JP3235221B2 - 端子装置 - Google Patents

端子装置

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JP3235221B2
JP3235221B2 JP29254992A JP29254992A JP3235221B2 JP 3235221 B2 JP3235221 B2 JP 3235221B2 JP 29254992 A JP29254992 A JP 29254992A JP 29254992 A JP29254992 A JP 29254992A JP 3235221 B2 JP3235221 B2 JP 3235221B2
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conductor
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locking
operating
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初男 水野
博史 金田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線器具やブレーカ等
に好適な鎖錠ばねを用いて、すなわちねじによらずに電
線を接続する端子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配線器具やブレーカ等に好適な鎖
錠ばねを用いて、ねじによらずに電線を接続する端子装
置として、図11乃至図13に示す構成のものが存在す
る。
【0003】図において、10はブレーカの外部を構成す
るケースで、電線等の導体18が挿入される断面円形状の
導体挿入孔13と、これに連通する内方収容部15とを有す
る。
【0004】20は端子部材で、後述する鎖錠片に導体挿
入隙間δを介して対向配置した端子板21を有するととも
にその先端に後述する被係止部が係止される係止部26を
設けている。
【0005】30は鎖錠ばねで、導体挿入孔13から挿入さ
れた導体18を係止する鎖錠片31と導体18を押圧する接圧
片33と所定方向に押圧力が働く押し上げ片32とを連設し
ている。
【0006】40は操作部材で、プラスチック製の操作部
材本体45とこれに一体的に設けられた弾性薄板製のラッ
チ板46とからなり、内方収容部15に往復配設される。こ
の操作部材本体45の下面は鎖錠ばね30の押し上げ片32及
び鎖錠片31を押し下げる第1と第2の押圧部41,42が形
成され、ラッチ板46の下端近傍には端子板20の係止部26
に係止離脱可能な被係止部46a が設けられてある。すな
わち操作部材40は、導体18を接続するときにこれを押し
下げるのであるが、操作部材40の下降と同時に第1と第
2の押圧部41,42が押し上げ片32と鎖錠片31とを押し下
げ、これの先端と端子板21との間が所定の隙間δになっ
たとき、ラッチ板46の被係止部46a に係止される。これ
により、操作部材40は押し上げ片32のばね力を受けなが
ら押し下げられた作動位置(図11参照)にとどまり、
導体18を挿入すべき状態であることを表示する。このと
き、ラッチ板46の下端部は導体挿入孔13の延長線上に位
置している。
【0007】次に、導体の接続作業を説明する。図11
は導体18が挿入されていない状態であり、操作部材40が
作動位置に保持されている。この状態で、所定長さの被
覆が除去された導体18を導体挿入孔13から挿入する。こ
れにより導体18は、鎖錠片31の先端を撓ませながら挿入
し、その先端が係止部26に係止されたラッチ板46を押圧
することによって、被係止部46a が係止部26から外れ、
押し上げ片32の弾性反発力によって、復帰位置(図12
参照)に戻り、導体18が確実に接続されたことを表示す
る。
【0008】また、導体の接続を解錠する場合は、操作
部材40を復帰位置から作動位置に向かって押圧し、第2
の押圧部42で鎖錠片31を導体18の外径以上に押圧するこ
とによって導体18を抜け易くし、この状態で導体18を引
き抜けばよい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した端子装置は、
端子板の先端に係止部を設けるとともに係止部に係止離
脱可能な被係止部をラッチ板に設け、この被係止部を係
止部に係止した状態で作動位置に保持しており、導体挿
入孔から挿入された導体の先端にラッチ板が押圧されて
被係止部が係止部から外れ、押し上げ片によって操作部
材が復帰位置に移動して接続完了状態を表示することが
できる。しかしながら、ラッチ板の被係止部を係止部に
係止した状態で作動位置に保持するので、一度作動位置
に保持すると導体を挿入しない限り、作動位置に保持さ
れた状態のままになっている。この場合、操作部材の第
1と第2の押圧部がそれぞれ押し上げ片と鎖錠片とを押
圧しているので、鎖錠ばねが撓んだ状態のままになり、
鎖錠ばねの寿命が短くなることがあった。
【0010】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、導体の接続完了状態を表
示することができるとともに、鎖錠ばねの長寿命化が図
れる端子装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の端子装置
は、導体が挿入される導体挿入孔とこれに連通する内方
収容部を有するケースと、少なくとも導体挿入孔から挿
入された導体を接触固定する端子板を有し内方収容部に
配設された端子部材と、導体挿入孔から挿入された導体
を係止する鎖錠片と導体を押圧する接圧片と所定方向に
押圧力が働く押し上げ片とを連設した鎖錠ばねと、内方
収容部に外部から操作可能に配設されるものであって、
押し上げ片と鎖錠片とを押圧する作動位置及び開放する
復帰位置間で移動自在であるように配置され、押し上げ
片と鎖錠片とを押圧する第1と第2の押圧部を有する操
作部材とを備え、前記操作部材に被係止部を設けるとと
もにケースに被係止部を係止する係止部を設け、被係止
部を係止部に係止して操作部材が作動位置に保持された
状態から、操作部材を操作することによって復帰位置に
移動する端子装置において、前記導体挿入孔から挿入さ
れた導体が押圧したとき、操作部材を作動位置に保持し
た状態から外して復帰位置に移動させる反転板を設けた
構成としてある。
【0012】請求項2記載の端子装置は、請求項1のも
のの操作部材が作動位置に保持された状態で接圧片と端
子板との間が導体挿入孔から挿入された導体外径よりも
大きくなるように、操作部材に接圧片を押圧する第3の
押圧部を設けた構成としてある。
【0013】請求項3記載の端子装置は、請求項1又は
請求項2のものの端子部材に端子板と対向配置した底板
を有するとともに、この底板と鎖錠ばねとの間に第2導
体が接触固定されるように、第2導体が挿入される第2
導体挿入孔をケースに設けた構成としてある。
【0014】
【作用】請求項1記載の構成によれば、操作部材に被係
止部を設けるとともにケースに被係止部を係止する係止
部を設け、被係止部を係止部に係止して操作部材が作動
位置に保持された状態から、操作部材を操作することに
よって復帰位置に移動するので、導体を挿入することな
く操作部材を復帰位置に移動できる。また、導体 挿入孔
から挿入された導体が押圧したとき、操作部材を作動位
置に保持した状態から外して復帰位置に移動させる反転
板を設けたので、導体挿入孔から挿入された導体の先端
に反転板が押圧されて被係止部が係止部から外れ、押し
上げ片によって操作部材が復帰位置に移動する。
【0015】請求項2記載の構成によれば、請求項1に
おいて、操作部材が作動位置に保持された状態で接圧
と端子板との間が導体挿入孔から挿入された導体外径よ
り大きくなるように、操作部材に接圧片を押圧する第3
の押圧部を設けたので、先の作用に加え、導体の先端が
接圧片に当接することなく導体を接続することができ
る。
【0016】請求項3記載の構成によれば、請求項1
請求項2において、端子部材に端子板と対向配置した
底板を有するとともに、この底板と鎖錠ばねとの間に第
2導体が接触固定されるように、第2導体が挿入される
第2導体挿入孔をケースに設けたことにより、請求項1
又は請求項2の作用に加え、第2導体も接続することが
できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図4
基づいて説明する。なお、従来例と基本的な機能が同様
の部材には同一の符号を付している。
【0018】すなわちケース10は、プラスチックのよう
な絶縁材料により、上本体11と下本体12とを重ね合わせ
て箱状に形成し、丸棒状の導体18(図2参照)が挿入さ
れる導体挿入孔13と平板状の第2導体(図示せず)が挿
入される第2導体挿入孔14とこれに連通する内方収容部
15とを有する。この内方収容部15には、後述する操作部
材と端子部材とが収容される。導体挿入孔13は、上本体
11と下本体12との間がほぼ境目となるように形成され、
この孔から丸棒状の導体18が挿入される。また、上本体
11にはその上面に操作部材が移動するための移動孔16と
操作部材が抜けるのを防止するための抜け止め部17とが
設けられている。この抜け止め部17の操作部材と接する
面には、後述する被係止部を係止するための係止部17a
が設けられている。
【0019】端子部材20は、対向する端子板21と縦支持
壁23を設けた底板22を有して内方収容部15に収容され
る。またケース10の内方側には、導体挿入孔13から挿入
された導体18が押圧したとき、操作部材を作動位置に保
持した状態(図1参照)から外して復帰位置(図2参
照)に移動させる反転板25が配設されている。
【0020】鎖錠ばね30は、この種のもので周知の弾性
導電板を変形S字状に折曲形成することにより、一方側
に導体挿入孔13から挿入された導体18を係止する鎖錠片
31と後述する操作部材を作動位置(図1参照)から復帰
位置(図2参照)に移動させる押し上げ片32とを設ける
とともに平面部34を介して他方側に導体18を押圧する接
圧片33とを連設している。この鎖錠ばね30の平面部34と
端子部材20の底板22との間に第2導体挿入孔14から挿入
された第2導体を接触固定する。
【0021】操作部材40は、熱可塑性を有する合成樹脂
等の絶縁材料により形成され、ケース10の内方収容部15
に外部から操作可能に配置し、押し上げ片32と鎖錠片31
とを押圧する作動位置及び開放する復帰位置間で移動自
在であるように配置され、押し上げ片32と鎖錠片31とを
押圧する第1と第2の押圧部41,42 を有するとともに、
作動位置に保持された状態で接圧片33(の接触部33a)
と端子板21との間が導体挿入孔13から挿入された導体18
の外径より大きくなるように、接圧片33を押圧する第3
の押圧部43を設けている。またこの操作部材40には、抜
け止め部17の係止部17a に係止される被係止部44を設け
ている。
【0022】反転板25は、プラスチック等の合成樹脂で
側面視がく字状に形成され、反転の中心となる反転軸25
aと導体挿入孔13から挿入された導体18の先端が当接す
る導体当接面25bと操作部材40が当接する操作部材当接
面25cとから構成されている。
【0023】次に、導体の接続作業を説明する。図
導体18が挿入されていない状態であり、操作部材40を復
帰位置から作動位置に向かって移動させ、第1と第2の
押圧部41,42 が、押し上げ片32と鎖錠片31とを押し込ん
被係止部44を係止部17aに係止することによって操作
部材40が作動位置に保持されている。このとき、接圧片
33(の接触部33a) と端子板21との間は第3の押圧部43
によって導体挿入孔13から挿入された導体18の外径より
大きくなるように形成されている。この状態で、導体挿
入孔13から導体18を挿入し導体18の先端が導体当接面25
cを押圧し、反転板25が反転軸25aを中心にして反転する
ことによって、操作部材当接面25cが操作部材40を押圧
する。そして、被係止部44が被係止部17aから外れ、操
作部材40が押し上げ片32の弾性反発力によって図に示
すように復帰位置に移動する。このとき第2の押圧部42
が鎖錠片31に当接しないので、鎖錠片31の先端によって
導体18の抜け止めをするとともに、接圧片33によって導
体18と端子板31とを接触固定している。
【0024】また、導体18の接続を解錠する場合は、操
作部材40を復帰位置から作動位置に向かって移動させ、
に示すように、操作部材40が操作部材当接部25cを
押圧し、反転板25が反転軸25aを中心として反転するこ
とによって、導体当接部25bが導体18を押圧する。この
とき、第2の押圧部42及び第3の押圧部43が鎖錠片31及
び接圧片33を押圧して端子板21との間を導体18の外径以
上とするので、導体18が導体挿入孔13から外れる方向に
移動する。
【0025】次に、第2導体の接続作業を説明する。
3で導体18を外した状態は第2導体が挿入されていない
状態であり、操作部材40を押し下げるこっとによって操
作部材40を復帰位置に移動させ、鎖錠片31と押し上げ片
32とを押圧しないようにしている。この状態で、第2導
体挿入孔14から第2導体を挿入する。このとき、押し上
げ片32と鎖錠片31及び接圧片33がそれぞれ第1と第2の
押圧部41,42 及び第3の押圧部43によって押圧されるの
で、鎖錠ばね30の弾性反発力によって、第2導体を底板
22に接触固定される。この場合、第2導体に引き抜く方
向の力を加えると、容易に第2導体を引き抜くことがで
きる。この第2導体は、通常一端が接続されると引き抜
く方向の力はかからない場合が多く、そのような用途で
は実用上の問題はない。
【0026】次に、第2実施例を図5乃至図7に基づい
て説明する。このものは、反転板を備えているのは第
実施例と同様であるが、その他の部材の形状は、第1実
例と大きく異なる。
【0027】すなわちケース10は、プラスチックのよう
な絶縁材料により、上本体11と下本体12とを重ね合わせ
て箱状に形成し、丸棒状の導体18(図2参照)が挿入さ
れる導体挿入孔13と平板状の第2導体(図示せず)が挿
入される第2導体挿入孔14とこれに連通する内方収容部
15とを有する。この内方収容部15には、後述する操作部
材と端子部材とが収容される。導体挿入孔13は、上本体
11に形成され、この孔から丸棒状の導体18が挿入され
る。また、上本体11にはその上面に操作部材が移動する
ための移動孔16と、この移動孔16近傍に操作部材を係止
するための係止部17a とを設けている。移動孔16には、
操作部材が抜けるのを防止するための凹所16a と後述す
る反転板を支持するための軸孔16b が設けられている。
【0028】端子部材20は、導電性の金属材料で側面視
が階段状に形成され、傾斜して対向する端子板21と縦支
持壁23を設けた底板22を有して内方収容部15に収容され
る。端子板21は、導体挿入孔13から挿入される導体18が
当接するよう、導体挿入方向に対して平行に傾斜してい
る。
【0029】鎖錠ばね30は、この種のもので周知の弾性
導電板を大略S字状に折曲形成することにより、一方側
に導体挿入孔13から挿入された導体18を係止する鎖錠片
31と後述する操作部材を作動位置(図参照)から復帰
位置(図参照)に移動させる押し上げ片32とを設ける
とともに平面部34を介して他方側に導体18を押圧する接
圧片33とを連設している。この鎖錠ばね30の平面部34と
端子部材20の底板22との間に第2導体挿入孔14から挿入
された第2導体を接触固定する。
【0030】操作部材40は、熱可塑性を有する合成樹脂
等の絶縁材料により側面視が長方形状に形成され、ケー
ス10の内方収容部15に外部から操作可能に配置し、押し
上げ片32と鎖錠片31とを押圧する作動位置及び開放する
復帰位置間で移動自在であるように配置されている。こ
の操作部材40は、押し上げ片32と鎖錠片31とを押圧する
第1と第2の押圧部41,42 と係止部17a に係止される被
係止部44とケース10から抜けるのを防止する抜け止め防
止部47とを有している。
【0031】反転板25は、形状は第実施例とほぼ同一
であるが、全体の大きさは第実施例より大きく形成さ
れ、反転の中心となる反転軸25a と導体挿入孔13から挿
入された導体18の先端が当接する導体当接面25b と操作
部材40が当接する操作部材当接面25c とから構成されて
いる。この反転板25は、移動孔16に設けられた軸孔16b
に反転軸25a を嵌合させることによって反転自在に軸支
される。
【0032】次に、導体の接続作業を説明する。図
導体18が挿入されていない状態であり、操作部材40を復
帰位置から作動位置に向かって移動させ、第1と第2の
押圧部41,42 が、押し上げ片32と鎖錠片31とを押し込ん
で係止部17a を被係止部44に係止することによって、操
作部材40を作動位置に保持している。この状態で、導体
挿入孔13から導体18を挿入し導体18の先端が導体当接面
25b を押圧し、反転板25が反転軸25a を中心として反転
することによって、操作部材当接面25c が操作部材40を
押圧する。そして、被係止部44が係止部17a から外れ、
操作部材40が押し上げ片32の弾性反発力によって図
示すように復帰位置に移動する。このとき第2の押圧部
42が鎖錠片31に当接しないので、鎖錠片31の先端によっ
て導体18の抜け止めをするとともに、接圧片33によって
導体18と端子板21とを接触固定している。
【0033】また、導体18の接続を解錠する場合は、操
作部材40を復帰位置から作動位置に向かって移動させ、
に示すように、操作部材40が操作部材当接部25c を
押圧し、反転板25が反転軸25a を中心として反転するこ
とによって、導体当接部25bが導体18を押圧する。この
とき、第2の押圧部42が鎖錠片31を導体18の外径以上に
押圧するので、導体18を抜け易くし、この状態で導体18
を引き抜けば良い。
【0034】次に、第実施例を図乃至図10に基づ
いて説明する。このものは、第実施例と異なる部材は
反転板の形状であり、以下これについて述べる。
【0035】すなわち反転板25は、プラスチック等の合
成樹脂で側面視が略字状に形成され、反転の中心となる
反転軸25a と導体挿入孔13から挿入された導体18の先端
が当接する導体当接面25b と操作部材40が当接する操作
部材当接面25c とから構成されている。この反転板25
は、軸孔16b に反転軸25a を嵌合させることによって反
転自在に軸支される。
【0036】次に、導体の接続作業を説明する。図
導体18が挿入されていない状態であり、操作部材40を復
帰位置から作動位置に向かって移動させ、第1と第2の
押圧部41,42 が、押し上げ片32と鎖錠片31とを押し込ん
で係止部17a を被係止部44に係止することによって、操
作部材40を作動位置に保持している。この状態で、導体
挿入孔13から導体18を挿入し導体18の先端が導体当接面
25b を押圧し、反転板25が反転軸25a を中心として反転
することによって、操作部材当接面25c が操作部材40を
押圧する。そして、被係止部44が係止部17a から外れ、
操作部材40が押し上げ片32の弾性反発力によって図
示すように復帰位置に移動する。このとき第2の押圧部
42が鎖錠片31に当接しないので、鎖錠片31の先端によっ
て導体18の抜け止めをするとともに、接圧片33によって
導体18と端子板21とを接触固定している。
【0037】また、導体18の接続を解錠する場合は、操
作部材40を復帰位置から作動位置に向かって移動させ、
に示すように、操作部材40が操作部材当接部25c を
押圧し、反転板25が反転軸25a を中心として反転するこ
とによって、導体当接部25bが導体18を押圧する。この
とき、第2の押圧部42が鎖錠片31を導体18の外径以上に
押圧するので、導体18を抜け易くし、この状態で導体18
を引き抜けば良い。
【0038】なお、この第1実施例によれば、操作部材
が作動位置に保持された状態で接圧片(の接触部)と端
子板との間が導体挿入孔から挿入された導体外径より大
きくなるように、操作部材に接圧片を押圧する第3の押
圧部を設けているが、被係止部を係止部に係止すること
によって操作部材が作動位置に保持し、操作部材を操作
することによって作動位置から復帰位置に移動できるも
のであれば、第3の押圧部がなく或いは第3の押圧部が
いかように変化しても適用できる。また、この第1乃至
実施例によれば、端子板と底板とを有するととも
に、第2導体が挿入される第2導体挿入孔を設けている
が、第2導体挿入孔を設けなくても良い。この場合は、
底板も設ける必要がなく、内方収容部に直接鎖錠ばねを
装着しても良い。さらに、この第1乃至第実施例によ
れば、操作部材の上面に被係止部を設けるとともに抜け
止め部の操作部材と接する面に、被係止部を係止するた
めの係止部を設けているが、係止部を被係止部に係止し
た状態で操作部材が作動位置に保持された状態から、操
作部材を操作することによって復帰位置に移動するもの
であれば、被係止部を操作部材のどの面に設けても適用
できる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の構成によれば、操作部材
に被係止部を設けるとともにケースに被係止部を係止す
る係止部を設け、被係止部を係止部に係止して操作部材
が作動位置に保持された状態から、操作部材を操作する
ことによって復帰位置に移動するので、導体を挿入する
ことなく操作部材を復帰位置に移動できるとともに、鎖
錠ばねを撓ませないように保持できるので、鎖錠ばねの
長寿命化が図れる。また、導体挿入孔から挿入された導
体が押圧したとき、操作部材を作動位置に保持した状態
から外して復帰位置に移動させる反転板を設けたので、
導体挿入孔から挿入された導体の先端に反転板が押圧さ
れて被係止部が係止部から外れ、押し上げ片によって操
作部材が復帰位置に移動して接続完了状態を表示するこ
とができる。
【0040】請求項2記載の構成によれば、請求項1に
おいて、操作部材が作動位置に保持された状態で接圧
と端子板との間が導体挿入孔から挿入された導体外径よ
り大きくなるように、操作部材に接圧片を押圧する第3
の押圧部を設けたので、導体の先端が接圧片に当接する
ことなく導体を接続することができ、先の効果に加え、
撚線等の腰の弱い導体も接続できる。
【0041】請求項3記載の構成によれば、請求項1
請求項2において、端子部材に端子板と対向配置した
底板を有するとともに、この底板と鎖錠ばねとの間に第
2導体が接触固定されるように、第2導体が挿入される
第2導体挿入孔をケースに設けたことにより、請求項1
又は請求項2の効果に加え、第2導体も接続することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のものに導体を接続したときの状態を示す
縦断面図である。
【図3】図2のものから導体を解錠したときの状態を示
す縦断面図である。
【図4】図1の分解斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図6】図5のものに導体を接続したときの状態を示す
縦断面図である。
【図7】図5の分解斜視図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【図9】図8のものに導体を接続したときの状態を示す
縦断面図である。
【図10】図8の分解斜視図である。
【図11】従来例を示す縦断面図である。
【図12】図11のものに導体を接続したときに縦断面
図である。
【図13】図11の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ケース 13 導体挿入孔 14 第2導体挿入孔 15 内方収容部 17a 係止部 18 導 20 端子部材 21 端子板 22 底板 25 反転板 30 鎖錠ばね 31 鎖錠片 32 押し上げ片 33 接圧片 33a 接触部 40 操作部材 41 第1の押圧部 42 第2の押圧部 43 第3の押圧部 44 被係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/48

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体が挿入される導体挿入孔とこれに連
    通する内方収容部を有するケースと、少なくとも導体挿
    入孔から挿入された導体を接触固定する端子板を有し内
    方収容部に配設された端子部材と、導体挿入孔から挿入
    された導体を係止する鎖錠片と導体を押圧する接圧片と
    所定方向に押圧力が働く押し上げ片とを連設した鎖錠ば
    ねと、内方収容部に外部から操作可能に配設されるもの
    であって、押し上げ片と鎖錠片とを押圧する作動位置及
    び開放する復帰位置間で移動自在であるように配置さ
    れ、押し上げ片と鎖錠片とを押圧する第1と第2の押圧
    部を有する操作部材とを備え、前記操作部材に被係止部
    を設けるとともにケースに被係止部を係止する係止部を
    設け、被係止部を係止部に係止して操作部材が作動位置
    に保持された状態から、操作部材を操作することによっ
    て復帰位置に移動する端子装置において、 前記導体挿入孔から挿入された導体が押圧したとき、操
    作部材を作動位置に保持した状態から外して復帰位置に
    移動させる反転板を設けた ことを特徴とする端子装置。
  2. 【請求項2】 前記操作部材が作動位置に保持された状
    態で接圧片と端子板との間が導体挿入孔から挿入された
    導体外径よりも大きくなるように、操作部材に接圧片を
    押圧する第3の押圧部を設けた請求項1記載の端子装
    置。
  3. 【請求項3】 前記端子部材に端子板と対向配置した底
    板を有するとともに、この底板と鎖錠ばねとの間に第2
    導体が接触固定されるように、第2導体が挿入される第
    2導体挿入孔をケースに設けた請求項1又は請求項2記
    載の端子装置。
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