JP2003282290A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP2003282290A
JP2003282290A JP2002082290A JP2002082290A JP2003282290A JP 2003282290 A JP2003282290 A JP 2003282290A JP 2002082290 A JP2002082290 A JP 2002082290A JP 2002082290 A JP2002082290 A JP 2002082290A JP 2003282290 A JP2003282290 A JP 2003282290A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
capacitor
inductor
switching elements
lighting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002082290A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Fukuda
健一 福田
Hiroshi Noro
浩史 野呂
Koji Yamashita
浩司 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2002082290A priority Critical patent/JP2003282290A/ja
Publication of JP2003282290A publication Critical patent/JP2003282290A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直流電源の電圧が小さい場合にでも、放電灯
を始動させることができる放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】 放電灯LAの始動時に、第2のスイッチ
ング素子と第3のスイッチング素子とのオン動作が略一
致する場合があって、第1及び第2のスイッチング素子
Q2及びQ3の動作周波数が、第3及び第4のスイッチ
ング素子Q4及びQ5の動作周波数の2倍等の偶数倍又
は第1及び第2のスイッチング素子Q2及びQ3の動作
周波数が、第3及び第4のスイッチング素子Q4及びQ
5の動作周波数と等しくなるように制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタルハライドラ
ンプ等の高圧放電灯を点灯させるための放電灯点灯装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプ等の高圧放電灯
は、その発光効率の良さと高圧放電灯自体の小型化が可
能なことから、一般の照明器具以外に、前照灯等の車載
用灯具や液晶プロジェクタテレビジョン受像機の光源等
に使用されることが多くなってきている。
【0003】上記のような高圧放電灯用放電灯点灯装置
の従来例としては、たとえば、図10に示すものが挙げ
られる。このものは、直流電源1の両端に接続されたフ
ルブリッジ型の極性反転回路(スイッチング素子Q2な
いしQ5)と、スイッチング素子Q2及びQ3の接続点
とスイッチング素子Q4及びQ5の接続点との間に接続
されるインダクタL2及び放電灯LAの直列回路と、イ
ンダクタL2及び放電灯LAとの直列回路に並列に接続
されるコンデンサC4と、インダクタL2及び放電灯L
Aの接続点と直流電源1の一端との間に接続されるコン
デンサC5と、を備えている。ここで、インダクタL2
とコンデンサC5とで放電灯LAを始動させるイグナイ
タ回路を構成している。また、図示しないが、スイッチ
ング素子Q2ないしQ5は、たとえば、制御回路でオン
オフ制御される。ここで、コンデンサC4は、スイッチ
ング素子Q4及びQ5を高周波でオンオフ動作させたと
きに発生する高周波のリップル電圧を除去するためのフ
ィルタの役目をするコンデンサである。
【0004】まず、放電灯LAが点灯しているときの放
電灯点灯装置の動作を説明する。
【0005】直流電源1が投入されると、制御回路によ
り、スイッチング素子Q2及びQ3は低周波で交互にオ
ンオフ動作を行い、スイッチング素子Q4及びQ5は高
周波で交互にオンオフ動作を行う。すなわち、スイッチ
ング素子Q2がオン状態のときには、スイッチング素子
Q5が高周波でオンオフ動作を行っており(このときス
イッチング素子Q4はオフ状態)、スイッチング素子Q
3がオン状態のときには、スイッチング素子Q4が高周
波でオンオフ動作を行い(このときスイッチング素子Q
5はオフ状態)、放電灯LAは安定点灯している。
【0006】つぎに、放電灯LAが始動するときの放電
灯点灯装置の動作を図11に基づいて説明する。
【0007】放電灯LAが始動していない状態では、放
電灯LAのインピーダンスは無限大、すなわち、放電灯
点灯装置は無負荷の状態と近似できる。この状態で、ス
イッチング素子Q2がオンすると、インダクタL2及び
コンデンサC5で直列共振回路が形成され、図11
(a)に示すように、直流電源1→スイッチング素子Q
2→インダクタL2→コンデンサC5→直流電源1の経
路でコンデンサC5への充電電流が流れる。つぎに、ス
イッチング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオ
ンすると、図11(b)に示すように、コンデンサC5
を電源として、コンデンサC5→インダクタL2→スイ
ッチング素子Q3→コンデンサC5の経路でコンデンサ
C5の放電電流が流れる。そして、この共振動作によ
り、放電灯LAのインダクタL2とコンデンサC5との
接続点側に高電圧が印加され、放電灯LAは始動を行
う。ここで、スイッチング素子Q4又はQ5がオン又は
オフの動作を行っても、LC直列共振回路が形成される
ことはない。したがって、スイッチング素子Q2及びQ
3のオンオフ動作により、インダクタL2及びコンデン
サC5が共振動作を行っている場合に、スイッチング素
子Q4及びQ5に共振電流が流れることはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な放電灯点灯装置において、直流電源1の直流電圧が小
さい場合には、放電灯LAを始動させるのに十分な高電
圧を得られないときがある。
【0009】また、放電灯点灯装置のコストダウンある
いは小型化、軽量化を図るために、低い耐圧のスイッチ
ング素子Q2ないしQ5を使用しようとして、直流電源
1の直流電圧を小さくしたい場合には、放電灯LAを始
動させることができないときがある。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなしたもの
であり、その目的とするところは、直流電源の電圧が小
さい場合にでも、放電灯を始動させることができる放電
灯点灯装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の放電灯点
灯装置は、直流電源と;直流電源に並列に接続され、交
互にオンオフ動作を行う第1及び第2のスイッチング素
子の直列回路と;直流電源に並列に接続され、交互にオ
ンオフ動作を行う第3及び第4のスイッチング素子の直
列回路と;第1及び第2のスイッチング素子の接続点と
第3及び第4のスイッチング素子の接続点との間に接続
される第1のインダクタ、放電灯及び第2のインダクタ
の直列回路と;第1のインダクタ及び放電灯との直列回
路に並列に接続される第1のコンデンサと;第1のイン
ダクタ及び放電灯の接続点と直流電源の一端との間に接
続される第2のコンデンサと;を備えた放電灯点灯装置
において、放電灯の始動時に、第2のスイッチング素子
と第3のスイッチング素子とのオン動作が略一致する場
合があって、第1及び第2のスイッチング素子の動作周
波数が、第3及び第4のスイッチング素子の動作周波数
の偶数倍となるように制御することを特徴とするもので
ある。
【0012】このような放電灯点灯装置においては、第
1のインダクタと第1のコンデンサとからなる共振回路
により放電灯の一端に高電圧を印可し、第2のインダク
タと第2のコンデンサとからなる共振回路により放電灯
の他端に高電圧を印可する。
【0013】請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、第1及び第2のスイ
ッチング素子の動作周波数が、第3及び第4のスイッチ
ング素子の動作周波数の2倍であることを特徴とするも
のである。
【0014】請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、第1及び第2のスイ
ッチング素子の動作周波数と第3及び第4のスイッチン
グ素子の動作周波数とが等しいことを特徴とするもので
ある。
【0015】請求項4記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の放電灯点灯装置において、第1のインダクタと
して、トランスを用いたことを特徴とするものである。
【0016】このような放電灯点灯装置においては、放
電灯を始動するときにトランスの1次側に流れる電流を
低減する。
【0017】請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項
4記載の放電灯点灯装置において、トランスの1次側に
第1のコンデンサを直列に接続したことを特徴とするも
のである。
【0018】このような放電灯点灯装置においては、放
電灯を始動するときに第1のコンデンサにかかる電圧を
低減する。
【0019】請求項6記載の放電灯点灯装置は、直流電
源と;直流電源に並列に接続され、交互にオンオフ動作
を行う第1及び第2のスイッチング素子の直列回路と;
直流電源に並列に接続され、交互にオンオフ動作を行う
第3及び第4のスイッチング素子の直列回路と;を備え
た放電灯点灯装置において、第1及び第2のスイッチン
グ素子の接続点と直流電源の一端との間に、第1のイン
ダクタと第2のコンデンサとの直列回路が接続されると
ともに、第3及び第4のスイッチング素子の接続点と直
流電源の一端との間に、第3のインダクタと第4のコン
デンサとの直列回路が接続されることを特徴とするもの
である。
【0020】このような放電灯点灯装置においては、第
1のインダクタと第2のコンデンサとからなる共振回路
により放電灯の一端に高電圧を印可し、第3のインダク
タと第4のコンデンサとからなる共振回路により放電灯
の他端に高電圧を印可する。
【0021】請求項7記載の放電灯点灯装置は、請求項
6記載の放電灯点灯装置において、第1及び第3のイン
ダクタとして、第1及び第2のトランスを用いたことを
特徴とするものである。
【0022】このような放電灯点灯装置においては、放
電灯を始動するときに第1及び第2のトランスの1次側
に流れる電流を低減する。
【0023】請求項8記載の放電灯点灯装置は、請求項
7記載の放電灯点灯装置において、第1のトランスの1
次側に第2のコンデンサを直列に接続するとともに、第
2のトランスの1次側に第3のコンデンサを直列に接続
したことを特徴とするものである。
【0024】このような放電灯点灯装置においては、放
電灯を始動するときに第2及び第3のコンデンサにかか
る電圧を低減する。
【0025】請求項9記載の放電灯点灯装置は、請求項
1ないし8のいずれか1つに記載の放電灯点灯装置にお
いて、放電灯は高圧放電灯であることを特徴とするもの
である。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態を図1ないし図4を参照して説明
する。
【0027】図1は本実施の形態の回路図を示してお
り、図2はスイッチング素子Q2ないしQ5のゲートに
入力される信号の波形図を示している。また、図3及び
図4は本実施の形態の動作を示している。
【0028】直流電源1は、交流電源AC、整流回路D
B及び電圧変換回路により構成されている。
【0029】交流電源ACは、商用の交流電源であり、
電圧は、たとえば、100V、200V又は240Vで
ある。
【0030】整流回路DBは、交流電源ACからの交流
電圧を脈流電圧に整流し出力するものであり、たとえ
ば、ダイオードブリッジで構成する。交流電源ACの電
圧が100Vの場合、ダイオードブリッジの代わりに、
たとえば、倍電圧整流回路を用いてもよい。倍電圧整流
回路を用いると、交流電源ACの電圧が実質的に200
Vと同等とみなせ、倍電圧整流回路以後に接続されてい
る回路に流れる電流が、ダイオードブリッジを用いた場
合と比べ約半分となるので、放電灯点灯装置の効率を上
げることができる。
【0031】電圧変換回路は、整流回路DBからの電圧
を他の電圧に変換するものであり、本実施の形態では、
スイッチング素子Q1、ダイオードD1及びインダクタ
L1を有する降圧チョッパー回路を採用している。この
回路の動作は周知なので、動作説明は省略する。ここ
で、電圧変換回路は、昇圧チョッパー、あるいは昇降圧
チョッパー回路であっても構わない。要は、ある直流電
圧を別の直流電圧に変換するものであれば、どのような
回路構成でも構わない。このような電圧変換回路を用い
ると、スイッチング素子Q1の周波数を、たとえば、モ
トローラ社製の集積回路MC34261を用いて制御す
るだけで出力直流電圧を容易に昇降圧することができ、
各種放電灯に容易に対応できる。もちろん、整流回路D
B直後のこの種の電圧変換回路を適宜省略しても構わな
い。
【0032】つぎに、平滑回路2であるコンデンサC3
は、電圧変換回路の出力電圧を平滑するものであり、た
とえば、電解コンデンサで構成する。そして、この平滑
された直流電圧は、平滑回路2の後段に接続されている
極性反転回路3の入力電圧となる。
【0033】極性反転回路3は、コンデンサC3からの
直流電圧を矩形波電圧に変換するものであり、直流電源
1に並列に接続され、交互にオンオフ動作を行う第1の
スイッチング素子Q2及び第2のスイッチング素子Q3
の直列回路と、同じく直流電源1に並列に接続され、交
互にオンオフ動作を行う第3のスイッチング素子Q4及
び第4のスイッチング素子Q4の直列回路と、を有して
いる。
【0034】ここで、スイッチング素子Q2ないしQ5
は、電界効果トランジスタで構成している。電界効果ト
ランジスタは、電界効果トランジスタのドレインがその
内臓ダイオードのカソードと接続されるように、ソース
とドレインとの間に並列にダイオードが内蔵されてい
る。したがって、別途ダイオードを外付けする必要がな
い。もちろん、スイッチング素子としてトランジスタを
使用し、トランジスタのエミッタとコレクタとの間に並
列にダイオードのカソードがコレクタと接続されるよう
にしてもよい。また、図示しないが、スイッチング素子
Q2ないしQ5を駆動するものとしては、たとえば、三
菱電機株式会社製の集積回路M63991FPを用いて
もよい。このような集積回路を用いると、集積回路に外
付けする抵抗やコンデンサの定数を変えるだけで、スイ
ッチング素子Q2及びQ3とスイッチング素子Q4及び
Q5のオンオフ動作の周波数を適宜変化させることがで
きる。そして本実施の形態では、図2に示すようにスイ
ッチング素子Q2及びQ3は、動作周波数f1で交互に
オンオフ動作を行っており、また、スイッチング素子Q
4及びQ5は、動作周波数f2で交互にオンオフ動作を
行っている。さらに、スイッチング素子Q3とスイッチ
ング素子Q4と動作周波数はオン動作が略一致する場合
があり、かつ動作周波数f1を動作周波数f2の2倍と
なるように制御している。
【0035】負荷回路4は、スイッチング素子Q2及び
Q3の接続点とスイッチング素子Q4及びQ5の接続点
との間に接続される第1のインダクタL2、放電灯LA
及び第2のインダクタL3の直列回路と、第1のインダ
クタL2及び放電灯LAとの直列回路に並列に接続され
る第1のコンデンサC4と、第1のインダクタL2及び
放電灯LAの接続点と直流電源1の一端との間に接続さ
れる第2のコンデンサC5と、を有している。そして、
インダクタL2とコンデンサC5とで一の直列共振回路
(以下、第1の共振回路という。)を形成し、インダク
タL3とコンデンサC4とで他の直列共振回路(以下、
第2の共振回路という。)を形成している。ここで、放
電灯LAは、たとえば、高圧ナトリウム灯、メタルハラ
イドランプ及び水銀灯等の高圧放電灯(HIDランプ)
である。
【0036】つぎに、本実施の形態の動作を図2ないし
図4に基づいて説明する。
【0037】交流電源ACを投入すると、整流回路DB
に交流電圧が入力され、整流回路DBは、整流作用によ
り脈流電圧を出力する。この脈流電圧が電圧変換回路に
入力されると、電圧変換回路は、スイッチング素子Q1
のオンオフ動作及びインダクタL1の働きにより、直流
電圧を出力する。つぎに、この直流電圧が極性反転回路
3に入力されると、極性反転回路3は、スイッチング素
子Q2ないしQ5のオンオフ動作を開始する。このスイ
ッチング素子Q2ないしQ5のオンオフ動作により、第
1及び第2の共振回路がそれぞれ共振動作を行い、放電
灯LAの両端に高電圧を印可する。
【0038】以下、本実施の形態の要部動作をさらに詳
しく説明する。
【0039】いま、t=t1において、スイッチング素
子Q2がオン、スイッチング素子Q3がオフし、スイッ
チング素子Q4がオフ、スイッチング素子Q5がオンす
ると、図3(a)に示すように、コンデンサC3→スイ
ッチング素子Q2→インダクタL2→コンデンサC5→
コンデンサC3の経路で電流が流れる。
【0040】つぎに、t=t2において、スイッチング
素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオンし、スイ
ッチング素子Q3と同期してスイッチング素子Q4がオ
ン、スイッチング素子Q5がオフすると、図3(b)に
示すように、コンデンサC3→スイッチング素子Q4→
インダクタL3→コンデンサC4→スイッチング素子Q
3→コンデンサC3の経路と、コンデンサC5→インダ
クタL2→スイッチング素子Q3→コンデンサC5の2
つの経路で電流が流れる。
【0041】つぎに、t=t3において、スイッチング
素子Q2がオン、スイッチング素子Q3がオフし、スイ
ッチング素子Q4がオフ、スイッチング素子Q5がオン
すると、図4(a)に示すように、コンデンサC3→ス
イッチング素子Q2→インダクタL2→コンデンサC5
→コンデンサC3の経路と、コンデンサC3→スイッチ
ング素子Q2→コンデンサC4→インダクタL3→スイ
ッチング素子Q5→コンデンサC3の2つの経路で電流
が流れる。
【0042】そして最後に、t=t4において、スイッ
チング素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオン
し、スイッチング素子Q4がオン、スイッチング素子Q
5がオフすると、図4(b)に示すように、コンデンサ
C5→インダクタL2→スイッチング素子Q3→コンデ
ンサC5の経路で電流が流れる。そして、t=t5にお
いてt=t1と同じ状態に戻り、以後、上記一連の動作
を繰り返す。
【0043】以上の動作により、放電灯LAのインダク
タL2と接続されている側には、第1の共振回路により
高電圧が印可され、放電灯LAのインダクタL3と接続
されている側には、第2の共振回路により高電圧がそれ
ぞれ印可され、放電灯LAは点灯することになる。
【0044】したがって、直流電源1の直流電圧が小さ
い場合にでも、放電灯LAの両端に高電圧を印加するこ
とができ、放電灯LAを点灯させることができる。ま
た、始動時の直流電源1の直流電圧を小さくすることが
でき、スイッチング素子Q2ないしQ5として、耐圧の
低いものを使用することができ、放電灯点灯装置の小型
化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0045】本実施の形態では、動作周波数f1=2×
動作周波数f2となるように、スイッチング素子Q2な
いしQ5の動作周波数を制御したが、スイッチング素子
Q2ないしQ5の動作周波数の制御態様は、スイッチン
グ素子Q3とスイッチング素子Q4とのオン動作が略一
致する場合があって、かつ、動作周波数f1=2×動作
周波数f2×N(Nは自然数)の関係を満たす制御をし
てもよい。(第2の実施の形態)以下、本発明の第2の
実施の形態を図5及び図6を参照して説明する。
【0046】図5はスイッチング素子Q2ないしQ5の
ゲートに入力される信号の波形図を示しており、図6は
本実施の形態の動作を示している。
【0047】本実施の形態の回路構成は、図1に示すも
のと同様であり、スイッチング素子Q2ないしQ5の動
作周波数の制御態様が異なっている。すなわち、本実施
の形態では、図5に示すようにスイッチング素子Q3と
スイッチング素子Q4とのオン動作が略一致する場合が
あって、かつ、動作周波数f1=動作周波数f2の関係
を満たす制御をしている。
【0048】つぎに、本実施の形態の動作を図5及び図
6に基づいて詳述する。
【0049】いま、t=t1において、スイッチング素
子Q2がオン、スイッチング素子Q3がオフし、スイッ
チング素子Q4がオフ、スイッチング素子Q5がオンす
ると、図6(a)に示すように、コンデンサC3→スイ
ッチング素子Q2→インダクタL2→コンデンサC5→
コンデンサC3の経路と、コンデンサC3→スイッチン
グ素子Q2→コンデンサC4→インダクタL2→スイッ
チング素子Q5→コンデンサC3の2つの経路で電流が
流れる。
【0050】つぎに、t=t2において、スイッチング
素子Q2がオフ、スイッチング素子Q3がオンし、スイ
ッチング素子Q3と同期してスイッチング素子Q4がオ
ン、スイッチング素子Q5がオフすると、図6(b)に
示すように、コンデンサC3→スイッチング素子Q4→
インダクタL3→コンデンサC4→スイッチング素子Q
3→コンデンサC3の経路と、コンデンサC5→インダ
クタL2→スイッチング素子Q3→コンデンサC5の2
つの経路で電流が流れる。そして、t=t3においてt
=t1と同じ状態に戻り、以後、上記一連の動作を繰り
返す。
【0051】このような制御をしても、第1の実施の形
態と同様に、放電灯LAのインダクタL2と接続されて
いる側には、第1の共振回路により高電圧が印可され、
放電灯LAのインダクタL3と接続されている側には、
第2の共振回路により高電圧がそれぞれ印可され、放電
灯LAは点灯することになる。
【0052】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0053】ここで、第1又は第2の実施の応用形態と
して、図7に示すものが挙げられる。このものは、第1
又は第2の実施の形態のインダクタL2の任意の位置に
中間タップをTAを設けている。このように、中間タッ
プをTAを設けると、中間タップを境として、インダク
タL2を1次側、2次側にそれぞれ分離でき、放電灯L
Aの始動時にインダクタL2を1次側に流れる電流を低
減させることができ、インダクタL2の小型化を図るこ
とができる。さらに、インダクタL2の1次側にコンデ
ンサC5を接続すると、放電灯LAの始動時にコンデン
サC5にかかる共振電圧を低減させることができ、コン
デンサC5の小型化を図ることができる。
【0054】ここで、インダクタL2に中間タップTA
を設ける代わりにトランスを設けてもよい。
【0055】(第3の実施の形態)以下、本発明の第3
の実施の形態を図8及び図9を参照して説明する。
【0056】図8は本実施の形態の回路図を示してお
り、図9は本実施の応用形態の回路図を示している。
【0057】図8に示す放電灯点灯装置は、図1に示す
放電灯点灯装置において、スイッチング素子Q2及びQ
3の接続点と直流電源1の一端との間にインダクタL2
とコンデンサC5との直列回路が接続されるとともに、
スイッチング素子Q4及びQ5のスイッチング素子の接
続点と直流電源1の一端との間にインダクタL3とコン
デンサC6との直列回路が接続されている。そして、ス
イッチング素子Q2及びQ3の動作とスイッチング素子
Q4及びQ5の動作は、互いに独立しており、スイッチ
ング素子Q2及びQ3の動作周波数とスイッチング素子
Q4及びQ5の動作周波数は異なっていてもよいし、等
しくてもよい、本実施の形態によれば、インダクタL2
とコンデンサC5とで一の直列共振回路を構成し、この
共振回路の共振動作により放電灯LAのインダクタL2
とコンデンサC5との接続点側に高電圧を印可すること
ができ、インダクタL3とコンデンサC6とで他の直列
共振回路を構成し、この共振回路の共振動作により放電
灯LAのインダクタL3とコンデンサC6との接続点側
に高電圧を印可することができるので、第1又は第2の
実施の形態と同様に、放電灯LAの両端に高電圧を印可
することができ、たとえば、直流電源1の電圧が小さい
場合においても、放電灯LAを点灯させることができ
る。
【0058】なお、上記説明で特に言及していない回路
構成、作用、効果等は第1の実施の形態と同様である。
【0059】また、本実施の応用形態として、図9に示
すものが挙げられる。このものは、インダクタL2及び
L3のそれぞれの任意の位置に、中間タップTA1及び
TA2を設けている。このように、中間タップTA1及
びTA2を設けると、中間タップを境として、インダク
タL2及びL3を1次側、2次側にそれぞれ分離でき、
放電灯LAの始動時にインダクタL2及びL3の1次側
に流れる電流を低減させることができ、インダクタL2
及びL3の小型化を図ることができる。さらに、インダ
クタL2及びL3の1次側にコンデンサC5及びC6を
接続すると、放電灯LAの始動時にコンデンサC5及び
C6にかかる共振電圧を低減させることができ、コンデ
ンサC5及びC6の小型化を図ることができる。ここ
で、インダクタL2及びL3に中間タップTAを設ける
代わりにトランスを設けてもよい。
【0060】
【発明の効果】請求項1ないし3に記載の各放電灯点灯
装置は、放電灯の始動時に、第2のスイッチング素子と
第3のスイッチング素子とのオン動作が略一致する場合
があって、第1及び第2のスイッチング素子の動作周波
数が、第3及び第4のスイッチング素子の動作周波数の
偶数倍となるように制御しているので、第1のインダク
タと第1のコンデンサとからなる共振回路により放電灯
の一端に高電圧を印可し、第2のインダクタと第2のコ
ンデンサとからなる共振回路により放電灯の他端に高電
圧を印可させることができ、直流電源の直流電圧が小さ
い場合にも放電灯の始動性を向上させることができる。
また、第1ないし第4のスイッチング素子として、耐圧
の低いものを使用することができ、放電灯点灯装置の小
型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0061】請求項4記載の放電灯点灯装置は、第1の
インダクタとして、トランスを用いているので、請求項
1ないし3に記載の発明の効果を奏するとともに、放電
灯を始動するときにトランスの1次側に流れる電流を低
減することができ、トランスの小型化を図ることができ
る。
【0062】請求項5記載の放電灯点灯装置は、請求項
4記載の放電灯点灯装置において、トランスの1次側に
第1のコンデンサを直列に接続しているので、請求項1
ないし3に記載の発明の効果を奏するとともに、第1の
コンデンサにかかる電圧を低減することができ、第1の
コンデンサの小型化を図ることができる。
【0063】請求項6記載の放電灯点灯装置は、第1及
び第2のスイッチング素子の接続点と直流電源の一端と
の間に、第1のインダクタと第2のコンデンサとの直列
回路が接続されるとともに、第3及び第4のスイッチン
グ素子の接続点と直流電源の一端との間に、第3のイン
ダクタと第4のコンデンサとの直列回路が接続されてい
るので、請求項1記載の発明と同様に、第1のインダク
タと第2のコンデンサとからなる共振回路により放電灯
の一端に高電圧を印可し、第3のインダクタと第4のコ
ンデンサとからなる共振回路により放電灯の他端に高電
圧を印可させることができ、直流電源の直流電圧が小さ
い場合にも放電灯の始動性を向上させることができる。
また、第1ないし第4のスイッチング素子として、耐圧
の低いものを使用することができ、放電灯点灯装置の小
型化、軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0064】請求項7記載の放電灯点灯装置は、請求項
6記載の放電灯点灯装置において、第1及び第3のイン
ダクタとして、第1及び第2のトランスを用いているの
で、請求項6記載の発明の効果を奏するとともに、放電
灯を始動するときに第1及び第2のトランスの1次側に
流れる電流を低減することができ、トランスの小型化を
図ることができる。
【0065】請求項8記載の放電灯点灯装置は、請求項
7記載の放電灯点灯装置において、第1のトランスの1
次側に第2のコンデンサを直列に接続するとともに、第
2のトランスの1次側に第3のコンデンサを直列に接続
しているので、請求項7記載の発明の効果を奏するとと
もに、第2及び第3のコンデンサにかかる電圧を低減す
ることができ、第2及び第3のコンデンサの小型化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態において、スイッチング素子
Q2ないしQ5のゲートに入力される信号の波形図であ
る。
【図3】第1の実施の形態の動作を示す動作説明図であ
る。
【図4】第1の実施の形態の動作を示す動作説明図であ
る。
【図5】第2の実施の形態において、スイッチング素子
Q2ないしQ5のゲートに入力される信号の波形図であ
【図6】第2の実施の形態の動作を示す動作説明図であ
る。
【図7】第1又は第2の実施の応用形態を示す回路図で
ある。
【図8】第3の実施の形態を示す回路図である。
【図9】第3の実施の応用形態を示す回路図である。
【図10】従来例を示す回路図である。
【図11】従来例の動作を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 直流電源 Q2、Q3 第1、第2のスイッチング素子 Q4、Q5 第3、第4のスイッチング素子 L2、L3 第1、第2のインダクタ LA 放電灯(高圧放電灯) C4 第1のコンデンサ C5 第2のコンデンサ C6 第3のコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 浩司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA13 AA14 AC11 BB09 BC01 CB02 CB08 DD04 DD08 GA02 GB18 GC04 HA09 HB03 3K083 AA01 AA06 BA05 BA25 BA31 BC44 CA33 CA37

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と;直流電源に並列に接続さ
    れ、交互にオンオフ動作を行う第1及び第2のスイッチ
    ング素子の直列回路と;直流電源に並列に接続され、交
    互にオンオフ動作を行う第3及び第4のスイッチング素
    子の直列回路と;第1及び第2のスイッチング素子の接
    続点と第3及び第4のスイッチング素子の接続点との間
    に接続される第1のインダクタ、放電灯及び第2のイン
    ダクタの直列回路と;第1のインダクタ及び放電灯との
    直列回路に並列に接続される第1のコンデンサと;第1
    のインダクタ及び放電灯の接続点と直流電源の一端との
    間に接続される第2のコンデンサと;を備えた放電灯点
    灯装置において、放電灯の始動時に、第2のスイッチン
    グ素子と第3のスイッチング素子とのオン動作が略一致
    する場合があって、第1及び第2のスイッチング素子の
    動作周波数が、第3及び第4のスイッチング素子の動作
    周波数の偶数倍となるように制御することを特徴とする
    放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2のスイッチング素子の動作
    周波数が、第3及び第4のスイッチング素子の動作周波
    数の2倍であることを特徴とする請求項1記載の放電灯
    点灯装置。
  3. 【請求項3】 第1及び第2のスイッチング素子の動作
    周波数と第3及び第4のスイッチング素子の動作周波数
    とが等しいことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯
    装置。
  4. 【請求項4】 第1のインダクタとして、トランスを用
    いたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 トランスの1次側に第1のコンデンサを
    直列に接続したことを特徴とする請求項4記載の放電灯
    点灯装置。
  6. 【請求項6】 直流電源と;直流電源に並列に接続さ
    れ、交互にオンオフ動作を行う第1及び第2のスイッチ
    ング素子の直列回路と;直流電源に並列に接続され、交
    互にオンオフ動作を行う第3及び第4のスイッチング素
    子の直列回路と;を備えた放電灯点灯装置において、第
    1及び第2のスイッチング素子の接続点と直流電源の一
    端との間に、第1のインダクタと第2のコンデンサとの
    直列回路が接続されるとともに、第3及び第4のスイッ
    チング素子の接続点と直流電源の一端との間に、第3の
    インダクタと第4のコンデンサとの直列回路が接続され
    ることを特徴とする放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 第1及び第3のインダクタとして、第1
    及び第2のトランスを用いたことを特徴とする請求項6
    記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 第1のトランスの1次側に第2のコンデ
    ンサを直列に接続するとともに、第2のトランスの1次
    側に第3のコンデンサを直列に接続したことを特徴とす
    る請求項7記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 放電灯は高圧放電灯であることを特徴と
    する請求項1ないし8のいずれか1つに記載の放電灯点
    灯装置。
JP2002082290A 2002-03-25 2002-03-25 放電灯点灯装置 Withdrawn JP2003282290A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002082290A JP2003282290A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002082290A JP2003282290A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 放電灯点灯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003282290A true JP2003282290A (ja) 2003-10-03

Family

ID=29230537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002082290A Withdrawn JP2003282290A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003282290A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007531231A (ja) * 2004-03-31 2007-11-01 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 回路装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007531231A (ja) * 2004-03-31 2007-11-01 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 回路装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001112253A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2010129235A (ja) 放電灯点灯装置、およびそれを用いた照明器具ならびにプロジェクタ
TWI223575B (en) Method and apparatus for driving a gas discharge lamp
JP2003282290A (ja) 放電灯点灯装置
JP5069573B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置、照明器具
JP4876463B2 (ja) 放電灯点灯装置、照明器具、および照明システム
JP2004265707A (ja) 放電灯点灯装置
JP3608208B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP3486883B2 (ja) 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置
TW200835391A (en) Circuit arrangement and method for the ignition of a high voltage discharge lamp
JP2009199876A (ja) 放電灯点灯装置及びこの放電灯点灯装置を備える照明器具
JP2003249388A (ja) 放電灯点灯装置
JP4144279B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2003249387A (ja) 放電灯点灯装置
JP3820902B2 (ja) 放電灯点灯装置
KR101088028B1 (ko) 메탈할라이드 램프용 전자식 안정기
JPH07194142A (ja) 放電灯点灯装置
JP2003347086A (ja) 高圧放電ランプ点灯装置
JPH05121182A (ja) 放電灯点灯装置
JP2007005217A (ja) 放電灯点灯装置及び画像表示装置
JP2006302550A (ja) 高圧放電灯点灯装置
JPH10257758A (ja) Dc−dcコンバータ、高圧放電ランプ点灯装置および照明装置
JPH09129385A (ja) 放電灯点灯装置
JPH03147292A (ja) 放電灯点灯装置
JP2007174831A (ja) 中性点形インバータ回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041222

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20070723

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761