JP4147279B2 - 体液を含む廃液の処理方法およびその処理装置 - Google Patents
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Description
本発明は、手術中や治療中の患者より排出される体液、特に血液や体腔内洗浄液等の体液を含む廃液による、院内感染等を防止するようにした体液を含む廃液の処理方法およびその処理装置に関する。
【背景技術】
現在日本で問題となっている院内感染は、ここ十数年の医学進歩に伴い急速に問題化しており、易感染患者への感染、及び医療従事者への職業感染が非常に大きな課題となっている。
院内感染においてはその感染経路は様々であるが、特に手術中や治療中の患者より排出される体液、特に血液や体腔内洗浄液(生理食塩水)等の体液を含む廃液(以下、廃液と略す。)から医療従事者や他の患者を含めた周囲の環境への二次感染が大きな問題となっており、その防止策として厚生省は平成元年に「医療廃棄物処理ガイドライン」を発表し、全ての血液や血液付着物に対して、感染性産業廃棄物とみなし、処分する際は、滅菌及び消毒をほどこしてから焼却処理あるいは廃棄物処理業者に委託する事となった。
廃液内には手術中に使用されるかなり多量の体腔内洗浄液が含まれており、病院ではその廃液処理コストに多大な費用を要していた。
この現状を解決すべく、種々の提案が行われている。
例えば従来、廃液処理容器には収集ビンが使用されてきたが、収集ビンは重量があり、割れる危険性が高いので、取扱者にとって危険であった。しかも、消毒あるいは滅菌した後で感染性廃液を廃棄処分する必要性やその後のビン洗浄の手間等問題があった。そこで合成樹脂製容器が用いられる様になり、安価でビンと比べて軽量、しかも使い捨てできるので廃液を収集した後は容器ごと処分することが可能となり、その結果廃液の廃棄作業やビン内部の洗浄という様な作業は不要となった(例えば、特開昭51−48589号公報参照)。
しかし、ビンから合成樹脂容器へと容器自体の重量は軽減されたものの、内容物の総量は変わらず、また、液体のまま容器ごと病院内の焼却施設で焼却しようとしても、廃液はその感染性を保ったまま焼却炉の下へ流れ出てしまうので、焼却は困難であった。結局、廃液中に高価な殺菌剤を多量に投入して、下水に流すという方法を取らざるを得なかった。
そこで、容器内の内容物の大半が水分(体液以外の生理食塩水等)である点に着目し、容器自体に吸水性凝固剤を取り付けて廃液を凝固させる方法が用いられた(例えば、特公平4−60713号公報参照)。
これにより焼却処分ができる様になったが、凝固による熱伝導の低下により、処分にかなりの時間と熱エネルギーを要した。又焼却により発生する煙が住宅地に流れる恐れがあるため、焼却炉を使用できない病院も少なくない。そういった病院と焼却設備がない病院は廃棄物処理業者に委託するが、容器全体の重量は先の物と変わらないので、廃液の委託処理費用全体に占める割合はかなりの高率に上がり、病院の経営を圧迫していた。
そこで、この種の問題を解決すべく、廃液中の水分を除去する処理方法が提案されている(例えば、特公平6−36813号公報参照)。この特公平6−36813号公報に記載の従来の処理方法は、廃液を合成樹脂製の貯留容器に吸引収集した後、感染性微生物の分離可能なフィルターを介して廃液中の水分を除去した後に、廃液中の感染性微生物を有する貯留容器を前記フィルターごと廃棄する方法である。従って、容器を含む廃棄物の総量が先の方法より格段に小さくなったため、焼却処理が容易になり、容器自体が縮小するので、体積や重量で処理費用が決定する委託処理コストも削減できた。
更に、他の従来技術として、特開平1−96558号公報に記載のものがあり、この公報には、「病院における血液廃棄処理に際し、処理すべき廃水等に凝集剤を添加し、攪拌を行うことにより、血液成分の殆ど全てを凝集凝固させる」という技術が開示されている。
【発明の開示】
しかし、前記特公平6−36813号公報に記載の従来技術では、感染性廃液内のウィルス及び細菌や真菌類等の微生物が赤血球等のタンパク質成分よりも小さいので、フィルターの目詰まりが起き水分を除去できなくなるケースがあり、容器を収縮させる事ができなくなり、又、フィルターが高価な事から容器自体のコストアップにもつながる、等の問題があった。
また、前記特開平1−96558号公報に記載の従来技術では、上清(水分)と凝集物(タンパク質)とに分離した後の具体的な処理方法までも開示されていないので、上清と凝集物とをどの様に廃棄処理すればよいかが不明であり、感染性の廃棄物処理としては実用化し難いものであった。即ち、この従来技術は、廃液の分離方法は開示するが、廃液の廃棄処理方法までも開示するものではない。
そこで本発明は、廃液中の水分とタンパク質成分とを分離して、各々を容易に廃棄処理することができる体液を含む廃液の処理方法及びその処理装置を提供することを目的とする。
本発明の体液を含む廃液の処理方法は、体液を含む廃液を容器に収納し、該容器内において上清と凝集物とに分離し、前記上清を前記容器から排出し、前記容器内に残存した凝集物を容器と共に廃棄することを特徴とするものである。
なお、本発明において、「上清」とは水分のことをいい、「凝集物」とはタンパク質成分の凝集物をいう。
本発明においては、前記上清と凝集物との分離において、前記廃液に凝集剤を添加し、攪拌する。また、前記上清の排出において、前記上清を殺菌処理するのが好ましい。前記上清の排出に際して、前記容器を収縮させるのが好ましい。さらに、前記凝集物の廃棄において、前記容器と共に焼却するのが好ましい。
更に、前記凝集剤の添加に際して、タンパク質溶液とアルカリ溶液とを廃液に添加することが好ましい。
本発明の体液を含む廃液の処理装置は、体液を含む廃液を収納する可燃性容器と、該容器内において廃液を上清と凝集物とに分離する分離装置と、前記上清を前記容器から排出する排出装置と、からなることを特徴とする。
前記容器は、持ち運び可能で且つ変形可能なものであることが好ましい。前記分離装置は、前記廃液に凝集剤を添加する添加装置を有する。そして、前記分離装置は、凝集剤が添加された廃液を攪拌する攪拌装置を有する。
前記排出装置は、前記容器を収縮させて容器内の上清を排出させるものであるのが好ましい。前記排出装置は、前記容器内の上清を吸引回収する吸引装置を有するか、又は、前記容器内の上清を押し出し排出する加圧装置を有する。更に、前記排出装置は、上清を殺菌処理する殺菌装置を有するのが好ましい。
前記殺菌装置は、上清を加熱する加熱装置とするのが良く、また、上清に含有する赤血球を溶血させる溶血装置とすることが出来る。
前記構成の本発明によれば、血液や体腔内洗浄液等の体液を含む廃液は、容器に収納され、該容器内において分離装置によって、上清と凝集物とに分離される。
前記分離装置が、添加装置と攪拌装置とから成る場合は、添加装置により、前記容器内の廃液に凝集剤が添加され、そして攪拌装置により攪拌されることにより、血液内の細胞成分である赤血球は勿論の事、液体成分である血漿に含まれるタンパク質成分(アルブミン等)が凝集沈殿し、上清との分離が容易に行える。
分離した廃液中の上清は、排出装置により容器外に排出されて処理され、残りの凝集物は容器ごと焼却処理される。
即ち、吸引装置または加圧装置により、容器内の上清が容器から排出され、該上清は加熱装置からなる殺菌装置により加熱殺菌された後、処分される。この殺菌のとき、溶血装置により赤血球を溶血させると殺菌がより確実に行われる。
本発明によれば、上清と凝集物との分離が容易に行え、しかも上清中のウィルスや微生物等を殺菌あるいは消毒処理してから廃棄するので医療従事者やその他の患者を含めた周囲の環境への二次感染を防止することができる。しかも容器内で分離した上清のみを排出し、容器を収縮させてその容量を小さくして、廃棄物処理業者に委託するときは委託費用が軽減でき、焼却するときは容易に焼却できる。
従って、本発明によれば、低コストで且つ安全に廃液処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施の形態を示す構成図である。
図2は、廃液収納容器を示す一部断面図である。
図3は、本発明の実施例を示す構成図である。
図4は、廃液収納容器と排出装置との接続構造を示す説明図である。
図5は、本発明の廃液処理工程を示す説明図である。
図6は、本発明の他の実施例を示す一部構成図である。
図7は、本発明の他の実施例を示す一部構成図である。
図8は、本発明の他の実施例を示す構成図である。
図9は、細菌数測定結果を示すグラフである。
図10は、細菌数測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための最良の形態】
手術中や治療中の患者より採集した血液や体腔内洗浄液等の体液を含む廃液は、凝集剤を添加することにより、大部分の赤血球は凝集物となって沈殿すると共に、上清中には血漿成分と一部の赤血球が水分中に浮遊残存する。
ここで、廃液中の血液濃度によって添加する凝集剤の量が定められる。しかし、手術室より排出される廃液は、血液と体膣内洗浄液(生理食塩水)であり、その血液濃度は、大体10%前後でないかと推測されるが、一定ではない。本願発明者らの実験によると、血液濃度が非常に薄い場合は、凝集剤を幾ら添加しても血液成分は凝集しないことが判明した。
そこで、本発明においては、廃液中の凝集可能物質濃度が所定値以上になるよう、廃液にタンパク質溶液を添加している。また、凝集が容易に行えるように、アルカリ溶液を添加している。
本願発明者らの実験によると、上清中のタンパク質の量は、凝集剤を添加する前の廃液に比べ、著しい減少傾向を示した。以下、前記実験につき説明する。
第1の実験は、凝集剤の量を一定にして、廃液中の血液濃度を変化させた。第2の実験は、二種類の血液濃度の異なる廃液に対し、凝集剤の量を変化させた。
先ず、第1の実験では、生理食塩水に血液を混合して、血液濃度1%、3%、5%、10%と30%の五種類の廃液(各廃液の全量は100cc)を作った。この状態で廃液中の赤血球の数を初期赤血球数として測定した。そして、各廃液に、タンパク質溶液4cc、凝集剤(第一工業製薬株式会社製の商品名「ハイセット C−200」)17cc、アルカリ溶液0.6ccをこの順序で添加して、該廃液を攪拌器で攪拌した(スターラにより回転数300rpm、攪拌時間三分)。その後七分間静置し、上清と凝集物(沈査)との量及び上清中における赤血球数を測定した。これらの実験結果を「表1」に示す。
第2の実験は、生理食塩水に血液を混合して、血液濃度10%と30%の2種類の廃液(各廃液の全量は100cc)を作った。この状態で廃液中の赤血球の数を初期赤血球数として測定した。初期赤血球数は、血液濃度10%廃液で5.4E+08cells/cc、血液濃度30%廃液で2.2E+09cells/ccであった。
その後、表2、3の示すように凝集剤の量を変化させて凝集剤を添加して、更に攪拌器で約3分間攪拌し、その後、7分間静置して、上清と凝集物(沈査)とに分離させた。そして、上清中の赤血球の数を測定した。その結果を「表2」と「表3」に示す。
前記表1〜3に示す如く、凝集剤を添加すると、上清中のタンパク質の量が著しく減少するので、消毒剤の効力低下も起こり難く、殺菌、消毒し易くなる。
例えば、前記上清中に、直接消毒剤を添加する方法が良い。消毒剤としては、過酸化水素水、次亜塩素酸ナトリウム溶液、グルタルアルデヒド、或いは、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコンサンクロルヘキシジン、アルキルジアミノエチルグリシンのようなアニオンあるいはカチオン系の界面活性剤や消毒剤が望ましい。又、他法として、上清中に水を加えることで浮遊する血球を溶血破壊させ、血球中のウイルスその他の感性性微生物を含む物質を放出させた後、各種消毒剤で殺菌、消毒するか、それ以前に、加熱処理を施すことも良い。ウイルスや一部の細菌、真菌は、血球内に生息することがあり、前記の方法はより確実に殺菌、消毒処理を行なうことができる。
更に、本願発明者らは、タンパク質等の有機物を凝集する高分子凝集剤は、手術後に採集した感染性廃血液内の血球成分ばかりでなく、細菌をも凝集沈殿させることを見出した。
即ち、生理食塩水に血液を混合して、血液濃度10%と30%の二種類の廃液を作り、該廃液に黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、または、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)を添加して、該廃液を攪拌器で攪拌した。この状態で廃液中の細菌数を測定した。その結果を凝集剤添加前の細菌数として表4、5及び図9、10に示す。
そして、攪拌器で約3分間攪拌し、その後、7分間静置して、上清と凝集物(沈査)とに分離させた。そして、上清中および沈査中の細菌数を測定した。その結果を表3、4及び図9、10に示す。
前記表3、4及び図9、10から明らかなとおり、黄色ブドウ球菌は、凝集剤を添加すると、上清及び凝集物中に存在しなくなることが判った。また、緑膿菌の多くは凝集物中に凝集されることが判明した。
この細菌の凝集作用の効果として、上清を殺菌処理する際に有機物の絶対数がかなり減少しているので、加熱殺菌や消毒剤使用による殺菌が容易となる。また、加熱殺菌なら短時間で処理でき、消毒剤使用では有機物の影響を受けず、低濃度、低量での処理が可能になる。
以下、図面を使って、さらに具体的な本発明の実施の形態を説明する。
図1において、本発明の体液を含む廃液の処理装置は、体液を含む廃液1を収納する廃液収納容器2と、該廃液収納容器2内の廃液1を上清3と凝集物4とに分離する分離装置5と、前記上清3を前記廃液収納容器2から排出する排出装置6とから構成されている。
前記廃液収納容器2は、人間が持ち運びできる大きさ(容量として約2〜10リットル回収可能な大きさ)のものであり、可燃性で且つ変形可能なものとされている。即ち、この廃液収納容器2は軟質プラスチック製とされ、上蓋7と該上蓋7に連結された袋状バッグ8とからなり、バッグ8は可撓性を有し変形自在である。前記上蓋7は厚肉で変形困難に形成されている。
前記分離装置5は、前記廃液収納容器2内に凝集剤を添加する添加装置9を有する。この添加装置9は、前記廃液収納容器2の上蓋7に着脱自在に接続されている。更に、前記分離装置5は、前記廃液収納容器2内の凝集剤と廃液1とを攪拌する攪拌装置10を有する。この攪拌装置10は、前記廃液収納容器2を起立保持する保持器11と、該保持器11に振動を付与する振動付与装置12とからなっている。
尚、攪拌装置10は、スターラやシェイク等の方法で容器2内の廃液1を攪拌するものであってもよい。尚、スターラを用いる場合は、容器2内に攪拌子を予め入れておく必要がある。
前記排出装置6は、前記廃液収納容器2の上蓋7に着脱自在に接続され、前記廃液収納容器2内の上清3を吸引回収する吸引装置13と、上清3を殺菌処理する殺菌装置14を有する。この殺菌装置14は、上清3を加熱殺菌する加熱装置とすることができる。
尚、殺菌処理としては、凝集剤に消毒剤を添加することにより行うこともできる。
前記構成の廃液処理装置によれば、体液や体腔内洗浄液等の体液を含む廃液1を廃液収納容器2に吸引収集した後、該廃液収納容器2を分離装置5の保持器11にセットする。そして、該廃液収納容器2に添加装置9と排出装置6を接続する。
そして、添加装置9により、凝集剤(タンパク質成分の凝集が可能な高分子凝集剤)を廃液収納容器2内に供給し、攪拌装置10により攪拌して、その後所定時間放置することにより、血液内の細胞成分である赤血球や液体成分である血漿に含まれるタンパク質成分(アルブミン等)を凝集沈殿させ、上清3と凝集物4とに分離させる。
そして、分離した廃液中の上清3のみを排出装置6の吸引装置13により排出回収して、それと同時に、上清3を殺菌装置14により、消毒剤による消毒あるいは加水による溶血作用を利用して加熱や消毒剤での殺菌を行い、その後、下水等に廃棄処分する。又、廃液収納容器2の底に沈殿している凝集物4はその廃液収納容器2ごと、焼却処分するか委託処理する。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。なお、前記実施の形態と同じ構成のものは同じ符号で説明する。
図2に示すものは、廃液収納容器2であり、該廃液収納容器2は、厚肉のプラスチック製上蓋7と、該上蓋7に溶着又は接着により密閉状に一体接合された薄肉の軟質プラスチック製有底筒状バッグ8とから成る。このバッグ8は、持ち運び可能な大きさとされ、薄肉に形成されているため、可撓性であり、変形自在であり、且つ、可燃性である。なお、バッグ8を蛇腹状に成形することにより、厚肉であっても変形容易になる。
前記上蓋7の中央部には、開口部20が設けられ、該開口部20に盲蓋21が着脱自在に嵌合されている。この盲蓋21により廃液収納容器2は密閉が保たれている。更に、上蓋7には、入口22と出口23が夫々一体成形されている。前記出口23には、第1エルボ24がシール部材25を介して回動自在に挿通されている。この第1エルボ24にビニールパイプ26が接続され、該パイプ26の他端には、第2エルボ27が接続されている。この第2エルボ27は、不使用時には前記入口22に着脱自在に嵌合されて廃液収納容器2内の密閉を保っている。
前記第2エルボ27は、使用時には、前記入口22から外されて、図示省略の吸引装置に接続される。そして、外された入口22には、手術台等に接続された廃液吸引管(図示省略)が接続される。そして、前記吸引装置(図示省略)で吸引することにより、手術中や治療中に患者から排出される体液を含む廃液1が入口22を通って当該廃液収納容器2のバッグ8内に収納される。吸引終了後、入口22から廃液吸引管が外され、第2エルボ27と吸引装置との接続が外され、そして、第2エルボ27は前記入口22に嵌着される。これにより、当該廃液収納容器2の内部と外部との密閉状態が保たれる。
このようにして回収された体液を含む廃液1は、以下の廃液処理装置にセットされる。
図3において、前記廃液処理装置は、前記廃液収納容器2内の廃液1を上清3と凝集物4とに分離する分離装置5と、前記上清3を前記廃液収納容器2から排出する排出装置6とからなる。
前記分離装置5は、前記廃液1に凝集剤を添加する添加装置9と、凝集剤が添加された廃液1を攪拌する攪拌装置10とを有する。
前記添加装置9と攪拌装置10には、前記廃液収納容器2の上蓋7を支持してバッグ8を吊り下げ状に保持する上方開口の筒状保持器11が一または複数個設けられている。そしてこの各保持器11には、前記廃液収納容器2に収納された廃液1の量を測定するための液量センサー28が設けられている。即ち、前記保持器11はスプリング29で弾支され、このスプリング29の変形量を検知するセンサー棒30の移動量を前記液量センサー28で測定して、前記廃液収納容器2内の廃液1の量を測定するよう構成されている。さらに、前記保持器11には、当該保持器11に上下または水平方向またはそれらの複合方向に振動を与えて前記廃液収納容器2内の廃液1と凝集剤とを攪拌するためのバイブレータ12が接続されている。
前記添加装置9はさらに凝集剤タンク31を有し、該タンク31内には、体液を含む廃液1を上清3と凝集物4とに分離させるための所定の凝集剤が貯留されている。このタンクに凝集剤供給ポンプ32が接続され、該ポンプ32の出口に凝集剤供給チューブ33が接続されている。このチューブ33の先端は、前記廃液収納容器2の入口22に着脱自在に接続されるよう構成されている。
前記ポンプ32と前記液量センサー28とが制御装置(図示省略)を介して電気的に接続され、測定された前記廃液収納容器2内の廃液量に見合った最適量の凝集剤が、ポンプ32により自動的に供給されるよう構成されている。従って、凝集剤供給ポンプ32は各保持器11に対応してその数だけ設けられている。尚、このポンプ32はチューブポンプ等とされ、停止時はタンク31側と凝集剤供給チューブ33側とを密閉状に遮断するものとされている。
前記排出装置6は、前記廃液収納容器2内の上清3を吸引回収する吸引装置13と、上清を殺菌処理する殺菌装置14を有する。
前記吸引装置13は、前記廃液収納容器2の第2エルボ27に着脱自在に接続されるフィルター34を有し、該フィルター34はワンタッチカプラー35を介して廃液吸引チューブ36に接続されている(図4参照)。このワンタッチカプラー35は、フィルター34を接続するとその通路を開き、その接続を解除するとその通路を閉じる構造とされている。そして、前記廃液吸引チューブ36に処理槽37が接続され、該処理槽37の天蓋にフローストッパー38を介して真空ポンプ39が接続されている。このフローストッパー38としては、特開平5−201452号公報に記載のものが使用されている。尚、前記フィルター34は、赤血球の流入を防止するほど目の細かなものである必要はなく、凝集物4の侵入を防止することが出来るものであれば良く、金網や脱脂綿等でディスポーザブルに構成するのがよい。
前記吸引経路の途中に、圧力センサ40が設けられ、吸引の為の負圧が所定値以上になると、真空ポンプ39を停止させるよう構成されている。また、前記処理槽37には、水位センサ41が設けられ、処理槽37内へ回収された上清3が所定量以上になると、前記真空ポンプ39を停止させるよう構成されている。さらに、前記処理槽37には、空気抜き弁42が設けられている。更に、前記処理槽37の底部には、ドレンバルブ43を介してドレンチューブ44が接続されている。
前記殺菌装置14は、処理槽37内の上清3を加熱する加熱装置45と、処理槽37内の上清3に殺菌剤を投入する殺菌剤投入装置46と、さらに、赤血球を溶血させるための溶血装置47を有する。
前記加熱装置45は、前記処理槽37内の上清3を加熱するヒータ48を有し、また、処理槽37内の上清3の温度を測定する温度センサ49を有する。前記殺菌剤投入装置46は、殺菌剤を処理槽37内に投入すべく、処理槽37の天蓋に接続されている。前記溶血装置47は、上清3を希釈して赤血球を溶血させるものであり、前記廃液吸引チューブ36に水洗バルブ50を介して接続された水槽または水道管51から構成されている。
尚、前記排出装置6には、洗浄装置52が設けられ、該洗浄装置52は、前記廃液吸引チューブ36に洗浄殺菌バルブ53を介して接続された洗浄殺菌タンク54とを有する。この洗浄殺菌タンク54には、洗浄殺菌水が貯留され、該洗浄殺菌水にはタンパク質分解酵素が入れられている。
前記構成の廃液処理装置を用いた廃液処理は、次の手順で行われる。
廃液1を収納した廃液収納容器2を分離装置5の保持器11に固定する。廃液収納容器2は、上蓋7の縁部で保持器11の上辺にしっかりと固定されるので、バッグ8は吊り下げ状に保持される。次に、第2エルボ27を入口22から外して、図4に示すように、排出装置6のフィルター34に装着する。そして、入口22に凝集剤供給チューブ33を接続する。
そして、運転スタートのスイッチを入れる。液量センサ28が廃液収納容器2内の廃液1の量を測定する。そして、その結果は制御装置を介して凝集剤供給ポンプ32に運転指令値として伝達され、廃液1の量に合わせた適量の凝集剤が廃液収納容器2内に供給される。この凝集剤の供給量の制御は、ポンプ32の運転時間を制御する方法により行われるが、これに限定されるものではなく、バルブの開閉時間や各種の流量制御方法を用いることにより行うことができる。
適量の凝集剤が供給された後、自動的にバイブレータ12が起動し、廃液収納容器2内の廃液1と凝集剤とを攪拌する。このバイブレータ12の運転時間はタイマー等で一定時間に制御されてもよく、また前記廃液量等によって自動的に時間を設定されてもよい。
そして、所定時間放置された後、廃液1は上清3と凝集物4とに分離される。その後、自動的に真空ポンプ39が作動し、廃液収納容器2内の空気と上清3とが吸引される。吸引された上清3は、処理槽37に貯留される。このとき、図5(b)に示すように、バッグ8は負圧のため収縮し、上清3の大部分は吸引回収され、バッグ8が限界まで収縮すると、処理槽37内の負圧が上昇するので、圧力センサ40が作動し、真空ポンプ39の運転が停止される。
尚、バッグ8が限界まで収縮する前に、凝集物4が吸収された場合は、該凝集物4がフィルタ34に達し、目詰まりを生じて処理槽37内の負圧が上昇するので、圧力センサ40が作動して真空ポンプ39の運転を停止させる。
真空ポンプ39の運転が停止すると、それに連動して空気抜き弁42が開かれる。これにより、廃液吸引チューブ36内の上清3は、廃液収納容器2か又は処理槽37内へ流れ込み、当該チューブ36内には残らないので、フィルタ34をワンタッチカプラー35から取り外す際、上清3の飛び散りが防止される。
そして、第2エルボ27をフィルタ34から取り外して、該エルボ27を入口22に装着し、廃液収納容器2を図5(c)に示す収縮状態にしたまま、その内部の凝集物4と共に焼却処分する。また、取り外したフィルタ34も焼却処分する。廃液収納容器2は図5(c)に示すように非常に小さくなっているので、焼却が容易になり廃棄処理コストも低減される。
一方、処理槽37内に回収された上清3に対しては、溶血装置47から水を供給して、回収された上清3をうすめることにより、上清3に含有された赤血球を溶血させ、殺菌効果を上げることができる。即ち、上清3に残っている浮遊赤血球を水を混合させることで溶血させ、該血球内にいるウイルス及び細菌等を放出させることができるので、殺菌をより確実に行なうことができる。そして、殺菌剤投入装置46から殺菌剤が所定量投入され、また、加熱装置45により加熱殺菌される。そして、殺菌が完了すると、ドレンバルブ43が開かれ、殺菌済の廃液はドレンチューブ44を通って下水等に流されて廃棄処分される。
尚、廃液吸引チューブ36等の回路内の洗浄殺菌は、洗浄殺菌バルブ53を手動または自動で開いて、回路内に洗浄殺菌水を供給して行う。
図6に示すものは、本発明の他の実施例であり、前記実施例のように処理槽に上清を一旦貯留して処理するのではなく、上清3を回収処理しながら連続的に加熱殺菌するものである。
即ち、廃液吸引チューブ36には、上清3を吸引して押し出す排出ポンプ60が接続され、該ポンプ60の出口側に加熱管61が設けられ、該加熱管61を加熱するヒータ48が設けられている。加熱管61の下流側は、ドレンチューブ44に接続され、下水に排水するよう構成されている。加熱管61の上流部には、溶血装置47が接続され、水を供給して上清3を薄めるよう構成されている。
なお、排出ポンプ60の上流側の廃液吸引チューブ36には、圧力センサ40と空気抜き弁42が接続されている。
この図6による装置によれば、上清の殺菌処理を連続的に行うことができる。
図7に示すものは、本発明の他の実施例であり、排出装置6として加圧装置70を採用している。即ち、前記保持器11には、廃液収納容器2のバッグ8の底部を押し上げる押し上げ部材71が上下動自在に設けられている。この押し上げ部材71は昇降ネジ72により上下動される。この昇降ネジ72はモータ73により回転駆動される。
この加圧装置70を採用すれば、図3の真空ポンプ39や図6の排出ポンプ60が不要になる。
図8に示すものは、本発明の他の実施例である。
廃液収納容器2を底無しの保持器11にセットする。その際、上蓋7と保持器11とをしっかりと固定させ、また、廃液収納容器2を攪拌固定ベルト80でしっかりと止める。
このセットした時に、廃液1の重量で保持器11が下方に押出下げられる。その際、圧縮バネ29が圧縮し、保持器11がセンサー棒30を押出下げ、その下がった距離分を液量センサ28が感知して、凝集剤添加用コンプレッサ81に知らせる。これにより、凝集剤の添加量が決定される。
その後、凝集剤供給チューブ33を入口22に差し込み、第2エルボ27を排出装置6の排水口82に差し込む。この作業を終えてから、スタートボタンを押す。
スタートボタンの押動で、凝集剤添加用コンプレッサ81からエアーが凝集剤タンク31に圧入され、凝集剤の上面を押す。これにより、入ってきたエアーの分だけ凝集剤が凝集剤供給チューブ33を通って廃液収納容器2内に添加される。尚、保持器11が複数有る場合、切替弁83で切替えながら各々の適正な量の凝集剤が添加される。
凝集剤の添加後、攪拌器12が作動し、攪拌終了後しばらく静置させる。これにより、上清3と凝集物4とに分離させることができる。
分離後、加圧装置70を作動させ、脚84をせり上がらせて、廃液収納容器2の底部を押し上げ、該廃液収納容器2内の上清3を排水口82を通して排出させる。このとき、凝集剤供給チューブ33の方にも上清3が逆流する恐れがあるので、入口22に逆止弁を設けておくのがよい。
排水口82に接続された排水管85には、溶血装置47が接続され、前記排水のときに、水道水の水圧を利用して排水を行うよう構成されているので、加圧装置70を作動させた時点で、水洗バルブ50を開いて、上清3と一緒に水道水も流す。この水道水を流す際、排水口82を通って廃液収納容器2に水が逆流する恐れがあるので、排水口82に逆止弁を設けておくのがよい。
前記上清3と水道水との混合液は、排水管85を通って、殺菌装置14で加熱殺菌された後、排水される。
前記排水が終了後、排水口82に差し込んだ第2エルボ27を抜き、また、凝集剤供給チューブ33を入口22から抜き、第2エルボ27を入口22に差し込んで、萎んだ廃液収納容器2を取り出し、廃棄物として捨てる。
尚、本発明は、前記各実施例に限定されるものではない。例えば、手術台から廃液を廃液収納容器に回収する途中で、凝集剤を添加するように構成することもできる。
【産業上の利用可能性】
本発明は、病院等における血液等の体液を含む廃液の廃棄処理に利用される。
Claims (13)
- 体液を含む廃液を容器に収納し、該容器内において前記廃液に凝集剤を添加しかつ攪拌して上清と凝集物とに分離し、前記上清を前記容器から排出し、前記容器内に残存した凝集物を容器と共に廃棄しており、
前記凝集剤の添加に際して、タンパク質溶液とアルカリ溶液とを廃液に添加することを特徴とする体液を含む廃液の処理方法。 - 前記上清の排出において、前記上清を殺菌処理することを特徴とする請求項1に記載の体液を含む廃液の処理方法。
- 前記上清の排出に際して、前記容器を収縮させることを特徴とする請求項1に記載の体液を含む廃液の処理方法。
- 前記凝集物の廃棄において、前記容器と共に焼却することを特徴とする請求項1に記載の体液を含む廃液の処理方法。
- 体液を含む廃液を収納する可燃性容器と、
該容器内において廃液を上清と凝集物とに分離する分離装置と、
前記上清を前記容器から排出する排出装置と、からなり、
前記排出装置は、上清を殺菌処理する殺菌装置を有し、
前記殺菌装置は、上清に含有する赤血球を溶血させる溶血装置を有する
ことを特徴とする体液を含む廃液の処理装置。 - 前記容器は、持ち運び可能で且つ変形可能なものであることを特徴とする請求項5に記載の体液を含む廃液の処理装置。
- 前記分離装置は、前記廃液に凝集剤を添加する添加装置を有することを特徴とする請求項5に記載の体液を含む廃液の処理装置。
- 前記分離装置は、凝集剤が添加された廃液を攪拌する攪拌装置を有することを特徴とする請求項7に記載の体液を含む廃液の処理装置。
- 前記排出装置は、前記容器を収縮させて容器内の上清を排出させるものであることを特徴とする請求項5に記載の体液を含む廃液の処理装置。
- 前記排出装置は、前記容器内の上清を吸引回収する吸引装置を有することを特徴とする請求項5に記載の体液を含む廃液の処理装置。
- 前記吸引装置は、凝集物の侵入を防止するフィルタを有することを特徴とする請求項10に記載の体液を含む廃液の処理装置。
- 前記排出装置は、前記容器内の上清を押し出し排出する加圧装置を有することを特徴とする請求項5に記載の体液を含む廃液の処理装置。
- 前記殺菌装置は、上清を加熱する加熱装置を有することを特徴とする請求項5に記載の体液を含む廃液の処理装置。
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