JP3005895B2 - コンベヤ潤滑洗浄液 - Google Patents
コンベヤ潤滑洗浄液Info
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- JP3005895B2 JP3005895B2 JP36019797A JP36019797A JP3005895B2 JP 3005895 B2 JP3005895 B2 JP 3005895B2 JP 36019797 A JP36019797 A JP 36019797A JP 36019797 A JP36019797 A JP 36019797A JP 3005895 B2 JP3005895 B2 JP 3005895B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、清涼飲料、ビー
ル、調味料等、主として液体を収容する瓶や缶等の容器
をコンベヤで搬送する際の、コンベヤ上面の潤滑液に関
するものである。
ル、調味料等、主として液体を収容する瓶や缶等の容器
をコンベヤで搬送する際の、コンベヤ上面の潤滑液に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】瓶や缶などを搬送するコンベヤにおい
て、コンベヤ上面と瓶や缶などの底面との間の摩擦力を
低減させ、両者それぞれの損傷、摩耗を減少させ、ま
た、これによってコンベヤの駆動に必要な動力を低減さ
せることを目的として、コンベヤ潤滑液が採用され、コ
ンベヤに吹き付け、塗布等されている。
て、コンベヤ上面と瓶や缶などの底面との間の摩擦力を
低減させ、両者それぞれの損傷、摩耗を減少させ、ま
た、これによってコンベヤの駆動に必要な動力を低減さ
せることを目的として、コンベヤ潤滑液が採用され、コ
ンベヤに吹き付け、塗布等されている。
【０００３】従来採用されていたコンベヤ潤滑液は、石
鹸液をベースとし、これに潤滑性、洗浄性、更には、必
要に応じて殺菌性を改善させるべく種々の添加剤が加え
られて原液が準備され、この原液を薄めて使用されるも
のであった。
鹸液をベースとし、これに潤滑性、洗浄性、更には、必
要に応じて殺菌性を改善させるべく種々の添加剤が加え
られて原液が準備され、この原液を薄めて使用されるも
のであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のコンベヤ潤
滑液では、石鹸あるいは種々の添加剤の成分の一部が残
留してコンベヤやコンベヤに付設されている装置の一部
に付着、堆積し、衛生上、また外観上、好ましくなかっ
た。
滑液では、石鹸あるいは種々の添加剤の成分の一部が残
留してコンベヤやコンベヤに付設されている装置の一部
に付着、堆積し、衛生上、また外観上、好ましくなかっ
た。
【０００５】また、特定の装置においては、コンベヤに
吹き付け、塗布されていた潤滑液が当該装置で取り扱わ
れている水に混入し、当該装置及び製品容器表面に悪影
響を及ぼすことがあった。また潤滑液の原液が比較的高
価であること、コンベヤに吹き付け、塗布されて使用さ
れた使用済み後の潤滑液を廃液として処理する必要があ
る等々の問題があった。
吹き付け、塗布されていた潤滑液が当該装置で取り扱わ
れている水に混入し、当該装置及び製品容器表面に悪影
響を及ぼすことがあった。また潤滑液の原液が比較的高
価であること、コンベヤに吹き付け、塗布されて使用さ
れた使用済み後の潤滑液を廃液として処理する必要があ
る等々の問題があった。
【０００６】本発明は、このような従来のコンベヤ潤滑
液が有していた問題点を解決し、コンベヤなどの搬送装
置を汚染することがなく、ランニングコストが安いこと
に加えて、殺菌性、洗浄性に優れたコンベヤ潤滑洗浄液
を提供しようとするものである。
液が有していた問題点を解決し、コンベヤなどの搬送装
置を汚染することがなく、ランニングコストが安いこと
に加えて、殺菌性、洗浄性に優れたコンベヤ潤滑洗浄液
を提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本願の発明者らは、塩水
を電気分解して得たアルカリ性水が、従来使用されてい
るコンベヤ潤滑液の摩擦係数に近い小さな摩擦係数、す
なわち潤滑性を有し、コンベヤ潤滑液として使用した場
合に、コンベヤ上面と瓶や缶などの底面との間の摩擦力
を低減させ、両者それぞれの損傷、摩耗を減少させ得る
能力を有することを見つけ出し、更に、このアルカリ性
液がコンベヤ等の搬送装置に付着・堆積する物質を含ん
でおらず、その一方、優れた洗浄、殺菌能力を有するこ
とに着目してこの発明を完成させたものである。
を電気分解して得たアルカリ性水が、従来使用されてい
るコンベヤ潤滑液の摩擦係数に近い小さな摩擦係数、す
なわち潤滑性を有し、コンベヤ潤滑液として使用した場
合に、コンベヤ上面と瓶や缶などの底面との間の摩擦力
を低減させ、両者それぞれの損傷、摩耗を減少させ得る
能力を有することを見つけ出し、更に、このアルカリ性
液がコンベヤ等の搬送装置に付着・堆積する物質を含ん
でおらず、その一方、優れた洗浄、殺菌能力を有するこ
とに着目してこの発明を完成させたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】すなわち、この発明は、塩水を電
気分解して得たｐＨ１０以上のアルカリ性液からなるコ
ンベヤ潤滑洗浄液である。
気分解して得たｐＨ１０以上のアルカリ性液からなるコ
ンベヤ潤滑洗浄液である。
【０００９】塩水を苛性ソーダ系の強アルカリ性水と塩
素水系の酸性水とに電気分解する装置は、「強電解水生
成器」などとして広く市場に販売されている。この塩水
を電気分解して得たアルカリ性水が蛋白質や油汚れを落
とす能力を有することは知られていたが、このアルカリ
性水がどの程度の摩擦係数を有するか、特に従来のコン
ベヤ潤滑液と比較し検討されたことはなかった。
素水系の酸性水とに電気分解する装置は、「強電解水生
成器」などとして広く市場に販売されている。この塩水
を電気分解して得たアルカリ性水が蛋白質や油汚れを落
とす能力を有することは知られていたが、このアルカリ
性水がどの程度の摩擦係数を有するか、特に従来のコン
ベヤ潤滑液と比較し検討されたことはなかった。
【００１０】塩水を電気分解して得たアルカリ性水の摩
擦係数は、本願の発明者らが実験によって種々の缶、ペ
ットボトルを対象として測定したところ、いずれも、水
道水より小さく、従来のコンベヤ潤滑液の摩擦係数に近
いものであった。
擦係数は、本願の発明者らが実験によって種々の缶、ペ
ットボトルを対象として測定したところ、いずれも、水
道水より小さく、従来のコンベヤ潤滑液の摩擦係数に近
いものであった。
【００１１】このように従来のコンベヤ潤滑液の摩擦係
数よりは、多少摩擦係数が大きめであったが、缶、瓶の
搬送に使用されているコンベヤにおいて、従来のコンベ
ヤ潤滑液に代えて使用したところ、従来搬送していたの
と等しい重量、数の缶、瓶等を従来とほぼ同等の駆動力
で搬送することができ、また搬送した瓶、缶の底面とコ
ンベヤ上面とに、従来以上の損傷、摩耗が生じることも
なかったので、塩水を電気分解して得たアルカリ性水の
摩擦係数は、従来のコンベヤ潤滑液の摩擦係数より大き
いとはいえ、コンベヤ潤滑液としての役割を十分発揮し
得るものであることが確認できた。
数よりは、多少摩擦係数が大きめであったが、缶、瓶の
搬送に使用されているコンベヤにおいて、従来のコンベ
ヤ潤滑液に代えて使用したところ、従来搬送していたの
と等しい重量、数の缶、瓶等を従来とほぼ同等の駆動力
で搬送することができ、また搬送した瓶、缶の底面とコ
ンベヤ上面とに、従来以上の損傷、摩耗が生じることも
なかったので、塩水を電気分解して得たアルカリ性水の
摩擦係数は、従来のコンベヤ潤滑液の摩擦係数より大き
いとはいえ、コンベヤ潤滑液としての役割を十分発揮し
得るものであることが確認できた。
【００１２】すなわち、本発明の塩水を電気分解して得
たアルカリ性水は、第一義的に、コンベヤ潤滑液に要求
される低い摩擦係数を有する、すなわち潤滑性を有する
という点において、コンベヤ潤滑液として使用し得るも
のである。
たアルカリ性水は、第一義的に、コンベヤ潤滑液に要求
される低い摩擦係数を有する、すなわち潤滑性を有する
という点において、コンベヤ潤滑液として使用し得るも
のである。
【００１３】更に、本発明の塩水を電気分解して得たア
ルカリ性水は、以下に述べるように、従来のコンベヤ潤
滑液にはなかった優れた特徴を有するので、コンベヤ潤
滑洗浄液として使用することが可能である。
ルカリ性水は、以下に述べるように、従来のコンベヤ潤
滑液にはなかった優れた特徴を有するので、コンベヤ潤
滑洗浄液として使用することが可能である。
【００１４】１．コンベヤ及び付属装置の汚染を防止で
きる。
きる。
【００１５】本発明の塩水を電気分解して得たアルカリ
性水からなるコンベヤ潤滑洗浄液は、水道水、工業用
水、地下水等の水に微量の塩を加えて生成した塩水を通
常の要領によって電気分解したものであり、従来使用さ
れていたコンベヤ潤滑液のように、石鹸成分や物性改善
を目的とした化学物質、重金属化合物等を含んでいな
い。このため、本発明のコンベヤ潤滑洗浄液を長期間使
用しても、コンベヤ及び付属装置に固形分が付着、堆積
することはない。
性水からなるコンベヤ潤滑洗浄液は、水道水、工業用
水、地下水等の水に微量の塩を加えて生成した塩水を通
常の要領によって電気分解したものであり、従来使用さ
れていたコンベヤ潤滑液のように、石鹸成分や物性改善
を目的とした化学物質、重金属化合物等を含んでいな
い。このため、本発明のコンベヤ潤滑洗浄液を長期間使
用しても、コンベヤ及び付属装置に固形分が付着、堆積
することはない。
【００１６】このことは、衛生的であることを要求され
る食品液を取り扱う場合、特に重要な点である。また、
食品液を取り扱うような場合でなくても、堆積物による
装置の不具合発生防止の観点、コンベヤラインの美観の
観点からも、長期間の使用によってもコンベヤ及び付属
装置に固形分が付着、堆積しないという点は、大きな利
点である。
る食品液を取り扱う場合、特に重要な点である。また、
食品液を取り扱うような場合でなくても、堆積物による
装置の不具合発生防止の観点、コンベヤラインの美観の
観点からも、長期間の使用によってもコンベヤ及び付属
装置に固形分が付着、堆積しないという点は、大きな利
点である。
【００１７】２．洗浄効果を期待できる。
【００１８】塩水を電気分解して得たアルカリ性水は、
蛋白質や油汚れを落とす能力と、一定程度の殺菌能力を
有することが知られている。
蛋白質や油汚れを落とす能力と、一定程度の殺菌能力を
有することが知られている。
【００１９】これによって、バクテリア類などの雑菌の
育成が阻害され、極めて衛生的な状態の下で、瓶、缶等
の搬送を行うことができる。
育成が阻害され、極めて衛生的な状態の下で、瓶、缶等
の搬送を行うことができる。
【００２０】発明者らが実験したところによると、本発
明のコンベヤ潤滑洗浄液を用いたコンベヤ搬送プラント
では、半年以上の運転後も綺麗な外観が維持され、コン
ベヤ上面等における雑菌類の繁殖は確認されなかった、
従って、本発明のコンベヤ潤滑洗浄液は、食品を取り扱
うコンベヤ搬送プラントにおいては、極めて有用であ
る。
明のコンベヤ潤滑洗浄液を用いたコンベヤ搬送プラント
では、半年以上の運転後も綺麗な外観が維持され、コン
ベヤ上面等における雑菌類の繁殖は確認されなかった、
従って、本発明のコンベヤ潤滑洗浄液は、食品を取り扱
うコンベヤ搬送プラントにおいては、極めて有用であ
る。
【００２１】３．排水処理が不要になる。
【００２２】本発明のコンベヤ潤滑洗浄液は、塩水を電
気分解して得たアルカリ水であるので、使用後、そのま
ま下水道に排出しても、下水中の蛋白質や脂質と反応し
てアルカリ性を低減させ、中和されていくので、特別な
廃水処理を行う必要がない。すなわち、従来のような石
鹸成分、化学物質を含むコンベヤ潤滑液では、廃水処理
を行う必要があったが、本発明のコンベヤ潤滑洗浄液で
は、これが不要になるので、コストの削減を図ることが
できる。
気分解して得たアルカリ水であるので、使用後、そのま
ま下水道に排出しても、下水中の蛋白質や脂質と反応し
てアルカリ性を低減させ、中和されていくので、特別な
廃水処理を行う必要がない。すなわち、従来のような石
鹸成分、化学物質を含むコンベヤ潤滑液では、廃水処理
を行う必要があったが、本発明のコンベヤ潤滑洗浄液で
は、これが不要になるので、コストの削減を図ることが
できる。
【００２３】４．コストの低減を図ることができる。
【００２４】従来のような石鹸成分、化学物質を含むコ
ンベヤ潤滑液は、比較的高価であり、廃水処理等にも費
用が発生したが、本発明のコンベヤ潤滑洗浄液は、水道
水等の水と塩とを原料とし、市販されている電気分解装
置で電気分解するだけで生成でき、廃水処理が不要であ
るので、低コストで使用することが可能である。
ンベヤ潤滑液は、比較的高価であり、廃水処理等にも費
用が発生したが、本発明のコンベヤ潤滑洗浄液は、水道
水等の水と塩とを原料とし、市販されている電気分解装
置で電気分解するだけで生成でき、廃水処理が不要であ
るので、低コストで使用することが可能である。
【００２５】対象とするコンベヤ搬送プラントの取扱い
製品、能力の大きさ等々にもよるが、現在の標準的な高
能力の瓶詰・缶詰プラント用の搬送コンベヤに用いた場
合、全ランニングコストは、２年間ほどの使用で、本発
明のコンベヤ潤滑洗浄液を用いた方が有利になる。
製品、能力の大きさ等々にもよるが、現在の標準的な高
能力の瓶詰・缶詰プラント用の搬送コンベヤに用いた場
合、全ランニングコストは、２年間ほどの使用で、本発
明のコンベヤ潤滑洗浄液を用いた方が有利になる。
【００２６】
【実施例１】本発明のコンベヤ潤滑洗浄液を製造する実
施例を説明する。
施例を説明する。
【００２７】水道水に微量の食塩（０．０５％〜０．１
％）を加えて生成した食塩水を、市販の電気分解装置
（例えば、「強電解水生成器」）で電気分解し、陰極側
にアルカリ性水を生成させた。
％）を加えて生成した食塩水を、市販の電気分解装置
（例えば、「強電解水生成器」）で電気分解し、陰極側
にアルカリ性水を生成させた。
【００２８】このアルカリ性水の分析結果、性状等は、
以下の通りであった。
以下の通りであった。
【００２９】 成分分析結果： 分析項目 アルカリ性水 水道水 ナトリウム １６０ｍｇ／リットル １０ ｍｇ／リットル 塩素イオン １４０ｍｇ／リットル ８．１ｍｇ／リットル カルシウム・ マグネシウム等( 硬度) １６ｍｇ／リットル ６６ｍｇ／リットル （その他の分析項目の結果は、水道水とほぼ同等であった。） 性状： 外観 無色透明の液体 ｐＨ １１以上 酸化還元電位 −８００ｍＶ以下 粘度（２５℃） 水と同等 このアルカリ性水の摩擦係数を、コンベヤ搬送装置で移
送する缶、ポリエチレンテレフタレート製透明容器（図
２、図３中において、「ＰＥＴボトル」あるいは「ＰＥ
Ｔびん」と表す）等を対象にして測定したところ、図
２、図３の結果を得た。
送する缶、ポリエチレンテレフタレート製透明容器（図
２、図３中において、「ＰＥＴボトル」あるいは「ＰＥ
Ｔびん」と表す）等を対象にして測定したところ、図
２、図３の結果を得た。
【００３０】従来のコンベヤ潤滑液よりは、図２、図３
に示すように、いずれの物品を対象とした場合であって
も、多少大きめの摩擦係数であったが、なにも用いない
ドライの場合、水道水と比較すると、いずれも小さな摩
擦係数であることが確認された。
に示すように、いずれの物品を対象とした場合であって
も、多少大きめの摩擦係数であったが、なにも用いない
ドライの場合、水道水と比較すると、いずれも小さな摩
擦係数であることが確認された。
【００３１】このアルカリ性水を、従来のコンベヤ潤滑
液に代えてコンベヤ搬送装置で使用したところ、従来搬
送していたのと等しい重量、数の缶、瓶等を従来とほぼ
同等の駆動力で搬送することができ、また搬送した瓶、
缶の底面とコンベヤ上面とに、従来以上の損傷、摩耗が
生じることもなかった。
液に代えてコンベヤ搬送装置で使用したところ、従来搬
送していたのと等しい重量、数の缶、瓶等を従来とほぼ
同等の駆動力で搬送することができ、また搬送した瓶、
缶の底面とコンベヤ上面とに、従来以上の損傷、摩耗が
生じることもなかった。
【００３２】この実施例で生成したアルカリ性水のｐＨ
は、１１であったが、本発明のコンベヤ潤滑洗浄液のア
ルカリ度はｐＨ１１近傍に制限されるものではなく、コ
ンベヤで搬送する容器（瓶、缶など）の形状、重量、材
質などの条件、またコンベヤ搬送速度等の条件に応じて
適宜選定できるものである。ただし、潤滑性（比較的低
い摩擦係数）を維持しつつ、洗浄能力、殺菌能力等を維
持させる上では、ｐＨ１０以上のアルカリ性領域で使用
することが好ましかった。
は、１１であったが、本発明のコンベヤ潤滑洗浄液のア
ルカリ度はｐＨ１１近傍に制限されるものではなく、コ
ンベヤで搬送する容器（瓶、缶など）の形状、重量、材
質などの条件、またコンベヤ搬送速度等の条件に応じて
適宜選定できるものである。ただし、潤滑性（比較的低
い摩擦係数）を維持しつつ、洗浄能力、殺菌能力等を維
持させる上では、ｐＨ１０以上のアルカリ性領域で使用
することが好ましかった。
【００３３】
【実施例２】本発明のコンベヤ潤滑洗浄液をコンベヤ搬
送装置に使用する例を図１を用いて説明する。
送装置に使用する例を図１を用いて説明する。
【００３４】塩水タンク１から塩水を電気分解装置２へ
供給する。電気分解装置２で電気分解され陰極側に生成
されたアルカリ性水はアルカリ性水タンク３に、陽極側
に生成された酸性水は酸性水タンク４に、それぞれ、送
り込まれる。アルカリ性水タンク３に貯蔵されたアルカ
リ性水は、アルカリ性水送水ユニット５によってアルカ
リ性水送水パイプ６を介して吹き付けノズル７へ送ら
れ、容器（瓶）８を搬送しているコンベヤ９の上面に吹
き付けられる。
供給する。電気分解装置２で電気分解され陰極側に生成
されたアルカリ性水はアルカリ性水タンク３に、陽極側
に生成された酸性水は酸性水タンク４に、それぞれ、送
り込まれる。アルカリ性水タンク３に貯蔵されたアルカ
リ性水は、アルカリ性水送水ユニット５によってアルカ
リ性水送水パイプ６を介して吹き付けノズル７へ送ら
れ、容器（瓶）８を搬送しているコンベヤ９の上面に吹
き付けられる。
【００３５】一方、酸性水タンク４に貯蔵された酸性水
は、酸性水送水ユニット１０によって酸性水送水パイプ
１１を介して所定の場所に送られる。
は、酸性水送水ユニット１０によって酸性水送水パイプ
１１を介して所定の場所に送られる。
【００３６】コンベヤに吹き付けられてコンベヤ潤滑洗
浄液としての役割を果たしたアルカリ性水は、普通の水
に戻り、残留性がないので、特別な廃水処理設備をを設
ける必要はない。
浄液としての役割を果たしたアルカリ性水は、普通の水
に戻り、残留性がないので、特別な廃水処理設備をを設
ける必要はない。
【００３７】図１図示の実施例の設備を用いて、半年間
継続運転を行ったが、コンベヤ等に付着物、堆積物は残
らなかった。
継続運転を行ったが、コンベヤ等に付着物、堆積物は残
らなかった。
【００３８】
【発明の効果】本発明の塩水を電気分解して得られるア
ルカリ性水からなるコンベヤ潤滑洗浄液は、比較的低い
摩擦係数を有し、従来のコンベヤ潤滑液に代えてコンベ
ヤ搬送装置で使用し得るだけの潤滑性を有している。
ルカリ性水からなるコンベヤ潤滑洗浄液は、比較的低い
摩擦係数を有し、従来のコンベヤ潤滑液に代えてコンベ
ヤ搬送装置で使用し得るだけの潤滑性を有している。
【００３９】また本発明のコンベヤ潤滑洗浄液は、アル
カリ性水であるので、洗浄性、殺菌性を有しており、食
品等を取扱い、衛生に注意を払う必要の強い搬送プラン
トでの使用に適している。また、水道水等の水に塩を溶
かして生成した塩水を市販の電気分解装置を用いて電気
分解するだけで生成でき、使用後は、普通の水に戻るの
で、廃水処理のための特別の設備を設ける必要がなく、
極めて低コストで使用することができる。
カリ性水であるので、洗浄性、殺菌性を有しており、食
品等を取扱い、衛生に注意を払う必要の強い搬送プラン
トでの使用に適している。また、水道水等の水に塩を溶
かして生成した塩水を市販の電気分解装置を用いて電気
分解するだけで生成でき、使用後は、普通の水に戻るの
で、廃水処理のための特別の設備を設ける必要がなく、
極めて低コストで使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明のコンベヤ潤滑洗浄液をコンベヤ搬送
装置に使用する例を説明する斜視図。
装置に使用する例を説明する斜視図。
【図２】 缶とペットボトルを対象にして本発明のコン
ベヤ潤滑洗浄液と従来のコンベヤ潤滑液の摩擦係数を比
較した図。
ベヤ潤滑洗浄液と従来のコンベヤ潤滑液の摩擦係数を比
較した図。
【図３】 他の缶とペットボトルを対象にして本発明の
コンベヤ潤滑洗浄液と従来のコンベヤ潤滑液の摩擦係数
を比較した図。
コンベヤ潤滑洗浄液と従来のコンベヤ潤滑液の摩擦係数
を比較した図。
【符号の説明】 １ 塩水タンク ２ 電気分解装置 ３ アルカリ性水タンク ５ アルカリ性水送水ユニット ６ アルカリ性水送水パイプ ７ 吹き付けノズル ８ 容器（瓶） ９ コンベヤ９
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｃ１０Ｎ 20:00 30:04 40:00 (56)参考文献 特開 平６−171619（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−296572（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−171101（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−254416（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C10M 173/02 C11D 7/02 C11D 7/50 A01N 59/00 C02F 1/46
Claims (1)
- 【請求項１】塩水を電気分解して得たｐＨ１０以上のア
ルカリ性液からなるコンベヤ潤滑洗浄液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36019797A JP3005895B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | コンベヤ潤滑洗浄液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36019797A JP3005895B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | コンベヤ潤滑洗浄液 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11189791A JPH11189791A (ja) | 1999-07-13 |
| JP3005895B2 true JP3005895B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=18468330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36019797A Expired - Fee Related JP3005895B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | コンベヤ潤滑洗浄液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3005895B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100349468B1 (ko) * | 1999-08-12 | 2002-08-22 | 주식회사 지씨백엑스 | 알카리성 세정제와 이의 제조방법 |
| JP4150195B2 (ja) * | 2002-03-08 | 2008-09-17 | 古河スカイ株式会社 | アルミニウム製感光ドラム基体の製造方法 |
| KR100865952B1 (ko) * | 2002-04-03 | 2008-10-29 | 범우화학공업 주식회사 | 알칼리성 살균 세척제 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36019797A patent/JP3005895B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11189791A (ja) | 1999-07-13 |
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