JP4144279B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタルハライドランプ等の高圧放電灯を点灯させるための放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来例として、特願2002−082290号のものが挙げられる。この特許出願は本願出願人が出願したものであり、図19に示すように直流電源1と、直流電源1に並列に接続されオンオフ動作を行うスイッチング素子Q2及びQ3の直列回路と、直流電源1に並列に接続されオンオフ動作を行うスイッチング素子Q4及びQ5の直列回路と、スイッチング素子Q2及びQ3の接続点とQ4及びQ5のスイッチング素子の接続点との間に接続されるインダクタL2、放電灯LA及びインダクタL3の直列回路と、インダクタL2及び放電灯LAの直列回路に並列に接続されるコンデンサC4と、インダクタL1及び放電灯LAの接続点と直流電源1の一端との間に接続されるコンデンサC5と、を備えている。
【0003】
そして、スイッチング素子Q2及びQ3の動作周波数がスイッチング素子Q4及びQ5の動作周波数の偶数倍となるように制御しているので、インダクタL2とコンデンサC4とからなる共振回路により放電灯LAの一端に高電圧を印可し、インダクタL3とコンデンサC5とからなる共振回路により放電灯LAの他端に高電圧を印可させることができ、直流電源1の直流電圧が小さい場合にも放電灯LAの始動性能を維持することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例において、コンデンサC4は放電灯LAが点灯時に放電灯LAに流れるリプル電流を除去するものであり、このため容量が大きくなる場合がある。したがって、スイッチング素子Q2からQ5のオンオフ動作によりコンデンサC4に流れる電流の極性が反転した場合には、コンデンサC4への充電に時間がかかってしまい、放電灯LAの両端に印加される電圧の立ち上がりが鈍くなったり、放電灯LAに流れる電流が減少してしまう場合があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、放電灯LAに流れるリプル電流の除去性能を維持しつつ、コンデンサC4の容量を小さくした放電灯点灯装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の放電灯点灯装置は、直流電源と、直流電源に並列に接続されオンオフ動作を行う第1及び第2のスイッチング素子の直列回路と、直流電源に並列に接続される第1及び第2のコンデンサの直列回路と、第1及び第2のスイッチング素子の接続点と第1及び第2のコンデンサの接続点との間に接続される第1のインダクタ及び放電灯の直列回路と、放電灯に並列に接続される第3のコンデンサと、第1及び第2のスイッチング素子の直列回路と並列に接続されオンオフ動作を行う第3及び第4のスイッチング素子の直列回路と、第3及び第4のスイッチング素子の接続点と第1のインダクタ及び放電灯の接続点との間に接続される第2のインダクタと、を備え、放電灯の点灯時に、第1及び第3のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに、第2及び第4のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子が動作しているときは第2及び第4のスイッチング素子を動作させず、第2及び第4のスイッチング素子が動作しているときは第1及び第3のスイッチング素子を動作させないことを特徴とするものである。
【0008】
このような放電灯点灯装置においては、スイッチング素子Q2及びQ3又はスイッチング素子Q4及びQ5の二組のスイッチング動作による合成電流が、放電灯に流れる。
【0009】
請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、放電灯の始動時に、第1及び第2のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに第3及び第4のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子の動作を同期させるとともに第2及び第4のスイッチング素子の動作を同期させることを特徴とするものである。
【0010】
このような放電灯点灯装置においては、第1のコンデンサ及び第1のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流並びに第1のコンデンサ及び第3のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流により、放電灯の一端に高電圧を印加し、第2のコンデンサ及び第2のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流並びに第2のコンデンサ及び第4のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流により、放電灯の他端に高電圧を印加する。
【0011】
請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、第1及び第2のコンデンサの直列回路に代えて、第5及び第6のスイッチング素子の直列回路を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
このような放電灯点灯装置においては、スイッチング素子Q2及びQ3又はスイッチング素子Q4及びQ5の二組のスイッチング動作による合成電流が、放電灯に流れる。
【0013】
請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項3記載の放電灯点灯装置において、放電灯の点灯時に、第1及び第2のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに、第3及び第4のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子の動作を同期させるとともに第2及び第4のスイッチング素子の動作を同期させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子が動作しているときは第6のスイッチング素子をオンし、第2及び第4のスイッチング素子が動作しているときは第5のスイッチング素子をオンさせることを特徴とするものである。
【0014】
このような放電灯点灯装置においては、スイッチング素子Q2及びQ3又はスイッチング素子Q4及びQ5の二組のスイッチング動作による合成電流が、放電灯に流れる。
【0015】
請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項4に記載の放電灯点灯装置において、放電灯の始動時に、第1、第3及び第6のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに、第2、第4及び第5のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子の動作を同期させることを特徴とするものである。
【0016】
このような放電灯点灯装置においては、第1のコンデンサ及び第1のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流並びに第1のコンデンサ及び第3のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流により、放電灯の一端に高電圧を印加し、第2のコンデンサ及び第2のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流並びに第2のコンデンサ及び第4のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流により、放電灯の他端に高電圧を印加する。
【0017】
請求項6記載の放電灯点灯装置は、無負荷時に、第1及び第2のスイッチング素子又は第3及び第4のスイッチング素子のどちらか一方を交互にオンオフ動作させることを特徴とするものである。
【0018】
このような放電灯点灯装置においては、無負荷時に第1及び第2のスイッチング素子又は第3及び第4のスイッチング素子のどちらか一方が動作しているので、無負荷時にも直流電源等が有する制御集積回路に電源を供給する。
【0019】
請求項7記載の放電灯点灯装置は、請求項1から6までのいずれか1つに記載の放電灯点灯装置において、放電灯は高圧放電灯であることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1から図10までを参照して説明する。図1は本実施の形態の回路図を示しており、図2は放電灯LAが点灯時のスイッチング素子Q2からQ5に入力される信号を示している。また、図3から図5までは放電灯LAが点灯時の動作を示しており、図6及び図7は放電灯LAに流れる電流波形を示している。さらに、図8は無負荷時のスイッチング素子Q2からQ5に入力される信号を示しており、図9及び図10は無負荷時の動作を示している。
【0021】
以下、各部の構成を詳述する。
【0022】
直流電源1は、交流電源AC、整流回路DB及び電圧変換回路により構成されている。
【0023】
交流電源ACは、商用の交流電源であり、電圧は、たとえば、100V、200V又は240Vである。
【0024】
整流回路DBは、交流電源ACからの交流電圧を脈流電圧に整流し出力するものであり、たとえば、ダイオードブリッジで構成する。交流電源ACの電圧が100Vの場合、ダイオードブリッジの代わりに、たとえば、倍電圧整流回路を用いてもよい。倍電圧整流回路を用いると、交流電源ACの電圧が実質的に200Vと同等とみなせ、倍電圧整流回路以後に接続されている回路に流れる電流が、ダイオードブリッジを用いた場合と比べ約半分となるので、放電灯点灯装置の効率を上げることができる。
【0025】
電圧変換回路は、整流回路DBからの電圧を他の電圧Vdcに変換するものであり、本実施の形態では、スイッチング素子Q1、ダイオードD1及びインダクタL1を有する降圧チョッパ回路を採用している。この回路の動作は周知なので、動作説明は省略する。ここで、電圧変換回路は、昇圧チョッパ、あるいは昇降圧チョッパ回路であっても構わない。要は、ある直流電圧を別の直流電圧に変換するものであれば、どのような回路構成でも構わない。また、スイッチング素子Q1の周波数をする回路としては、たとえば、モトローラ社製の集積回路MC34261を用いてもよい。このような集積回路を用いると外付けの抵抗やコンデンサの値を設定するだけで簡単にスイッチング素子Q1の動作周波数を制御し、直流電圧Vdcを昇降圧することができる。もちろん、整流回路DB直後のこの種の電圧変換回路を適宜省略しても構わない。
【0026】
平滑回路2であるコンデンサC3は、直流電圧Vdcを平滑するものであり、たとえば、電解コンデンサで構成する。そして、この直流電圧Vdcは、平滑回路2の後段に接続されている極性反転回路3の入力電圧となる。
【0027】
極性反転回路3は、直流電圧Vdcを矩形波電圧に変換するものであり、直流電源1に並列に接続されオンオフ動作を行う第1のスイッチング素子Q2及び第2のスイッチング素子Q3の直列回路と、同じく直流電源1に並列に接続され、オンオフ動作を行う第3のスイッチング素子Q4及び第4のスイッチング素子Q5の直列回路と、を有している。ここで、スイッチング素子Q2からQ5は、電界効果トランジスタで構成している。電界効果トランジスタは、電界効果トランジスタのドレインがその内臓ダイオードのカソードと接続されるように、ソースとドレインとの間に並列にダイオードが内蔵されている。したがって、別途ダイオードを外付けする必要がない。もちろん、スイッチング素子としてトランジスタを使用し、トランジスタのエミッタとコレクタとの間に並列にダイオードのカソードがコレクタと接続されるようにしてもよい。また、図示しないが、スイッチング素子Q2からQ5を駆動するものとしては、たとえば、三菱電機株式会社製の集積回路M63991FPを用いてもよい。このような集積回路を用いると、集積回路に外付けする抵抗やコンデンサの定数を変えるだけで、スイッチング素子Q2及びQ3とスイッチング素子Q4及びQ5の動作周波数を適宜変化させることができる。
【0028】
第1のコンデンサC5及び第2のコンデンサC6は、スイッチング素子Q2からQ5がオンオフ動作したときに電源となるものである。
【0029】
負荷回路4は、スイッチング素子Q2及びQ3の接続点とコンデンサC5及びC6の接続点との間に接続される第1のインダクタL2及び放電灯LAの直列回路と、放電灯LAに並列に接続される第3のコンデンサC4と、スイッチング素子Q4及びQ5の接続点と第1のインダクタL2及びコンデンサC4の接続点との間に接続される第2のインダクタL3と、を有している。ここで、放電灯LAは、たとえば、高圧ナトリウム灯、メタルハライドランプ及び水銀灯等の高圧放電灯(HIDランプ)である。
【0030】
つぎに、本実施の形態の動作を図2から図7を参照して説明する。
いまt=t1において、スイッチング素子Q2がオン、Q3からQ5までがオフすると図3(a)に示すように、コンデンサC5→スイッチング素子Q2→インダクタL2→放電灯LA(コンデンサC4)→コンデンサC5の経路で電流が流れ、図6(a)に示すように放電灯LAに流れる電流は上昇する。
【0031】
つぎにt=t2において、スイッチング素子Q2、Q3及びQ5がオフ、Q4がオンすると図4(b)に示すように、インダクタL2→放電灯LA(コンデンサC4)→コンデンサC5→コンデンサC3→スイッチング素子Q3の内臓ダイオード→インダクタL2の経路で回生電流が流れ、図6(a)に示すように放電灯LAに流れる電流は徐々に減少していく。同時に、図4(c)に示すようにコンデンサC5→スイッチング素子Q4→インダクタL3→放電灯LA(コンデンサC4)→コンデンサC5の経路で電流が流れ、この経路により放電灯LAに流れる電流は図6(b)に示すように上昇していく。
【0032】
つぎにt=t3において、スイッチング素子Q2がオン、Q3からQ5までがオフすると図5(d)に示すように、インダクタL3→放電灯LA(コンデンサC4)→コンデンサC5→コンデンサC3→スイッチング素子Q5の内臓ダイオード→インダクタL3の経路で回生電流が流れ、図6(b)に示すように放電灯LAに流れる電流は徐々に減少していく。同時に、図5(e)に示すようにコンデンサC5→スイッチング素子Q2→インダクタL2→放電灯LA(コンデンサC4)→コンデンサC5の経路で電流が流れ、この経路により放電灯LAに流れる電流は図6(a)に示すように上昇していく。
【0033】
そしてt=t4において、スイッチング素子Q2、Q3及びQ5がオフ、Q4がオンするとt=t2の動作と同じ動作を繰り返す。
【0034】
つぎにt=t5において、スイッチング素子Q2がオフ、Q3がオン、Q4がオフ、Q5がオフすると今度はコンデンサC6が電源となり、上記のt=t1〜t4までと同様の動作を繰り返す。
【0035】
以上の動作より、放電灯LAに流れる合成電流は図6(c)のようになり、コンデンサC4の容量を大きく設定し放電灯LAに流れるリプル電流の除去性能を維持しつつ、放電灯LAに流れる電流の落ち込みを防止する、すなわち、放電灯LAにちらつきが生じるのを防ぐことができる。
【0036】
ここで、たとえば、インダクタL2のインダクタンスをインダクタL3のインダクタンスよりも小さく設定しておくと、図7(b)に示すようにt=t2にて放電灯LAに流れる電流の立ち上がりが鈍くなる。したがって、合成電流は図7(c)のようになる。このようにインダクタL2及びインダクタL3のインダクタンスを適宜設定しておくと、コンデンサC4の容量を大きく設定し放電灯LAに流れるリプル電流の除去性能を維持しつつ、放電灯LAに流れる電流の落ち込みを防止する、すなわち、放電灯LAにちらつきが生じるのを防ぐことができる。高圧放電灯の種類、放電態様によっては、スイッチング素子Q2及びQ3又はスイッチング素子Q4及びQ5のどちらか一組のみを動作させても、上記のように放電灯LAに流れる電流の落ち込みが生じない場合がある。このような場合には適宜、スイッチング素子Q2及びQ3又はスイッチング素子Q4及びQ5のどちらか一組のみを動作させてもよい。
【0037】
ここで、放電灯LAの始動時に図8に示すようにスイッチング素子Q2及びQ4のオンオフ動作を同期させるとともにスイッチング素子Q3及びQ5のオンオフ動作を同期させ、かつスイッチング素子Q2及びQ4の動作周波数とスイッチング素子Q3及びQ5の動作周波数が略一致する制御を行うと、容量の小さいコンデンサC4とインダクタL2とが直列共振動作を行い、コンデンサC4の両端に高電圧を発生させることができる。
【0038】
すなわち、図8でt=t1において、スイッチング素子Q2及びQ4がオン、Q3及びQ5がオフすると図9(a)に示すように、コンデンサC5→スイッチング素子Q2→インダクタL2→コンデンサC4→コンデンサC5の経路で電流が流れる。同時に図9(b)に示すように、コンデンサC5→スイッチング素子Q4→インダクタL3→コンデンサC4→コンデンサC5の経路で電流が流れる。したがって、コンデンサC4のインダクタL2側に正の高電圧が発生する。
【0039】
つぎに、t=t2において、スイッチング素子Q2及びQ4がオフ、Q3及びQ5がオンすると図10(a)に示すように、コンデンサC6→コンデンサC4→インダクタL2→スイッチング素子Q3→コンデンサC6の経路で電流が流れる。同時に図10(b)に示すように、コンデンサC6→コンデンサC4→インダクタL3→スイッチング素子Q5→コンデンサC6の経路で電流が流れる。したがって、コンデンサC4のインダクタL2側に負の高電圧が発生する。
【0040】
以上の動作により、容量を小さくしたコンデンサC4とインダクタL2又はL3の直列共振動作を利用し、コンデンサC4の両端に高電圧を発生させ、放電灯LAを始動させることができる。
【0041】
なお、たとえば、放電灯LAの始動時にスイッチング素子Q2及びQ4又はスイッチング素子Q3及びQ5のどちらか一方の組だけを動作させてもよい。この場合には、コンデンサC4の両端に直流の高電圧が発生し、この高電圧によっても放電灯LAを点灯させることができる。
【0042】
また、無負荷時において、極性反転回路3であるスイッチング素子Q2からQ5までを全て停止させてしまうと、スイッチング素子Q1を駆動する集積回路への電源供給ができなくなる場合がある。このような場合には、スイッチング素子Q2及びQ3又はスイッチング素子Q4及びQ5のどちらか一方の組だけを動作させてもよい。スイッチング素子Q2及びQ3又はスイッチング素子Q4及びQ5のどちらか一方の組が動作していると、交流電源ACからスイッチング素子Q1を駆動する集積回路に電力が供給されることになり、たとえば、無負荷の状態から放電灯LAが再装着された場合にも瞬時に放電灯LAを点灯させることができる。
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施の形態を図11から図18までを参照して説明する。図11は本実施の形態の回路図の要部を示しており、図12は放電灯LAが点灯時のスイッチング素子Q2からQ5に入力される信号を示している。また、図13から図15までは放電灯LAが点灯時の動作を示しており、図16は無負荷時のスイッチング素子Q2からQ5に入力される信号を示している。さらに、図17及び図18は無負荷時の動作を示している。
【0043】
本実施の形態と第1の実施の形態との相違点は、図11に示すように本実施の形態においては、第1のコンデンサC5及び第2のコンデンサC6の直列回路の代わりに第5のスイッチング素子Q6及び第6のスイッチング素子Q7の直列回路を設けた点である。
【0044】
以下、本実施の形態の動作を図12から図15までを参照して説明する。
【0045】
いまt=t1において、スイッチング素子Q2がオン、Q3からQ6がオフ、Q7がオンすると、図13に示すように、コンデンサC3→スイッチング素子Q2→インダクタL2→放電灯LA(コンデンサC4)→スイッチング素子Q7→コンデンサC3の経路で電流が流れる。
【0046】
つぎにt=t2において、スイッチング素子Q2、Q3、Q5及びQ6がオフ、スイッチング素子Q4及びQ7がオンすると、図14(a)に示すように、インダクタL2→放電灯LA(コンデンサC4)→スイッチング素子Q6の内臓ダイオード→コンデンサC3→スイッチング素子Q3の内臓ダイオード→インダクタL2の経路で回生電流が流れる。同時に、図14(b)に示すように、コンデンサC3→スイッチング素子Q4→インダクタL3→放電灯LA(コンデンサC4)→スイッチング素子Q7→コンデンサC3の経路で電流が流れる。
【0047】
つぎにt=t3において、スイッチング素子Q2がオン、Q3からQ6がオフ、Q7がオンすると、図15(c)に示すように、インダクタL3→放電灯LA(コンデンサC4)→スイッチング素子Q6→コンデンサC3→スイッチング素子Q5の内臓ダイオード→インダクタL3の経路で回生電流が流れる。同時に、図15(d)に示すように、コンデンサC3→スイッチング素子Q2→インダクタL2→放電灯LA(コンデンサC4)→スイッチング素子Q7→コンデンサC3の経路で電流が流れる。
【0048】
つぎにt=t4において、スイッチング素子Q2、Q3、Q5及びQ6がオフ、Q4及びQ7がオンすると、t=t2の動作と同じ動作を繰り返す。
【0049】
つぎにt=t5において、スイッチング素子Q2、Q4、Q5及びQ6がオフ、Q3及びQ7がオンすると、今度はコンデンサC3からの電流がスイッチング素子Q6を介して流れ、以下上記と同様の動作を繰り返す。
【0050】
このような回路構成においても、第1の実施の形態と同様にコンデンサC4の容量を大きく設定し放電灯LAに流れるリプル電流の除去性能を維持しつつ、放電灯LAに流れる電流の落ち込みを防止する、すなわち、放電灯LAにちらつきが生じるのを防ぐことができる。
【0051】
ここで、第1の実施の形態と同様に放電灯LAの始動時に図16に示すようにスイッチング素子Q2、Q4及びQ7のオンオフ動作を同期させるとともにスイッチング素子Q3、Q5及びQ6のオンオフ動作を同期させ、かつスイッチング素子Q2、4及びQ7の動作周波数とスイッチング素子Q3、Q5及びQ6の動作周波数が略一致する制御を行うと、容量の小さいコンデンサC4とインダクタL2とが直列共振動作を行い、コンデンサC4の両端に高電圧を発生させることができる。
【0052】
すなわち、t=t1において、スイッチング素子Q2、Q4及びQ7がオン、Q3、Q5及びQ6がオフすると、図18(a)に示すように、コンデンサC3→スイッチング素子Q2→インダクタL2→コンデンサC4→スイッチング素子Q7→コンデンサC3の経路と、図18(b)に示すように、コンデンサC3→スイッチング素子Q4→インダクタL3→コンデンサC4→スイッチング素子Q7→コンデンサC3の経路と、で電流が流れる。したがって、コンデンサC4のインダクタL2側に正の高電圧が発生する。
【0053】
つぎにt=t2において、スイッチング素子Q3、Q5及びQ6がオン、Q2、Q4及びQ7がオフすると、図18(c)に示すように、コンデンサC3→スイッチング素子Q6→コンデンサC4→インダクタL2→スイッチング素子Q3→コンデンサC3の経路と、図18(d)に示すように、コンデンサC3→スイッチング素子Q6→コンデンサC4→インダクタL3→スイッチング素子Q5→コンデンサC3の経路と、で電流が流れる。したがって、コンデンサC4のインダクタL2側に負の高電圧が発生する。
【0054】
以上の動作により、第1の実施の形態と同様に容量を小さくしたコンデンサC4とインダクタL2又はL3の直列共振動作を利用し、コンデンサC4の両端に高電圧を発生させ、放電灯LAを始動させることができる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1記載の放電灯点灯装置は、放電灯に並列に接続される第3にコンデンサと、第1及び第2のスイッチング素子の直列回路と並列に接続されオンオフ動作を行う第3及び第4のスイッチング素子の直列回路と、第3及び第4のスイッチング素子の接続点と第1のインダクタ及び放電灯の接続点との間に接続される第2のインダクタと、を備えており、放電灯の点灯時に、第1及び第3のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに、第2及び第4のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子が動作しているときは第2及び第4のスイッチング素子を動作させず、第2及び第4のスイッチング素子が動作しているときは第1及び第3のスイッチング素子を動作させないので、スイッチング素子Q2及びQ3又はスイッチング素子Q4及びQ5の二組のスイッチング動作による合成電流が、放電灯に流れ、放電灯LAに流れるリプル電流の除去性能を維持しつつ、コンデンサC4の容量を小さくすることができる。
【0056】
請求項2記載の放電灯点灯装置は、放電灯の始動時に、第1及び第2のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに、第3及び第4のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子の動作を同期させるとともに第2及び第4のスイッチング素子の動作を同期させているので、請求項2記載の放電灯点灯装置が奏する効果に加え、第1のコンデンサ及び第1のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流並びに第1のコンデンサ及び第3のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流により、放電灯の一端に高電圧を印加し、第2のコンデンサ及び第2のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流並びに第2のコンデンサ及び第4のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流により、放電灯の他端に高電圧を印加し、放電灯の始動性を向上させることができる。
【0057】
請求項3及び4記載の放電灯点灯装置は、請求項1記載の放電灯点灯装置において、第1及び第2のコンデンサの直列回路に代えて、第5及び第6のスイッチング素子の直列回路を備え、放電灯の点灯時に、第1及び第2のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに、第3及び第4のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子の動作を同期させるとともに第2及び第4のスイッチング素子の動作を同期させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子が動作しているときは第6のスイッチング素子をオンし、第2及び第4のスイッチング素子が動作しているときは第5のスイッチング素子をオンさせているので、スイッチング素子Q2及びQ3又はスイッチング素子Q4及びQ5の二組のスイッチング動作による合成電流が、放電灯に流れ、放電灯LAに流れるリプル電流の除去性能を維持しつつ、コンデンサC4の容量を小さくすることができる。
【0058】
請求項5記載の放電灯点灯装置は、放電灯の始動時に、第1、第3及び第6のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに、第2、第4及び第5のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子の動作を同期させているので、請求項5記載の放電灯点灯装置が奏する効果に加え、第1のコンデンサ及び第1のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流並びに第1のコンデンサ及び第3のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流により、放電灯の一端に高電圧を印加し、第2のコンデンサ及び第2のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流並びに第2のコンデンサ及び第4のスイッチング素子を含む閉ループに流れる電流により、放電灯の他端に高電圧を印加し、放電灯の始動性を向上させることができる。
【0059】
請求項6記載の放電灯点灯装置は、無負荷時に第1及び第2のスイッチング素子又は第3及び第4のスイッチング素子のどちらか一方を交互にオンオフ動作させているので、無負荷時にも直流電源等が有する制御集積回路に電源を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態において、放電灯が点灯時のスイッチング素子Q2からQ5に入力される信号波形を示す波形図である。
【図3】放電灯が点灯時の動作を示す動作図である。
【図4】放電灯が点灯時の動作を示す他の動作図である。
【図5】放電灯が点灯時の動作を示すさらに他の動作図である。
【図6】放電灯が点灯時の放電灯に流れる電流を示す波形図である。
【図7】放電灯が点灯時の放電灯に流れる電流を示す他の波形図である。
【図8】放電灯が無負荷時のスイッチング素子Q2からQ5に入力される信号波形を示す波形図である。
【図9】無負荷時の動作を示す動作図である。
【図10】無負荷時の動作を示す他の動作図である。
【図11】第2の実施の形態の要部を示す回路図である。
【図12】第2の実施の形態において、放電灯が点灯時のスイッチング素子Q2からQ7に入力される信号波形を示す波形図である。
【図13】放電灯が点灯時の動作を示す動作図である。
【図14】放電灯が点灯時の動作を示す他の動作図である。
【図15】放電灯が点灯時の動作を示すさらに他の動作図である。
【図16】放電灯が無負荷時のスイッチング素子Q2からQ7に入力される信号波形を示す波形図である。
【図17】無負荷時の動作を示す動作図である。
【図18】無負荷時の動作を示す他の動作図である。
【図19】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
AC 交流電源(直流電源の一部)
DB 整流回路(直流電源の一部)
Q1 スイッチング素子(直流電源の一部)
D1 ダイオード(直流電源の一部)
L1 インダクタ(直流電源の一部)
Q2、Q3 第1及び第2のスイッチング素子
C5、C6 第1及び第2のコンデンサ
LA 放電灯(高圧放電灯)
Q4、Q5 第3及び第4のスイッチング素子
L2、L3 第1及び第2のインダクタ
Q6、Q7 第5及び第6のスイッチング素子
Claims (7)
- 直流電源と、直流電源に並列に接続されオンオフ動作を行う第1及び第2のスイッチング素子の直列回路と、直流電源に並列に接続される第1及び第2のコンデンサの直列回路と、第1及び第2のスイッチング素子の接続点と第1及び第2のコンデンサの接続点との間に接続される第1のインダクタ及び放電灯の直列回路と、放電灯に並列に接続される第3のコンデンサと、第1及び第2のスイッチング素子の直列回路と並列に接続されオンオフ動作を行う第3及び第4のスイッチング素子の直列回路と、第3及び第4のスイッチング素子の接続点と第1のインダクタ及び放電灯の接続点との間に接続される第2のインダクタと、を備え、放電灯の点灯時に、第1及び第3のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに、第2及び第4のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子が動作しているときは第2及び第4のスイッチング素子を動作させず、第2及び第4のスイッチング素子が動作しているときは第1及び第3のスイッチング素子を動作させないことを特徴とする放電灯点灯装置。
- 放電灯の始動時に、第1及び第2のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに第3及び第4のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子の動作を同期させるとともに第2及び第4のスイッチング素子の動作を同期させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 第1及び第2のコンデンサの直列回路に代えて、第5及び第6のスイッチング素子の直列回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 放電灯の点灯時に、第1及び第2のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに、第3及び第4のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子の動作を同期させるとともに第2及び第4のスイッチング素子の動作を同期させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子が動作しているときは第6のスイッチング素子をオンし、第2及び第4のスイッチング素子が動作しているときは第5のスイッチング素子をオンさせることを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
- 放電灯の始動時に、第1、第3及び第6のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させるとともに、第2、第4及び第5のスイッチング素子を交互にオンオフ動作させ、かつ、第1及び第3のスイッチング素子の動作を同期させることを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
- 無負荷時に、第1及び第2のスイッチング素子又は第3及び第4のスイッチング素子のどちらか一方を交互にオンオフ動作させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
- 放電灯は高圧放電灯であることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1つに記載の放電灯点灯装置。
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