JP3259637B2 - 送受信装置 - Google Patents

送受信装置

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JP3259637B2
JP3259637B2 JP19764296A JP19764296A JP3259637B2 JP 3259637 B2 JP3259637 B2 JP 3259637B2 JP 19764296 A JP19764296 A JP 19764296A JP 19764296 A JP19764296 A JP 19764296A JP 3259637 B2 JP3259637 B2 JP 3259637B2
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米山  務
容平 石川
透 谷崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波やミ
リ波などの高周波における送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば道路の走行中に、前方または後方
を走行する車両との距離や相対速度を計測することなど
を目的として、いわゆる自動車用ミリ波レーダが開発さ
れている。このようなミリ波レーダの送受信装置は一定
周波数または変調した周波数の送信信号を発生する発振
器と、この送信信号を送波し、物体からの反射波を受波
するアンテナと、受信信号に対して送信信号の一部をL
o信号(ローカル信号)として混合し、その差成分の信
号をIF信号(中間周波信号)として取り出すミキサと
を備えて構成されている。
【0003】図22は、従来技術による送受信装置の構
成を示す概略平面図である。同図において15,16,
17,55はそれぞれ誘電体ストリップであり、その上
下面に、平行な導電体板を設けて、非放射性誘電体線路
(NRDガイド)を構成する。但し同図においては上部
の導電体板は敢えて示さず、下部の導電体板について
も、その境界線等は明示していない。3で示す部分は、
誘電体ストリップ15,16,17とフェライト板13
および図示しないマグネットとによって構成されるサー
キュレータであり、それぞれのポートに発振器1、ミキ
サ2および垂直1次放射器としての誘電体共振器18を
配する。この誘電体共振器18の軸方向に一定距離離れ
た位置には誘電体レンズ19を配置する。また、両端を
終端器56で終端させたベンド部を成す誘電体ストリッ
プ55を誘電体ストリップ15,16に近接させてそれ
ぞれの間で2つのカップラを構成する。
【0004】図23は図22に示した送受信装置の等価
回路図である。誘電体共振器18と、この誘電体共振器
18の上部(図22における紙面垂直方向の手前)の放
射窓(不図示)および誘電体レンズ19はアンテナを構
成する。発振器1からの信号は誘電体ストリップ15、
サーキュレータ3、誘電体ストリップ17を介して上記
アンテナで放射され、物体からの反射波が誘電体ストリ
ップ17、サーキュレータ3、誘電体ストリップ16を
介してミキサ2に入力される。その際、誘電体ストリッ
プ15,16,55から成るカップラによって、Lo信
号(送信信号TXの一部)とRF信号(受信信号RX)
とが混合されて、ミキサ2においてその差成分がIF信
号(中間周波信号)として発生される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにサーキュレ
ータを用いてアンテナを送受共用にすることによって、
全体に小型化が図れる。しかし上述したように、受信信
号に送信信号の一部を混合するためにカップラを設けて
いるため、全体の回路が必ずしも単純ではなく、また誘
電体線路によるカップラの場合、誘電体線路のベンド部
および終端器を用いてカップラを構成するため、全体の
部品点数が多く、その製造コストも嵩むといった問題が
あった。また、NRDガイドの基本伝送モードであるL
SM01モードとLSE01モードとは互いに直交して
おり、ベンド部ではその直交性が崩れてそれぞれのモー
ド間で結合が生じるため、曲率半径と曲げ角に制約され
た範囲でのみ低損失な特性が得られる。従ってベンド部
によるカップラを構成するための設計上の自由度が低
く、ベンド部による伝送損失を抑えつつ最も小さく設計
したとしても、発振器とサーキュレータとの間およびサ
ーキュレータとミキサとの間にある程度の間隔を必要と
するため、全体にあまり小型化できないという問題もあ
った。
【0006】この発明の目的は、上記カップラを設ける
ことによる不都合を解消し、小型化および低コスト化を
容易に図れるようにした送受信装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】
【0009】の発明は、受信信号にローカル信号を混
合するために、送信信号を発生して導波路へ送出する発
振器、導波路を介して受けた受信アンテナからの受信信
号とローカル信号とから周波数変換を行うミキサー、お
よび前記送信信号をミキサー側への導波路へ導き、且つ
該ミキサー側からの送信信号を送信アンテナへ導く分波
サーキュレータを備えるとともに、前記分波サーキュレ
ータと前記ミキサーとの間に、一定の透過係数および反
射係数を有する受動素子を設ける。この構成によって、
送信信号は分波サーキュレータを介してミキサ側へ導か
れるが、分波サーキュレータとミキサとの間に設けられ
ている受動素子によって送信信号が反射し、再び分波サ
ーキュレータを介して送信アンテナから放射される。一
方、受動素子を透過した信号はミキサへローカル信号と
して導かれる。また、受信アンテナからの受信信号がミ
キサへ導かれる。従って、ミキサは受信信号とローカル
信号が混合された信号を受けることになる。
【0010】この発明によれば、送信信号の一部をミキ
サへ導くためのカップラが不要となり、小型化および低
コスト化が図れる。
【0011】上記導波路を、平行な2つの導電体板の間
に誘電体ストリップを配して成る誘電体線路で構成する
場合、その誘電体ストリップに不連続部を設けて、その
不連続部を受動素子とする。誘電体ストリップの途中に
間隙を設けたり、その間隙に誘電体材料を挿入する。ま
た、外面に誘電体材料を設ける。さらには、誘電体スト
リップの幅または高さ寸法に変化部分を設ける。これら
の構成によってインピーダンス不整合を生じさせて、こ
れらの各部を一定の透過係数および反射係数を有する受
動素子とする。
【0012】また、前記導波路を導波管とすれば、その
E面またはH面の一部の壁面形状を他の部分とは異なっ
た形状として前記受動素子を構成する。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態に係る
送受信装置の構成を図1〜図6を参照して以下に説明す
る。
【0014】図1の(A)は送受信装置の回路ユニット
の構成を示す平面図、(B)はその回路ユニットをケー
スに組み込んで構成した送受信装置の断面図である。
(A)において1は発振器、2はミキサ、3は分波サー
キュレータ(以下単にサーキュレータという。)、4は
垂直1次放射器である。これらの発振器1、ミキサ2、
サーキュレータ3および垂直1次放射器4はいずれもそ
れらの上下面に、平行な導電体板を設けていて、非放射
性誘電体線路(NRDガイド)を構成している。発振器
1の内部には、後述するように送信信号を発生する発振
回路を備えていて、その送信信号を誘電体ストリップ1
1を介してサーキュレータ3の誘電体ストリップ15へ
与える。サーキュレータ3は誘電体ストリップ15,1
6,17で示す3つの誘電体ストリップと中央に配した
フェライト板13、およびそのフェライト板を挟む位置
に外部直流磁界を加えるマグネットとから構成してい
て、誘電体ストリップ15から17の方向へ、また誘電
体ストリップ17から16の方向へ循環させる。垂直1
次放射器4は誘電体ストリップ14と、誘電体共振器1
8とその上部((A)における紙面垂直方向の手前)の
放射窓とから成り、サーキュレータ3の誘電体ストリッ
プ17と垂直1次放射器の誘電体ストリップ14との間
に受動素子5を設けている。サーキュレータ3の誘電体
ストリップ16にはミキサ2の誘電体ストリップ12を
対向させている。ミキサ2は後述するように誘電体スト
リップ12に伝送されてくる信号からダウンコンバート
を行うミキサ回路を備えている。この(A)に示した回
路ユニットは、同図の(B)に示すようにケース20の
下部に装着する。ケース20の送受波面(図における上
方)には誘電体レンズ19を取り付けている。同図の
(C)は垂直1次放射器4とサーキュレータ3との対向
部分の拡大部分断面図である。受動素子5は誘電体スト
リップ14,17の誘電率とは異なった所定の誘電率を
有する誘電体シートから成り、この部分でインピーダン
ス不整合を生じさせて、所定の透過係数および反射係数
を有する受動素子としている。
【0015】図1の(A)に示したように、発振器1か
らの送信信号は誘電体ストリップ11,15,17、受
動素子5および誘電体ストリップ14を介して誘電体共
振器18を励振する。その際、送信信号の一部は受動素
子5で反射して誘電体ストリップ17,16,12を介
してミキサ回路へ与えられる。また誘電体共振器18の
受けた受信信号は誘電体ストリップ14,17,16,
12を経由してミキサ回路に与えられる。
【0016】図2は上記発振器1の構成を示す図であ
り、(A)は上部の導電体板を取り除いた状態での平面
図、(B)は正面図である。同図において21,22は
それぞれ導電体板であり、この上下の導電体板の間に誘
電体ストリップ11a,11bおよび基板23を挟み込
んでいる。基板23には導電体ストリップ24、RFチ
ョーク用導電体パターン26および電極27,28を形
成していて、導電体ストリップ24とRFチョーク用導
電体パターン26との間にバラクタダイオード29をマ
ウントしている。また下部の導電体板21にはガンダイ
オード25を取り付け、その端子と基板上の導電体スト
リップ24との間をワイヤで接続している。また下部の
導電体板21の側部にはガンダイオード25に対する電
源電圧印加用の端子30とバラクタダイオード29に対
する変調信号入力用端子31を設けていて、基板上の電
極27,28にそれぞれ接続している。
【0017】図3は上記ミキサ2の構成を示す図であ
り、(A)は上部の導電体板を取り除いた状態での平面
図、(B)は正面図である。同図において41,42は
それぞれ導電体板であり、この上下の導電体板の間に誘
電体ストリップ12a,12bおよび基板43を挟み込
んでいる。基板43にはRFチョーク用導電体パターン
45および電極46,47を形成していて、RFチョー
ク用導電体パターン45,45の対向位置にショットキ
ーバリアダイオード44をマウントしている。ショット
キーバリアダイオード44はその非線形性によって、誘
電体ストリップ12a,12bへ伝送されてくるRF信
号とLo信号との高調波を発生する。RFチョーク用導
電体パターンはそのうちRFとLoとの差の周波数成分
を通過させて、これをIF信号とする。
【0018】図4は上記サーキュレータ3の構成を示す
図であり、(A)は上部の導電体板を取り除いた状態で
の斜視図である。誘電体ストリップ15,16,17の
中央の対向位置にはフェライト板13を上下に2枚配置
している。同図の(B)に示すように、これらの誘電体
ストリップとフェライト板を上下の導電体板51,52
で挟み込み、更に外部からマグネットによってフェライ
ト板に対して直流磁界を加える。
【0019】図5は上記垂直1次放射器4の構成を示す
斜視図である。上下の導電体板53,54の間に誘電体
ストリップ14およびHE111モードの誘電体共振器
18を挟み込んでいる。上部の導電体板54の中央には
放射窓を設けている。誘電体ストリップ14を介して伝
送されるLSM01モードの電磁波は誘電体共振器18
を励振し、直線偏波の電磁波を誘電体共振器18の軸方
向に放射し、逆に同一偏波面の電磁波を受けて励振すれ
ば、その受信信号は誘電体ストリップ14をLSM01
モードの電磁波として伝搬し、サーキュレータ側へ導か
れることになる。
【0020】図6は図1に示した送受信装置の等価回路
図である。変調信号で変調された、発振器1からの送信
信号はサーキュレータ3を介して誘電体共振器18、放
射窓および誘電体レンズ19から成るアンテナへTX信
号(送信信号)として導かれるが、受動素子5により一
部が反射しLo信号としてミキサ2へ導かれる。また、
アンテナの受けた受信信号RXは受動素子5およびサー
キュレータ3を介してミキサ2へ導かれる。尚、送信信
号を変調する必要がない場合には、上記バラクタダイオ
ード等による変調回路は不要である。
【0021】次に、第2の実施形態に係る送受信装置の
構成を図7に示す。図1に示した第1の実施形態では、
垂直1次放射器を用いたが、この第2の実施形態では誘
電体ストリップの軸方向に送受波を行う。すなわち図7
においてサーキュレータ3のアンテナ側のポートに誘電
体ストリップ14を設けるとともに、その先端をテーパ
ー状として誘電体ロッドアンテナを構成している。サー
キュレータ3の誘電体ストリップ17とこの誘電体スト
リップ14との間には誘電体シートから成る受動素子5
を設けている。発振器1、ミキサ2、サーキュレータ3
の構成は図1に示したものと同様である。図7において
61は下部の導電体板であり、その導電体板に設けたく
ぼみに発振器1、ミキサ2およびサーキュレータ3をは
め込んでいる。この下部の導電体板61と図示しない上
部の導電体板との間に誘電体ストリップ14を挟み込ん
でその部分で非放射性誘電体線路(NRDガイド)を構
成している。また上下の導電体板の側部にホーンHを形
成している。
【0022】次に、上記受動素子のいくつかの構成例を
図8〜図11を参照して説明する。図8は誘電体ストリ
ップの途中に受動素子5を設けた例であり、これは図7
に示した場合に相当する。誘電体ストリップの比誘電率
εr1と誘電体シートの比誘電率εr2は異なり、この
誘電体シートの厚さおよび比誘電率を定めることによっ
て、ここでの反射係数および透過係数を所定値に設定す
る。図9は、誘電体ストリップの内部に、誘電体ストリ
ップの軸方向に平行な面に誘電体シートを設けてその部
分を受動素子5として形成した例である。この誘電体シ
ートの配置方法としては、図10の断面図に示すように
誘電体ストリップの全幅方向になくとも、その一部に設
けてもよい。図11は誘電体ストリップの所定箇所に不
連続部を設けて受動素子を構成した例であり、(A)に
示すように、誘電体ストリップの幅方向に広がる凸部を
設けることによって、また(B),(C),(D)に示
すように凹部を設けることによって、その箇所で一定の
反射係数および透過係数を生じさせる。また、(E)に
示すように、誘電体ストリップの幅にステップ変化をも
たせることにより、その変化部分で一定の反射係数およ
び透過係数を生じさせる。更には(F)に示すように、
2つの誘電体ストリップの間に間隙を設けて、この不連
続部を受動素子5として用いる。尚、(A)〜(E)に
示した構造においても、2つの誘電体ストリップの接合
(対向)部分で上記各種受動素子5を形成するようにし
てもよい。また、(D),(E)の例は左右非対称であ
るが、どちらをサーキュレータ側にしてもよい。
【0023】次に、第3の実施形態に係る送受信装置の
構成を図12および図13に示す。第1・第2の実施形
態ではシングル型のミキサを用いたが、この第3の実施
形態ではバランス型のミキサを用いている。図12にお
いて1は発振器、2はミキサ、3はサーキュレータ、4
は垂直1次放射器である。垂直1次放射器の誘電体スト
リップと、これに対向するサーキュレータ3の誘電体ス
トリップとの間には受動素子5を設けている。これらの
発振器1、サーキュレータ3、垂直1次放射器4および
受動素子5の関係は図1に示した第1の実施形態の場合
と同様である。サーキュレータ3のミキサに対する出力
ポートとミキサ2との間には誘電体ストリップ65を設
けている。また、図において60は垂直1次放射器、6
1はその誘電体共振器であり、この垂直1次放射器60
とミキサ2との間に誘電体ストリップ64を設けるとと
もに、誘電体ストリップ65と64との近接部を3dB
カップラ63として構成している。このカップラ63は
誘電体ストリップ65から伝搬されてくるLo信号を9
0°の位相差をもってミキサ2の2つの誘電体ストリッ
プへ等分配するとともに、誘電体ストリップ64から伝
搬されてくる受信信号を90°の位相差をもってミキサ
2の2つの誘電体ストリップへ等分配する。これによ
り、ミキサ2は平衡形周波数変換を行う。
【0024】図13は図12に示した送受信装置の等価
回路図である。発振器1による送信信号はサーキュレー
タ3を介して誘電体共振器18、その上部の放射窓およ
び誘電体レンズ19から成る送信アンテナへTX信号
(送信信号)として導かれるが、受動素子5により一部
が反射し、これがLo信号としてカップラ63を介して
ミキサ2へ導かれる。また、誘電体共振器61、その上
部の放射窓および誘電体レンズ62から成る受信アンテ
ナの受けた受信信号RXはカップラ63を介してミキサ
2へ導かれる。これにより、ミキサ2は平衡形周波数変
換を行う。
【0025】以上に示した各実施形態では、サーキュレ
ータ側に近接して受動素子を設けたが、これ以外に例え
ば放射器と誘電体レンズとの間に設けてもよい。
【0026】次に、第4の実施形態に係る送受信装置の
構成を図14および図15に示す。上記各実施形態で
は、受動素子による反射信号をLo信号として用いる例
であったが、この第4の実施形態は、受動素子による透
過信号をLo信号として用いる。図14において発振器
1、サーキュレータ3、垂直1次放射器4,60、ミキ
サ2およびカップラ63の関係は図12に示した第3の
実施形態の場合と同様である。但し、この第4の実施形
態ではサーキュレータ3の循環方向が図12とは逆回り
であり、またミキサー2に対する誘電体ストリップ65
と、これに対向するサーキュレータ3の誘電体ストリッ
プとの間に受動素子5を設けている。
【0027】図15は図14に示した送受信装置の等価
回路図である。発振器1による送信信号はサーキュレー
タ3を通り、受動素子5で反射し、再びサーキュレータ
3を通って誘電体共振器18、その上部の放射窓および
誘電体レンズ19から成る送信アンテナへTX信号(送
信信号)として導かれる。受動素子5を透過した一部の
信号はカップラ63を介してLo信号としてミキサ2へ
導かれる。また、誘電体共振器61、その上部の放射窓
および誘電体レンズ62から成るアンテナの受けた受信
信号RXはカップラ63を介してミキサ2へ導かれる。
これにより、ミキサ2は平衡形周波数変換を行う。
【0028】尚、上述した各実施形態では、発振器、サ
ーキュレータ、ミキサ、および垂直1次放射器などのそ
れぞれ個別の部品を組み合わせて送受信装置を構成する
例を示したが、これらは2枚の平行な導電体板の間に一
体的に設けてもよい。
【0029】次に、導波管を導波路とした第5の実施形
態に係る送受信装置の構成を図16〜図20を参照して
以下に説明する。
【0030】図16は送受信装置の平面図であり、1は
発振器、2はミキサ、3はサーキュレータ、71はホー
ンアンテナであり、破線部分が導波管である。サーキュ
レータ3とホーンアンテナ71との間に受動素子5を設
けている。
【0031】図17は上記導波管における受動素子5の
配置例を示す図であり、基本的に(A)に示すように導
波管70の内部に誘電体シートや誘電体板からなる受動
素子5を配置する。例えば(B)に示すように、2つの
導波管70,70を接続するフランジ部分で受動素子5
を挟み込む。
【0032】図18は発振器1の構成を示す図である。
(A)において、25はガンダイオード、29はバラク
タダイオードであり、ポスト72,74と電極73,7
5との間にそれぞれ取り付けている。(B)はガンダイ
オードの取付構造を示しているが、バラクタダイオード
の取付構造もこれと同様である。このガンダイオード2
5とバラクタダイオード29は共振空間76の所定位置
に位置するように調整設定する。図18の(A)におけ
る共振空間76の右後方は短絡面であり、左手前は開口
していて、ここに導波管が繋がる。
【0033】図19はサーキュレータ3の構成を示す図
である。(A)において、左手前、右後方および右手前
の3面がそれぞれフランジ面であり、これらに導波管を
接続する。(B)は内部の構成を示す図であり、導波管
の交差部にフェライト板13を配置し、その上下にマグ
ネット77,77およびヨーク78を配置して、導波管
型サーキュレータを構成している。
【0034】図20はミキサの構成を示す図である。
(A)に示す平面図において、基板(誘電体基板)43
には、RFチョーク用導電体パターン45を形成し、シ
ョットキーバリアダイオード44をマウントしている。
(B)は基板43の中央断面図であり、ショットキーバ
リアダイオード44部分の導電体パターンに、導波管を
伝搬してきた電磁波(Lo,RF)が結合するように導
波管70と基板43との位置関係を定めている。このよ
うにしてサスペンデッドストリップライン型のミキサと
して作用させる。尚、(A)において79で示す電極は
WGバックショート電極であり、この電極とショットキ
ーバリアダイオード44との間隔を調節することによっ
て、ショットキーバリアダイオード44部分の導電体パ
ターンと電磁波との結合効率を最適化する。
【0035】次に、導波管における受動素子の他のいく
つかの構成例を図21に示す。これらの例は導波管の内
壁面の寸法を部分的に変えるか、途中から変えるもので
あり、(A)に示すように導波管のH面かE面のいずれ
かに、またはその両方に(B)〜(E)に示すような凸
部や凹部を形成するか、(F)に示すように壁間寸法を
途中で変える。これによって、壁面形状や壁間寸法の変
化する位置を受動素子として作用させる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、送信信
号の一部をミキサへ導くためのカップラが不要となり、
小型化および低コスト化が図れる。
【0037】請求項2,3,4に記載の発明によれば、
平行な2つの導電体板の間に誘電体ストリップを配して
成る誘電体線路で導波路を構成するとともに、その誘電
体線路にインピーダンス不整合部を設けるだけで、容易
に受動素子を構成することができる。
【0038】請求項に記載の発明によれば、導波管を
用いた送受信装置を構成する際、導波管にインピーダン
ス不整合部を設けるだけで容易に受動素子を構成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る送受信装置の構成を示す
図である。
【図2】発振器の構成を示す図である。
【図3】ミキサの構成を示す図である。
【図4】サーキュレータの構成を示す図である。
【図5】垂直1次放射器の構成を示す図である。
【図6】図1に示す送受信装置の等価回路図である。
【図7】第2の実施形態に係る送受信装置の構成を示す
図である。
【図8】受動素子の構成例を示す部分斜視図である。
【図9】受動素子の構成例を示す部分斜視図である。
【図10】受動素子の構成例を示す断面図である。
【図11】他の受動素子の構成例を示す平面図である。
【図12】第3の実施形態に係る送受信装置の構成を示
す図である。
【図13】図12に示す送受信装置の等価回路図であ
る。
【図14】第4の実施形態に係る送受信装置の構成を示
す図である。
【図15】図14に示す送受信装置の等価回路図であ
る。
【図16】第5の実施形態に係る送受信装置の構成を示
す図である。
【図17】図16における受動素子の構成を示す図であ
る。
【図18】図16における発振器の構成を示す図であ
る。
【図19】図16におけるサーキュレータの構成を示す
図である。
【図20】図16におけるミキサの構成を示す図であ
る。
【図21】導波管における他の受動素子の構成例を示す
平面図である。
【図22】従来技術による送受信装置の構成を示す図で
ある。
【図23】図22に示す送受信装置の等価回路図であ
る。
【符号の説明】
1−発振器 2−ミキサ 3−サーキュレータ 4−垂直1次放射器 5−受動素子 11,12,14〜17−誘電体ストリップ 13−フェライト板 18−誘電体共振器 19−誘電体レンズ 20−ケース 21,22−導電体板 23−基板 24−導電体ストリップ 25−ガンダイオード 26−RFチョーク用導電体パターン 27,28−電極 29−バラクタダイオード 30,31−端子 41,42−導電体板 43−基板 44−ショットキーバリアダイオード 45−RFチョーク用導電体パターン 46,47−電極 51〜54−導電体板 55−誘電体ストリップ 56−終端器 60−垂直1次放射器 61−誘電体共振器 62−誘電体レンズ 63−カップラ 64,65−誘電体ストリップ 70−導波管 71−ホーンアンテナ 72,74−ポスト 73,75−電極 76−共振空間 77−マグネット 78−ヨーク 79−WGバックショート電極 H−ホーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // G01S 13/50 G01S 13/50 A (56)参考文献 特開 平7−244155(JP,A) 特公 昭39−15484(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/40 H01P 1/38 H01P 3/16 H03D 9/06 H04B 1/26 G01S 13/50

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号を発生して導波路へ送出する発
    振器、導波路を介して受けた受信アンテナからの受信信
    号とローカル信号とから周波数変換を行うミキサー、お
    よび前記送信信号をミキサー側への導波路へ導き、且つ
    該ミキサー側からの送信信号を送信アンテナへ導く分波
    サーキュレータを備えるとともに、前記分波サーキュレ
    ータと前記ミキサーとの間に、一定の透過係数および反
    射係数を有する受動素子を設けたことを特徴とする送受
    信装置。
  2. 【請求項2】 前記導波路を平行な2つの導電体板の間
    に誘電体ストリップを配して成る誘電体線路で構成し、
    前記誘電体ストリップの不連続部により前記受動素子を
    構成した請求項に記載の送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記誘電体ストリップの内部または外面
    に該誘電体ストリップの誘電率とは異なった誘電率の誘
    電体部材を設けて前記不連続部を構成した請求項に記
    載の送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記誘電体ストリップの幅または高さ寸
    法の変化する部分を前記不連続部として構成した請求項
    に記載の送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記導波路を導波管で構成し、該導波管
    のE面またはH面の一部の壁面形状を他の部分とは異な
    った形状とするか、壁間寸法を変化させて前記受動素子
    を構成した請求項に記載の送受信装置。
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