JP4149801B2 - 包被切断方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内包材の周囲を外皮材によって覆った棒状の食品材を包被切断する方法及び装置に係り、さらに詳細には、前記食品材から包被切断される包被食品の頭部(上部)側への外皮材の誘導量を制御して包被切断を行う方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内包材供給部から供給される内包材の周囲を、外皮材供給部から供給される外皮材でもって覆って連続的に下方向へ吐出される棒状の食品材の包被切断を行う包被切断装置1は、図1に概念的、概略的に示すように、箱状のフレーム3を備え、このフレーム3の上部には、例えばあん等のごとき内包材を供給する内包材供給部5と、例えばパン生地等のごとき外皮材を供給する外皮材供給部7を備えている。さらに、上記内包材供給部5から供給された内包材の周囲を、前記外皮材供給部7から供給された外皮材でもって覆って棒状の食品材を下方向へ吐出する重合ノズル9が設けられている。
【0003】
なお、上記内包材供給部5、外皮材供給部7及び重合ノズル9は公知の構成で良いものであるから、上記内包材供給部5、外皮材供給部7及び重合ノズル9の構成、作用についての詳細な説明は省略する。
【0004】
上記重合ノズル9の下側には、重合ノズル9から吐出される棒状の食品材を包被切断するための複数のシャッタ11Aを開閉自在に備えたシャッタ装置11が上下動自在に設けられており、このシャッタ装置11の下方位置には、シャッタ装置11によって包被切断された包被食品13を受け取る包被食品受け部材の一例としてのコンベア15が、上記包被食品13を次工程へ搬送すべく設けられている。なお、このコンベア15の前記シャッタ装置11の下側に位置する部分は上下動自在の昇降部材17によって下側から支持されて上下動するように設けられている。
【0005】
さらに前記フレーム3内には、前記シャッタ装置11を上下動するためのモータ19が設けられている。
【0006】
以上のごとき構成において、前記内包材供給部5から前記重合ノズル9へ内包材を供給し、かつ前記外皮材供給部7から重合ノズル9へ外皮材を供給することにより、前記内包材の周囲を外皮材でもって覆った棒状の食品材が連続的に下方向へ突出されるものである。
【0007】
前記シャッタ装置11は前記モータ19の駆動によって上下動されるものであって、前記食品材の下降速度とほぼ同期して下降されるときに、開閉自在に備えたシャッタを開状態から閉作動することにより、前記食品材の包被切断を行うものである。
【0008】
前記昇降部材17は、棒状の食品材から包被食品13を包被切断するときに、上昇してコンベア15の一部を上昇せしめて前記包被食品13を下側から支持する作用をなすものであり、前記コンベア15は包被切断された前記包被食品13を次工程へ移送する作用をなすものである。
【0009】
ところで、図5に概念的に示すように、内包材5Aの周囲を外皮材7Aでもって覆って前記重合ノズル9から連続的に下方向へ吐出される棒状の食品材21を、シャッタ装置11に開閉自在に備えた複数のシャッタ11Aの閉動作によって包被切断するとき、前記食品材21における外皮材7Aは、シャッタ11Aの押圧面11Pによって食品材21の軸心部側へ次第に押圧移動されると共に、前記シャッタ11Aの上面側11U及び下面側11Lに接触して誘導されることになる。
【0010】
そして、前記食品材21の底部21Aは結合部21Bにおいて外皮材7Aの結着(結合)が行われ、包品食品13は頂部(頭部)13Aの結合部13Bにおいて外皮材7Aの結合(結着)が行われるものである。
【0011】
上述のごとく、シャッタ装置11における複数のシャッタ11Aを閉動作して食品材21の包被切断を行うとき、前記包被食品13を下側から支持しない場合には、包被食品13が自重によって垂下して、滴下する直前の水滴のように下側が大径で上部側が細く尖った形状となり、好ましいものではないので、前述した昇降部材17によってコンベア15の一部を上昇せしめて、前記包被食品13の包被切断時には当該コンベア15によって下側から支持されている。
【0012】
ところで、前述のごとく包被切断を行うとき、シャッタ11Aの形状、閉動作の速度や昇降部材17による支持状態等によって、前記包被食品13の肩口13Sの部分(前記包被食品13の包被切断時における前記頂部13Aより僅かに下側の部分で概略的にはテーパー状を呈する部分)における外皮材7Aが、包被食品13の自重や内包材5Aに作用する内圧等によって薄くなる傾向にあり、また、前記包被食品13における底部の結合部13C付近の外皮材7Aが薄くなることがある。
【0013】
上述のごとき従来技術に係る先行例として、例えば特許第2641033号公報、特開2002−45109号公報等がある。
【0014】
〔特許文献1〕
特許第2641033号公報
〔特許文献2〕
特開2002−45109号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1においては、食品材を包被切断するためのシャッタの開閉は制御装置によって制御される制御モータの駆動によって行われているので、シャッタの開閉速度を制御することによって包被食品の頂部側への外皮材の寄せ集めを制御することができるものの、シャッタ装置の上下動及びコンベアの上下動は、共通のモータによって回転されるカム機構によってそれぞれ制御される構成であり、食品材の下降速度に対するシャッタ装置の相対的な下降速度を設定する構成であるから、例えばシャッタ装置とコンベアとの間隔を能動的に変更制御することはできず、包被食品の肩口部分が薄くなる傾向にあるとき、対応できるものではないという問題がある。
【0016】
また、特許文献2においては、シャッタ装置におけるシャッタの開閉速度及びシャッタ装置の上下動速度を、例えば開閉速度(又は上下動速度)に対して上下動速度(又は開閉速度)を制御するように交互に制御自在であるものの、シャッタ装置の上下動とコンベアの上下動は、共通のモータの駆動によって行われるので、シャッタ装置とコンベアとの間隔を能動的に制御し得るものではなく、前述した問題に対応し得るものではないものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明は、内包材供給部から供給される内包材の周囲を、外皮材供給部から供給される外皮材でもって覆って連続的に下方向へ吐出される棒状の食品材を包被切断する方法において、前記食品材とほぼ同速で下降自在又は前記食品材の下降速度に対して相対的に下降速度を制御自在のシャッタ装置によって前記食品材の包被切断を行う際、前記食品材から切断分離される包被食品を下側から支持する包被食品受け部材が前記包被食品を支持する高さ位置から最上昇位置までの上昇速度及び前記最上昇位置から所定の下降位置までの下降速度を制御して前記シャッタ装置におけるシャッタ下面側と包被食品の上部側との接触状態を制御し、前記包被食品の頭部側への前記外皮材の誘導量を制御する包被切断方法である。
【0018】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の包被切断方法において、前記包被食品の頭部側への外皮材の誘導量の制御は、前記シャッタ装置におけるシャッタ下面側と包被食品の上部側との接触面積或は前記シャッタ装置と前記包被食品受け部材との間隔を制御することによって行われる包被切断方法である。
【0019】
請求項3に係る発明は、内包材供給部から供給される内包材の周囲を、外皮材供給部から供給される外皮材でもって覆って連続的に下方向へ吐出される棒状の食品材を包被切断する方法において、前記食品材とほぼ同速で下降自在又は前記食品材の下降速度に対して相対的に下降速度を制御自在のシャッタ装置によって前記食品材の包被切断を行う際、前記食品材から切断分離される包被食品を下側から支持する包被食品受け部材が上昇過程にあるときに前記食品材の包被切断が開始され、前記包被食品受け部材が前記包被食品を支持して最上昇位置まで上昇し、最上昇位置を経て下降過程に移行して下降過程にあるときに前記包被切断を終了する包被切断方法である。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の包被切断方法において、前記包被食品受け部材が包被食品を支持してから最上昇位置までの上昇速度及び最上昇位置から包被切断を終了する際の下降位置までの下降速度を変更制御自在である包被切断方法である。
【0021】
請求項5に係る発明は、内包材供給部から供給される内包材の周囲を、外皮材供給部から供給される外皮材でもって覆って連続的に下方向へ吐出される棒状の食品材とほぼ同速で下降自在又は前記食品材の下降速度に対して相対的に下降速度を制御自在かつ上記食品材を包被切断自在のシャッタ装置と、前記食品材から切断分離される包被食品を下側から支持自在の包被食品受け部材と、前記シャッタ装置による包被切断時に前記包被食品の頭部側への外皮材の誘導量を制御すべく前記包被食品受け部材が前記包被食品を支持する高さ位置から最上昇位置までの上昇速度及び最上昇位置から所定の下降位置までの下降速度を制御するための制御装置と、この制御装置の制御の下に前記包被食品受け部材を上下動するための制御用アクチュエータとを備えた構成である。
【0022】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の包被切断装置において、前記制御装置の制御の下に前記シャッタ装置の開閉を行う制御用アクチュエータ及び前記シャッタ装置の上下動を行う制御用アクチュエータを備えた構成である。
【0023】
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載の包被切断装置において、前記包被食品受け部材の上下動を制御するための適数の制御パターンを格納した格納手段を前記制御装置に備えた構成である。
【0024】
【発明の実施の形態】
さて、図1を参照するに、本発明の実施の形態に係る包被切断装置の全体的構成は、前述した包被切断装置1とほぼ同様の構成であり、その相違点は、昇降部材17はサーボモータ等のごとき制御用アクチュエータ23の駆動によって、シャッタ装置11の上下動に対して独立して能動的に上下動される構成である。
【0025】
したがって、制御装置の制御の下に前記制御用アクチュエータ23を適宜に制御することにより、前記昇降部材17すなわち前記コンベア15において前記シャッタ装置11の直下位置の部分、換言すれば、シャッタ装置11によって包被食品13を包被切断するときに上記包被食品13を下側から支持する部分の上下動位置及び任意の上下動位置での昇降速度を制御できるものである。
【0026】
換言すれば、前記シャッタ装置11の上下動作に拘りなく、又は上下動作に関連付けて昇降部材17を上下動することができ、前記包被食品13を支持する部分とシャッタ装置との間隔を任意に調節することができるものである。
【0027】
前記包被切断装置1の制御を行うための制御装置25はコンピュータ等よりなるものであって、図2に示すように、必要なデータ等を入力するための入力手段27、表示手段29及び表示手段29に表示されたカーソルの位置を操作する例えばマウス等のごときカーソル操作手段31が接続してある。さらに前記制御装置25には、前記モータ19、制御用アクチュエータ23等のアクチュエータを制御するアクチュエータ制御部33が接続してあり、このアクチュエータ制御部33にはそれぞれドライバ35を介して前記モータ19、制御用アクチュエータ23が接続してある。
【0028】
前記制御装置25には、前記シャッタ装置11の上下動及び前記昇降部材17の上下動の動作パターンを格納した格納手段37が備えられていると共に、上記格納手段37から選択した動作パターンを解析するパターン解析部39が備えられている。
【0029】
前記シャッタ装置11の上下動の動作パターンAは、図3に示すように、例えばサインカーブのごとき動作パターンであり、前記昇降部材17の上下動の動作パターンは、例えば図3に示す動作パターンB1,B2のごときパターンである。そして、シャッタの開閉動作のパターンは動作パターンCで表わしてあり、またコンベア起動の動作パターンDは、所定の範囲において駆動、停止を行う動作パターンである。
【0030】
図3に示す動作パターンにおいて、シャッタ装置11の上下動作パターンAとシャッタの開閉動作パターンCは一定の動作パターンにて例示してある。なお、シャッタ装置11の上下動作パターンAと開閉動作パターンCは、本例においては常に一定の関係にあるので、前記シャッタ装置11を上下動するための前記モータ19に連動するカム機構を設け、このカム機構によってシャッタの開閉を行う構成とすることができるものである。このように、シャッタ装置11の上下動とシャッタの開閉動作とをカム機構を介して連動することは公知であるので、その連動構成についての詳細な説明は省略する。
【0031】
前記コンベア15の起動は、包被食品13の包被切断を行う1サイクルにおいて所定の範囲、例えば包被食品13の包被切断時を含む所定の範囲において停止するものである。
【0032】
前記昇降部材17の上下動作パターンは、最下降位置H0から、例えば包被食品13の下部に接触し支持する高さ位置H1までの上昇速度V1(位置の変化率)はほぼ一定であり、上記高さ位置H1から最上昇位置H2までの上昇速度V2は時間T1を設定することにより任意に設定可能である。上記最上昇位置H2から所定の下降位置H3までの下降速度V3は時間T2を設定することにより任意に設定可能である。なお、前記下降位置H3は、昇降部材17の最下降位置H0よりもストロークSに相当する高さ分高い位置であり、上昇位置と最下降位置との中間高さ位置よりも高い位置である。
【0033】
既に理解されるように、昇降部材17の上下動の動作パターンは、表示手段29に適宜の動作パターンB1,B2を表示し、T1,T2の位置にカーソルを移動して適宜数値を入力することにより、上昇速度V2、下降速度V3を変更でき、動作パターンB1,B2を種々変更することができるものである。
【0034】
そして、種々変更した動作パターンB1,B2を格納手段37に格納し蓄積することができるものである。したがって、包被食品13の包被切断を行ったときの内包材5A、外皮材7Aの性状や特性に対応した動作パターンを格納でき、内包材5A、外皮材7Aがほぼ同一の性状や特性のときには、再現性良く食品材の包被切断を行うことができるものである。
【0035】
さて、以上のごとき構成において、内包材5A、外皮材7Aの性状、特性等に対応して適正の動作パターン(例えば動作パターンB1)を、入力手段27に備えた選択手段41により選択すると、この選択された動作パターンB1がパターン解析部39において解析され、この解析されたパターンB1どおりに昇降部材17の上下動作を行うように、アクチュエータ制御部33を介して前記制御用アクチュエータ23が制御駆動されると共に、モータ19は、予め設定してあるパターンAどおりにシャッタ装置11が上下動するように制御駆動されるものである。
【0036】
前記シャッタ装置11におけるシャッタが全開した状態にあってシャッタ装置11が上昇過程にあるA1位置においては、昇降部材17は最下降した位置にあり、コンベア15は起動された状態にある。そして、包被切断装置1における重合ノズル9からは棒状の食品材21が一定速度で下方向へ吐出された状態にある。
【0037】
上記A1位置から僅かに時間が経過したA2位置においては、コンベア15の減速が開始され停止される。そして、A3位置においてはシャッタの閉動作が開始され、シャッタと前記食品材21との間隙が次第に小さくなる。このA3位置においては、上昇速度V1にて昇降部材17の上昇が開始されており、コンベア15は停止した状態にある。
【0038】
A4位置においてシャッタ装置11は最上昇位置に達し、この位置から下降を開始する。そして、A5位置においてシャッタ装置11の下降速度と前記食品材21の下降速度とがほぼ同速になるようになる。この前後においてシャッタにより前記食品材21の包被切断が開始されると共に、昇降部材17が高さ位置H1に達して包被食品13を下側から支持することとなり、かつ昇降部材17の上昇速度(位置の変化率)は調整されたV2となり低速となる。
【0039】
すなわち、位置A5を経過してA6の位置に至る過程においては、シャッタ装置11は食品材21の下降速度とほぼ同速で下降し、かつシャッタは閉動作して食品材21を包被切断している最中にある。そして、包被食品受け部材としてのコンベア15の一部は昇降部材17によって上昇されつつあり、包被食品13を僅かに上昇せしめるものである。
【0040】
この際、前記昇降部材17の上昇速度V2は、図4に示すように、シャッタ111Aの下面側11Lと包被食品13の頂部13A付近との接触面積を大きく保持し、かつ前記シャッタ11Aの閉動作によりシャッタ11Aとの摩擦によって前記頂部13A付近の外皮材7Aが結合部13B側へ誘導されるとき、前記頂部13A付近よりも下位の部分が前記シャッタ11Aの前記下面側11Lへ次第に接触するように、前記シャッタ11Aの閉動作に関連しての微速度の上昇速度である。
【0041】
したがって、包被食品13が自重によってぶらさがる態様となることがないことは勿論のこと、包被食品13の肩口13S付近の極部が薄くなるようなことがなく、前記結合部13Bへの外皮材7Aの誘導が良好に行われるものである。
【0042】
また、昇降部材17が微速で上昇していることにより、包被食品13の底部とコンベア15の接触面積は比較的大きく保持されるものであり、包被切断時に作用する内包材5Aの内圧の上昇によって外皮材7Aの周面が膨張して薄くなる傾向にある場合には、前記包被食品13の底部は、コンベア15との接触による摩擦抵抗により引張られるようなことがなく、ほぼ一定の厚さに保持されるものであって、結合部13C付近が薄くなるようなことはないものである。
【0043】
さらに、前記シャッタ11Aの上面側11Uと食品材21の底部21Aは常に接触した状態にあり、底部21Aの外皮材7Aの厚さは常に一定に保持され、かつ結合部21Bの結着は良好に行われるものである。
【0044】
前記位置A6から位置A7に至る過程においては、シャッタ装置11は下降中であり、シャッタ11Aは僅かに開いた状態にある。そして、昇降部材17は最上昇位置H2を経て下降速度V3でもって下降中にある。この位置A6から位置A7に至る過程においては、食品材21における内包材5Aはシャッタ11Aの閉動作によって上下に分離され、かつ外皮材7Aが中央で結合を開始する状態にある。
【0045】
したがって、下方に分離される内包材5Aの移動に伴い包被食品13内の内圧が上昇する傾向にある。包被食品13内の内包材5Aの内圧が上昇すると、周囲の外皮材7Aを膨張して薄くする傾向にある。
【0046】
しかし、前記昇降部材17が下降速度V3でもって下降状態にあって、前記シャッタ11Aとコンベア15との間隔が制御され、この間隔が大きくなる傾向にあるので、前記内包材5Aの内圧上昇を抑制できるものである。
【0047】
位置A7から位置A8に至る過程においては、シャッタ11Aの開き度は僅かになり、中央部での外皮材7Aの結着が行われ、包被食品13の外皮材7Aの厚さを変化させる影響がほとんどなくなり、かつ包被食品13が食品材21から分離されるので、昇降部材17は予め設定された下降速度V4で下降を開始することとなる。
【0048】
位置A8から位置A9に至る過程においては、シャッタ装置11は最下降位置に接近した状態にあり、シャッタ11Aは、食品材21の底部21Aの結合部21Bの下側に形成された微小突出部を次第に上方向に移動するように、閉じた状態で閉動作方向への動作を継続した状態にある(この状態は、前記特許文献1においては「搾り押出し動作」)として説明されている)。そして、分離された包被食品13はコンベア15の駆動によって次工程へ移送されるものである。
【0049】
位置A9から位置A10に至る過程においてはシャッタ11Aは閉じた状態から開動作に移行し、シャッタ装置11は最下降位置に達し、昇降部材17は下降過程にある。そして、位置A10から位置A11,A12を経過して位置A13に至る過程は前記位置A1に至る過程であって、シャッタは開作動し、かつシャッタ装置は上昇し、昇降部材17は最下降位置に位置する状態であって、前記位置A1に至る過程である。
【0050】
以上のごとき説明より理解されるように、内包材供給部5から供給される内包材5Aの周囲を、外皮材供給部7から供給される外皮材7Aでもって覆って連続的に下方向へ吐出される棒状の食品材21を包被切断するに当り、前記食品材21とほぼ同期して下降自在のシャッタ装置11によって前記食品材21の包被切断を行う際、前記食品材21から切断分離される包被食品13を下側から支持する包被食品受け部材15が上昇過程にあるときに前記食品材21の包被切断が開始され、前記包被食品受け部材15が上昇過程から下降過程に移行して下降過程にあるときに前記包被切断を終了するものであり、前記包被食品受け部材15が包被食品13を支持してから最上昇位置までの上昇速度V2及び最上昇位置から包被切断を終了する際の下降位置までの下降速度V3を変更制御自在であるから、包被食品13における肩口付近の外皮材を薄くすることなく包被切断を行うことができ、前述したごとき従来の問題を解消することができるものである。
【0051】
ところで、本発明は、前述した実施形態のみに限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の形態でもって実施可能である。例えば、シャッタの開閉及びシャッタ装置の上下動をそれぞれサーボモータによって行う構成とし、かつシャッタの各種の開閉動作パターン及びシャッタ装置の各種の上下動作パターンを格納手段に格納して、適宜の動作パターンを選択する構成とすることも可能である。
【0052】
上述のように、シャッタ装置の上下動とシャッタ装置の開閉動作とをそれぞれサーボモータによって個別に制御する構成とすることにより、食品部材の下降速度に対してシャッタ装置の昇降速度及びシャッタの開閉速度を制御できることになる。
【0053】
したがって、シャッタが食品材の外皮材に接触してからの閉動作を適宜低速に制御し、シャッタ装置の下降速度を食品材の下降速度より大とすることにより、食品材における外皮材の表面を僅かに削り取ってシャッタの下面に寄せ集める態様とすることができる。そして、この寄せ集めた外皮材を包皮食品の頂部側へ誘導して頂部側の外皮材の厚さを制御することができるものであり、汎用性がより向上するものである。
【0054】
また、シャッタの閉動作によって包被食品の頂部(頭部)付近の外皮材がシャッタによって結合部側へ誘導される誘導量を制御する構成としては、シャッタと昇降部材の間隔を制御してシャッタと外皮食品の接触面積を制御する構成とすることも可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上のごとき説明より理解されるように、本発明によれば、包被食品における頂部側の結合部への外皮材の誘導量を制御自在であるから、包被食品の肩口付近の外皮材が薄くなることを抑制でき、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】包被切断装置の概略的な全体説明図である。
【図2】制御ブロックの説明図である。
【図3】シャッタ開閉、シャッタ装置の上下動、昇降部材の上下動及びコンベアの起動の動作パターンの一例を示す作用説明図である。
【図4】シャッタによる包被食品の包被切断作用の作用説明図である。
【図5】シャッタによる包被食品の包被切断作用の作用説明図である。
【符号の説明】
1…包被切断装置
5…内包材供給部
5A…内包材
7…外皮材供給部
7A…外皮材
11…シャッタ装置
11A…シャッタ
13…包被食品
15…コンベア(包被食品受け部材)
17…昇降部材
21…食品材
23…制御用アクチュエータ
25…制御装置
37…格納手段
39…パターン解析部

Claims (7)

  1. 内包材供給部から供給される内包材の周囲を、外皮材供給部から供給される外皮材でもって覆って連続的に下方向へ吐出される棒状の食品材を包被切断する方法において、前記食品材とほぼ同速で下降自在又は前記食品材の下降速度に対して相対的に下降速度を制御自在のシャッタ装置によって前記食品材の包被切断を行う際、前記食品材から切断分離される包被食品を下側から支持する包被食品受け部材が前記包被食品を支持する高さ位置から最上昇位置までの上昇速度及び前記最上昇位置から所定の下降位置までの下降速度を制御して前記シャッタ装置におけるシャッタ下面側と包被食品の上部側との接触状態を制御し、前記包被食品の頭部側への前記外皮材の誘導量を制御することを特徴とする包被切断方法。
  2. 請求項1に記載の包被切断方法において、前記包被食品の頭部側への外皮材の誘導量の制御は、前記シャッタ装置におけるシャッタ下面側と包被食品の上部側との接触面積又は前記シャッタ装置と前記包被食品受け部材との間隔を制御することによって行われることを特徴とする包被切断方法。
  3. 内包材供給部から供給される内包材の周囲を、外皮材供給部から供給される外皮材でもって覆って連続的に下方向へ吐出される棒状の食品材を包被切断する方法において、前記食品材とほぼ同速で下降自在又は前記食品材の下降速度に対して相対的に下降速度を制御自在のシャッタ装置によって前記食品材の包被切断を行う際、前記食品材から切断分離される包被食品を下側から支持する包被食品受け部材が上昇過程にあるときに前記食品材の包被切断が開始され、前記包被食品受け部材が前記包被食品を支持して最上昇位置まで上昇し、最上昇位置を経て下降過程に移行して下降過程にあるときに前記包被切断を終了することを特徴とする包被切断方法。
  4. 請求項3に記載の包被切断方法において、前記包被食品受け部材が包被食品を支持してから最上昇位置までの上昇速度及び最上昇位置から包被切断を終了する際の下降位置までの下降速度を変更制御自在であることを特徴とする包被切断方法。
  5. 内包材供給部から供給される内包材の周囲を、外皮材供給部から供給される外皮材でもって覆って連続的に下方向へ吐出される棒状の食品材とほぼ同速で下降自在又は前記食品材の下降速度に対して相対的に下降速度を制御自在かつ上記食品材を包被切断自在のシャッタ装置と、前記食品材から切断分離される包被食品を下側から支持自在の包被食品受け部材と、前記シャッタ装置による包被切断時に前記包被食品の頭部側への外皮材の誘導量を制御すべく前記包被食品受け部材が前記包被食品を支持する高さ位置から最上昇位置までの上昇速度及び最上昇位置から所定の下降位置までの下降速度を制御するための制御装置と、この制御装置の制御の下に前記包被食品受け部材を上下動するための制御用アクチュエータとを備えていることを特徴とする包被切断装置。
  6. 請求項5に記載の包被切断装置において、前記制御装置の制御の下に前記シャッタ装置の開閉を行う制御用アクチュエータ及び前記シャッタ装置の上下動を行う制御用アクチュエータを備えたことを特徴とする包被切断装置。
  7. 請求項5又は6に記載の包被切断装置において、前記包被食品受け部材の上下動を制御するための適数の制御パターンを格納した格納手段を前記制御装置に備えたことを特徴とする包被切断装置。
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