JP3743093B2 - 送受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイクロ波帯やミリ波帯などの高周波における送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば道路の走行中に、前方または後方を走行する車両との距離や相対速度を計測することなどを目的として、いわゆる車載用ミリ波レーダが開発されている。このようなミリ波レーダの送受信装置は、一定周波数または変調した周波数の送信信号を発生する発振器と、この送信信号を送波して物体からの反射波を受波するアンテナと、受信信号に対して送信信号の一部をLo(ローカル)信号として混合し、その周波数差成分の信号をIF(中間周波)信号として取り出すミキサとを備えて構成されている。
【0003】
図12は従来技術による送受信装置の等価回路図である。同図の(A)において1は発振器、2はアイソレータ、7はサーキュレータ、5はミキサ、3a,3bはそれぞれカプラであり、これらは非放射性誘電体線路(NRDガイド)によって構成される。またアンテナ4は誘電体線路と誘電体レンズ等から構成される。発振器1の発振信号はアイソレータ2、カプラ3aおよびサーキュレータ7を介してアンテナ4から送信され、アンテナ4による受信信号はサーキュレータ7およびカプラ3bを介してミキサ5に与えられる。カプラ3a,3bによって送信信号の一部はLo信号としてRF信号(受信信号)と混合されてミキサ5へ与えられるため、ミキサ5はその周波数差成分の信号をIF信号として出力する。
【0004】
図12の(B)はバランス型ミキサを用いた送受信装置の等価回路図であり、ミキサ5はカプラ3a,3bにより得られるLo信号と受信信号RF信号とに基づいて、位相的に不要波をキャンセルしてIF信号を生成する。この図12に示した構成の送受信装置では、サーキュレータ7を用いているため、アンテナ4を送受に共用することができる。
【0005】
また、送信用アンテナと受信用アンテナとを別々に設け、カプラの作用をうまく利用して全体の回路構成を簡略化したものとして特開平06−174824号が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図12に示した従来の送受信装置においては、高価で設置スペースの大きなサーキュレータを用いるため、全体の回路が必ずしも単純ではなく、部品点数が多く、全体にコスト高になるという問題があった。また、上述した特開平06−174824号に示されている送受信装置においては、回路構成のみを見れば単純ではあるものの、送信用アンテナと受信用アンテナを別々に設けなければならず、またバランス型ミキサを構成することができず、シングル型ミキサの構成となるため、バランス型ミキサの利点を享受できないという問題があった。
【0007】
この発明の目的は、アンテナを送受に共用するためのサーキュレータを用いることなく、且つアンテナを送受に共有することを可能とし、またバランス型ミキサを構成することのできる送受信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明はオシレータとアンテナとミキサ等を導波路を介して接続した送受信装置において、アンテナを送受に共用するためのサーキュレータを用いることなく単一のアンテナを送受に共用可能とし、またバランス型ミキサを構成できるようにするために、請求項1に記載のとおり、第1のポートと第2のポートをもつ第1の導波路に、第3のポートと第4のポートをもつ第2の導波路を電磁界結合させてカプラを構成し、第1のポートにオシレータの出力ポートを接続し、第2のポートにオシレータの出力信号を送信するアンテナを接続し、第3のポートと第4のポートにオシレータの出力信号と前記アンテナからの受信信号とをミキシングするミキサを接続する。
【0009】
またこの発明は、請求項2に記載のとおり、前記第1のポートと前記オシレータとの間にアイソレータを挿入する。
【0010】
またこの発明は、請求項3に記載のとおり、前記第4のポートと前記ミキサとの間にアッテネータを挿入する。
【0011】
ここで上記送受信装置の構成例を等価回路として図1に示す。同図においてオシレータ1は変調信号に応じて変調された発振信号をアイソレータ2およびカプラ3のポート#1−ポート#2を介してアンテナ4へ出力する。この時、カプラ3のポート#1に入力される送信信号の一部がポート#4から取り出されて、アッテネータ6を介してミキサ5にLo信号として与えられる。また、アンテナ4による受信信号はカプラ3のポート#2に入力されて、ポート#3から出力され、これがRF信号としてミキサ5に与えられる。ミキサ5はLo信号とRF信号に基づいてIF信号を生成する。このように、アンテナを送受に共用するためのサーキュレータを用いることなく、単一のアンテナを送受に共用することができ、部品点数が削減され、全体に小型化されて低コスト化が図れる。しかもミキサへはLo信号とRF信号とを別々に与えることになるので、バランス型ミキサを構成することが可能となる。
【0012】
なお、カプラ3による反射信号および受信信号の一部はカプラ3のポート#1からオシレータ1方向へ出力されるが、アイソレータ2を設けることによって、オシレータ1への戻り信号を抑制して、安定した発振動作を維持させることができる。また、カプラ3の結合量は受信信号の損失を小さくするために、強く設定することが望ましいが、そうするとLo信号も大きくなるので、アッテネータ6はこの大きすぎるLo信号を適度に減衰させてミキサ5に供給する。
【0013】
図1に示した送受信装置では全体の構成が単純化されるが、請求項4に記載のとおり、少なくともカプラ3、オシレータ1、アンテナ4およびミキサ5を1つのモジュールとして一体化すれば、より小型の送受信装置が得られる。
【0014】
また、この発明は請求項5に記載のとおり、前記導波路を略平行な2つの導電体平面の間に誘電体ストリップを配して成る誘電体線路で構成する。これにより、たとえば図1に示した各導波路を誘電体線路で構成すれば、カプラ3を誘電体ストリップの平行結合線路から構成することができ、全体に一体化および小型化が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施形態に係る送受信装置の構成を図2〜図9を参照して以下に説明する。
【0016】
図2は送受信装置で用いるNRDガイドの3つのタイプの構成を示す断面図である。(A)はいわゆるノーマルタイプであり、ほぼ平行な導電体平面101,102の間に誘電体ストリップ100を備える。(B)はいわゆるグルーブドタイプであり、誘電体ストリップ100を設けている伝搬域とその両側の非伝搬域とで導電体平面101−102間の間隔を異ならせている。これらの導電体平面101,102は金、銅、アルミニウム等の金属板からなり、誘電体ストリップ100は使用周波数で誘電正接の小さなPTFE,PP等の合成樹脂を用いることができる。(C)はいわゆるウイングドタイプであり、それぞれツバ(ウイング)を有する誘電体ストリップ103,104の平面部に導電体平面101,102を形成し、誘電体ストリップ部分を対向させている。この誘電体ストリップ103,104も使用周波数で誘電正接の小さなPTFE,PP等の合成樹脂を用いることができ、これに金属メッキ膜を形成することによって、導電体平面101,102を形成する。
【0017】
このようなNRDガイドは、導電体平面の間隔を電磁波の伝搬波長の半波長以下にすることによって、曲がり部分や不連続部分における放射波が抑制され、伝送損失の低い伝送線路が得られる。
【0018】
図3は導電体パターンを形成する基板を設けたNRDガイドの3つのタイプの構成を示す断面図である。この図3の(A),(B),(C)は図2の(A),(B),(C)に示したNRDガイドに対して、導電体平面101,102に平行に基板105を配置したものである。後述するように、オシレータやミキサ部分においては図3に示すように、基板を介在させたNRDガイドを構成し、アイソレータやカプラ等においては、図2に示した基板を介在させないNRDガイドまたは図3に示した基板を介在させたNRDガイドを採用する。
【0019】
図4は送受信装置の構造を示す図であり、(A)は送受信装置の断面図、(B)は平面図である。同図において10は送受信モジュールであり、筐体8に対してその底面部に取り付けている。同図においては送受信モジュール10の上下面の導電体板は省略している。また筐体8の開口面には誘電体レンズ9を取り付けている。送受信モジュール10にはオシレータ1、アイソレータ2、カプラ3、垂直1次放射器4′、ミキサ5およびアッテネータ6を構成している。
【0020】
アイソレータ2は誘電体ストリップ11,12,13からなる3つのポートを有するサーキュレータ2′と、その内の1つのポート(誘電体ストリップ12)の終端に終端器16を設けて構成している。すなわちサーキュレータ2′はオシレータ1の発振信号を誘電体ストリップ11から13方向へ伝搬させ、誘電体ストリップ13からサーキュレータ2′へ入力される信号を誘電体ストリップ12側へ伝搬させて終端器16で抵抗終端させる。
【0021】
カプラ3は誘電体ストリップ13,14の一部による平行結合線路で構成している。垂直1次放射器4′は上下の導電体板で挟まれる誘電体共振器17と、その上部の導電体板に形成した開口部とから構成している。誘電体ストリップ13を伝搬する電磁波は誘電体共振器17を励振して、開口部を通してその軸方向へ電磁波として放射される。その際、図4に示した例では大地に対して45°方向の偏波面を有する電磁波として放射される。また逆に開口部を通して誘電体共振器17に、同方向の(45°方向)の偏波面を有する電磁波が入射されると、その電磁波が誘電体共振器17を励振して、受信信号が誘電体ストリップ13を逆方向に伝搬する。カプラ3のポート#1から入力される送信信号はポート#2から出力されて1次放射器4′へ導かれるが、一部はポート#4からLo信号としてミキサ5へ与えられる。アッテネータ6はこのLo信号を所定のレベルに減衰させる。垂直1次放射器4′からの受信信号がカプラ3のポート#2に入射されると、これがポート#3から取り出されてミキサ5へRF信号として与えられる。ミキサ5は後述するようにバランス型ミキサを構成し、Lo信号とRF信号とからIF信号を生成する。この図4に示した送受信装置の等価回路は図1に示したものと同様となる。
【0022】
図5は図4に示した垂直1次放射器4′部分の構造を示す図であり、(A)は平面図、(B)は断面図である。同図において誘電体共振器17は導電体板21と22とに挟まれて、たとえばHE111モードで共振する誘電体共振器として作用する。上部の導電体板21には開口部23を設けていて、この導電体板21と誘電体共振器17との間に、スリットを形成したスリット板24を挟み込んでいる。そして、誘電体ストリップ13の端部を誘電体共振器17に近接させている。この構成によって、誘電体ストリップ17を伝搬するLSM01モードの送信信号が誘電体共振器17に磁界結合し、その軸方向に直線偏波の電磁波を放射する。逆に誘電体共振器17の軸方向に電磁波が入射されると、誘電体共振器17が励振して、誘電体ストリップ13をLSM01モードで伝搬することになる。
【0023】
図6は図4に示したオシレータ1部分の構成を示す平面図である。同図において31,34,35,36で示す各パターンは基板上に形成していて、誘電体ストリップ11は基板の上部に存在する誘電体ストリップ11aと下部に存在する11bとで構成している。基板上のパターン31は基板を挟む上下の導電体板とによってサスペンデッドラインを構成し、誘電体ストリップ11a,11bとその上下の導電体板とによる誘電体線路と磁界結合する。基板上のパターン34はRFチョーク用導電体パターン、35,36はバイアス電圧印加用の電極である。下部の導電体板にはガンダイオード32を固定していて、その端子をサスペンデッドライン31の端部に接続している。またサスペンデッドライン31の端部とRFチョーク用導電体パターン34との間にバラクタダイオード33を接続している。したがって、電極35と接地との間に直流高電圧を印加することよってガンダイオードが発振し、発振信号が誘電体ストリップ11a,11bをLSM01モードで伝搬することになる。また、電極35と36の間に変調信号を入力することによって、バラクタダイオード33の静電容量が変化し、発振周波数が変調される。
【0024】
図7は図4に示したミキサ5部分の構成を示す平面図であり、41,42はサスペンデッドライン、45,46,47はそれぞれフィルタ回路であり、これらのパターンは基板上に形成している。誘電体ストリップ14,15は上記基板を挟む上部側の誘電体ストリップ14a,15aと下部側の誘電体ストリップ14b,15bとから構成している。同図に示すように、サスペンデッドライン41,42にはλ/4のオープンスタブをλ/4の間隔を隔ててそれぞれ設けることによって、波長λの周波数信号を阻止するフィルタ回路45,46,47を構成している。フィルタ回路45,46とサスペンデッドライン42の一端との間の電気長をそれぞれ、誘電体ストリップ14a,14bを伝搬するミリ波の周波数における略1/2波長の整数倍としている。また、このサスペンデッドライン42の一端からフィルタ回路47までの間隔を誘電体ストリップ15a,15bを伝搬するミリ波の周波数におけるほぼ1/2波長の整数倍となる関係としている。これにより、フィルタ回路45−46間のサスペンデッドライン41が両端ショートの共振回路として作用し、サスペンデッドライン42の端部とフィルタ回路47との間の部分も両端ショートの共振器として作用する。そして、誘電体ストリップ14a,14bがサスペンデッドライン41を挟むように配置し、誘電体ストリップ15a,15bがサスペンデッドライン42を挟むように配置している。また、サスペンデッドライン41の途中にショットキーバリアダイオード43,44をマウントしている。この構成によって、誘電体ストリップ14a,14bおよび上下の導電体板からなるNRDガイドとショットキーバリアダイオード43,44とが整合し、RF信号がサスペンデッドラインのモードに変換されてダイオード43,44に印加されることになる。一方、サスペンデッドライン42による共振回路は誘電体ストリップ15a,15bと上下の導電体板からなるNRDガイドと磁界結合するため、このNRDカイドからLo信号が入力されることにより、その信号がサスペンデッドラインのモードに変換されて、2つのダイオード43,44に対して逆相で加わることになる。したがってRF信号は同相で、Lo信号は逆相でそれぞれダイオード43,44に印加され、RF信号とLo信号との差の周波数成分が互いに逆相となる。ただし、2つのダイオードの向きがIF回路から見て互いに逆向きになっているので、上記差の周波数成分が同相で合成されて、コンデンサCiを介してIF信号として取り出される。なお、サスペンデッドライン41,42にはLb,Rb,Vbで示すバイアス電圧供給回路を接続するとともに、このサスペンデッドラインの端部をコンデンサCgで高周波的に接地している。このバランス型ミキサの構成は本願出願人がすでに出願した特願平08−228378号で示したものと同様である。
【0025】
図8は図4に示したアッテネータ6部分の構成を示す部分斜視図である。同図においてアッテネータ6は誘電体ストリップに抵抗体を混入させるとともに、抵抗体の混入部分とその他の部分との接合面を傾斜させたものである。これにより誘電体ストリップ14から15方向へ伝搬するLo信号が殆ど反射することなく所定の減衰量で減衰される。
【0026】
図9は図4に示したサーキュレータ2′部分の部分斜視図である。同図に示すように、3つの誘電体ストリップ11,12,13にはLSEモードサプレッサを図に示すように設けていて、各誘電体ストリップ11,12,13をほぼ120度間隔で配置するとともに、それぞれの端部が対向する箇所に2枚のフェライトデスク51,51を配置し、外部から直流バイアス磁界Hocを印加することによってサーキュレータを構成している。
【0027】
以上のようにして送受信装置を構成し、図6に示した電極35と接地間にバイアス電圧を印加するとともに、電極35,36間にたとえば三角波の制御電圧信号を印加することにより、三角波で周波数変調された例えば60GHz帯の電磁波が送信され、物体からの反射信号が受信され、ミキサによってIF信号が生成される。これにより、IF信号から、反射物体までの距離および相対速度を検出できるようになる。
【0028】
次に、第2の実施形態に係る送受信装置の構成を図10を参照して説明する。
【0029】
図10は送受信装置の誘電体レンズおよび上部の導電体板を取り除いた状態での平面図である。同図において10は送受信モジュールであり、筐体8の底面部に取り付けている。同図においては送受信モジュール10の上下面の導電体板は省略している。また筐体8の開口面には誘電体レンズ9を取り付けている。送受信モジュール10にはオシレータ1、アイソレータ2、カプラ3、垂直1次放射器4′、ミキサ5およびアッテネータ6を構成している。これらの各要素の配置関係は図4に示したものと異なるが、全体の作用は同一である。
【0030】
図11は第3の実施形態に係る送受信装置の送受信モジュール部分の構造を示す図であり、図においては上部の導電体板を取り除いた状態で示している。同図において送受信モジュール10にはオシレータ1、アイソレータ2、カプラ3、アンテナ4、ミキサ5およびアッテネータ6を構成している。アンテナ4は誘電体ストリップ13の先端部分をテーパ状(先細り形状)としていて、この部分を誘電体ロッドアンテナとしている。これにより誘電体ストリップ13の軸方向に指向性を有する送受信モジュールが構成される。その他の構成は図4または図10に示した送受信装置における送受信モジュールと同様であり、オシレータ1の発振信号はアイソレータ2を介してアンテナ4から放射され、物体での反射波がアンテナ4に入射すると、その受信信号であるRF信号はミキサ5の一方のポートに入力され、送信信号の一部はLo信号としてアッテネータ6を介してミキサ5の他方のポートに入力される。
【0031】
なお、本願発明は、送信信号の一部をLo信号とし、このLo信号をRF信号(受信信号)にミキシングすることによってIF信号を生成するミキサを備える送受信装置に適用されるものであり、通常のFM−CW方式だけでなく、送信信号をパルス状に周波数変調し、受信信号の時間遅れから距離を検出するFMパルス方式にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、アンテナを送受に共用するためのサーキュレータを用いることなく、単一のアンテナを送受に共用することができ、部品点数が削減され、全体に小型化されて低コスト化が図れる。しかもミキサへはLo信号とRF信号とを別々に与えることになるので、バランス型ミキサを構成することが可能となる。
【0033】
請求項2に係る発明によれば、カプラによる反射信号および受信信号の一部はカプラの或るポートからオシレータ方向へ出力されるが、アイソレータがオシレータへの戻り信号を抑制するので、安定した発振動作を維持させることができる。
【0034】
請求項3に係る発明によれば、カプラの結合量を強くしてもLo信号が不必要に大きくならないため、カプラの結合量を強くして受信信号の損失を小さくすることができる。これにより、同一のアンテナ開口径での受信利得を向上させることができ、また、アンテナ開口径を小さくしても同一受信利得が得られる。
【0035】
請求項4に係る発明によれば、少なくともカプラ、オシレータ、アンテナおよびミキサを1つのモジュールとして一体化する場合、アンテナを送受に共用するためのサーキュレータが不要となるため、モジュール全体が小型になり、より小型の送受信装置が得られる。
【0036】
請求項5に係る発明によれば、カプラを誘電体ストリップの平行結合線路から構成することができ、全体に一体化および小型化が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の送受信装置の構成例を示す等価回路図である。
【図2】各実施形態に係る送受信装置で用いる誘電体線路の幾つかの構成例を示す断面図である。
【図3】誘電体線路の他の幾つかの構成例を示す断面図である。
【図4】第1の実施形態に係る送受信装置の構造を示す図である。
【図5】垂直1次放射器の構造を示す図である。
【図6】オシレータの構成を示す図である。
【図7】ミキサの構成を示す図である。
【図8】アッテネータの構成を示す部分斜視図である。
【図9】サーキュレータの構成を示す部分斜視図である。
【図10】第2の実施形態に係る送受信装置の構造を示す平面図である。
【図11】第3の実施形態に係る送受信装置の構造を示す平面図である。
【図12】従来の送受信装置の構成を示す等価回路図である。
【符号の説明】
1−オシレータ
2−アイソレータ
2′−サーキュレータ
3−カプラ
4−アンテナ
4′−垂直1次放射器
5−ミキサ
6−アッテネータ
7−サーキュレータ
8−筐体
9−誘電体レンズ
10−送受信モジュール
11〜15−誘電体ストリップ
16−終端器
17−誘電体共振器
21,22−導電体板
23−開口部
24−スリット板
31−サスペンデッドライン
32−ガンダイオード
33−バラクタダイオード
34−RFチョーク用導電体パターン
35,36−電極
41,42−サスペンデッドライン
43,44−ショットキーバリアダイオード
45〜47−フィルタ回路
51−フェライトディスク
100−誘電体ストリップ
101,102−導電体平面
103,104−誘電体ストリップ
105−基板

Claims (5)

  1. 第1のポートと第2のポートをもつ第1の導波路に、第3のポートと第4のポートをもつ第2の導波路を電磁界結合させてカプラを構成し、第1のポートにオシレータの出力ポートを接続し、第2のポートに前記オシレータの出力信号を送信するアンテナを接続し、第3のポートと第4のポートに前記オシレータの出力信号と前記アンテナからの受信信号とをミキシングするミキサを接続したことを特徴とする送受信装置。
  2. 前記第1のポートと前記オシレータとの間にアイソレータを挿入したことを特徴とする請求項1に記載の送受信装置。
  3. 前記第4のポートと前記ミキサとの間にアッテネータを挿入したことを特徴とする請求項1または2に記載の送受信装置。
  4. 前記カプラ、前記オシレータ、前記アンテナおよび前記ミキサを1つのモジュールとして一体化したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の送受信装置。
  5. 前記導波路を略平行な2つの導電体平面の間に誘電体ストリップを配して成る誘電体線路で構成したことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の送受信装置。
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