JP4147134B2 - 流体式連結装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体式連結装置(ハイドロダイナミック連結装置)、特に流体式トルクコンバータに関し、この流体式連結装置は、ケーシング装置を含んでいて、タービンホイールを含んでいて、このタービンホイールは、回転軸線を中心に回転するためにケーシング装置内に配設されていて、更にロックアップクラッチ装置によりトルク伝達のためにケーシング装置と結合可能であり、この際、タービンホイールは、タービンホイール羽根を支持するタービンホイールシェルを有し、このタービンホイールシェルは、捩り振動ダンパー装置を介し、従動構成要素と連結されている又は連結可能なタービンホイールハブとトルク伝達のために結合されていて、この際、捩り振動ダンパー装置は少なくとも1つの第1伝達要素を有し、この第1伝達要素はロックアップクラッチ装置及びタービンホイールシェルに連結されていて、更に捩り振動ダンパー装置はタービンホイールハブに少なくとも1つの第2伝達要素を有し、この第2伝達要素はダンパー要素装置を介して少なくとも1つの第1伝達要素とトルク伝達のために連結されている。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
ドイツ特許出願公開第19514411号明細書(DE19514411A1)
【0003】
前記の特許文献1からは、流体式トルクコンバータとして構成されている流体式連結装置が知られていて、この流体式連結装置では、タービンホイールシェルが、タービンホイールハブとは別個に形成されていて、更にトルク伝達のために所謂タービンダンパーを介してタービンホイールハブと連結されている。タービンダンパーの入力領域、即ち捩り振動ダンパー装置の入力領域はタービンホイールシェルと固定結合されていて、捩り振動ダンパー装置の出力領域はタービンホイールハブと固定結合されている。半径方向で内側の領域でタービンホイールシェルは半径方向においてタービンホイールハブに対して支持されていて、それにより同時に捩り振動ダンパー装置の入力領域の半径方向軸受支えも、タービンホイールハブと結合されている出力領域に対して提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、特に捩り振動ダンパー装置の領域における簡単な構成形態により、高い機能確実性が提供され得る、冒頭に掲げた形式の流体式連結装置を構成することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に従い、前記課題は、以下の構成を有する流体式連結装置、特に流体式トルクコンバータによって解決される。即ち、流体式連結装置が、ケーシング装置を含んでいて、タービンホイールを含んでいて、このタービンホイールが、回転軸線を中心に回転するためにケーシング装置内に配設されていて、更にロックアップクラッチ装置によりトルク伝達のためにケーシング装置と結合可能であり、更には、タービンホイールが、タービンホイール羽根を支持するタービンホイールシェルを有し、このタービンホイールシェルが、捩り振動ダンパー装置を介し、従動構成要素と連結されている又は連結可能なタービンホイールハブとトルク伝達のために結合されていて、更には、捩り振動ダンパー装置が少なくとも1つの第1伝達要素を有し、この第1伝達要素がロックアップクラッチ装置及びタービンホイールシェルに連結されていて、更に捩り振動ダンパー装置がタービンホイールハブに少なくとも1つの第2伝達要素を有し、この第2伝達要素がダンパー要素装置を介して少なくとも1つの第1伝達要素とトルク伝達のために連結されていることである。
【0006】
更にこの際、1つの第1伝達要素が軸受装置を介して軸方向において又は/及び半径方向において(即ち、軸方向において、又は、半径方向において、又は、軸方向及び半径方向において)ケーシング装置で支持されていることが考慮されている。
【0007】
本発明に従って構成されている流体式連結装置では、タービンホイールシェルも固定連結されている捩り振動ダンパー装置における入力側の支持が、この入力側の構成部材、即ち1つの第1伝達要素を介して直接的に行われ、その結果、例えばタービンホイールシェルの領域に軸方向支持或いは半径方向支持のための特別な措置を提供する必要はない。従って、タービンホイールシェルは、特に、流体式トルク連結を生成するための流体循環に関するその形状の観点でも最適化され得て、それに対し、流れ技術的にさほど重要ではない構成部材、即ち前記の1つの第1伝達要素は、この第1伝達要素が必要な支持機能を満たし得るように形成される。
【0008】
この際、例えば、軸受装置が滑り軸受又はロール体軸受又は波形体軸受を含んでいることが考慮され得る。少なくとも1つの第1伝達要素は、軸受装置に係合するスリーブ状の半径方向軸受部分を有し、この半径方向軸受部分にはディスク状の軸方向軸受部分が接続している。
【0009】
既に説明したように、本発明の本質的な観点並びに長所は、タービンホイールシェルが1つの第1伝達要素を介して軸方向或いは半径方向において支持可能であるということである。この際、この軸方向或いは半径方向の支持は、ケーシング装置に対して又は/及びタービンホイールハブに対しても行われる。更に当然のことであるが、前記の1つの第1伝達要素が軸方向において1つの第2伝達要素で支持されていることも可能である。この際、摩擦損失をできるだけ少なく保つために、伝達要素の一方に、伝達要素の他方で支持される支持膨らみ領域が設けられていることが提案される。
【0010】
本発明の他の観点に従い、前記の課題は、冒頭に掲げた形式の流体式連結装置において、タービンホイールハブに支持要素が設けられていて、この支持要素で、少なくとも半径方向においてタービンホイールシェルがその半径方向で内側の領域を用いて支持されていて、更にこの支持要素で、少なくとも軸方向において1つの第1伝達要素が支持されていることによって解決される。この際、例えば、タービンホイールシェル又は/及び前記の第1伝達要素を支持するために用いられる軸受要素がこの支持要素に設けられていることが考慮され得る。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、添付の図面に基づき、本発明を更に詳細に説明する。
【0012】
図1には、流体式トルクコンバータ(ハイドロダイナミック・トルクコンバータ)10における部分・縦断面図が示されている。この流体式トルクコンバータ10はケーシング装置12を含んでいる。更にケーシング装置12はケーシングカバー14を含んでいて、このケーシングカバー14は、その半径方向で内側の領域においてカバーハブ16と固定結合されている。カバーハブ16は、駆動軸を対応する受入穴内で支持するために形成されている。ケーシングカバー14は、半径方向において外側で結合装置18を支持し、この結合装置18は、駆動軸に対してケーシング装置12を相対回転不能な状態で連結させるために、駆動軸に設けられている屈曲プレート又はそれに類似するものと結合可能である。更にケーシングカバー14は、その半径方向で外側のケーシング領域においてポンプホイールシェル20と固定結合されている。このポンプホイールシェル20は、その内側において、回転軸線Aを中心に周方向で互いに連続するように配設されている複数のポンプホイール羽根22を支持し、更にその半径方向で内側の領域において、スリーブ状に形成されているポンプホイールハブ24と例えば溶接によって固定結合されている。ケーシング装置12の内部空間26には更にタービンホイール(タービンライナー)28が設けられている。このタービンホイール28はタービンホイールシェル30を含んでいて、このタービンホイールシェル30は、その実質的にポンプホイールシェル20とポンプホイール羽根22とポンプホイールハブ24とを含んでいるポンプホイール(ポンプインペラ)32側において複数のタービンホイール羽根34を支持している。タービンホイールハブ36は、非図示の従動軸、例えば変速機入力軸に対する相対回転不能な状態の連結のために形成されていて、更に、次に詳細に説明する捩り振動ダンパー装置(トーショナルダンパー装置)38によりタービンホイールシェル30と相対回転不能な状態で連結されている。
【0013】
軸方向においてタービンホイール28とポンプホイール32との間にはガイドホイール40(ステータ)が位置している。このガイドホイール40は複数のガイドホイール羽根42を含んでいて、これらのガイドホイール羽根42はガイドホイールリング44で支持されている。更にガイドホイールリング44は、フリーホイール装置(ワンウェイクラッチ装置)46を介し、非図示の支持要素、例えば支持中空軸で次のように支持されている。即ち、このガイドホイールリング44が回転軸線を中心に一方の方向で回転可能であるが、他方の方向では回転に抗して保持されているようにである。
【0014】
全体として符号48で示されているロックアップクラッチを用い、タービンホイール28とケーシング装置12との間の相対回転不能な状態の結合が生成され得る。図示されている例においてロックアップクラッチ48はクラッチピストン50を含んでいて、このクラッチピストン50は、伝動要素52を介し、ケーシング装置12、即ちケーシング装置12のケーシングハブ16に対し、相対回転不能な状態ではあるが軸方向に可動な状態で結合されている。半径方向で外側の領域においてクラッチピストン50とケーシングカバー14との間には複数のプレート54並びに56が位置していて、この際、プレート54は、捩り振動ダンパー装置38の入力側58に相対回転不能な状態で連結されていて、それに対し、プレート56は、ケーシングカバー14に相対回転不能な状態で連結されている。実質的にクラッチピストン50とケーシングカバー14との間に形成されている空間領域62に対し、実質的にタービンホイール28を含有している空間領域60内の流体圧力が上昇することにより、クラッチピストン50がプレート54、56に対して押し付けられ、その結果、ケーシング装置12と捩り振動ダンパー装置38の入力側58との間の摩擦結合が生成される。捩り振動ダンパー装置38或いは捩り振動ダンパー装置38の入力側58は2つのカバーディスク要素64、66を含んでいる。これらのカバーディスク要素64、66は、それらの半径方向で外側の領域において例えばリベット締結により互いに固定結合されている。ケーシングカバー14に対して近い方に位置するカバーディスク要素64は、その半径方向で外側の領域において軸方向に曲げられていて、更に、軸方向に曲げられたこの領域においてプレート54と相対回転不能な係合状態を有している。ポンプホイールシェル30に対して近い方に位置するカバーディスク要素66は、その半径方向で外側の領域において同様に軸方向に曲げられていて、更にこの領域において例えば溶接によってタービンホイールシェル30と固定結合されている。両方のカバーディスク要素64、66は、半径方向においてそれらの相互の結合部の内側では軸方向において互いに離されて案内されていて、これは、その間に捩り振動ダンパー装置38の出力側70のセンターディスク要素68を受け入れるためである。周知の方式により、両方のカバーディスク要素64、66及びセンターディスク要素68は、ダンパーバネ72のための周方向支持領域を有する各々のバネ窓を形成する。ダンパーバネ72のプリロード作用に抗し、カバーディスク要素64、66は、周方向においてセンターディスク要素68に対して移動可能である。センターディスク要素68は、その半径方向で内側の領域において例えば溶接によってタービンホイールハブ36と固定結合されている。
【0015】
更に図1から、ケーシングカバー14に対してより近くに位置決めされているカバーディスク要素64が他方のカバーディスク要素66よりも半径方向で内側に向かってより長く実施されていることが見て取れる。このカバーディスク要素64は特にタービンホイールハブ36及びケーシングハブ16の領域に至るまで突出している。ケーシングハブ16には周穴74が形成されていて、この周穴74内には軸受76が次のように取り付けられている。即ち、この軸受76が、軸方向、即ちケーシングハブ16に向かう方向においても、半径方向で外側に向かう方向においても支持されているようにである。軸受76はロール体軸受又は滑り軸受であり得る。カバーディスク要素64は、半径方向で内側の端部領域において、実質的に軸方向に延びているスリーブ状の部分78を有し、この部分78が軸受76に係合する。それによりカバーディスク要素64は半径方向において軸受76で支持されている。スリーブ状の部分78には、ほぼ半径方向に延びている部分80が接続していて、この部分80は、軸方向において軸受76で支持されている。つまり、このような形式により、捩り振動ダンパー装置38の全入力側58は、軸受76を介し、軸方向、即ちケーシングカバー14或いはケーシングハブ16に向かう方向においても、半径方向においても、ケーシング装置12に対して支持されている。従って、カバーディスク要素64と固定結合されていてタービンホイールシェル30を固定式で支持しているカバーディスク要素66により、このタービンホイールシェル30も、軸方向においても半径方向においてもケーシング装置12に対して支持されている。
【0016】
半径方向で内側に向かって延長されているカバーディスク要素64は、他方の軸方向、即ちポンプホイール32に向かう方向ではタービンホイールハブ36で支持されている。支持部のこの領域においてタービンホイールハブ36には、ほぼ半径方向に延びている溝状の複数の流路82が設けられていて、これらの流路82を通じ、内部空間26内を循環する流体が通流し得て、この支持部の領域における良好な潤滑が提供されている。タービンホイールハブ36は、更に、その他方の軸方向のサイドでは、軸受84を介して軸方向においてガイドホイール40或いはフリーホイール装置46で支持されている。更にガイドホイール40或いはフリーホイール装置46は軸受86を介して軸方向においてポンプホイール32で支持されている。
【0017】
図1に描かれている装置により、特に捩り振動ダンパー装置38の入力側58における信頼性のある軸受支えが半径方向においても軸方向においても提供されていて、この際、この軸受支えに基づき、同時に、タービンホイールシェル30及びこのタービンホイールシェル30に支持されているタービンホイール羽根34の正確な軸受支えが提供されている。タービンホイールシェル30には、それ以外に、軸受支えのために用いられる他の措置を準備する必要はない。
【0018】
図2には、流体式トルクコンバータ10の他の実施形態が描かれている。この流体式トルクコンバータ10は、その基本構造において、図1に描かれている流体式トルクコンバータ10に実質的に対応し、それにより、同じ構成要素は同じ符号で示されていて、基本構造に関しては前記の詳細な説明が参照とされる。
【0019】
図2に描かれている流体式トルクコンバータ10では、捩り振動ダンパー装置38が、この捩り振動ダンパー装置38の入力側58及び出力側70において、各々、単に1つだけのディスク状の構成部材66’或いは68’を有している。このディスク状の構成部材或いは伝達要素66’は、その半径方向で外側の領域においてロックアップクラッチ装置48に連結されていて、更にその半径方向で中央の領域、即ちほぼダンパーバネ72も位置する領域において例えば溶接によってタービンホイールシェル30を支持している。他方のディスク状の構成部材或いは伝達要素68’は、その半径方向で内側の領域において例えば溶接によってタービンホイールハブ36と固定結合されている。これらの両方の伝達要素66’及び68’は、軸方向において互いに対向して位置し、更にダンパーバネ72のための支持部分を有するバネ窓を形成している。伝達要素68’は、その半径方向で外側の領域において、指状の突出部を用い、入力側58に割り当てられるべき伝達要素66’の対応する穴に係合し、その結果、ここでは回転角度制限部による回転角度の制限が提供されている。
【0020】
タービンホイールハブ36は、このタービンホイールハブ36で支持されている伝達要素68’を用いるだけで、軸受76を介し、軸方向及び半径方向においてケーシングハブ16に対して支持されている。伝達要素68’の他方の軸方向のサイドには滑り軸受要素88が設けられていて、この滑り軸受要素88は、軸方向に向けられた面を用い、伝達要素68’で支持されていて、更に、半径方向で内側に向けられた面を用い、タービンホイールハブ36の外周面で支持されている。この軸受要素88で、同様に、伝達要素66’における半径方向で内側の領域が支持されていて、つまり、好ましくは半径方向及び軸方向においてである。定義された摩擦位置を提供するために、伝達要素66’における半径方向で内側の端部領域は、軸受要素88と相対回転不能な状態で連結され得て、その結果、軸受要素88が常に伝達要素68’及びタービンホイールハブ36に対して滑り摩擦するように作用することが提供されている。また、伝達要素66’は、その他方の軸方向のサイドにおいて、軸受84を介し、軸方向においてガイドホイール40或いはフリーホイール装置46で支持されている。
【0021】
ここでは、図1に従う実施形態の場合と同様に、タービンホイールシェル30が、軸方向においても半径方向においても伝達要素の1つの伝達要素66’を介して支持されている。半径方向或いは軸方向の他の支持のために、タービンホイールシェル30に特別な措置は施されていない。
【0022】
図3に描かれている流体式トルクコンバータ10も、その基本構造に関し、図1に描かれている実施形態に実質的に対応する。それにより、ここでも前記の説明が参照とされる。
【0023】
捩り振動ダンパー装置38は、再び、軸方向において互いに対向して位置する両方の伝達要素66’及び68’を有し、この際、伝達要素66’は、入力側58に割り当てられていて、更に、半径方向において外側で、軸方向に曲げられた領域において再びロックアップクラッチ装置48に結合されている。更にこの半径方向で外側の領域では結合要素90がリベット92により伝達要素66’と固定結合されている。タービンホイールシェル30は、その半径方向で外側の領域において溶接によって結合要素90と結合されている。リベット92は同時に伝達要素66’に対する伝達要素68’の案内部をも形成していて、この際、案内部のこの領域では回転角度制限の機能も提供され得る。伝達要素68’は、その半径方向で内側の領域において例えば溶接によってタービンホイールハブ36に結合されている。更に支持要素94が例えば溶接によってタービンホイールハブ36と固定結合されている。この支持要素94は先ず半径方向で外側に向かって延びていて、その後、曲げ領域において軸方向に曲げられている。半径方向で内側にあり実質的に半径方向に延びている支持要素94の部分96と、伝達要素68’における半径方向で内側の領域との間には、伝達要素66’における半径方向で内側の端部領域が位置している。タービンホイールシェル30における半径方向で内側の端部領域100は、対応的に曲げられているスリーブ状の部分により、半径方向において、支持要素94の部分96に続いてほぼ軸方向に延びている実質的に円筒状の部分98で支持されている。支持要素94には、伝達要素66’或いはタービンホイールシェル30を支持するサイドにおいてスリーブ状の滑り軸受要素102が配設されている。
【0024】
様々な構成要素の軸方向軸受支えは再び軸受76によって行われ、この軸受76は、ケーシングハブ16とタービンホイールハブ36との間で作用する。その際、タービンホイールハブ36は、このタービンホイールハブ36に固定されている支持要素94を用い、軸受84を介し、軸方向においてガイドホイール40で支持されていて、このガイドホイール40は再び軸受86を介して軸方向においてポンプホイール32で支持されている。
【0025】
図4に描かれている実施形態では、タービンホイールシェル30が、その半径方向で内側の端部領域100において、例えば半径方向でダンパーバネ72のポジショニングの内側に位置する領域におけるリベット締結により、捩り振動ダンパー装置38の入力側58の伝達要素66’と固定結合されている。伝達要素66’は、半径方向で内側に向かって更に延びていて、更に、軸方向に曲げられている実質的に円筒状の部分104を用い、半径方向においてタービンホイールハブ36の外周面で支持されている。半径方向で外側の領域において再びリベット92により伝達要素66’に対して半径方向においても軸方向においても案内されている伝達要素68’は、その半径方向で内側の領域において再びタービンホイールハブ36に固定されている。更にこの伝達要素68’は、その半径方向で内側の領域において支持膨らみ領域106を形成し、この支持膨らみ領域106で軸方向において伝達要素66’が支持されている。その際、伝達要素66’は、その他方の軸方向のサイドにおいて軸受84を介してガイドホイール40で支持されていて、このガイドホイール40は再び軸受86を介してポンプホイール32で支持されている。タービンホイールハブ36は、軸受76を介し、軸方向においてケーシングハブ16で支持されている。
【0026】
支持膨らみ領域106を提供することにより、伝達要素66’の定義された軸方向支持、それにより、捩り振動ダンパー装置38の入力側58の定義された軸方向支持、それにより、同時に、タービンホイール羽根34を支持するタービンホイールシェル30の軸方向支持も提供される。
【0027】
図5に描かれている実施形態では、捩り振動ダンパー装置38が、再び、入力側58に割り当てられている伝達要素として作用する両方のカバーディスク要素64、66を含んでいる。捩り振動ダンパー装置38の出力側70は、出力側の伝達要素として作用するセンターディスク要素68を有する。ポンプホイール32に対して近い方に位置するカバーディスク要素66は、半径方向で外側に向かって延長されていて、そこでロックアップクラッチ装置48に連結されている。この伝達要素66は、その半径方向で内側の端部領域において再び円筒状の領域104を形成し、この領域104は、半径方向ではタービンホイールハブ36の外周側面で支持されていて、軸方向では軸受84を介してガイドホイール40で支持されている。他方の軸方向における定義された軸受支えは、カバーディスク要素66に膨らみ領域108が形成されていることによって達成され、この膨らみ領域108は軸方向においてセンターディスク要素68で支持されている。このような形式により、再び、捩り振動ダンパー装置38の入力側58の定義された軸受支えが半径方向においても軸方向においても提供されている。また、このような形式により、半径方向で内側の端部領域100においてカバーディスク要素66に結合されているタービンホイールシェル30も、軸方向においても半径方向においても支持されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う第1実施形態による流体式トルクコンバータの部分・縦断面を示す図である。
【図2】 本発明に従う第2実施形態による流体式トルクコンバータの部分・縦断面を示す図である。
【図3】 本発明に従う第3実施形態による流体式トルクコンバータの部分・縦断面を示す図である。
【図4】 本発明に従う第4実施形態による流体式トルクコンバータの部分・縦断面を示す図である。
【図5】 本発明に従う第5実施形態による流体式トルクコンバータの部分・縦断面を示す図である。
【符号の説明】
A 回転軸線
10 流体式トルクコンバータ
12 ケーシング装置
14 ケーシングカバー
16 カバーハブ
18 結合装置
20 ポンプホイールシェル
22 ポンプホイール羽根
24 ポンプホイールハブ
26 内部空間
28 タービンホイール(タービンライナー)
30 タービンホイールシェル
32 ポンプホイール(ポンプインペラ)
34 タービンホイール羽根
36 タービンホイールハブ
38 捩り振動ダンパー装置(トーショナルダンパー装置)
40 ガイドホイール(ステータ)
42 ガイドホイール羽根
44 ガイドホイールリング
46 フリーホイール装置(ワンウェイクラッチ装置)
48 ロックアップクラッチ
50 クラッチピストン
52 伝動要素
54 プレート
56 プレート
58 捩り振動ダンパー装置38の入力側
60 空間領域
62 空間領域
64 カバーディスク要素
66 カバーディスク要素
66’ 構成部材(伝達要素)
68 センターディスク要素
68’ 構成部材(伝達要素)
70 捩り振動ダンパー装置38の出力側
72 ダンパーバネ
74 周穴
76 軸受
78 カバーディスク要素64の部分
80 カバーディスク要素64の部分
82 流路
84 軸受
86 軸受
88 滑り軸受要素
90 結合要素
92 リベット
94 支持要素
96 支持要素94の部分
98 支持要素94の部分
100 タービンホイールシェル30の端部領域
102 滑り軸受要素
104 伝達要素の円筒状の部分
106 支持膨らみ領域
108 膨らみ領域

Claims (9)

  1. ケーシング装置(12)を含んでいて、当該ケーシング装置(12)内で回転軸線(A)を中心に回転するために配設されているタービンホイール(28)が、ロックアップクラッチ装置(48)によりトルク伝達のためにケーシング装置(12)と結合可能であり、更には、タービンホイール(28)が、タービンホイール羽根(34)を支持するタービンホイールシェル(30)を有し、このタービンホイールシェル(30)が、捩り振動ダンパー装置(38)を介し、従動構成要素と連結されている又は連結可能なタービンホイールハブ(36)とトルク伝達のために結合されていて、更には、捩り振動ダンパー装置(38)が少なくとも1つの第1伝達要素(64、66;66’)を有し、この第1伝達要素(64、66;66’)がロックアップクラッチ装置(48)及びタービンホイールシェル(30)に連結されていて、更に捩り振動ダンパー装置(38)がタービンホイールハブ(36)に少なくとも1つの第2伝達要素(68;68’)を有し、この第2伝達要素(68;68’)がダンパー要素装置(72)を介して少なくとも1つの第1伝達要素(64、66;66’)とトルク伝達のために連結されている前記流体式連結装置において、
    1つの第1伝達要素(64)が軸受装置(76)を介して軸方向において又は/及び半径方向においてケーシング装置(12)で支持されていることを特徴とする流体式連結装置。
  2. 軸受装置(76)が滑り軸受又はロール体軸受を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の流体式連結装置。
  3. 1つの第1伝達要素(64)が、軸受装置(76)に係合するスリーブ状の半径方向軸受部分(78)を有し、この半径方向軸受部分(78)にはディスク状の軸方向軸受部分(80)が接続していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の流体式連結装置。
  4. タービンホイールシェル(30)が1つの第1伝達要素(64)を介してケーシング装置(12)で支持されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の流体式連結装置。
  5. ケーシング装置(12)を含んでいて、当該ケーシング装置(12)内で回転軸線(A)を中心に回転するために配設されているタービンホイール(28)が、ロックアップクラッチ装置(48)によりトルク伝達のためにケーシング装置(12)と結合可能であり、更には、タービンホイール(28)が、タービンホイール羽根(34)を支持するタービンホイールシェル(30)を有し、このタービンホイールシェル(30)が、捩り振動ダンパー装置(38)を介し、従動構成要素と連結されている又は連結可能なタービンホイールハブ(36)とトルク伝達のために結合されていて、更には、捩り振動ダンパー装置(38)が少なくとも1つの第1伝達要素(64、66;66’)を有し、この第1伝達要素(64、66;66’)がロックアップクラッチ装置(48)及びタービンホイールシェル(30)に連結されていて、更に捩り振動ダンパー装置(38)がタービンホイールハブ(36)に少なくとも1つの第2伝達要素(68;68’)を有し、この第2伝達要素(68;68’)がダンパー要素装置(72)を介して少なくとも1つの第1伝達要素(64、66;66’)とトルク伝達のために連結されている前記流体式連結装置において、
    タービンホイールシェル(30)が軸方向又は/及び半径方向において1つの第1伝達要素(66;66’)を介して支持されており、前記1つの第1伝達要素(66;66’)が軸方向又は/及び半径方向においてケーシング装置(12)で支持されていることを特徴とする流体式連結装置。
  6. 1つの第1伝達要素(66;66’)が軸方向において1つの第2伝達要素(68;68’)で支持されていることを特徴とする、請求項に記載の流体式連結装置。
  7. 伝達要素(66’、68’)の一方(68’)に、伝達要素(66’、68’)の他方(66’)で支持される支持膨らみ領域(106)が設けられていることを特徴とする、請求項に記載の流体式連結装置。
  8. ケーシング装置(12)を含んでいて、当該ケーシング装置(12)内で回転軸線(A)を中心に回転するために配設されているタービンホイール(28)が、ロックアップクラッチ装置(48)によりトルク伝達のためにケーシング装置(12)と結合可能であり、更には、タービンホイール(28)が、タービンホイール羽根(34)を支持するタービンホイールシェル(30)を有し、このタービンホイールシェル(30)が、捩り振動ダンパー装置(38)を介し、従動構成要素と連結されている又は連結可能なタービンホイールハブ(36)とトルク伝達のために結合されていて、更には、捩り振動ダンパー装置(38)が少なくとも1つの第1伝達要素(64、66;66’)を有し、この第1伝達要素(64、66;66’)がロックアップクラッチ装置(48)及びタービンホイールシェル(30)に連結されていて、更に捩り振動ダンパー装置(38)がタービンホイールハブ(36)に少なくとも1つの第2伝達要素(68;68’)を有し、この第2伝達要素(68;68’)がダンパー要素装置(72)を介して少なくとも1つの第1伝達要素(64、66;66’)とトルク伝達のために連結されている前記流体式連結装置において、
    タービンホイールハブ(36)に支持要素(94)が設けられていて、この支持要素(94)で、少なくとも半径方向においてタービンホイールシェル(30)がその半径方向で内側の領域(100)を用いて支持されていて、更にこの支持要素(94)で、少なくとも軸方向において1つの第1伝達要素(66’)が支持されていることを特徴とする流体式連結装置。
  9. 支持要素(94)に、タービンホイールシェル(30)又は/及び第1伝達要素(66’)を支持するために用いられる軸受要素(102)が設けられていることを特徴とする、請求項に記載の流体式連結装置。
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