JP4139788B2 - 粉体/液体連続混合造粒方法および装置 - Google Patents

粉体/液体連続混合造粒方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、粉体を加湿して造粒することにより、粉体の体積を増大させると共に水への溶解性に優れた粉粒体を、連続的に製造するための粉体/液体連続混合造粒方法および装置に関するものである。
従来、水溶性多糖類粉体は、乾燥した微細な粉体であるために、これを取り扱う際に微細な粉体が空中に舞う、いわゆる粉立ちが発生し易く、過度の場合には粉塵爆発の危険があるばかりでなく、作業場が粉塵で汚染される等の衛生上の問題がある。また、水溶性多糖類粉体は、難溶性のため水への溶解時に泡立ちを生じる難点がある。このような水溶性多糖類粉体の問題点を解決するため、造粒工程等で粉体の粒径を大きくする方法や、粉体の表面を加工する方法がある。しかしながら、従来の造粒や表面加工を行う工程を実施することは、水溶性多糖類粉体の製品化コストを高める難点がある。
そこで、従来においては、水への溶解性に優れ、溶解時の泡立ちおよび取扱い作業時の粉立ちが抑制された、作業性に優れる水溶性多糖類を製造する方法として、水溶性多糖類粉体に、水溶性多糖類粉体と乳化剤の混合液をバインダーとして使用し造粒することを特徴とする、造粒水溶性多糖類の製造方法が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1には、前記造粒水溶性多糖類の製造例として、流動層造粒装置により、例えば水溶性大豆ヘミセルロース粉体(水溶性多糖類粉体)10部、ソルビタンモノラウレート(乳化剤)0.5部、水89.5部からなるバインダー液を使用して、同じく水溶性大豆ヘミセルロース粉体(水溶性多糖類粉体)200部を、吸気温度80℃、バインダー液のスプレー噴霧圧力3.0kg/cm2 で造粒し、水溶性大豆ヘミセルロースの造粒品を得ることが開示されている。
また、この種の造粒方法として、固体粉末を気流により流動させ、それに適量の造粒用の液体を噴霧することにより造粒する方法において、条件を制御することにより望ましい状態の粒子を造粒する方法が提案されている(特許文献2参照)。前記特許文献2には、粉体粒子を収容した造粒部の底面の一部から気流を流入させることにより、造粒部に偏った状態で気流を流入させて、粉体粒子を流動させると共に、攪拌羽根で攪拌しながら造粒用液体を噴霧することにより造粒する方法が開示されている。また、前記特許文献2には、固形粉末の攪拌造粒に際して、原料粉末の量に対して一定の量のアルコールをミストとして噴霧することが好ましく、例えば粉末量100部に対して15〜30部であり、しかもアルコールミストの噴霧に際しては、空気流にアルコールをスプレーし、そのアルコールミストを攪拌中の粉末に吹き付けることが開示されている。
今日、食品、化学、薬品、プラスチック、電子、窯業、機械、金属等の産業分野において、各種素材の成形もしくは加工に際して、粉体を取扱うことが不可欠であることから、このような粉体の取扱いに際し、前述したような粉体の造粒を行うための装置として、粉体と液体との連続混合装置や連続造粒装置等が、種々提案され実用化されている。
本出願人は、先に、粉体を少量の液体であっても均一に加湿することができる連続混合方法およびその装置を開発し、特許を得た(特許文献3参照)。すなわち、この特許文献3に開示される粉体を均一に加湿する連続混合方法およびその装置は、基盤で覆われた混合室内で回転している回転混合盤に、連続的に定量供給される粉体に対して、複数の噴射ノズルから液体を噴出させ、前記回転混合盤に設けられこの回転混合盤の回転に伴って前記噴射ノズル口を横切るように配置された複数の上面スクレーパと、前記回転混合盤に設けられ前記混合室の内壁に沿って旋回する側面スクレーパおよび排出翼とにより、攪拌混合するように構成したものである。
また、本出願人は、粉体と液体との均一な混合流体を得るように構成した粉体と液体との連続混合装置において、(1) 回転混合盤を備えた混合室の内面部、例えば前記混合室の内部周面および内部底面からなる内面部を、それぞれ被覆する周面部および底面部とからなる非金属製スリーブを構成して、(2) この非金属製スリーブを前記混合室の内面部に交換可能に装着することにより、前記混合室内における混合物の付着や発熱を防止すると共に、混合物の品質の変化を防止し、混合室の製造ないしメンテナンスを容易化して、装置の長期間に亘る連続運転を可能にし、しかも設備コストの低減を達成することができる粉体と液体との連続混合装置の開発に成功し、特許出願を行った(特許文献4参照)。
特に、前記特許文献4において提案された、粉体と液体との連続混合装置においては、前記非金属製スリーブもしくは非金属製カバー部材を構成するための非金属材料として、例えば塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ナイロン、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、その他の熱可塑性樹脂からそれぞれ選択することにより、耐薬品性および熱安定性に優れたものを得ることができると共に、さらに選択される前記材料によっては、成形性、寸法安定性、機械特性、耐衝撃性等にも優れたものを得ることができることが開示されている。
特開2000−63402号公報 特開2000−237572号公報 特公昭63−43127号公報 未公開の特願2003−89734号
しかしながら、前述したように、水への溶解性に優れた水溶性多糖類粉体等の造粒製品を製造する方法として、従来の製造方法ないし造粒方法においては、特定の溶液をバインダーとして使用したり、空気流に液体をミストとして噴霧し、これを攪拌中の原料粉末に吹き付けるようにしたりする方法である。すなわち、従来において提案されている造粒製品の製造方法および装置においては、粉体と液体の接触ないし混合方法として、特殊な条件を必要とするため、造粒製品の歩留まりや、量産化および製造コストの低減化について、十分に満足し得るものではなかった。また、このような従来の製造方法ないし造粒方法を実施するための装置構成としては、それぞれ特定の条件を満足させるための操作が必要となり、取扱いが煩雑となる難点がある。
そこで、本発明者等は、鋭意研究並びに試作を重ねた結果、ホッパ形状の混合造粒室の頂部を密閉し、この密閉した混合造粒室頂部のほぼ中心部より噴霧ノズルを介して下方に清水等の液体を連続的に噴霧すると共に、前記噴霧ノズルの外周部に設けた粉体供給口から前記噴霧される液体を囲繞するように粉体を分散供給し、さらに前記粉体供給口の外周部に設けた給気ノズルから前記分散供給される粉体の飛散シールド空気膜を形成するように給気を行い、これにより形成される空気中において、粉体と液体とを連続的に混合接触させて混合造粒体を形成すると同時に、前記混合造粒室の底部において、回転混合攪拌盤を連続回転させて、前記空気中を負圧化して渦流を発生させることにより混合造粒体の形成を促進させると共に、混合造粒体を剪断ないし混合攪拌して均一な混合造粒体を連続的に形成しながら排出するように構成することにより、汎用性のある粉体と液体との連続的な混合ないし造粒を行うことができると共に、造粒製品の歩留まりが良く、しかも量産に適し、製造コストを低減することができる、操作ないし取扱いの簡便な粉体/液体連続混合造粒方法および装置を得ることができることを突き止めた。
従って、本発明の目的は、汎用性のある粉体と液体との連続的な混合ないし造粒を行うことができると共に、造粒製品の歩留まりが良く、しかも量産に適し、製造コストを低減することができる、操作ないし取扱いの簡便な粉体/液体連続混合造粒方法および装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の粉体/液体連続混合造粒方法は、ホッパ形状の混合造粒室の頂部を密閉し、この密閉した混合造粒室頂部のほぼ中心部より噴霧ノズルを介して下方に液体を連続的に噴霧すると共に、前記噴霧ノズルの外周部に設けた粉体供給口から前記噴霧される液体を囲繞するように粉体を分散供給し、さらに前記粉体供給口の外周部に設けた給気ノズルから前記分散供給される粉体の飛散シールド空気膜を形成するように給気を行い、これにより形成される空気中において、粉体と液体とを連続的に混合接触させて混合造粒体を形成すると同時に、
前記混合造粒室の底部において、回転混合攪拌盤を連続回転させて、前記空気中を負圧化して渦流を発生させることにより混合造粒体の形成を促進させると共に、混合造粒体を剪断ないし混合攪拌して、均一な造粒体を連続的に形成しながら排出することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の粉体/液体連続混合造粒方法は、前記粉体と液体とを連続的に混合接触させて混合造粒体を形成するホッパ形状の混合造粒室は、その上部に形成された噴霧混合室の内周面に沿って適宜圧縮空気を流過させて流動化するように構成し、前記内周面への混合造粒体の付着を防止することを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の粉体/液体連続混合造粒装置は、頂部を密閉したホッパ形状の混合造粒室からなり、この混合造粒室は、その頂部中心部に液体を下方に噴霧するための噴霧ノズルを配設すると共に、前記噴霧ノズルを囲繞するように粉体を分散供給するための粉体供給口を設け、さらに前記粉体供給口の外周に前記分散供給される粉体の飛散シールド空気膜を形成するための給気を行う給気ノズルを設けて、前記噴霧ノズルから連続的に噴霧する液体を囲繞するように、前記粉体供給口から粉体を連続的に分散供給し、さらに前記給気ノズルから給気を行って粉体の飛散シールド空気膜を形成し、粉体と液体とを連続的に混合接触させて混合造粒体を形成する噴霧混合室と、
前記噴霧混合室の底部において、前記噴霧混合室内で形成された混合造粒体を、連続回転する回転混合攪拌盤により、前記噴霧混合室内を負圧化して渦流を発生させることにより混合造粒体の形成を促進させると共に、混合造粒体の剪断ないし混合攪拌を行って、均一な造粒体を連続的に形成しながら排出する攪拌混合室とから構成することを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の粉体/液体連続混合造粒装置は、前記回転混合攪拌盤を備えた攪拌混合室は、その内部周面を直管状に形成すると共に、内部底面を水平面状に形成してその一部に混合造粒体の排出口を設け、さらに前記攪拌混合室の内面部に、摩擦に対する発熱性の低い非金属材料からなる非付着性スリーブを交換可能に装着したことを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の粉体/液体連続混合造粒装置は、前記回転混合攪拌盤は、その中心部を回転駆動軸に結合され、上面に上面スクレーパと第1の側面スクレーパとをそれぞれ放射状に構成配置し、下面に第2の側面スクレーパと掻出羽根とをそれぞれ放射状に構成配置した構成からなることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の粉体/液体連続混合造粒装置は、前記非付着性スリーブは、前記混合攪拌室の内部周面および内部底面からなる内面部をそれぞれ被覆する周面部および底面部とからなり、非金属材料によって一体成形により構成すると共に、周面部と底面部との境界部分を、その全周に亘ってテーパ状に形成したことを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の粉体/液体連続混合造粒装置は、前記粉体と液体との混合造粒体を形成する噴霧混合室は、その内周面に沿って適宜圧縮空気を流過させて流動化するように構成し、前記内周面への混合造粒体の付着を防止する構成としたことを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の粉体/液体連続混合造粒方法によれば、給気により形成される乱流状態の空気中において、粉体と液体とを連続的に混合接触させて粉体と液体との混合造粒体を形成し、さらに前記混合造粒体を剪断ないし混合攪拌して均一な混合造粒体を連続的に形成しながら排出することにより、汎用性のある粉体と液体との連続的な混合ないし造粒を行うことができると共に、造粒製品の歩留まりが良く、しかも量産に適し、製造コストを低減することができる粉体/液体連続混合造粒方法が得られる。
本発明の請求項2に記載の粉体/液体連続混合造粒方法によれば、混合造粒室内において形成される混合造粒体が、混合造粒室の内周面に付着しないようにすることにより、造粒製品の歩留まりの向上に寄与することができる。
本発明の請求項3に記載の粉体/液体連続混合造粒装置によれば、ホッパ形状の混合造粒室において、液体を噴霧する噴霧ノズル、粉体を分散供給する粉体供給口、および粉体の飛散シールド空気膜を形成する給気ノズルを設けてなる、粉体と液体とを連続的に混合接触させて混合造粒体を形成する噴霧混合室と、前記噴霧混合室の底部において、噴霧混合室内を負圧化して渦流を発生させることにより混合造粒体の形成を促進すると共に、混合造粒体に対して剪断ないし混合攪拌を行って、均一な造粒体を連続的に形成しながら排出する回転混合攪拌盤を設けてなる攪拌混合室とを、備えた構成とすることにより、汎用性のある粉体と液体との連続的な混合ないし造粒を行うことができると共に、造粒製品の歩留まりが良く、しかも量産に適し、製造コストを低減することができる、操作ないし取扱いの簡便な粉体/液体連続混合造粒装置が得られる。
本発明の請求項4ないし請求項6に記載の粉体/液体連続混合造粒装置によれば、混合造粒室の攪拌混合室の内面部に、摩擦に対する発熱性の低い非金属材料からなる非付着性スリーブを形成して、これを交換可能に装着することにより、耐薬品性および熱安定性に優れたものが得られると共に、スリーブの肉厚も十分に確保して全面機械加工での製作を可能とすることから、混合室内の加工精度を向上して、混合物の付着および発熱を容易かつ確実に防止することができる。
また、前記攪拌混合室に装着された非付着性スリーブと回転混合攪拌盤に設けられた各回転部材との隙間を最小限に設計することができ、混合物の排出を円滑に行って、内部残量も殆どなくなり、作業後のクリーニングも大幅に改善することができる。
さらに、前記非付着性スリーブを、耐薬品性および熱安定性に優れると共に、成形性、寸法安定性、機械特性、耐衝撃性等にも優れたものとして、全面機械加工によって製作することにより、加工精度の向上を図ることができる。
本発明の請求項7に記載の粉体/液体連続混合造粒装置によれば、前記粉体と液体との混合造粒体を形成する噴霧混合室において、混合造粒体が付着しないよう揺動化ないし流動化可能に構成することによって、造粒製品の歩留まりの向上と共に、噴霧混合室内のメンテナンスも容易化することができる。
次に、本発明に係る粉体/液体連続混合造粒方法の実施例につき、この方法を実施する装置の関係において、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は、本発明に係る粉体/液体連続混合造粒方法を実施する装置の一実施例を示すものである。すなわち、図1において、本実施例の粉体/液体連続混合造粒装置10は、頂部を密閉したホッパ形状の混合造粒室12からなり、この混合造粒室12は、その頂部中心部に液体を下方に噴霧するための噴霧ノズル14を配設すると共に、前記噴霧ノズル14を囲繞するように粉体を分散供給するための粉体供給口16を設け、さらに前記粉体供給口16の外周に前記分散供給される粉体の飛散シールド空気膜を形成するための給気を行う給気ノズル18を設けて、その上部側に粉体と液体との噴霧混合室20を構成する。なお、前記粉体供給口16は、噴霧ノズル14から噴霧される液体に対してその外周に対して均等に分散供給されるように、粉体供給口16の開口部において前記噴霧ノズル14側に、図示のように、コーン形状の分散体17を設ける。
しかるに、この噴霧混合室20においては、前記噴霧ノズル14から連続的に噴霧する液体Rを囲繞するように、前記粉体供給口16から粉体Pを連続的に分散供給し、さらに前記給気ノズル20から給気Aを行って粉体の飛散シールド空気膜Afを形成し、粉体Pと液体Rとを連続的に混合接触させて粉体Pと液体Rとの混合造粒体Gを形成することができる。
また、前記混合造粒室12の下部側、すなわち前記噴霧混合室20の底部には、回転混合攪拌盤32を設けた攪拌混合室30を構成する。すなわち、この攪拌混合室30においては、前記回転混合攪拌盤32を高速で連続回転させることにより、前記噴霧混合室20内を負圧化して渦流を発生させることにより混合造粒体Gの形成を促進させると共に、混合造粒体Gの剪断ないし混合攪拌を行って、均一な造粒体Gを連続的に形成しながら排出するように設定される。
前記構成からなる本実施例の粉体/液体連続混合造粒装置10においては、前記混合造粒室12の上部に形成された噴霧混合室20の頂部のほぼ中心部より、噴霧ノズル14を介して下方に清水等の液体Rを連続的に噴霧すると共に、前記噴霧ノズル14の外周部に設けた粉体供給口16から前記噴霧される液体Rを囲繞するように粉体Pを分散供給し、さらに前記粉体供給口16の外周部に設けた給気ノズル18から前記分散供給される粉体Pの飛散シールド空気膜Afを形成するように給気を行い、これにより形成される空気中において、粉体Pと液体Rとを連続的に混合接触させて混合造粒体Gを形成する。
これと同時に、前記混合造粒室10の下部に形成された攪拌混合室30においては、回転混合攪拌盤32を連続回転させることにより、前記噴霧混合室20の内部を負圧化して渦流を発生させることにより混合造粒体Gの形成を促進する。そして、前記攪拌混合室30内に導入される前記混合造粒体Gを剪断ないし混合攪拌して、均一な造粒体Gを連続的に形成しながら排出することができる。
また、前記粉体Pと液体Rとを連続的に混合接触させて、混合造粒体Gを形成するホッパ形状の混合造粒室10の内周面には、加湿された混合造粒体Gが付着して歩留まりを低下させてしまう。そこで、本実施例においては、前記混合造粒室10の内周面を揺動化ないし流動化可能に構成して、混合造粒体が付着しないように構成する。
すなわち、前記混合造粒室10の内周面を揺動化させる手段としては、例えば、図1に示すように、混合造粒室10の上部に形成された噴霧混合室20の一部内周面に、ゴム、ナイロン、布等からなるフレキシブル壁面22を形成し、この壁面の内部22aに外部より給気パイプ24を介して圧縮空気を脈動的に供給し、前記フレキシブル壁面22を振動ないし揺動させるように構成することにより、前記内周面への混合造粒体Gの付着を防止することができる。また、前記混合造粒室10の内周面を流動化させる手段としては、例えば、混合造粒室10の上部に形成された噴霧混合室20の内周面に沿って、適宜圧縮空気を流過させるように構成することにより、前記内周面への混合造粒体の付着を防止することができる。
一方、前記混合造粒室10の下部に形成された攪拌混合室30は、図2に拡大して示すように、前記回転混合攪拌盤32を囲繞するように配置した直管状の胴部33と、一部に粉体と液体との混合物を排出するための排出口35を設けた水平面状の底板34とから構成する。また、前記底板34の中心部には、回転駆動軸40が挿通配置され、前記回転混合攪拌盤32に結合されている。なお、前記回転混合攪拌盤32は、その中心部において結合された回転駆動軸40が、適宜外部駆動源(図示せず)と結合されて回転駆動するように構成する。
前記回転混合攪拌盤32は、図2に示すように、その上面に上面スクレーパ42と第1の側面スクレーパ43とをそれぞれ放射状に構成配置し、また下面には第2の側面スクレーパ45と掻出羽根46とをそれぞれ放射状に構成配置する。従って、前記構成からなる本実施例の混合造粒室10は、攪拌混合室30内で高速回転している回転混合攪拌盤32により、その上部に形成される噴霧混合室20の内部を負圧化することにより混合造粒体Gの形成を促進すると共に、噴霧混合室20から攪拌混合室30へ連続的に導入される混合造粒体Gの剪断ないし混合攪拌が行われて、均一な混合造粒体Gを形成すると共に、排出口35から連続的に排出するように構成される。
また、本実施例の粉体/液体連続混合造粒装置10においては、前記攪拌混合室30の内部周面33aおよび内部底面34aからなる内面部を、それぞれ被覆するように形成した周面部53および底面部54を備え非金属材料により一体成形された非付着性スリーブ50を、交換可能に設ける。この非付着性スリーブ50は、例えば塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ナイロン、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、その他の熱可塑性樹脂から選択される非金属材料によって、図3の(a)〜(d)に示すように、一体成形加工される。すなわち、前記非付着性スリーブ50の底面部54には、前記攪拌混合室30の底板34に設けられた排出口35と対応して、排出口55が設けられている。また、前記非付着性スリーブ50は、周面部53と底面部54との境界部分56において、その全周に亘ってテーパ状に形成されている。
従って、このように構成した非付着性スリーブ50を、前記攪拌混合室30の内部に交換可能に装着することにより、前記攪拌混合室30内においては、混合造粒体Gの混合接触における摩擦熱の発生を防止して、これに起因する混合物のメルト化および付着、焼付き等の問題を解消することができると共に、混合造粒体Gの排出を円滑に行って、内部残量も殆どなくなり、作業後のクリーニングも大幅に改善することができる。また、非付着性スリーブ50は、全面機械加工で製作することができ、加工精度の向上を図ることができる。さらに、非付着性スリーブ50とすることによって、その肉厚を十分確保することができ、摩耗や劣化等の問題を解消して、長期間の運転を可能とし、メンテナンスも簡便かつ容易となる利点を有する。なお、前記非付着性スリーブ50について、これを試作した結果、非金属材料としてポリアセタール樹脂を使用した場合には、前述した多くの優れた効果が得られることを確認した。
次に、前記構成からなる粉体/液体連続混合造粒装置を使用して粉体と液体とを連続的に混合造粒する実施例について説明する。但し、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(α化デンプンの加湿粉体の製造例)
混合造粒室12の頂部において、噴霧ノズル14から64cc/minの清水を連続的に噴霧すると共に、粉体供給口16から3.63Kg/minのα化デンプンを供給し、さらに給気ノズル18から圧縮空気を供給した。同時に、混合造粒室12の底部において、回転混合攪拌盤32を1000rpmで回転させながら、α化デンプンの加湿粉体を連続的に製造した。この結果、均一な粒度を有する10%〜13%の加湿粉体からなる水への溶解性に優れたα化デンプンを、約100%に近い高い歩留まりで製造することができた。
(高分子吸水剤の製造例)
混合造粒室12の頂部において、噴霧ノズル14から225cc/minの清水を連続的に噴霧すると共に、粉体供給口16から4.5Kg/minのポリビニルアルコール粉末を供給し、さらに給気ノズル18から圧縮空気を供給した。同時に、混合造粒室12の底部において、回転混合攪拌盤32を1000rpmで回転させながら、ポリビニルアルコールの加湿粉体を連続的に製造した。この結果、均一な粒度を有する3%〜5%の加湿粉体からなる水の吸水性に優れた高分子吸水剤を、約100%に近い高い歩留まりで製造することができた。
以上、本発明の好適な実施例についてそれぞれ説明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変更を行うことができる。
本発明に係る粉体/液体連続混合造粒方法を実施する装置の一実施例を示す概略断面側面図である。 図1に示す粉体/液体連続混合造粒装置の攪拌混合室の要部拡大断面側面図である。 図2に示す粉体/液体連続混合造粒装置の攪拌混合室内に装着される非付着性スリーブの一実施例を示すものであって、(a)は平面図、(b)は(a)のB方向から見た側面図、(c)は(a)のC−C線要部断面図、(d)は(a)のD−D線要部断面図である。
符号の説明
10 粉体/液体連続混合造粒装置
12 混合造粒室
14 噴射ノズル
16 粉体供給口
17 分散体
18 給気ノズル
20 噴霧混合室
22 フレキシブル壁面
24 給気パイプ
30 攪拌混合室
32 回転混合攪拌盤
33 胴部
33a 内部周面
34 底板
34a 内部底面
35 排出口
36 粉体供給筒
37 粉体供給口
40 回転駆動軸
42 上面スクレーパ
43 第1の側面スクレーパ
45 第2の側面スクレーパ
46 掻出羽根
50 非付着性スリーブ
53 周面部
54 底面部
55 排出口
56 境界部分(テーパ状)
P 粉体
R 液体
G 混合造粒体
A 給気
Af 飛散シールド空気膜

Claims (7)

  1. ホッパ形状の混合造粒室の頂部を密閉し、この密閉した混合造粒室頂部のほぼ中心部より噴霧ノズルを介して下方に液体を連続的に噴霧すると共に、前記噴霧ノズルの外周部に設けた粉体供給口から前記噴霧される液体を囲繞するように粉体を分散供給し、さらに前記粉体供給口の外周部に設けた給気ノズルから前記分散供給される粉体の飛散シールド空気膜を形成するように給気を行い、これにより形成される空気中において、粉体と液体とを連続的に混合接触させて混合造粒体を形成すると同時に、
    前記混合造粒室の底部において、回転混合攪拌盤を連続回転させて、前記空気中を負圧化して渦流を発生させることにより混合造粒体の形成を促進させると共に、混合造粒体を剪断ないし混合攪拌して、均一な造粒体を連続的に形成しながら排出することを特徴とする粉体/液体連続混合造粒方法。
  2. 前記粉体と液体とを連続的に混合接触させて混合造粒体を形成するホッパ形状の混合造粒室は、その上部に形成された噴霧混合室の内周面に沿って適宜圧縮空気を流過させて流動化するように構成し、前記内周面への混合造粒体の付着を防止することを特徴とする請求項1記載の粉体/液体連続混合造粒方法。
  3. 頂部を密閉したホッパ形状の混合造粒室からなり、この混合造粒室は、その頂部中心部に液体を下方に噴霧するための噴霧ノズルを配設すると共に、前記噴霧ノズルを囲繞するように粉体を分散供給するための粉体供給口を設け、さらに前記粉体供給口の外周に前記分散供給される粉体の飛散シールド空気膜を形成するための給気を行う給気ノズルを設けて、前記噴霧ノズルから連続的に噴霧する液体を囲繞するように、前記粉体供給口から粉体を連続的に分散供給し、さらに前記給気ノズルから給気を行って粉体の飛散シールド空気膜を形成して、粉体と液体とを連続的に混合接触させて混合造粒体を形成する噴霧混合室と、
    前記噴霧混合室の底部において、前記噴霧混合室内で形成された混合造粒体を、連続回転する回転混合攪拌盤により、前記噴霧混合室内を負圧化して渦流を発生させることにより混合造粒体の形成を促進させると共に、混合造粒体の剪断ないし混合攪拌を行って、均一な造粒体を連続的に形成しながら排出する攪拌混合室とから構成することを特徴とする粉体/液体連続混合造粒装置。
  4. 前記回転混合攪拌盤を備えた攪拌混合室は、その内部周面を直管状に形成すると共に、内部底面を水平面状に形成してその一部に混合造粒体の排出口を設け、さらに前記攪拌混合室の内面部に、摩擦に対する発熱性の低い非金属材料からなる非付着性スリーブを交換可能に装着したことを特徴とする請求項3記載の粉体/液体連続混合造粒装置。
  5. 前記回転混合攪拌盤は、その中心部を回転駆動軸に結合され、上面に上面スクレーパと第1の側面スクレーパとをそれぞれ放射状に構成配置し、下面に第2の側面スクレーパと掻出羽根とをそれぞれ放射状に構成配置した構成からなることを特徴とする請求項3または4記載の粉体/液体連続混合造粒装置。
  6. 前記非付着性スリーブは、前記混合攪拌室の内部周面および内部底面からなる内面部をそれぞれ被覆する周面部および底面部とからなり、非金属材料によって一体成形により構成すると共に、周面部と底面部との境界部分を、その全周に亘ってテーパ状に形成したことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の粉体/液体連続混合造粒装置。
  7. 前記粉体と液体との混合造粒体を形成する噴霧混合室は、その内周面に沿って適宜圧縮空気を流過させて流動化するように構成し、前記内周面への混合造粒体の付着を防止する構成としたことを特徴とする請求項3記載の粉体/液体連続混合造粒装置。
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