JP4141848B2 - チャイルドシート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チャイルドシートに係り、特に車両のシートに着脱可能とするとともに、車両の衝突時等において幼児に加わる衝撃力を緩和することができるチャイルドシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、6才未満の乳幼児を乗用車に乗せるような場合にはチャイルドシートが使用される。特に、10kg未満の幼児をチャイルドシートに乗せる場合には、未だ首が据わっていないことから、チャイルドシートの座面部と背面部との角度を開いて仰向けに近い状態で保持するようにするとともに、チャイルドシートを車両の進行方向に対して後向きに保持し、幼児の体をベルトによりチャイルドシートに固定するようにしている。
【0003】
ところが、このような状態で車両が前方から衝撃を受けると、その反動により幼児が前方に移動されようとし、衝撃が肩ベルトを介して幼児の肩部分に集中する。特に、リクライニングを倒した状態、すなわち寝かした状態にすればするほど肩に対する負荷が増大するという問題がある。
【0004】
そこで、通常幼児を仰向けに近い状態に保持していても、車両の衝突時等においても幼児の体が受ける衝撃を緩和できるようなチャイルドシートも提案されている(特願2001−251306号参照)。
【0005】
図11は、上記幼児の体が受ける衝撃を緩和できるようなチャイルドシートの概略構成を示す図であり、車両用シート10の座部11と背部12とにチャイルドシート13が進行方向Aに対して後向きにシートベルト等で固定されている。このチャイルドシート13は、バケット状のチャイルドシート本体14を有しており、このチャイルドシート本体14には、チャイルドシート本体14に固定された回動軸15を中心として揺動可能な背面部16が設けられている。この背面部16の下端部には連結部17を介して座面部18が背面部16に対して回動可能に配設されている。また、この座面部18の前端部19はガイド20によって略前後方向にガイドされている。したがって、背面部16が回動軸15を中心として前後に回動すると、この背面部16に連結部17で連結された座面部18が、その前端部19がガイドされた状態で略前後方向に移動するようになっている。
【0006】
これら背面部16及び座面部18は、それぞれチャイルドシート本体14に設けられた付勢ばね21、22によって支持されており、通常の状態で、背面部16は垂直に対して角度θで傾斜し、座面部18は、連結部17より前端部19が高くなるように傾斜して保持されている。そして、背面部16と座面部18は、側面視略L字状に配置されている。
【0007】
また、連結部17には、他端がチャイルドシート本体14に支持された衝撃吸収機構23が連結されており、衝突時の強い衝撃が加わった時に作動するようになっている。
【0008】
このようなチャイルドシート13に、幼児が進行方向Aに対して後向きに座り、ベルト等で固定される。
【0009】
そこで、車両の衝突時等において慣性力Fが幼児にかかると、慣性力Fの作用点が回動軸15より下にあるため、図12に示すように、背面部16は付勢ばね21の押圧力と付勢ばね21の引っ張り力に抗して反時計回りに回動し、背面部16が立ち上がる。また、座面部18も連結部17を介して背面部16に引かれ、図12において、右方向に移動する。この際座面部18の前端部19は、ガイド20によってガイドされる。このように、慣性力Fによって背面部16が立ち上がるので、慣性力Fを幼児の背中全体で受けることになり、肩等の体の一部に負荷が集中することを防止することができる。また、車両の衝突時に大きな慣性力Fが幼児に加わると、衝撃吸収機構23が作動し、幼児に対する衝撃力を緩和減衰させることができる。この場合においては背面部16はさらに垂直方向に立ち上がり、その垂直に対する角度がθからθ’に小さくなる。このため、幼児はその慣性力Fを背中全体で受けることになり、肩等の体の一部に負荷が集中することを防止することができる。
【0010】
【特許文献1】
特願2001−251306号明細書
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のように衝撃吸収機構を設けたチャイルドシートは、衝撃吸収機構を内蔵しているので大型化してしまい、そのチャイルドシートをベビーカーに取付けてベビーカーのシートとして使用し得るようにした場合、ベビーカー自体を大型化しなければならない等の問題があり、さらに、衝撃吸収機構を内蔵しているのでリクライニング機能をもたせることが困難である等の問題がある。
【0012】
本発明は、このような点に鑑み、衝撃吸収作用を行わせることができるとともに、チャイルドシート本体を軽量に且つコンパクトな構造にでき、ベビーカーにも容易に取り付けることができるチャイルドシートを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、車両のシートに装着可能としたチャイルドシートにおいて、車両のシートに取付可能な受台ベースと、その受台ベースに着脱可能なチャイルドシート本体とを有し、前記受台ベースに、上記チャイルドシート本体に対してその前面側から後面側に向かう衝撃力が加わった時に上記衝撃力を緩和する衝撃吸収機構を設け、上記衝撃吸収機構は、受台ベースに設けられ左右方向に延びる複数列のラッチ歯と、上記チャイルドシート本体に対してその前面側から後面側に向かう衝撃力が加わった時に後方にスライドし、上記ラッチ歯に係合するラッチ爪が設けられたスライダーとを有し、前記チャイルドシート本体を上記スライダーに係合保持させるとともに、チャイルドシート本体の背面部を受台ベースに軸支持固定し、チャイルドシート本体の下面に一対の嵌合突部が設けられ、スライダーの上面に上方に開口する一対のシート係合部が設けられ、チャイルドシート本体の下面の各嵌合突部が、スライダー上面の対応するシート係合部に上方から着脱自在に係合することを特徴とする。
【0014】
請求項2に係る発明は、車両のシートに装着可能としたチャイルドシートにおいて、車両のシートに取付可能な受台ベースと、その受台ベースに着脱可能なチャイルドシート本体とを有し、前記受台ベースに、上記チャイルドシート本体に対してその前面側から後面側に向かう衝撃力が加わった時に上記衝撃力を緩和する衝撃吸収機構を設け、チャイルドシート本体の背面部は座面部に対して揺動可能に装着されており、その座面部に対する背面部の傾斜角度が選択的に変更調整可能としてあり、チャイルドシート本体の座面部におけるアームレスト部の上面には、前後方向に複数個のリクライニング調節用穴が形成されており、チャイルドシート本体の背面部の後面に沿って上下移動可能に設けられたリクライニング差込棒の先端部を、上記リクライニング調節用穴に選択的に係合させることにより、背面部の傾斜角度を選択的に変更固定可能としてあり、上記リクライニング差込棒には、上記チャイルドシート本体を受台ベースに取り付けた場合に、そのリクライニング差込棒の先端部をリクライニング調節用穴から解除し、背面部の傾斜角度を無段階に変化可能な状態にするリクライニング機能解除装置が設けられていることを特徴とする。
【0018】
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、上記リクライニング機構解除装置は、チャイルドシート本体の背面部に揺動可能に装着され上記リクライニング差込棒に連結されたリクライニング解除レバーを有し、そのリクライニング解除レバーに、上記チャイルドシート本体を受台ベースに取り付けた場合にその受台ベースに当接し、上記リクライニング解除レバーをリクライニング調節用穴から解除方向に揺動させる係合部が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、受台ベースには、チャイルドシート本体の背面部に設けられた背面固定ピンを係合する背面着脱用溝穴が形成されており、その背面着脱用溝穴には背面着脱用溝穴に係合された背面固定ピンの固定・解除を行う軸支持固定・解除レバーが設けられていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のチャイルドシートの斜視図であり、受台ベース31上にチャイルドシート本体32が着脱可能に装着されている。上記受台ベース31は、図3に示すように、チャイルドシート本体32の座面部を支持する底板部31aと、この底板部31aの後部から斜め上方に立ち上がった傾斜部31bとを有している。上記底板部31aの左右側縁部には、この受台ベース31を車両のシートに固定するためのベルト通し33a、33bが設けられ、さらに傾斜部31bの裏面側にも図示しないベルト通しが設けられており、車両のシートに設けられているベルトBを上記ベルト通し33a等に挿通することにより、受台ベース31を車両のシートに固定するようにしてある。
【0021】
上記受台ベース31の底板部31aには、その上面に複数の左右方向に延びるラッチ歯34が前後方向に配列されている。また、上記ラッチ歯34の上面側には、上記ラッチ歯34に係合するラッチ爪を有するスライダー35がガイドロッド36に沿って前後方向に移動可能に配設されている。そのスライダー35には、その上面側にチャイルドシート本体32に設けられた後述する嵌合突部が係合されるシート係合部37が形成されており、そのスライダー35は保持ばね38により受台ベース31の前端側に付勢されている。一方、上記傾斜部31bの左右両側縁には、上下方向に延びる側壁39が形成されており、その側壁39にはチャイルドシート本体32に設けられた後述する背面固定ピンが係合する背面着脱用溝穴40が設けられている。
図4は、チャイルドシート本体32の底面側及び裏面側から見た斜視図であり、上記チャイルドシート本体32の座面部41の後部には背面部42が揺動可能に装着されている。上記背面部42の左右両側には幼児の頭部を保護する保護側壁42aが突設されており、その保護側壁42aの前端下部に逆U字状のハンドル43が揺動固定可能に装着されている。上記両保護側壁42aにはその外側面に断面逆U字状に屈曲形成された屈曲部42bが形成されており、上記チャイルドシート本体32を前記受台ベース31に装着した時、上記屈曲部42bが受台ベース31の側壁39に嵌合されるようにしてある。そして、上記屈曲部42b内に前記受台ベース31の背面着脱用穴溝40に係合する背面固定ピン44が設けられている。
【0022】
また、上記背面部42の後面には座面部41と背面部42との角度を固定調節するための背座角度固定装置45が設けられている。すなわち、上記背面部42の後面には、図5に拡大して示すように、その左右両側部にリクライニング差込棒46が上下摺動可能に配設されており、そのリクライニング差込棒46に突設された突起部47がそれぞれ伝達リンク48の長穴49に係合され、上記左右の伝達リンク48がリクライニングレバー50に連結されている。また、背面部42には三角形状のリクライニング無段階解除レバー51が軸52により枢着されており、そのリクライニング無段階解除レバー51の下方の隅角部がピン53により前記リクライニング差込棒46に枢着されている。また、上記リクライニング無段階解除レバー51の上方の隅角部には、チャイルドシート本体32を受台ベース31に装着した時、上記受台ベース31に当接して上記リクライニング無段階解除レバー51を揺動させる解除操作突起部54が側方に突設されている。なお、図中符号55は上記リクライニング差込棒46を常時突出方向に付勢するスプリングである。
【0023】
一方、座面部41のアームレスト56の上面には、上記リクライニング差込棒46と対向する位置に、複数個のリクライニング調節用穴57が長手方向に配設されており、上記リクライニング調節用穴57にリクライニング差込棒46の先端に設けられた差込ピン46aが選択的に挿脱されるように構成されている。
【0024】
しかして、図5の状態において、リクライニングレバー50を上方に引き上げると、伝達リンク48、突起部47を介してリクライニング差込棒46が上方に移動され、リクライニング差込棒46の先端に設けられた差込ピン46aがリクライニング調節用穴57から引き抜かれる。そこで、背面部42を前後に揺動させ、リクライニングレバー50を離してリクライニング差込棒46を他のリクライニング調節用穴57に係合させることにより、座面部41と背面部42とのなす角度を変更・固定することができ、リクライニング操作を行うことができる。
【0025】
また、図4に示すように、チャイルドシート本体32における座面部41の下面には、前記受台ベース31に設けられたスライダー35のシート係合部37に係合する左右方向に延びる嵌合突部60が設けられている。
【0026】
そこで、受台ベース31にチャイルドシート本体32を装着する場合には、図6に示すように、車両のシートにシートベルト34によって受台ベース31を固定し、その受台ベース31に設けられたスライダー35のシート係合部37に、チャイルドシート本体32の嵌合突部60を係合させるとともに、チャイルドシート本体32の屈曲部42b内に設けられた固定ピン44を上記前記受台ベース31の背面着脱用穴溝40に係合し固定する。
【0027】
ところで、図3及び図7に示すように、上記受台ベース31の左右の側壁39内には、前記背面着脱用溝穴40と対応する位置に、チャイルドシート本体32の背面部42を固定する軸支持固定機構が設けられている。すなわち、受台ベース31の左右の側壁39内には、解除ハンドル61により作動される解除レバー62が配設されている。上記解除レバー62には上記背面着脱用溝穴40の軸線に直交する方向に延びる長穴63が設けられており、その長穴63に上記側壁39から突設されたピン64が挿入係合され、上記解除レバー62の先端部が背面着脱用溝穴40を横切る方向に摺動可能としてある。また、上記解除レバー62の先端部と対応する位置には、インジケータ兼用のイジェクター65が設けられている。
しかして、上述のように、チャイルドシート本体32を受台ベース31に装着し、チャイルドシート本体32の固定ピン44を、図8(a)に示すように、背面着脱用溝穴40内に挿入すると解除レバー62が後退し、固定ピン44が背面着脱用溝穴40内に完全に挿入されると、図8(b)に示すように、解除レバー62が復元し、固定ピン44が解除レバー62によって背面着脱用溝穴40内に固定され、同時に上記固定ピン44によりイジェクター65が作動され、チャイルドシート本体32の固定ピン44が背面着脱用溝穴40内に固定されていることが表示される。一方、解除ハンドル61により解除レバー62をばね66に抗して引き上げると、固定ピン44の固定が解除され、チャイルドシート本体32を受台ベース31から取り外すことができる。
【0028】
車両のシートに取り付けられているチャイルドシートは、車両の進行方向に対して後向きになるようにしてあり、シートベルト34によって車両のシートに固定された受台ベース31におけるスライダー35のシート係合部37に、チャイルドシート本体32の嵌合突部60が係合されるとともに、チャイルドシート本体32の屈曲部42b内に設けられた固定ピン44が前記受台ベース31の背面着脱用穴溝40に係合固定されている。このようなチャイルドシートの状態を図1に示す。
【0029】
ところで、上述のようにチャイルドシート本体32を受台ベース31に装着すると、受台ベース31の傾斜部31bがリクライニング無段階解除レバー51に設けられた解除操作突起部54に当接し、リクライニング無段階解除レバー51が図9(a)の状態から図9(b)のように反時計方向に揺動され、リクライニング差込棒46が上動されて差込ピン46aがリクライニング調節用穴57から離脱され、背座角度が無段階に変化可能な状態となる。
【0030】
そこで、上記チャイルドシートに幼児を乗せている場合、車両の事故等によりチャイルドシートに大きな慣性力Fが発生すると、チャイルドシート本体32の座面部41がスライダー35とともにラッチ歯34の表面に沿ってスプリング38に抗して背面部42方向に移動し、その衝撃が緩衝されるとともに、図2に示すように、その座面部41の移動により背面部42の傾斜が大きくなり、スライダー35に設けられたラッチ爪とラッチ歯34との係合により、より垂直方向に立ち上がった状態に保持される。したがって、上記慣性力を幼児の背中全体で受けることとなり、肩等の一部に負荷が集中することが防止される。
【0031】
一方、チャイルドシート本体32を受台ベース31から取り外すことにより、図10に示すように、ベビーカーに取り付け、チャイルドシート本体32をベビーカーのシートとして使用することができ、また、上記チャイルドシート本体32を幼児を寝かせたまま移動するためのキャリーとしても使用することができる。
【0032】
チャイルドシート本体32をベビーカーのシートとして使用する場合には、リクライニングレバー50の操作により、リクライニング差込棒46の差込ピン46aが係合するリクライニング調節用穴57を選択することにより、リクライニング角度を選択することができ、リクライニング機能を活かせることができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、車両のシートに取付可能な受台ベースに対してチャイルドシート本体を着脱可能とし、上記受台ベースに、上記チャイルドシート本体に対してその前面側から後面側に向かう衝撃力が加わった時に上記衝撃力を緩和する衝撃吸収機構を設けたので、幼児に加わる衝撃力を効果的に緩和することができるとともに、チャイルドシート本体自体を軽量且つコンパクトな構造にすることができ、チャイルドシート本体のみをキャリーとして使用したり、或いはベビーカーのシートとして使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるチャイルドシートの斜視図。
【図2】本発明のチャイルドシートにおいて、衝撃により背面部が立ち上がった状態を示す斜視図。
【図3】受台ベースの概略構成を示す斜視図。
【図4】チャイルドシート本体の構成を示す斜視図。
【図5】座面部と背面部との角度を固定調節するための背座角度固定装置部の拡大図。
【図6】受台ベースへのチャイルドシート本体の取付作動説明図。
【図7】チャイルドシート本体の背面部を固定する軸支持固定機構の構成を示す図。
【図8】軸支持固定機構の作動説明図。
【図9】(a)、(b)は、リクライニング無段階解除レバーによるリクライニング差込棒の作動説明図。
【図10】チャイルドシート本体のベビーカーへの取付動作を示す図。
【図11】先行技術におけるチャイルドシートの概略側面図。
【図12】図11に示すチャイルドシートに衝撃が加わった状態を示す概略側面図。
【符号の説明】
31 受台ベース
32 チャイルドシート本体
33a、33b ベルト通し
34 ラッチ歯
35 スライダー
37 シート係合部
38 保持ばね
39 側壁
40 背面着脱用溝穴
41 座面部
42 背面部
43 バンド
44 背面固定ピン
45 背座角度固定装置
46 リクライニング差込棒
47 突起部
48 伝達リンク
50 リクライニングレバー
51 リクライニング無段階解除レバー
54 解除操作突起部
56 アームレスト
57 リクライニング調節用穴
60 嵌合突部
61 解除ハンドル
62 解除レバー
65 インジェクター

Claims (4)

  1. 車両のシートに装着可能としたチャイルドシートにおいて、車両のシートに取付可能な受台ベースと、その受台ベースに着脱可能なチャイルドシート本体とを有し、前記受台ベースに、上記チャイルドシート本体に対してその前面側から後面側に向かう衝撃力が加わった時に上記衝撃力を緩和する衝撃吸収機構を設け
    上記衝撃吸収機構は、受台ベースに設けられ左右方向に延びる複数列のラッチ歯と、上記チャイルドシート本体に対してその前面側から後面側に向かう衝撃力が加わった時に後方にスライドし、上記ラッチ歯に係合するラッチ爪が設けられたスライダーとを有し、前記チャイルドシート本体を上記スライダーに係合保持させるとともに、チャイルドシート本体の背面部を受台ベースに軸支持固定し、
    チャイルドシート本体の下面に一対の嵌合突部が設けられ、スライダーの上面に上方に開口する一対のシート係合部が設けられ、チャイルドシート本体の下面の各嵌合突部が、スライダー上面の対応するシート係合部に上方から着脱自在に係合することを特徴とする、チャイルドシート。
  2. 車両のシートに装着可能としたチャイルドシートにおいて、車両のシートに取付可能な受台ベースと、その受台ベースに着脱可能なチャイルドシート本体とを有し、前記受台ベースに、上記チャイルドシート本体に対してその前面側から後面側に向かう衝撃力が加わった時に上記衝撃力を緩和する衝撃吸収機構を設け
    チャイルドシート本体の背面部は座面部に対して揺動可能に装着されており、その座面部に対する背面部の傾斜角度が選択的に変更調整可能としてあり、
    チャイルドシート本体の座面部におけるアームレスト部の上面には、前後方向に複数個のリクライニング調節用穴が形成されており、チャイルドシート本体の背面部の後面に沿って上下移動可能に設けられたリクライニング差込棒の先端部を、上記リクライニング調節用穴に選択的に係合させることにより、背面部の傾斜角度を選択的に変更固定可能としてあり、
    上記リクライニング差込棒には、上記チャイルドシート本体を受台ベースに取り付けた場合に、そのリクライニング差込棒の先端部をリクライニング調節用穴から解除し、背面部の傾斜角度を無段階に変化可能な状態にするリクライニング機能解除装置が設けられていることを特徴とする、チャイルドシート。
  3. 上記リクライニング機構解除装置は、チャイルドシート本体の背面部に揺動可能に装着され上記リクライニング差込棒に連結されたリクライニング解除レバーを有し、そのリクライニング解除レバーに、上記チャイルドシート本体を受台ベースに取り付けた場合にその受台ベースに当接し、上記リクライニング解除レバーをリクライニング調節用穴から解除方向に揺動させる係合部が設けられていることを特徴とする、請求項記載のチャイルドシート。
  4. 受台ベースには、チャイルドシート本体の背面部に設けられた背面固定ピンを係合する背面着脱用溝穴が形成されており、その背面着脱用溝穴には背面着脱用溝穴に係合された背面固定ピンの固定・解除を行う軸支持固定・解除レバーが設けられていることを特徴とする、請求項1または2記載のチャイルドシート。
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