JP4148020B2 - Nrdガイドbpsk変調器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信装置の送信回路で用いられるBPSK変調器に関するものであり、特に、伝送線路に非放射性誘電体線路を用いたNRDガイドBPSK変調器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
非放射性誘電体線路(以下、NRDガイドという)は、自由空間における半波長以下の間隔で平行に隔てられた基部導体板と対向導体板で誘電体線路を挟装しただけの簡便な構造でありながら、低損失でしかも曲がりや不連続部で不要放射が発生しない特徴を有する伝送線路である。このNRDガイドを用いたNRDガイドBPSK変調器が既に報告されており、電気長が90°の奇数倍異なる2つの伝送線路を、ダイオードを用い電磁波の透過と反射を選択できるスイッチで切り換えて実現している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、(特許文献1)に記載の従来のNRDガイドBPSK変調器について説明する。図4は従来のNRDガイドBPSK変調器の一部破断斜視図である。
【0004】
図4において、50は基部導電板2と自由空間における半波長以下の間隔で基部導電板2と平行に隔てられた対向導体板3とを備えた従来のNRDガイドBPSK変調器、51は電磁波の入力端子、52a,52bはサーキュレータである。サーキュレータ52aに入力された電磁波は半時計回り方向に隣り合う端子から出力され、サーキュレータ52bに入力された電磁波は時計回り方向に隣り合う端子から出力される。53a,53b,53cは伝送線路、54は誘電体基板にダイオードが実装されたダイオードスイッチであり、ダイオードのバイアス電流によって入射した電磁波の透過と反射を切り換えるものである。55a,55bはベンド、56はダイオードスイッチ54に内蔵されているダイオードのバイアス電流を制御してダイオードスイッチ54の透過と反射を切り換える信号源、57は方向性結合器、58a,58b,58c,58dは方向性結合器57の入出力端子、59,60は終端器、61は変調された電磁波の出力端子である。
【0005】
以上のように構成されたNRDガイドBPSK変調器について、以下その動作を説明する。
【0006】
変調される電磁波は入力端子51から入力され、サーキュレータ52aとサーキュレータ52bを介して、ダイオードスイッチ54に到達する。
【0007】
ここで、信号源56によってダイオードスイッチ54を透過状態にすると、電磁波はダイオードスイッチ54を透過し、ベンド55aとベンド55bを伝送した後、方向性結合器57の入出力端子58dに入力され、入出力端子58bと入出力端子58cに分配される。そのうちの入出力端子58bに分配された電磁波が出力端子60から出力される。
【0008】
一方、信号源56によってダイオードスイッチ54を反射状態にすると、電磁波はダイオードスイッチ54で反射されてサーキュレータ52bにもどり、伝送線路53cを往復した後、サーキュレータ52bとサーキュレータ52aを経由して方向性結合器57に入力され、次いで入出力端子58bと入出力端子58cに分配される。そのうちの入出力端子58bに分配された電磁波が出力端子61から出力される。
【0009】
ここで、電磁波がダイオードスイッチ54を透過した時とダイオードスイッチ54で反射されたときの、ダイオードスイッチ54に入射されてから入出力端子58bに到達するまでの2つの伝送経路の経路差の電気長が180°の奇数倍になるように伝送線路53bの長さを事前に設定しておく。このような構成にすることで、信号源56からの制御により出力端子61に出力される電磁波の位相を180°切り換えることができるNRDガイドBPSK変調器が得られる。
【0010】
なお、終端器60は、伝送線路53cの端部に到達した電磁波の一部を吸収し、その吸収量を伝送線路53cとの間隔を変えて調整することにより、ダイオードスイッチ54を透過したときと、ダイオードスイッチ54で反射されたときの出力を等しくするためのものである。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−174512号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のNRDガイドBPSK変調器では、ダイオードスイッチと方向性結合器を2つのベンドを用いて接続しているため、小型化することが困難で寸法が大型化するという課題を有していた。NRDガイドのベンドでは、ベンド出力端での不要モード発生に伴う損失が最小となるように、曲率半径に合わせて中心角を決めるが、NRDガイドのベンドの特性として、曲率半径を大きくすると不要モード発生に伴う損失が最小となる中心角は小さくなり、また曲率半径を小さくすると不要モード発生に伴う損失が最小となる中心角は大きくなる。そのため、従来のNRDガイドBPSK変調器において、片方のベンドの曲率半径を小さくすると、組み合わせるもう一つのベンドは中心角が小さく曲率半径が大きいものになるため、ベンド部分全体としては形状が大きくなり小型化が困難だからである。
【0013】
本発明は上記課題を解決するものであり、方向性結合器とサーキュレータを接続するためのベンドが不要な新しい構造の小型のNRDガイドBPSK変調器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のNRDガイドBPSK変調器は、平板状の基部導体板と、前記基部導体板に対向して平行に配設された平板状の対向導体板と、前記基部導体板と前記対向導体板との間に配設された第1誘電体線路及び第2誘電体線路と、前記第1誘電体線路の一端に形成され電磁波が入力される電磁波入力端子と、前記第1誘電体線路と前記第2誘電体線路とを近接配置して結合させ前記第1誘電体線路の前記電磁波入力端子から入力された電磁波の電力を前記第1誘電体線路の他端に形成された第1端子と前記第2誘電体線路の一端に形成された第2端子とに等分配する方向性結合器と、前記第1端子に一端が接続され所望の周波数における電気長が90°の奇数倍の伝送線路である位相線路と、前記位相線路の他端及び前記第2端子の各々に近接設置された第1吸収/反射手段及び第2吸収/反射手段と、前記第1吸収/反射手段及び前記第2吸収/反射手段に接続され前記第1吸収/反射手段及び前記第2吸収/反射手段を制御する信号源と、前記第2誘電体線路の他端に形成された電磁波出力端子と、を備えた構成を有している。
【0015】
この構成により、方向性結合器に入力された電磁波が第1端子と第2端子とに分配され、第1吸収/反射手段又は第2吸収/反射手段の内の信号源によって反射状態にされた側の電磁波が出力され位相線路を往復する間に電気長が180°の奇数倍長くなるため、第1吸収/反射手段又は第2吸収/反射手段の吸収/反射を交互に選択することによりBPSK変調を実現でき、方向性結合器に吸収/反射手段が接続されただけの極めて小型のNRDガイドBPSK変調器を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載のNRDガイドBPSK変調器は、平板状の基部導体板と、基部導体板に対向して平行に配設された平板状の対向導体板と、基部導体板と対向導体板との間に配設された第1誘電体線路及び第2誘電体線路と、第1誘電体線路の一端に形成され電磁波が入力される電磁波入力端子と、第1誘電体線路と第2誘電体線路とを近接配置して結合させ第1誘電体線路の電磁波入力端子から入力された電磁波の電力を第1誘電体線路の他端に形成された第1端子と第2誘電体線路の一端に形成された第2端子とに等分配する方向性結合器と、第1端子に一端が接続され所望の周波数における電気長が90°の奇数倍の伝送線路である位相線路と、位相線路の他端及び第2端子の各々に近接設置された第1吸収/反射手段及び第2吸収/反射手段と、第1吸収/反射手段及び第2吸収/反射手段に接続され第1吸収/反射手段及び第2吸収/反射手段を制御する信号源と、第2誘電体線路の他端に形成された電磁波出力端子と、を備えた構成を有している。
【0017】
この構成により、以下のような作用が得られる。
【0018】
(1)電磁波入力端子から第誘電体線路に入力された電磁波は、方向性結合器によって第1端子と第2端子に分配される。信号源によって第1吸収/反射手段を反射状態にして第2吸収/反射手段を吸収状態にすると、方向性結合器に電磁波入力端子から入力された電磁波のうち、第1端子側に分配された電磁波が第1吸収/反射手段で反射されて電磁波出力端子に達する。一方、第1吸収/反射手段を吸収状態にして第2吸収/反射手段を反射状態にすると、第2端子側に分配された電磁波が第2吸収/反射手段で反射されて電磁波出力端子に達する。第1端子には、所望する周波数において90°の奇数倍の電気長をもつ位相線路が接続されているため、第1吸収/反射手段で反射される電磁波は、位相線路を往復するため第2の吸収/反射手段で反射される電磁波と比べて180°の奇数倍位相が異なる。このため、第1吸収/反射手段と第2吸収/反射手段の吸収/反射状態を信号源で切り換えることにより、電磁波出力端子に達する電磁波の位相を180°の奇数倍切り換えることができる。これにより、従来のBPSK変調器が必要としていたサーキュレータと方向性結合器を接続するベンドが不要で、方向性結合器に吸収/反射手段を接続しただけの小型のNRDガイドBPSK変調器を実現できる。
【0019】
ここで、第1吸収/反射手段、第2吸収/反射手段としては、位相線路の他端や第2端子の各々に近接設置されたダイオードと、ダイオードに接続された終端器等の電磁波吸収部又は抵抗器と、を備えたものが好適に用いられる。
【0020】
ダイオードとしては、信号源のバイアス電圧によってインピーダンスが変化するPINダイオード、点接触ダイオード、ショットキーダイオード、PNダイオード等が用いられる。
【0021】
電磁波吸収部としては、電磁波入力側にくさび状の切欠が形成された抵抗膜が同じ厚みの誘電体片で挟装され基部導体板と対向導体板の間隔の中心に位置するように形成された構造を有する終端器等が好適に用いられる。
【0022】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のNRDガイドBPSK変調器であって、電磁波入力端子に接続されたサーキュレータ出力端子とサーキュレータ入力端子とアイソレーション端子とを有するサーキュレータと、アイソレーション端子に接続された電磁波吸収部と、を備えた構成を有している。
【0023】
この構成によって、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
【0024】
(1)電磁波入力端子から入力された電磁波は、第1吸収/反射手段と第2の吸収/反射手段のどちらで反射させても、各々で反射された電磁波の電力の半分が電磁波入力端子に戻る。ここで、NRDガイドBPSK変調器に入力する電磁波を生成する発振器が当該発信器を備えた外部回路と十分にアイソレーションされていないと、電磁波入力端子へ戻った電磁波が発振器へ入力された際に発振器の安定性を損なう場合がある。しかし、電磁波吸収部がアイソレーション端子に接続されたサーキュレータのサーキュレータ出力端子が電磁波入力端子へ接続されているので、電磁波吸収部で不要な電磁波を吸収させることにより、電磁波を生成する発振器と外部回路とのアイソレーションが十分でない場合でも安定して動作させ、出力電力や位相の変動を少なくすることができる。
【0025】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のNRDガイドBPSK変調器であって、第1吸収/反射手段及び第2吸収/反射手段が、電極に実装された検波作用を有する検波用ダイオードと、検波用ダイオードと直列に接続された抵抗器と、を備えた構成を有している。
【0026】
この構成により、請求項1又は2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
【0028】
)電磁波を熱変換して吸収する手段が抵抗器であることから、第1吸収/反射手段や第2吸収/反射手段の小型化も実現でき、さらに小型化することができる。
【0029】
)構成をより簡単にすることができるとともに、終端器等の高価な部品も使用する必要がなく汎用化することができる。
【0030】
ここで、検波用ダイオードとしては、ショットキーバリアダイオード,点接触ダイオード,PNダイオード等の検波作用を有するものが用いられる。
【0031】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1に記載のNRDガイドBPSK変調器であって、整合回路が、位相線路の他端と第1吸収/反射手段との間に、及び/又は、第2端子と第2吸収/反射手段との間に接続された構成を有している。
【0032】
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
【0033】
(1)整合回路を備えているので、第1吸収/反射手段の吸収状態における反射波を低減させ、電磁波出力端子から出力される出力電力が減少するのを防止することができる。第1吸収/反射手段で反射されて電磁波出力端子に到達する反射波の位相と、第2吸収/反射手段で反射されて電磁波出力端子に到達する反射波の位相は、位相線路によって180°の奇数倍異なるため、第1吸収/反射手段と第2吸収/反射手段のいずれが吸収状態であるにもかかわらず反射波が存在すると、それの反射波によって電磁波出力端子から出力される電磁波を打ち消し出力電力が低減されるからである。
【0034】
ここで、整合回路としては、空隙,誘電体線路を構成する誘電体、高誘電率の材質で形成された高誘電率薄板、高誘電率薄板,空隙,誘電体線路を構成する誘電体等が用いられる。
【0035】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の内いずれか1に記載のNRDガイドBPSK変調器であって、第1吸収/反射手段、及び/又は、第2吸収/反射手段と直列に接続された高周波チョークを備えた構成を有している。
【0036】
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
【0037】
(1)第1吸収/反射手段、第2吸収/反射手段と信号源とに直列に接続された高周波チョークを備えているので、信号源やグランド側への電磁波の漏れがなくなり、電磁波出力端子から出力される電磁波の損失を防止することができ出力電力の減少を防ぐことができる。第1吸収/反射手段又は第2吸収/反射手段に入力された電磁波が、第1吸収/反射手段等を制御する信号源側やグランド側へ漏れると、第1吸収/反射手段等が反射状態のときの電磁波の電力が少なくなり出力電力が減少するからである。
【0038】
ここで、高周波チョークとしては、フッ素樹脂製等で形成された誘電体基板に銅箔等の金属箔で形成された伝送線路,コイルやコンデンサ等の集中定数素子等で形成され、外部回路をみたインピーダンスを高めて電磁波の遮断するものが用いられる。
【0039】
高周波チョークは、第1吸収/反射手段や第2吸収/反射手段のダイオードと信号源との間、第1吸収/反射手段や第2吸収/反射手段のダイオードとグランドとの間に直列に接続することができる。
【0040】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0041】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるNRDガイドBPSK変調器の一部破断斜視図である。
【0042】
図1において、1は実施の形態1におけるNRDガイドBPSK変調器、2は平板状の基部導体板、3は自由空間における半波長以下の間隔で基部導体板2と平行に配設された対向導体板である。なお、対向導体板3は一部のみを示し内部構造がみえるようにしている。4は基部導体板2と対向導体板3との間に配設された第1誘電体線路、5は基部導体板2と対向導体板3との間に第1誘電体線路4とは別に配設された第2誘電体線路、6は第1誘電体線路4と第2誘電体線路5とを近接設置して結合させて形成した方向性結合器、7は第1誘電体線路4の一端に形成され電磁波が入力される電磁波入力端子、8は第1誘電体線路4の他端に形成された第1端子、9は第2誘電体線路5の一端に形成された第2端子、10は第2誘電体線路5の他端に形成された電磁波出力端子である。なお、方向性結合器6を構成する第1誘電体線路4と第2誘電体線路5の間隔は、電磁波入力端子7から入力された電磁波の電力が第1端子8と第2端子9に等分配されるように設定されている。11は第1端子8に一端が接続され所望の周波数における電気長が90°の奇数倍の伝送線路である位相線路、12,12aは位相線路11の他端,第2端子9の各々に接続された空隙,誘電体線路等で形成された整合回路、13は位相線路11の他端に整合回路12を介して接続されフッ素樹脂等で形成された誘電体基板、14は第2誘電体線路5の第2端子9に整合回路12aを介して接続されフッ素樹脂等で形成された誘電体基板、15,16は誘電体基板13,14上に銅箔等の金属箔で形成され電磁波を受信する電極、15aは電極15に実装され整合回路12を介して位相線路11の他端に近接設置されたPINダイオード等のダイオード、16aは電極16に実装され整合回路12aを介して第2端子9に近接設置されたPINダイオード等のダイオード、17は電極15と電極15に実装されたダイオード15aとを備えたダイオードスイッチ、18は電極16と電極16に実装されたダイオード16aとを備えたダイオードスイッチ、19,20は銅箔等の金属箔で誘電体基板13,14上に形成され特性インピーダンスが小さい幅広部と特性インピーダンスが大きい幅狭部とが伝送波長の4分の1周期の長さで繰り返し形成された高周波チョークである。高周波チョーク19はダイオード15aと直列に接続され、高周波チョーク19の一端は接地されている。高周波チョーク20はダイオード16aと直列に接続され、高周波チョーク20の一端は接地されている。21はダイオード15aに接続された電磁波吸収部としての終端器、21a,21bは終端器21のフッ素樹脂等で形成された板状の誘電体片、21cは誘電体片21a,21bに挟装される薄膜状の抵抗膜である。抵抗膜21cは電磁波入力側(ダイオードスイッチ17側)にテーパー状の切欠を形成し、電磁波入力端で反射が生じないようにしている。抵抗膜21cは同じ厚さを有する誘電体片21a,21bで挟装され基部導体板2と対向導体板3の間隔の中心に位置するように配設されている。22はダイオード16aに接続された電磁波吸収部としての終端器であり、終端器21と同様の構成を有している。23は電極15,16に接続されダイオードスイッチ17,18に内蔵されているダイオード15a,16aへのバイアス電流の有無を切り換える正電圧と不電圧の出力が可能な信号源である。
【0043】
ここで、本実施の形態においては、ダイオード15aが内蔵されたダイオードスイッチ17と終端器21とが第1吸収/反射手段を構成しており、ダイオード16aが内蔵されたダイオードスイッチ18と終端器22とが第2吸収/反射手段を構成している。また、信号源23の出力が正電圧の場合に、ダイオードスイッチ17のダイオード15aにバイアス電流が流れるような向きに電極15にダイオード15aが実装されており、負電圧の場合に、ダイオードスイッチ18のダイオード16aにバイアス電流が流れるような向きに電極16にダイオード16aが実装されている。また、ダイオード15aに信号源23からバイアス電圧が印加されたときに、ダイオード15a,電極15,終端器21と、位相線路11とのインピーダンスの整合がとれるように整合回路12が設計されている。また、ダイオード16aに信号源23からバイアス電圧が印加されたときに、ダイオード16a,電極16,終端器22と、第2端子9とのインピーダンスの整合がとれるように整合回路12aが設計されている。
【0044】
また、第1誘電体線路4と第2誘電体線路5は、第1誘電体線路4の第2誘電体線路5との最接近点から第1端子8までの電気長と、第2誘電体線路5の第1誘電体線路4との最接近点から第2端子9までの電気長が等しくなるように形成されている。位相線路11は所望の周波数で電気長が90°異なるように形成されている。第1誘電体線路4,第2誘電体線路5を信号が伝送することによって生じる位相差を相殺するとともにBPSK変調を実現するためである。
【0045】
以上のように構成された実施の形態1におけるNRDガイドBPSK変調器について、以下その動作を説明する。
【0046】
電磁波は方向性結合器6を構成する第1誘電体線路4の電磁波入力端子7から入力され、第1端子8と第2端子9に等しく電力が分配される。第2端子9に到達した電磁波は、整合回路12aを経てダイオードスイッチ18へ到達する。第1端子8に到達した電磁波は、位相線路11と整合回路12を経てダイオードスイッチ17へ到達する。
【0047】
信号源23の出力電圧が正の場合には、ダイオードスイッチ18は電磁波を反射し、ダイオードスイッチ17は電磁波を透過する。ダイオードスイッチ18で反射された電磁波は、方向性結合器6の第2端子9に入力され、方向性結合器6で等しく電力が分配された後、電磁波出力端子10から出力される。一方、ダイオードスイッチ17に到達し透過した電磁波は終端器21で吸収される。
【0048】
信号源23の出力電圧が負の場合には、ダイオードスイッチ18は電磁波を透過し、ダイオードスイッチ17は電磁波を反射する。ダイオードスイッチ17で反射された電磁波は、位相線路11を経て方向性結合器6の第1端子8に入力され、等しく電力が分配されたあと電磁波出力端子10から出力される。一方、ダイオードスイッチ18に到達した電磁波は終端器22で吸収される。
【0049】
電磁波が電磁波入力端子7から入力された後、ダイオードスイッチ18で反射されて電磁波出力端子10に至るまでの伝送経路の電気長と、ダイオードスイッチ17で反射されて電磁波出力端子10に至るまでの伝送経路の電気長の差は、位相線路11の往復分である180°である。よって、信号源23によって、ダイオードスイッチ17,18の透過と反射を切り換えることで、電磁波出力端子10から出力される電磁波の位相を所望の周波数において180°切り換えてBPSK変調を行うことができる。
【0050】
以上のように実施の形態1におけるNRDガイドBPSK変調器は構成されているので、以下のような作用が得られる。
【0051】
(1)従来のBPSK変調器が必要としていたサーキュレータと方向性結合器を接続するベンドを要さず、方向性結合器に吸収/反射手段を接続しただけの小型のNRDガイドBPSK変調器を実現できる。
【0052】
(2)整合回路を備えているので、第1吸収/反射手段の吸収状態における反射波を低減させ、電磁波出力端子から出力される出力電力が減少するのを防止することができる。
【0053】
(3)第1吸収/反射手段、第2吸収/反射手段と信号源とに直列に接続された高周波チョークを備えているので、ダイオードスイッチから外部回路をみたインピーダンスを高めグランド側への電磁波の漏れがなくなり、電磁波出力端子から出力される電磁波の損失を防止することができ出力電力の減少を防ぐことができる。
【0054】
(4)方向性結合器に入力された電磁波は等しく電力が分配されるため、いずれのダイオードスイッチで電磁波が反射されても、電磁波出力端子に達する電磁波の電力は等しくなるので、信号源でダイオードスイッチの切り換えを行ってもBPSK変調時の出力電力を一定に保つことができる。
【0055】
なお、ダイオードスイッチ17,18に用いるダイオード15a,16aの電気的特性や電極15,16の形状によっては、ダイオード15a,16aにバイアス電流を流さない方が電磁波が透過しやすい場合も考えられるが、バイアス電流によってダイオードスイッチ17,18の透過と反射の切り換えさえできれば、電磁波出力端子10から出力される電磁波の位相を180°切り換えることができるため、この場合でもBPSK変調を行うことができる。
【0056】
また、高周波チョーク19,20がダイオードスイッチ17,18とグランドとの間に接続された場合について説明したが、信号源23とダイオードスイッチ17,18との間に接続する場合もある。また、ダイオードスイッチ17,18とグランドの間、ダイオードスイッチ17,18と信号源23の間の両方に分配して接続する場合もある。これらにより、信号側への電磁波の漏れがなくなり、電磁波出力端子から出力される電磁波の損失を防止することができ出力電力の減少を防ぐことができる。
【0057】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2におけるNRDガイドBPSK変調器の一部破断斜視図である。なお、実施の形態1と同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
【0058】
1aは実施の形態2におけるNRDガイドBPSK変調器、15bは電極15に実装され検波作用を有するショットキーバリアダイオード等の検波用ダイオード、16bは電極16に実装され検波作用を有するショットキーバリアダイオード等の検波用ダイオード、17a,18aは検波用ダイオード15b,16bが実装された電磁波受信部であり、検波用ダイオード15b,16bに信号源23からバイアス電流を流すことで電極15,16に入力された電磁波は検波用ダイオード15b,16bに取り込まれて、電磁波は電磁波受信部17a,18aで受信されて直流化される。逆にバイアス電流を流さない場合には、電磁波は電磁波受信部17a、18aで反射される。30は高周波チョーク19を介して検波用ダイオード15bと直列に接続された抵抗器、31は高周波チョーク20を介して検波用ダイオード16bと直列に接続された抵抗器である。
【0059】
なお、本実施の形態においては、検波用ダイオード15bが内蔵された電磁波受信部17aと抵抗器30とが第1吸収/反射手段を構成しており、検波用ダイオード16bが内蔵された電磁波受信部18aと抵抗器31とが第2吸収/反射手段を構成している。また、信号源23の出力が正電圧の場合に、電磁波受信部17aの検波用ダイオード15bにバイアス電流が流れるような向きに電極15に検波用ダイオード17aが実装されており、負電圧の場合に、電磁波受信部18aの検波用ダイオード16bにバイアス電流が流れるような向きに電極16に検波用ダイオード16bが実装されている。
【0060】
また、第1誘電体線路4と第2誘電体線路5は、第1誘電体線路4の第2誘電体線路5との最接近点から第1端子8までの電気長と、第2誘電体線路5の第1誘電体線路4との最接近点から第2端子9までの電気長が等しくなるように形成されている。位相線路11は所望の周波数で電気長が90°異なるように形成されている。第1誘電体線路4,第2誘電体線路5を信号が伝送することによって生じる位相差を相殺するとともにBPSK変調を実現するためである。
【0061】
以上のように構成された実施の形態2におけるNRDガイドBPSK変調器について、以下その動作を説明する。
【0062】
電磁波は方向性結合器6の電磁波入力端子7から入力され、第1端子8と第2端子9に等しく電力が分配される。第2端子9に到達した電磁波は、整合回路12aを経て電磁波受信部18aへ到達する。第1端子8に到達した電磁波は、位相線路11と整合回路12bを経て電磁波受信部17aへ到達する。
【0063】
信号源23の出力電圧が正の場合には、電磁波受信部18aに到達した電磁波は反射され、電磁波受信部17aに到達した電磁波は検波用ダイオード15bで直流化され抵抗器30で熱変換される。電磁波受信部18aで反射された電磁波は、方向性結合器6の第2端子9に入力され、方向性結合器6で電磁波入力端子7と電磁波出力端子10へ電力が等分配された後、電磁波出力端子10から取り出される。
【0064】
信号源23の出力電圧が負の場合には、電磁波受信部18aに到達した電磁波は検波用ダイオード16bで直流化され、抵抗器31で熱変換される。電磁波受信部17aに到達した電磁波は反射され、位相線路11を経て方向性結合器6の第1端子8に入力された後、電磁波入力端子7と電磁波出力端子10へ電力が等分配され電磁波出力端子10から取り出される。
【0065】
電磁波が電磁波入力端子7から入力された後、電磁波受信部18aで反射されて電磁波出力端子10に至るまでの伝送経路の電気長と、電磁波受信部17aで反射されて電磁波出力端子10に至るまでの伝送経路の電気長の差は、位相線路11の往復分である180°である。よって、信号源23によって、電磁波受信部17a、18aでの電磁波の受信と反射を切り換えることで、電磁波出力端子10から出力される電磁波の位相を所望の周波数において180°切り換え、BPSK変調を行うことができる。
【0066】
以上のように実施の形態2におけるNRDガイドBPSK変調器は構成されているので、実施の形態1に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。
【0067】
(1)検波用ダイオードへ信号源から入力されるバイアス電流により電磁波の吸収と反射を切り換えることができBPSK変調を実現することができる。
【0068】
(2)電磁波を熱変換して吸収する手段が抵抗器であることから、第1吸収/反射手段や第2吸収/反射手段の小型化も実現でき、さらに小型化することができる。
【0069】
(3)構成をより簡単にすることができるとともに、終端器等の高価な部品も使用する必要がなく汎用化することができる。
【0070】
なお、電磁波受信部17a,18aに用いる検波用ダイオード15b,16bの電気的特性や電極15,16の形状によっては、検波用ダイオード15b,16bにバイアス電流を流さない方が検波用ダイオード15b,16bへ電磁波が取り込まれやすくなる場合も考えられるが、バイアス電流によって電磁波受信部17a,18aでの受信と反射を切り換えられれば出力波の位相を切り換えられるため、この場合でもBPSK変調を行うことができる。
【0071】
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3におけるNRDガイドBPSK変調器の一部破断斜視図である。なお、実施の形態1、実施の形態2と同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
【0072】
図3において、40はサーキュレータ、41はサーキュレータ40の入力端子であるサーキュレータ入力端子、42は第1誘電体線路4の電磁波入力端子7に接続されたサーキュレータ40の出力端子であるサーキュレータ出力端子、43はサーキュレータ40のアイソレーション端子、44はアイソレーション端子43に到達した電磁波を吸収する電磁波吸収部としての終端器である。
【0073】
以上のように構成されたNRDガイドBPSK変調器について、以下その動作を説明する。
【0074】
電磁波はサーキュレータ40のサーキュレータ入力端子41から入力され、サーキュレータ40のサーキュレータ出力端子42を経由して、方向性結合器6の電磁波入力端子7へ入力された後、第2端子9と第1端子8に等しく電力が分配される。第2端子9に到達した電磁波は、整合回路12aを経て電磁波受信部18aへ到達する。第1端子8に到達した電磁波は、位相線路11と整合回路12を経て電磁波受信部17aへ到達する。
【0075】
信号源23の出力電圧が正の場合には、電磁波受信部18aに到達した電磁波は反射され、電磁波受信部17aに到達した電磁波は検波用ダイオード15bで直流化され抵抗器30で熱変換される。電磁波受信部18aで反射された電磁波は、方向性結合器6の第2端子9に入力され、電磁波入力端子7と電磁波出力端子10に等しく電力が分配された後、電磁波出力端子10から出力される。電磁波入力端子7に到達した電磁波は、サーキュレータ40のサーキュレータ出力端子42を経由してアイソレーション端子43に到達し終端器44で吸収される。
【0076】
信号源23の出力電圧が負の場合には、電磁波受信部18aに到達した電磁波は検波用ダイオード16bで直流化され抵抗器31で熱変換される。電磁波受信部17aに到達した電磁波は反射され、位相線路11を経て方向性結合器6の第1端子8に入力され、電磁波出力端子10と電磁波入力端子7に等しく電力が分配された後、電磁波出力端子10から出力される。電磁波入力端子7に到達した電磁波は、サーキュレータ40のサーキュレータ出力端子42を経由してアイソレーション端子43に到達し終端器44で吸収される。
【0077】
電磁波が電磁波入力端子7から入力された後、電磁波受信部18aで反射されて電磁波出力端子10に至るまでの伝送経路の電気長と、電磁波受信部17aで反射されて電磁波出力端子10に至るまでの伝送経路の電気長の差は、位相線路11の往復分である180°である。よって、信号源23によって、電磁波受信部17a,18aでの電磁波の受信と反射を切り換えることで、電磁波出力端子10から出力される電磁波の所望する周波数における位相を180°切り換え、BPSK変調を行うことができる。
【0078】
以上のように実施の形態3におけるNRDガイドBPSK変調器は構成されているので、実施の形態2に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。
【0079】
(1)終端器がアイソレーション端子に接続されたサーキュレータのサーキュレータ出力端子が電磁波入力端子へ接続されているので、方向性結合器の電磁波入力端子に達する反射波は終端器で吸収されるため、電磁波を生成する発振器と外部回路とのアイソレーションが十分でない場合でも安定して動作させ、出力電力や位相の変動を少なくすることができる。
【0080】
なお、電磁波受信部17a,18aに用いる検波用ダイオード15b,16bの電気的特性や電極15,16の形状によっては、検波用ダイオード15b,16bにバイアス電流を流さない方が検波用ダイオード15b,16bへ電磁波が取り込まれやすくなる場合も考えられるが、バイアス電流によって電磁波受信部17a,18aでの受信と反射を切り換えられれば出力波の位相を切り換えられるため、この場合でもBPSK変調を行うことができる。
【0081】
【発明の効果】
以上のように本発明のNRDガイドBPSK変調器によれば、以下のような有利な効果が得られる。
【0082】
請求項1に記載の発明によれば、
(1)従来のBPSK変調器が必要としていたサーキュレータと方向性結合器を接続するベンドが不要で、方向性結合器に吸収/反射手段を接続しただけの極めて小型の新しい構造のNRDガイドBPSK変調器を提供することができる。
【0083】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)電磁波吸収部がアイソレーション端子に接続されたサーキュレータのサーキュレータ出力端子が電磁波入力端子へ接続されているので、電磁波吸収部で不要な電磁波を吸収させることにより、電磁波を生成する発振器と外部回路とのアイソレーションが十分でない場合でも安定して動作させ、出力電力や位相の変動を少なくすることができ安定性に優れたNRDガイドBPSK変調器を提供することができる。
【0084】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、
(1)電磁波を熱変換して吸収する手段が抵抗器であることから、第1吸収/反射手段や第2吸収/反射手段の小型化も実現でき、さらに小型化できるNRDガイドBPSK変調器を提供することができる。
【0085】
(2)構成をより簡単にすることができるとともに、終端器等の高価な部品も使用する必要がなく汎用性に優れたNRDガイドBPSK変調器を提供することができる。
【0086】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1の効果に加え、
(1)整合回路を備えているので、第1吸収/反射手段の吸収状態における反射波を低減させ、電磁波出力端子から出力される出力電力が減少するのを防止することができ高出力のNRDガイドBPSK変調器を提供することができる。
【0087】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1の効果に加え、
(1)第1吸収/反射手段、第2吸収/反射手段と信号源とに直列に接続された高周波チョークを備えているので、信号源やグランド側への電磁波の漏れがなくなり、電磁波出力端子から出力される電磁波の損失を防止することができ出力電力の減少を防ぐことができ高出力のNRDガイドBPSK変調器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるNRDガイドBPSK変調器の一部破断斜視図
【図2】本発明の実施の形態2におけるNRDガイドBPSK変調器の一部破断斜視図
【図3】本発明の実施の形態3におけるNRDガイドBPSK変調器の一部破断斜視図
【図4】従来のNRDガイドBPSK変調器の一部破断斜視図
【符号の説明】
1,1a,1b NRDガイドBPSK変調器
2 基部導体板
3 対向導体板
4 第1誘電体線路
5 第2誘電体線路
6 方向性結合器
7 電磁波入力端子
8 第1端子
9 第2端子
10 電磁波出力端子
11 位相線路
12,12a 整合回路
13,14 誘電体基板
15,16 電極
15a,16a ダイオード
15b,16b 検波用ダイオード
17,18 ダイオードスイッチ
17a,18a 電磁波受信部
19,20 高周波チョーク
21,22 終端器
21a,21b 誘電体片
21c 抵抗膜
23 信号源
30,31 抵抗器
40 サーキュレータ
41 サーキュレータ入力端子
42 サーキュレータ出力端子
43 アイソレーション端子
44 終端器
50 NRDガイドBPSK変調器
51 入力端子
52a,52b サーキュレータ
53a,53b,53c 伝送線路
54 ダイオードスイッチ
55a,55b ベンド
56 信号源
57 方向性結合器
58a,58b,58c,58d 入出力端子
59,60 終端器
61 出力端子

Claims (5)

  1. 平板状の基部導体板と、前記基部導体板に対向して平行に配設された平板状の対向導体板と、前記基部導体板と前記対向導体板との間に配設された第1誘電体線路及び第2誘電体線路と、
    前記第1誘電体線路の一端に形成され電磁波が入力される電磁波入力端子と、
    前記第1誘電体線路と前記第2誘電体線路とを近接配置して結合させ前記第1誘電体線路の前記電磁波入力端子から入力された電磁波の電力を前記第1誘電体線路の他端に形成された第1端子と前記第2誘電体線路の一端に形成された第2端子とに等分配する方向性結合器と、
    前記第1端子に一端が接続され所望の周波数における電気長が90°の奇数倍の伝送線路である位相線路と、
    前記位相線路の他端及び前記第2端子の各々に近接設置された第1吸収/反射手段及び第2吸収/反射手段と、
    前記第1吸収/反射手段及び前記第2吸収/反射手段に接続され前記第1吸収/反射手段及び前記第2吸収/反射手段を制御する信号源と、
    前記第2誘電体線路の他端に形成された電磁波出力端子と、
    を備えていることを特徴とするNRDガイドBPSK変調器。
  2. 前記電磁波入力端子に接続されたサーキュレータ出力端子とサーキュレータ入力端子とアイソレーション端子とを有するサーキュレータと、
    前記アイソレーション端子に接続された電磁波吸収部と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のNRDガイドBPSK変調器。
  3. 前記第1吸収/反射手段及び前記第2吸収/反射手段が、電極に実装された検波作用を有する検波用ダイオードと、前記検波用ダイオードと直列に接続された抵抗器と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のNRDガイドBPSK変調器。
  4. 整合回路が、前記位相線路の他端と前記第1吸収/反射手段との間に、及び/又は、前記第2端子と前記第2吸収/反射手段との間に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載のNRDガイドBPSK変調器。
  5. 前記第1吸収/反射手段、及び/又は、前記第2吸収/反射手段と直列に接続された高周波チョークを備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1に記載のNRDガイドBPSK変調器。
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