JPH1023748A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH1023748A
JPH1023748A JP17025296A JP17025296A JPH1023748A JP H1023748 A JPH1023748 A JP H1023748A JP 17025296 A JP17025296 A JP 17025296A JP 17025296 A JP17025296 A JP 17025296A JP H1023748 A JPH1023748 A JP H1023748A
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JP
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power supply
inductor
diode
capacitor
circuit
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JP17025296A
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Tsutomu Shiomi
務 塩見
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力電流の高調波成分が低く且つ高力率であっ
て小型、安価に構成され、特に放電灯を点灯させる点灯
装置に適した電源装置を提供する。 【解決手段】交流電源ACを整流平滑した直流出力を第
1のダイオードD1 、第1のインダクタL1 、コンデン
サC1 、スイッチング素子Q1 及び負荷1から成る降圧
チョッパ回路によって降圧して負荷1に供給する。上記
降圧チョッパ回路の高周波的に電位の振れる回路節、す
なわち第1のダイオードD1 とスイッチング素子Q1
接続点と交流電源ACとを第2のインダクタL2 を介し
てコンデンサC3 を含む接続経路4にて接続する。接続
経路4を介して交流電源ACの電源電圧の略全区間に渡
って入力電流を取り込むことができ、高調波成分の低減
と力率の改善が図れ、しかも、第2のインダクタL2
よって平滑コンデンサC0 に対して昇圧作用を持たせる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源からの交
流入力を変換して直流出力を得る電源装置であって、特
に、高輝度放電灯(所謂HIDランプ)や蛍光灯等の放
電灯点灯装置の電源に好適である電源装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、HIDランプや蛍光灯等の放電
灯を安定に点灯させるためには、図43に示すような基
本回路構成において、電源30の電源電圧Vsと放電灯
31のランプ電圧VLaとをVs>VLaの電圧関係とし、
限流要素たるインピーダンス32に電圧をもたせること
でランプ電流ILaを安定させる必要がある(課題)。
特に、HIDランプは非点灯状態(無負荷状態)で充分
に高い電圧を印加して始動させ、点灯開始直後はランプ
電圧VLaが低い状態になり、点灯状態が安定するにつれ
て規定されたランプ電圧VLaに落ち着く(図44参
照)。すなわち、無負荷状態から安定点灯状態までの間
でランプ電圧VLaの変化幅が広く、このように出力を大
きく変化させることができる電源装置(放電灯点灯装
置)が必要になる(課題)。
【0003】上記課題を解決する電源装置として
は、従来より銅鉄型の点灯装置が用いられてきた。しか
しながら、このような銅鉄型の点灯装置は重量が重く、
形態も大きくなってしまうため、電子回路を用いた軽量
化並びに小型化が要望されていた。図45は従来周知の
降圧チョッパ回路を用いた電源装置であって、スイッチ
ング素子Qxを高周波でオン・オフすることにより負荷
1に電力を供給するものである。ここで、平滑コンデン
サC0 の両端電圧VC0に対して、負荷1の両端電圧(負
荷電圧)VL はVC0≧VL となる。さらに、制御回路3
3によってスイッチング素子Qxのスイッチング周波数
とオンデューティの少なくとも一方を可変することで負
荷1に任意の電圧を出力することができ、上記課題
を解決できるものである。しかしながら、交流電源AC
から流れ込む入力電流Iinには図46に示すように休止
期間が存在し、そのために力率が低く且つ高調波成分が
多く含まれることになる。
【0004】近年、商用交流電源を使用する機器の入力
電流の高調波成分が他の機器に混入して悪影響を及ぼす
ことが増えており、このような機器の入力電流に含まれ
る高調波成分を低減する必要がある。すなわち、商用交
流電源からの入力電流Iinを、交流電源電圧VACと略一
致した波形(正弦波)に可能な限り近づけることが強く
望まれている(課題)。
【0005】上記課題を解決するものとして、図47
に示すように図45の降圧チョッパ回路に従来周知の昇
圧型チョッパを付加したものがある。実際には交流電源
ACと整流回路3の間に高周波フィルタ回路34が挿入
してあり、交流電源ACの交流出力を平均化することで
略正弦波状の波形の入力電流Iinが得られるようになっ
ている(図48参照)。しかしながら、上記回路構成で
は降圧型と昇圧型の2つのチョッパ回路を備えるため、
部品点数が増加するとともに装置自体も大型化し、コス
トアップにつながる(課題)。
【0006】それに対して図49に示す従来例では、従
来周知の昇降圧型チョッパ回路を用いることにより、入
力電流Iinの高調波を低減しながら任意の出力電圧を得
ることができ、しかも、降圧型と昇圧型の2つのチョッ
パ回路を別々に備える場合よりも部品点数が減少し、上
記課題を同時に解決することができる。ところが、
負荷1が放電灯の場合にはコンデンサC1 の容量値を大
きくすることができないため、負荷電圧VL にはリップ
ル成分が多く含まれることになり、交流電源ACのゼロ
クロス近傍で入力電流Iinの休止期間が生じる。よっ
て、このような電源装置は放電灯の点灯装置には適さな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記課題
を解決する従来例には、特開平4−127875号公
報及び特開平5−95681号公報に記載されているよ
うな変圧器を用いて数ボルト程度の直流出力電圧を得る
ようにした電源装置があるが、上記課題を解決でき
るものではない。
【0008】また、特開平1−252175号公報には
共振型のインバータ回路により蛍光灯を点灯させるイン
バータ装置が記載されているが、上記課題〜を解決
してHIDランプのような高輝度放電灯の点灯装置に適
したものではない。本発明は上記課題に鑑みて為された
ものであり、その目的とすることは、入力電流の高調波
成分が低く且つ高力率であって小型、安価に構成され、
特に放電灯を点灯させる点灯装置に適した電源装置を提
供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、交流電源と、交流電源の交流出力を整流
する整流回路と、整流回路の脈流出力を平滑する平滑コ
ンデンサと、平滑コンデンサの両端電圧の極性に対して
順方向に電流を流すスイッチング素子と、スイッチング
素子に直列に接続されるとともに平滑コンデンサに対し
て逆並列に接続される第1のダイオードと、第1のダイ
オードの両端に負荷とともに接続される第1のインダク
タと、整流回路と平滑コンデンサの間に順方向に挿入さ
れる第2のダイオードと、整流回路と第2のダイオード
の接続点を始点としスイッチング素子と第1のダイオー
ドの接続点を終点とする接続経路とを備え、整流回路と
接続経路の始点の間若しくは接続経路の途中の少なくと
も何れか一方に第2のインダクタ若しくはコンデンサの
少なくとも何れか一方を挿入して成り、第1のダイオー
ド、第1のインダクタ、負荷及びスイッチング素子にて
いわゆる降圧チョッパ回路を形成し、この降圧チョッパ
回路の高周波的に電位の振れる回路節、すなわち第1の
ダイオードとスイッチング素子の接続点を終点とする接
続経路を設けることにより、交流電源と上記回路節とを
第1のインダクタ若しくはコンデンサの少なくとも一方
から成るインピーダンスを含む接続経路にて接続したた
め、交流電源の電源電圧の略全区間に渡って入力電流を
取り込むことが可能となり、入力電流の高調波成分が低
減できるとともに力率の改善が図れ、しかも、第1のイ
ンダクタによって平滑コンデンサに対して昇圧作用を持
たせることができる。その結果、負荷に対して任意の電
圧が出力できるとともに放電灯を負荷とした場合に降圧
された所定の電圧を印加することができ、このような回
路構成が小型、安価且つ簡単に構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態により説
明する。まず、各実施形態の説明に入る前に本発明の基
本的な概念について説明しておく。従来例で述べたよう
にHIDランプ等の放電灯を負荷とする場合に、放電灯
を安定に点灯させるためには、始動時(放電開始時)に
充分に高い直流電圧を印加できる電源装置が必要であ
り、例えば安定点灯時のランプ電圧が130V程度にな
る放電灯であれば、始動時には260V〜300V程度
の直流電圧が印加できれば安定した始動が可能となる。
よって、電源装置としては260V〜300V程度の直
流電圧を降圧チョッパ回路にて130V程度に降圧して
放電灯に供給することが有効である。その一方、商用電
源の100Vの交流電圧から上記260V〜300Vの
直流電圧を得るためには、何らかの昇圧機能が必要とな
る。
【0011】そこで、本発明は商用電源の交流電圧を昇
圧し且つ整流平滑した直流平滑電源を降圧チョッパ回路
によって降圧し、所定の直流電源を得て負荷に供給する
のであって、降圧チョッパ回路の高周波的に電位の振れ
る回路節と、交流電源とを適当なインピーダンスを含む
接続経路にて接続することにより、交流電源の電源電圧
の略全区間に渡って入力電流を取り込むことを可能と
し、入力電流の高調波成分を低減するとともに力率の改
善を図り、しかも、インピーダンスに含まれるインダク
タによって平滑コンデンサに対して昇圧作用を持たせる
ようにしている。
【0012】(実施形態1)図1は本発明の第1の実施
形態を示す概略回路図であり、交流電源ACの交流出力
を整流するダイオードブリッジから成る整流回路3と、
整流回路3の脈流出力を平滑する平滑コンデンサC
0 と、平滑コンデンサC0 の両端電圧の極性に対して順
方向に電流を流すスイッチング素子Q1 と、スイッチン
グ素子Q1 に直列に接続されるとともに平滑コンデンサ
0 に対して逆並列に接続される第1のダイオードD1
と、第1のダイオードD1 の両端に負荷1とともに接続
される第1のインダクタL1 と、整流回路3と平滑コン
デンサC0 の間に順方向に挿入される第2のダイオード
2 と、整流回路3と第2のダイオードD2 の接続点a
を始点としスイッチング素子Q1 と第1のダイオードD
1 の接続点bを終点とする接続経路4とを備え、整流回
路3と接続経路4の始点aの間に第2のインダクタL 2
を挿入するとともに接続経路4の途中にコンデンサC3
が挿入してある。なお、2はスイッチング素子Q1 のオ
ン・オフを制御する制御回路、C1 は負荷1に並列に接
続されて第1のインダクタL1 と共振回路を形成するコ
ンデンサである。すなわち、本実施形態においては、第
1のダイオードD1 、第1のインダクタL1 、スイッチ
ング素子Q1 、コンデンサC1 並びに負荷1にて降圧チ
ョッパ回路を構成しており、制御回路2によってスイッ
チング素子Q1 をオン・オフさせることで平滑コンデン
サC0 の両端電圧を降圧した直流電圧を負荷1に供給す
るようになっている。
【0013】次に、本実施形態の回路動作を図2及び図
3を参照して説明する。まず、スイッチング素子Q1
オンすると、図2に示すように平滑コンデンサC0 を電
源とする降圧チョッパ回路が動作し、平滑コンデンサC
0 →第1のインダクタL1 →負荷1→スイッチング素子
1 →平滑コンデンサC0 の経路で電流I2 が流れる。
なお、D0 はスイッチング素子Q1 をMOSFETとし
た場合の寄生ダイオードである。これと同時に、交流電
源ACから整流回路3を介して電流I1 が、整流回路3
→第2のインダクタL2 →コンデンサC3 (接続経路
4)→スイッチング素子Q1 →整流回路3の経路で流れ
る(図2参照)。ここで、電流I1 は交流電源ACの電
源電圧が平滑コンデンサC0 の両端電圧より低い場合に
も流れるから、結局のところ交流電源ACの電源電圧の
略全区間に渡って入力電流を連続的に流すことができ、
入力電流の高調波を低減し且つ力率の改善が図れる。な
お、交流電源ACと整流回路3の間にスイッチング素子
1 のスイッチング周波数領域の高周波をカットするフ
ィルタを設けるようにすれば、電流I1を平均化して波
形を滑らかにすることができる。
【0014】一方、スイッチング素子Q1 がオフする
と、図3に示すように第2のインダクタL2 に蓄積され
たエネルギが放出され、第2のインダクタL2 →第2の
ダイオードD2 →平滑コンデンサC0 →整流回路3→第
2のインダクタL2 の経路で充電電流I1 ’として流れ
ることにより、交流電源ACの交流電圧と加算されて平
滑コンデンサC0 を充電する。ここで、平滑コンデンサ
0 の容量は、負荷1を考慮して交流電源ACの電源周
波数に対して充分に整流回路3の出力電圧(脈流電圧)
を平滑可能な値としており、その結果平滑コンデンサC
0 の両端電圧を交流電源ACの電源電圧のピーク値より
も高い電圧にまで昇圧させることができる。また、負荷
1には第1のインダクタL1 に蓄積されたエネルギの放
出による電流I2 ’が第1のインダクタL1 →負荷1→
第1のダイオードD1 の経路で流れるとともに、接続経
路4に挿入されたコンデンサC3 を電源としてコンデン
サC 3 →第2のダイオードD2 →第1のインダクタL1
→負荷1→コンデンサC3 の経路で電流I3 が流れる。
さらに、コンデンサC3 の充電電荷はコンデンサC3
第2のダイオードD2 →平滑コンデンサC0 →寄生ダイ
オードD0 →コンデンサC3 の経路で流れる放電電流I
4 と、上記電流I3 によってリセット(放電)されるこ
とになる。
【0015】而して、平滑コンデンサC0 の両端電圧並
びに負荷1への供給電圧は、制御回路4によるスイッチ
ング素子Q1 のスイッチング周波数に応じて調整可能で
あり、負荷1をHIDランプのような放電灯とした場合
には、始動に必要な交流電源ACの電源電圧よりも充分
に高いから、安定点灯時に必要な比較的に低い電圧まで
の任意の電圧を出力することができる。
【0016】上述のように本実施形態によれば、第1の
ダイオードD1 、第1のインダクタL1 、スイッチング
素子Q1 、コンデンサC1 並びに負荷1にて構成される
降圧チョッパ回路の高周波的に電位の振れる回路節(接
続点b)と交流電源ACとの間に適当なインピーダンス
(第2のインダクタL2 及びコンデンサC3 )を含む接
続経路4を設けることにより、比較的に簡単な構成によ
って交流電源ACからの入力電流に含まれる高調波の低
減と力率の改善とを図りながら、交流電源ACの電源電
圧を昇圧する昇圧動作と、昇圧された電圧をさらに降圧
して負荷1に供給する降圧動作とを並行して行うことが
でき、特に放電灯点灯用に好適な電源装置が実現可能で
ある。
【0017】なお、本実施形態では整流回路3の出力端
の正極側に負荷1を接続し、負極側にスイッチング素子
1 を接続しているが、図4に示すように負荷1とスイ
ッチング素子Q1 を入れ換えて、スイッチング素子Q1
を整流回路3の正極側の出力端に接続するとともに、負
荷1を負極側の出力端に接続する構成としてもよい。す
なわち、図4に示した回路の動作は基本的に図1に示し
た回路の動作と共通であり、同様の効果が得られること
は明らかである。
【0018】(実施形態2)図5は本発明の第2の実施
形態を示す概略回路図である。本実施形態は、実施形態
1の回路構成において接続経路4の途中に挿入していた
コンデンサC3 を第2のインダクタL2 と並列に接続し
て並列共振回路を構成した点に特徴があり、他の構成は
実施形態1と共通であるから共通する部分には同一の符
号を付して説明は省略する。
【0019】次に本実施形態の回路動作を説明すると、
制御回路2によってスイッチング素子Q1 がオンすれ
ば、図6に示すように整流回路3から第2のインダクタ
2 とコンデンサC3 の並列共振回路及び接続経路4を介
してスイッチング素子Q1 に共振電流が流れ、スイッチ
ング素子Q1 がオフすると、図7に示すように整流回路
3から上記並列共振回路及び第2のダイオードD2 を介
して平滑コンデンサC0に充電電流が流れる。
【0020】つまり、本実施形態においても実施形態1
と同様に、交流電源ACの電源電圧の略全区間に渡って
入力電流を連続的に流すことができるから、入力電流の
高調波を低減し且つ力率の改善が図れ、しかも、第2の
インダクタL2 の昇圧作用によって平滑コンデンサC0
の両端電圧を交流電源ACの電源電圧のピーク値よりも
高い電圧にまで昇圧できる。
【0021】ここで、本実施形態の回路構成では第2の
インダクタL2 とコンデンサC3 の並列共振によって第
2のインダクタL2 から平滑コンデンサC0 への充電電
流が流れにくくなるが、図8に示すように第2のインダ
クタL2 と整流回路3の間に逆流阻止用のダイオードD
3 を挿入することで平滑コンデンサC0 への充電電流を
流れやすくすればよい。
【0022】なお、図9あるいは図10に示すようにス
イッチング素子Q1 と負荷1との整流回路3に対する接
続関係を入れ換えても同様の効果を奏することができる
ことは明らかである。 (実施形態3)図11は本発明の第3の実施形態を示す
概略回路図である。本実施形態は、実施形態1の回路構
成において接続経路4の始点aと整流回路3との間に挿
入していた第2のインダクタL2 を接続経路4の途中に
挿入し、コンデンサC3 と第2のインダクタL2 にて直
列共振回路を構成した点に特徴があり、他の構成は実施
形態1と共通であるから共通する部分には同一の符号を
付して説明は省略する。
【0023】次に、本実施形態の回路動作を図12及び
図13を参照して説明する。まず、スイッチング素子Q
1 がオンすると、図12に示すように平滑コンデンサC
0 を電源とする降圧チョッパ回路が動作し、平滑コンデ
ンサC0 →第1のインダクタL1 →負荷1→スイッチン
グ素子Q1 →平滑コンデンサC0 の経路で電流I2 が流
れる。これと同時に、交流電源ACから整流回路3を介
して電流I1が、整流回路3→接続経路4(第2のイン
ダクタL2 及びコンデンサC3 )→スイッチング素子Q
1 →整流回路3の経路で流れる(図12参照)。
【0024】一方、スイッチング素子Q1 がオフする
と、図13に示すように第2のインダクタL2 及びコン
デンサC3 に蓄積されたエネルギが放出され、第2のイ
ンダクタL2 及びコンデンサC3 →第2のダイオードD
2 →平滑コンデンサC0 →寄生ダイオードD0 →第2の
インダクタL2 及びコンデンサC3 の経路で充電電流I
1 ’として流れることにより、交流電源ACの交流電圧
と加算されて平滑コンデンサC0 を充電する。その結
果、実施形態1と同様に平滑コンデンサC0 の両端電圧
を交流電源ACの電源電圧のピーク値よりも高い電圧に
まで昇圧させることができる。また、負荷1には第1の
インダクタL1 に蓄積されたエネルギの放出による電流
2 ’が第1のインダクタL1 →負荷1→第1のダイオ
ードD1 の経路で流れる。
【0025】ここで、電流I1 ,I1 ’は交流電源AC
の電源電圧にかかわらずに流れるから、入力電流の高調
波を低減し且つ力率の改善が図れる。なお、交流電源A
Cと整流回路3の間にスイッチング素子Q1 のスイッチ
ング周波数領域の高周波をカットするフィルタを設ける
ようにすれば、電流I1 を平均化して波形を滑らかにす
ることができる。
【0026】上述のように本実施形態によれば、実施形
態1と同様に比較的に簡単な構成によって交流電源AC
からの入力電流に含まれる高調波の低減と力率の改善と
を図りながら、交流電源ACの電源電圧を昇圧する昇圧
動作と、昇圧された電圧をさらに降圧して負荷1に供給
する降圧動作とを並行して行うことができ、特に放電灯
点灯用に好適な電源装置が実現可能である。
【0027】なお、図14に示すようにスイッチング素
子Q1 と負荷1との整流回路3に対する接続関係を入れ
換えても同様の効果を奏することができる。 (実施形態4)図15は本発明の第4の実施形態を示す
概略回路図である。本実施形態は、実施形態3の回路構
成において接続経路4の途中に挿入した第2のインダク
タL2とコンデンサC3 とを互いに並列に接続して並列
共振回路を構成した点に特徴があり、他の構成及び動作
は実施形態3とほぼ共通であるから共通する部分には同
一の符号を付して説明は省略する。
【0028】本実施形態においても実施形態1並びに実
施形態3と同様に、交流電源ACの電源電圧の略全区間
に渡って入力電流を連続的に流すことができるから、入
力電流の高調波を低減し且つ力率の改善が図れ、しか
も、第2のインダクタL2 とコンデンサC3 の並列共振
回路によって平滑コンデンサC0 の両端電圧を交流電源
ACの電源電圧のピーク値よりも高い電圧にまで昇圧で
きる。
【0029】ここで、図16に示すように、第2のイン
ダクタL2 とコンデンサC3 の並列共振による共振電流
の流れる方向を、第2のインダクタL2 に直列接続した
ダイオードD3 によって規制すれば、平滑コンデンサC
0 への充電電流を流れやすくして効率よく充電すること
ができる。なお、図17あるいは図18に示すようにス
イッチング素子Q1 と負荷1との整流回路3に対する接
続関係を入れ換えても同様の効果を奏することができる
ことは明らかである。
【0030】(実施形態5)図19は本発明の第5の実
施形態を示す概略回路図である。本実施形態は、実施形
態1の回路構成において接続経路4の始点aと整流回路
3との間に挿入していた第2のインダクタL2 を接続経
路4の途中に挿入するとともにコンデンサC 3 を取り除
いた構成とした点に特徴があり、他の構成及び動作は実
施形態1とほぼ共通であるから共通する部分には同一の
符号を付して説明は省略する。
【0031】本実施形態においても実施形態1と同様
に、交流電源ACの電源電圧の略全区間に渡って入力電
流を連続的に流すことができるから、入力電流の高調波
を低減し且つ力率の改善が図れ、しかも、第2のインダ
クタL2 の昇圧作用によって平滑コンデンサC0 の両端
電圧を交流電源ACの電源電圧のピーク値よりも高い電
圧にまで昇圧できる。但し、本実施形態ではスイッチン
グ素子Q1 のオン時に、平滑コンデンサC0 を電源とす
る降圧チョッパ回路による電流と、接続経路4を介して
交流電源ACから流れる電流とが重ね合わされるため、
スイッチング素子Q1 がオンからオフにスイッチングす
る時の電流のピーク値が、第2のインダクタL2 とコン
デンサC3 の共振系を用いる場合に比較して若干大きく
なる。
【0032】なお、図20に示すようにスイッチング素
子Q1 と負荷1との整流回路3に対する接続関係を入れ
換えても同様の効果を奏することができることは明らか
である。 (実施形態6)図21は本発明の第6の実施形態を示す
概略回路図である。本実施形態は、実施形態3の回路構
成において、降圧チョッパ回路を構成する第1のインダ
クタL 1 を第1のダイオードD1 とスイッチング素子Q
1 の接続点と負荷1との間に挿入するとともに、第2の
ダイオードD2 のアノードと、負荷1と第1のインダク
タL1 の接続点とをコンデンサC3 を介して接続するこ
とによって接続経路4’を形成した点に特徴があり、他
の構成は実施形態3とほぼ共通であるから共通する部分
には同一の符号を付して説明は省略する。
【0033】すなわち、本実施形態においては実施形態
3における第2のインダクタL2 を、降圧チョッパ回路
を構成する第1のインダクタL1 にて兼用しており、図
22(a)に示すように、スイッチング素子Q1 がオン
のときには交流電源ACから接続経路4’を介して、整
流回路3→コンデンサC3 →第1のインダクタL1 →ス
イッチング素子Q1 →整流回路3の経路で第1のインダ
クタL1 とコンデンサC3 の直列共振回路による共振電
流(入力電流)I1 が流れるとともに、平滑コンデンサ
0 を電源として平滑コンデンサC0 →負荷1→第1の
インダクタL1→スイッチング素子Q1 →平滑コンデン
サC0 の経路で降圧チョッパ回路の電流I2 が流れる。
【0034】一方、スイッチング素子Q1 がオフすれ
ば、第1のインダクタL1 及びコンデンサC3 →第1の
ダイオードD1 →平滑コンデンサC0 →整流回路3→第
1のインダクタL1 及びコンデンサC3 の経路で平滑コ
ンデンサC0 の充電電流I1 ’が流れるとともに、第1
のインダクタL1 →第1のダイオードD1 →負荷1→第
1のインダクタL1 の経路で電流I1 ’が流れて第1の
インダクタL1 に蓄積されたエネルギが放出される。
【0035】而して本実施形態によれば、実施形態3と
同様に交流電源ACの電源電圧の略全区間に渡って入力
電流を連続的に流すことができるから、入力電流の高調
波を低減し且つ力率の改善が図れ、第1のインダクタL
1 の昇圧作用によって平滑コンデンサC0 の両端電圧を
交流電源ACの電源電圧のピーク値よりも高い電圧にま
で昇圧できる。しかも、昇圧用のインダクタと降圧チョ
ッパ回路を構成するインダクタを第1のインダクタL1
にて兼用しているので、実施形態3に比較してさらに簡
単な構成で同様の効果を奏することができる。
【0036】なお、図23に示すようにスイッチング素
子Q1 と負荷1との整流回路3に対する接続関係を入れ
換えても同様の効果を奏することができることは明らか
である。 (実施形態7)図24は本発明の第7の実施形態を示す
概略回路図である。本実施形態は、実施形態1の回路構
成において、第1のダイオードD1 、第1のインダクタ
1 、コンデンサC1 及び負荷1を具備する降圧チョッ
パ回路と、スイッチング素子Q 1 とを入れ換えて、スイ
ッチング素子Q1 を平滑コンデンサC0 の高電位側に接
続するとともに第1のダイオードD1 を低電位側に接続
した点に特徴があり、他の構成及び動作は実施形態1と
ほぼ共通であるから共通する部分には同一の符号を付し
て説明は省略する。
【0037】本実施形態の回路構成においては、スイッ
チング素子Q1 がオンしたときに接続経路4に流れる電
流I1 が負荷1にも流れるため、図25に示すように電
流I 1 は負荷電流の影響を受けることになるが、実施形
態1と同様に入力電流の高調波を低減し、充分な力率改
善効果を得ることができる。さらに、上記電流I1 はス
イッチング素子Q1 並びに第1のダイオードD1 を流れ
ないから、実施形態1に比較してスイッチング素子Q1
や第1のダイオードD1 の電流耐量を大きくする必要が
ないという利点もある。
【0038】なお、図26に示すようにスイッチング素
子Q1 と負荷1との整流回路3に対する接続関係を入れ
換えても同様の効果を奏することができる。 (実施形態8)図27は本発明の第8の実施形態を示す
概略回路図である。本実施形態は、実施形態7の回路構
成において接続経路4の途中に挿入していたコンデンサ
3 を第2のインダクタL2 と並列に接続して並列共振
回路を構成した点に特徴があり、他の構成は実施形態7
と共通であるから共通する部分には同一の符号を付して
説明は省略する。
【0039】本実施形態においても実施形態7と同様
に、入力電流の高調波を低減し且つ力率の改善が図れ、
しかも、第2のインダクタL2 とコンデンサC3 の並列
共振回路によって平滑コンデンサC0 の両端電圧を交流
電源ACの電源電圧のピーク値よりも高い電圧にまで昇
圧でき、さらにスイッチング素子Q1 や第1のダイオー
ドD1 の電流耐量を大きくする必要がないという利点が
ある。
【0040】ここで、図28に示すように、第2のイン
ダクタL2 とコンデンサC3 の並列共振による共振電流
の流れる方向を、第2のインダクタL2 に直列接続した
ダイオードD3 によって規制すれば、平滑コンデンサC
0 への充電電流を流れやすくして第2のインダクタL2
に蓄積されたエネルギを効率よく平滑コンデンサC0
出力して充電することができる。
【0041】なお、図29あるいは図30に示すように
スイッチング素子Q1 と負荷1との整流回路3に対する
接続関係を入れ換えても同様の効果を奏することができ
ることは言うまでもない。 (実施形態9)図31は本発明の第9の実施形態を示す
概略回路図である。本実施形態は、実施形態7の回路構
成において接続経路4の始点aと整流回路3との間に挿
入していた第2のインダクタL2 を接続経路4の途中に
挿入し、コンデンサC3 と第2のインダクタL2 にて直
列共振回路を構成した点に特徴があり、他の構成は実施
形態7と共通であるから共通する部分には同一の符号を
付して説明は省略する。
【0042】本実施形態においても実施形態7と同様
に、入力電流の高調波を低減し且つ力率の改善が図れ、
しかも、第2のインダクタL2 とコンデンサC3 の直列
共振回路によって平滑コンデンサC0 の両端電圧を交流
電源ACの電源電圧のピーク値よりも高い電圧にまで昇
圧でき、さらにスイッチング素子Q1 や第1のダイオー
ドD1 の電流耐量を大きくする必要がないという利点が
ある。
【0043】なお、図32に示すようにスイッチング素
子Q1 と負荷1との整流回路3に対する接続関係を入れ
換えても同様の効果を奏することができることは言うま
でもない。 (実施形態10)図33は本発明の第10の実施形態を
示す概略回路図である。本実施形態は、実施形態7の回
路構成において接続経路4の途中に挿入した第2のイン
ダクタL 2 とコンデンサC3 とを互いに並列に接続して
並列共振回路を構成した点に特徴があり、他の構成及び
動作は実施形態7とほぼ共通であるから共通する部分に
は同一の符号を付して説明は省略する。
【0044】本実施形態においても実施形態7と同様
に、入力電流の高調波を低減し且つ力率の改善が図れ、
しかも、第2のインダクタL2 の昇圧作用によって平滑
コンデンサC0 の両端電圧を交流電源ACの電源電圧の
ピーク値よりも高い電圧にまで昇圧でき、さらにスイッ
チング素子Q1 や第1のダイオードD1 の電流耐量を大
きくする必要がないという利点がある。
【0045】ここで、図34に示すように、第2のイン
ダクタL2 とコンデンサC3 の並列共振による共振電流
の流れる方向を、第2のインダクタL2 に直列接続した
ダイオードD3 によって阻止すれば、平滑コンデンサC
0 への充電電流を流れやすくして第2のインダクタL2
に蓄積されたエネルギを効率よく平滑コンデンサC0
出力して充電することができる。
【0046】なお、図35及び図36に示すようにスイ
ッチング素子Q1 と負荷1との整流回路3に対する接続
関係を入れ換えても同様の効果を奏することができるこ
とは言うまでもない。 (実施形態11)図37は本発明の第11の実施形態を
示す概略回路図である。本実施形態は、実施形態7の回
路構成において接続経路4の始点aと整流回路3との間
に挿入していた第2のインダクタL2 を接続経路4の途
中に挿入するとともにコンデンサC3 を取り除いた構成
とした点に特徴があり、他の構成及び動作は実施形態7
とほぼ共通であるから共通する部分には同一の符号を付
して説明は省略する。
【0047】本実施形態においても実施形態7と同様
に、入力電流の高調波を低減し且つ力率の改善が図れ、
しかも、第2のインダクタL2 の昇圧作用によって平滑
コンデンサC0 の両端電圧を交流電源ACの電源電圧の
ピーク値よりも高い電圧にまで昇圧でき、さらにスイッ
チング素子Q1 や第1のダイオードD1 の電流耐量を大
きくする必要がないという利点がある。
【0048】なお、図38に示すようにスイッチング素
子Q1 と負荷1との整流回路3に対する接続関係を入れ
換えても同様の効果を奏することができることは言うま
でもない。 (実施形態12)図39は本発明の第12の実施形態を
示す概略回路図であり、平滑コンデンサC0 から負荷1
側の回路構成については実施形態7の回路構成と共通で
あるから、共通する部分については同一の符号を付して
説明は省略する。本実施形態は、交流電源ACの両端に
各々中点が接続される一対の整流用ダイオードD31とD
33,D32とD34の2組の直列回路にて整流回路を構成す
るとともに、各整流用ダイオードD31〜D34の直列回路
と平滑コンデンサC0 とを第2のインダクタL21,L22
と第2のダイオードD21,D22の直列回路を介して接続
し、整流回路と第2のダイオードD21,D22の接続点を
始点a1 ,a2 としスイッチング素子Q1 と第1のダイ
オードD1 の接続点を終点bとするとともに途中にコン
デンサC31,C32が挿入された一対の接続経路41 ,4
2 を備えた点に特徴がある。
【0049】次に図39を参照して本実施形態の動作を
説明する。ここで、説明のために整流用ダイオードD31
に接続された方の交流電源ACの出力端を出力端と
し、他方の出力端を出力端と呼ぶことにする。まず、
出力端が正、出力端が負となる電源電圧の半周期の
期間では、スイッチング素子Q1 がオフすると、出力端
→整流用ダイオードD31→第2のインダクタL21→接
続経路41 (コンデンサC31)→第1のインダクタL1
→負荷1→整流用ダイオードD34→出力端の経路で電
流I1 が流れる。また、スイッチング素子Q1 がオンす
ると、出力端→整流用ダイオードD31→第2のインダ
クタL21→第2のダイオードD21→平滑コンデンサC0
→整流用ダイオードD34→出力端の経路で平滑コンデ
ンサC0 の充電電流I2 が流れる。
【0050】一方、出力端が負、出力端が正となる
電源電圧の半周期の期間では、スイッチング素子Q1
オフすると、出力端→第2のインダクタL22→接続経
路4 2 (コンデンサC32)→第1のインダクタL1 →負
荷1→整流用ダイオードD33→出力端の経路で電流I
1 ’が流れる。また、スイッチング素子Q1 がオンする
と、出力端→整流用ダイオードD32→第2のインダク
タL22→第2のダイオードD22→平滑コンデンサC0
整流用ダイオードD33→出力端の経路で平滑コンデン
サC0 の充電電流I2 ’が流れる。
【0051】上述のように本実施形態においても、交流
電源ACの電源電圧によらずに接続経路41 ,42 を介
して電源電圧の略全区間で入力電流を流すことができ、
しかも第2のインダクタL21,L22の昇圧作用によって
平滑コンデンサC0 の両端電圧を電源電圧のピーク値よ
りも充分に高い電圧まで昇圧させることができる。よっ
て、比較的に簡単な構成によって交流電源ACからの入
力電流に含まれる高調波の低減と力率の改善とを図りな
がら、交流電源ACの電源電圧を昇圧する昇圧動作と、
昇圧された電圧をさらに降圧して負荷1に供給する降圧
動作とを並行して行うことができ、特に放電灯点灯用に
好適な電源装置が実現可能である。
【0052】(実施形態13)図40は本発明の第13
の実施形態を示す概略回路図であり、一対の平滑コンデ
ンサC01,C02の接続点に交流電源ACの一方の出力端
を接続するとともに、各平滑コンデンサC01,C02
交流電源ACの他方の出力端の間に、各々第2のイン
ダクタL21,L22を介してダイオードD31,D32と第2
のダイオードD 21,D22を直列に接続し、さらにこれら
ダイオードD31,D32と第2のダイオードD21,D22
各接続点と、スイッチング素子Q1 と第1のダイオード
1 の接続点とをそれぞれコンデンサC31,C32を介し
て接続して接続経路41 ,42 を形成している。なお、
他の構成については実施形態7と共通であるから説明は
省略する。
【0053】本実施形態ではスイッチング素子Q1 をオ
ン・オフすることにより、直列接続された一対の平滑コ
ンデンサC01,C02が各々交流電源ACの半周期毎に充
電され、各平滑コンデンサC01,C02の両端電圧が重ね
合わされた電圧(倍電圧)が第1のダイオードD1 、第
1のインダクタL1 、スイッチング素子Q1 、コンデン
サC1 並びに負荷1にて構成される降圧チョッパ回路に
供給される。しかも、降圧チョッパ回路の高周波的に電
位の振れる回路節(接続点b)と交流電源ACとの間に
適当なインピーダンス(第2のインダクタL21,L22
びコンデンサC 31,C32)を含む接続経路41 ,42
設けているから、比較的に簡単な構成によって交流電源
ACからの入力電流に含まれる高調波の低減と力率の改
善とを図りながら、交流電源ACの電源電圧を昇圧する
昇圧動作と、昇圧された電圧をさらに降圧して負荷1に
供給する降圧動作とを並行して行うことができ、特に放
電灯点灯用に好適な電源装置が実現可能である。
【0054】(実施形態14)図41は本発明の第14
の実施形態を示す概略回路図であって、図8に示した実
施形態2の回路構成において、負荷1としてHIDラン
プLaに低周波の矩形波電力を供給する極性反転ブリッ
ジ回路10を接続し、本発明に係る電源装置を放電灯点
灯装置に応用した実施形態である。したがって、基本的
な構成及び動作に関しては実施形態2と共通であるか
ら、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
し、本実施形態の特徴となる構成及び動作についてのみ
説明する。
【0055】本実施形態では交流電源ACと整流回路3
の間にはスイッチング素子Q1 のスイッチング周波数領
域の高周波をカットするため、インダクタLf,Lfと
コンデンサCf,Cfから成るフィルタ回路5を設けて
いる。また、コンデンサC1 の両端に接続された極性反
転ブリッジ回路10は、ブリッジ接続されたMOSFE
Tのようなスイッチング素子Q2 〜Q5 と、これらスイ
ッチング素子Q2 〜Q5 に接続されたHIDランプLa
と、各スイッチング素子Q2 〜Q5 をスイッチング制御
するコントロール回路11とを備えている。コントロー
ル回路11は、スイッチング素子Q2 とQ5 及びスイッ
チング素子Q3とQ4 の各組を数10〜数100Hzの
低周波で交互にオン・オフすることにより、直流電力を
低周波の矩形波電力に変換してHIDランプLaに供給
し、HIDランプLaを矩形波点灯させる。なお、HI
DランプLaを直流点灯させると色分離や寿命劣化があ
って実用的でないため、通常は矩形波点灯される。
【0056】なお、極性反転ブリッジ回路10に直流電
力を供給する回路構成については、本実施形態に限定さ
れず、上述の実施形態1〜13で説明した何れの回路構
成を用いることも可能である。 (実施形態15)図42は本発明の第15の実施形態を
示す概略回路図であって、図4に示した実施形態1の回
路構成において、負荷1として蛍光灯のような放電ラン
プLpに高周波電力を供給して高周波点灯させる従来周
知の高周波インバータ回路20をを接続し、本発明に係
る電源装置を放電灯点灯装置に応用した実施形態であ
る。したがって、基本的な構成及び動作に関しては実施
形態1と共通であるから、共通する部分には同一の符号
を付して説明は省略し、本実施形態の特徴となる構成及
び動作についてのみ説明する。
【0057】高周波インバータ回路20は、コンデンサ
1 の両端に直列接続されたMOSFETから成る一対
のスイッチング素子Qa,Qbをインバータ制御回路2
1によって高周波でスイッチング動作させることによ
り、インダクタLxとコンデンサCxの直列共振回路を
介して一方のスイッチング素子Qbに並列に接続された
放電ランプLpに高周波電力を供給して点灯させる従来
周知の回路構成を有している。なお、Cpは放電ランプ
Lpのフィラメントに予熱電流を流すための予熱コンデ
ンサである。
【0058】而して、制御回路2によってスイッチング
素子Q1 のスイッチング周波数を調整してコンデンサC
1 の両端電圧(高周波インバータ回路20の入力電圧)
C1を可変すれば、放電ランプLpの種類や定格出力の
違いにも容易に対応可能である。なお、高周波インバー
タ回路20に直流電力を供給する回路構成については、
本実施形態に限定されず、上述の実施形態1〜13で説
明した何れの回路構成を用いることも可能である。
【0059】
【発明の効果】本発明は、交流電源と、交流電源の交流
出力を整流する整流回路と、整流回路の脈流出力を平滑
する平滑コンデンサと、平滑コンデンサの両端電圧の極
性に対して順方向に電流を流すスイッチング素子と、ス
イッチング素子に直列に接続されるとともに平滑コンデ
ンサに対して逆並列に接続される第1のダイオードと、
第1のダイオードの両端に負荷とともに接続される第1
のインダクタと、整流回路と平滑コンデンサの間に順方
向に挿入される第2のダイオードと、整流回路と第2の
ダイオードの接続点を始点としスイッチング素子と第1
のダイオードの接続点を終点とする接続経路とを備え、
整流回路と接続経路の始点の間若しくは接続経路の途中
の少なくとも何れか一方に第2のインダクタ若しくはコ
ンデンサの少なくとも何れか一方を挿入して成るので、
第1のダイオード、第1のインダクタ、負荷及びスイッ
チング素子にていわゆる降圧チョッパ回路を形成し、こ
の降圧チョッパ回路の高周波的に電位の振れる回路節、
すなわち第1のダイオードとスイッチング素子の接続点
を終点とする接続経路を設けることにより、交流電源と
上記回路節とを第1のインダクタ若しくはコンデンサの
少なくとも一方から成るインピーダンスを含む接続経路
にて接続したため、交流電源の電源電圧の略全区間に渡
って入力電流を取り込むことが可能となり、入力電流の
高調波成分が低減できるとともに力率の改善が図れ、し
かも、第1のインダクタによって平滑コンデンサに対し
て昇圧作用を持たせることができ、その結果、負荷に対
して任意の電圧が出力できるとともに放電灯を負荷とし
た場合に降圧された所定の電圧を印加することができ、
このような回路構成が小型、安価且つ簡単に構成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略回路図である。
【図2】同上の動作を説明するための説明図である。
【図3】同上の動作を説明するための説明図である。
【図4】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図5】実施形態2を示す概略回路図である。
【図6】同上の動作を説明するための説明図である。
【図7】同上の動作を説明するための説明図である。
【図8】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図9】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図10】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図11】実施形態3を示す概略回路図である。
【図12】同上の動作を説明するための説明図である。
【図13】同上の動作を説明するための説明図である。
【図14】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図15】実施形態4を示す概略回路図である。
【図16】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図17】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図18】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図19】実施形態5を示す概略回路図である。
【図20】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図21】実施形態6を示す概略回路図である。
【図22】(a)及び(b)は同上の動作を説明するた
めの説明図である。
【図23】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図24】実施形態7を示す概略回路図である。
【図25】同上の動作を説明するための説明図である。
【図26】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図27】実施形態8を示す概略回路図である。
【図28】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図29】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図30】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図31】実施形態9を示す概略回路図である。
【図32】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図33】実施形態10を示す概略回路図である。
【図34】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図35】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図36】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図37】実施形態11を示す概略回路図である。
【図38】同上の他の構成を示す概略回路図である。
【図39】実施形態12を示す概略回路図である。
【図40】実施形態13を示す概略回路図である。
【図41】実施形態14を示す概略回路図である。
【図42】実施形態15を示す概略回路図である。
【図43】従来例を示す概略回路図である。
【図44】同上の動作を説明するための説明図である。
【図45】他の従来例を示す概略回路図である。
【図46】同上の動作を説明するための説明図である。
【図47】さらに他の従来例を示す概略回路図である。
【図48】同上の動作を説明するための説明図である。
【図49】別の従来例を示す概略回路図である。
【符号の説明】
1 負荷 2 制御回路 3 整流回路 4 接続経路 AC 交流電源 L1 第1のインダクタ L2 第2のインダクタ D1 第1のダイオード D2 第2のダイオード C0 平滑コンデンサ Q1 スイッチング素子 C1 〜C3 コンデンサ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と、交流電源の交流出力を整流
    する整流回路と、整流回路の脈流出力を平滑する平滑コ
    ンデンサと、平滑コンデンサの両端電圧の極性に対して
    順方向に電流を流すスイッチング素子と、スイッチング
    素子に直列に接続されるとともに平滑コンデンサに対し
    て逆並列に接続される第1のダイオードと、第1のダイ
    オードの両端に負荷とともに接続される第1のインダク
    タと、整流回路と平滑コンデンサの間に順方向に挿入さ
    れる第2のダイオードと、整流回路と第2のダイオード
    の接続点を始点としスイッチング素子と第1のダイオー
    ドの接続点を終点とする接続経路とを備え、整流回路と
    接続経路の始点の間若しくは接続経路の途中の少なくと
    も何れか一方に第2のインダクタ若しくはコンデンサの
    少なくとも何れか一方を挿入して成ることを特徴とする
    電源装置。
  2. 【請求項2】 第1のダイオードと第2のダイオードを
    直接に接続するとともに、整流回路と接続経路の始点の
    間に第2のインダクタを挿入し且つ接続経路の途中にコ
    ンデンサを挿入して成ることを特徴とする請求項1記載
    の電源装置。
  3. 【請求項3】 第1のダイオードと第2のダイオードを
    直接に接続するとともに、整流回路と接続経路の始点の
    間に第2のインダクタとコンデンサを有する並列共振回
    路を挿入して成ることを特徴とする請求項1記載の電源
    装置。
  4. 【請求項4】 第2のインダクタに順方向に直列に接続
    した第3のダイオードを備えたことを特徴とする請求項
    3記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 第1のダイオードと第2のダイオードを
    直接に接続するとともに、接続経路の途中に少なくとも
    第2のインダクタを挿入して成ることを特徴とする請求
    項1記載の電源装置。
  6. 【請求項6】 第2のインダクタと直列にコンデンサを
    接続して成る直列共振回路を備えたことを特徴とする請
    求項5記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 第2のインダクタと並列にコンデンサを
    接続して成る並列共振回路を備えたことを特徴とする請
    求項5記載の電源装置。
  8. 【請求項8】 第2のインダクタに順方向に直列に接続
    した第3のダイオードを備えたことを特徴とする請求項
    7記載の電源装置。
  9. 【請求項9】 接続経路の途中にコンデンサを挿入する
    とともに、接続経路の終点を第1のインダクタと負荷の
    接続点として成ることを特徴とする請求項1記載の電源
    装置。
  10. 【請求項10】 スイッチング素子と第2のダイオード
    を直接に接続するとともに、整流回路と接続経路の始点
    の間に第2のインダクタを挿入し且つ接続経路の途中に
    コンデンサを挿入して成ることを特徴とする請求項1記
    載の電源装置。
  11. 【請求項11】 スイッチング素子と第2のダイオード
    を直接に接続するとともに、整流回路と接続経路の始点
    の間に第2のインダクタとコンデンサを有する並列共振
    回路を挿入して成ることを特徴とする請求項1記載の電
    源装置。
  12. 【請求項12】 第2のインダクタに順方向に直列に接
    続した第3のダイオードを備えたことを特徴とする請求
    項11記載の電源装置。
  13. 【請求項13】 スイッチング素子と第2のダイオード
    を直接に接続するとともに、接続経路の途中に少なくと
    も第2のインダクタを挿入して成ることを特徴とする請
    求項1記載の電源装置。
  14. 【請求項14】 第2のインダクタと直列にコンデンサ
    を接続して成る直列共振回路を備えたことを特徴とする
    請求項13記載の電源装置。
  15. 【請求項15】 第2のインダクタと並列にコンデンサ
    を接続して成る並列共振回路を備えたことを特徴とする
    請求項13記載の電源装置。
  16. 【請求項16】 第2のインダクタに順方向に直列に接
    続した第3のダイオードを備えたことを特徴とする請求
    項15記載の電源装置。
  17. 【請求項17】 整流回路は交流電源の両端に各々中点
    が接続される一対の整流用ダイオードの直列回路を2組
    有して成り、各整流用ダイオードの直列回路と平滑コン
    デンサとを第2のインダクタと第2のダイオードの直列
    回路を介して接続し、整流回路と第2のダイオードの接
    続点を始点としスイッチング素子と第1のダイオードの
    接続点を終点とするとともに途中にコンデンサが挿入さ
    れた一対の接続経路を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の電源装置。
  18. 【請求項18】 一対の平滑コンデンサの接続点に交流
    電源の一方の出力端を接続するとともに、各平滑コンデ
    ンサと交流電源の他方の出力端の間に各々第2のインダ
    クタを介して整流回路を接続し、且つ接続経路の途中に
    コンデンサを挿入して成ることを特徴とする請求項1記
    載の電源装置。
  19. 【請求項19】 放電灯と、放電灯に印加される電圧の
    極性を反転させて放電灯を矩形波で点灯させる極性反転
    回路と、極性反転回路と並列に接続される第2のコンデ
    ンサとで負荷を構成して成ることを特徴とする請求項1
    乃至18記載の電源装置。
  20. 【請求項20】 放電灯と、放電灯に高周波電圧を印加
    するインバータ回路と、インバータ回路に並列に接続さ
    れる第2のコンデンサとで負荷を構成して成ることを特
    徴とする請求項1乃至18記載の電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010273501A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Nagasaki Univ 昇降圧スイッチング電源回路
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