JP3718070B2 - Nrdガイドbpsk変調器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミリ波などの高周波帯でも低損失性を有するNRDガイド(非放射性誘電体線路:Non Radiative Dielectric Wave Guide)を用いたBPSK(Bin-ary Phase Shift Keying、2相位相シフトキーイング)変調器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ここ最近、迅速なネットワークの設置や移動が可能であり、また美観を損ねる原因にもなる配線ケーブルが不要な無線LANが注目されてきている。また、ネットワークによる情報伝送量は、マルチメディア時代の到来とともに急速に増大してきており、大量のデータを高速に伝送することが可能な無線LANシステムの実用化が望まれている。
【0003】
無線で大量のデータを高速に伝送するには、これまで未利用であったため十分な帯域が確保できるミリ波帯が適している。このミリ波帯での通信端末では、発振器やミクサ、アンテナ等と共に変調器も重要な回路である。これまでにも、60GHz帯において、伝送線路としてミリ波帯でも低損失性を維持するNRDガイド用いて、回路構成がシンプルであり、高速変調に有利なショットキバリヤダイオードを利用できるASK(Amplitude Shift Keying)変調器や、回路構成は多少複雑になるが伝送特性の点で有利なBPSK変調器が試作されている。
【0004】
以下に、NRDガイドを用いた従来のBPSK変調器について説明する。
図6は従来のNRDガイドBPSK変調器を示す構成図である。図6において、1aと1bは平行に配置された導体板、2はこのNRDガイドBPSK変調器へ電波を入力するための入力端子、3aと3bはそれぞれ3つの端子をもつサーキュレータ、4aはサーキュレータ3aとサーキュレータ3bを接続するための誘電体ストリップ、4bはサーキュレータ3aに接続された誘電体ストリップ、4cはサーキュレータ3bに接続された誘電体ストリップ、5はPINダイオードが内蔵され、PINダイオードへのバイアス電圧により入射したLSM01モードの電波の透過と反射を切換えるPINダイオードスイッチ、4dはサーキュレータ3bに接続された誘電体ストリップ、6は方向性結合器、7aは方向性結合器6の第1の端子、7bは方向性結合器6の第2の端子、7cは方向性結合器6の第3の端子、7dは方向性結合器6の第4の端子、8はLSM01モードの電波を吸収するLSMモード終端器、9はこのNRDガイドBPSK変調器の出力端子である。なお、ここで用いているすべの誘電体ストリップの高さは、導体板1a、1bの間隔と等しくする。
【0005】
図1のNRDガイドBPSK変調器では、導体板1a、1bと平行な電界を有する電波の伝送を抑えるために、導体板1a、1bの間隔は自由空間でのTEM波の半波長以下に設定している。また入力端子2はサーキュレータ3aの1つの端子(第1の端子)に接続され、誘電体ストリップ4cにはPINダイオードスイッチ5が挿入されている。さらに、方向性結合器6の第1の端子7aに入力された電波は第2の端子7bと第3の端子7cに分配され、また第4の端子7dに入力された電波は第3の端子7cと第2の端子7bに分配される。方向性結合器6の第1の端子7aとサーキュレータ3aとは誘電体ストリップ4bで接続されている。さらに、NRDガイドBPSK変調器の出力端子9は方向性結合器6の第2の端子7bに接続されている。
【0006】
以上のように構成、接続された従来のNRDガイドBPSK変調器について、その動作を説明する。入力端子2から入力されたLSM01モードの電波は、サーキュレータ3aを介して誘電体ストリップ4aへ導かれ、その後サーキュレータ3bに入力される。そして、誘電体ストリップ4cへ導かれてPINダイオードスイッチ5に達する。
【0007】
ここでPINダイオードスイッチ5に入射したLSM01モードの電波がPINダイオードスイッチ5を透過するようにPINダイオードにバイアス電圧がかけられた状態(以下、「透過状態」と呼ぶ)では、LSM01モードの電波は方向性結合器6の第4の端子7dに入力され、第2の端子7bと第3の端子7cに分配される。第3の端子7cに導かれた電波はLSMモード終端器8で吸収され、第2の端子7bに導かれた電波は出力端子9から出力される。
【0008】
逆にPINダイオードスイッチ5に入射したLSM01モードの電波がPINダイオードスイッチ5で反射されるようにPINダイオードへバイアス電圧がかけられた状態(以下、「反射状態」と呼ぶ)では、LSM01モードの電波は再びサーキュレータ3bに戻り、誘電体ストリップ4dに導かれる。その後、誘電体ストリップ4dを往復し、サーキュレータ3bを介して誘電体ストリップ4aを伝送し、サーキュレータ3aにより誘電体ストリップ4bへ導かれ、方向性結合器6の第1の端子7aへ入力される。その後、方向性結合器6の第2の端子7bと第3の端子7cに分配され、第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSMモード終端器8で吸収され、第2の端子7bに導かれたLSM01モードの電波は出力端子9から出力される。このNRDガイドBPSK変調器では、PINダイオードスイッチ5の透過状態と反射状態を切り換えることによって生じる上記2つの経路の経路差が所望の周波数での半波長の奇数倍になるように誘電体ストリップ4dの長さを変えることにより、BPSK変調を実現する。
【0009】
ところで、PINダイオードスイッチ5は、実際には入射されたLSM01モードの電波を無損失で透過させ又は反射させることはできないため、PINダイオードスイッチ5が透過状態のときにPINダイオードスイッチ5に入射されたLSM01モードの電波がPINダイオードスイッチ5を透過していく電力と、PINダイオードスイッチ5が反射状態のときにPINダイオードスイッチ5に入射されたLSM01モードの電波が反射される電力は一般的に異なる。この2つの電力の差は、方向性結合器6の結合度すなわち方向性結合器6を構成する2本の誘電体ストリップの間隔を変えて、LSMモード終端器8に吸収させる電力と出力端子9に導く電力との比率を調整することで、PINダイオードスイッチ5の透過状態と反射状態の両状態でのBPSK変調器からの出力電力を等しくしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のNRDガイドBPSK変調器では、PINダイオードスイッチ5に入射したLSM01モードの電波がPINダイオードスイッチ5を透過する場合と、PINダイオードスイッチ5で反射される場合の出力端子9からの出力電力を調整する度に、方向性結合器6を構成する2本の誘電体ストリップの間隔を変えなければならず、またそれに伴って、LSMモード終端器8の位置や、誘電体ストリップ4cの直線部の長さも正確に変えなければならないという極めて困難な問題点を有している。
【0011】
このNRDガイドBPSK変調器では、方向性結合器の結合度を変えることなく、すなわち方向性結合器を構成する2本の誘電体ストリップの位置を固定したまま、出力波の位相が0度の時と180度の時の出力電力を等しく調整することが要求されている。
【0012】
本発明は、方向性結合器の結合度を変えることなく、出力波の位相が0度の時の出力電力と180度の時の出力電力とを等しく調整することができるNRDガイドBPSK変調器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のNRDガイドBPSK変調器は、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、第4の誘電体ストリップに空隙を介して接続された第1のLSMモード終端器と、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第2の誘電体ストリップの他端が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子に第2のLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有する構成を備えている。
【0014】
これにより、方向性結合器の結合度を変えることなく、出力波の位相が0度の時の出力電力と180度の時の出力電力とを等しく調整することができるNRDガイドBPSK変調器が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載のNRDガイドBPSK変調器は、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、第4の誘電体ストリップに空隙を介して接続された第1のLSMモード終端器と、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第2の誘電体ストリップの他端が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子に第2のLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することとしたものであり、これにより、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力を、反射状態におけるBPSK変調器の出力よりもあらかじめ小さくしておき、第1のLSMモード終端器と第4の誘電体ストリップの間隔を変えて、PINダイオードスイッチで反射された電波が第2のサーキュレータに戻り、第4の誘電体ストリップを往復する際に、第4の誘電体ストリップの端部で第1のLSMモード終端器で吸収される電力を調整し、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力に、PINダイオードスイッチが反射状態におけるBPSK変調器からの出力を合せるという作用を有する。
【0016】
請求項2に記載のNRDガイドBPSK変調器は、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第2の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータと、第3のサーキュレータの第3の端子に空隙を介して接続された第1のLSMモード終端器と、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第3のサーキュレータの第2の端子が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子に第2のLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することとしたものであり、これにより、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力を、反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、第1のLSMモード終端器と第3のサーキュレータの第3の端子との間隔を変えて、PINダイオードスイッチで反射された電波が第1のサーキュレータを介して第3のサーキュレータの第1の端子に到達し、第3の端子を経由して第2の端子から方向性結合器の第1の端子に導かれる際に、第1のLSMモード終端器で吸収される電力を調整し、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力に、PINダイオードスイッチが反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しく合せるという作用を有する。
【0017】
請求項3に記載のNRDガイドBPSK変調器は、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第2の誘電体ストリップの他端が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子にLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器と、第2の誘電体ストリップの側面に第2の誘電体ストリップの伝送軸と垂直方向に配置された第5の誘電体ストリップと、第5の誘電体ストリップの第2の誘電体ストリップとは反対側に接続されたLSEモード終端器とを有することとしたものであり、これにより、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、LSEモード終端器と第2の誘電体ストリップとの間隔を変えて、PINダイオードスイッチで反射された電波が第2の誘電体ストリップを通過する際に、LSEモード終端器で吸収される電力を調整し、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力に、PINダイオードスイッチが反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しく合せるという作用を有する。ここで、LSEモード終端器は第2の誘電体ストリップに垂直に配置することによって、第2の誘電体ストリップを伝送する電波であるLSM01モードの電波の一部の電力はLSE01モードに変換されてLSEモード終端器で吸収される。
【0018】
請求項4に記載のNRDガイドBPSK変調器は、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第2の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータと、第3のサーキュレータの第3の端子に接続されたショットキバリヤダイオード内蔵のLSMモード検波器と、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第3のサーキュレータの第2の端子が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子にLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することとしたものであり、これにより、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、PINダイオードスイッチで反射されたLSM01モードの電波がLSMモード検波器で吸収される量をLSMモード検波器に内蔵されるショットキバリヤダイオードに印加するバイアス電圧を変えて調整し、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力に、PINダイオードスイッチが反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しく合せるという作用を有する。
【0019】
請求項5に記載のNRDガイドBPSK変調器は、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第1のLSMモード終端器と、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、LSMモード反射器が挿入された第5の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第2の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータと、第3のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、第3のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードが挿入された第3の誘電体ストリップと、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第5の誘電体ストリップの他端が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子に第2のLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することとしたものであり、これにより、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、第3の誘電体ストリップ中に挿入したPINダイオードを用いたLSMモード反射器による反射量を変えて、すなわちLSMモード反射器を透過していく割合を変えて、PINダイオードスイッチで反射された電波が方向性結合器の第1の端子に達する電力を調整し、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力に、PINダイオードスイッチが反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しくするという作用を有する。ここで、LSMモード反射器で反射された電波は、第2のサーキュレータと第1のサーキュレータを介して第1のLSMモード終端器で吸収されるため、BPSK変調器の入力端子である第1のサーキュレータの第1の端子に繋がる回路に影響を与えることはない。
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるNRDガイドBPSK変調器を示す構成図であり、従来のNRDガイドBPSK変調器にLSMモード終端器を新たに追加している。
【0021】
図1において、導体板1a、1b、入力端子2、第1、第2のサーキュレータ3a、3b、第1、第2、第3の誘電体ストリップ4a、4b、4c、PINダイオードスイッチ5、方向性結合器6、方向性結合器6の第1の端子7a、方向性結合器6の第2の端子7b、方向性結合器6の第3の端子7c、方向性結合器6の第4の端子7d、LSMモード終端器8、出力端子9は図6と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。4dは第4の誘電体ストリップ、10はLSMモード終端器である。LSMモード終端器10は誘電体ストリップ4dに空隙を介して接続されている。
【0022】
このように構成されたNRDガイドBPSK変調器について、その動作を説明する。
【0023】
まず入力端子2からLSM01モードの電波が入力され、第1のサーキュレータ3aにより第1の誘電体ストリップ4aに導かれる。第1の誘電体ストリップ4aを通過したLSM01モードの電波は、第2のサーキュレータ3bにより第3の誘電体ストリップ4c中に挿入されたPINダイオードスイッチ5へ入射される。
【0024】
ここでPINダイオードスイッチ5が透過状態であれば、LSM01モードの電波はそのまま第3の誘電体ストリップ4cを伝送して、方向性結合器6の第4の端子7dへ入力され、方向性結合器6で第2の端子7bと第3の端子7cへ電力が分配された後に、第2の端子7bに繋がる出力端子9から出力される。なお、第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSM終端器8で吸収される。
【0025】
逆にPINダイオードスイッチ5が反射状態であれば、PINダイオードスイッチ5に入射したLSM01モードの電波は、第2のサーキュレータ3bに戻り第4の誘電体ストリップ4dへ導かれる。その後、LSM01モードの電波は第4の誘電体ストリップ4dを往復して再び第2のサーキュレータ3bに戻るが、その際、第4の誘電体ストリップ4dの端部に空隙を介して設置してあるLSMモード終端器10で一部の電波は吸収される。第2のサーキュレータ3bに戻ったLSM01モードの電波は第1の誘電体ストリップ4aを伝送し、第1のサーキュレータ3aにより第2の誘電体ストリップ4bへ導かれ、その後、方向性結合器6の第1の端子7aに入力され、第2の端子7bと第3の端子7cへ電力が分配される。第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSMモード終端器8で吸収され、第2の端子7bに導かれたLSM01モードの電波は出力端子9から出力される。
【0026】
本実施の形態によるNRDガイドBPSK変調器では、PINダイオードスイッチ5が透過状態と反射状態でのLSM01モードの電波の伝送経路の差が所望の周波数の半波長の奇数倍になるように、すなわち出力波に180度の位相差が得られるように、第4の誘電体ストリップ4dの長さを設定してBPSK変調を行う。ここで、PINダイオードスイッチ5が反射状態での出力端子9からの出力電力がPINダイオードスイッチ5が透過状態のときの出力電力よりも大きくなるように、あらかじめ方向性結合器6の結合度(ここでは第1の端子7aへの入力電力が第2の端子7bと第3の端子7cに分配される割合、もしくは第4の端子7dへの入力電力が第2の端子7bと第3の端子7cに分配される割合)を調整しておき、第4の誘電体ストリップ4dとLSMモード終端器10の間隔を変えることにより、PINダイオードスイッチ5が透過状態のときの出力電力にPINダイオードスイッチ5が反射状態のときの出力電力を容易に合せることができ(PINダイオードスイッチ5が透過状態のときの出力電力とPINダイオードスイッチ5が反射状態のときの出力電力とを等しく調整することができ)、変調時の出力電力を一定値にすることができる。なお、第4の誘電体ストリップ4dとLSMモード終端器10の間隔によってLSM01モードの電波の吸収量は任意に設定することができ、第4の誘電体ストリップ4dとLSMモード終端器10を密着させた場合にはほとんどの電力が吸収され、間隔を広げるにしたがって吸収量は減少していく。
【0027】
以上のように本実施の形態では、一端が第2のサーキュレータ3bの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップ4dと、一端が第2のサーキュレータ3bの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチ5が挿入された第3の誘電体ストリップ4cと、第4の誘電体ストリップ4dに空隙を介して接続された第1のLSMモード終端器10と設けたことにより、PINダイオードスイッチ5が透過状態におけるBPSK変調器からの出力を、反射状態におけるBPSK変調器の出力よりもあらかじめ小さくしておき、第1のLSMモード終端器10と第4の誘電体ストリップ4dの間隔を変えて、PINダイオードスイッチ5で反射された電波が第2のサーキュレータ3bに戻り、第4の誘電体ストリップ4dを往復する際に、第4の誘電体ストリップ4dの端部で第1のLSMモード終端器10で吸収される電力を調整し、PINダイオードスイッチ5が透過状態におけるBPSK変調器からの出力に、PINダイオードスイッチ5が反射状態におけるBPSK変調器からの出力を合せることができるので、方向性結合器6の結合状態を変えること無く、出力波の位相が0度のときの出力電力と180度のときの出力電力とを等しく調整することができる。
【0028】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2によるNRDガイドBPSK変調器を示す構成図であり、従来のNRDガイドBPSK変調器に、サーキュレータとLSMモード終端器を追加している。
【0029】
図2において、導体板1a、1b、入力端子2、第1、第2のサーキュレータ3a、3b、第1、第3の誘電体ストリップ4a、4c、第4の誘電体ストリップ4d、PINダイオードスイッチ5、方向性結合器6、方向性結合器6の第1の端子7a、方向性結合器6の第2の端子7b、方向性結合器6の第3の端子7c、方向性結合器6の第4の端子7d、LSMモード終端器8、出力端子9、LSMモード終端器10は図1と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。3cは第3のサーキュレータ、11aは第2の誘電体ストリップ、11bは第5の誘電体ストリップである。第3のサーキュレータ3cは第2の誘電体ストリップ11aによって第1のサーキュレータ3aと接続されている。第5の誘電体ストリップ11bは、第3のサーキュレータ3cと方向性結合器6の第1の端子7aを接続している。LSMモード終端器10は第3のサーキュレータ3cに接続されている。
【0030】
このように構成されたNRDガイドBPSK変調器について、その動作を説明する。
【0031】
まず入力端子2からLSM01モードの電波が入力され、第1のサーキュレータ3aにより第1の誘電体ストリップ4aに導かれる。第1の誘電体ストリップ4aを通過したLSM01モードの電波は、第2のサーキュレータ3bにより第3の誘電体ストリップ4c中に挿入されたPINダイオードスイッチ5へ入射される。
【0032】
ここでPINダイオードスイッチ5が透過状態であれば、LSM01モードの電波はそのまま第3の誘電体ストリップ4cを伝送して、方向性結合器6の第4の端子7dへ入力され、方向性結合器6で第2の端子7bと第3の端子7cへ電力が分配された後に、第2の端子7bに繋がる出力端子9から出力される。なお、第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSM終端器8で吸収される。
【0033】
逆にPINダイオードスイッチ5が反射状態であれば、PINダイオードスイッチ5に入射したLSM01モードの電波は、第2のサーキュレータ3bに戻り第4の誘電体ストリップ4dへ導かれる。その後、LSM01モードの電波は第4の誘電体ストリップ4dを往復して再び第2のサーキュレータ3bに戻り、第1の誘電体ストリップ4aへ導かれ、その後、第1のサーキュレータ3aを通って、第2の誘電体ストリップ11aを伝送する。次に、第3のサーキュレータ3cに入力され、一度LSMモード終端器10が繋がる端子に導かれて、一部の電力がLSMモード終端器10で吸収される。その後、第5の誘電体ストリップ11bを介して方向性結合器6の第1の端子7aに入力され、第2の端子7bと第3の端子7cへ電力が分配される。第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSMモード終端器8で吸収され、第2の端子7bに導かれたLSM01モードの電波は出力端子9から出力される。
【0034】
本実施の形態によるNRDガイドBPSK変調器では、PINダイオードスイッチ5が透過状態と反射状態でのLSM01モードの電波の伝送経路の差が所望の周波数の半波長の奇数倍になるように第4の誘電体ストリップ4dの長さを設定することにより、出力波に180度の位相差が得られ、BPSK変調を行うことが出来る。
【0035】
ここで、PINダイオードスイッチ5が反射状態での出力端子9からの出力電力がPINダイオードスイッチ5が透過状態のときの出力電力よりも大きくなるようにあらかじめ方向性結合器6の結合度を調整しておき、第3のサーキュレータ3cとLSMモード終端器10の間隔を変えることにより、PINダイオードスイッチ5が透過状態のときの出力電力にPINダイオードスイッチ5が反射状態での出力端子9からの出力電力を容易に合せることができるので、変調時の出力電力を一定値に保つことができる。なお、第3のサーキュレータ3cとLSMモード終端器10の間隔によってLSM01モードの電波の吸収量は任意に設定することが出来、第3のサーキュレータ3cとLSMモード終端器10を密着させた場合にはほとんどの電力が吸収され、間隔を広げるにしたがって吸収量は減少していく。さらに本実施の形態では、周波数が変わるなどの理由で、誘電体ストリップ4dの長さを再設定する必要がある場合でも、実施の形態1とは異なり、LSMモード終端器10の位置は変更する必要が無いという利点も有する。
【0036】
以上のように本実施の形態では、一端が第2のサーキュレータ3bの第2の端子7bに接続された第4の誘電体ストリップ4dと、一端が第2のサーキュレータ3bの第3の端子7cに接続され、PINダイオードスイッチ5が挿入された第3の誘電体ストリップ4cと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第2の誘電体ストリップ11aの他端が第1の端子7aに接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータ3cと、第3のサーキュレータ3cの第3の端子7cに空隙を介して接続されたLSMモード終端器10とを設けたことにより、これにより、PINダイオードスイッチ5が透過状態におけるBPSK変調器からの出力を、反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、LSMモード終端器10と第3のサーキュレータ3cの第3の端子7cとの間隔を変えて、PINダイオードスイッチ5で反射された電波が第1のサーキュレータ3aを介して第3のサーキュレータ3cの第1の端子7aに到達し、第3の端子7cを経由して第2の端子7bから方向性結合器6の第1の端子7aに導かれる際に、LSMモード終端器10で吸収される電力を調整し、PINダイオードスイッチ5が透過状態におけるBPSK変調器からの出力にPINダイオードスイッチ5が反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しく合せることができるので、方向性結合器6の結合状態を変えること無く、出力波の位相が0度のときの出力電力と180度のときの出力電力とを等しく調整することができる。
【0037】
(実施の形態3)
図3(a)は、本発明の実施の形態3によるNRDガイドBPSK変調器を示す構成図であり、従来のNRDガイドBPSK変調器に、LSEモード終端器を追加している。図3(b)はLSM01モードの電波の一部をLSE01モードの電波へ変換するための2本の誘電体ストリップからなる回路を示す構成図である。
【0038】
図3(a)において、導体板1a、1b、入力端子2、第1、第2のサーキュレータ3a、3b、第1、第2、第3の誘電体ストリップ4a、4b、4c、第4の誘電体ストリップ4d、PINダイオードスイッチ5、方向性結合器6、方向性結合器6の第1の端子7a、方向性結合器6の第2の端子7b、方向性結合器6の第3の端子7c、方向性結合器6の第4の端子7d、LSMモード終端器8、出力端子9は図1と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。4eは第5の誘電体ストリップ、12はLSE01モードの電波を吸収するLSEモード終端器である。第5の誘電体ストリップ4eは第2の誘電体ストリップ4bに対して垂直に配置されており、LSEモード終端器12は第5の誘電体ストリップ4eに接続されている。また、図3(b)において、21、22は誘電体ストリップ、23は誘電体ストリップ21を伝わるLSM01モードの磁界、24は誘電体ストリップ22を伝わるLSE01モードの磁界であり、誘電体ストリップ22は誘電体ストリップ21に対して垂直に配置されている。
【0039】
このように構成されたNRDガイドBPSK変調器について、その動作を説明する。
【0040】
まず入力端子2からLSM01モードの電波が入力され、第1のサーキュレータ3aにより第1の誘電体ストリップ4aに導かれる。第1の誘電体ストリップ4aを通過したLSM01モードの電波は、第2のサーキュレータ3bにより第3の誘電体ストリップ4c中に挿入されたPINダイオードスイッチ5へ入射される。
【0041】
ここでPINダイオードスイッチ5が透過状態であれば、LSM01モードの電波はそのまま第3の誘電体ストリップ4cを伝送して、方向性結合器6の第4の端子7dへ入力され、方向性結合器6で第2の端子7bと第3の端子7cへ電力が分配された後に、第2の端子7bに繋がる出力端子9から出力される。第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSMモード終端器8で吸収される。
【0042】
逆にPINダイオードスイッチ5が反射状態であれば、PINダイオードスイッチ5に入射したLSM01モードの電波は、第2のサーキュレータ3bに戻り、第4の誘電体ストリップ4dへ導かれる。その後、LSM01モードの電波は第4の誘電体ストリップ4dを往復して再び第2のサーキュレータ3bに戻り、第1の誘電体ストリップ4aへ導かれ、その後、第1のサーキュレータ3aを通って、第2の誘電体ストリップ4bを伝送する。第2の誘電体ストリップ4bを伝送する途中で、第2の誘電体ストリップ4bに対して垂直に配置している第5の誘電体ストリップ4eを、LSM01モードから変換されたLSE01モードの電波が伝送し、第5の誘電体ストリップ4eに接続しているLSEモード終端器12に吸収される。
【0043】
なお、図3(b)に示すように、誘電体ストリップ21を伝わるLSM01モードの磁界と誘電体ストリップ22を伝わるLSE01モードの磁界は、誘電体ストリップ22を誘電体ストリップ22に対して垂直に配置することにより非常に類似する。そのため誘電体ストリップ22を誘電体ストリップ21に近接させることにより、誘電体ストリップ21を伝わるLSM01モードの電波は、誘電体ストリップ22を伝わるLSE01モードの電波に容易に変換される。従って、図3(a)に示すように第2の誘電体ストリップ4bに垂直に第5の誘電体ストリップ4eを設置するだけで、第2の誘電体ストリップ4bを伝送するLSM01モードの電波は、一部の電力がLSEモードに変換されて第5の誘電体ストリップ4eを伝送する。
【0044】
図3(a)の説明に戻るが、LSEモード終端器12で一部の電力が吸収されたLSM01モードの電波は、方向性結合器6の第1の端子7aに入力され、第2の端子7bと第3の端子7cへ電力が分配される。第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSMモード終端器8で吸収され、第2の端子7bに導かれたLSM01モードの電波は出力端子9から出力される。第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSMモード終端器8で吸収される。
【0045】
本実施の形態によるNRDガイドBPSK変調器では、PINダイオードスイッチ5が透過状態と反射状態でのLSM01モードの電波の伝送経路の差が所望の周波数の半波長の奇数倍になるように、すなわち出力波に180度の位相差が得られるように第4の誘電体ストリップ4dの長さを設定してBPSK変調を行う。ここで、PINダイオードスイッチ5が反射状態での出力端子9からの出力電力がPINダイオードスイッチ5が透過状態のときの出力端子9からの出力電力よりも大きくなるようにあらかじめ方向性結合器6の結合度を調整しておき、第2の誘電体ストリップ4bと第5の誘電体ストリップ4eの間隔を変えて、PINダイオードスイッチ5が透過状態のときの出力端子9からの出力電力にPINダイオードスイッチ5が反射状態での出力端子9からの出力電力を容易に合せることにより、変調時の出力電力を一定値に保つことができる。なお、第2の誘電体ストリップ4bと第5の誘電体ストリップ4eの間隔によってLSM01モードの電波の吸収量は容易に変更することができる。さらに本実施の形態では、周波数が変わるなどの理由で、第4の誘電体ストリップ4dの長さだけを再設定する必要がある場合でも、第5の誘電体ストリップ4eおよびLSEモード終端器12の位置は変更する必要が無いという利点も有する。
【0046】
以上のように本実施の形態では、一端が第2のサーキュレータ3bの第2の端子7bに接続された第4の誘電体ストリップ4dと、一端が第2のサーキュレータ3bの第3の端子7cに接続され、PINダイオードスイッチ5が挿入された第3の誘電体ストリップ4cと、第2の誘電体ストリップ4bの側面に第2の誘電体ストリップ4bの伝送軸と垂直方向に配置された第5の誘電体ストリップ4eと、第5の誘電体ストリップ4eの第2の誘電体ストリップ4bとは反対側に接続されたLSEモード終端器12とを設けたことにより、PINダイオードスイッチ5が透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、LSEモード終端器12と第2の誘電体ストリップ4bとの間隔を変えて、PINダイオードスイッチ5で反射された電波が第2の誘電体ストリップ4bを通過する際に、LSEモード終端器12で吸収される電力を調整し、PINダイオードスイッチ5が透過状態におけるBPSK変調器からの出力にPINダイオードスイッチ5が反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しく合せることができるので、方向性結合器6の結合状態を変えること無く、出力波の位相が0度のときの出力電力と180度のときの出力電力とを等しく調整することができる。
【0047】
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4によるNRDガイドBPSK変調器を示す構成図であり、従来のNRDガイドBPSK変調器にサーキュレータとショットキバリヤダイオードを用いたLSMモード検波器を追加している。
【0048】
図4において、導体板1a、1b、入力端子2、第1、第2、第3のサーキュレータ3a、3b、3c、第1、第2、第3、第4、第5の誘電体ストリップ4a、11a、4c、4d、11b、PINダイオードスイッチ5、方向性結合器6、方向性結合器6の第1の端子7a、方向性結合器6の第2の端子7b、方向性結合器6の第3の端子7c、方向性結合器6の第4の端子7d、LSMモード終端器8、出力端子9は図2と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。13はショットキバリヤダイオードを用いたLSMモード検波器であり、LSMモード検出器13は第3のサーキュレータ3cの第3の端子7cに接続されている。
【0049】
このように構成されたNRDガイドBPSK変調器について、その動作を説明する。
【0050】
まず入力端子2からLSM01モードの電波が入力され、第1のサーキュレータ3aにより第1の誘電体ストリップ4aに導かれる。第1の誘電体ストリップ4aを通過したLSM01モードの電波は、第2のサーキュレータ3bにより第3の誘電体ストリップ4c中に挿入されたPINダイオードスイッチ5へ入射される。
【0051】
ここでPINダイオードスイッチ5が透過状態であれば、LSM01モードの電波はそのまま第3の誘電体ストリップ4cを伝送して、方向性結合器6の第4の端子7dへ入力され、方向性結合器6で第2の端子7bと第3の端子7cへ電力が分配された後に、第2の端子7bに繋がる出力端子9から出力される。第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSMモード終端器8で吸収される。
【0052】
逆にPINダイオードスイッチ5が反射状態であれば、PINダイオードスイッチ5に入射したLSM01モードの電波は、第2のサーキュレータ3bに戻り、第4の誘電体ストリップ4dへ導かれる。その後、LSM01モードの電波は第4の誘電体ストリップ4dを往復して再び第2のサーキュレータ3bに戻り、第1の誘電体ストリップ4aへ導かれ、その後、第1のサーキュレータ3aを通って、第2の誘電体ストリップ11aを伝送する。その後、第3のサーキュレータ3cにより一度LSMモード検波器13へ入力される。LSMモード検波器13で一部のLSM01モードの電力は吸収されるが、その残りの電力は第3のサーキュレータ3cによって第5の誘電体ストリップ11bへ導かれる。その後、LSM01モードの電波は、方向性結合器6の第1の端子7aに入力され、第2の端子7bと第3の端子7cへ電力が分配される。第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSMモード終端器8で吸収され、第2の端子7bに導かれたLSM01モードの電波は出力端子9から出力される。
【0053】
本実施の形態によるNRDガイドBPSK変調器では、PINダイオードスイッチ5が透過状態と反射状態でのLSM01モードの電波の伝送経路の差が所望の周波数の半波長の奇数倍になるように、すなわち出力波に180度の位相差が得られるように第4の誘電体ストリップ4dの長さを設定してBPSK変調を行う。ここで、PINダイオードスイッチ5が反射状態での出力端子9からの出力電力がPINダイオードスイッチ5が透過状態のときの出力電力よりも大きくなるようにあらかじめ方向性結合器6の結合度を調整し、LSMモード検波器13による吸収量すなわちLSMモード検波器13での反射量を調節して、PINダイオードスイッチ5が透過状態のときの出力端子9からの出力電力にPINダイオードスイッチ5が反射状態での出力端子9からの出力電力を容易に合せることにより、変調時の出力電力を一定値に保つことができる。なお、LSMモード検波器13でのLSM01モードの電波の吸収量は、LSMモード検波器13に内蔵されるショットキバリヤダイオードのバイアス電圧を変えることで容易に変更することができる。また本実施の形態では、出力電力の調整に際して誘電体ストリップなどの位置を移動させる必要が無いため、実施の形態1、2、3とは異なり、一度固定した導体板1a、1bを分解しなくて済むという利点も有する。
【0054】
以上のように本実施の形態では、一端が第2のサーキュレータ3bの第2の端子7bに接続された第4の誘電体ストリップ4dと、一端が第2のサーキュレータ3bの第3の端子7cに接続され、PINダイオードスイッチ5が挿入された第3の誘電体ストリップ4cと、反時計回りに第1、第2、第3の端子7a〜7cを有し、第2の誘電体ストリップ11aの他端が第1の端子7aに接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータ3cと、第3のサーキュレータ3cの第3の端子7cに接続されたショットキバリヤダイオード内蔵のLSMモード検波器13とを設けたことにより、PINダイオードスイッチ5が透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、PINダイオードスイッチ5で反射されたLSM01モードの電波がLSMモード検波器13で吸収される量をLSMモード検波器13に内蔵されるショットキバリヤダイオードに印加するバイアス電圧を変えて調整して、PINダイオードスイッチ5が透過状態におけるBPSK変調器からの出力にPINダイオードスイッチ5が反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しく合せることができるので、方向性結合器6の結合状態を変えること無く、出力波の位相が0度のときの出力電力と180度のときの出力電力とを等しく調整することができる。
【0055】
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5によるNRDガイドBPSK変調器を示す構成図であり、従来のNRDガイドBPSK変調器に、サーキュレータ、LSMモード終端器およびPINダイオードを用いたLSMモード反射器を追加している。
【0056】
図5において、導体板1a、1b、入力端子2、第1、第2、第3のサーキュレータ3a、3b、3c、第1、第2、第3、第4の誘電体ストリップ4a、4b、4c、4d、PINダイオードスイッチ5、方向性結合器6、方向性結合器6の第1の端子7a、方向性結合器6の第2の端子7b、方向性結合器6の第3の端子7c、方向性結合器6の第4の端子7d、LSMモード終端器8、出力端子9は図1、図2と同様のものなので、同一符号を付し、説明は省略する。4fは第5の誘電体ストリップ、14はPINダイオードを用いたLSMモード反射器、15はLSMモード終端器である。第5の誘電体ストリップ4fは、第2のサーキュレータ3bと方向性結合器6の第1の端子7aとを接続する。LSMモード反射器14は、第5の誘電体ストリップ4f中に挿入され、入射した電波の反射量を変えて、電波の透過量を調節する機能を有する。入射した電波の反射量はPINダイオードへ印加するバイアス電圧により容易に調節できる。LSMモード終端器15は、第1のサーキュレータ3aに接続され、第2のサーキュレータ3bを経由してLSMモード反射器14から戻ってくるLSM01モードの電波を吸収する。
【0057】
このように構成されたNRDガイドBPSK変調器について、その動作を説明する。
【0058】
まず入力端子2からLSM01モードの電波が入力され、第1のサーキュレータ3aにより第1の誘電体ストリップ4aに導かれる。第1の誘電体ストリップ4aを通過したLSM01モードの電波は、第2のサーキュレータ3bにより第2の誘電体ストリップ4bへ導かれ、第2の誘電体ストリップ4bを伝送した後、第3のサーキュレータ3cにより第3の誘電体ストリップ4c中に挿入されたPINダイオードスイッチ5へ入射される。
【0059】
ここでPINダイオードスイッチ5が透過状態であれば、LSM01モードの電波はそのまま第3の誘電体ストリップ4cを伝送して、方向性結合器6の第4の端子7dへ入力され、方向性結合器6で第2の端子7bと第3の端子7cへ電力が分配された後に、第2の端子7bに繋がる出力端子9から出力される。第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSMモード終端器8で吸収される。
【0060】
逆にPINダイオードスイッチ5が反射状態であれば、PINダイオードスイッチ5に入射したLSM01モードの電波は、第3のサーキュレータ3cに戻り、第4の誘電体ストリップ4dへ導かれる。その後、LSM01モードの電波は第4の誘電体ストリップ4dを往復して再び第3のサーキュレータ3cに戻り、第2の誘電体ストリップ4bへ導かれ、その後、第2のサーキュレータ3bにより、第5の誘電体ストリップ4fを伝送するが、一部の電力は第5の誘電体ストリップ4f中に挿入しているLSMモード反射器14により反射される。LSMモード反射器14を透過したLSM01モードの電波は、方向性結合器6の第1の端子7aに入力され、第2の端子7bと第3の端子7cへ電力が分配される。第3の端子7cに導かれたLSM01モードの電波はLSMモード終端器8で吸収され、第2の端子7bに導かれたLSM01モードの電波は出力端子9から出力される。なお、LSMモード反射器14で反射されたLSM01モードの電波は、第1のサーキュレータ3aを通ってLSMモード終端器15で吸収されるため、入力端子2側へ戻るということはない。
【0061】
本実施の形態によるNRDガイドBPSK変調器では、PINダイオードスイッチ5が透過状態と反射状態でのLSM01モードの電波の伝送経路の差が所望の周波数の半波長の奇数倍になるように第4の誘電体ストリップ4dの長さを設定することにより、出力波に180度の位相差が得られBPSK変調を行うことが出来る。ここで、PINダイオードスイッチ5が反射状態での出力端子9からの出力電力がPINダイオードスイッチ5が透過状態のときの出力端子9からの出力電力よりも大きくなるようにあらかじめ方向性結合器6の結合度を設定しておき、LSMモード反射器14の反射量を調節してPINダイオードスイッチ5が透過状態での出力端子9からの出力電力にPINダイオードスイッチ5が反射状態での出力端子9の出力電力を等しくすることで、変調時の出力電力を一定値に保つことが出来る。なお、LSMモード反射器14の反射量は、LSMモード反射器14に内蔵されているPINダイオードへのバイアス電圧を変えることにより容易に変更することが出来る。また本実施の形態で用いているLSMモード反射器14にはPINダイオードスイッチ5と使用部品、構造ともに全く同一ものが利用できるため、実施の形態4と同じく導体板1a、1bをはずさずに出力電力の調整ができると共に、LSMモード検波器を使用する実施の形態4に比べて使用する部品の種類が少なく、より量産に適しているという利点も有する。
【0062】
以上のように本実施の形態では、一端が第2のサーキュレータ3bの第3の端子7cに接続され、LSMモード反射器14が挿入された第5の誘電体ストリップ4fと、第3のサーキュレータ3cの第2の端子7bに接続された第4の誘電体ストリップ4dと、第3のサーキュレータ3cの第3の端子7cに接続され、PINダイオード5が挿入された第3の誘電体ストリップ4cとを設けたことにより、PINダイオードスイッチ5が透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、第5の誘電体ストリップ4f中に挿入したPINダイオードを用いたLSMモード反射器14による反射量を変えて、すなわちLSMモード反射器14を透過していく割合を変えて、PINダイオードスイッチ5で反射された電波が方向性結合器6の第1の端子7aに達する電力を調整し、PINダイオードスイッチ5が透過状態におけるBPSK変調器からの出力にPINダイオードスイッチ5が反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しくすることができるので、方向性結合器6の結合状態を変えること無く、出力波の位相が0度のときの出力電力と180度のときの出力電力とを等しく調整することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載のNRDガイドBPSK変調器によれば、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、第4の誘電体ストリップに空隙を介して接続された第1のLSMモード終端器と、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第2の誘電体ストリップの他端が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子に第2のLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することにより、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりもあらかじめ小さくしておき、第1のLSMモード終端器と第4の誘電体ストリップの間隔を変えて、PINダイオードスイッチで反射された電波が第2のサーキュレータに戻り、第4の誘電体ストリップを往復する際に、第4の誘電体ストリップの端部で第1のLSMモード終端器で吸収される電力を調整し、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力にPINダイオードスイッチが反射状態におけるBPSK変調器からの出力を合せることができるので、方向性結合器の結合度を変えることなく、出力波の位相が0度の時の出力電力と180度の時の出力電力とを等しく調整することができるという有利な効果が得られる。
【0064】
請求項2に記載のNRDガイドBPSK変調器によれば、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第2の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータと、第3のサーキュレータの第3の端子に空隙を介して接続された第1のLSMモード終端器と、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第3のサーキュレータの第2の端子が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子に第2のLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することにより、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、第1のLSMモード終端器と第3のサーキュレータの第3の端子との間隔を変えて、PINダイオードスイッチで反射された電波が第1のサーキュレータを介して第3のサーキュレータの第1の端子に到達し、第3の端子を経由して第2の端子から方向性結合器の第1の端子に導かれる際に、第1のLSMモード終端器で吸収される電力を調整し、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力にPINダイオードスイッチが反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しく合せることができるので、方向性結合器の結合度を変えることなく、出力波の位相が0度の時の出力電力と180度の時の出力電力とを等しく調整することができるという有利な効果が得られる。
【0065】
請求項3に記載のNRDガイドBPSK変調器によれば、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第2の誘電体ストリップの他端が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子にLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器と、第2の誘電体ストリップの側面に第2の誘電体ストリップの伝送軸と垂直方向に配置された第5の誘電体ストリップと、第5の誘電体ストリップの第2の誘電体ストリップとは反対側に接続されたLSEモード終端器とを有することにより、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、LSEモード終端器と第2の誘電体ストリップとの間隔を変えて、PINダイオードスイッチで反射された電波が第2の誘電体ストリップを通過する際に、LSEモード終端器で吸収される電力を調整し、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力にPINダイオードスイッチが反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しく合せることができるので、方向性結合器の結合度を変えることなく、出力波の位相が0度の時の出力電力と180度の時の出力電力とを等しく調整することができるという有利な効果が得られる。
【0066】
請求項4に記載のNRDガイドBPSK変調器によれば、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第2の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータと、第3のサーキュレータの第3の端子に接続されたショットキバリヤダイオード内蔵のLSMモード検波器と、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第3のサーキュレータの第2の端子が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子にLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することにより、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、PINダイオードスイッチで反射されたLSM01モードの電波がLSMモード検波器で吸収される量をLSMモード検波器に内蔵されるショットキバリヤダイオードに印加するバイアス電圧を変えて調整し、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力にPINダイオードスイッチが反射状態におけるBPSK変調器からの出力を等しく合せることができるので、方向性結合器の結合度を変えることなく、出力波の位相が0度の時の出力電力と180度の時の出力電力とを等しく調整することができるという有利な効果が得られる。
【0067】
請求項5に記載のNRDガイドBPSK変調器によれば、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第1のLSMモード終端器と、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、一端が第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、LSMモード反射器が挿入された第5の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第2の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータと、第3のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、第3のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードが挿入された第3の誘電体ストリップと、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に第5の誘電体ストリップの他端が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子に第2のLSMモード終端器が接続され、第4の端子に第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することにより、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力を反射状態におけるBPSK変調器の出力よりも小さくしておき、第3の誘電体ストリップ中に挿入したPINダイオードを用いたLSMモード反射器による反射量を変えて、すなわちLSMモード反射器を透過していく割合を変えて、PINダイオードスイッチで反射された電波が方向性結合器の第1の端子に達する電力を調整し、PINダイオードスイッチが透過状態におけるBPSK変調器からの出力とPINダイオードスイッチが反射状態におけるBPSK変調器からの出力とを等しくすることができるので、方向性結合器の結合度を変えることなく、出力波の位相が0度の時の出力電力と180度の時の出力電力とを等しく調整することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるNRDガイドBPSK変調器を示す構成図
【図2】本発明の実施の形態2によるNRDガイドBPSK変調器を示す構成図
【図3】(a)本発明の実施の形態3によるNRDガイドBPSK変調器を示す構成図(b)LSM01モードの電波の一部をLSE01モードの電波へ変換するための2本の誘電体ストリップからなる回路を示す構成図
【図4】本発明の実施の形態4によるNRDガイドBPSK変調器を示す構成図
【図5】本発明の実施の形態5によるNRDガイドBPSK変調器を示す構成図
【図6】従来のNRDガイドBPSK変調器を示す構成図
【符号の説明】
1a、1b 導体板
2 入力端子
3a、3b、3c 第1、第2、第3のサーキュレータ
4a、4b、4c、4d 第1、第2、第3、第4の誘電体ストリップ
4e、4f 第5の誘電体ストリップ
5 PINダイオードスイッチ
6 方向性結合器
7a 第1の端子
7b 第2の端子
7c 第3の端子
7d 第4の端子
8 LSMモード終端器
9 出力端子
10 LSMモード終端器
11a 第2の誘電体ストリップ
11b 第5の誘電体ストリップ
12 LSEモード終端器
13 LSMモード検波器
14 LSMモード反射器
15 LSMモード終端器
21、22 誘電体ストリップ
23 LSMモードの磁界
24 LSEモードの磁界
Claims (5)
- 反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が前記第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が前記第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、前記第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が前記第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が前記第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、前記第4の誘電体ストリップに空隙を介して接続された第1のLSMモード終端器と、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に前記第2の誘電体ストリップの他端が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子に第2のLSMモード終端器が接続され、第4の端子に前記第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することを特徴とするNRDガイドBPSK変調器。
- 反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が前記第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が前記第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、前記第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が前記第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が前記第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、前記第2の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータと、前記第3のサーキュレータの第3の端子に空隙を介して接続された第1のLSMモード終端器と、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に前記第3のサーキュレータの第2の端子が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子に第2のLSMモード終端器が接続され、第4の端子に前記第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することを特徴とするNRDガイドBPSK変調器。
- 反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が前記第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が前記第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、前記第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が前記第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が前記第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に前記第2の誘電体ストリップの他端が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子にLSMモード終端器が接続され、第4の端子に前記第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器と、前記第2の誘電体ストリップの側面に前記第2の誘電体ストリップの伝送軸と垂直方向に配置された第5の誘電体ストリップと、前記第5の誘電体ストリップの前記第2の誘電体ストリップとは反対側に接続されたLSEモード終端器とを有することを特徴とするNRDガイドBPSK変調器。
- 反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が前記第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が前記第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、前記第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が前記第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、一端が前記第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードスイッチが挿入された第3の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、前記第2の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータと、前記第3のサーキュレータの第3の端子に接続されたショットキバリヤダイオード内蔵のLSMモード検波器と、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に前記第3のサーキュレータの第2の端子が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子にLSMモード終端器が接続され、第4の端子に前記第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することを特徴とするNRDガイドBPSK変調器。
- 反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、第1の端子を入力端子とし、入射した電波が反時計回りに隣接する端子から出力される第1のサーキュレータと、一端が前記第1のサーキュレータの第2の端子に接続された第1の誘電体ストリップと、一端が前記第1のサーキュレータの第3の端子に接続された第1のLSMモード終端器と、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、前記第1の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第2のサーキュレータと、一端が前記第2のサーキュレータの第2の端子に接続された第2の誘電体ストリップと、一端が前記第2のサーキュレータの第3の端子に接続され、LSMモード反射器が挿入された第5の誘電体ストリップと、反時計回りに第1、第2、第3の端子を有し、前記第2の誘電体ストリップの他端が第1の端子に接続され、入射した電波が時計回りに隣接する端子から出力される第3のサーキュレータと、前記第3のサーキュレータの第2の端子に接続された第4の誘電体ストリップと、前記第3のサーキュレータの第3の端子に接続され、PINダイオードが挿入された第3の誘電体ストリップと、第1、第2、第3、第4の端子を有し、第1の端子に前記第5の誘電体ストリップの他端が接続され、第2の端子を出力端子とし、第3の端子に第2のLSMモード終端器が接続され、第4の端子に前記第3の誘電体ストリップの他端が接続され、第1の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配され、また第4の端子への入力電力が第2、第3の端子へと分配される方向性結合器とを有することを特徴とするNRDガイドBPSK変調器。
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