JP4138865B2 - 選別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特定元素を含む土壌、特定元素を含む鉱石等の原材料、又は特定元素を含む粉状、粒状若しくは砂礫状の製品若しくは製品を製造する工程における中間製品、副産物、廃棄物等の選別対象物を、所定の濃度に応じて選別し、製造設備、浄化設備、リサイクル設備等における工程管理や品質管理に用いる選別装置に関するものである。
有害物質による土壌汚染は大きな社会問題となっており、特に六価クロム・水銀・カドミウムなどの重金属類による土壌汚染問題が深刻化している。現在、重金属類による汚染土壌の浄化は、汚染土壌を掘り出して固定化処理を行った後、処分場に運搬して処理する方法が一般に多く採用されている。しかし、近年の廃棄物の発生量増加に伴い、最終処分場の残存容量および残存年数の減少が問題化している。このため、例えば洗浄操作によって汚染土壌に付着した重金属類を洗い流し、浄化された土壌を元の地盤や造成地盤に埋め戻すという方法が注目されている。
前記のように汚染土壌を浄化処理してから元の地盤などに埋め戻す場合には、汚染土壌を汚染濃度や汚染物質の種類に応じて選別し、選別された土壌に対してそれぞれに適した洗浄などの処理を行うことが望まれている。これは次のような事情によるものである。
重金属類で汚染されて浄化による修復が必要であると判断された土壌でも、一般的には土壌の表層と地表面下の深い層とでは汚染濃度が異なっていることが多い。また、平面上での位置の違いでも汚染濃度が著しく異なることがあり、まったく修復の必要がない部分もある。さらに汚染物質の特性により異常に汚染濃度が高い部分が偏在していて、浄化設備の処理能力を超えることがある。このような場合には、浄化設備が高濃度の重金属類で汚染されるため、浄化設備の洗浄操作をしないと、その後の処理において所定の浄化が不可能になることがある。
このように、処理が必要と判断された区域の土壌でも汚染状態が均一でないために、すべてを同じ工程で浄化処理すると、処理が不要である清浄な土壌や所定の汚染濃度に達しない土壌も処理対象となってしまい、処理効率が悪くなってしまう。また、浄化設備の処理能力を超えるほどの汚染濃度が高い土壌を画一的に処理すると、高濃度で汚染した部分の再処理や浄化設備の洗浄を行う必要があり、処理の効率が低下する。
一方、重金属等の特定元素は本来適切に管理されるべきものであり、土壌汚染及びその修復分野に限って問題となるものではない。原材料の効率的な利用やリサイクルを推進することにより、資源の消費を抑制し、環境への負荷を低減するためにも重金属等の特定元素を管理する必要がある。このため、一般産業界において原材料、製品、廃棄物等の中の特定元素の含有量が問題となる。
例えば、セメントを製造する分野では、石炭灰、汚泥、汚染土壌などの各種廃棄物がリサイクルを図るためにセメントに混合されている。そして、このような各種材料について有害微量成分に対する規制が行われており、この規制値に合致した石炭灰、汚泥、汚染土壌などが使用され、適切な処理を実施して充分な品質管理がなされた製品として出荷されている。このようにセメントの製造工程を管理する際に、原材料における特定の元素の含有量を測定し、適切に原材料を選別する必要がある。
また、製錬分野においては、従来技術では低品位のために製錬が困難であった鉱石などの資源もある品位以上の鉱石については、製錬技術の向上により商業用として利用することが可能となってきている。このため、鉱石を適切に選別して有効に鉱石を利用することが考慮されている。
しかし、前述のように原材料の有効利用や廃棄物等のリサイクルを推進していく上で、原材料や廃棄物の適切な選別が行われないと、製品に有害物質や妨害物質が不純物として混入したり、製品の工程管理や品質管理が難しくなってしまう。また、製錬等においては、低品位と高品位の原材料との混在によって、適切且つ効率的な製錬ができないなどの問題が生じる。
以上のことから、特定元素を含む原材料等を、特定元素の含有量に応じて簡便な設備で選別を可能にすることが求められている。適切かつ効率の良い選別を行うことにより、経済的に特定元素の含有量を規制値・基準値以下とし、製品の安全性を確保することができる。
上記のような事情から、土壌等の選別装置として蛍光X線を用いたものが知られている。例えば、特許第3698255号公報には、ベルトに積載されて移動する汚染土壌にX線を照射して発生した蛍光X線を検知し、その検出結果に基づいてベルト上で搬送される汚染土壌の搬送経路を切り換える土壌選別装置が開示されている。この装置は、検出される蛍光X線の量によって土壌に含まれる重金属等の濃度を推定し、高濃度で汚染された土壌と汚染が低濃度の土壌とを選別するものである。
また、特許第3696522号公報には、ベルトに積載されて移動する廃棄物にX線を照射し、発生した蛍光X線を検知して特定元素の含有の有無を検出し、その検出結果に応じて分別する廃棄物の分別装置が開示されている。
特許第3698255号公報 特許第3696522号公報
前記特許文献1に記載の選別装置は、選別処理を行うときに汚染土壌に加水し、スラリー化して湿式で粗粒分と細粒分とに篩い分けるのに適したものである。しかし、汚染土壌をスラリー化することなく選別するのが望まれる場合がある。つまり、選別前の全ての土壌に加水してスラリー化すると、浄化処理が不要な土壌や湿式処理に適さない土壌についても同じようにスラリー化することになる。そして、その後には脱水処理が必要になり、処理水の浄化も必要になる。
また、選別対象が原材料等であるときには、選別後の使用目的あるいは使用方法等によっては、含水率が高いことによりそのまま使用できない場合がある。このような場合には、含水率を下げるために脱水処理工程等が必要となり、ものによっては処理水側へ特定元素が溶出しまうため、新たに処理水の浄化も必要となる。このため、処理工程が多くなるとともに処理費用も過大となる場合がある。さらに、スラリー化することでそのもの自体が使用できない状態となってしまう場合もある。
一方、前記特許文献2に記載の分別装置では、分別の対象となる廃棄物は蛍光X線分析中にも常に一定速度で移動するものであり、測定対象物である廃棄物と蛍光X線検出部が非接触となっている。この場合、離間距離を設けることにより、蛍光X線強度が減衰し、特定元素の含有の有無が判定できたとしても、特定元素の濃度を正確に判定することが難しくなる。
また、蛍光X線を分析装置内に取り入れる測定窓を測定対象物に接触させて測定することや、測定対象物の搬送を一旦停止して測定窓を接触させ、蛍光X線の測定後に離れるように制御することも可能ではあるが、測定対象物との接触により測定窓が破損するという問題が生じる場合がある。さらに、汚染土壌や汚泥などの含水状態にある測定対象物は、非常に付着しやすいため、接触することによって測定窓に測定対象物が付着することが避けられない。測定窓に測定対象物が付着した状態で測定を続けると、正確な測定値が得られず、効率の良い選別ができない。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、特定元素を含む土壌や、粉状、粒状もしくは砂礫状の原材料又は製品等を、スラリー状にしなくても所定の管理濃度に応じて効率よく選別することができる選別装置を提供することである。
本発明の態様(1)である選別装置は、 粉状もしくは粒状の物質、砂礫、土砂又は土壌であって特定元素を含む選別対象物が載置され、該選別対象物を移動させる搬送手段と、 前記搬送手段によって移動中の選別対象物の少なくとも一部を前記搬送手段上で篩い分ける篩い分け装置と、 前記篩い分け装置を通過した選別対象物の上面を平坦に処理する層調整手段と、 上面が平坦に処理された選別対象物の層にX線を照射し、発生した蛍光X線を検出することにより特定元素の濃度を検出する濃度検出手段と、 前記選別対象物の移動方向における前記X線の照射位置の下流側に設けられ、前記濃度検出手段の検出結果に基づいて前記選別対象物の搬送経路を切り換える搬送経路切換手段と、を有する。
ここで特定元素は、X線照射によって蛍光X線を発生する元素であり、アルミニウム、珪素、硫黄、塩素、カルシウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、砒素、セレン、臭素、ルビジウム、ストロンチウム、モリブデン、パラジウム、銀、カドミウム、スズ、アンチモン、白金、金、水銀、鉛、ビスマスなどを含むものである。また、原子番号が12から92までの元素は、X線を照射したときの蛍光X線の測定によって、含有量の推定が可能と考えられており、上記特定元素に含まれる可能性がある。さらに、測定技術の向上によって上記原子番号における範囲は拡大する可能性もある。
上記選別装置において、X線の照射による特定元素の濃度の検出は所定の間隔で行うことができる。つまり、搬送手段によって連続的又は間欠的に搬送される選別対象物について、ほぼ所定量が搬送される毎に検出を行うものを採用することができる。そして、篩い分け装置による選別対象物の篩い分けは、搬送手段上で搬送される選別対象物に対して全ての部分に行っても良いが、X線の照射を行う部分のみに対して行っても良い。また、篩い分けた選別対象物の表面を平坦に処理する範囲は、X線を照射する範囲に限定して行うこともできる。X線の照射は大きくても一辺が10〜20mm程度の範囲であり、この範囲の選別対象物が調整されていればよい。
一方、上記蛍光X線測定装置は、本発明の選別装置において1基のみを用いるものであっても良いが、搬送手段の搬送方向に複数台を配列するものであっても良い。また、搬送方向と直角方向に複数台を配列しても良い。このように複数台を用いることによって、特定元素の濃度測定を短時間で行ったり、広い範囲で行うことが可能となる。
また、上記選別装置では、搬送手段によって移動させて篩い分けた選別対象物について特定元素の濃度を検出するものであり、特定元素の濃度を検出するためのサンプルなどを採取する必要がない。したがって、搬送する選別対象物と特定元素の濃度の測定結果とを対応させて効率よく対象物を選別することができる。また、搬送手段で移動中の選別対象物に対して篩い分けおよび上面の平坦化を行うため、測定誤差の小さい濃度測定を行うことが可能となる。
本発明の好ましい態様(2)である選別装置は、態様(1)の選別装置において、 前記篩い分け装置は、通過する選別対象物の粒径を、1mmから15mmの範囲内で設定された値以下とする。
前記のように篩い分け装置で測定対象となる選別対象物の粒径を設定値以下とすることによって、特定元素の濃度測定は誤差の小さい安定したものとすることができる。上記の粒径の設定値は、1mmから15mmの範囲内で設定するのが望ましく、より望ましくは2mmから10mmの範囲内である。例えば土壌を測定対象とする場合には、上記設定値を1mm以下とすると、篩い分け装置を通過する選別対象物の量が少なくなりすぎ、所定の層厚が確保できない。このように層厚が充分でない状態で測定された値に基づいて選別対象物全体の濃度を判定すると測定誤差が大きくなる可能性が生じる。さらに、篩い分けのためのスリットや網目の目開きが小さくなることによって、スリットや網目が詰まり易くなり、篩いの単位面積当たりの通過量が低下し、安定した篩い操作が困難となる。したがって、上記設定値は1mm以上、より望ましくは2mm以上とする。
一方、例えば土壌を測定対象とする場合に、上記設定値を15mmを超える値とすると、濃度検出手段のX線照射範囲において空隙が発生しやすく、測定誤差が大きくなる。そして、10mm以下とすることによってより精度の高い測定が可能となる。また、X線照射範囲は大きくても一辺が10〜20mm程度であるので、一つの礫や土の塊の占める範囲が大きくなると、測定対象である土壌の均一性が損なわれ、やはり測定誤差が大きくなる要因となる。
本発明の好ましい態様(3)である選別装置は、態様(1)又は態様(2)の選別装置において、 前記篩い分け装置は、前記搬送手段によって移動する選別対象物を篩い分ける位置と、移動する選別対象物に接触しないように上昇した位置との間で移動可能となっているものである。
選別対象物の篩い分けは、間欠的に行うことができる。そして、篩い分けを行わないときには、篩い分けるためのスリット又は網目を有するスクリーンが搬送中の選別対象物の層に接触しないように搬送手段の上部に離隔しておくことによって、篩い分け装置のスクリーンの清掃が可能となる。スクリーンは、選別対象物の篩い分けを行うことによって選別対象物が付着し、目詰まりが生じやすいし、変形が起こることも考えられる。特に含水状態や粘性のある選別対象物はスクリーンに付着しやすくなるが、所定量の篩い分けを行う毎にスクリーンを清掃し、もしくはスクリーンを交換することにより、安定して効率の良い篩い分けが可能となる。
本発明の好ましい態様(4)である選別装置は、態様(1)から態様(3)までのいずれかの選別装置において、 前記篩い分け装置は、前記搬送手段上で移動する選別対象物の層の幅方向における中央部分に、粒径が所定値以下の選別対象物を残し、粒径が所定値を超える選別対象物を幅方向における両端部に移動させるものとする。
このような選別装置では、粒径が所定値以下となった選別対象物に対して特定元素の濃度を測定することにより、測定誤差を小さくすることができる。また、搬送経路を切り換えて選別対象物を選別するときには、粒径が所定値を超える選別対象物と所定値以下の選別対象物とを同じ経路に一括して搬送することができる。したがって、効率の良い篩い分けと、測定された特定元素の濃度に対応した選別を効率良く行うことができる。
本発明の好ましい態様(5)である選別装置は、態様(1)から態様(4)までのいずれかの選別装置において、 前記篩い分け装置は、粒径が所定値以下となった選別対象物の層の厚さが15mm以上となるように設定されているものとする。
層厚が15mm未満では、特定元素の濃度測定のため、選別対象物にX線を照射したときに、X線が篩い分けを行って粒径を調整した層より下の層にまで達し、測定誤差が大きくなる。したがって、前記のように篩い分けて粒径が調整された層が充分な厚さを有することによって、測定誤差の小さい測定が可能になる。また、層厚を20mm以上とすることによってより精度の高い測定が可能となる。
本発明の好ましい態様(6)である選別装置は、態様(1)から態様(5)までのいずれかの選別装置において、 前記選別対象物の搬送方向における前記篩い分け装置が設けられた位置の上流側に設けられ、前記搬送手段上で移動する選別対象物の層の搬送方向と直角方向の断面形状を所定の形状に調整する断面規制手段を有し、 前記篩い分け装置は、前記断面形状の一部を占める選別対象物について篩い分けを行うように設置されているものとする。
搬送される選別対象物の断面形状を調整することによって、断面の一部について安定して篩い分けを行うことが可能となる。つまり、搬送される選別対象物から所定量の選別対象物を安定して篩い分け装置に導くことができ、篩い分けられた後の選別対象物の層厚を特定元素の濃度の測定に適するように調整することが容易となる。そして、選別対象物の全部を篩い分けなくても、特定元素の測定における誤差を小さくすることが可能となり、選別の効率を著しく向上させることができる。
本発明の好ましい態様(7)である選別装置は、態様(6)の選別装置において、 前記断面規制手段は、搬送手段によって搬送される選別対象物の層の断面形状を、上面の一部が盛り上げられた状態に調整するものであり、 前記篩い分け装置は前記選別対象物の層の盛り上げられた部分について篩い分けを行うものとする。
搬送手段上に堆積された選別対象物の篩い分け装置に導かれる部分を周囲より高くしておくと、所定量の選別対象物を正確に篩い分け装置に導くことができる。また、粒径が所定値より大きくて篩いを通過しない粗大な粒子や塊が搬送される選別対象物の層の側部に排除され易くなる。また、篩いを通過した選別対象物の層の上面をX線の照射のために平坦にするとき、および選別対象物の層の表面にX線の照射口を接近または押し当てて特定元素の濃度を測定するときに、側部に排除された粗粒部分が障害になるのを防止することができる。なお、篩い分け装置に導く部分を搬送手段上で盛り上げられた状態とする断面規制手段は、調整しようとする断面形状に対応した開口を有するゲートを備えるものを採用することができる。この断面規制手段では、搬送手段に堆積されてゲートを通過する選別対象物の断面形状が上記開口の形状に調整されるものである。また、搬送手段上の選別対象物をかき寄せて盛り上げるプレートを設けるものであっても良い。
本発明の好ましい態様(8)である選別装置は、態様(1)から態様(7)までのいずれかの選別装置において、 前記篩い分け装置で篩い分けられた選別対象物の表面に水を噴霧するスプレーと、前記選別対象物の搬送方向における前記スプレーが設けられた位置の上流側および下流側のいずれか一方又は双方に設けられ、選別対象物の含水率を測定する水分計とを備え、前記スプレーにより水を噴霧された後の選別対象物の含水率を5〜20%に調整するものとする。
前記篩い分け装置で篩い分けられた粒径が所定値以下の選別対象物は、含水率を5%から20%までに調整するのが望ましく、この範囲に調整することによって、特定元素の濃度の測定誤差を小さく維持することができる。また、特定元素を含む選別対象物の取り扱いが容易となる。選別対象物の含水率が5%未満になると、例えば土壌の搬送および篩い分けを行う過程で粗粒分と細粒分との分離が生じやすくなる。つまり、堆積された選別対象物の層の上部に粗粒分が、下部には細粒分が偏在しやすくなり、上部粗粒分によってX線の照射範囲に空隙ができやすくなるため、測定誤差の原因となる。一方、含水率が20%を超えると選別対象物がペースト状となり、篩い分けが困難となったり、搬送するための部材への付着が生じやすくなったりし、取り扱いが難しくなる。取り扱いの容易性からは含水率を10%以下とするのがより望ましい。適度な水分が存在することによってローラーによる填圧が適切に行われ、選別対象物の層の表面がより平坦化する。
本発明の好ましい態様(9)である選別装置は、態様(1)から態様(8)までのいずれかの選別装置において、 前記層調整手段は、選別対象物の層の表面を均すスクレーパーを備えているものとする。
前記スクレーパーは、選別対象物のX線を照射する部分に押し当てられる板状の部材であり、搬送される選別対象物の層を押圧して表面を平坦に均すとともに、所定の高さ以上に堆積された選別対象物を削り取るようにして、下流側に搬送されるのを規制するものである。スクレーパーを選別対象物の層に押し付ける力は、バネ、錘、ギアなどを利用して選別対象物の層が平坦となるように調整されている。
本発明の好ましい態様(10)である選別装置は、態様(1)から態様(9)までのいずれかの選別装置において、 前記層調整手段は、前記篩い分け装置で篩い分けられた選別対象物の層の上面を所定の圧力で填圧するローラーを備え、 該ローラーが選別対象物の層の上面を押す圧力は、20kPaから100kPaまでの範囲内で設定されているものとする。
ローラーによって篩い分け装置を通過した後の対象物の層を填圧し、平坦とすることによって蛍光X線の測定を小さい誤差で行うことが可能となる。そして、堆積された対象物の層を填圧するときのローラーの圧力が20kPaから100kPaであるときに、X線の照射および蛍光X線の検出による特定元素の濃度の測定誤差が極小となることが実験の結果から確認された。圧力が20kPa未満では填圧が充分ではなく、対象物の層の内部に空隙が多くなって測定誤差が大きくなる。一方、100kPaを超えると填圧による選別対象物の層の充填度の増加は少ないが、填圧によって選別対象物の層に亀裂が生じ、測定誤差に影響を及ぼすことがあって好ましくない。
本発明の好ましい態様(11)である選別装置は、態様(1)から態様(10)までのいずれかの選別装置において、 前記濃度検出手段は、選別対象物の層の上面と蛍光X線を取り入れる測定窓との間に樹脂フィルムが介挿されており、特定元素の濃度の検出が繰り返し行われるのにともなって新たな樹脂フィルムを選別対象物の層の上面と蛍光X線を取り入れる測定窓との間に供給する樹脂フィルム供給装置を備えるものとする。
本発明の好ましい態様(12)である選別装置は、態様(11)の選別装置において、 前記濃度検出手段は、選別対象物に対向して支持されるとともに進退が可能になっており、選別対象物の搬送が停止された状態で前記測定窓を選別対象物に接触させ、X線の照射及び蛍光X線の測定を行った後に選別対象物から離隔されるものであり、 前記測定窓が選別対象物から離隔された状態で、前記樹脂フィルム供給装置は、帯状に連続した前記樹脂フィルムの位置を移動させ、前記搬送手段が駆動されるものとする。
蛍光X線の測定窓と選別対象物との間に樹脂フィルムを介挿することによって、搬送されてくる選別対象物が直接測定窓へ付着するのを防止できる。また、形状の尖ったものなどが搬送されてきた場合に樹脂フィルムによって測定窓を保護することで、長期間にわたって選別対象物中の特定元素の濃度を正確に測定でき、効率の良い選別が可能となる。また、帯状に連続した樹脂フィルムを必要に応じて移動させることにより、常に汚れのない樹脂フィルムによって測定窓が保護される状態が維持され、さらに搬送手段により移動している選別対象物に測定窓を接触させることなく、選別対象物が停止している状態で特定元素の濃度を測定するため、精度の高い測定が可能となる。
本発明の好ましい態様(13)である選別装置は、態様(12)の選別装置において、 前記樹脂フィルム供給装置は、前記樹脂フィルムの搬送方向における前記測定窓の下流側で該樹脂フィルムがロール状に巻き取られる位置の上流側に、樹脂フィルムに付着した選別対象物を剥離するスクレーパーを備えるものとする。
スクレーパーを設置することにより、樹脂フィルムは付着した選別対象物の大部分が除去された状態で巻き取られ、長期間にわたって、樹脂フィルムの円滑な移動が可能となる。なお、スクレーパーは、ゴム、樹脂、金属などで作製することができる。
本発明の好ましい態様(14)である選別装置は、態様(11)から態様(13)までのいずれかの選別装置において、 前記樹脂フィルムが、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリイミドのいずれかからなるものとする。
ここでの樹脂とは、天然樹脂をはじめ、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂である汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチックなどを含むものであり、前記樹脂フィルムを測定対象元素によって、使い分けることで、正確な蛍光X線の測定が可能となる。
なお、前記選別対象物としては、原材料、中間製品、製品、副産物、廃棄物、土壌などが挙げられ、具体的には、セメント、鉱石、ガラス、焼却灰、石炭灰、重金属等で汚染された土壌、スラグ、汚泥、無機化合物又は有機化合物の粉粒体又は粒状体などが挙げられる。
本発明の選別装置によれば、選別対象物の全体をスラリー化することなく、もとの状態で搬送しながら、その一部を使用して選別対象物中の特定元素の濃度を測定することができる。そして、測定誤差を小さいものとすることが可能となる。したがって、選別の前に必要な処理が簡便となり、スラリー化のための水が不要でかつ排水も発生しない。また、選別処理設備の構成が簡便となることから設置するのに必要な面積も少なくなる。さらに、樹脂フィルム供給装置によって、測定窓への選別対象物の付着を防止でき、かつ測定装置の保護ができることで、長期間にわたって正確な測定が可能となる。このように簡便な設備により選別対象物中の特定元素の濃度を迅速かつ小さい測定誤差で測定し、この測定値に応じた選別ができるため、資源の効率的な利用やリサイクルを積極的に推進することができる。
本発明の一実施形態である選別装置の概略側面図である。 図1に示す選別装置の概略平面図である。 図1に示す選別装置で用いられるダンパー付きゲートを搬送経路の下流側から見た図である。 図1に示す選別装置で用いられる振動篩の概略側面図である。 図4に示す振動篩の概略正面図である。 図4に示す振動篩の概略平面図である。 図4、図5および図6に示す振動篩の機能を示す概略平面図である。 図1に示す搬送経路切換装置に代えて用いることができる搬送経路切換装置の他の例を示す概略側面図である。 図1に示す選別装置で用いられる蛍光X線測定装置及びこの蛍光X線測定装置が備える樹脂フィルム供給装置の一具体例を示す概略正面図である。 図9に示す蛍光X線測定装置の概略側面図である。 蛍光X線測定装置に供給される樹脂フィルムの厚みと測定された鉛濃度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1:グリズリー、2:ホッパー、3:ベルトコンベア、4:ゲート、5:振動篩、
6:スプレー、7:スクレーパー、8a,8b:水分計、9:ローラー、
10:蛍光X線測定装置、10a:測定窓、11、搬送経路切換装置、
12:高濃度の選別対象物を搬出するためのベルトコンベア、
13:低濃度の選別対象物を搬出するためのベルトコンベア、14:制御装置、
15:搬送経路切換用ベルトコンベア、16:樹脂フィルム、17:巻出ロール、
18:駆動ローラー、19:ガイド、20:スクレーパー、
41:第1のガイド、42:第1のダンパー、
43:第2のガイド、44:第2のダンパー、51:バイブロモーター
Sa,Sb,Sc,Sd,Se,Sf:選別対象物
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態である選別装置の構成を示す概略側面図である。また、図2は同じ選別装置の概略平面図である。
この選別装置は、金属の製錬を行うための鉱石や土壌等の、粒径が小さいものから大きいものが含まれるものを選別対象物とするものである。
この選別装置は、特定元素を含む選別対象物から粒径が50mmを超える粗粒分を分離除去するグリズリー1と、グリズリー1で粗粒分が除去された選別対象物Saを一時貯留するホッパー2と、ホッパー2に貯留された選別対象物Saを運搬するためのベルトコンベア3と、ホッパー2から所定量の選別対象物をベルトコンベア3上に送り出すとともに、ベルトコンベア3上に堆積される選別対象物の断面形状を所定の形状にするダンパー付きのゲート4と、ベルトコンベア3上で搬送される選別対象物Sの一部を篩い分け、ベルトコンベア3上で粗粒分と細粒分とに分離する振動篩5と、振動篩5で篩い分けられた選別対象物の細粒分の含水率を測定する水分計8aと、水分計8aが測定した含水率に基づいて水を噴霧し、選別対象物の細粒分の含水率を調整するスプレー6と、前記振動篩5を通過した細粒分の堆積高さを規制して表面を平坦にするスクレーパー7と、スプレー6により水を噴霧された選別対象物の含水率を測定する水分計8bと、選別対象物に含まれる特定元素の濃度を測定する部分で表面をさらに平坦にするとともに填圧するローラー9と、平坦化して填圧された選別対象物にX線を照射し、発生する蛍光X線を検出する蛍光X線測定装置10と、蛍光線測定装置10による検出結果に対応してベルトコンベア3から放出される選別対象物の搬送方向を切り換える搬送経路切換装置11と、で主要部が構成されている。
前記グリズリー1は、ホッパー2の上に支持された複数のバー1aを有するものであり、バー1aの間隔が調整されることにより、特定元素を含む選別対象物中の粒径が50mmを超える粗粒分をホッパー2に落下しないようにバー上にとどめ、粒径が50mm以下の選別対象物のみをホッパー2に投入するものとなっている。そして、前記バー1aが傾斜して支持されることにより、バー上にとどめられた粗粒分を、粗粒分に対応した処理を行う工程へと排出するものとなっている。また、グリズリー1にはバイブロモーター(図示しない)が設置されており、必要に応じてグリズリー1に振動を加え、選別対象物がグリズリーを通過するのを容易とするようになっている。
前記ホッパー2は、前記グリズリー1を通過した選別対象物Saを一旦収容し、所定の量を安定してベルトコンベア3に供給するものである。このホッパー2のベルトコンベア3に対する選別対象物の供給部には、ゲート4が固定支持されており、このゲート4の下部には、図3に示すように台形状の切り欠き4aが設けられている。この切り欠き部分がホッパー2から選別対象物を排出する開口部となり、この開口から選別対象物Saをベルトコンベア3上に供給するものとなっている。
ゲート4には、切り欠き4aの両側方に第1のガイド41が設けられ、この第1のガイド41に沿って上下方向に移動が可能となるように第1のダンパー42が支持されている。この第1のダンパー42には前記ゲート4に設けられた切り欠き4aより幅の小さい台形状の切り欠き42aが下辺に沿って設けられている。さらに、第1のダンパー42には、前記切り欠き42aの両側方に第2のガイド43が設けられており、この第2のガイド43に沿って第1のダンパーに対して上下方向に移動が可能となった第2のダンパー44が設けられている。
前記ゲート4およびダンパー42、44は、ベルトコンベア3上に堆積された選別対象物の断面を所定の形状とする断面規制手段として機能するものの一例である。つまり、ゲート4に支持された第1のダンパー42および第2のダンパー44の位置を調整することにより、ホッパー2からベルトコンベア3に供給される選別対象物の量が調整される。さらに、図3に示すように、ベルトコンベア3上に供給された選別対象物のベルトコンベア3の移動方向と直角な断面の形状を、幅の広い台形上に幅の狭い台形を積載した形状に調整することができる。そして、第1のダンパー42の高さを調整することによって下層の台形部分Scの上面の高さを調整することができ、第2のダンパー44の位置を調整することによって上層の台形部分Sbの上面の位置を所定の高さ、すなわち蛍光X線の測定に適した高さに調整することができる。
図4は前記振動篩5を示す概略側面図、図5は同じ振動篩5の正面図、図6は同じ振動篩5の平面図である。この振動篩5は、本発明において篩い分け装置として機能するものであり、図4に示すように、上下方向に支持された複数のバーを所定の間隔で配列したものである。バーのそれぞれは上方端がベルトコンベア3の移動方向における下流側に後退するよう配置されている。複数のバーで構成されるスクリーンは、図6に示すようにベルトコンベア3の幅方向における中央が上流側に突き出し、側縁に近づくにしたがって下流側に後退するようにバーが配列されている。そして、上記スクリーンのバーのそれぞれに振動が伝達されるようにバイブロモーター51が取り付けられている。スクリーンを振動させることによってX線を照射する範囲の篩い分けを短い時間で行うことができると同時に篩い分け対象物を混合・攪拌できるので、特定元素の濃度の検出および選別対象物の選別の効率を向上させることができる。特にスクリーンの目開きが2mm程度と小さくなると、含水状態の選別対象物を篩い分けるときに目詰まりが生じやすいので、振動篩の使用が有効である。
前記のように複数のバーを備える振動篩5が、前記ゲート4によって断面が2層の台形状に堆積された選別対象物の上層の台形部分Sbを篩い分ける位置に支持されている。これにより、ベルトコンベア3上で搬送される選別対象物の上層にある台形部分Sbが前記振動篩5に突き当たり、選別対象物中の細粒分は所定間隔で配列されたスクリーンのバーの間を通過する。図7に示すように、バーの間を通過し得ない粗粒分Sdは側縁に近づくにしたがって後退する位置に配置されたバーに沿って側方に押し出され、ベルトコンベア3上の側部に堆積される。前記のように複数のバーの間を通過する選別対象物の最大径はバーの間隔によって調整され、望ましくは2mmから10mmまでの範囲で設定された値となるように複数のバーが支持されている。また、この振動篩5を通過した細粒分が堆積する層Seが、X線の照射によって特定元素の濃度の測定対象となるものである。したがって、この層Seの厚さが15mm以上となるように、ベルトコンベア3上の選別対象物における上層の台形部分Sbの高さおよび振動篩5の位置が設定されている。
また、この振動篩5は、ベルトコンベアに対して上下方向に位置の調整が可能で、移動する選別対象物に接触しないように上方に移動させて固定できる構造となっている。つまり、蛍光X線測定装置10による特定元素の濃度の測定は、必ずしも連続的に行う必要はなく、間欠的に測定を行う場合には前記振動篩5がX線を照射する部分のみについて篩い分けを行ってもよい。そして、振動篩が上部に離れたときにスクリーンの目詰まりを解消するように定期的に清掃や必要な場合はスクリーンの取替えを行うのが望ましい。また、振動篩5が離れたときには、ベルトコンベア3の移動速度を大きくし、処理の効率を向上させることもできる。
なお、前記振動篩5には、所定間隔で複数のバーが配置されたスクリーンが用いられているが、網状の部材を用いてもよい。ただし、スクリーンの方が破損しにくく、また目詰まりも生じにくいため、スクリーンを用いるのが好ましい。
前記スプレー6は、振動篩5を通過した測定用の層Seの表面に水を噴霧し、所定の含水率になるように調整するものである。このスプレー6は、選別対象物の搬送方向におけるスプレーが設けられた位置の上流側に設けられた水分計8aよって測定された含水率に基づき散水量が調整される。水分計8aは、例えば赤外線の吸収量によって含水率を測定するタイプを用いることができる。上記スプレー6からの散水によって含水率が調整された選別対象物は、緩く堆積されて嵩高くなっており、かつ表面の平坦性が失われているので、スクレーパー7により上面を平坦にする。このとき、篩い分けられた選別対象物の含水率は、選別対象物の搬送方向におけるスプレーが設けられた位置の下流側であってローラー9の上流側に設けられた水分計8bにより測定され、その数値が所定の値の範囲に調整されることにより、上面を平坦に調整するときの取り扱いが容易となり、選別対象物の層の上面は適切に平坦化される。これにより蛍光X線測定装置による測定が適切に行われ、誤差の小さい測定が可能となる。
なお、上記含水率の値は、5〜20%とするのが望ましく、より好ましくは5から10%である。
前記ローラー9は、平坦になった選別対象物の上面をさらに填圧してより平坦にするとともに、選別対象物の層が適度な充填度を得られるようにする。適度な充填度を得るために、選別対象物の層の上面を押す圧力が20kPaから100kPaとなるようにバネなどで調整できるようになっている。なお、このローラー9と前記スクレーパー7とは、双方を併用しても良いし、いずれか一方を使用するものであっても良い。
前記蛍光X線測定装置10は、選別対象物の層の表面にX線を照射したときに、選別対象物に含まれる特定元素から発生する蛍光X線を検出するものである。この蛍光X線測定装置10は、箱状のケースの内部にX線照射部と蛍光X線検知部とを備えている。そして、蛍光X線を取り入れる測定窓を覆うように樹脂フィルムが支持されており、特定元素の濃度の検出が繰り返し行われるのにともなって帯状となった樹脂フィルムを移動し、新たな樹脂フィルムを測定窓と対向する位置に供給する樹脂フィルム供給装置が備えられている。また、X線の漏洩を防ぐために、この蛍光X線測定装置10およびX線の照射位置付近を覆うようにX線を遮断できる材料を用いたカバー(図示しない)等を設けるのが望ましい。
前記樹脂フィルム供給装置は、図9及び図10に示すように選別対象物の搬送方向とほぼ直交する方向に帯状の樹脂フィルム16を移動させるものであり、巻出ロール17から駆動ローラー18により樹脂フィルム16を引き出して移動させるものである。巻出ロール17と蛍光X線の測定窓10aの間には、樹脂フィルム16を支持するガイド19を備えることが好ましい。ガイド19は、樹脂フィルム16を挟み込む構造となっており、測定窓10aの近くまで設けることで、樹脂フィルム16を安定的に供給でき、かつ飛散する選別対象物から樹脂フィルム16を保護することができる。
蛍光X線測定装置10が蛍光X線を測定するときには、選別対象物を搬送するベルトコンベア3が停止し、蛍光X線測定装置10が所定の位置まで降下する。このとき樹脂フィルム16を移動させる駆動ローラー18は停止している。そして、蛍光X線測定装置の測定窓10aは、樹脂フィルム16が介挿された状態で選別対象物の層Seに接触され、この状態で特定元素の濃度の測定が行われる。
選別対象物の層Seと蛍光X線測定装置10の測定窓10aとの間が離れてその距離が大きいと、蛍光X線強度が減衰して正確な測定ができない。このため、あらかじめ選別対象物の層Seの厚さと蛍光X線測定装置10の下降距離を調整し、樹脂フィルム16を間に挟んで測定窓10aと選別対象物とを接触させる。また、樹脂フィルム16を測定窓10aに接触した状態で支持することで、樹脂フィルム16と測定窓10aとの間へ選別対象物Seが侵入するのを防止することができる。
蛍光X線の測定終了後、蛍光X線測定装置10は上昇し、それと同時に駆動ローラー18が回転することにより、樹脂フィルム16が所定長さだけ移動し、測定窓10aを覆う位置に帯状の樹脂フィルムの新しい部分が供給される。また、選別対象物と接触していた部分はスクレーパー20によって樹脂フィルム16に付着している選別対象物が取り除かれ、巻取ロール(図示せず)に搬送される。一方、ベルトコンベア3は所定の距離を移動するように駆動され、選別対象物を搬送する。このようにして、1回の測定毎に樹脂フィルム16の新しい部分が選別対象物Seと蛍光X線測定装置10の測定窓10aとの間に供給され、選別対象物中に含まれる特定元素の濃度の測定を繰り返し継続して行うことができる。
本発明において使用する前記樹脂フィルムとしては、十分な強度を有するとともに、蛍光X線強度の減衰が少なく、かつ測定対象となる元素が含まれていないものであればよい。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエステルおよびポリイミドのいずれかが好ましく、その中でもポリエステルが機械的強度に優れているため特に好ましい。また、使用する樹脂フィルムの厚さは、フィルムの材質や蛍光X線強度の減衰などとの関連を考慮して選定する必要がある。
樹脂フィルムの厚みが蛍光X線測定に与える影響については、次のような測定結果が得られている。
この測定は、鉛濃度150mg/kgの土壌を、樹脂フィルムを介挿しない状態と、前記4種類の樹脂フィルムの厚みを変えて介挿した状態とで測定したものであり、その結果を図11に示す。この測定結果に示されるように、樹脂フィルムの厚みが大きくなるにしたがって、鉛濃度は低く測定されており、樹脂フィルムの厚み及び種類に応じて補正を行う必要がある。そして、蛍光X線測定装置には検出下限があり、測定値が小さくなると補正を行っても正確な測定ができなくなる。このため、鉛濃度150mg/kgの測定対象物を樹脂フィルムを介挿して測定したときに、測定値は100mg/kg程度以下とならないようにする必要がある。したがって、図11の結果から、正確な測定値を得るためには、樹脂フィルムの厚みは0.3mm以下にする必要があり、0.2mm以下が更に好ましいことがわかる。ただし、樹脂フィルムの機械的強度を考慮すると、少なくとも0.1mmの厚みが必要である。
前記搬出経路切換装置11は、図1に示すように、ベルトコンベア3から排出された選別対象物Sfと接触する傾斜角度が可変となった板状の部材を有するものであり、傾斜角度を変更することによってベルトコンベア3から排出された選別対象物Sfの落下方向を変えるものである。そして、異なる方向に選別対象物を搬送する2つの搬出用ベルトコンベア12、13のいずれかの上に落下するように傾斜角度が設定される。この搬出経路切換装置11の動作は、前記蛍光X線測定装置10による測定結果に基づき、制御装置14によって制御されるものとなっている。つまり、蛍光X線測定装置10による測定値から制御装置14が有するデータ処理部によって特定元素の濃度が検知される。そして、この特定元素の濃度が所定の値より大きいと判定されたときには、このデータが測定された位置の前後にある選別対象物Sfがベルトコンベア3の端部から排出されるときに、高濃度の選別対象物を搬出するためのベルトコンベア12に落下するように傾斜角度が設定される。また、特定元素の濃度が所定の値より小さいと判定されたときには、測定位置付近にある選別対象物が低濃度の選別対象物を搬出するためのベルトコンベア13に落下するように傾斜角度が設定される。
なお、前記搬出経路切換装置11は、蛍光X線測定装置10による1回毎の測定値からこの測定が行われた位置と対応する部分の土壌毎に選別しても良いが、複数回の測定が行われた領域毎に選別することもできる。つまり、ベルトコンベア上で所定間隔をおいて蛍光X線測定装置による複数回の測定を行い、これらの平均値に基づいて、これらの測定点を含む土壌を一括して搬送経路を選択するように選別することもできる。
また、搬出経路切換装置11は、前記のように選別対象物の落下方向を規制する板状の部材の他にも、様々な形態のものを採用することができ、例えば図8に示すように、周回移動方向が切り換え可能となった短いベルトコンベア15に選別対象物を一旦載置し、このベルトコンベアの周回移動方向によって載置された選別対象物の搬出経路を切り換えることができる。つまり載置された選別対象物に含まれる特定元素の濃度が高いときには、高濃度原材料搬出用のベルトコンベア12に選別対象物が載置されるように、この搬送経路切換用のベルトコンベア15を駆動する。また、この搬送経路切換用ベルトコンベア15に載置された選別対象物に含まれる特定元素の濃度が低いときには、このベルトコンベア15の移動方向を逆転し、選別対象物が低濃度原材料搬出用のベルトコンベア13に載置されるように駆動することができる。
前記のような選別装置では、特定元素を含む選別対象物をホッパー2からベルトコンベア3上に所定の断面形状に堆積し、搬送方向にほぼ均等に堆積して送り出すことができる。そして、堆積形状が適切に設定されていることにより、選別対象物を搬送しながら一部を振動篩5に導くことができる。振動篩5は、搬送される選別対象物から所定の粒径以下の選別対象物を篩い分けて、ベルトコンベア3上の中央部に残すとともに、粒径が所定値を超える選別対象物をベルトコンベア3上の側部に押し出す。これにより、ベルトコンベア3を駆動しながら、選別対象物を篩い分けることができ、ベルトコンベア3上で搬送される選別対象物の所定量毎に特定元素の濃度を小さい測定誤差(例えば20%以内)で測定することが可能となる。このように測定された特定元素の濃度に基づき、連続的にベルトコンベア3から排出される選別対象物を選別し、特定元素の濃度の高い選別対象物と特定元素の濃度の低い選別対象物とに分けて異なる方向に搬出することができる。したがって、効率の良い選別が可能となり、選別された選別対象物に対してそれぞれの特定元素の濃度に応じた管理・利用ができる。
(重金属汚染土壌‐鉛)
鉛汚染土壌を用いた選別試験の結果の一例を表1に示した。これらは、鉛汚染土壌を約200kg単位で選別するための測定を行ったものであり、約200kgの鉛汚染土壌毎にベルトコンベア上で5回の蛍光X線測定を所定間隔で行った。すなわちベルトコンベア上で約200kgが搬送される毎に5回の蛍光X線測定を順次に行い、この平均値に基づいて、この約200kgの鉛汚染土壌の搬送先を判別し、搬送経路切換装置で選別を行った。そして、約200kgの鉛汚染土壌は5つを準備し、それぞれについて上記試験を行った結果が、表1における試験No.1〜5に相当するものである。
鉛汚染土壌の場合、土壌汚染対策を行うか否かの基準値が例えば150mg/kgとされる。本装置では、測定誤差を20%程度、すなわち150±30mg/kgの測定誤差とすることができる。このため、選別する際は鉛濃度が120mg/kg以下であれば浄化不要、それを超えれば浄化必要といったような選別基準を設定することができる。
Figure 0004138865
表1から、本発明の選別装置を用いた重金属汚染土壌の選別が可能であることがわかる。また、従来は100m毎の汚染土壌に対して5地点で採取混合されたサンプルから国や公的団体により定められた化学分析法に基づいてその代表値を得ているが、本発明の選別装置では、200kg単位で5回の蛍光X線測定して代表値を得ていることから、重金属類を見つけ出す確率も、上記従来の方法と比較しても数百倍高い。ただし、選別単位となる対象物の量や蛍光X線測定回数は、前記の限りではない。
(ニッケル鉱石‐ニッケル)
ニッケル鉱石を用いたて前述の実施例1と同様に選別試験を実施した。結果の一例を表2に示した。ニッケル鉱石の場合、低品位ではニッケル含有量が1.5%程度であり、従来技術では製錬できなかったが、近年、製錬技術の向上により製錬可能となったことで、低品位と高品位のニッケル鉱石を効率良く選別する必要がある。例えば、含有量1.5%で選別する場合、本装置では、測定誤差を1.5±0.3%程度とすることができ、選別する際はニッケル濃度が1.2%以下であれば低品位、それより上であれば高品位などといったような選別基準を設けることができる。
Figure 0004138865
表2から、本発明の選別装置を用いたニッケル鉱石の選別が可能であることがわかる。また、ニッケル鉱石の場合、現行では、数万tの鉱石の中から数十tから数百t単位でサンプリングを実施し、粉砕するとともに均一に混合されたものの所定量を分割して取り出す。そして、これをJIS規格に準じた分析を行うことで、その代表値を得ているが、前記のように本発明の選別装置では、200kg単位で5回の蛍光X線測定を行って代表値を得ていることから、より効率の良い選別が可能となる。
(飛灰‐重金属類)
飛灰(フライアッシュ)を用いて前述の実施例1および2と同様に選別試験を実施した。結果の一例を表3に示した。飛灰をセメント製造の代替原料とする場合の重金属類に対する基準値の一例も表3に示した。
Figure 0004138865
本発明の選別装置では同時に複数の元素分析が可能であり、前記表3からもわかるように飛灰の選別が可能である。飛灰の場合、複数の元素に対する基準があるため、一つでも基準に満たないものがあれば、判定は不合格とした。
(溶融スラグ‐重金属類)
溶融スラグを用いて前述の実施例1から3までと同様に選別試験を実施した。結果の一例を表4に示した。溶融スラグをアスファルト混合物用の細骨材やコンクリート用細骨材などとして資源化を図る際、重金属の含有量が選別基準の一つとなる。
Figure 0004138865
前記表4から、本発明の選別装置を用いた溶融スラグの選別が可能であることがわかる。

Claims (14)

  1. 粉状もしくは粒状の物質、砂礫、土砂又は土壌であって特定元素を含む選別対象物が載置され、該選別対象物を移動させる搬送手段と、
    前記搬送手段によって移動中の選別対象物の少なくとも一部を前記搬送手段上で篩い分ける篩い分け装置と、
    前記篩い分け装置を通過した選別対象物の上面を平坦に処理する層調整手段と、
    上面が平坦に処理された選別対象物の層にX線を照射し、発生した蛍光X線を検出することにより特定元素の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記選別対象物の移動方向における前記X線の照射位置の下流側に設けられ、前記濃度検出手段の検出結果に基づいて前記選別対象物の搬送経路を切り換える搬送経路切換手段と、を有することを特徴とする選別装置。
  2. 前記篩い分け装置は、通過する選別対象物の粒径を、1mmから15mmの範囲内で設定された値以下とするものであることを特徴とする請求項1に記載の選別装置。
  3. 前記篩い分け装置は、前記搬送手段によって移動する選別対象物を篩い分ける位置と、移動する選別対象物に接触しないように上昇した位置との間で移動可能となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の選別装置。
  4. 前記篩い分け装置は、前記搬送手段上で移動する選別対象物の層の幅方向における中央部分に、粒径が所定値以下の選別対象物を残し、粒径が所定値を超える選別対象物を幅方向における両端部に移動させるものであることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の選別装置。
  5. 前記篩い分け装置は、粒径が所定値以下となった選別対象物の層の厚さが15mm以上となるように設定されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の選別装置。
  6. 前記選別対象物の搬送方向における前記篩い分け装置が設けられた位置の上流側に設けられ、前記搬送手段上で移動する選別対象物の層の搬送方向と直角方向の断面形状を所定の形状に調整する断面規制手段を有し、
    前記篩い分け装置は、前記断面形状の一部を占める選別対象物について篩い分けを行うように設置されていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の選別装置。
  7. 前記断面規制手段は、搬送手段によって搬送される選別対象物の層の断面形状を、上面の一部が盛り上げられた状態に調整するものであり、
    前記篩い分け装置は前記選別対象物の層の盛り上げられた部分について篩い分けを行うものであることを特徴とする請求項6に記載の選別装置。
  8. 前記篩い分け装置で篩い分けられた選別対象物の表面に水を噴霧するスプレーと、前記選別対象物の搬送方向における前記スプレーが設けられた位置の上流側および下流側のいずれか一方又は双方に設けられ、選別対象物の含水率を測定する水分計とを備え、前記スプレーにより水を噴霧された後の選別対象物の含水率を5〜20%に調整することを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載の選別装置。
  9. 前記層調整手段は、選別対象物の層の表面を均すスクレーパーを備えていることを特徴とする請求項1から8までのいずれかに記載の原材料選別装置。
  10. 前記層調整手段は、前記篩い分け装置で篩い分けられた選別対象物の層の上面を所定の圧力で填圧するローラーを備え、
    該ローラーが選別対象物の層の上面を押す圧力は、20kPaから100kPaまでの範囲内で設定されていることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれかに記載の選別装置。
  11. 前記濃度検出手段は、選別対象物の層の上面と蛍光X線を取り入れる測定窓との間に樹脂フィルムが介挿されており、特定元素の濃度の検出が繰り返し行われるのにともなって新たな樹脂フィルムを選別対象物の層の上面と蛍光X線を取り入れる測定窓との間に供給する樹脂フィルム供給装置を備えることを特徴とする請求項1から10までのいずれかに記載の選別装置。
  12. 前記濃度検出手段は、選別対象物に対向して支持されるとともに進退が可能になっており、選別対象物の搬送が停止された状態で前記測定窓を選別対象物に接触させ、X線の照射及び蛍光X線の測定を行った後に選別対象物から離隔されるものであり、
    前記測定窓が選別対象物から離隔された状態で、前記樹脂フィルム供給装置は、帯状に連続した前記樹脂フィルムの位置を移動させ、前記搬送手段が駆動されることを特徴とする請求項11に記載の選別装置。
  13. 前記樹脂フィルム供給装置は、前記樹脂フィルムの搬送方向における前記測定窓の下流側で該樹脂フィルムがロール状に巻き取られる位置の上流側に、樹脂フィルムに付着した選別対象物を剥離するスクレーパーを備えることを特徴とする請求項12に記載の選別装置。
  14. 前記樹脂フィルムが、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリイミドのいずれかであることを特徴とする、請求項11から請求項13までのいずれかに記載の選別装置。
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