JP4141671B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、可燃性冷媒を用い、冷媒漏れ検知手段を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オゾン層保護や地球温暖化問題に対する関心が世界的に高まっており、冷蔵庫やエアコン等の冷凍サイクルに使用されている冷媒の改善が求められている。現在では、市販されている冷蔵庫の大多数はHFC(ハイドロフルオロカーボン)冷媒を冷媒として使用しているが、HFC冷媒は地球温暖化係数が依然として高いため、将来の冷媒として、オゾン層破壊がなく、地球温暖化係数の低いHC(ハイドロカーボン)冷媒の使用が検討されている。
【0003】
しかしながら、HC冷媒は可燃性を有するため、冷媒漏れが生じた場合は火災に発展する可能性も考えられる。従って、HC冷媒を使用する場合は、搬送時の衝撃や製造不良等で例え冷媒漏れが生じたとしても火災等の問題がない安全性を確保する必要があり、例えば、特開平9−14811号には、蒸発器の入口と出口に温度センサあるいは圧力センサを配置し、温度差あるいは圧力差と予め設定記憶された値との比較から冷媒漏れの有無を判断する構成が示されており、特開平9−329386号では、蒸発器周辺に冷媒漏れ検出器を設け、冷媒漏れを検出した場合には除霜水の排水を兼ねた連通孔を通して漏れた冷媒を空気とともに強制的に外部に排出する構成等が考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、蒸発器の入口側と出口側の2個所にセンサを配置することはコストの増大を招くとともに組立作業が煩雑となり、また、従来の技術では冷媒漏れ箇所が冷凍サイクルの低圧側か高圧側かが特定できないため、修理に多くの時間を要することにもなる。さらに頻繁な扉開閉や比較的温度の高い食品の大量投入等があった場合には蒸発器温度や冷媒圧力が変化し、かつ判断要素が温度あるいは圧力のいずれか一つであるため、冷媒漏れ判断を誤る場合があった。
【0005】
また、冷媒漏れの判断を冷媒漏れ検出器で行っていたため、冷媒が漏れていても所定以上の濃度に達してからでないと冷媒漏れを検出できないことになる。言い換えると、冷媒漏れ検出器で漏れを検出するためにはある程度の漏洩速度が必要となる。
【0006】
一般に、冷媒漏れ事故の状況としては、搬送等の衝撃で生ずる冷媒配管の亀裂からの急激な漏洩、あるいはピンホールによるスローリークがあるが、現実の発生数としては後者の場合がほとんどである。つまり、スローリークでは庫内に漏洩冷媒が存在しても扉開閉時に庫外へ流出するため、検出可能な濃度に達しない場合が多く、その結果、冷媒漏れを検出することができずに運転を継続すると圧縮機の故障を招くという問題が考えられ、また、冷媒漏れ検出器は高価であり、コストが増大するという課題があった。
【0007】
本発明の目的は、可燃性冷媒を使用する冷蔵庫において、コストアップを抑えて冷媒漏れ判断の誤りを防ぐとともに、冷媒漏れの際は、漏れ個所が高圧側か低圧側かを特定し、安全性にも優れた冷蔵庫を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、圧縮機と、凝縮器と、絞り機構と、蒸発器と、アキュームレータとを順次接続し可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルと、前記蒸発器により冷却された冷風を庫内に送る冷却ファンと、前記可燃性冷媒が漏れたことを検知する冷媒漏れ検知手段とを具備し、前記冷媒漏れ検知手段は、前記蒸発器の冷媒配管又はその近傍に温度センサを設け、前記圧縮機停止中の前記温度センサにより検知した温度が所定値以上に上昇した場合は冷凍サイクルの低圧側から可燃性冷媒が漏れていると判断するものであることを特徴とするものである。
【0009】
この構成によって、庫内側配管にピンホ−ル、亀裂等の冷媒漏れ箇所が発生した場合、圧縮機停止中における蒸発器入口温度の上昇により、冷媒漏れ発生箇所が冷凍サイクルの低圧側であることを検知できるとともに、漏出冷媒が爆発下限濃度に達する前に検知することができるので速やかに安全対応をすることができる。
【0010】
また、検知手段は温度センサを一箇所に設置するだけでよいので、製造性に優れているとともにコストの増大も最小限に抑えることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、圧縮機運転時において、温度センサにより検知した温度が所定値以下に低下した場合は冷凍サイクルの高圧側から可燃性冷媒が漏れていると判断するものであることを特徴とする。
【0012】
この構成によって、圧縮機運転時の蒸発器温度が所定値以下になると冷媒漏れを検知することができるので、もって安全対応が速やかに行うことができるとともに、漏れ発生箇所が高圧側であることを検知できるので、発生箇所等の特定を速やかに行うことができ修理時間を縮減させることができる。
【0013】
また、検知手段は温度センサを一箇所に設置するだけでよいので、製造性に優れているとともにコストの増大も最小限に抑えることができる。
請求項3の発明によれば、前記冷媒配管は、前記蒸発器の入口側であるため、冷媒配管の温度変化による冷媒漏れ判断を正確なものとすることができる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の冷蔵庫において、圧縮機が連続運転を継続している場合、所定時間毎に前記圧縮機を停止させるものである。
【0015】
この構成によって、一定時間毎に圧縮機停止中における蒸発器入口の温度上昇の有無を確認でき、迅速かつ正確に冷媒漏れの判断が可能となる。
【0021】
請求項5記載の発明は、蒸発器を配置した冷却室の底部に、庫外側と連通する連通口を設け、冷媒漏れ検知手段より前記可燃性冷媒が漏れていると判断した際に、前記冷却ファンを停止状態とするものである。
【0022】
この構成によって、庫内に漏洩冷媒が存在しても、冷媒漏れの検知により庫内ファンは停止し空気より重い漏洩冷媒は連通口から流出する。そのため、扉を開閉した時に爆発濃度範囲内の冷媒が室内に流出し、外部要因で発火等が発生する危険性を抑えることができる。
【0023】
請求項6の発明は、冷媒漏れ検知手段より可燃性冷媒が漏れていると判断した際は、圧縮機及び所定の電気部品の駆動を停止するものであり、この構成によって、庫内及び機械室に発火元となる可能性がある圧縮機又は電気部品をその駆動を停止するので、安全性が向上する。
【0024】
請求項7の発明は、冷媒漏れ検知手段より可燃性冷媒が漏れていると判断した際は、所定時間後に警報等の報知を行うものであり、この構成によって、冷媒が自然に拡散し、冷蔵庫周囲の濃度が低下してから警報を発するため、警報時にユーザがあわてて電源コンセントの再投入や扉開閉を行っても発火する危険性を少なくできる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の構成を具体的に説明する。第3図は本発明の実施の1形態を示す冷蔵庫の縦断面図であり、第4図は同冷蔵庫の冷凍サイクルの概略図である。
【0026】
1は冷蔵庫本体を示しており、断熱箱体2と内箱3で形成し、内部を冷蔵室4、野菜室5及び冷凍室6に区画し、それぞれ独立した開閉扉20〜22を有している。野菜室5の背面には蒸発器7と冷却ファン8が配置され、圧縮機11と同期して運転する。そして、冷蔵室4の背面には、冷気を冷蔵室4と野菜室5内に供給するための冷気循環ダクト9を備え、冷気の量を調節するダンパ25が設けられている。
【0027】
冷蔵庫本体1の背壁下部に位置する機械室10には、第4図に示す冷凍サイクルを構成する圧縮機11、凝縮器12がそれぞれ配置され、この冷凍サイクルには冷媒としてイソブタン等の可燃性であるHC冷媒を封入している。また、温度センサ16は、蒸発器7の入口側の配管に設置している。圧縮機11から吐出された冷媒は、凝縮器12、キャピラリチューブ13、蒸発器7およびアキュームレータ14を通った後、再び圧縮機11に戻るように構成しており、冷却ファン8の運転によって蒸発器7で冷却された冷気を供給することで、冷蔵室4、野菜室5及び冷凍室6を冷却する。
【0028】
冷蔵室4及び冷凍室6には、制御ブロック図である図5に示すように、各室内の温度を検知する冷凍室用センサ(以下、Fセンサという)50、及び冷蔵室・野菜室用センサ(以下、Rセンサという)51をそれぞれ設けている。冷蔵室4及び野菜室の冷却は、Rセンサ51からの出力値に基づき、マイコン60で予め定められた設定温度より高いと判断すると圧縮機11が駆動する。
【0029】
冷気は冷却ファン8によって冷凍室6へ送られ、冷蔵室4と野菜室5へはダンパ25を開放して冷気循環ダクト9から供給される。また、冷蔵室4と野菜室5の庫内温度が設定温度より低くなると、ダンパ25を閉じて庫内への冷気供給を停止し、庫内の温度調節を行っている。そして冷凍室6は、Fセンサ50からの出力値が予め定められた設定温度より低くなると圧縮機11を停止し、その後温度上昇により設定温度より高くなると圧縮機11を起動させる。設定温度は外気温センサ52や操作パネル等の温度調節装置55により調節できるようにすることが好ましい。
【0030】
この様に、各センサの出力値と設定温度に基づいて、圧縮機11が運転と停止を繰り返し、庫内温度を調節して通常運転を行っている。
【0031】
蒸発器7は、圧縮機11の運転積算時間や各扉の開閉数のカウントにより、所定の時間や開閉数に達した場合に蒸発器7の下方に設けられた除霜ヒータ23に通電して除霜運転に入る。除霜運転中は、圧縮機11や冷却ファン8を停止させ、アキュームレータ14の近傍に設けた除霜センサ(以下、Dセンサという)53の出力値をマイコン60に送る。除霜運転の終了は、予め定められた設定温度、例えば3℃より出力値が高くなると、蒸発器7の着霜が完全に融解されたと判断し、除霜ヒータ23の通電を遮断する。
【0032】
次に、図6に基づいて、冷媒漏れが無い正常運転の状態から、冷凍サイクルの低圧側に冷媒漏れが発生した場合における蒸発器の温度変化及び冷媒の圧力変化について説明する。
【0033】
上記冷凍サイクルに封入した冷媒は可燃性のイソブタン(R600a)を用いており、圧縮機11は、通常時、蒸発器7の温度が−28℃まで低下したときに運転を停止し、−10℃まで上昇したときに起動するよう制御されている。
【0034】
このとき、圧縮機11の運転時の停止直前における冷媒吐出圧力(Pd)はおよそ0.45MPaであり、停止時には0.11MPaとなる。また圧縮機への吸込圧力(Ps)は運転時には0.05MPa程度となり、停止時には0.11MPaでPdとバランスする。なお、大気圧はおよそ0.1MPaであり、イソブタンの沸点は−11℃である。
【0035】
したがって、圧縮機11の運転中における蒸発器7を含む冷凍サイクルの低圧側の圧力は大気圧以下となり、この低圧側の冷媒配管にピンホール、亀裂が生じた場合には、冷媒は漏れることなく逆に外部空気を吸い込むことになり、この過程では冷媒の漏出は発生しないものである。そして、空気吸い込みを繰り返す過程で、冷凍サイクル内の圧力は徐々に上昇することになり、配管内の圧力が大気圧以上になった時点で冷媒が外方へ漏出するのである。
【0036】
図6中、Aの時点で冷凍サイクルの低圧側にφ0.1mmのピンホールに相当する冷媒漏れ原因が生じた場合、漏洩直後の圧縮機停止時には、冷媒圧力に特に変化はないが、蒸発器7の入口側温度は約5K上昇する。圧縮機が起動した場合は、吐出側の冷媒圧力は約0.07MPa上昇し、吸込側圧力も若干上昇する。圧縮機11運転中の蒸発器7の出口側温度は約3K上昇するが、入口側温度は1K低下する。
【0037】
その後は、圧縮機11の運転、停止を繰り返すごとに、運転時における冷凍サイクルの吐出側冷媒圧力は著しく上昇し、吸込側の圧力も若干上昇していく。また、蒸発器7の出口側温度は、圧縮機の運転、停止を繰り返すごとに上昇していき、入口側温度のオンとオフの幅は大きくなって、圧縮機の停止時に著しく上昇し、運転時に大きく低下していく。
【0038】
次に、図7に基づいて、冷媒漏れが無い正常運転時から冷凍サイクルの高圧側に冷媒漏れが発生した場合における蒸発器温度及び冷媒圧力変化を説明する。
【0039】
圧縮機11の運転中および停止時における蒸発器7の入口と出口温度および冷媒圧力Pd、Psは前述のとおりであり、低圧側とは逆に圧縮機11の運転中における高圧側配管の圧力は大気圧以上であるから、この部分にピンホール、あるいは亀裂が発生した場合には、冷媒は即漏洩することになる。
【0040】
図7中、Aの時点で、冷凍サイクルの高圧側にφ0.1mmのピンホールに相当する冷媒漏れが発生した場合、漏洩直後の圧縮機停止時には冷媒圧力に変化はないが、圧縮機11を運転させると、冷媒漏れが生じているため冷凍サイクルの負荷は低くなり、吐出側の圧力は約0.42MPaに低下し、吸込側の圧力も0.05MPaに減少する。そして、蒸発器7の出口側温度は約3K上昇するとともに、入口側温度は約1K下降する。
【0041】
その後、圧縮機の運転停止を繰り返すごとに、吐出側の圧力は徐々に下降し、吸込側の圧力も若干下降していく。蒸発器7の出口側温度は、圧縮機の運転、停止を繰り返すごとに上昇し、入口側温度はアンダーチャージ現象により大きく低下していく。
【0042】
図8に基づいて、冷媒漏洩における圧縮機11の入力値(W)の変化について説明する。冷凍サイクルの低圧側で冷媒漏洩が発生すると、圧縮機の入力値は徐々に増加していく。これは冷媒配管内に空気を吸込むことにより、圧縮機11の負荷が大きくなっていくためである。逆に高圧側に冷媒漏れが発生している場合は、入力値が低下していく。これは、漏洩によりサイクル内の冷媒量が減少することにより、圧縮機11にかかる負荷が少なくなるためである。
【0043】
<実施例1>
ここで、本発明に係る1実施例を説明する。圧縮機11の停止中における温度センサ16で検知した蒸発器7の入口温度が予めマイコン60で設定している上限値以上に上昇した場合は、冷凍サイクルの低圧側から冷媒漏洩が発生していると判断するものである。
【0044】
圧縮機11が停止すると、冷凍サイクル中の低圧側である蒸発器7には高圧側の凝縮器から冷媒が流入し、蒸発器入口温度は−10℃程度まで上昇する。しかしながら、低圧側、例えば蒸発器の出口部に冷媒漏れが発生し、漏洩部から空気を吸い込むことで冷凍サイクル内の圧力が上昇すると、高圧側から流入する冷媒量が増加し、さらに圧力が上昇する。
【0045】
その結果、圧縮機11の停止時における蒸発器7の入口温度は徐々に上昇していくため、蒸発器7の入口温度の上限値を5℃に設定し、5℃以上になれば、低圧側に冷媒漏れ箇所が存在すると判断する。
【0046】
上記の構成により、庫内側配管にピンホ−ルや亀裂等の冷媒漏れ箇所が発生した場合、圧縮機停止中における蒸発器入口温度の上昇により、冷媒漏れ発生箇所が低圧側であることを検知できるとともに、漏出冷媒が爆発下限濃度に達する前に検知することができるので速やかに安全対応をすることができる。
【0047】
また、検知手段は温度センサを一箇所に設置するだけでよいので、製造性に優れているとともにコストの増大も最小限に抑えることができる。
【0048】
<実施例2>
圧縮機11の運転中における蒸発器11の入口温度が設定下限値以下に低下した場合は、冷凍サイクルの高圧側から冷媒漏洩が発生していると判断するものである。
【0049】
高圧側に冷媒漏洩個所が発生すると、前記実施例1のように空気を吸い込むことはなく、配管内の冷媒は大気に放出されるため、冷凍サイクルは冷媒不足状態となり、圧縮機11の運転中は、蒸発器11の入口温度が低下し、出口温度は上昇する傾向を示す。
【0050】
そこで、例えば蒸発器7入口温度の下限値を−40℃に設定し(通常は約−30℃)、この値以下の温度を検知した場合は高圧側に冷媒漏れ箇所が存在すると判断する。この場合さらに、圧縮機11の停止時に、蒸発器7の入口温度が上限値、例えば、5℃未満である条件を加えるとより確実に高圧側で漏洩していることが判断できる。
この構成によって、圧縮機運転時の蒸発器温度が所定値以下に低下すると冷媒漏れを検知することができるので、もって安全対応が速やかにおこなうことができる。また、漏洩発生箇所が高圧側であることを検知できるので、修理時における漏れ発生箇所等の特定に要する時間を縮減することができる。
【0051】
また、検知手段は温度センサを一箇所に設置するだけでよいので、製造性に優れているとともにコストの増大も最小限に抑えることができる。
【0052】
<実施例3>
圧縮機11の連続運転が継続している場合、所定時間毎に圧縮機を停止させるものである。つまり低圧側からの冷媒漏れを蒸発器7の入口温度の上限値で判定する場合、圧縮機11が停止中であることが条件となる。
【0053】
しかし、庫内負荷が増大し、庫内冷却が圧縮機の停止条件に達しない場合は、冷却運転が継続するため蒸発器入口温度の上限値であるオン点は測定できないこととなる。
【0054】
従って、例えば冷却運転が10時間継続した場合は圧縮機11を強制的に停止させ、冷媒漏れを確認する運転モードとする。よって停止中に上昇する蒸発器7の入口温度の検知により確実に冷媒漏洩を検知することができる。
【0055】
<実施例4>
圧縮機11運転中の蒸発器入口温度と圧縮機11の入力値から冷媒漏れの判断を行い、蒸発器7の入口温度が設定値、例えば、停止時に5℃以上、又は冷却時に−40℃以下となり、圧縮機11の入力値が低下傾向であれば冷凍サイクルの高圧側からの冷媒漏れと判定し、入力値が増加傾向であれば低圧側からの漏れと判定するものである。
【0056】
低圧側、高圧側のいずれからの冷媒漏れであっても圧縮機11の運転中は、低圧側に冷媒漏れ箇所が存在すると配管内に空気を吸込み、圧力が上昇して、これに伴い圧縮機入力は増加するが、前述したように圧力が所定以上に上昇すると冷媒の漏出が始まり、冷媒がある程度漏出すると圧縮機11の仕事量が減り入力は低下する。
【0057】
そこで、蒸発器入口温度が下限値以下となった場合は、冷媒漏れがあると判定し、入力の推移を検知する。この入力推移は過去の2〜3サイクルの入力と現在の入力を比較することで判断できる。従って入力が増加傾向であれば、図8に示すグラフパターンから、冷媒漏れは低圧側で発生していると断定できる。
【0058】
一方、高圧側に冷媒漏れ箇所が存在すると冷媒は大気に放出され、圧力が低下し、これに伴い入力は低下する。そこで、蒸発器入口温度が下限値を超えた場合は、冷媒漏れがあると判定して入力の推移を検知し、入力が低下傾向であれば冷媒漏れは高圧側で発生していると断定できる。
【0059】
<実施例5>
蒸発器7の入口温度の下限値を蒸発器の入口と出口の温度差で判定するものである。つまり蒸発器7の出口側にも温度センサ16’を設けて、入口側の温度センサ16及び温度センサ16’の出力差に基づいて冷媒漏洩が発生していると判断するものである。
【0060】
この構成によれば、温度の高い大量の食品を投入した場合等、庫内温度の上昇を検知して圧縮機が強制冷却運転を行うことで、蒸発器の入口温度が通常より低下することがあっても、この時の蒸発器出口温度は低下傾向を示すため、冷媒漏れ時に蒸発器出口温度が上昇するパターンとは異なる。これにより、蒸発器入口出口温度差で冷媒漏れを検知すれば更に検知精度を高めることができ、冷媒漏れ判断の誤りを防ぐことができる。
【0061】
<実施例6>
蒸発器7の出口側に設けた温度センサ16’をアキュームレータ13に設けたDセンサ53と兼用するものである。上記の構成であれば、冷媒漏洩検知のために別途追加する温度センサは1つでよいのでコストアップを防ぐことができ、高い精度での冷媒漏れ検知ができる。
【0062】
<実施例7>
蒸発器7を配置した冷却室の底部に、庫外側と連通する連通口17を設け、冷媒漏れを検知した場合は冷却ファン8の運転を停止するものである。
【0063】
庫内で冷媒漏れが発生すると、空気より重い漏洩冷媒は庫内の底部に滞留することになる。この時に冷却ファン8を運転すると空気と混合して各冷却室に拡散することになる。
【0064】
冷凍サイクル内に充填されている冷媒量が少ない場合は冷蔵室4、冷凍室6及び野菜室5に拡散することで、全冷媒量が庫内に漏れたとしても、その濃度は爆発下限に達しない場合があるが、本実施形態のように蒸発器が1つの冷凍サイクルの場合では、比較的冷媒充填量は多くなるため、冷却ファン8を運転して各冷却室に漏洩冷媒を拡散させると、全冷却室の濃度が爆発範囲内に達することがある。
【0065】
そこで、冷媒漏れを確認したら冷却ファン8を停止して空気との混合を避け、連通口17から外部へ自然に流出させる。よって冷媒漏洩後でもより安全性が保たれる。
【0066】
<実施例8>
冷媒漏れを検知した場合の警報等の報知は冷媒漏れ検知から所定時間後に行うものである。
【0067】
漏れ直後の冷蔵庫周囲の漏れ冷媒は高濃度であるため、その濃度は爆発範囲内に達している場合がある。この時、使用者は警報報知の信憑性に疑問を持って電源コンセントの再投入や扉開閉を行うことが考えられる。そこで、冷媒漏れを検知した場合は、冷蔵庫周囲の漏洩冷媒が自然に拡散し、濃度が低下するまで報知を遅延させることにより、ユーザの混乱を防いでより安全な対応をすることができる。
【0068】
具体的な動作を図1に基づいて説明する。冷凍サイクルの低圧側の漏洩を検知する場合には圧縮機11が停止していなければならないので、運転中か停止中かを判定(S11)する。但し、停止中でも停止直後はバラツキがあり正確な検知ができないため所定時間、例えば、4分以上停止しているか否かを判定(S12)する。
【0069】
次に蒸発器の入口温度が上限値、例えば、5℃より高い場合は低圧側に漏洩していると判断(S13)する。そして低圧側の冷媒漏洩と判断されると、マイコン60等に読み出し可能に記憶(S14)する。また、圧縮機11は庫内温度が設定温度以下にならない等により圧縮機が停止しない場合がある。低圧側漏洩は圧縮機11が停止しないと検知することができないので、強制的に圧縮機11の運転積算時間が所定時間、例えば、10時間以上か否かを検知(S15)し、10時間以上になったら、圧縮機を4分以上停止(S16)させ、低圧側に漏洩していないかを確認(S13)する。
【0070】
また、高圧側の漏洩を検知する場合には、圧縮機11の起動直後は正確な温度検知ができないため、温度が安定する所定時間、例えば、10分経過したかどうかを判断(S17)して次ステップに進む。蒸発器7の入口温度が下限値、例えば−40℃以下か否かを検知(S18)して、下限値以下であれば高圧側で漏洩していると判断(S19)する。
【0071】
冷凍サイクルの低圧側で冷媒漏れが発生した場合でも蒸発器入口温度の下限値を超えることがあるが、図6,図7から明らかなように下限値を超えるよりも上限値を超える方が早いため、上限値を超えずに下限値を超えれば高圧側で漏洩が発生していると判断できる。
【0072】
そして、低圧側あるいは高圧側で漏洩していると判断した場合は、圧縮機11及び冷却ファン8を含む電気部品を停止し、所定時間の経過後、警報や表示によりユーザに冷媒漏洩が発生していることを報知する。このとき圧縮機11と蒸発器7の間に弁を設けて、低圧側での漏洩を検知した場合は直ちに弁を閉じて圧縮機11を所定時間運転させ、低圧側の冷媒を回収させるようにしてもよい。
【0073】
次に圧縮機11の入力値を用いた冷媒漏れ検知方法について、図2に基づいて説明する。通常運転中に温度センサ16の出力値が下限値、例えば、−40℃以下か否か、又は、温度センサ16と温度センサ16’との温度差、つまり蒸発器7の入口側と出口側との温度差が所定値、例えば、5K以上であるか否かを判定(S21)する。
【0074】
これにより、確実に漏洩していることが検知できるので、リーク判定(S22)をして、次に、圧縮機11の現在の入力値W0が過去の入力値WNよりも小さいか否かを判定(S23)する。つまり、現在の入力値W0が小さければ圧縮機11の負荷が小さくなっていることを示し、高圧側に漏洩が発生していると判断(S25)し、また逆に大きければ、入力値は増加傾向にあり、漏洩は低圧側であると判断(S24)する。
【0075】
そして確実性を増すために上記判定を所定回数、例えば、3回繰り返して判断を行い、所定回数以下であれば、カウント(S28)し、現在の入力値等をマイコン60に記録させておく。所定回数を繰り返したら、圧縮機11及び冷却ファン8を含む電気部品を停止し、所定時間経過後、警報や表示によりユーザに冷媒漏洩が発生していることを報知する。
【0076】
このとき凝縮器12と蒸発器7の間に弁を設けて、低圧側での漏洩を検知した場合は直ちにこの弁を閉じて圧縮機11を所定時間運転させ、低圧側の冷媒を回収させてもよい。
【0077】
尚、本実施例では、主として蒸発器7の入口温度の検知により冷媒漏洩を検出してきたが、図6,図7に示すように、冷媒漏洩の際には蒸発器の出口側においても温度変動がみられるため、出口側の温度変動を検出する構成であってもよい。また、本実施例の冷凍サイクルは蒸発器が1つであったが、冷凍室及び冷蔵室にそれぞれ専用の蒸発器を設け、交互に冷媒を流す冷凍サイクルを有する冷蔵庫、あるいはエアコン等さまざまな冷凍サイクルに対応することは言うまでもない。
【0078】
【発明の効果】
本発明は、圧縮機の停止時における蒸発器の温度を検知することに基づいて、冷凍サイクルにおける低圧側から冷媒漏洩が発生しているかを判定することができ、低コストで冷媒漏れ検知が可能となるとともに、漏洩検知の誤りを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷媒漏れ検知手段の1実施形態を示すフローチャートである。
【図2】 本発明の冷媒漏れ検知手段の他の実施形態を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の1実施形態を示す冷蔵庫の縦断面図である。
【図4】 本発明の1実施形態を示す冷凍サイクルの概略図である。
【図5】 本発明の1実施形態を示す制御ブロック図である。
【図6】 冷凍サイクルの低圧側に冷媒漏洩が発生したときの蒸発器温度変動、並びに圧縮機の圧力変動を示すグラフである。
【図7】 冷凍サイクルの高圧側に冷媒漏洩が発生したときの蒸発器温度変動、並びに圧縮機の圧力変動を示すグラフである。
【図8】 低圧側及び高圧側に冷媒漏洩が発生したときの圧縮機の入力値変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1…冷蔵庫、 4…冷蔵室、 5…野菜室、 6…冷凍室、
7…蒸発器、 8…冷却ファン、 11…圧縮機、 12…凝縮器、
13…キャピラリチューブ、 14…アキュームレータ、
16,16’…温度センサ、 53…除霜センサ、 60…マイコン
Claims (7)
- 圧縮機と、凝縮器と、絞り機構と、蒸発器と、アキュームレータとを順次接続し可燃性冷媒を封入した冷凍サイクルと、前記蒸発器により冷却された冷風を庫内に送る冷却ファンと、前記可燃性冷媒が漏れたことを検知する冷媒漏れ検知手段とを具備し、前記冷媒漏れ検知手段は、前記蒸発器の冷媒配管又はその近傍に温度センサを設け、前記圧縮機停止中の前記温度センサにより検知した温度が所定値以上に上昇した場合は冷凍サイクルの低圧側から可燃性冷媒が漏れていると判断するものであることを特徴とする冷蔵庫。
- 圧縮機運転時において、温度センサにより検知した温度が所定値以下に低下した場合は冷凍サイクルの高圧側から可燃性冷媒が漏れていると判断するものであることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 冷媒配管は、蒸発器の入口側の冷媒配管であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の冷蔵庫。
- 圧縮機が連続運転を継続している場合、所定時間毎に圧縮機を停止させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 蒸発器を配置した冷却室の底部に、庫外側と連通する連通口を設け、冷媒漏れ検知手段より可燃性冷媒が漏れていると判断した際に、冷却ファンを停止状態とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 冷媒漏れ検知手段より前記可燃性冷媒が漏れていると判断した際は、圧縮機及び所定の電気部品の駆動を停止することを特徴とした請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 冷媒漏れ検知手段より前記可燃性冷媒が漏れていると判断した際は、所定時間後に警報等の報知を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
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