JP4145570B2 - 電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ及びタンデム型中間転写カラー画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ及びタンデム型中間転写カラー画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体、画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ及びタンデム型中間転写カラー画像形成装置に関し、さらに詳しくは、繰り返し使用によっても感光体の画像特性に優れた電子写真感光体、この電子写真感光体を用いた画像形成方法、画像形成装置、画像形成装置用プロセスカートリッジ及びタンデム型中間転写カラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真方式を用いた情報処理システム機の発展はめざましいものがあり、特に情報をデジタル信号に変換して光によって情報記録を行う光プリンターは、プリント品質、信頼性においてその向上が著しい。
このデジタル記録技術は、プリンターのみならず通常の複写機にも応用されている。
また、従来からあるアナログ複写にこのデジタル記録技術を搭載した複写機は、種々の情報処理機能が付加されるため、今後、その需要性は益々高まっていくものと予想される。
【0003】
光プリンターの光源としては、現在のところ、小型で安価で信頼性の高い半導体レーザー(LD)や発光ダイオード(LED)が多く使われている。
現在、汎用されているLEDの発光波長域は660nmであり、LDの発光波長域は近赤外光域にある。
このため、可視光域から近赤外光域に高い感度を有する電子写真感光体の開発が望まれている。
【0004】
電子写真感光体の感光波長域は、感光体に使用される電荷発生材料の感光波長域によって、ほぼ決定される。
そのため、従来から各種アゾ顔料、多環キノン系顔料、三方晶形セレン、各種フタロシアニン顔料等、多くの電荷発生材料が開発されている。
それらのうち、チタニルフタロシアニンは、600〜800nmの長波長光に対して高感度を示すため、光源がLEDやLDである電子写真プリンターやデジタル複写機用感光体用材料としてきわめて重要かつ有用である。
【0005】
一方、カールソンプロセス及びその類似プロセスにおいて、繰り返し使用される電子写真感光体の条件としては、感度、受容電位、電位保持性、電位安定性、残留電位、分光特性に代表される静電特性が優れていることが要求される。
とりわけ、高感度感光体については、繰り返し使用による帯電性の低下、残留電位の上昇及び感度劣化が感光体の寿命特性を支配することが、多くの感光体で経験的に知られている。
【0006】
これら感光体の諸特性は、感光体を構成する材料に左右されることは当然のことながら、作製方法にも大きな影響を受ける。
感光体の作製方法としては、湿式塗工法が一般的であり、材料の特性を最大限に引き出す溶剤に分散又は溶解させた状態で支持体上に塗布乾燥し、感光体を作製する。
【0007】
これまで電荷輸送層用塗工液に用いられたジクロロメタンに代表されるハロゲン系溶剤は低沸点であるため、浸漬塗工による塗工上端のタレが少なく、塗膜均一性に優れている。
また、比較的低温で乾燥することが可能であり、そのため、感光体に熱履歴を与えることが少ないことから、感度劣化や残留電位上昇等の悪影響が少なく、静電特性に優れているものである。
【0008】
このような利点を有するハロゲン系溶剤であるが、近年、ハロゲン系溶剤による環境破壊が問題になっており、今後は、非ハロゲン系溶剤を用いた電荷輸送層用塗工液による電荷輸送層の塗工が必須である。
しかしながら、ハロゲン系溶剤以外で、塗膜均一性や静電特性において、現行と同レベルの感光体が作製可能な塗工溶剤は限られており、生産性やコスト等を考慮すると、テトラヒドロフラン(以下、THFと略記する)が最も有望な溶剤である。
【0009】
ジクロロメタンよりも沸点の高いTHFでは、乾燥温度が低いと、高濃度のTHFが感光層中に残留し、帯電低下、残留電位の上昇、耐摩耗性の低下等、感光体特性に悪影響を及ぼすことが分っている。
これらの不具合を解消するために、乾燥温度を高くして、感光層中の残留THF濃度を低減させると、帯電低下、耐摩耗性には良好な効果が見られるものの、乾燥温度を高くしたことによる感度劣化、残留電位のさらなる上昇といった問題が発生する。
また、近赤外光域に非常に高い感度を有する少なくともCu−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θの最大回折ピークが27.2°±0.2°にある結晶型を有するチタニルフタロシアニンを電荷発生材料に用いる感光体では、電荷輸送層中に高濃度のTHFが残留することにより、電荷発生層と電荷輸送層の界面にあるチタニルフタロシアニンにおいて結晶変換が起こり、感度低下の原因となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、このような従来の問題点を解消し、繰り返し使用時の耐摩耗性に優れ、かつ繰り返し使用によっても感度劣化が少ない電子写真感光体を提供することである。また本発明の別の目的は、この電子写真感光体を用いて繰り返し使用によっても安定した良質の画像を得ることのできる画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ及びタンデム型中間転写カラー画像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためには、比較的低い温度で乾燥し、かつ感光体中の残留THF濃度を低減させればよい。しかしながら、これまでのTHF単独溶剤による電荷輸送層用塗工液では、乾燥工程において電荷輸送層最表面のTHFが蒸発することにより、まず、電荷輸送層最表層が成膜される。電荷輸送層の最表面が成膜されることで、電荷輸送層バルク中に残っているTHFが電荷輸送層中から抜け出すことが困難となり、感光体中に残留すると考えられている。
【0012】
本発明者らは、検討を重ねた結果、この電荷輸送層用塗工液に高沸点のC〜Cの飽和脂肪族環状ケトンを添加し、感光層中にその飽和脂肪族環状ケトンを残留させることで、電荷輸送層最表層の成膜スピードをコントロールし、従来よりも比較的低い乾燥温度であっても、感光層中の残留THF濃度を低減することが可能となることを見い出し、本発明を完成するに到った。
【0013】
すなわち、本発明によれば、第1に、導電性支持体上に少なくとも電荷発生層及び電荷輸送層を設けた電子写真感光体であって、該電荷輸送層はテトラヒドロフランと炭素数3〜6の飽和脂肪族環状ケトンとの混合溶剤を塗工溶剤とする電荷輸送層用塗工液によって塗布され乾燥して形成されたものであり、かつ、該電荷発生層及び該電荷輸送層からなる感光層中の固形分量に対する該炭素数3〜6の飽和脂肪族環状ケトンの残留濃度が3000〜50000ppmであることを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【0014】
この第1の発明には、下記(1)〜(5)に記載の電子写真感光体が含まれる。
(1)該飽和脂肪族環状ケトンが、シクロブタノンである電子写真感光体。
(2)該電荷発生層に用いる電荷発生材料が、フタロシアニン系顔料である電子写真感光体。
(3)該フタロシアニン系顔料が、チタニルフタロシアニンである電子写真感光体。
(4)該チタニルフタロシアニンが、Cu−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θの最大回折ピークが27.2±0.2°にある結晶型を有するものである電子写真感光体。
(5)該電荷輸送層を形成する際の乾燥温度が、100〜130℃である電子写真感光体。
【0015】
本発明によれば、第2に、電子写真感光体に、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写、クリーニング及び除電を繰り返し行う画像形成方法であって、該電子写真感光体として、前記第1の発明に係る電子写真感光体を用いることを特徴とする画像形成方法が提供される。
【0016】
本発明によれば、第3に、少なくとも電子写真感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段及び除電手段を備えた画像形成装置であって、該電子写真感光体として、前記第1の発明に係る電子写真感光体を用いたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0017】
また、本発明によれば、第4に、少なくとも電子写真感光体を備えた画像形成装置用プロセスカートリッジであって、該電子写真感光体として、前記第1の発明に係る電子写真感光体を用いたことを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジが提供される。
【0018】
さらに、本発明によれば、第5に、少なくとも複数の電子写真感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段及び中間転写手段を備えたタンデム型中間転写カラー画像形成装置であって、該電子写真感光体として、前記第1の発明に係る電子写真感光体を用いたことを特徴とするタンデム型中間転写カラー画像形成装置が提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子写真感光体を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の電子写真感光体を表わす断面図であり、導電性支持体31上に、電荷発生材料を主成分とする電荷発生層32と、電荷輸送材料を主成分とする電荷輸送層33が積層された構成をとっている。
【0020】
導電性支持体31としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金等の金属、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物を蒸着又はスパッタリングにより、フィルム状又は円筒状としたプラスチック、紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板及びこれらを押し出し、引き抜き等の工法により、素管化後、切削、超仕上げ、研摩等の表面処理した管等を使用することができる。
また、特開昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体31として用いることができる。
【0021】
この他、上記支持体上に、導電性粉体を適当な結着樹脂に分散して塗工したものも、本発明の導電性支持体31として用いることができる。
この導電性粉体としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、または、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀等の金属粉、あるいは導電性酸化スズ、ITO等の金属酸化物粉体等が挙げられる。
また、同時に用いられる結着樹脂には、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性、熱硬化性樹脂又は光硬化性樹脂が挙げられる。
【0022】
このような導電性層は、これらの導電性粉体と結着樹脂を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、トルエン等に分散し、塗布することにより形成することができる。
【0023】
さらに、適当な円筒基体上に、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、塩化ゴム、フッ素樹脂等の素材に上記導電性粉体を含有させた熱収縮チューブによって、導電性層を設けてなるものも、本発明の導電性支持体31として良好に用いることができる。
【0024】
次に、感光層について説明する。
電荷発生層32としては、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、スクアリック酸系染料、他のフタロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩系染料等が挙げられ用いられる。
特に、フタロシアニン類が有用であり、中でもチタニルフタロシアニン、その中でも、少なくともCu−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θの最大回折ピークが27.2°±0.2°にある結晶型を有するチタニルフタロシアニンは、高感度材料として特に有効である。
【0025】
電荷発生層32は、上記電荷発生物質を必要に応じてバインダー樹脂と共に適当な溶剤中に、ボールミル、アトライター、サンドミル、超音波等を用いて分散し、これを導電性支持体上に塗布し、乾燥することにより形成される。
【0026】
必要に応じて、電荷発生層32に用いられる結着樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
中でも、ポリビニルブチラールに代表されるポリビニルアセタールは良好に使用される。
結着樹脂の量は、電荷発生物質100重量部に対し、0〜500重量部、好ましくは10〜300重量部である。
【0027】
ここで用いられる溶剤としては、イソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチルセルソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、モノクロロベンゼン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、リグロイン等が挙げられるが、環境問題等を考慮してハロゲンを含まないケトン系溶剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤が良好に使用される。
塗布液の塗工法としては、浸漬塗工、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等の方法を用いることができる。
電荷発生層32の膜厚は、0.01〜5μm程度が適当であり、好ましくは0.1〜2μmである。
【0028】
電荷輸送層33は、電荷輸送材料及び結着樹脂をテトラヒドロフランとC〜Cの飽和脂肪族環状ケトンとの混合溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上に塗布、乾燥することにより形成することができる。
【0029】
電荷輸送材料には、正孔輸送材料と電子輸送材料とがある。
電子輸送材料としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ[1,2−b]チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、ベンゾキノン誘導体等の電子受容性材料が挙げられる。
【0030】
正孔輸送材料としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−ガルバゾリルエチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラジン誘導体、インデン誘導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体等その他公知の材料が挙げられる。
これらの電荷輸送材料は単独、又は2種以上混合して用いられる。
【0031】
結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性又は熱硬化性樹脂が挙げられる。
【0032】
電荷輸送材料の量は、結着樹脂100重量部に対し、20〜300重量部、好ましくは40〜150重量部が適当である。
電荷輸送層の膜厚は、5〜100μm程度とすることが好ましい。
また、乾燥温度は、100〜130℃とするのが好ましい。
【0033】
電荷輸送層用塗工液で用いられる溶剤は、テトラヒドロフランとC〜Cの飽和脂肪族環状ケトンとの混合溶剤であり、C〜Cの飽和脂肪族環状ケトンの量は全溶剤量の0.1〜90重量%、好ましくは2〜70重量%、更に好ましくは5〜50重量%程度とするのが適当である。
〜Cの飽和脂肪族環状ケトンは、シクロプロパノン、シクロブタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノンであるが、これらの中でも、特にシクロブタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノンの使用が好ましい。なお、これらは単独でも2種以上が混合されて用いられてもよい。
【0034】
本発明の電子写真感光体において、電荷輸送層33中に可塑剤やレベリング剤を添加してもよい。
可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等一般の樹脂の可塑剤として使用されているものがそのまま使用でき、その使用量は、結着樹脂に対して、0〜30重量%程度が適当である。
レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマー又は、オリゴマーが使用され、その使用量は、結着樹脂に対して0〜1重量%が適当である。
【0035】
本発明の電子写真感光体においては、導電性支持体31と感光層との間に下引き層を設けることができる。
下引き層は、一般には樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが望ましい。
このような樹脂としては、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。
【0036】
また、下引き層には、モアレ防止、残留電位の低減等のために、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。
これらの下引き層は、上記の感光層のように、適当な溶剤、塗工法を用いて形成することができる。
さらに、本発明の下引き層として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用することもできる。
この他、本発明の下引き層には、Alを陽極酸化にて設けたものや、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物やSiO、SnO、TiO、ITO、CeO等の無機物を真空薄膜作成法により設けたものも良好に使用できる。
この他にも、公知のものを用いることができる。
下引き層の膜厚は、0〜5μmが適当である。
【0037】
本発明の電子写真感光体においては、感光層保護の目的で、保護層が感光層の上に設けられることもある。
保護層に使用される材料としては、ABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。
【0038】
保護層にはその他、耐摩耗性を向上させる目的で、ポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂、シリコーン樹脂及びこれらの樹脂に酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム等の無機材料を分散したもの等を添加することができる。
保護層の形成法としては、通常の塗布法が採用される。
なお、保護層の厚さは、0.1〜10μm程度が適当である。
また、以上の他に、真空薄膜作製法により形成したa−C、a−SiC等公知の材料を保護層として用いることができる。
【0039】
本発明においては感光層と保護層との間に中間層を設けることも可能である。
中間層には、一般にバインダー樹脂を主成分として用いる。
これら樹脂としては、ポリアミド、アルコール可溶性ナイロン、水溶性ポリビニルブチラール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
中間層の形成法としては、上記のような通常の塗布法が採用される。
なお、中間層の厚さは、0.05〜2μm程度が適当である。
【0040】
次に、図面に基づいて本発明の画像形成方法及びに画像形成装置について説明する。
図2は、本発明の画像形成方法及び画像形成装置を説明するための概略図であり、以下に示すような変形例も、本発明の範疇に属するものである。
図2において、感光体1は、導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸送層を有する感光層が設けられてなる。
感光体1はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであってもよい。
帯電チャージャ3、転写前チャージャ7、転写チャージャ10、分離チャージャ11、クリーニング前チャージャ13には、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)、帯電ローラをはじめとする公知の手段が用いられる。
転写手段には、一般に上記の帯電器が使用できるが、図に示されるように転写チャージャーと分離チャージャーを併用したものが効果的である。
【0041】
また、画像露光部5、除電ランプ2等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)等の発光物全般を用いることができる。
そして、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルター等の各種フィルターを用いることもできる。
このような光源等は、図2に示される工程の他に、光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング工程、前露光等の工程を設けることにより、感光体に光が照射される。
【0042】
ところで、現像ユニット6により感光体1上に現像されたトナーは、転写紙9に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体1上に残存するトナーも生ずる。
このようなトナーは、ファーブラシ14及びブレード15により、感光体より除去される。
クリーニングは、クリーニングブラシのみで行なわれることもあり、クリーニングブラシには、ファーブラシ、マグファーブラシをはじめとする公知のものが用いられる。
【0043】
電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行なうと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。
これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られる、また、正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。
このような現像手段には、公知の方法が適用され、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
【0044】
図3には、本発明による画像形成方法及び画像形成装置の別の態様を示す。
感光体21は導電性支持体上に、電荷発生層、電荷輸送層を有する感光層を有しており、駆動ローラ22a、22bにより駆動され、帯電器23による帯電、光源24による像露光、現像(図示せず)、帯電器25を用いる転写、光源26によるクリーニング前露光、ブラシ27によるクリーニング、光源28による除電が繰返し行なわれる。
図3においては、感光体21(この場合は、支持体が透光性である)に支持体側よりクリーニング前露光の光照射が行なわれる。
【0045】
以上、図示した画像形成プロセスは、本発明における一実施形態を例示するものであって、他の実施形態も可能である。
例えば、図3においては、支持体側よりクリーニング前露光を行っているが、これは感光層側から行ってもよく、また、像露光、除電光の照射を支持体側から行ってもよい。
一方、光照射工程は、像露光、クリーニング前露光、除電露光が図示されているが、他に、転写前露光、像露光のプレ露光及びその他の公知の光照射工程を設けて、感光体に光照射を行なうこともできる。
【0046】
このような画像形成手段は、複写装置、ファクシミリ、プリンター内に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカートリッジの形でこれら装置内に組み込まれていてもよい。
プロセスカートリッジとは、感光体を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段を含んだ1つの装置(部品)である。
プロセスカートリッジの形状等は数多く挙げられるが、一般的な例として、図4に示すものが挙げられる。
感光体16は、前記第1の発明に係る電子写真感光体である。
【0047】
図5には、本発明のタンデム型中間転写カラー画像形成装置を説明する概略図である。
感光体29は前記第1の発明に係る電子写真感光体である。
帯電ローラー32で帯電後、画像露光部31において露光された後、現像ユニット30において現像される。
現像された感光体上のトナーは、中間転写ベルト36上に転写され、各色重ねられた後、転写紙に転写される。
感光体上に残っている残留トナーは、クリーニングブラシ35又はクリーニングブレード34、あるいはその両方によってクリーニングされ、再度の画像形成に備える。
中間転写ベルト上に残留するトナーは、ファーブラシ39によってクリーニングされ、再度の画像形成に備える。
【0048】
このような画像形成プロセスは、本発明における実施形態を例示するものであって、他の実施形態も可能である。
例えば、図5では、帯電器として帯電ローラーを使用しているが、帯電チャージャーを用いてもよい。
【0049】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これら実施例によって、本発明はなんら限定されるものではない。
なお、部はすべて重量部である。
【0050】
まず、以下の実施例に用いるチタニルフタロシアニン顔料の具体的な合成例を挙げる。
〔顔料合成例〕
フタロジニトリル52.5部と1−クロロナフタレン400部を撹拌混合し、窒素気流下で四塩化チタン19部を滴下した。
滴下終了後、徐々に200℃まで昇温し、反応温度を190〜210℃の間に保ちながら、5時間撹拌して反応を行った。
反応終了後、放冷し、130℃になったところで熱時ろ過し、次いで、1−クロロナフタレンで粉体が青色になるまで洗浄し、次にメタノールで数回洗浄し、さらに80℃の熱水で数回洗浄した後、乾燥し、42.2部の粗チタニルフタロシアニン顔料を得た。
得られた熱水洗浄処理した粗チタニルフタロシアニン顔料のうち、6部を96%硫酸100部に3〜5℃下で撹拌し、溶解し、ろ過した。
得られた硫酸溶液を氷水3500部中に撹拌しながら滴下し、析出した結晶をろ過し、次いで、洗浄液が中性になるまで水洗を繰り返し、チタニルフタロシアニン顔料のウエットケーキを得た。
このウエットケーキに、1,2−ジクロロエタン1500部を加え、室温下2時間撹拌した後、メタノール250部をさらに加え、撹拌し、ろ過した。
これをメタノール洗浄し、さらに乾燥して、チタニルフタロシアニン顔料4.9部を得た。
【0051】
得られたチタニルフタロシアニン顔料について、X線回折スペクトルを以下に示す条件で測定した。
X線管球 Cu、電圧40kV、電流20mA
走査速度 1°/分、走査範囲3°〜40°、時定数2秒
顔料合成例で得られたチタニルフタロシアニン顔料のX線回折スペクトルを図6に示す。
得られたチタニルフタロシアニン顔料は、ブラッグ角2θの最大ピークが27.2°±0.2°にある結晶型を有していることが分る。
【0052】
参考例1)
アルミニウムシリンダー上に、下記組成の下引き層用塗工液を塗布し、130℃、20分にて乾燥を行い、3.5μmの下引き層を形成した。
この下引き層上に、下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し、65℃、20分にて乾燥を行い、0.2μmの電荷発生層を形成した。
さらに、この電荷発生層上に、下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し、110℃、20分にて乾燥を行い、24μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。
感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)及びキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)により、感光層中の残留溶媒を測定した。
【0053】
Figure 0004145570
【0054】
Figure 0004145570
【0055】
Figure 0004145570
【化1】
Figure 0004145570
Figure 0004145570
【0056】
参考例2)
参考例1における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン90部、シクロヘキサノン10部に代えた以外は、参考例1と同様して感光体を作製した。
【0057】
参考例3)
参考例1における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン85部、シクロヘキサノン15部に代えた以外は、参考例1と同様にして感光体を作製した。
【0058】
参考例4)
参考例1における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン80部、シクロヘキサノン20部に代えた以外は、参考例1と同様にして感光体を作製した。
【0059】
参考例5)
参考例1における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン70部、シクロヘキサノン30部に代えた以外は、参考例1と同様にして感光体を作製した。
【0060】
参考例6)
参考例1における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン30部、シクロヘキサノン70部に代えた以外は、参考例1と同様にして感光体を作製した。
【0061】
(比較例1)
参考例1における電荷輸送層の乾燥温度を、110℃から155℃に変更した以外は、参考例1と同様にして感光体を作製した。
【0062】
(比較例2)
参考例1における電荷輸送層の乾燥温度を、110℃から80℃に変更した以外は、参考例1と同様にして感光体を作製した。
【0063】
(比較例3)
参考例1における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン100部、シクロヘキサノン0部に代えた以外は、参考例1と同様にして感光体を作製した。
【0064】
上記の各電子写真感光体を、図2に示す画像形成プロセスに装着し(ただし、画像露光光源を780nmに発光を持つLDとした)、また、現像直前の感光体の表面電位が測定できるように表面電位計のプローブを挿入した。
連続して75000枚の印刷を行い、そのときの画像露光部の表面電位を初期と75000枚後について測定した。
結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
Figure 0004145570
【0066】
表1の結果から、感光層中のシクロヘキサノン濃度を3000〜50000ppmとすることにより、感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても、感光体の表面電位が安定、かつ、耐摩耗性にも優れていることが分る。
【0067】
参考例7)
電鋳ニッケルベルト上に、下記組成の下引き層用塗工液を塗布し、130℃、20分にて乾燥を行い、0.5μmの下引き層を形成した。
この下引き層上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し、75℃、20分にて乾燥を行い、0.4μmの電荷発生層を形成した。
さらに、その電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し、120℃、20分にて乾燥を行い、28μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。
感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)及びキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)により、感光層中の残留溶媒を測定した。
【0068】
Figure 0004145570
【0069】
Figure 0004145570
【0070】
Figure 0004145570
【化2】
Figure 0004145570
Figure 0004145570
【0071】
参考例8)
参考例7における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン90部、シクロヘキサノン10部に代えた以外は、参考例7と同様にして感光体を作製した。
【0072】
参考例9)
参考例7における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン85部、シクロヘキサノン15部に代えた以外は、参考例7と同様にして感光体を作製した。
【0073】
参考例10)
参考例7における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン80部、シクロヘキサノン20部に代えた以外は、参考例7と同様にして感光体を作製した。
【0074】
参考例11)
参考例7における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン70部、シクロヘキサノン30部に代えた以外は、参考例7と同様にして感光体を作製した。
【0075】
参考例12)
参考例7における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン30部、シクロヘキサノン70部に代えた以外は、参考例7と同様にして感光体を作製した。
【0076】
(比較例4)
参考例7における電荷輸送層の乾燥温度を、120℃から155℃に変更した以外は、参考例7と同様にして感光体を作製した。
【0077】
(比較例5)
参考例7における電荷輸送層の乾燥温度を、120℃から80℃に変更した以外は、参考例7と同様にして感光体を作製した。
【0078】
(比較例6)
参考例7における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン100部、シクロヘキサノン0部に代えた以外は、参考例7と同様にして感光体を作製した。
【0079】
このようにして得た電子写真感光体を、図3に示す画像形成プロセス(ただし、クリーニング前露光は無し)に装着し、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)として、連続して41000枚の印刷を行い、そのときの画像を初期と41000枚後について評価した。
結果を表2に示す。
【0080】
【表2】
Figure 0004145570
【0081】
表2の結果から、感光層中のシクロヘキサノン濃度を3000〜50000ppmとすることにより、感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定し、かつ耐摩耗性にも優れていることが分る。
【0082】
参考例13)
アルミニウムシリンダー表面を陽極酸化処理した後、封孔処理を行った。
その上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し、70℃、20分にて乾燥を行い、0.3μmの電荷発生層を形成した。
さらに、この電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し、120℃、30分にて乾燥を行い26μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。
感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)及びキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)により、感光層中の残留溶媒を測定した。
【0083】
Figure 0004145570
【0084】
Figure 0004145570
【化3】
Figure 0004145570
Figure 0004145570
【0085】
参考例14)
参考例13における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン90部、シクロヘキサノン10部に代えた以外は、参考例13と同様にして感光体を作製した。
【0086】
参考例15)
参考例13における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン85部、シクロヘキサノン15部に代えた以外は、参考例13と同様にして感光体を作製した。
【0087】
参考例16)
参考例13における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン80部、シクロヘキサノン20部に代えた以外は、参考例13と同様にして感光体を作製した。
【0088】
参考例17)
参考例13における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン70部、シクロヘキサノン30部に代えた以外は、参考例13と同様にして感光体を作製した。
【0089】
参考例18)
参考例13における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン30部、シクロヘキサノン70部に代えた以外は、参考例13と同様にして感光体を作製した。
【0090】
(比較例7)
参考例13における電荷輸送層の乾燥温度を、120℃から160℃に変更した以外は、参考例13と同様にして感光体を作製した。
【0091】
(比較例8)
参考例13における電荷輸送層の乾燥温度を、120℃から75℃に変更した以外は、参考例13と同様にして感光体を作製した。
【0092】
(比較例9)
参考例13における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン100部、シクロヘキサノン0部に代えた以外は、参考例13と同様にして感光体を作製した。
【0093】
このようにして得た電子写真感光体を、図4に示す画像形成用プロセスカートリッジに装着した後、画像形成装置に搭載した。
ただし、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)として、連続して24000枚の印刷を行い、その時の画像を初期と24000枚後について評価した。
結果を表3に示す。
【0094】
【表3】
Figure 0004145570
【0095】
表3の結果から、感光層中のシクロヘキサノン濃度を3000〜50000ppmとすることにより、感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定、かつ耐摩耗性にも優れていることが分る。
【0096】
参考例19)
アルミニウムシリンダー上に下記組成の下引き層用塗工液を塗布し、130℃、20分にて乾燥を行い、2.5μmの下引き層を形成した。
この下引き層上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し、65℃、20分にて乾燥を行い、0.3μmの電荷発生層を形成した。
さらに、その電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し、110℃、20分にて乾燥を行い、30μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。
感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)及びキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)により、感光層中の残留溶媒を測定した。
【0097】
Figure 0004145570
【0098】
Figure 0004145570
【0099】
Figure 0004145570
【化4】
Figure 0004145570
Figure 0004145570
【0100】
参考例20)
参考例19における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン90部、シクロヘキサノン10部に代えた以外は、参考例19と同様にして感光体を作製した。
【0101】
参考例21)
参考例19における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン85部、シクロヘキサノン15部に代えた以外は、参考例19と同様にして感光体を作製した。
【0102】
参考例22)
参考例19における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン80部、シクロヘキサノン20部に代えた以外は、参考例19と同様にして感光体を作製した。
【0103】
参考例23)
参考例19における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン70部、シクロヘキサノン30部に代えた以外は、参考例19と同様にして感光体を作製した。
【0104】
参考例24)
参考例19における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン30部、シクロヘキサノン70部に代えた以外は、参考例19と同様にして感光体を作製した。
【0105】
(比較例10)
参考例19における電荷輸送層の乾燥温度を、110℃から155℃に変更した以外は、参考例19と同様にして感光体を作製した。
【0106】
(比較例11)
参考例19における電荷輸送層の乾燥温度を、110℃から80℃に変更した以外は、参考例19と同様にして感光体を作製した。
【0107】
(比較例12)
参考例19における電荷輸送層用塗工溶剤を、テトラヒドロフラン100部、シクロヘキサノン0部に代えた以外は、参考例19と同様にして感光体を作製した。
【0108】
上記の各電子写真感光体を、図5に示すタンデム型中間転写カラー画像形成装置に装着し(ただし、画像露光光源を780nmに発光を持つLDとした)、また、現像直前の感光体の表面電位が測定できるように表面電位計のプローブを挿入した。
連続して150000枚の印刷を行い、そのときの画像露光部の表面電位を初期と150000枚後について測定した。
結果を表4に示す。
【0109】
【表4】
Figure 0004145570
【0110】
表4の結果から、感光層中のシクロヘキサノン濃度を3000〜50000ppmとすることにより感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定、かつ耐摩耗性にも優れていることが分る。
【0111】
参考例25)
アルミニウム・シリンダー上に下記組成の下引き層用塗工液を塗布し130℃、20分にて乾燥を行い3.5μmの下引き層を形成した。その下引き層上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し75℃、20分にて乾燥を行い0.4μmの電荷発生層を形成した。さらに、その電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し110℃、20分にて乾燥を行い26μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)およびキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)にて感光層中の残留溶媒を測定した。
【0112】
Figure 0004145570
【0113】
Figure 0004145570
【0114】
Figure 0004145570
【化5】
Figure 0004145570
【0115】
参考例26)
参考例25において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン95部、シクロペンタノン5部に変更した以外は参考例25と同様に感光体を作製した。
【0116】
参考例27)
参考例25において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン90部、シクロペンタノン10部に変更した以外は参考例25と同様に感光体を作製した。
【0117】
参考例28)
参考例25において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン85部、シクロペンタノン15部に変更した以外は参考例25と同様に感光体を作製した。
【0118】
参考例29)
参考例25において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン80部、シクロペンタノン20部に変更した以外は参考例25と同様に感光体を作製した。
【0119】
参考例30)
参考例25において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン50部、シクロペンタノン50部に変更した以外は参考例25と同様に感光体を作製した。
【0120】
(比較例13)
参考例25において電荷輸送層の乾燥温度を110℃から150℃に変更した以外は参考例25と同様に感光体を作製した。
【0121】
(比較例14)
参考例25において電荷輸送層の乾燥温度を110℃から80℃に変更した以外は参考例25と同様に感光体を作製した。
【0122】
(比較例15)
参考例25において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン100部、シクロペンタノン0部に変更した以外は参考例25と同様に感光体を作製した。
【0123】
上記の各電子写真感光体を図2に示す画像形成プロセスに装着し(ただし、画像露光光源を780nmに発光を持つLDとした)、また、現像直前の感光体の表面電位が測定できるように表面電位計のプローブを挿入した。連続して92000枚の印刷を行い、その時の画像露光部の表面電位を初期と92000枚後に測定した。結果を表5に示す。
【0124】
【表5】
Figure 0004145570
表5の結果から、感光層中のシクロペンタノン濃度を3000〜50000ppmとすることで感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定、かつ、耐摩耗性にも優れていることがわかる。
【0125】
参考例31)
電鋳ニッケル・ベルト上に下記組成の下引き層用塗工液を塗布し130℃、20分にて乾燥を行い0.3μmの下引き層を形成した。その下引き層上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し75℃、20分にて乾燥を行い0.4μmの電荷発生層を形成した。さらに、その電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し120℃、20分にて乾燥を行い28μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)およびキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)にて感光層中の残留溶媒を測定した。
【0126】
Figure 0004145570
【0127】
Figure 0004145570
【0128】
Figure 0004145570
【化6】
Figure 0004145570
Figure 0004145570
【0129】
参考例32)
参考例31において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン95部、シクロペンタノン5部に変更した以外は参考例31と同様に感光体を作製した。
【0130】
参考例33)
参考例31において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン90部、シクロペンタノン10部に変更した以外は参考例31と同様に感光体を作製した。
【0131】
参考例34)
参考例31において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン85部、シクロペンタノン15部に変更した以外は参考例31と同様に感光体を作製した。
【0132】
参考例35)
参考例31において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン80部、シクロペンタノン20部に変更した以外は参考例31と同様に感光体を作製した。
【0133】
参考例36)
参考例31において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン50部、シクロペンタノン50部に変更した以外は参考例31と同様に感光体を作製した。
【0134】
(比較例16)
参考例31において電荷輸送層の乾燥温度を120℃から150℃に変更した以外は参考例31と同様に感光体を作製した。
【0135】
(比較例17)
参考例31において電荷輸送層の乾燥温度を120℃から80℃に変更した以外は参考例31と同様に感光体を作製した。
【0136】
(比較例18)
参考例31において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン100部、シクロペンタノン0部に変更した以外は参考例31と同様に感光体を作製した。
【0137】
このようにしてなる電子写真感光体を図3に示す電子写真プロセス(ただし、クリーニング前露光は無し)に装着し、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)として、連続して56000枚の印刷を行い、その時の画像露光部の表面電位を初期と56000枚後に評価した。結果を表6に示す。
【0138】
【表6】
Figure 0004145570
表6の結果から、感光層中のシクロペンタノン濃度を3000〜50000ppmとすることで感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定、かつ、耐摩耗性にも優れていることがわかる。
【0139】
参考例37)
アルミニウムシリンダー表面を陽極酸化処理した後、封孔処理を行った。その上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し70℃、20分にて乾燥を行い0.15μmの電荷発生層を形成した。さらに、その電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し120℃、20分にて乾燥を行い26μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)およびキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)にて感光層中の残留溶媒を測定した。
【0140】
Figure 0004145570
【0141】
Figure 0004145570
【化7】
Figure 0004145570
Figure 0004145570
【0142】
参考例38)
参考例37において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン95部、シクロペンタノン5部に変更した以外は参考例37と同様に感光体を作製した。
【0143】
参考例39)
参考例37において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン90部、シクロペンタノン10部に変更した以外は参考例37と同様に感光体を作製した。
【0144】
参考例40)
参考例37において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン85部、シクロペンタノン15部に変更した以外は参考例37と同様に感光体を作製した。
【0145】
参考例41)
参考例37において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン80部、シクロペンタノン20部に変更した以外は参考例37と同様に感光体を作製した。
【0146】
参考例42)
参考例37において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン50部、シクロペンタノン50部に変更した以外は参考例37と同様に感光体を作製した。
【0147】
(比較例19)
参考例37において電荷輸送層の乾燥温度を120℃から150℃に変更した以外は参考例37と同様に感光体を作製した。
【0148】
(比較例20)
参考例37において電荷輸送層の乾燥温度を120℃から80℃に変更した以外は参考例37と同様に感光体を作製した。
【0149】
(比較例21)
参考例37において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン100部、シクロペンタノン0部に変更した以外は参考例37と同様に感光体を作製した。
【0150】
このようにしてなる電子写真感光体を図4に示す画像形成用プロセスカートリッジに装着した後、画像形成装置に搭載した。ただし、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)として、連続して29000枚の印刷を行い、その時の画像露光部の表面電位を初期と29000枚後に評価した。結果を表7に示す。
【0151】
【表7】
Figure 0004145570
表7の結果から、感光層中のシクロペンタノン濃度を3000〜50000ppmとすることで感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定、かつ、耐摩耗性にも優れていることがわかる。
【0152】
参考例43)
アルミニウム・シリンダー上に下記組成の下引き層用塗工液を塗布し130℃、20分にて乾燥を行い3.6μmの下引き層を形成した。その下引き層上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し65℃、20分にて乾燥を行い0.3μmの電荷発生層を形成した。さらに、その電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し110℃、25分にて乾燥を行い32μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)およびキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)にて感光層中の残留溶媒を測定した。
【0153】
Figure 0004145570
【0154】
Figure 0004145570
【0155】
Figure 0004145570
【化8】
Figure 0004145570
Figure 0004145570
【0156】
参考例44)
参考例43において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン95部、シクロペンタノン5部に変更した以外は参考例43と同様に感光体を作製した。
【0157】
参考例45)
参考例43において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン90部、シクロペンタノン10部に変更した以外は参考例43と同様に感光体を作製した。
【0158】
参考例46)
参考例43において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン85部、シクロペンタノン15部に変更した以外は参考例43と同様に感光体を作製した。
【0159】
参考例47)
参考例43において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン80部、シクロペンタノン20部に変更した以外は参考例43と同様に感光体を作製した。
【0160】
参考例48)
参考例43において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン50部、シクロペンタノン50部に変更した以外は参考例43と同様に感光体を作製した。
【0161】
(比較例22)
参考例43において電荷輸送層の乾燥温度を110℃から150℃に変更した以外は参考例43と同様に感光体を作製した。
【0162】
(比較例23)
参考例43において電荷輸送層の乾燥温度を110℃から80℃に変更した以外は参考例43と同様に感光体を作製した。
【0163】
(比較例24)
参考例43において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン100部、シクロペンタノン0部に変更した以外は参考例43と同様に感光体を作製した。
【0164】
上記の各電子写真感光体を図5に示すタンデム型中間転写カラー画像形成装置に装着し(ただし、画像露光光源を780nmに発光を持つLDとした)、また、現像直前の感光体の表面電位が測定できるように表面電位計のプローブを挿入した。連続して150000枚の印刷を行い、その時の画像露光部の表面電位を初期と150000枚後に測定した。結果を表8に示す。
【0165】
【表8】
Figure 0004145570
【0166】
表8の結果から、感光層中のシクロペンタノン濃度を3000〜50000ppmとすることで感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定、かつ、耐摩耗性にも優れていることがわかる。
【0167】
(実施例
アルミニウム・シリンダー上に下記組成の下引き層用塗工液を塗布し130℃、20分にて乾燥を行い3.5μmの下引き層を形成した。その下引き層上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し75℃、20分にて乾燥を行い0.4μmの電荷発生層を形成した。さらに、その電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し100℃、20分にて乾燥を行い26μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)およびキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)にて感光層中の残留溶媒を測定した。
【0168】
Figure 0004145570
【0169】
Figure 0004145570
【0170】
Figure 0004145570
【化9】
Figure 0004145570
テトラヒドロフラン 98部
シクロブタノン 2部
【0171】
(実施例
参考例1において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン95部、シクロブタノン5部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0172】
(実施例
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン90部、シクロブタノン10部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0173】
(実施例
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン85部、シクロブタノン15部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0174】
(実施例
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン80部、シクロブタノン20部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0175】
(実施例
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン50部、シクロブタノン50部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0176】
(比較例25)
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン100部、シクロブタノン0部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0177】
(比較例26)
実施例において電荷輸送層の乾燥温度を100℃から140℃に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0178】
(比較例27)
実施例において電荷輸送層の乾燥温度を110℃から70℃に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0179】
上記の各電子写真感光体を図2に示す電子写真プロセスに装着し(ただし、画像露光光源を780nmに発光を持つLDとした)、また、現像直前の感光体の表面電位が測定できるように表面電位計のプローブを挿入した。連続して92000枚の印刷を行い、その時の画像露光部の表面電位を初期と92000枚後に測定した。結果を表9に示す。
【0180】
【表9】
Figure 0004145570
表9の結果から、感光層中のシクロブタノン濃度を3000〜50000ppmとすることで感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定、かつ、耐摩耗性にも優れていることがわかる。
【0181】
(実施例
電鋳ニッケル・ベルト上に下記組成の下引き層用塗工液を塗布し130℃、20分にて乾燥を行い0.3μmの下引き層を形成した。その下引き層上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し75℃、20分にて乾燥を行い0.4μmの電荷発生層を形成した。さらに、その電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し110℃、20分にて乾燥を行い28μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)およびキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)にて感光層中の残留溶媒を測定した。
【0182】
Figure 0004145570
【0183】
Figure 0004145570
【0184】
Figure 0004145570
【化10】
Figure 0004145570
Figure 0004145570
【0185】
(実施例
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン95部、シクロブタノン5部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0186】
(実施例
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン90部、シクロブタノン10部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0187】
(実施例10
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン85部、シクロブタノン15部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0188】
(実施例11
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン80部、シクロブタノン20部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0189】
(実施例12
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン50部、シクロブタノン50部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0190】
(比較例28)
実施例において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン100部、シクロブタノン0部に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0191】
(比較例29)
実施例において電荷輸送層の乾燥温度を110℃から140℃に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0192】
(比較例30)
実施例において電荷輸送層の乾燥温度を110℃から70℃に変更した以外は実施例と同様に感光体を作製した。
【0193】
このようにしてなる電子写真感光体を図3に示す電子写真プロセス(ただし、クリーニング前露光は無し)に装着し、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)として、連続して56000枚の印刷を行い、その時の画像露光部の表面電位を初期と56000枚後に評価した。結果を表10に示す。
【0194】
【表10】
Figure 0004145570
【0195】
表10の結果から、感光層中のシクロブタノン濃度を3000〜50000ppmとすることで感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定、かつ、耐摩耗性にも優れていることがわかる。
【0196】
(実施例13
アルミニウムシリンダー表面を陽極酸化処理した後、封孔処理を行った。その上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し70℃、20分にて乾燥を行い0.15μmの電荷発生層を形成した。さらに、その電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し110℃、20分にて乾燥を行い26μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)およびキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)にて感光層中の残留溶媒を測定した。
【0197】
Figure 0004145570
【0198】
Figure 0004145570
【化11】
Figure 0004145570
Figure 0004145570
【0199】
(実施例14
実施例13において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン95部、シクロブタノン5部に変更した以外は実施例13と同様に感光体を作製した。
【0200】
(実施例15
実施例13において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン90部、シクロブタノン10部に変更した以外は実施例13と同様に感光体を作製した。
【0201】
(実施例16
実施例13において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン85部、シクロブタノン15部に変更した以外は実施例13と同様に感光体を作製した。
【0202】
(実施例17
実施例13において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン80部、シクロブタノン20部に変更した以外は実施例13と同様に感光体を作製した。
【0203】
(実施例18
実施例13において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン50部、シクロブタノン50部に変更した以外は実施例13と同様に感光体を作製した。
【0204】
(比較例31)
実施例13において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン100部、シクロブタノン0部に変更した以外は実施例13と同様に感光体を作製した。
【0205】
(比較例32)
実施例13において電荷輸送層の乾燥温度を110℃から140℃に変更した以外は実施例13と同様に感光体を作製した。
【0206】
(比較例33)
実施例13において電荷輸送層の乾燥温度を110℃から70℃に変更した以外は実施例13と同様に感光体を作製した。
【0207】
このようにしてなる電子写真感光体を図4に示す電子写真用プロセスカートリッジに装着した後、画像形成装置に搭載した。ただし、画像露光光源を780nmの半導体レーザー(ポリゴン・ミラーによる画像書き込み)として、連続して29000枚の印刷を行い、その時の画像露光部の表面電位を初期と29000枚後に評価した。結果を表11に示す。
【0208】
【表11】
Figure 0004145570
【0209】
表11の結果から、感光層中のシクロブタノン濃度を3000〜50000ppmとすることで感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定、かつ、耐摩耗性にも優れていることがわかる。
【0210】
(実施例19
アルミニウム・シリンダー上に下記組成の下引き層用塗工液を塗布し130℃、20分にて乾燥を行い3.6μmの下引き層を形成した。その下引き層上に下記組成の電荷発生層用塗工液を塗布し65℃、20分にて乾燥を行い0.3μmの電荷発生層を形成した。さらに、その電荷発生層上に下記組成の電荷輸送層用塗工液を塗布し100℃、25分にて乾燥を行い32μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を作製した。感光体を作製後、熱分解ガスクロマトグラフィー(GC15A:島津製作所製)およびキューリーポイントパイロライザー(JHP−35:日本分析工業社製)にて感光層中の残留溶媒を測定した。
【0211】
Figure 0004145570
【0212】
Figure 0004145570
【0213】
Figure 0004145570
【化12】
Figure 0004145570
Figure 0004145570
【0214】
(実施例20
実施例19において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン95部、シクロブタノン5部に変更した以外は実施例19と同様に感光体を作製した。
【0215】
(実施例21
実施例19において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン90部、シクロブタノン10部に変更した以外は実施例19と同様に感光体を作製した。
【0216】
(実施例22
実施例19において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン85部、シクロブタノン15部に変更した以外は実施例19と同様に感光体を作製した。
【0217】
(実施例23
実施例19において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン80部、シクロブタノン20部に変更した以外は実施例19と同様に感光体を作製した。
【0218】
(実施例24
実施例19において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン50部、シクロブタノン50部に変更した以外は実施例19と同様に感光体を作製した。
【0219】
(比較例34)
実施例19において電荷輸送層用塗工溶剤をテトラヒドロフラン100部、シクロブタノン0部に変更した以外は実施例19と同様に感光体を作製した。
【0220】
(比較例35)
実施例19において電荷輸送層の乾燥温度を100℃から140℃に変更した以外は実施例19と同様に感光体を作製した。
【0221】
(比較例36)
実施例19において電荷輸送層の乾燥温度を100℃から70℃に変更した以外は実施例19と同様に感光体を作製した。
【0222】
上記の各電子写真感光体を図5に示すタンデム型中間転写カラー電子写真装置に装着し(ただし、画像露光光源を780nmに発光を持つLDとした)、また、現像直前の感光体の表面電位が測定できるように表面電位計のプローブを挿入した。連続して150000枚の印刷を行い、その時の画像露光部の表面電位を初期と150000枚後に測定した。結果を表12に示す。
【0223】
【表12】
Figure 0004145570
【0224】
表12の結果から、感光層中のシクロブタノン濃度を3000〜50000ppmとすることで感光層中のTHF濃度を格段に減少させることが可能となり、初期及び繰り返し使用後においても感光体の表面電位が安定、かつ、耐摩耗性にも優れていることがわかる。
【0225】
【発明の効果】
本発明によれば、繰り返し使用時の耐摩耗性に優れ、かつ繰り返し使用によっても感度劣化が少ない電子写真感光体を提供すると共に、繰り返し使用時の耐摩耗性に優れ、かつ繰り返し使用によっても感度劣化が少ない安定した特性を得ることのできる画像形成方法、画像形成装置、画像形成用プロセスカートリッジ及びタンデム型中間転写カラー画像形成装置が提供され、電子写真分野に寄与するところはきわめて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を示す断面図である。
【図2】本発明の画像形成方法及び画像形成装置を説明するための概略図である。
【図3】本発明の画像形成方法及び画像形成装置の別の態様を説明するための図である。
【図4】本発明のプロセスカートリッジの1例を示す図である。
【図5】本発明のタンデム型中間転写カラー画像形成装置を説明するための概略図である。
【図6】本発明に用いたチタニルフタロシアニン顔料のX線回析スペクトルである。
【符号の説明】
(図1において)
31 導電性支持体
32 電荷発生層
33 電荷輸送層
(図2において)
1 感光体
2 除露ランプ
3 帯電チャージャ
4 イレーザ
5 画像露光部
6 現像ユニット
7 転写前チャージャ
8 レジストローラ
9 転写紙
10 転写チャージャ
11 分離チャージャ
12 分離爪
13 クリーニング前チャージャ
14 ファーブラシ
15 ブレード
(図3において)
21 感光体
22 駆動ローラ
23 帯電チャージャ
24 像露光源
25 転写チャージャ
26 クリーニング前露光
27 クリーニングブラシ
28 除電光源
(図4において)
16 感光体
17 帯電チャージャ
18 クリーニングブラシ
19 画像露光部
20 現像ローラ
(図5において)
30 現像ユニット
31 画像露光部
32 帯電ローラ
33 除電ランプ
34 クリーニングブレード
35 クリーニングブラシ
36 中間転写ベルト
37 転写ベルト
38 定着ユニット
39 ファーブラシ

Claims (8)

  1. 導電性支持体上に少なくとも樹脂と金属酸化物を含有する下引き層、電荷発生層及び電荷輸送層を設けた電子写真感光体であって、該電荷発生層に用いる電荷発生材料が、Cu−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θの最大回折ピークが27.2±0.2°にある結晶型を有するチタニルフタロシアニンであって、該電荷輸送層はテトラヒドロフランとシクロブタノンとの混合溶剤を塗工溶剤とする電荷輸送層用塗工液によって塗布され乾燥して形成されたものであり、かつ、該電荷発生層及び該電荷輸送層からなる感光層中の固形分量に対する該シクロブタノンの残留濃度が3000〜50000ppmであることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 表面を陽極酸化処理したアルミニウムシリンダーに少なくとも電荷発生層及び電荷輸送層を設けた電子写真感光体であって、該電荷発生層に用いる電荷発生材料が、Cu−Kα線に対するX線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θの最大回折ピークが27.2±0.2°にある結晶型を有するチタニルフタロシアニンであって、該電荷輸送層はテトラヒドロフランとシクロブタノンとの混合溶剤を塗工溶剤とする電荷輸送層用塗工液によって塗布され乾燥して形成されたものであり、かつ、該電荷発生層及び該電荷輸送層からなる感光層中の固形分量に対する該シクロブタノンの残留濃度が3000〜50000ppmであることを特徴とする電子写真感光体。
  3. 前記混合溶剤は、テトラヒドロフラン/シクロブタノン(重量比)が、98/2〜85/15であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
  4. 電荷輸送層を形成する際の乾燥温度が、100〜130℃であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電子写真感光体。
  5. 電子写真感光体に、少なくとも帯電、画像露光、現像、転写、クリーニング及び除電を繰り返し行う画像形成方法であって、該電子写真感光体として、請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体を用いることを特徴とする画像形成方法。
  6. 少なくとも電子写真感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段及び除電手段を備えた画像形成装置であって、該電子写真感光体として、請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 少なくとも電子写真感光体を備えた画像形成装置用プロセスカートリッジであって、該電子写真感光体として、請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体を用いたことを特徴とする画像形成装置用プロセスカートリッジ。
  8. 少なくとも複数の電子写真感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段及び中間転写手段を備えたタンデム型中間転写カラー画像形成装置であって、該電子写真感光体として、請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体を用いたことを特徴とするタンデム型中間転写カラー画像形成装置。
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