JP4145109B2 - 空気浮上式ベルトコンベア装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ばら物や小麦、大豆、米等の穀物類を円滑に搬送するための空気浮上式ベルトコンベア装置に関し、詳しくは、コンベアベルトが移動するトラフを工夫した空気浮上式ベルトコンベア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ばら物(例えば、火力発電所における石炭、石膏、および湿灰、製鉄所における鉄鉱石および副原料など)や小麦、大豆、米等の穀物類(以下「被搬送物」という)を円滑に搬送するためにコンベア装置が利用されているが、近年、粉塵対策や騒音対策として、空気を用いた空気浮上式ベルトコンベア装置が有用視されている。
【0003】
この種の従来技術として、図8(a),(b),(c) に示す従来の空気浮上式ベルトコンベア装置の例を示す断面図のように、円管状や、二段管状、V字状等の様々な形状でトラフが形成されたものがある。
【0004】
例えば、(a) に示す空気浮上式ベルトコンベア装置101では、密閉構造の円管状トラフ102内に、2段のトラフ103を設け、これらのトラフ103の中央下部に設けられた空気供給ダクト104にブロア105から供給される高圧空気によって、コンベアベルト106をトラフ103の内面から所定量浮上させた状態で被搬送物107を搬送するように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、(b) に示す空気浮上式ベルトコンベア装置108では、2段の円管がコンベアベルト110のトラフ109となっている。この場合、両トラフ109の中央を連結する空気供給ダクト111にブロア112から供給された高圧空気によってコンベアベルト110が浮上させられている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
さらに、(c) に示す空気浮上式ベルトコンベア装置113では、上下逆向きにV字状のトラフ114を設け、これらのトラフ114の中央下部に設けられた空気供給ダクト115から供給される高圧空気によってコンベアベルト116が浮上させられる。この場合も、図示しないブロアから空気供給ダクトに高圧空気が供給されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特許第3027539号公報(図4〜図6)
【0008】
【特許文献2】
特開平9−169418号公報(図6)
【0009】
【特許文献3】
特開平9−175618号公報(図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1〜3のような空気浮上式ベルトコンベア装置101,108,113の場合、円管状やトラフ状のトラフ103,109,114、空気供給ダクト104,111,115等は鉄鋼などの金属材料を用いて製作されている。そのため、このような金属材料でトラフを製作する場合、板曲げ加工によって所望の形状に曲げることとなる。しかし、曲げ加工は加工精度が低く、形状不整のない曲面形状のトラフ103,109,114を製作することは工作精度上に不可能である。
【0011】
また、トラフ103,109,114に空気供給ダクト104,111,115を設ける場合、通常、溶接接合によって設けることとなるが、溶接を行った場合、火熱によって残留熱変形が生じることは避けられず、これによってトラフ103,109,114の長手方向に一様な断面形状を得ることは困難となる。例えば、前記図8(a) を例にした図9(a),(b),(c) のトラフを示す図面のように、板曲げ加工や溶接接合を用いて製作した場合、(a) の斜視図のように、トラフ103(109,114)に板曲げ加工によってトラフの角折れ変形が生じたり、(b) の縦断面図のように、空気供給ダクト104(111,115)を溶接接合した部分で残留熱変形が生じたりする。
【0012】
さらに、このような空気浮上式ベルトコンベア装置の場合、数十m〜数百mの長さになる場合もあるため、通常、トラフは長手方向に分割して製作されるが、分割して製作したトラフ103(109,114)を溶接接合する場合、その接合箇所にも溶接変形による残留熱変形が生じると共に溶接ビードによる小規模な突起が生じる。例えば、図9(c) の溶接接合部分の拡大図に示すように、トラフ103(109,114)を接合した接合箇所117に角折れ変形や溶接ビード118による突起が生じ、形状不整のない完全な形状のトラフ103(109,114)を製作することは難しい。
【0013】
そして、このような形状不整を有するトラフ103(109,114)を用いてコンベアベルトを浮上させようとした場合、形状不整のある部分でベルトとトラフ103(109,114)とが局部的に接触し、ベルトとトラフ間に大きな接触抵抗が生じる。このため、所定の搬送性能を実現させるために必要な駆動力が大きくなってしまう。
【0014】
そこで、本出願人は、これを解決する手段として、トラフを成形性に優れた繊維強化プラスチック(以下「FRP]という。)で製作することによって滑らかな形状のトラフを製作することを発明した。このようにトラフをFRPで製作することにより、ベルトがトラフに接触してもベルトとトラフの間の接触抵抗を軽減でき、負荷(載荷)状態でベルトを移動させた場合に小さな動力での搬送が可能となる。
【0015】
しかしながら、ベルトの厚みやトラフの曲率等の条件により、例えば、無負荷(無載荷)状態でベルトをトラフに沿うように湾曲させて移動させた場合、ベルトが元の平らな状態に戻ろうとする復元力によってベルト両側端部(耳部)がトラフと強く接触してしまう場合があることが判った。特に、ベルトの両側端部では圧力が低くなるので接触し易い。
【0016】
そして、このようにベルト端部がトラフと接触した場合、摩擦熱が発生する。これらの接触時の摩擦係数は、従来から使用されている鋼製トラフよりFRP製トラフの方が小さいが、鋼に比較してFRPの熱伝導率は2桁程度小さい(例えば、鋼;約50W/m・K程度に対して、FRP;約0.5W/m・K程度)ので、FRP製トラフでは摩擦によって発生した熱が逃げ難く、この摩擦熱によってトラフ自体が高温になってしまう。
【0017】
図7はこのようなベルト接触時のトラフ表面温度の変化を示すグラフであり、従来からの鋼製トラフは線aに示すように表面温度が40℃程度まで上昇するのに対して、FRP製トラフは線bに示すように表面温度が80〜90℃まで上昇してしまう。
【0018】
このようにトラフ自体が高温になると、これに接触するベルト端部のゴムも高温になり、これによりゴム製ベルトが軟化し、トラフとの接触によって摩耗したゴムの粉がトラフ内面に付着してしまう。
【0019】
そのため、ゴムが付着したトラフ内面と接触しながら移動するベルト端部では摩擦抵抗が増し、結果として、トラフとベルト間の摩擦係数が見かけ上増大して搬送抵抗が増えて、ベルトを移動させるためにより大きな動力が必要となる。また、ベルトとトラフの摩擦がより大きくなって著しい温度上昇を生じれば、トラフ材料であるFRPの材質が変質するおそれもある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記課題を解決するために、本願発明は、所定の曲面部を中央長手方向にし、被搬送物の搬送方向に連続するトラフと、該トラフの曲面部に高圧空気を供給する空気供給口と、該空気供給口から供給する高圧空気で前記トラフの曲面部の内面に沿って浮上して移動するコンベアベルトとを備え、前記トラフを繊維強化プラスチックで形成し、該トラフ内面の少なくとも前記コンベアベルトの両側端部が通過する部分のトラフ長手方向に熱伝導部材を設け、該熱伝導部材の内面を前記トラフ内面と形状不整のない滑らかな表面に形成している。このように、トラフを繊維強化プラスチックで形成することにより形状不整のないトラフを形成し、コンベアベルトの両側端部(側部の端)が通過する部分のトラフ内面長手方向に熱伝導部材を設けることにより、移動(走行)するコンベアベルトがトラフに接触しても熱伝導部材と接触して熱を効果的に拡散するので、トラフ自体が高温になるのを抑えて、安定したコンベアベルトの移動が可能な空気浮上式ベルトコンベア装置を構成することができる。
【0021】
前記トラフを、前記コンベアベルトを浮上させる位置の中央部トラフと、該コンベアベルトの両側端部が通過する位置の側部トラフとで構成し、前記中央部トラフを繊維強化プラスチックで形成し、前記側部トラフを熱伝導部材で形成することにより、コンベアベルトの両側端部が接する部分が熱伝導部材であるため、移動するコンベアベルトの両側端部は熱伝導部材と接触しても熱を効果的に拡散させてトラフが高温になるのを抑え、コンベアベルトを安定して移動させることができる。
【0022】
また、前記熱伝導部材を、前記トラフの前記コンベアベルトの両側端部が通過する部分を含む所定幅で前記トラフ内面の両側部に設けても、移動するコンベアベルトの両側端部の接触するトラフ部分は熱伝導部材であるので、トラフが高温になるのを抑えて、コンベアベルトを安定して移動させることができる。
【0023】
さらに、これら空気浮上式ベルトコンベア装置のトラフの両側部に設けた前記熱伝導部材の間の領域のトラフ内面に、熱伝導部材の薄板を設ければ、コンベアベルトがトラフと接触する場合、トラフの両側部に設けられた熱伝導部材か、繊維強化プラスチックで不整なく仕上げたトラフの内面に設けられた熱伝導部材の薄板のいずれかとなるため、接触時の発熱は熱伝導部材により拡散されてトラフ自体が高温になるのを抑えて、コンベアベルトを安定して移動させることができる。
【0024】
また、前記トラフの内側全面に前記熱伝導部材の薄板を設けても、移動するコンベアベルトが接触するのは、繊維強化プラスチックで形状不整なく仕上げられたトラフの内側全面に設けられた熱伝導部材の薄板であり、摩擦熱によりトラフ自体が高温になるのを抑えて、コンベアベルトを安定して移動させることができる。
【0025】
その上、前記トラフ内面の前記コンベアベルトの両側端部が通過する部分をほぼ平面に形成することにより、曲げられたコンベアベルトが平面状に戻ろうとする復元力が最も大きくなる両側端部において押付け力を軽減することができ、コンベアベルトがトラフへ接触した時の接触抵抗を軽減することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、空気浮上式ベルトコンベア装置の縦断面のみを図示して説明する。
【0027】
図1は本願発明の第1実施形態を示す空気浮上式ベルトコンベア装置の縦断面図である。図示するように、トラフ1は、ほぼ半円形の曲面部2と、この曲面部2の両側部に形成されたフランジ部3とを具備しており、このトラフ1の内面に沿うように可擦性のコンベアベルト4が湾曲させられて移動する。
【0028】
また、曲面部2のトラフ中央長手方向(ベルト移動方向)には、コンベアベルト4の浮上用高圧空気を供給する空気供給口たる給気孔5が所定ピッチで設けられている。この給気孔5に高圧空気を供給する供給機としては、一般的にブロアが用いられ、このブロアから供給する高圧空気が、トラフ1の長手方向に設けられたダクト16を経由して給気孔5に送られる。給気孔5は、トラフ1の成形後に工作機械で設けても、トラフ1の成形時に設けてもよい。また、設ける位置も中央長手方向から側部にずれていてもよい。
【0029】
この第1実施形態では、トラフ1が、中央部トラフとなるFRP製トラフ部6と、両側方の側部トラフとなる鋼製トラフ部7とで形成されている。この鋼製トラフ部7が熱伝導部材であり、熱伝導性のよい材料であれば、ステンレス鋼や銅などの他の材質であってもよい。
【0030】
中央のFRP製トラフ部6は成形型に沿って成形されており、従来の鋼製トラフのように板曲げ加工時に生じる形状不整や溶接熱変形等による不整を生じることなく滑らかな表面に形成されている。このFRP製トラフ部6の両側部上端には、外側に向けてフランジ8が形成されている。
【0031】
そして、このFRP製トラフ部6の両側端部に設けられた鋼製トラフ部7は、接合部10において、内面が中央部のFRP製トラフ部6の内面と連続するように形成されている。この鋼製トラフ部7は、両側部下端に前記FRP製トラフ部6の上端に形成されたフランジ8と接合するための下部フランジ9が形成され、両側部上端にトラフ1全体をフレーム11に取付けるためのフランジ部3が設けられている。このフランジ部3も長手方向に連続するように設けられている。
【0032】
これらのFRP製トラフ部6と鋼製トラフ部7とは、フランジ8と下部フランジ9とがフレーム11に設けられた支持部材12上で重ねられてボルト13で固定されている。また、鋼製トラフ部7のフランジ部3は、フレーム11に設けられた受け部材14の上部で支持され、ボルト15によって固定されている。なお、鋼製トラフ部7を下部フランジ9で確実に固定できれば、フランジ部3は設けなくてもよい。
【0033】
このように形成された空気浮上式ベルトコンベア装置17によれば、給気孔5から供給される高圧空気によって中央部のFRP製トラフ部6の内面から所定量浮上して移動するコンベアベルト4は、形状不整のないトラフ内面によって浮上時のトラフ1との隙間を安定して確保しやすく、ベルト4とトラフ1の間の移動時の抵抗を軽減できる。特に、載荷状態での移動時に接触した場合に最も接触抵抗が大きくなるベルト中央部はFRP製トラフ部6と接触することとなるので、大きな抵抗を生じることなく移動させることができる。
【0034】
一方、両側端部の鋼製トラフ部7により、湾曲させて移動させるコンベアベルト4を無負荷(無載荷)状態で移動させた場合、平面状に戻ろうとする復元力が大きく作用するので、コンベアベルト4の両側端部4a(耳部)がトラフ1に接触する場合があるが、この時に最も摩擦抵抗が大きくなるベルト4の両側端部4aが接触するのは熱伝導部材たる鋼製トラフ部7であるので、鋼製トラフ部7との間の接触により生じた摩擦熱は熱伝導率の高い鋼製トラフ部7から周囲へ効果的に拡散して逃がすことができ、接触するベルト端部4a位置でのトラフ温度の上昇を抑止してベルト接触に起因するゴムの摩耗や摩擦抵抗等の増大を防ぐことができる。
【0035】
図7は本願発明の空気浮上式ベルトコンベア装置と従来の空気浮上式ベルトコンベア装置とにおけるベルト接触時のトラフ表面温度の変化を示すグラフであり、前記構成によれば、線cで示すようにトラフ表面温度の上昇は50〜55℃程度であるため、FRP製トラフのみを示す線bに比べて30℃程度温度上昇を抑えることができることがわかる。これにより、コンベアベルト4の一時的な接触によって鋼製トラフ部7が発熱しても、コンベアベルト4のゴムが摩耗したり変質するようなこと等が生じない温度に抑えることができる。
【0036】
図2は本願発明の第2実施形態を示す空気浮上式ベルトコンベア装置の縦断面図である。なお、図1と同一の構成には、同一符号を付して説明する。図示するように、この第2実施形態では、トラフ21が、FRP製トラフ本体22と、このトラフ本体22の内面に設けられた薄板の鋼製熱伝導部材23(以下「鋼板」ともいう。)とで形成されている。この鋼製熱伝導部材23も、熱伝導性のよい材料であれば銅などの他の材質であってもよい。
【0037】
このFRP製トラフ本体22も成形型に沿って成形されており、従来の鋼製トラフのように板曲げ加工時に生じる形状不整や溶接熱変形等による不整を生じることなく滑らかな表面に形成されている。このFRP製トラフ本体22の両側部上端には、外側に向けてフランジ24が形成されている。25は給気孔であり、26はダクトである。
【0038】
そして、このFRP製トラフ本体22の内面に薄板の鋼製熱伝導部材23が一体的に設けられている。この薄板の鋼製熱伝導部材23は、形状不整のないFRP製トラフ本体22の表面に沿うように変形する厚みと剛性を有したものであり、一体的に設けられた状態で内面に形状不整がないようにしている。
【0039】
この鋼製熱伝導部材23としては、例えば、0.2mm〜0.5mm程度の板厚の鋼板がFRP製トラフ本体22の内側全面に設けられている。この鋼板熱伝導部材23をFRP製トラフ本体22に設ける方法としては、FRP製トラフ本体22を成形する時に鋼板熱伝導部材23を一体的に成形するか、あるいはFRP製トラフ本体22の成形後に鋼板熱伝導部材23を接着することにより設けられる。
【0040】
このように形成された空気浮上式ベルトコンベア装置27によれば、FRP製トラフ本体22の内面に設けられた鋼板23はFRP製トラフ本体22の内面に沿うように変形するので、不整なく形成されるFRP製トラフ本体22と同一の不整のない内面で仕上げられる。したがって、このトラフ1の内面から所定量浮上して移動するコンベアベルト4は空気浮上時にトラフ1との隙間を安定して確保しやすく、ベルト4とトラフ1の間の移動時の抵抗を軽減できる。
【0041】
一方、湾曲させて移動させるコンベアベルト4を無負荷(無載荷)状態で移動させた時に、平面状に戻ろうとする復元力が大きく作用するので、コンベアベルト4の両側端部4aがトラフ21に接触する場合がある。しかし、この時に摩擦抵抗が大きくなるベルト4の両側端部4aが接触するのは熱伝導部材たる鋼板23であるため、鋼板23との間の接触により生じた摩擦熱は熱伝導率の高い鋼板23により周囲へ効果的に拡散して逃がすことができ、ベルト端部4a位置でのトラフ21の温度上昇を抑止して、ベルト接触に起因するコンベアベルト4の摩耗や摩擦抵抗の増大を防ぐことができる。
【0042】
図3の(a) 〜(d) は、本願発明の他の実施態様を含む空気浮上式ベルトコンベア装置の縦断面を模式的に示した縦断面図である。これらの図では模式的に記載しているが、FRP製トラフと熱伝導部材との接合や接着は上述した実施形態の構成等を組合わせて行われる。
【0043】
図3(a) は前記図1に示す第1実施形態の空気浮上式ベルトコンベア装置17の縦断面を模式的に示したものであり、中央部のFRP製トラフ部6と、両側端部の鋼製トラフ部7とで形成されたトラフ1の内面に沿って、コンベアベルト4が所定量浮上して移動するように構成されている。
【0044】
図3(b) は前記図2に示す第2実施形態の空気浮上式ベルトコンベア装置27の縦断面を模式的に示したものであり、FRP製トラフ本体22と、このトラフ本体22の内面に設けられた薄板の鋼製熱伝導部材23とで形成されたトラフ21の内面に沿って、コンベアベルト4が所定量浮上して移動するように構成されている。
【0045】
図3(c) は本願発明の第3実施形態に係る空気浮上式ベルトコンベア装置37の縦断面を模式的に示したものである。この第3実施形態のトラフ31は、FRP製トラフ本体32のコンベアベルト4の端部4aが通過するトラフ本体内面部分にのみ鋼製熱伝導部材33が設けられている。35は給気孔であり、36はダクトである。
【0046】
鋼製熱伝導部材33は、FRP製トラフ本体32の長手方向に連続するように設けられており、コンベアベルト4の端部4aが通過する部分から両幅方向に所定幅をカバーする幅寸法で設けられている。この鋼製熱伝導部材33の内面は、FRP製トラフ本体32の内面と面一となるように設けられている。
【0047】
この鋼製熱伝導部材33としては、載荷荷重の偏載などによるベルト端部の通過位置変化を考慮すると100mm〜200mm程度の幅を有し、接触したトラフ位置からトラフ1の幅方向へ効果的に熱を拡散させるために2mm〜3mm程度か、より厚い板厚が好ましい。
【0048】
このような構成のトラフ31によっても、FRP製トラフ本体32の内面に設けられた鋼板熱伝導部材33により、湾曲させて移動させるコンベアベルト4を無負荷(無載荷)状態で移動させた場合、平面状に戻ろうとする復元力でベルト4の両側端部4aが接触するのは熱伝導部材たる鋼板熱伝導部材33である。そのため、鋼板熱伝導部材33との接触により摩擦熱を生じたとしてもその熱は鋼板33により周囲へ効果的に逃がすことができ、ベルト端部4aでのトラフ31の温度上昇は抑えられ、ベルト接触に起因するコンベアベルトのゴムの摩耗や摩擦抵抗の増大を防ぐことができる。
【0049】
図3(d) は本願発明の第4実施形態に係る空気浮上式ベルトコンベア装置47の縦断面を模式的に示したものである。この第4実施形態は、前記第1実施形態と前記第2実施形態とを組合わせたハイブリッド構造のものである。
【0050】
図示するように、このトラフ41は、中央部が内面に薄板の鋼製熱伝導部材43が設けられたFRP製トラフ部42と、その両側端部に設けられた鋼製トラフ部44とで形成されている。この第4実施形態におけるFRP製トラフ部42の内面に設けられた鋼製熱伝導部材43も、設けられた状態でFRP製トラフ部42の内面に沿って形状不整のない厚みと剛性を有したものである。45は給気孔であり、46はダクトである。
【0051】
また、両側端部の鋼製トラフ部44は、上述した第1実施形態と同様の構成であり、FRP製トラフ部42と鋼製トラフ部44との接合も同様の構成で取付けられる。これらの詳細な説明は省略する。
【0052】
このように構成された空気浮上式ベルトコンベア装置47によれば、通常の搬送時には上述した他の実施形態と同様に、形状不整のないトラフ41の内面から所定量浮上して移動するコンベアベルト4は空気浮上時にトラフ41との隙間を安定して確保しやすく、ベルト4とトラフ41の間の接触を軽減できる。また、トラフ41の両側端部に設けられた鋼製トラフ部44により、湾曲させて移動させるコンベアベルト4を無負荷(無載荷)状態で移動させた場合、平面状に戻ろうとする復元力でベルト4の両側端部4aが接触するのは熱伝導部材たる鋼製トラフ部44となるため、鋼製トラフ部44との接触により摩擦熱を生じたとしてもその熱は鋼製トラフ部44により周囲へ効果的に逃がすことができ、ベルト端部4aでのトラフ41の温度上昇が抑えられ、ベルト接触に起因する摩擦抵抗の増大を防ぐことができる。
【0053】
その上、この実施形態によれば、負荷(載荷)状態でコンベアベルト4を移動させている時に浮上用空気の送風量が機械のトラブルなどにより減少したとしても、コンベアベルト4が接触する部分は熱伝導部材43であるため、この部分でも接触による発熱を効果的に拡散させてトラフ41が高温となることを防止することができる。
【0054】
図4は本願発明の第3実施形態を示す空気浮上式ベルトコンベア装置の拡大縦断面図であり、前記図3(c) に示す構成の例である。この図では、トラフ右半部におけるコンベアベルトとトラフとの関係を示している。図3(c) に示した構成と同一の構成には同一符号を付して説明する。
【0055】
前記したように湾曲させられて移動するコンベアベルト4は、トラフ31の内面形状の円弧と沿うようにほぼ同一の円弧で曲げられ、トラフ31の下部から供給される高圧空気によってトラフ1の内面と所定の隙間Vを保って浮上した状態で移動させられる。このように湾曲させられたコンベアベルト4が復元力によって平面状に戻ろうとした場合、その自由端である両側端部に最も大きな復元力が働く。
【0056】
そこで、図示するように、熱伝導部材33のトラフ中心側位置までの中央部のFRP製トラフ本体32を湾曲状に形成し、この熱伝導部材33の中心側位置からトラフ端部32aに向けて、トラフ31の内面形状を、トラフ31の円弧の接線方向に向けて直線状に延びる平面部34で形成している。これにより、トラフ31の内面形状が、トラフの中心部では湾曲した曲面形状で、コンベアベルト4の側端部4aから所定量中央側に移った位置からトラフ両側端部に向けて平面形状となっている。そのため、トラフ31の湾曲部では、同様に湾曲させられて浮上したコンベアベルト4との間に所定の隙間Vが形成され、トラフ31の平面部34では、湾曲させられたコンベアベルト4の端部4aとトラフ31の内面との間が広がった隙間Wを形成するようにできる。
【0057】
このようにコンベアベルト4の端部4aとトラフ31の内面とが広がるような隙間Wを形成することにより、コンベアベルト4が湾曲させられた力の復元力によって戻ろうとしたときに、最も復元力が働くコンベアベルト4の端部4aがトラフ31と接触し難くくなり、コンベアベルト4がトラフ31と接触した場合でも大きな摩擦力を発生しないようにできる。このような構成は上述したいずれの実施形態においても適用可能であるが、特に、トラフの中央部から浮上用の高圧空気が供給されている構成の場合、圧力が落ちるコンベアベルト4の両側端部4aがトラフ31と接触し難くくなって好ましい。
【0058】
図5は本願発明のFRP製トラフを製作する方法の一例を示す縦断面図であり、図6(a) 〜(c) は、本願発明のFRP製トラフを製作する手順の一例を示す斜視図である。これらの図では、図3(b),(c) に示すFRP製トラフ21,31を真空注入成形法とハンドレイアップ法とによって製作する例を示している。
【0059】
図5に示すように、成形型51の上部に繊維材料52(例えば、ガラス繊維や炭素繊維)が予めセットされ、その上部に真空パック53が設けられる。そして、真空ポンプ54によって吸引することにより、樹脂タンク55から繊維材料52の空間に樹脂56が浸透し、この樹脂56を冷却固化させることによってFRP製トラフ本体22、32が形成される。
【0060】
前記図3(b),(c) の例において、鋼製熱伝導部材23,33をFRP製トラフ本体22,32に一体的に設ける方法としては、このように成形型51に繊維材料52をセットする時に鋼製熱伝導部材23,33を成形型51側にセットし、FRP製トラフ本体22,32の成形時に鋼製熱伝導部材23,33も一体的に成形してFRP製トラフ本体22,32と接合させる方法や、又は、FRP製トラフ本体22,32の成形後に鋼製熱伝導部材23,33を接着して一体的に形成する方法等によって可能である。
【0061】
図6(a) に示すように、前記図5の方法で形成されたFRP製トラフ本体22,32は、図6(b) に示すように、他の部品であるフランジ57とダクト16(26)とがハンドレイアップ法によって設けられる。そして、図6(c) に示すように、FRP製トラフ本体22,32に所定の取付穴58を加工して、トラフ21,31が形成される。
【0062】
なお、このような製作方法以外に、トラフの中央部がFRP製で形状不整のないように形成され、コンベアベルト4の端部4aが接するトラフ部分にベルト接触による摩擦熱を効果的に拡散して発熱を抑止できる熱伝導部材23,33(鋼製トラフ部7,44を含む)が設けられた構成を製作できれば、他の方法によって製作してもよい。
【0063】
また、上述した実施形態における種々の熱伝導部材は、トラフの長手方向に連続的に設けても断続的に設けてもよく、熱伝導部材の熱伝導率や大きさ、トラフの材質等に応じて適宜設定すればよい。
【0064】
さらに、上述した第1〜第4実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0065】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0066】
形状不整がないようにトラフを形成してコンベアベルトの局部的な接触を防止し、トラフにコンベアベルトが接触してもトラフ自体が高温になるのを抑止して安定したベルト移動が可能な空気浮上式ベルトコンベア装置を構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す空気浮上式ベルトコンベア装置の縦断面図である。
【図2】本願発明の第2実施形態を示す空気浮上式ベルトコンベア装置の縦断面図である。
【図3】 (a) 〜(d) は、本願発明の他の実施態様を含む空気浮上式ベルトコンベア装置の縦断面を模式的に示した縦断面図である。
【図4】本願発明の第3実施形態を示す空気浮上式ベルトコンベア装置の拡大縦断面図である。
【図5】本願発明のFRP製トラフを製作する方法の一例を示す縦断面図である。
【図6】 (a) 〜(c) は、本願発明のFRP製トラフを製作する手順の一例を示す斜視図である。
【図7】本願発明の空気浮上式ベルトコンベア装置と従来の空気浮上式ベルトコンベア装置とにおけるベルト接触部のトラフ表面温度の変化を示すグラフである。
【図8】 (a),(b),(c) は、従来の空気浮上式ベルトコンベア装置の例を示す断面図である。
【図9】従来のトラフを示す図面であり、(a) は斜視図、(b) は縦断面図、(c) は溶接接合部分の拡大図である。
【符号の説明】
1…トラフ
2…曲面部
3…フランジ部
4…コンベアベルト
4a…端部
5…給気孔
6…FRP製トラフ部
7…鋼製トラフ部
8…フランジ
9…下部フランジ
10…接合部
11…フレーム
12…支持部材
13…ボルト
14…受け部材
15…ボルト
16…ダクト
17…空気浮上式ベルトコンベア装置
21…トラフ
22…FRP製トラフ本体
23…鋼製熱伝導部材
24…フランジ
25…給気孔
26…ダクト
27…空気浮上式ベルトコンベア装置
31…トラフ
32…FRP製トラフ本体
33…鋼製熱伝導部材
34…平面部
35…給気孔
36…ダクト
37…空気浮上式ベルトコンベア装置
41…トラフ
42…FRP製トラフ本体
43…鋼製熱伝導部材
44…鋼製トラフ部
45…給気孔
46…ダクト
47…空気浮上式ベルトコンベア装置
51…成形型
52…繊維材料
53…真空パック
54…真空ポンプ
55…樹脂タンク
56…樹脂
57…フランジ
58…取付穴
V,W…隙間

Claims (6)

  1. 所定の曲面部を中央長手方向にし、被搬送物の搬送方向に連続するトラフと、該トラフの曲面部に高圧空気を供給する空気供給口と、該空気供給口から供給する高圧空気で前記トラフの曲面部の内面に沿って浮上して移動するコンベアベルトとを備え、前記トラフを繊維強化プラスチックで形成し、該トラフ内面の少なくとも前記コンベアベルトの両側端部が通過する部分のトラフ長手方向に熱伝導部材を設け、該熱伝導部材の内面を前記トラフ内面と形状不整のない滑らかな表面に形成した空気浮上式ベルトコンベア装置。
  2. 前記トラフを、前記コンベアベルトを浮上させる位置の中央部トラフと、該コンベアベルトの両側端部が通過する位置の側部トラフとで構成し、前記中央部トラフを繊維強化プラスチックで形成し、前記側部トラフを熱伝導部材で形成したことを特徴とする請求項1記載の空気浮上式ベルトコンベア装置。
  3. 前記熱伝導部材を、前記トラフの前記コンベアベルトの両側端部が通過する部分を含む所定幅で前記トラフ内面の両側部に設けたことを特徴とする請求項1記載の空気浮上式ベルトコンベア装置。
  4. 請求項2又は請求項3記載の空気浮上式ベルトコンベア装置において、前記トラフの両側部に設けた前記熱伝導部材の間の領域のトラフ内面に、熱伝導部材の薄板を設けたことを特徴とする空気浮上式ベルトコンベア装置。
  5. 前記トラフの内側全面に前記熱伝導部材の薄板を設けたことを特徴とする請求項1記載の空気浮上式ベルトコンベア装置。
  6. 前記トラフ内面の前記コンベアベルトの両側端部が通過する部分をほぼ平面に形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気浮上式ベルトコンベア装置。
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