダイン/cm以下である請求項
    1又は2記載の鉄加工品の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 前記酸性イオン水及び前記アルカリイオ
    ン水による洗浄を、超音波洗浄又はシャワー洗浄で行う
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の鉄加工品の洗浄方
    法。
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