JP4147336B2 - ベルトリング - Google Patents

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Description

この発明は、ベルト状の指輪、ベルト状の腕輪、ベルト状のブレスレット等のベルトリングに関し、特に、宝玉、貴金属を利用したベルトリングに関する。
指輪、腕輪、ブレスレット等のリングは、一般に、指や、腕など、これらが装着される装着部のサイズに合わせて作成される。
例えば、指輪は通常、使用者の指のサイズに合わせて作成される。そこで、指のサイズが違うと使用できなくなる。このため、使用者は購買の都度寸法合わせをして、サイズを修正しなければならない。
この点、ベルト状の指輪、ベルト状の腕輪、ベルト状のブレスレット等のベルトリングは、これらが装着される装着部(例えば、指や、腕など)に巻かれるバンドの長さをバックル等のバンド保持具によって調整できる。
例えば、ベルトリングがベルト状の指輪である場合、指に巻かれるバンドの長さをバックル等のバンド保持具によって調整できる。そこで、サイズ合わせのための修正は一切不要になり、他人への贈り物にする場合においても、サイズを気にする必要がないという利点がある。
ベルト状の指輪であるベルトリングとして、基端側にバックルが取り付けられていて、適当な箇所に孔が設けられているバンドからなるものが知られている(日本国 実用新案登録出願 出願公開番号 昭60−91017)。このベルトリングでは、ベルトリングを指に装着した際に、指を巻いてきたバンドの先端側をバックルの枠体内に挿通させる。そして、バックルの係止片を前記バンドの孔に挿入し、バンドの中間部を当該バックルにて保持していた。ここで、バックルの枠にはプラチナ台に粒宝石を固着したものが使用されていた。
この従来のベルト状の指輪としてのベルトリングでは、バンドの適当な箇所に設けられている孔の間隔がバンドの長さの調整に用いられるので、孔を比較的近接して開けなければならなかった。また、バンドが指のサイズに比較して長い場合には、バンドの先端側が自由になって、他物に引っ掛かりやすくなったり、指から離れて邪魔になるおそれがあった。
また、粒宝石を取り付ける場所が限定されると共に、狭くなるおそれもあった。
この発明は、ベルト状の指輪、ベルト状の腕輪、ベルト状のブレスレット等のベルトリングが装着される装着部(例えば、指や、腕)のサイズに応じてバンドの長さを微調整することが可能であり、指や、腕などの装着部のサイズに比較してバンドが長い場合であっても、バンドの先端側が自由になるおそれのないベルトリングを提供することを目的としている。
更に、前記のようなベルトリングであって、なおかつ、粒状宝石などの貴金属装飾品を取り付ける場所を広く確保できるベルトリングを提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、この発明は以下のベルトリングを提案する。
この発明のベルトリングは、糸通し孔を有する複数の微小な宝玉又は貴金属を前記糸通し孔に糸を通して編んでなるバンド、貴金属製の複数の微小な鎖からなる鎖状バンド、又は、貴金属製の複数の微小リングからなるバンドのいずれかからなるものである。
前記において、宝玉には天然の宝石の他、人造宝石が含まれる。また、貴金属には、金、銀、プラチナ、ホワイトゴールドなどが含まれる。貴金属製の複数の微小な鎖からなる鎖状バンドは、内径1mm程度の微小な鎖同士を連結したり、糸を用いて前記のような微小な鎖を編んで作ることができる。また、貴金属製の複数の微小リングからなるバンドは、内径1mm程度の微小リング同士を連結したり、糸を用いて前記のような微小リングを編んで作ることができる。
この発明のベルトリングにおいては、指や腕などの装着部に装着された際に当該装着部を巻いてきたバンドの先端側に近い側の中間部分を保持するバンド保持具が当該バンドの基端側に備えられている。
また、当該バンド保持具で保持された先に延びるバンドの先端側に、バンドの基端側に近い側の中間部分への係止手段が備えられている。
そして、前記バンド保持具は、指や腕などの装着部に装着された際に表面側になる部分に複数の粒状宝石を備えている。
前述したこの発明のベルトリングにおいて、バンド保持具は、バンドの基端側に基端側が取り付けられている枠体と止片とで構成できる。ここで、止片は、前記枠体の基端側に基端側が回動自在に取り付けられていて、先端側が、ベルトリングが指や腕などの装着部に装着された際に当該装着部を巻いてきて前記枠体内を挿通してきたバンドの先端側に近い側の中間部分に指突されるものである。いわゆるバックル様のバンド保持具である。
この場合、前記バンド保持具の枠体の先端側の表面に複数の粒状宝石を装着できる。また、前記バンド保持具は貴金属製にすることができる。
なお、前述したこの発明のベルトリングにおいて、バンド保持具は、バンドの基端側に一側縁が取り付けられている板体と宝石台板とで構成することもできる。ここで、前記宝石台板は、前記板体の前記一側縁に直交する辺に基端側が回動自在に取り付けられていて、先端側に前記板体の前記一側縁に直交する他方の辺に係止される係止部を備えているものである。
この場合、前記宝石台板は、表面に複数の粒状宝石を装着できる。また、前記宝石台板は貴金属製にすることができる。
ここで、宝石台板は、粒状宝石が装着されている表面側を文字の形、動物の形、ハートの形、中央が開口している矩形のいずれかにすることができる。
更に、前述した本発明のベルトリングにおいて、バンドの先端側に備えられている係止手段は、バンドの先端に連結されている留金と係止部とで構成できる。ここで、前記係止部は、前記留金から延びていて、指や腕などの装着部に装着された際に前記バンド保持具で保持された先に延びるバンド先端側の背面側に位置するバンドの基端側に近い側の中間部分に係止されるものである。
この場合、留金は、指や腕などの装着部に装着された際に表面側になる部分に複数の粒状宝石を備えているようにできる。また、留金は、貴金属製にすることができる。
この発明のベルトリングは、糸通し孔を有する複数の微小な宝玉又は貴金属を前記糸通し孔に糸を通して編んでなるバンド、貴金属製の複数の微小な鎖からなる鎖状バンド、又は、貴金属製の複数の微小リングからなるバンドのいずれかからなる。
そこで、バンドの先端側に備えられている係止手段の係止部や、バックル様のバンド保持具の止片は、隣接する微小な宝玉又は貴金属同士の間、微小な鎖の開口部や隣接する微小な鎖同士の間、微小リングの開口部や隣接する微小リング同士の間に挿入できる。そこで、指や腕などの装着部に巻かれるバンドの長さの微調整が可能になり、バンドの長さの調節精度を向上できる。
また、前記のようにバンドの先端側に備えられている係止手段の係止部や、バックル様のバンド保持具の止片が挿入される係止孔が近接して配備されることになるだけでなく、本発明のベルトリングは、屈曲の柔軟性があるものとなる。そこで、指や腕などの装着部になじみ易くなる。
更に、バンドの先端側、すなわち、ベルトリングが指や腕などの装着部に装着された際にバンド保持具で保持された先に延びるバンドの先端側に、バンドの基端側に近い側の中間部分への係止手段が備えられているので、バンドが指や腕などの装着部のサイズに比較して長い場合であっても、バンドの先端側が自由になるおそれがない。この係止手段は、板体と宝石台板とからなるバンド保持具のみが採用されている場合には、指や腕などの装着部に巻かれるバンドの長さの微調整を行う役割も果たす。
また、この発明のベルトリングによれば、バックル様のバンド保持具、板体と宝石台板とからなるバンド保持具のいずれにした場合であっても、粒状宝石を固定する場所を比較的広くとることができる。バンドの先端側に備えられている係止手段の表面側にも粒状宝石を固着すれば、粒状宝石を固定する場所を更に広くとることができる。
この発明のベルトリングによれば、ベルト状の指輪、ベルト状の腕輪、ベルト状のブレスレット等のベルトリングが装着される装着部(例えば、指や、腕)のサイズに応じてバンドの長さを微調整することが可能になり、バンドの長さの調節精度を向上できる。
また、本発明のベルトリングによれば、指や、腕などの装着部のサイズに比較してバンドが長い場合であっても、バンドの先端側が自由になるおそれがなくなる。
更に、本発明のベルトリングは、屈曲の柔軟性があるものとなり、指や腕などの装着部になじみ易くなる。
また、この発明のベルトリングによれば、バックル様のバンド保持具、板体と宝石台板とからなるバンド保持具のいずれにした場合であっても、粒状宝石等の貴金属装飾品を固定する場所を比較的広くとることができる。また、バンドの先端側に備えられている係止手段の表面側にも粒状宝石を固着すれば、粒状宝石等の貴金属装飾品を固定する場所を更に広くとることができる。
以下、添付図面を参照して、この発明のベルトリングがベルト状の指輪の形態として実施されている場合について説明する。
この実施例のベルトリング10は、糸通し孔を有する直径0.5mmの複数個のホワイトゴールド粒1、1を糸2、2で編んで形成したバンド5からなるものである。
糸2には、例えば、金糸、銀糸を使用することができる。
バンド5を編成する際には、例えば、まず、複数のホワイトゴールド粒1、1を糸2で長手方向(図1中、左右方向)に直列に連結した粒条3を複数本準備する。図1の実施例では4本準備した。次いで、これらを横手方向(図1中、上下方向)に並列させ、横手方向に、同じく、糸2でつないで編み上げることができる。
バンド5の基端側(図1中、右側)にはバンド保持具が、バンド5の先端側(図1中、左側)にはバンドへの係止手段が備えられている。
バンド保持具は、ベルトリング10が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分を保持するものである。
バンド5への係止手段は、前記のようにバンド保持具で保持された先に延びるバンド5の先端側(図4中、上側のバンド5)を、当該バンド先端側の背面側に位置することになるバンド5(図4中、上側のバンド5)の基端側(図4中、左側)に近い側の中間部分へ係止するものである。
図1図示の実施形態では、バンド保持具は、次のように構成されている。
バンド5の基端には板体の一側縁が回動自在に取り付けられている。図1の実施例では板体たる取付片9の一側縁、すなわち、図1中、左側の辺が取り付けられている。
この取付片9の前記左側の辺に直交する辺(図1では上側の辺)には、宝石台板11の基端側が回動自在に取り付けられている。宝石台板11の先端側には係止部11aが備えられている。
図3に矢印100で示すように宝石台板11が回転した際に、宝石台板11の先端側の係止部11aと、取付片9の図1中、下側の辺に備えられている係止部9bとが係合する。
そして、図2図示のように、ベルトリング10が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分が、取付片9と宝石台板11とによって挟着保持される。
取付片9の図1中右側の端部9aには、枠体(図1の実施形態ではバックル枠6)の基部片6aが回動自在に取り付けられている。バックル枠6の基部片6aには、止片(図1の実施形態では係止杆7)の基端側が回動自在に取り付けられている。
係止杆7の先端は、図2図示のように、ベルトリング10が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分に指突される。
こうして、図2図示のように、ベルトリング10が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分は、取付片9と宝石台板11とによって挟着保持され、また、係止杆7の先端が指突されて保持される。
ベルトリング10が指に装着された際に表面側になるバンド保持具の部分(図1、図2の実施例では、バックル枠6の表面側、宝石台板11の表面側)には、複数の粒状宝石8が配備されている。
バックル枠6、係止杆7、取付片9、宝石台板11などは、プラチナ等の貴金属製とすることができる。
図1図示の実施形態では、バンド5への係止手段は、バンド5の先端に連結されている留金12と、留金12から延びている係止部12aとからで形成されている。留金12、係止部12aもプラチナ等の貴金属製とすることができる。
留金12は図1中、右端側部分12b、12bが回動自在にバンド5の図1中、左端に取りつけられている。係止部12aは、ベルトリング10が指に装着された際に前記のバンド保持具で保持された先に延びるバンド5(図4中、上側のバンド5)の先端側の背面側に位置するバンド5(図4中、下側のバンド5)の基端側(図4中、左側)に近い側の中間部分に係止される。
即ち、図4図示のように、係止部12aが、バンド5のホワイトゴールド粒1、1と糸2との間の隙間に挿入されて係止される。
図1のように展開されているこの実施例のベルトリング10を指に取り付けるには、次のように行う。まず、バンド5を指に巻きつけていき、基端側のバックル枠6内に、指を巻いてきたバンド5の先端側の留金12を通す。指のサイズに合わせた長さにしたところで、係止杆7の先端をバンド5のホワイトゴールド粒1、1と糸2との間の隙間に指突する。続いて、取付片9と宝石台板11とによって、図3図示のように、バンド5を挟着保持する。そして、先端側が、図4図示のように、バンド5の基端側に近い側の中間部分に係止され、図2図示の状態で指に取り付けられる。
この際、バンド5の長さは、係止杆7の先端をバンド5に指突する位置を調節することで任意に調節可能である。また、先端側は、係止部12aがバンド5に係止されて安定的に保持されるので、先端が他のものに接触したり、引っかかるおそれはなくなる。
また、図2図示のように、バックル枠6の表面側、宝石台板11の表面側に複数の粒状宝石8が配備されているので、指に装着された際のベルトリング10の表面側のほぼ全域にホワイトゴールド、粒状宝石などの貴金属、宝玉が存在することになる。
なお、図1〜図4図示の実施形態では、バンド5の先端に連結されている留金12の表面(図4中、上側)には粒状宝石を配備していないが、ここへも粒状宝石を配置することができる。
以上説明した図1〜図4図示の実施形態では、バンド5の基端側(図1中、右側)に備えられていて、ベルトリング10が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分を保持するバンド保持具として二種類が配備されていた。一つは、バンド5を挟着保持する、取付片9と宝石台板11とからなるバンド保持具である。もう一つは、バックル様のバンド保持具である。すなわち、バンドの基端側に取り付けられているバックル枠6と、基端側がバックル枠6の基端側に回動自在に取り付けられていて先端側がバックル枠6内を挿通してきたバンド5に指突される係止杆7とからなるバンド保持具である。
この中のどちらか一方の形態のバンド保持具のみが備えられているベルトリングとすることが可能である。
どちらか一方の形態のバンド保持具しか備えられていない場合であっても、指に巻きつけられるバンド5の長さを、指のサイズに合わせて微調整することができる。
なお、バンド5を挟着保持する、取付片9と宝石台板11とからなるバンド保持具の場合も、最終的に、バンド5の先端に配備されている係止手段の係止部12aをバンド5に係止する位置を微調整することにより、指に巻きつけられるバンド5の長さを指のサイズに合わせて微調整できる。
また、図1〜図4図示の実施形態では、糸通し穴が設けられているホワイトゴールド粒を糸2で編んでバンド5としたが、ホワイトゴールド粒に代えて、糸通し穴が設けられているプラチナ粒を用いることも可能である。
更に、貴金属製の複数の微小な鎖からなる鎖状バンド、又は、貴金属製の複数の微小リングを糸で編んでなるバンドによって、バンド5を準備することも可能である。
いずれにせよ、糸通し穴が設けられている微小な宝玉、貴金属、微小な貴金属製鎖、微小な貴金属製リングを用いてバンド5を準備することにより、係止杆7をバンド5に指突する位置、係止部12aをバンド5に係止する位置を微調整できる。そこで、指に装着する際のバンド5の長さを任意に調整できる。
図5〜図9の実施例が図1〜図4の実施例と異なるところは以下の3点である。第一は、バックル枠6と係止杆7とからなるバックル様のバンド保持具が採用されていない点。第二は、バンド5を挟着保持する取付片と宝石台板とからなるバンド保持具において、粒状宝石が装着されている表面側が文字の形(ローマ文字のM)に形成されている点。第三は留金12に備えられている係止部の形態が異なっている点である。その他の形態は同一であるので、共通する部材には共通する符号をつけてその説明を省略する。
バンド5を準備するための糸通し孔を有する微小な宝玉又は貴金属として金粒1と、金糸2とを用いた。
バンド5の基端(図5中右側)に板体18の一側縁が回動自在に取り付けられている。
板体18の前記一側縁に直交する辺(図5では下側の辺)には、宝石台板21の基端側が回動自在に取り付けられている。宝石台板21の先端側には係止部13、13が備えられている。
宝石台板21は、図6に示すように、粒状宝石23が装着されている表面側が文字の形(ローマ文字のM)に形成されている。
図7に矢印101で示すように宝石台板21が回転した際に、宝石台板21の先端側の係止部13、13が、板体18の図5中上側の辺(図7中左側の辺)に係合する。
こうして、図6図示のように、指を巻いてきたバンド5を指のサイズに合わせた長さにしたところで、板体18と宝石台板21とによって、バンド5を挟着保持する。
図5〜図9の実施形態では、バンド5への係止手段は、図1〜図4の実施形態と同様の形態の留金12と、留金12から延びている係止部12cとからで形成されている。係止部12cは、図1〜図4の実施形態における係止部12aとは異なっている。
係止部12cは、ベルトリング10が指に装着された際に前記の板体18と宝石台板21とでなるバンド保持具で保持された先に延びるバンド5の先端側の背面側に位置するバンド5の基端側に近い側の中間部分に、図9図示のように、側面から係止される。
ベルトリング20が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分を板体18と宝石台板21とでなるバンド保持具によって保持することにより、指に巻きつけられるバンド5の長さを指のサイズに合わせて任意に調節できる。
また、先端側は、係止部12cがバンド5に係止されて安定的に保持されるので、先端が他のものに接触したり、引っかかるおそれはなくなる。
この実施例の指輪は、板体18と宝石台板21とによって、ベルトリング20が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分を挟着保持するので、取り付け、取り外しが簡単である
また、この実施例の指輪は、押宝石台板21を文字で形成するので、この文字を使用者のイニシャルなどと一致させて、指輪の使用者を特定することができる。
図10〜図12のベルトリング35が図5〜図9の実施例と異なるところは以下の2点である。第一は、バンド25が基金属製の複数の微小リング24を糸26で編んでなるものである点。第二は、バンド25を挟着保持する取付片と宝石台板とからなるバンド保持具において、粒状宝石が装着されている表面側が楕円形に形成されている点である。その他の形態は同一であるので、共通する部材には共通する符号をつけてその説明を省略する。
内径1mmの金製のリング24を金糸26で直列に連結したリング条27、27を並列し、横も連結してバンド25を構成した。
バンド25の基端(図10中左側)には楕円状の板体28の一側縁が回動自在に取り付けられている。
この板体28の前記一側縁に直交する辺(図10では上側の辺)には、楕円状の宝石台板30の基端側が回動自在に取り付けられている。宝石台板30の先端側の裏面には、図12図示のように、板体28の係止部28aに係合する係止部31が備えられている。
宝石台板30の表面側には図11、図12に示すように、複数の粒状宝石29が装着されている。
ベルトリング35が指に装着された際に指を巻いてきたバンド25の先端側に近い側の中間部分が、板体28と宝石台板30とによって挟着保持される。
図13〜図14の実施形態が図5〜図9図示の実施形態と異なっているのは、ベルトリングが指に装着された際に指を巻いてきたバンドの先端側に近い側の中間部分を保持するバンド保持具の形態だけである。他の形態は同一であるので、共通する部材には共通する符号をつけてその説明を省略する。
バンド5の基端(図13中右)には楕円状の宝石台板36の一側縁が回動自在に取り付けられている。宝石台板36の表面側には、図14図示のように、複数の粒状宝石41が装着されている。
宝石台板36の裏面側においては、図13図示のように、前記一側縁に直交する辺(図13では上側の辺)に、保持板37の基端側が回動自在に取り付けられている。そして、宝石台板36の裏面の図13中下側には、保持板37の先端側の係止部38が係合する係止部36aが備えられている。
ベルトリング40が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分が、宝石台板36の裏面と保持板37とによって挟着保持される。
図15〜図17の実施形態が図5〜図9図示の実施形態と異なっているのは、ベルトリングが指に装着された際に指を巻いてきたバンドの先端側に近い側の中間部分を保持するバンド保持具の形態だけである。他の形態は同一であるので、共通する部材には共通する符号をつけてその説明を省略する。
バンド5の基端(図15中右)には表面が熊の形状に形成されている宝石台板42の一側縁が回動自在に取り付けられている。宝石台板42の表面側には、図16図示のように、複数の粒状宝石46が装着されている。
宝石台板42の裏面側においては、図15図示のように、前記一側縁に直交する辺(図15では上側の辺)に、保持板43の基端側が回動自在に取り付けられている。そして、宝石台板42の裏面の図15中下側には、保持板43の先端側の係止部44が係合する係止部42aが備えられている。
ベルトリング45が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分が、宝石台板42の裏面と保持板43とによって挟着保持される。
図18〜図20の実施形態が図5〜図9図示の実施形態と異なっているのは、ベルトリングが指に装着された際に指を巻いてきたバンドの先端側に近い側の中間部分を保持するバンド保持具の形態だけである。他の形態は同一であるので、共通する部材には共通する符号をつけてその説明を省略する。
バンド5の基端(図5中右側)に板体47の一側縁が回動自在に取り付けられている。
板体47の前記一側縁に直交する辺(図18では上側の辺)には、宝石台板48、48の基端側が回動自在に取り付けられている。宝石台板48の先端側には、図20図示のように、板体47の下側の辺に形成されている係止部52、52と係合する係止部49、49が備えられている。
宝石台板48、48は、図19に示すように、粒状宝石51が装着されている表面側が文字の形(ローマ文字のX)に形成されている。
指を巻いてきたバンド5を指のサイズに合わせた長さにしたところで、板体47と宝石台板48、48とによって、バンド5を挟着保持する。
図18〜図20の実施形態では、バンド5への係止手段は、図1〜図4の実施形態と同様の形態の留金12と、留金12から延びている係止部12aとからで形成されている。
図21〜図23の実施形態が図5〜図9図示の実施形態と異なっているのは、ベルトリングが指に装着された際に指を巻いてきたバンドの先端側に近い側の中間部分を保持するバンド保持具の形態だけである。他の形態は同一であるので、共通する部材には共通する符号をつけてその説明を省略する。
バンド5の基端(図21中右側)には表面が花の形状に形成されている宝石台板53の一側縁が回動自在に取り付けられている。宝石台板53の表面側には、図21図示のように、複数の粒状宝石57が装着されている。
宝石台板53の裏面側においては、図22図示のように、前記一側縁に直交する辺(図22では上側の辺)に、保持板54の基端側が回動自在に取り付けられている。そして、宝石台板53の裏面の図22中下側には、保持板54の先端側の係止部56が係合する係止部53aが備えられている。
ベルトリング5が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分が、宝石台板53の裏面と保持板54とによって挟着保持される。
図24〜図26の実施形態が図5〜図9図示の実施形態と異なっているのは、ベルトリングが指に装着された際に指を巻いてきたバンドの先端側に近い側の中間部分を保持するバンド保持具の形態だけである。他の形態は同一であるので、共通する部材には共通する符号をつけてその説明を省略する。
バンド5の基端(図21中右側)には表面がハート形に形成されている宝石台板59の一側縁が回動自在に取り付けられている。宝石台板59の表面側には、図24図示のように、複数の粒状宝石61が装着されている。
宝石台板59の裏面側においては、図25図示のように、前記一側縁に直交する辺(図25では下側の辺)に、保持板62の基端側が回動自在に取り付けられている。そして、宝石台板59の裏面の図25中上側には、保持板62の先端側の係止部63が係合する係止部64が備えられている。
ベルトリング5が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分が、宝石台板59の裏面と保持板62とによって挟着保持される。
図27〜図29の実施形態が図5〜図9図示の実施形態と異なっているのは、ベルトリングが指に装着された際に指を巻いてきたバンドの先端側に近い側の中間部分を保持するバンド保持具の形態だけである。他の形態は同一であるので、共通する部材には共通する符号をつけてその説明を省略する。
バンド5の基端(図27中右側)には板体66の一側縁が回動自在に取り付けられている。板体66の前記一側縁に直交する辺(図27では上側の辺)に、宝石台板68の基端側が回動自在に取り付けられている。そして、宝石台板59先端側には、板体66の図27中下側に設けられている係止部69に係合する係止部68aが備えられている。
宝石台板68は、図28図示のように、表面が矩形に形成されていて、中央が開口している。そして、開口を囲む四辺の表面側には、複数の粒状宝石67が装着されている。
ベルトリング5が指に装着された際に指を巻いてきたバンド5の先端側に近い側の中間部分が、宝石台板68と板体66とによって挟着保持される。
以上、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々の形態に変更可能である。
例えば、前述した実施例では、この発明のベルトリングがベルト状の指輪として実施されている場合について説明したが、サイズ、大きさなどを変更することにより、ベルト状の腕輪、ベルト状のブレスレット等のベルトリングとして実施することが可能である。
いずれにしても、ベルトリングが装着される装着部(例えば、指や、腕)のサイズに応じてバンドの長さを微調整することが可能で、バンドの長さの調節精度を向上できる。
そして、指や、腕などの装着部のサイズに比較してバンドが長い場合であっても、バンドの先端側が自由になるおそれがなく、自由になったバンドの先端が他のものに引っ掛かる等々の不都合が生じなくなる。
また、バックル様のバンド保持具、板体と宝石台板とからなるバンド保持具のいずれにした場合であっても、粒状宝石などの貴金属装飾品を固定する場所を比較的広くとることができる。また、バンドの先端側に備えられている係止手段の表面側にも粒状宝石などの貴金属装飾品を固着すれば、粒状宝石を固定する場所を更に広くとることができる。
[図1]本発明のベルトリングが展開されている状態の表面側から見た中間部を省略した平面図。
[図2]図1図示のベルトリングを装着部(指)に装着した状態を説明する斜視図。
[図3]図1図示のベルトリングにおける取付片と宝石台板とからなるバンド保持具でバンドを挟着保持する状態を説明する断面図。
[図4]図1図示のベルトリングにおけるバンドへの係止手段によってバンド先端側が係止される状態を説明する側面図。
[図5]本発明の他のベルトリングが展開されている状態の表面側から見た中間部を省略した平面図。
[図6]図5図示のベルトリングを装着部(指)に装着した状態を説明する斜視図。
[図7]図5図示のベルトリングにおける板体と宝石台板とからなるバンド保持具でバンドを挟着保持する状態を説明する断面図。
[図8]図7に図示されているバンド保持具の側面図。
[図9]図5図示のベルトリングにおけるバンドへの係止手段によってバンド先端側が係止される状態を説明する断面図。
[図10]本発明の他のベルトリングが展開されている状態の表面側から見た中間部を省略した平面図。
[図11]図10図示のベルトリングのバンド保持具が閉鎖された状態を表す平面図。
[図12]図10図示のベルトリングにおける板体と宝石台板とからなるバンド保持具が閉鎖された状態を説明する断面図。
[図13]本発明の他のベルトリングが展開されている状態の表面側から見た中間部を省略した平面図。
[図14]図13図示のベルトリングのバンド保持具が閉鎖された状態を表す平面図。
[図15]本発明の他のベルトリングが展開されている状態の表面側から見た中間部を省略した平面図。
[図16]図15図示のベルトリングのバンド保持具が閉鎖された状態を表す平面図。
[図17]図15図示のベルトリングにおける板体と宝石台板とからなるバンド保持具が閉鎖された状態を説明する断面図。
[図18]本発明の他のベルトリングが展開されている状態の表面側から見た中間部を省略した平面図。
[図19]図18図示のベルトリングのバンド保持具が閉鎖された状態を表す平面図。
[図20]図18図示のベルトリングにおける板体と宝石台板とからなるバンド保持具が閉鎖された状態を説明する断面図。
[図21]本発明の他のベルトリングが展開されている状態の表面側から見た中間部を省略した平面図。
[図22]図21図示のベルトリングにおけるバンド保持具の背面側を表す図。
[図23]図21図示のベルトリングにおける板体と宝石台板とからなるバンド保持具が閉鎖された状態を説明する断面図。
[図24]本発明の他のベルトリングが展開されている状態の表面側から見た中間部を省略した平面図。
[図25]図24図示のベルトリングにおけるバンド保持具の背面側を表す図。
[図26]図24図示のベルトリングにおける板体と宝石台板とからなるバンド保持具が閉鎖された状態を説明する断面図。
[図27]本発明の他のベルトリングが展開されている状態の表面側から見た中間部を省略した平面図。
[図28]図27図示のベルトリングのバンド保持具が閉鎖された状態を表す平面図。
[図29]図27図示のベルトリングにおける板体と宝石台板とからなるバンド保持具が閉鎖された状態を説明する断面図。
符号の説明
1 ホワイトゴールド粒
2 糸
3 粒条
5、25 バンド
6 バックル枠
7 係止杆
8 粒状宝石
9 取付片
10、20、35 ベルトリング
11、27、30、36 宝石台板
12 留金
13 係止部
18、28 板体

Claims (10)

  1. 糸通し孔を有する複数の微小な宝玉又は貴金属を前記糸通し孔に糸を通して編んでなるバンド、貴金属製の複数の微小な鎖からなる鎖状バンド、又は、貴金属製の複数の微小リングからなるバンドのいずれかからなるベルトリングであって、装着部に装着された際に当該装着部を巻いてきたバンドの先端側に近い側の中間部分を保持するバンド保持具が当該バンドの基端側に備えられていると共に、当該バンド保持具で保持された先に延びるバンドの先端側に、バンドの基端側に近い側の中間部分への係止手段が備えられており、前記バンド保持具は、前記装着部に装着された際に表面側になる部分に複数の粒状宝石を備えていることを特徴とするベルトリング。
  2. バンド保持具はバンドの基端側に基端側が取り付けられている枠体と止片とを備えており、当該止片は、当該枠体の基端側に基端側が回動自在に取り付けられていて、先端側が、当該ベルトリングが装着部に装着された際に当該装着部を巻いてきて前記枠体内を挿通してきたバンドの先端側に近い側の中間部分に指突されることを特徴とする請求項1記載のベルトリング。
  3. 枠体の先端側の表面に複数の粒状宝石が装着されていることを特徴とする請求項2記載のベルトリング。
  4. バンド保持具はバンドの基端側に一側縁が取り付けられている板体と宝石台板とからなり、前記宝石台板は、前記板体の前記一側縁に直交する辺に基端側が回動自在に取り付けられていて、先端側に前記板体の前記一側縁に直交する他方の辺に係止される係止部を備え、表面に複数の粒状宝石が装着されていることを特徴とする請求項1記載のベルトリング。
  5. 宝石台板は粒状宝石が装着されている表面側が文字の形に形成されていることを特徴とする請求項4記載のベルトリング。
  6. 宝石台板は粒状宝石が装着されている表面側が動物の形に形成されていることを特徴とする請求項4記載のベルトリング。
  7. 宝石台板は粒状宝石が装着されている表面側がハートの形に形成されていることを特徴とする請求項4記載のベルトリング。
  8. 宝石台板は粒状宝石が装着されている表面側が、中央が開口している矩形に形成されていることを特徴とする請求項4記載のベルトリング。
  9. バンドの先端側に備えられている係止手段は、バンドの先端に連結されている留金と係止部とからなり、前記係止部は、前記留金から延びていて、ベルトリングが装着部に装着された際に前記バンド保持具で保持された先に延びるバンド先端側の背面側に位置するバンドの基端側に近い側の中間部分に係止されることを特徴とする請求項1記載のベルトリング。
  10. 留金は、装着部に装着された際に表面側になる部分に複数の粒状宝石を備えていることを特徴とする請求項9記載のベルトリング。
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