JP4138112B2 - 窓開閉操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、常時は開放方向に付勢された障子に連結されたワイヤの一端が固着された巻き取りドラムを正転させることによりワイヤを巻き取りドラムに巻き取って障子を閉鎖し、障子への開放付勢力に基づく巻き取りドラムの逆転によりワイヤを巻き取りドラムから繰り出して、障子を開放するようにした窓開閉操作装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
窓開閉操作装置としては、実公平6−13982号公報に記載されているものがあるが、この公報に記載された窓開閉操作装置では、巻き取りドラムに形成されたラチェットホイールに係合する二つの爪部材を設けて、ワイヤを巻き取りドラムに巻き取る際には、一方の爪部材をラチェットホイールに係合させて、巻き取りドラムの逆転を禁止(ロック)し、ワイヤを巻き取りドラムから繰り出す際には、押しボタンの操作により一方の爪部材とラチェットホイールとの係合を解除して、他方の爪部材をラチェットホイールに係合させ、繰り出し後のワイヤの巻き取りにおいては、他方の爪部材とラチェットホイールとの係合により押しボタンの自動復帰を行わせるようにしている。
【0003】
ところで、公報に記載の窓開閉操作装置においては、ラチェットホイールの回転で、他方の爪部材をラチェットホイールの係止歯から押し出すようにして押しボタンの自動復帰を行っているために、他方の爪部材とラチェットホイールの係止歯との間の摩擦が大きいと、押しボタンの自動復帰がスムーズに行われない虞があり、また、他方の爪部材とラチェットホイールの係止歯との係合角が浅いものでないと、他方の爪部材をラチェットホイールの係止歯から押し出すことが困難となり、他方の爪部材がラチェットホイールの回転に対しての突っ張り部材となり、結局、上記と同様に、押しボタンの自動復帰をスムーズに且つ信頼性をもって行い得ない場合が生じ得る。
【0004】
また、公報に記載の窓開閉操作装置においては、二つの爪部材を設けるために構造が複雑となり、しかも、この二つの爪部材及びラチェットホイールの係止歯を上記の不都合が生じないように、設計、調整しなければならないために、コストアップになる虞がある。
【0005】
更に上述の窓開閉操作装置においては、操作ハンドルは着脱式となっているために、操作ハンドルの紛失等により障子を閉鎖できなくなる場合があり、それ程実用的であるとは言えず、加えて、不注意により操作ハンドルを取り付けけたままでロック解除が行われると、操作ハンドルの飛び出し又は操作指の操作ハンドルへの巻き込み等が生じ、思わぬ事故の原因となる虞がある。
【0006】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、操作ハンドルを取り付けけたままでロック解除(逆転禁止解除)を行うことができる窓開閉操作装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的とするところは、操作ハンドルの飛び出し又は操作指の操作ハンドルへの巻き込み等を生じさせない安全な窓開閉操作装置を提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的とするところは、設計、調整が容易であって、コスト低減を図り得る窓開閉操作装置を提供することにある。
【0009】
本発明の更に他の目的とするところは、巻き取りドラムの逆転を禁止する禁止手段をスムーズに元に復帰させることができる窓開閉操作装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
常時は開放方向に付勢された障子に連結されたワイヤの一端が固着された巻き取りドラムを正転させることによりワイヤを巻き取りドラムに巻き取って障子を閉鎖し、障子への開放付勢力に基づく巻き取りドラムの逆転によりワイヤを巻き取りドラムから繰り出して、障子を開放するようにした本発明の第一の態様の窓開閉操作装置は、巻き取りドラムを回転させる手動操作可能な回転ハンドル手段と、巻き取りドラムの逆転を禁止する禁止手段と、この禁止手段の逆転禁止を解除する解除手段とを具備しており、回転ハンドル手段は、巻き取りドラムの回転軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在であって、第一の位置では巻き取りドラムに係合して、その手動による回転で巻き取りドラムを回転させることができ、第二の位置では巻き取りドラムとの係合が解除されて、巻き取りドラムの逆転で逆転されないようになっており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、禁止手段の逆転禁止を解除するようになっている。
【0011】
本発明の第一の態様の窓開閉操作装置では、第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在な回転ハンドル手段を有し、禁止手段の逆転禁止が回転ハンドル手段の第二の位置への移動により解除手段を介して解除されるようになっているために、回転ハンドル手段を取り付けたままでロック解除を行うことができ、回転ハンドル手段の紛失等により障子を閉鎖できなくなる場合をなくし得る。
【0012】
本発明の第二の態様の窓開閉操作装置では、第一の態様の窓開閉操作装置において、回転ハンドル手段は、第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在な環状部を具備しており、解除手段は、回転ハンドル手段の環状部が第二の位置に移動される際に、当該環状部に当接するように、環状部に覆われて、環状部に向かって突出した解除釦を具備している。
【0013】
第二の態様の窓開閉操作装置によれば、解除手段の解除釦が回転ハンドル手段の環状部に覆われているために、解除釦自体が直接に手動操作される虞がなく、操作指の回転ハンドル手段への巻き込み等を生じさせない安全な窓開閉操作装置を提供することができる。
【0014】
本発明の第三の態様の窓開閉操作装置では、第一又は第二の態様の窓開閉操作装置において、巻き取りドラムは、ワイヤを巻き取るドラム本体と、このドラム本体に一体的に固着された回転軸とを具備しており、回転軸は、角付面部と、円形面部とを有しており、回転ハンドル手段は、第一の位置では、回転軸の角付面部に嵌合し、第二の位置で円形面部に隙間をもって配される角付内周面を有した筒部を具備している。
【0015】
第三の態様の窓開閉操作装置によれば、互いに嵌合、非嵌合となる回転軸と筒部とを有しているために、設計、調整が容易であって、コスト低減を図り得る。
【0016】
本発明の第四の態様の窓開閉操作装置では、第一から第三の態様のいずれかの窓開閉操作装置において、禁止手段は、巻き取りドラムの外周部に形成されたラチェット歯に係合するラチェット爪部材と、このラチェット爪部材を備えていると共に、切り欠き部を具備した揺動自在な揺動部材と、巻き取りドラムの回転によるラチェット爪部材を介する揺動部材の一方の揺動を、切り欠き部での揺動部材への係合により阻止するローラとを具備しており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、ローラを切り欠き部から離脱させるようなっている。
【0017】
第四の態様の窓開閉操作装置によれば、禁止手段が揺動部材に係合するローラを具備しているために、禁止手段における禁止解除を行わせる解除手段の動作並びに当該解除手段の復帰をスムーズに行わせることができ、また、復帰においても巻き取りドラムの回転を単一のラチェット爪部材を介して揺動部材に伝達するようにしているために、上記の作用と相俟って解除手段の復帰をスムーズに行わせることができ、設計、調整を簡単に行い得る。
【0018】
本発明の第五の態様の窓開閉操作装置では、第四の態様の窓開閉操作装置において、禁止手段は、揺動部材を一方の揺動方向に弾性的に付勢する弾性手段を更に具備しており、巻き取りドラムが正転される際に、ラチェット爪部材とラチェット歯との係合が断続的に解除されるように、揺動部材が弾性手段により付勢されて揺動されるようになっている。
【0019】
第五の態様の窓開閉操作装置によれば、巻き取りドラムの正転中にラチェット爪部材とラチェット歯との係合が断続的に解除されるようになっているために、巻き取りドラムの正転を一時停止しても、直ちに禁止手段を働かせることができ、フェールセーフな窓開閉操作装置とし得る。
【0020】
本発明の第六の態様の窓開閉操作装置では、第四又は第五の態様の窓開閉操作装置において、ラチェット爪部材は、揺動部材に、当該揺動部材の揺動軸心と同心に揺動自在に装着されており、禁止手段は、ラチェット爪部材を揺動部材に対して前記一方の揺動方向と反対の他方の揺動方向に弾性的に付勢する他の弾性手段を更に具備しており、巻き取りドラムが逆転される際に、ラチェット爪部材とラチェット歯との係合が断続的に解除されるように、ラチェット爪部材が揺動部材に対して他の弾性手段により揺動されるようになっている。
【0021】
第六の態様の窓開閉操作装置によれば、障子の開放後、ラチェット爪部材とラチェット歯との係合を直ちに確保できるために、回転ハンドル手段を第一の位置に移動させれば、解除手段の復帰を直ちに行わせることができる。
【0022】
本発明の第七の態様の窓開閉操作装置では、第四から第六の態様のいずれかの窓開閉操作装置において、ローラは、巻き取りドラムの逆転を禁止している際には、切り欠き部を規定する揺動部材の一方の壁にその回転自在な外周面が当接するようになっている。
【0023】
本発明の第八の態様の窓開閉操作装置では、第四から第七の態様のいずれかの窓開閉操作装置において、揺動部材は、切り欠き部からローラが離脱されて巻き取りドラムの逆転が可能とされる際に、当該ローラに当接して一定以上の一方の揺動が阻止されて、巻き取りドラムの逆転後の正転においてラチェット爪部材とラチェット歯との再係合を保証する壁を更に具備している。
【0024】
本発明の第九の態様の窓開閉操作装置では、第一から第八の態様のいずれかの窓開閉操作装置において、巻き取りドラムの逆転における当該巻き取りドラムの回転速度を抑える制動手段を更に具備している。
【0025】
第九の態様の窓開閉操作装置によれば、制動手段を有しているために、障子の開放を制御された速度にでき、障子の最大開放におけるストッパ部材等への激突を避けることができ、障子及びその硝子並びにストッパ部材等の損壊を好ましく防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例を参照して更に詳細に説明する。なお、本発明はこの例に何等限定されないのである。
【0027】
【実施例】
図1から図8において、本例の窓開閉操作装置1は、常時は開放方向にガスステイ2により付勢された障子3に連結されたワイヤ4の一端5が固着された巻き取りドラム6を正転、すなわちF方向に回転させることによりワイヤ4を巻き取りドラム6に巻き取って障子3を閉鎖し、ガスステイ2のガス圧及び障子3の自重に基づく障子3への開放付勢力により巻き取りドラム6の逆転、すなわちR方向の回転によりワイヤ4を巻き取りドラム6から繰り出して、障子3を開放するようになっている。
【0028】
なお、本例では、障子3への開放付勢力を、ガスステイ2のガス圧及び障子3の自重により与えているが、これに代えて、障子3の自重のみで与えてもよく、また、板ばね又はコイルばね等により与えてもよい。
【0029】
各ガスステイ2は、障子3の枠11と窓枠12との間に配されており、各障子3を常時そのガス圧により開放方向に付勢している。障子3及び窓枠12等からなる排煙窓13の窓枠12に一端で回動自在に軸支された各障子3の夫々には、プーリ14が取り付けられており、他端15が窓枠12に固定されたワイヤ4は、各プーリ14を通って配索されている。
【0030】
手動操作可能なように、排煙窓13の下方の壁面等に配される窓開閉操作装置1は、前記の巻き取りドラム6と、巻き取りドラム6をF及びR方向に回転させる手動操作可能な回転ハンドル手段21と、巻き取りドラム6のR方向の回転を禁止する禁止手段22と、禁止手段22の逆転禁止を解除する解除手段23と、巻き取りドラム6の逆転における巻き取りドラム6の回転速度を抑える制動手段24と、排煙窓13の下方の壁面等にねじ等により固着される基台25と、基台25にねじ26等により取り付けられた中間基板27と、ドラム6、禁止手段22及び中間基板27等を覆うように、基台25に着脱自在に取り付けられており、貫通孔29及び30を有した化粧カバー28とを具備している。
【0031】
巻き取りドラム6は、有底中空巻き取り部31及び中空軸部32を一体的に有するドラム本体33と、有底中空巻き取り部31にねじ34等を介して固着された歯付き鍔部35と、中空軸部32に同じくねじ(図示せず)等を介して固着されたラチェット歯付き鍔部36と、一端部37が有底中空巻き取り部31に固着された回転軸38とを具備している。
【0032】
巻き取りドラム6は、一方では、中空軸部32で、基台25に一体的に形成された環状突起41に、他方では、回転軸38で、鍔付ブッシュ42を介して中間基板27に回転軸心43の周りでF及びR方向に回転自在に支持されており、鍔部35の外周面には歯44が、鍔部36の外周面にはラチェット歯45が夫々形成されている。回転軸38は、他端部46に、角付面部、本例では六角面部47と、円形面部、本例では円柱部48とを互いに隣接して有している。
【0033】
巻き取りドラム6は、回転軸心43を中心としたF方向の回転により、これに一端5が固着されたワイヤ4をドラム本体33に巻き取り、解除手段23の作動で、回転軸心43を中心としたF方向と逆のR方向の回転により、ドラム本体33に巻き取ったワイヤ4を繰り出すようになっている。
【0034】
回転ハンドル手段21は、ハンドル基体51と、ハンドル基体51にねじ52により取り付けられたハンドル53と、ハンドル基体51を、巻き取りドラム6の回転軸心43方向において第一の位置と第二の位置とで係止する係止手段54とを具備している。
【0035】
ハンドル基体51は、環状部55と、環状部55に一体形成された円筒部56とを具備しており、円筒部56には環状凹所57が形成されており、環状溝57には、中間基台27の円筒部58が回転軸心43方向、すなわちA及びB方向に摺動自在であって且つ回転軸心43の周りでF及びR方向に回転自在となるように、嵌入されている。
【0036】
円筒部56は、回転軸心43方向における回転ハンドル手段21の第一の位置では、回転軸38の六角面部47にA及びB方向に摺動自在に嵌合し、回転軸心43方向における回転ハンドル手段21の第二の位置では、回転軸38の円柱部48に隙間をもって配される角付内周面、すなわち六角内周面60を有している。
【0037】
回転軸38の一端面には、ワッシャ61が当該一端面に螺着されたねじ62により固定されており、ハンドル基体51は、ワッシャ61により回転軸38及び円筒部58から抜け出さないようになっている。
【0038】
ハンドル53は、円環状であって、前面に溝65が形成されたハンドル基部66と、ハンドル基部66にヒンジ機構67を介して折り畳み自在に連結されたハンドル本体68と、ハンドル本体68の先端に回転自在に取り付けられた摘み69とを具備している。
【0039】
係止手段54は、ボール71と、先端部にボール71が配されたコイルばね72と、コイルばね72の後端部に配されたねじピン73と、円筒部58の外周面に互いに回転軸心43方向に離れて形成された2条の環状溝74及び75とを具備している。
【0040】
ボール71及びコイルばね72は、円筒部56に形成された貫通孔76に挿入されており、貫通孔76でのねじピン73の円筒部56への螺合、固着により貫通孔76から抜け出さないようになっており、ボール71は、環状溝74及び75のいずれかにおいて円筒部56に弾性的に係合して、回転ハンドル手段21を第一の位置と第二の位置とのいずれかにおいて保持するようになっている。
【0041】
回転ハンドル手段21は、A及びB方向において中間基台27に対して第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在であって、第一の位置では、ボール71が環状溝74において円筒部56に弾性的に係合してその位置が保持されると共に、六角内周面60において回転軸38の六角面部47に係合して、その手動によるF方向の回転で巻き取りドラム6を同じくF方向に回転させることができ、第二の位置では、ボール71が環状溝75において円筒部56に弾性的に係合してその位置が保持されると共に、角付内周面60が回転軸38の円柱部48に隙間をもって配されて巻き取りドラム6との係合が解除され、巻き取りドラム6のR方向の回転で同じくR方向に回転されないようになっている。このように回転ハンドル手段21は、それの全体を、中間基台27から離れるように引いたり(A方向移動)、中間基台27に向かって押したり(B方向移動)することにより、巻き取りドラム6に係合させたり、それに非係合にさせたりすることができるようになっている。
【0042】
なお、回転ハンドル手段21では、巻き取りドラム6を回転させない場合には、図5及び図6に示すように、ハンドル本体68を折り畳んで、摘み69を介してのハンドル本体68の回転操作ができないようになっており、巻き取りドラム6を回転させる場合には、図2及び図3に示すように(図3では2点鎖線で示す)、ハンドル本体68の折り畳みを解除して、摘み69を介してのンドル本体68の回転操作ができるようになっている。
【0043】
禁止手段22は、巻き取りドラム6の鍔部36の外周部に形成されたラチェット歯45に係合するラチェット爪部材81と、ラチェット爪部材81を備えていると共に、切り欠き部82を具備して、揺動軸心83の周りでC及びD方向に揺動自在な揺動部材84と、切り欠き部82での揺動部材84への係合により揺動部材84のC方向の揺動を阻止するローラ85とを具備している。
【0044】
揺動部材84は、半円板状の揺動部材本体86と、切り欠き部82を有して、揺動部材本体86にねじ87により固着された板体88とを具備しており、ラチェット爪部材81と共に揺動部材本体86及び板体88は、基台25に植設された軸89に、当該軸89の周り、すなわち揺動軸心83の周りでC及びD方向に揺動自在に支持されて、軸89に螺合したねじ90を介して取り付けられている。切り欠き部82は、揺動部材84の揺動方向において約45°の角度範囲に渡って板体88に形成されており、したがって、切り欠き部82を規定する板体88の揺動方向における壁91及び92は、約45°の角度をもって対向している。
【0045】
揺動部材84の揺動方向における揺動部材本体86の一方の平坦面93は、壁92と面一に配されており、巻き取りドラム6の逆転後の正転においてラチェット爪部材81とラチェット歯45との再係合を保証する壁としての他方の平坦面94は、平坦面93から揺動部材84の揺動方向において約180°隔たって配されている。揺動部材本体86には、更に溝95が形成されており、溝95には、ラチェット爪部材81に当接して、ラチェット爪部材81を揺動部材84に対して弾性的にD方向に付勢する弾性手段としてのコイルばね96が配されている。
【0046】
コイルばね96によりD方向に付勢されているラチェット爪部材81は、当該ラチェット爪部材81を貫通する軸89にC及びD方向に揺動自在に支持されていると共に、揺動部材本体86自体に対しても多少C及びD方向に揺動自在となるように、揺動部材本体86の凹所97に遊嵌されており、ラチェット爪部材81の先端部98は、揺動部材本体86から突出して、ラチェット歯45に係合するようになっている。
【0047】
揺動部材84は、基台25の突出台99に一端100が係止され、中間部101が軸89の大径下部102に巻き付けられ、他端103が揺動部材本体86の平坦面93に係合した弾性手段としての捩りコイルばね104により、常時C方向に付勢されている。
【0048】
ローラ85は、ねじ105を介して軸106に回転自在に取り付けられており、巻き取りドラム6の逆転、すなわちR方向の回転を禁止している際には、切り欠き部82を規定する板体88の一方の壁91にその回転自在な外周面が当接するようなっている。
【0049】
解除手段23は、回転ハンドル手段21がB方向に押されて、その環状部55が第二の位置に移動される際に、当該環状部55に当接して同じくB方向に押されるように、環状部55に覆われて、且つ環状部55に向かって化粧カバー28の貫通孔30から突出した解除釦111と、一端に解除釦111が固着されたアーム部材112と、アーム部材112の他端にねじ113を介して固着された摺動体114と、摺動体114を摺動自在に保持する保持体115と、摺動体114及びアーム部材112を介して解除釦111を元の位置に復帰させる弾性手段としてのコイルばね116とを具備している。
【0050】
摺動体114は、ローラ85を回転自在に支持する前記の軸106を具備しており、その下端の鍔部121が保持体115の内周面の段部122に係合して、保持体115から飛び出さないようになっており、保持体115は、ねじ123により基台25に固着されており、コイルばね116は、一端が摺動体114の有底孔124において当該摺動体114に当接し、他端が基台25に当接して、摺動体114、延いては解除釦111を元の位置に復帰させるように、摺動体114を弾性的に付勢している。
【0051】
解除手段23は、回転ハンドル手段21が手動によりB方向に押されて、その環状部55により解除釦111がコイルばね116の弾性力に抗して同じくB方向に押されると、アーム部材112を介して摺動体114がコイルばね116を縮めながら保持体115内に更に挿入されることにより、ローラ85と壁91との当接を解除して、切り欠き部82からローラ85を離脱させて、揺動部材84をC方向に揺動可能とし、而して、巻き取りドラム6の逆転、すなわちR方向の回転を可能にする。而して、解除手段23は、回転ハンドル手段21が手動によりB方向に押されて第二の位置に移動されることにより、禁止手段22の逆転禁止を解除するようになっている。
【0052】
制動手段24は、鍔部35の歯44に噛み合うようにして、中間基板27の貫通孔151に回転自在に支持された歯車161と、歯車161に噛み合うピニオン162を一体的に有して、一端部163で中間基板27の貫通孔152に、他端部164で基台25に回転自在に支持された軸部材165と、軸部材165に径方向に突出して形成された複数の突起166の夫々に、径方向に移動自在に装着された制動部材167と、各制動部材167の外周部の溝168に装着されて各制動部材167の周囲を取り囲み、各制動部材167を軸部材165に向かって弾性的に付勢するガータスプリング169と、基台25に一体的に形成された筒状部170とを具備しており、各制動部材167は、筒状部170に囲まれて配されている。
【0053】
制動手段24は、巻き取りドラム6の回転による歯車161の回転でピニオン162を介して軸部材165が回転されることにより、制動部材167に遠心力を与えて、一定以上の大きさの遠心力により制動部材167をガータスプリング169の弾性力に抗して径方向の外側に移動させて、制動部材167の外周面を筒状部170の内周面に摩擦接触させて、制動部材167の回転、すなわち歯車161を介しての巻き取りドラム6の回転に制動を与えるようになっている。
【0054】
制動手段24のこの制動作用により、巻き取りドラム6の逆転におけるその回転速度を抑えて、障子3の窓枠12への激突を防止するようにしている。
【0055】
以上の窓開閉操作装置1では、回転ハンドル手段21が、A方向に手動により移動されて、環状溝74におけるボール71と円筒部56との弾性的な係合で第一の位置に保持されている状態で、折り畳み解除されたハンドル本体68が摘み69を介して手動によりF方向に回転されると、円筒部56の六角内周面60と回転軸38の六角面部47との係合を介して回転軸38がF方向に回転される結果、巻き取りドラム6全体も同じくF方向に回転され、ラチェット歯45とラチェット爪部材81との係合により揺動部材84がD方向に揺動され、この揺動により図9に示すように、ラチェット歯45とラチェット爪部材81との係合が解除され、以後、ハンドル本体68のF方向の連続的な回転で、ラチェット歯45とラチェット爪部材81との係合が断続的に解除されるようにして、巻き取りドラム6がF方向に回転される結果、ワイヤ4が巻き取りドラム6に巻き取られて、而して、ガスステイ2のガス圧等に抗して障子3を閉鎖することができる。
【0056】
完全閉鎖後又は閉鎖途中で、ハンドル本体68へのF方向の回転力の付与を停止すると、巻き取りドラム6の若干のR方向の回転と、ラチェット歯45へのラチェット爪部材81の係合とにより、揺動部材53がC方向に揺動されて、揺動部材84の壁91がローラ85に当接し、これにより揺動部材84のC方向の揺動が阻止される結果、ラチェット歯45とラチェット爪部材81との係合がしっかりと確保され、以後、巻き取りドラム6のR方向の回転が阻止され、障子3の完全閉鎖又は半開きが維持される。
【0057】
また窓開閉操作装置1では、ハンドル本体68が折り畳まれた状態で又は折り畳み解除された状態で、回転ハンドル手段21全体が手動によりB方向に移動されて、環状溝75におけるボール71と円筒部56との弾性的な係合で第二の位置に保持されると、円筒部56の六角内周面60が回転軸38の円柱部48に隙間をもって配されて、円筒部56の六角内周面60と回転軸38の六角面部47との係合が解除され、ハンドル本体68の回転が回転軸38に伝達されないようになると共に、回転軸38の回転もハンドル本体68に伝達されないようになる一方、環状部55により解除釦111がB方向に押される結果、アーム部材112及び摺動体114を介してローラ85が移動されて、而して図10に示すように壁91のローラ85への当接が解除されて、揺動部材84がC方向に揺動可能となり、揺動部材84は、ワイヤ4を介するガスステイ2のガス圧等による巻き取りドラム6の若干のR方向の回転で、ラチェット歯45とラチェット爪部材81との係合を介して、同じくC方向に揺動され、この揺動によりラチェット歯45とラチェット爪部材81との係合が解除され、以後、巻き取りドラム6は、ワイヤ4を介するガスステイ2のガス圧等によりR方向に回転され、巻き取りドラム6からワイヤ4が繰り出され、巻き取りドラム6のR方向の継続的なこの回転において、コイルばね96の弾性力とガスステイ2のガス圧等とによりラチェット歯45とラチェット爪部材81との係合が断続的に解除されながらの巻き取りドラム6からのワイヤ4の繰り出しで、障子3が完全開放されると、図示しないストッパに障子3が当接して、ワイヤ4の繰り出しが停止され、巻き取りドラム6のR方向の回転が停止される。
【0058】
窓開閉操作装置1では、巻き取りドラム6のR方向の回転が速くなると、制動部材167の外周面の筒状部170の内周面への摩擦接触が生じて、巻き取りドラム6のR方向の回転に制動を与えて、障子3の図示しないストッパへの激突を避けるようになっており、また、回転ハンドル手段21が第二の位置に保持されている状態では、円筒部56の六角内周面60と回転軸38の六角面部47との係合が解除されているために、巻き取りドラム6のR方向の回転においては、回転ハンドル手段21が回転しなく、したがって、巻き取りドラム6は、回転ハンドル手段21に対して空転するようになっている。
【0059】
なお、窓開閉操作装置1では、揺動部材84は平坦面94を具備しているため、切り欠き部82からローラ85が離脱されて、巻き取りドラム6の逆転が可能とされる際に、平坦面94がローラ85に当接して一定以上の揺動部材84のC方向の揺動が阻止されて、巻き取りドラム6の逆転後の正転においてラチェット爪部材81とラチェット歯45との再係合が保証されるようになっている。
【0060】
上記のように窓開閉操作装置1では、第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在な回転ハンドル手段21を有し、禁止手段22の逆転禁止が回転ハンドル手段21の第二の位置への移動により解除手段23を介して解除されるようになっているために、回転ハンドル手段21を取り付けたままでロック解除(逆転禁止解除)を行うことができ、回転ハンドル手段21の紛失等により障子3を閉鎖できなくなる場合をなくし得る。
【0061】
また窓開閉操作装置1では、解除手段23の解除釦111が回転ハンドル手段21の環状部55に覆われているために、解除釦111自体が直接に手動操作される虞がなく、操作指の回転ハンドル手段21への巻き込み等を生じさせない安全なものとし得る。
【0062】
更に窓開閉操作装置1では、互いに嵌合、非嵌合となる回転軸38と円筒部56とを有しているために、設計、調整が容易であって、コスト低減を図り得、しかも、禁止手段22が揺動部材84に係合するローラ85を具備しているために、禁止手段22における禁止解除を行わせる解除手段23の動作並びに当該解除手段23の復帰をスムーズに行わせることができ、また、復帰においても巻き取りドラム6の回転を単一のラチェット爪部材81を介して揺動部材84に伝達するようにしているために、上記の作用と相俟って解除手段23の復帰をスムーズに行わせることができ、設計、調整を簡単に行い得る。
【0063】
その上窓開閉操作装置1では、巻き取りドラム6のF方向の回転中にラチェット爪部材81とラチェット歯45との係合が断続的に解除されるようになっているために、巻き取りドラム6のF方向の回転を一時停止しても、直ちに禁止手段22を働かせることができ、フェールセーフなものとし得る。
【0064】
また窓開閉操作装置1では、障子3の開放後、ラチェット爪部材81とラチェット歯45との係合を直ちに確保できるために、回転ハンドル手段21を第一の位置に移動させれば、解除手段23の復帰を直ちに行わせることができる。
【0065】
加えて窓開閉操作装置1では、制動手段24を有しているために、障子3の開放を制御された速度にでき、障子3の最大開放におけるストッパ部材等への激突を避けることができ、障子3及びその硝子並びにストッパ部材等の損壊を好ましく防止できる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、回転ハンドル手段を取り付けけたままでロック解除を行うことができ、回転ハンドル手段の飛び出し又は操作指の回転ハンドル手段への巻き込み等を生じさせない安全な窓開閉操作装置を提供することができ、しかも、設計、調整が容易であって、コスト低減を図り得、その上、巻き取りドラムの逆転を禁止する禁止手段をスムーズに元に復帰させることができる窓開閉操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施の形態の図3に示す例の一部の分解説明図である。
【図2】本発明の好ましい一実施の形態の図3に示す例の他の部の分解説明図である。
【図3】本発明の好ましい一実施の形態の例の断面図である。
【図4】図3の例を排煙窓に適用した説明図である。
【図5】図3の例の操作ハンドルを折り畳んだ場合の正面図である。
【図6】図3の例の操作ハンドルを折り畳んだ場合の底面図である。
【図7】図3の例の化粧カバー及び中間基台を取り除いた正面説明図である。
【図8】図3の例の化粧カバー及び中間基台を取り除いた一部拡大説明図である。
【図9】図3の例の動作説明図である。
【図10】図3の例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 窓開閉操作装置
2 ガスステイ
3 障子
4 ワイヤ
6 巻き取りドラム
21 回転ハンドル手段
22 禁止手段
23 解除手段

Claims (7)

  1. 常時は開放方向に付勢された障子に連結されたワイヤの一端が固着された巻き取りドラムを正転させることによりワイヤを巻き取りドラムに巻き取って障子を閉鎖し、障子への開放付勢力に基づく巻き取りドラムの逆転によりワイヤを巻き取りドラムから繰り出して、障子を開放するようにした窓開閉操作装置であって、巻き取りドラムを回転させる手動操作可能な回転ハンドル手段と、巻き取りドラムの逆転を禁止する禁止手段と、この禁止手段の逆転禁止を解除する解除手段とを具備しており、回転ハンドル手段は、巻き取りドラムの回転軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在であって、第一の位置では巻き取りドラムに係合して、その手動による回転で巻き取りドラムを回転させることができ、第二の位置では巻き取りドラムとの係合が解除されて、巻き取りドラムの逆転で逆転されないようになっており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、禁止手段の逆転禁止を解除するようになっており、回転ハンドル手段は、第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在な環状部を具備しており、解除手段は、回転ハンドル手段の環状部が第二の位置に移動される際に、当該環状部に当接するように、環状部に覆われて、環状部に向かって突出した解除釦を具備している窓開閉操作装置。
  2. 常時は開放方向に付勢された障子に連結されたワイヤの一端が固着された巻き取りドラムを正転させることによりワイヤを巻き取りドラムに巻き取って障子を閉鎖し、障子への開放付勢力に基づく巻き取りドラムの逆転によりワイヤを巻き取りドラムから繰り出して、障子を開放するようにした窓開閉操作装置であって、巻き取りドラムを回転させる手動操作可能な回転ハンドル手段と、巻き取りドラムの逆転を禁止する禁止手段と、この禁止手段の逆転禁止を解除する解除手段とを具備しており、回転ハンドル手段は、巻き取りドラムの回転軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在であって、第一の位置では巻き取りドラムに係合して、その手動による回転で巻き取りドラムを回転させることができ、第二の位置では巻き取りドラムとの係合が解除されて、巻き取りドラムの逆転で逆転されないようになっており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、禁止手段の逆転禁止を解除するようになっており、巻き取りドラムは、ワイヤを巻き取るドラム本体と、このドラム本体に一体的に固着された回転軸とを具備しており、回転軸は、角付面部と、円形面部とを有しており、回転ハンドル手段は、第一の位置では、回転軸の角付面部に嵌合し、第二の位置で円形面部に隙間をもって配される角付内周面を有した筒部を具備している窓開閉操作装置。
  3. 常時は開放方向に付勢された障子に連結されたワイヤの一端が固着された巻き取りドラムを正転させることによりワイヤを巻き取りドラムに巻き取って障子を閉鎖し、障子への開放付勢力に基づく巻き取りドラムの逆転によりワイヤを巻き取りドラムから繰り出して、障子を開放するようにした窓開閉操作装置であって、巻き取りドラムを回転させる手動操作可能な回転ハンドル手段と、巻き取りドラムの逆転を禁止する禁止手段と、この禁止手段の逆転禁止を解除する解除手段とを具備しており、回転ハンドル手段は、巻き取りドラムの回転軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在であって、第一の位置では巻き取りドラムに係合して、その手動による回転で巻き取りドラムを回転させることができ、第二の位置では巻き取りドラムとの係合が解除されて、巻き取りドラムの逆転で逆転されないようになっており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、禁止手段の逆転禁止を解除するようになっており、禁止手段は、巻き取りドラムの外周部に形成されたラチェット歯に係合するラチェット爪部材と、このラチェット爪部材を備えていると共に、切り欠き部を具備した揺動自在な揺動部材と、巻き取りドラムの回転によるラチェット爪部材を介する揺動部材の一方の揺動方向への揺動を、切り欠き部での揺動部材への係合により阻止するローラと、揺動部材を一方の揺動方向に弾性的に付勢する弾性手段とを具備しており、巻き取りドラムが正転される際に、ラチェット爪部材とラチェット歯との係合が断続的に解除されるように、揺動部材が弾性手段により付勢されて揺動されるようになっており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、ローラを切り欠き部から離脱させる ようになってる窓開閉操作装置。
  4. 常時は開放方向に付勢された障子に連結されたワイヤの一端が固着された巻き取りドラムを正転させることによりワイヤを巻き取りドラムに巻き取って障子を閉鎖し、障子への開放付勢力に基づく巻き取りドラムの逆転によりワイヤを巻き取りドラムから繰り出して、障子を開放するようにした窓開閉操作装置であって、巻き取りドラムを回転させる手動操作可能な回転ハンドル手段と、巻き取りドラムの逆転を禁止する禁止手段と、この禁止手段の逆転禁止を解除する解除手段とを具備しており、回転ハンドル手段は、巻き取りドラムの回転軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在であって、第一の位置では巻き取りドラムに係合して、その手動による回転で巻き取りドラムを回転させることができ、第二の位置では巻き取りドラムとの係合が解除されて、巻き取りドラムの逆転で逆転されないようになっており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、禁止手段の逆転禁止を解除するようになっており、禁止手段は、巻き取りドラムの外周部に形成されたラチェット歯に係合するラチェット爪部材と、このラチェット爪部材を備えていると共に、切り欠き部を具備した揺動自在な揺動部材と、巻き取りドラムの回転によるラチェット爪部材を介する揺動部材の一方の揺動方向への揺動を、切り欠き部での揺動部材への係合により阻止するローラとを具備しており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、ローラを切り欠き部から離脱させるようになっており、ラチェット爪部材は、揺動部材に、当該揺動部材の揺動軸心と同心に揺動自在に装着されており、禁止手段は、ラチェット爪部材を揺動部材に対して前記一方の揺動方向と反対の他方の揺動方向に弾性的に付勢する弾性手段を具備しており、巻き取りドラムが逆転される際に、ラチェット爪部材とラチェット歯との係合が断続的に解除されるように、ラチェット爪部材が揺動部材に対して弾性手段により揺動されるようになっている窓開閉操作装置。
  5. 常時は開放方向に付勢された障子に連結されたワイヤの一端が固着された巻き取りドラムを正転させることによりワイヤを巻き取りドラムに巻き取って障子を閉鎖し、障子への開放付勢力に基づく巻き取りドラムの逆転によりワイヤを巻き取りドラムから繰り出して、障子を開放するようにした窓開閉操作装置であって、巻き取りドラムを回転させる手動操作可能な回転ハンドル手段と、巻き取りドラムの逆転を禁止する禁止手段と、この禁止手段の逆転禁止を解除する解除手段とを具備しており、回転ハンドル手段は、巻き取りドラムの回転軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在であって、第一の位置では巻き取りドラムに係合して、その手動による回転で巻き取りドラムを回転させることができ、第二の位置では巻き取りドラムとの係合が解除されて、巻き取りドラムの逆転で逆転されないようになっており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、禁止手段の逆転禁止を解除するようになっており、禁止手段は、巻き取りドラムの外周部に形成されたラチェット歯に係合するラチェット爪部材と、このラチェット爪部材を備えていると共に、切り欠き部を具備した揺動自在な揺動部材と、巻き取りドラムの回転によるラチェット爪部材を介する揺動部材の一方の揺動方向への揺動を、切り欠き部での揺動部材への係合により阻止するローラとを具備しており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、ローラを切り欠き部から離脱させるようになっており、ローラは、巻き取りドラムの逆転を禁止している際には、切り欠き部を規定する揺動部材の一方の壁にその回転自在な外周面が当接するようになっている窓開閉操作装置。
  6. 常時は開放方向に付勢された障子に連結されたワイヤの一端が固着された巻き取りドラムを正転させることによりワイヤを巻き取りドラムに巻き取って障子を閉鎖し、障子への開放付勢力に基づく巻き取りドラムの逆転によりワイヤを巻き取りドラムから繰り出して、障子を開放するようにした窓開閉操作装置であって、巻き取りドラムを回転させる手動操作可能な回転ハンドル手段と、巻き取りドラムの逆転を禁止する禁止手段と、この禁止手段の逆転禁止を解除する解除手段とを具備しており、回転ハンドル手段は、巻き取りドラムの回転軸心方向において第一の位置と第二の位置との間で手動で移動自在であって、第一の位置では巻き取りドラムに係合して、その手動による回転で巻き 取りドラムを回転させることができ、第二の位置では巻き取りドラムとの係合が解除されて、巻き取りドラムの逆転で逆転されないようになっており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、禁止手段の逆転禁止を解除するようになっており、禁止手段は、巻き取りドラムの外周部に形成されたラチェット歯に係合するラチェット爪部材と、このラチェット爪部材を備えていると共に、切り欠き部を具備した揺動自在な揺動部材と、巻き取りドラムの回転によるラチェット爪部材を介する揺動部材の一方の揺動方向への揺動を、切り欠き部での揺動部材への係合により阻止するローラとを具備しており、解除手段は、回転ハンドル手段が第二の位置に移動されることにより、ローラを切り欠き部から離脱させるようになっており、揺動部材は、切り欠き部からローラが離脱されて巻き取りドラムの逆転が可能とされる際に、当該ローラに当接して一定以上の一方の揺動方向への揺動が阻止されて、巻き取りドラムの逆転後の正転においてラチェット爪部材とラチェット歯との再係合を保証する壁を具備している窓開閉操作装置。
  7. 巻き取りドラムの逆転における当該巻き取りドラムの回転速度を抑える制動手段を更に具備している請求項1からのいずれか一項に記載の窓開閉操作装置。
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