JP4148801B2 - 切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金及びその鋳造方法 - Google Patents
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【技術分野】
本発明は,切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金に関するものであり,特にコンプレッサー用部品,エンジン用部品,VTRシリンダー等に適したAl−Si系合金及びその鋳造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
Al−Si系合金では,Si量が12.6%のときの組成が共晶組成であり,この共晶組成のAl−Si系合金は,凝固時にAlとSiが同時に晶出し,Al基地中にSiが分散した組織となる。そのため,耐摩耗性に優れる。
このため,JIS4032合金に代表される,共晶組成に近い10〜13%程度の量のSiを含むAl−Si系合金は,耐摩耗性が要求されるコンプレッサー用部品やエンジン用ピストン,VTRシリンダー等に広く使用されている。
【0003】
これらの製品は,一般的に,鋳造材,押出し材,圧延材のまま,あるいはそれらを鍛造後,熱処理を施して強度を付与した素材を切削加工することで製造される。
Si量が多いほど耐摩耗性は向上するが,逆に切削加工の際の工具摩耗が著しくなる。また,Si量が多いほど切削加工による表面仕上げ性が低下する。
【0004】
このような切削性は材料中のSi粒子のサイズや量に関連する。Si粒子は極めて硬いため,その径が大きく,量が多いほど工具摩耗を促進する。また,特に粗大なSi粒が存在する場合には,これが切削時に脱落して脱落痕や引っかき傷を形成し,仕上げ面品質を低下させる。特に,鋳造時に粗大な初晶Siが晶出する過共晶Al−Si合金ではこのような仕上げ面品質の低下が顕著になる。
このため,Si量を初晶Si粒子が晶出しない亜共晶組成に制限すると共に,Si以外の添加元素を調整することによってSi粒子を微細化し,切削性を向上させた合金が提案されている(例えば,特許文献1,2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−109537号公報
【特許文献2】
特開平9−279319号公報
【0006】
【解決しようとする課題】
上記のように,Si量が少ない亜共晶Al−Si合金とすれば切削性は向上する。また,共晶Si粒子の改良元素Na,Sr,Sbを添加すればSi粒子が微細化され,さらに切削性は向上する。
しかしながら,共晶Siが微細化されても,その分布が不均一であると,Siの密集した部分と少ない部分で切削性に差が生じ,仕上げ面品質が不均一になる。特に,Si量の少ない亜共晶組成では,鋳造時にSi粒子を含まない初晶AlとSi粒子を多量に含む共晶がランダムに生成し,Si粒分布の不均一化を促進する。このため,鋳造後に,熱処理や押出・鍛造加工等で組織の均一化を図ることが必要となるが,例えば,鋳造材を鍛造加工して製品を得る工程では,十分な加工度が確保できず上記の問題が解消できないことがある。
【0007】
また,Si量の少ない亜共晶組成のAl−Si系合金は,従来,耐摩耗が要求される用途に使用されてきたJIS4032に代表される共晶組成に近いAl−Si系合金と比較し,十分な耐摩耗性が得られない。このため,良好な耐摩耗性を維持したまま,従来よりも切削性を向上させたAl−Si系合金が望まれている。
【0008】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,十分な耐摩耗性が得られる共晶組成に近いSi量を含み,かつ,切削性を向上させたAl−Si系合金及びその鋳造方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】
第1の発明は,重量比において,Si:9.5〜14.5%を含有するAl−Si系合金であって,
Sr:40〜400ppm,P:0超え90ppm以下を含み,かつ,Sr≧40+P×4(ppm)の関係を満たすことを特徴とする切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金にある。
【0010】
本発明のAl−Si系合金では,Si量を,十分な耐摩耗性が得られ,且つ初晶Alの晶出が少ない9.5〜14.5%とした上で,Si粒子の微細均一化を図り,優れた切削性を得るために合金中のSi,SrとPの相互作用を制御している。
【0011】
即ち,Si量を9.5〜14.5%とすることによって,Si粒を含まない初晶Alの晶出を制限し,Si粒の分布を均一化する。また,Pに対するSr量をSr量≧40+4×P量とすることによって,共晶Siを微細化するだけでなく,過共晶組成で本来晶出する粗大な初晶Siの生成を抑制する。
【0012】
そして,これにより,粗大なSi系粒子を含まない微細均一なSi粒分布が得られ,T6処理後にJIS4032と同等の耐摩耗性,強度を確保し,切削性を大幅に改善できる。ここで,Si系粒子とは,Si単体のみならず,Al−Si−Sr,Al−Si−Sr−P等,Siを主成分とする化合物粒子も含む。
このような効果は,鋳造材をそのまま切削加工して製品にする場合のみではなく,押出し材,圧延材をそのまま切削加工する場合や,それらを鍛造した素材を切削加工する場合にも得られる。
【0013】
以下,さらに本発明での合金成分限定理由を説明する。
Si:9.5〜14.5%,
Si量が9.5%未満では十分な耐摩耗性が得られないという問題がある。一方,Si量が14.5%を超えるとSrを添加しても初晶Siの晶出を抑制できない。また上記上限を超えると延性が低下する。
【0014】
Sr:40〜400ppm,P:90ppm以下,
Pは過共晶合金で晶出する初晶Siの核を形成し,初晶Siを微細化する作用を有する。しかしながら,発明者らの研究により,共晶組成以下の組成であっても合金中にPが存在する場合には,初晶Siに類似した粗大なSi粒が晶出することが判明した。粗大なSiが晶出すると,その周囲のSi濃度が低下し,Si粒の分布が不均一にもなる。
ここで,本発明では,Srを上記範囲で含有する。Srは従来,亜共晶から共晶組織において共晶Siを微細化することが知られているが,本発明者らの研究により,亜共晶から共晶組成で生成する粗大Siの晶出を抑制する効果を持つことが判明した。さらに,過共晶組成でSrを添加すると,初晶Siの晶出が制限され,微細な共晶組織が得られることをも見出したのである。
【0015】
共晶組成前後のSiを含む合金では,PがSi粒子の粗大化や不均一分布の原因となるが,SrによってPの有害性を防止できるとともに共晶Si粒も微細化できる。このSrの作用効果を発揮するためには,その含有量を40ppm以上とする必要がある。一方,Sr含有量が400ppmを超えると,P量に関わらず,Al−Si−Sr系あるいはAl−Si−Sr−P系の粗大なSi系粒子が晶出し,粗大Siと同様に切削後の面質を低下させる。従って,上記のごとく,Srは,40〜400ppmの範囲内で添加する必要がある。
【0016】
また,P量は,その量が90ppmを超えると,Pの存在による上記の不具合を抑制するために必要なSr量が400ppmを超えてしまい,上記Si系粒子によるあらたな問題が生じてしまう。そのため,P量は,90ppm以下に制限することが必要である。なお,P量の下限値は0ppmでもよいが,実製造上のコスト等の問題から0ppmとすることは困難である。したがって,P量の範囲は,0<P≦90ppmとなる。
【0017】
さらに,SrとPの含有量には,Sr量≧40+4×P量という関係を満たす必要があることが判明した。即ち,Pを含有することによる有害性を抑制するには,PをSr3P2の化合物とすることによって可能となると考えられる。そのため,P:Sr=1:4という割合となるSr量以上のSrが必要である。また,Sr添加の効果を得るには,上記のごとく40ppm以上であることが必要である。従って,上記のごとく,Sr量≧40+4×P量という関係を満たすことが必要である。この関係を満たさない場合には,Sr添加による効果が十分に得られないという問題がある。
【0018】
第2の発明は,重量比において,Si:9.5〜14.5%を含有するAl−Si系合金であって,
Sr:40〜400ppm,P:0超え90ppm以下,Cu:0.45〜3.0%,Mg:0.15〜1.0%,Fe:0.8%以下を含み,残部がAlおよび不可避的不純物よりなり,かつ,Sr≧40+P×4(ppm)の関係を満たすことを特徴とする切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金にある(請求項1)。
【0019】
本発明のAl−Si系合金は,Si,Sr,Pの含有量を上記第1の発明と同様に制限した上,更に,Cu:0.45〜3.0%,Mg:0.15〜1.0%,Fe:0.8%以下を含み,残部がAlおよび不可避的不純物よりなる点を限定したものである。以下に,Cu,Mg,Feの含有範囲の限定理由について説明する。
【0020】
Cu:0.45〜3.0%,Mg:0.15〜1.0%,
CuとMgは熱処理の際に微細化合物として析出し,強度を向上させ,耐摩耗性を向上させる。CuとMgの含有量が上記下限値未満では,十分な強度が確保できず,上記上限値を超えると延性が低下する。
【0021】
Fe:0.8%以下,
Fe量が0.8%を超えるとAl−FeやAl−Fe−Si系の粗大な化合物を形成し,切削性や延性を低下させる。なお,Fe量の下限値は0%でもよいが,実製造上のコスト等の問題から0%とすることは困難である。したがって,Fe量の範囲は,0<Fe≦0.8%となる。
【0022】
第3の発明は,重量比において,Si:9.5〜14.5%を含有するAl−Si系合金であって,
Sr:40〜400ppm,P:0超え90ppm以下,Cu:0.45〜3.0%,Mg:0.15〜1.0%,Fe:0.8%以下,Mn:0.05〜0.5%を含み,残部がAlおよび不可避的不純物よりなり,かつ,Sr≧40+P×4(ppm)の関係を満たすことを特徴とする切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金にある(請求項2)。
【0023】
本発明のAl−Si系合金は,Si,Sr,P,Cu,Mg,Feの含有量を上記第2の発明と同様に制限した上,更に,Mn:0.05〜0.5%を含み,残部がAlおよび不可避的不純物よりなる点を限定したものである。以下に,Mnの含有範囲の限定理由について説明する。
【0024】
Mn:0.05〜0.5%,
Mnは上記Fe系化合物を球状化し,Fe系化合物による延性の低下を防止する作用がある。上記下限値未満ではその効果がなく,上限を超えるとAl−Mn−Fe系の粗大な化合物を形成し,延性を低下させる。
【0025】
次に,上記第1〜第3の発明においては,上記Al−Si系合金は,その鋳造材の状態での断面観察により観察されるSiを含有するSi系粒子の円相当最大粒径が30μm以下であることが好ましい(請求項3)。ここでいうSi系粒子は,上記のごとく,Si単体のみならず,Al−Si−Sr,Al−Si−Sr−P等,Siを主成分とする化合物粒子も含む。このSi系粒子の円相当最大粒径が30μmを超える場合には,切削加工の際に粒子が脱落しやすくなり,表面品質を損なうおそれがある。
【0026】
第4の発明は,上記第1〜第3の発明のAl−Si系合金を鋳造する方法であって,
上記Al−Si系合金の溶湯が凝固開始してから凝固完了までの時間が300秒以下であることを特徴とする切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金の鋳造方法にある(請求項4)。
この鋳造方法によれば,上述した優れたAl−Si系合金を確実に製造することができる。
【0027】
上記鋳造方法の種別は特に限定するものではないが,例えば,金型鋳造,DC鋳造,あるいはプロペルチ方式や双ロール方式に代表される連続鋳造等がある。いずれの鋳造方法であっても,溶湯の凝固開始から凝固完了までの時間は300s以下にする。これを超えると,共晶Siが粗大化し,所定の効果が得られない。
【0028】
また,上記鋳造方法においては,結晶粒を微細化するためのTi,B,Cの単独添加,あるいは2種以上の同時添加を行ってもよい。
また,上記鋳造方法により得られた鋳造材を押出しや圧延,鍛造に供する場合には,押出し加工性や鍛造加工性を確保するために,均質化処理を施しても良い。均質化処理条件には特に制限はないが,均質化温度が高い場合や時間が長い場合には,Si粒子が粗大化する場合があるため,温度430〜530℃で1〜20時間保持する条件が望ましい。
【0029】
また,鋳造や鍛造によって製品形状とした場合には,その後,強度を増加させるために熱処理を施すことが好ましい。この熱処理条件にも特に制限はないが,温度430℃〜530℃に0.5〜12時間保持する溶体化処理の後に水冷し,温度150〜250℃に2〜48時間保持する時効処理を行うことが望ましい。
【0030】
【実施例】
本発明の実施例に係る切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金及びその鋳造方法につき説明する。
本例では,本発明の実施例として8種類のAl−Si系合金(実施例1〜実施例8)を作製すると共に,比較例として7種類のAl−Si系合金(比較例1〜比較例7)を作製し,耐摩耗性,切削性,その他の特性を評価する試験を行った。なお,比較例1〜7は,いずれも本発明の成分範囲から外れる成分組成を有するものであり,また,比較例7は,JIS4032合金に当たる従来材である。
【0031】
実施例1〜8及び比較例1〜7のAl−Si系合金のサンプルは,次のようにして作製した。
まず,表1に示す成分組成を有する溶湯を調整後,700℃に保持し,銅金型によって25〜200mm厚の鋳塊を作製した。鋳造時には溶湯中に挿入した熱電対によって凝固時間を測定した。そして,得られた鋳塊から,表1に示す凝固時間が得られた部位を選択してサンプルを採取した。
【0032】
そして,採取したサンプルの組織を光学顕微鏡で400倍に拡大し,点算法により個々のSi系粒子の面積を算出した後,その面積に相当する円の直径を求め,その中の最大値をSi粒子の円相当最大粒子径として表1に示した。
【0033】
また,サンプルに500℃×1時間の溶体化処理を施した後に水冷し,さらに180℃×7時間の時効処理を施して,摩擦試験片,切削試験片,引張試験片を採取した。
摩耗試験には大越式摩耗試験機を用い,荷重2.1kg,摩擦速度2m/s,摩擦距離600m,相手材FC300(JIS G5501)という条件で実施し,比摩耗量を測定した。測定結果は表1に示す。
【0034】
切削試験には,NC旋盤を用い,元径23mm,長さ200mmの試験片表面を回転数1500rpm,送り0.1mm/rev,切込0.2mmの条件で先端0.8Rの超硬チップで10回切削し,チップ逃げ面の摩耗幅を測定した。
また,天然ダイヤモンドチップを用い,同一送り,同一切込条件で試験片表面を3回切削した後,表面を目視で観察し,表面状態を比較した。表面に脱落痕や引っ掻き傷が少しも観察されなかった場合を良好(○),少しでも観察された場合を不合格(×),さらに不合格の中でも比較的多くの脱落痕や引っ掻き傷が観察された場合を(××)として表1に示した。
【0035】
引張試験はJIS5号試験片を用いて実施した。得られた引張強さ及び伸びを表1に示す。
また,表1には,Sr=40+P×4(ppm)として求めた値をSr必要量として示した。
【0036】
【表1】
【0037】
表1より知られるごとく,本発明の実施例1〜8では,工具摩耗と表面品質で評価される切削性が良好であり,耐摩耗性,引張強さ,伸びともにJIS4032合金(比較例7)と同等以上である。一方,比較例1〜7は,少なくとも一つの評価項目において実施例1〜7に比べて劣っていた。
【0038】
即ち,比較例1は,Sr<40+P×4であるため,Si系粒子が粗大化し,面質を低下させる。また,Mg量が下限値を外れているため,強度が低い。
比較例2は,Cu量が下限値を外れているため,強度が低い。また,Fe量が上限値を越えているため,粗大な化合物を形成し,切削性や延性が低い。
比較例3は,Si量が上限値を越えているため,粗大な初晶Siが晶出し,切削性や延性が低い。
比較例4は,Si量が下限値を外れているため,耐磨耗性が低い。また,Cu量が上限値を越えているため,延性が低い。
【0039】
比較例5は,Sr量が上限値を越えているため,Srを含む粗大なSi系粒子が晶出し,面質を低下させる。
比較例6は,凝固時間が長いため,Si系粒子が粗大化し,面質を低下させる。
比較例7は,JIS4032合金であってSrを含んでいないものであり,粗大なSi系粒子が晶出し,面質を低下させる。
【0040】
【発明の効果】
上記のごとく,本発明によれば,従来,耐摩耗性と切削性の両立が困難であったAl−Si系合金であって,良好な耐摩耗性と切削性,さらには機械的性質が得られ,Al−Si系合金を用いた耐摩耗製品の製造コスト削減と品質向上を図ることができる。
Claims (4)
- 重量比において,Si:9.5〜14.5%を含有するAl−Si系合金であって,
Sr:40〜400ppm,P:0超え90ppm以下,Cu:0.45〜3.0%,Mg:0.15〜1.0%,Fe:0.8%以下を含み,残部がAlおよび不可避的不純物よりなり,かつ,Sr≧40+P×4(ppm)の関係を満たすことを特徴とする切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金。 - 重量比において,Si:9.5〜14.5%を含有するAl−Si系合金であって,
Sr:40〜400ppm,P:0超え90ppm以下,Cu:0.45〜3.0%,Mg:0.15〜1.0%,Fe:0.8%以下,Mn:0.05〜0.5%を含み,残部がAlおよび不可避的不純物よりなり,かつ,Sr≧40+P×4(ppm)の関係を満たすことを特徴とする切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金。 - 請求項1又は2において,上記Al−Si系合金は,その鋳造材の状態での断面観察により観察されるSiを含有するSi系粒子の円相当最大粒径が30μm以下であることを特徴とする切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のAl−Si系合金を鋳造する方法であって,
上記Al−Si系合金の溶湯が凝固開始してから凝固完了までの時間が300秒以下であることを特徴とする切削性に優れた耐摩耗Al−Si系合金の鋳造方法。
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