JP4148305B2 - インターホン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインターホン装置に係わり、特に玄関機に映像の再生機能および選局等の呼出操作の案内機能を付加させたインターホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のインターホン装置として、図2のブロック図に示す構成の集合住宅インターホン装置が提案されている。
同図に示す集合住宅インターホン装置は、集合住宅の玄関(集合玄関)に設置された集合玄関機101と、集合住宅の複数の住戸内にそれぞれ設置された居室機102a、102b、・・・と、集合玄関機101と各居室機102a、102b、・・・とを接続する伝送路上に設置された制御装置103とで構成されている。
【0003】
集合玄関機101には、訪問者により住戸内の居住者を呼び出す呼出(呼出操作)時に押下操作される入力部110をなす住戸に予め割り当てられた部屋番号を選局して入力するテンキースイッチ110a、テンキースイッチ110aにて部屋番号を入力後に押下する呼出ボタン110bと、上述の選局等の呼出操作を案内するとともに入力された部屋番号を出力表示する玄関機液晶表示部111と、呼出操作時の訪問者の映像を撮像するカメラ112と、訪問者が呼び出した住戸内の居住者との通話を成立させるために用いる玄関機マイク113、玄関機スピーカ114とが備えられている。
【0004】
居室機102a、102b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、集合玄関機101の訪問者からの呼び出しを報知するための呼出音を鳴動する拡声スピーカ120と、集合玄関機101のカメラ112にて撮像された映像を出画する居室機液晶モニタ121と、呼び出された居住者が訪問者との通話を成立させるために用いる居室機マイク122a、居室機レシーバ122bからなるハンドセット122とが備えられている。
【0005】
また、集合玄関機101と制御装置103は伝送路L101により、制御装置103と各居室機102a、102b、・・・は伝送路L102a、L102b、・・・によりそれぞれ接続されている。
このような集合住宅インターホン装置において、訪問者が集合玄関に設置された集合玄関機101から例えば居室機102aが設置された住戸内の居住者を呼び出すために、集合玄関機101の玄関機液晶表示部111に出力表示された選局等の呼出操作案内にしたがって、入力部110のテンキースイッチ110aを用いて呼び出す住戸に予め割り当てられた部屋番号を入力すると、この部屋番号は玄関機液晶表示部111にて出力表示され、これを確認後に呼出ボタン110bを押下することにより呼出操作が成立し、部屋番号情報が含有された呼出信号S101が伝送路L101を介して制御装置103に伝送される。制御装置103は入力された呼出信号S101の部屋番号情報を検出して部屋番号に割り当てられた住戸内に設置された居室機102aへの信号伝送路を形成することから、呼出信号S101は形成された信号伝送路である伝送路L102aを介して居室機102aに伝送される。
【0006】
居室機102aに入力された呼出信号S101は該居室機内で適宜に信号処理(詳述せず)され、拡声スピーカ120から集合玄関機101の訪問者からの呼び出しを報知する呼出音として鳴動され居室機102aは待受状態から呼出状態に移行される。また、呼出状態の居室機102aからの電源供給により集合玄関機101のカメラ112が動作を開始して訪問者の映像を撮像する。この映像は映像信号S102として上述の呼出信号S101と同様な経路を伝送され居室機102aの居室機液晶モニタ121にて出画される。更に、上述の拡声スピーカ120にて鳴動された呼出音、居室機液晶モニタ121にて出画された訪問者の映像により、呼出操作を行った訪問者の存在を確認した居住者がハンドセット122を取り上げ呼出応答すると、伝送路L102a、制御装置103、伝送路L101を介してハンドセット122の居室機マイク122a、居室機レシーバ122bと、集合玄関機101の玄関機マイク113、玄関機スピーカ114間の通話路が形成され、この通話路を介して音声信号の送受が可能となり通話が成立する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の集合住宅インターホン装置は上述のように構成されているので、呼出操作を行う訪問者は集合玄関機101にて自己の映像を確認することができず、例えば訪問者(の被写体)がカメラ112が有する所定の撮像画角から外れた場合には、呼び出された住戸内の居住者は拡声スピーカ120にて鳴動された呼出音の確認のみで居室機液晶モニタ121にて出画された訪問者を正確に判別できないことから、呼出(呼出操作)時における防犯性等の向上が阻害される恐れがあるといった難点があった。
【0008】
本発明は上述の難点を解消するためになされたもので、訪問者が呼出操作を行う玄関機(集合玄関機)に、カメラにて撮像された映像を出画するとともに選局等の呼出操作を案内する玄関機液晶モニタを設けることにより、訪問者は自己の映像を確認できるとともに呼び出された居住者もより正確な訪問者の映像を確認後に呼出応答できるインターホン装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明によるインターホン装置は、玄関機のカメラで撮像された映像信号を居室機の居室機液晶モニタで出画し、玄関機の玄関機マイク、玄関機スピーカと、居室機のハンドセットの居室機マイク、居室機レシーバとで通話を行うインターホン装置であって、玄関機は、映像信号を出画する玄関機液晶モニタを備えたものである。
【0010】
また、本発明によるインターホン装置の玄関機液晶モニタは、玄関機の操作案内等の機能を兼用するものである。
このようなインターホン装置によれば、訪問者が呼出操作を行う玄関機(集合玄関機)に、カメラにて撮像された映像を出画するとともに選局等の呼出操作を案内する玄関機液晶モニタを設けることにより、訪問者は自己の映像を確認できるとともに呼び出された居住者もより正確な訪問者の映像を確認後に呼出応答できることから、呼出(呼出操作)時における防犯性の向上が図れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるインターホン装置を適用した好ましい形態の一実施例について、図面を参照して説明する。
図1は本発明によるインターホン装置の一実施例を集合住宅に適用させた場合の構成を示すブロック図であり、集合住宅の玄関(集合玄関)に設置され、訪問者による選局等の呼出操作機能およびその操作案内機能、訪問者の映像を撮像および出画する映像撮像機能および映像再生機能、訪問者が呼び出した住戸内の居住者との通話を成立させる通話機能をそれぞれ備えた集合玄関機1と、集合住宅の複数の住戸内にそれぞれ設置され、上述の集合玄関機1からの呼出報知機能、集合玄関機1にて撮像された映像を出画する映像再生機能、呼び出された住戸内の居住者が訪問者との通話を成立させる通話機能をそれぞれ備えた居室機2a、2b、・・・と、集合玄関機1と居室機2a、2b、・・・とを接続する伝送路上に設置され、入出力される諸信号を適宜に信号処理して信号伝送路を形成する制御装置3とで構成されている。
【0012】
集合玄関機1には、訪問者により住戸内の居住者を呼び出す呼出(呼出操作)時に押下操作される入力部10をなす住戸に割り当てられた部屋番号を選局して入力するテンキースイッチ10a、テンキースイッチ10aにて部屋番号を入力後に押下する呼出ボタン10bと、上述の選局等の呼出操作の案内、入力された部屋番号の出力表示、および後述するカメラ12にて撮像された訪問者の映像を出画する玄関機液晶モニタ11と、呼出操作時の訪問者の映像を撮像するカメラ12と、訪問者が呼び出した住戸内の居住者との通話を成立させるために用いる玄関機マイク13、玄関機スピーカ14とが備えられている。
【0013】
居室機2a、2b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、集合玄関機1の訪問者からの呼び出しを報知するための呼出音を鳴動する拡声スピーカ20と、集合玄関機1のカメラ12にて撮像された映像を出画する居室機液晶モニタ21と、呼び出された居住者が訪問者との通話を成立させるために用いる居室機マイク22a、居室機レシーバ22bからなるハンドセット22とが備えられている。
【0014】
また、集合玄関機1と制御装置3は伝送路L1により、制御装置3と各居室機2a、2b、・・・は伝送路L2a、L2b、・・・によりそれぞれ接続されている。
このように構成されたインターホン装置において、以下、その動作について説明する。
訪問者が集合玄関に設置された集合玄関機1から例えば居室機2aが設置された住戸内の居住者を呼び出すために、集合玄関機1の玄関機液晶モニタ11に出力表示された選局等の呼出操作案内にしたがって、入力部10のテンキースイッチ10aを用いて呼び出す住戸に予め割り当てられた部屋番号を入力すると、この部屋番号は玄関機液晶モニタ11にて出力表示され、これを確認後に呼出ボタン10bを押下することにより呼出操作が成立し、部屋番号情報が含有された呼出信号S1が伝送路L1を介して制御装置3に伝送される。制御装置3は入力された呼出信号S1の部屋番号情報を検出して部屋番号に割り当てられた住戸内に設置された居室機2aへの信号伝送路を形成することから、呼出信号S1は形成された信号伝送路である伝送路L2aを介して居室機2aに伝送される。
【0015】
居室機2aに入力された呼出信号S1は該居室機内で適宜に信号処理(詳述せず)され、拡声スピーカ20から集合玄関機1の訪問者からの呼び出しを報知する呼出音として鳴動され居室機2aは待受状態から呼出状態に移行される。また、呼出状態の居室機2aからの電源供給により集合玄関機1のカメラ12が動作を開始して訪問者の映像を撮像する。この映像は玄関機液晶モニタ11にて出画され、呼出操作を行う訪問者は自己の映像を玄関機液晶モニタ11にて確認でき自己の映像をカメラ12の所定の撮像画角内に収めることが可能となる。また、集合玄関機1のカメラ12にて撮像された映像は、映像信号S2として上述の呼出信号S1と同様な経路を伝送され居室機2aの居室機液晶モニタ21にて出画される。よって、上述の拡声スピーカ20から放音される呼出音、居室機液晶モニタ21にて出画された訪問者の正確な映像により、呼出操作を行った訪問者の存在を確認した居住者がハンドセット22を取り上げ呼出応答すると、伝送路L2a、制御装置3、伝送路L1を介してハンドセット22の居室機マイク22a、居室機レシーバ22bと、集合玄関機1の玄関機マイク13、玄関機スピーカ14間の通話路が形成され、この通話路を介して音声信号の送受が可能となり通話が成立する。
【0016】
尚、上記実施例では本発明によるインターホン装置を集合住宅に適用させた場合について説明したが、これに限定されず、戸建住宅に適用させてもよく上記実施例と同様な効果を奏する。すなわち、戸建住宅に適用させた場合には上述の集合玄関機をテンキースイッチを除いた各部で構成させ、呼出操作については呼出ボタンの押下のみで可能とすることにより呼出操作の簡素化が図れる。また、玄関機と居室機とを制御装置を介在させずに接続することが可能となることから、該装置の施工時における施工コストを低減できる。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のインターホン装置によれば、訪問者が呼出操作を行う玄関機(集合玄関機)に、カメラにて撮像された映像を出画するとともに選局等の呼出操作を案内する玄関機液晶モニタを設けることにより、訪問者は自己の映像を確認できるとともに、呼び出された居住者もより正確な訪問者の映像を確認後に呼出応答できることから呼出(呼出操作)時の防犯性の向上が図れ、集合住宅のみならず戸建住宅にも利用可能であることから該装置の汎用性の向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインターホン装置の一実施例を集合住宅に適用させた集合住宅インターホン装置の構成を示すブロック図。
【図2】従来の集合住宅インターホン装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1・・・・・玄関機(集合玄関機)
2a、2b、・・・ ・・・・・(複数の)居室機
11・・・・・玄関機液晶モニタ
12・・・・・カメラ
13・・・・・玄関機マイク
14・・・・・玄関機スピーカ
21・・・・・居室機液晶モニタ
22・・・・・ハンドセット
22a・・・・・居室機マイク
22b・・・・・居室機レシーバ
S2・・・・・映像信号

Claims (2)

  1. 玄関機(1)のカメラ(12)で撮像された映像信号(S2)を居室機(2a、2b、・・・)の居室機液晶モニタ(21)で出画し、前記玄関機の玄関機マイク(13)、玄関機スピーカ(14)と、前記居室機のハンドセット(22)の居室機マイク(22a)、居室機レシーバ(22b)とで通話を行うインターホン装置であって、
    前記玄関機は、前記映像信号を出画する玄関機液晶モニタ(11)を備えたことを特徴とするインターホン装置。
  2. 前記玄関機液晶モニタは、前記玄関機の操作案内等の機能を兼用するものであることを特徴とする請求項1記載のインターホン装置。
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