JP4136804B2 - メータ監視システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メータ管理事業体が各家庭等におけるガス、水道、電気等のメータをメータ端末装置と無線通信することで遠隔から監視するメータ監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ガスメータ等を無線通信によって遠隔から監視するメータ監視システムが知られている。例えば、特開平10−126865号公報に記載のものは、図6に示すように、電気、ガス、水道等のメータ605のメータ情報Dを送信する端末局601と、そのメータ情報Dを収集し再送信する人工衛星602と、人工衛星602から再送信されたメータ情報Dを受信する地球局603とを備え、上記端末局601は、人工衛星602からの送信要求信号Sを受信した後にメータ情報Dを送信するシステムである(特許文献1)。
【0003】
これによれば、電気、ガス、水道等の使用量のメータ情報Dを個々の端末局601から人工衛星602を経由して地球局603に送信するので、広範囲にメータ情報Dを収集でき、しかも、有線回線の敷設が困難な離島、山岳地帯等の地域であっても遠隔からメータ情報Dを収集できるものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−126865号公報
【特許文献2】
特開2002−218080号公報
【特許文献3】
特開2000−111370号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、端末局601を設置した周辺環境の変化(新たなビルの建設等)、端末局の設置場所(建物の壁の裏側等)、天候の変化等によって、人工衛星602からの電波受信状態が悪化し、特定エリア内のすべての端末局601において人工衛星602からの送信要求信号Sを受信できない場合があった。そのため、特定エリア内における全メータ605のメータ情報Dを遠隔からすべて収集するのは現実には困難であった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、周辺環境等の変化にかかわらず、特定エリア内のすべてのメータ端末装置がメータ管理事業体からの指令信号を確実に受信できるようにするメータ監視システムを構築するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に係る発明のメータ監視システムは、
無線通信を利用して、メータ管理事業体から送信される指令信号に応答しメータ端末装置がガス、水道または電気等のメータデータを返信信号としてメータ管理事業体に送信するメータ監視システムにおいて、
上記メータ管理事業体は、複数のメータ端末装置に対する制御コマンドを指令信号として複数のメータ端末装置を設置するエリアに向けて一括送信し、上記指令信号を受信した各メータ端末装置は、受信した上記指令信号を周辺の他の任意のメータ端末装置に向けて自動転送する転送機能を備え、
特定エリア内の複数のメータ端末装置は、そのうち1つを親機とし、他を子機とするグループを形成し、上記指令信号に応答してメータデータを作成すると、グループ内の各子機メータ端末装置は、作成したメータデータを特定の送信先の他の子機メータ端末装置にデータ送信して各子機メータ端末装置間でデータ送信を繰り返して最終的に同グループ内の全メータにおけるメータデータを親機メータ端末装置において一括収集させ、この親機メータ端末装置から全メータデータを上記返信信号としてメータ管理事業体に対して一括送信することを特徴とするものである。
これにより、周辺環境等によりメータ管理事業体からの指令信号を直接受信できなかったメータ端末装置であっても、他のメータ端末装置からの自動転送によって上記指令信号を確実に受信することができる。
【0008】
また、親機メータ端末装置が代表して全メータデータを返信信号としてメータ管理事業体に対して一括送信するので、各メータ端末装置が個々に返信信号を送信する場合に比して通信時間を大幅に短縮することができる。そして、メータ管理事業体は、特定エリア内の全メータのメータデータを短時間で一斉に取得することができる。
【0009】
(3)請求項2に係る発明のメータ監視システムは、上記無線通信は、人工衛星を利用することを特徴とするものである。
これにより、メータ管理事業体は、広範囲にわたって指令信号を照射送信することができる。
【0010】
(4)請求項3に係る発明のメータ監視システムは、ガスメータを監視するものであって、上記メータ管理事業体からの制御コマンドには、ガス遮断弁の弁遮断コマンドまたは弁遮断解除コマンドを含むことを特徴とするものである。
これにより、制御コマンドにガス遮断弁の弁遮断コマンドを含めることで、例えば、災害エリアのすべてのメータ端末装置に対し、遠隔のメータ管理事業体からの指令によって災害エリアのすべての世帯におけるガス遮断弁を迅速に且つ確実に遮断することができる。
【0011】
従って、ガス供給配管のガス遮断弁を遮断することで、地震等の災害時に多く発生し得る火災等の2次災害を大幅に抑えることができる。同時に、メータ管理事業体は、災害エリア内のすべての世帯に対してガス遮断弁を遮断するまでのメータデータを一斉に収集しておくことができる。
【0012】
そして、災害が収まった時点で、次に上記制御コマンドにガス遮断弁の弁遮断解除コマンドを含めることで、災害エリアであった世帯に対してガス遮断弁の遮断を解除させてガス供給を迅速に且つ一斉に復帰させることができる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る発明によれば、メータ端末装置は、他のメータ端末装置からの自動転送によっても指令信号を受信できるので、周辺環境等の変化にかかわらず、特定エリア内のすべてのメータ端末装置がメータ管理事業体からの指令信号を確実に受信することができる。従って、メータ管理事業体は、メータ端末装置の起動が確実となって指示した全てのメータ端末装置から確実にメータデータを収集することができる。
【0014】
また、親機メータ端末装置が代表して全メータデータを返信信号としてメータ管理事業体に対して一括送信することにより、各メータ端末装置が個々に返信信号を送信する場合に比して通信時間を大幅に短縮することができ、また、メータ管理事業体においては、特定エリア内の全メータのメータデータを短時間で一斉に取得することができる。
【0015】
また、請求項2に係る発明によれば、人工衛星を利用して無線通信することにより、メータ管理事業体は、広範囲にわたる世帯のメータ端末装置を一斉に起動させ、これらのメータデータを一斉に取得することができる。
【0016】
また、請求項3に係る発明によれば、制御コマンドにガス遮断弁の弁遮断コマンドまたは弁遮断解除コマンドを含めることにより、例えば、災害エリアのすべての世帯におけるガス遮断弁の遮断を迅速に且つ確実に行い、地震等の災害時に多く発生し得る火災等の2次災害を大幅に抑えることができる。同時に、メータ管理事業体は、災害エリア内のすべての世帯に対してガス遮断弁を遮断するまでのメータデータを一斉に収集しておくことができ、災害によって検針不能となる事態を回避することができる。そして、災害が収まった時点で、次に上記制御コマンドにガス遮断弁の弁遮断解除コマンドを含めることで、災害エリアであった世帯に対してガス遮断弁の遮断を解除させてガス供給を迅速に且つ一斉に復帰させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1〜図5は、本発明の実施の形態によるメータ監視システムを説明する図である。図1のシステム全体図に示すように、実施の形態によるメータ監視システムは、ガスメータ5を監視するものであって、各家庭等のガスメータ5毎に付設された複数のメータ端末装置としてのNCU(Network Control Unit)1と、このNCU1を介して各家庭等のガスメータ5を遠隔で監視するメータ管理事業体2と、このメータ管理事業体2と各NCU1との間の通信を無線通信によって実現するための人工衛星3および衛星管理事業体4とで構成される。なお、衛星管理事業体4とメータ管理事業体2とは、一体に構成されていてもよい。
【0018】
また、上記複数のNCU1は、特定エリア毎にグループ形成されており、図1に示すものは、2つのグループA,Bを形成する。そして、各グループA,B内のNCU1のうちの1つを親機NCU1A,1Bとし、他をこの親機NCU1A,1Bにメータデータをデータ送信する子機NCU1a,1b・・としている。これは、メータ管理事業体2からの指令信号S1によって各NCU1がメータデータを送信する際に、グループA,B内において各子機NCU1a,1b・・のメータデータを他の子機NCU1a,1b・・を中継させて親機NCU1A,1Bにデータ送信し、そして、親機NCU1A,1Bがこの収集した全メータデータを返信信号S2としてメータ管理事業体2に対し一括送信するようにするためである。
【0019】
なお、いずれのNCU1を親機NCU1A,1Bあるいは子機NCU1a,1b・・とするかは、自由に設定することができるが、親機NCU1A,1Bは、グループA,B内のすべてのメータデータを一括送信するため、この送信が確実に行えるよう、人工衛星3との通信状態が最も良好な環境下にあるNCU1を選択するのが好ましい。
【0020】
NCU1は、図2に示すように、無線通信機能を有し、信号線L1によってガスメータ5に接続されている。よって、NCU1は、無線通信機能によってメータ管理事業体2からの指令信号S1を受信すると共にガスメータ5の検針値等を含むメータデータを他のNCU1(子機の場合)またはメータ管理事業体2(親機の場合)に送信する。また、このNCU1は、電話回線6(有線または無線)とも接続されており、メータ管理事業体2は、この電話回線6によっても個々のNCU1と通信して個別に動作指令およびメータデータの収集を行うことができる。
【0021】
上記ガスメータ5は、ガスボンベBから導出するガス供給配管Gの途中に設置され、内部にマイコン(制御部)を備えている。そして、このマイコンによってガスボンベBのガス使用量が計測されてガスメータ5の検針値が求められる。また、このマイコンは、ガス供給配管Gにおけるガス供給のガス遮断弁Vとも信号線L2で接続されており、このマイコンによってガス遮断弁Vの遮断または遮断解除の動作指令がなされる。なお、上記ガスメータ5は、ガスボンベBに設置するが、都市ガス等のガス元配管の途中に設置されるものでもよい。
【0022】
NCU1内部の構成は、図3のブロック図に示すように、アンテナ11、受信機12、送信機13、転送機14、I/O15、制御部16で構成される。アンテナ11は、人工衛星3や周辺の他のNCU1との間で信号の送受信を行う。受信機12は、アンテナ11によって受信されたメータ管理事業体2からの指令信号S1を受信すると、この指令信号S1を制御コマンドにして制御部16に入力する。また、この受信機12は、他のNCU1からメータデータのデータ送信信号を受信すると、このデータ送信信号をメータデータにして制御部16に入力する。送信機13は、制御部16から入力されたメータデータをデータ送信信号にしてアンテナ11に入力する。
【0023】
転送機14は、アンテナ11で捉えたメータ管理事業体2からの指令信号S1の入力を受けると、この指令信号S1を再びアンテナ11に出力し、周辺のNCU1に向けて転送させる。なお、この転送機14は、転送に際して指令信号S1に自己のIDを付加してもよい。また、転送機14は、転送回数を決めて、他のNCU1から転送された指令信号S1をも転送させるようにしてもよい。これにより、周辺環境等によりメータ管理事業体2からの指令信号S1を直接受信できなかったNCU1であっても、他のNCU1からの自動転送によって上記指令信号S1を確実に受信することができる。
【0024】
制御部16は、受信機12から入力された制御コマンドに従って、ガスメータ5のマイコンが読み取った検針値等を取得してメータデータを作成する。このメータデータには自己のIDも付加される。また、この制御部16は、他のNCU1からデータ送信されてきたメータデータに自己のメータデータを追加したメータデータに更新させ、そして、この更新メータデータに次の送信先のNCU1を特定する送信先IDを付して送信機13に入力する。
【0025】
さらに、この制御部16は、I/O15を介して電話回線6(有線回線または無線回線)に接続されている。そして、この電話回線6を通じてメータ管理事業体2からの指令信号S1が入力されてきた場合、制御部16は、自己が管理するガスメータ5のメータデータを送信機13によらずI/O15を介して電話回線6によってメータ管理事業体2に直接返信するように指示する。この場合、メータ管理事業体2は、複数のNCU1との間で1対多数の通信となる。
【0026】
次に、図1、図4、図5を参照し、このメータ監視システムによるメータデータの収集動作を説明する。
まず、メータ管理事業体2がメータ検針を行う複数のガスメータ5に対応した個々のNCU1の識別コード、あるいは複数のNCU1が属するグループA,Bを特定する識別コードと共に、メータデータを収集するための検針コマンドを含む制御コマンドを衛星管理事業体4に送信する。このメータ管理事業体2と衛星管理事業体4との間の通信は、無線通信あるいは有線通信のいずれであってもよい。そして、衛星管理事業体4は、メータ管理事業体2から送信されてきた制御コマンドを指令信号S1として人工衛星3を介してNCU1が設置されたエリアに向けて照射送信する。
【0027】
すると、NCU1は、人工衛星3から照射送信されてきた指令信号S1を受信すると、指令信号S1に含む識別コードが自己のIDと一致する場合は、このNCU1が起動されて制御コマンドに含む検針コマンドの指令に従ってメータデータが作成される。また、NCU1は、指令信号S1に含む識別コードが自己のIDと一致するか否かを問わず、この指令信号S1を周辺のNCU1に向けて自動転送する(図4を参照。)。これにより、周辺環境等によって人工衛星3からは指令信号S1を直接受信できなかったNCU1においても、周辺の他のNCU1からの転送によって指令信号S1を受信することができる。
【0028】
例えば、図4に示すものでは、NCU1aおよびNCU1cは、人工衛星3から指令信号S1を受信できなかったが、NCU1aは、周辺の他のNCU1b,1dからの転送によって指令信号S1を受信することができ、また、NCU1cは、周辺の他のNCU1dからの転送によって指令信号S1を受信できたことを示している(図4中、鎖線矢印で示す。)。
このようにして、メータ管理事業体2が指令したすべてのNCU1は、メータデータ作成のために確実に起動されることとなる。
【0029】
次いで、各NCU1は、メータデータの作成が完了すると、その返信作業を開始する。すなわち、グループA内における子機NCU1a〜1fは、メータデータを特定の送信先の他の子機NCU1b〜1fにデータ送信し、子機NCU1a〜1f間を次々に中継させて最終的に親機NCU1Aにデータ送信する(図5を参照。)。
【0030】
このとき、各子機NCU1a〜1f間でのデータ送信は、送信されてきた他の子機NCU1a〜1eのメータデータに自己のメータデータを加えて次の送信先の子機NCU1b〜1fに対しデータ送信する、いわゆるバケツリレー式にデータ送信をして行く。例えば、図5に示すものでは、NCU1a→NCU1b→NCU1c→NCU1d→NCU1e→NCU1f→NCU1Aのようにしてデータ送信が行われる。このとき、データ送信の度にメータデータが蓄積されて行く(図5中、「データ”AA”」〜「データ”AA・・・GG”」)。
【0031】
また、このとき、各子機NCU1a〜1f間におけるデータ送信の送信先子機NCU1a〜1fは、選択可能としている。例えば、子機NCU1bは、通常は子機NCU1cにデータ送信するように設定されているが、障害物や天候等の環境変化によって送信不通となって子機NCU1cにデータ送信できないときは子機NCU1dにデータ送信するように中継経路の設定変更ができるようにしている(図5中、鎖線矢印で示す。)。また、子機NCU1cは、通常は子機NCU1dにデータ送信するように設定されているが、子機NCU1dにデータ送信できないときは子機NCU1eにデータ送信するように中継経路の設定変更ができるようにしている(図5中、鎖線矢印で示す。)。同様にして、すべての子機NCU1は、メータデータの送信先の子機NCU1を周辺の子機NCU1の中からどれか一つを選択できるようにしている。
【0032】
これにより、周辺環境等によって電波環境が変化し子機NCU1間等におけるメータデータのデータ送信不能、あるいは特定NCU1のメータデータの漏れ等を未然に防止することができる。従って、周辺環境の変化等によっても子機NCU1間および子機NCU1・親機NCU1間のデータ通信を確実に行うことができ、この特定エリア(グループ)内における全ガスメータ5のメータデータの収集を確実に行うことができる。
【0033】
なお、この子機NCU1のデータ送信先の選択は、予め優先順位が設定された送信先テーブルに基づいて決定される。そのため、各子機NCU1は、他の子機NCU1からの電波受信状況を把握し、この送信先テーブルに設定された優先順位の上位から送信先子機NCU1を決定する。子機NCU1間の電波受信状況は、例えば、人工衛星3から送信されてきた指令信号S1を個々のNCU1が周辺の他のNCU1に向けて自動転送するようにしているので、このときの他のNCU1からの電波受信状況の強弱、あるいは電波受信の有無等を観測することによって把握するようにしてもよいし、また、各NCU1が定期的にテスト信号を周辺の他のNCU1に向けて発信するようにし、このときのテスト信号の電波受信状況の強弱、あるいは電波受信の有無等を観測することによって把握するようにしてもよい。
【0034】
このようにして、各子機NCU1a〜1f間でメータデータをバケツリレー式にデータ送信させて最終的には親機NCU1AにそのグループA内における全ガスメータ5のメータデータを収集させる。
【0035】
すると、親機NCU1Aは、この収集したメータデータを一括して返信信号S2として人工衛星3に向けて送信する。そして、人工衛星3を介して衛星管理事業体4に返信信号S2が受信されると、衛星管理事業体4からメータ管理事業体2に対し、返信信号S2をメータデータにして送信する。これにより、メータ管理事業体2は、メータ検針を指示した全ガスメータ5のメータデータを一括して収集することとなる。
【0036】
以上のように、この実施の形態によるメータ監視システムによれば、NCU1は、メータ管理事業体2からの指令信号S1を周辺のNCU1に向けて自動転送するようにしたので、周辺環境等により人工衛星3から上記指令信号S1を受信できなかったNCU1であっても、他のNCU1からの自動転送によって指令信号S1を確実に受信することができる。従って、NCU1の起動が確実となってメータ管理事業体2では指示した全てのNCU1から確実にメータデータを収集することができる。
【0037】
また、各NCU1は、子機NCU1a〜1f間でバケツリレー式にデータ送信し、親機NCU1Aが代表して全メータデータを返信信号S2としてメータ管理事業体2に対して一括送信するので、各NCU1が個々に返信信号S2を送信する場合に比して通信時間を大幅に短縮することができ、また、メータ管理事業体2においては、特定エリア(グループA,B)内の全ガスメータ5のメータデータを短時間で一斉に取得することができる。
【0038】
しかも、子機NCU1a〜1f間のデータ送信が不通状態の場合は、各子機NCU1a〜1fがデータ送信先を設定変更することができるので、周辺環境の変化等にほとんど影響されずに、子機NCU1a〜1f間および子機NCU1a〜1f・親機NCU1A間のデータ通信を確実に確保し、すべてのNCU1を通してメータデータの収集を確実に行うことができる。
【0039】
また、人工衛星3を利用して無線通信することにより、メータ管理事業体2は、広範囲にわたって指令信号S1を照射送信することができ、広範囲にわたる世帯のNCU1を一斉に起動させ、これらNCU1からガスメータ5のメータデータを一斉に取得することができる。
【0040】
さらに、各NCU1は、電話回線6とも接続されているので、この電話回線6を通じてメータ管理事業体2からの指令信号S1が入力されてきた場合、NCU1は、自己が管理するガスメータ5のメータデータを送信機13によらず電話回線6によってメータ管理事業体2に直接返信する。従って、人工衛星3または周辺の他のNCU1のいずれからもメータ管理事業体2からの指令信号S1を受信できない環境下にあるNCU1に対しては、この電話回線6を通して遠隔からメータデータの収集を行うことができる。なお、NCU1においては、上記人工衛星3による無線通信によるか、あるいは上記電話回線6によるかを、自動または手動により切換えられるようにしてあってもよい。
なお、本発明によるメータ監視システムは、上記実施の形態のものに限定されず、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0041】
例えば、上記制御コマンドには、検針コマンドの他に、ガス遮断弁Vの弁遮断コマンドまたは弁遮断解除コマンドを含めるようにしてもよい。この場合、地震等の災害時にその災害エリアに該当するNCU1の識別コード、あるいはその災害エリアに該当するNCU1の属するグループの識別コードと共に、検針コマンドおよび弁遮断コマンドを含めた制御コマンドをメータ管理事業体2から人工衛星3を介して照射送信する。これにより、この指令信号S1を受けたNCU1は、ガスメータ5に対しガス遮断弁Vを遮断するように指示することとなる。すると、ガスメータ5のマイコンがガス遮断弁Vを遮断するように動作指令し、ガス遮断弁が遮断される。なお、メータ管理事業体2からの指令信号S1は、周辺の他のNCU1からの自動転送によっても受信することができるため、災害エリアのすべてのNCU1は、ガス遮断弁Vの遮断を確実に行うことができる。
【0042】
従って、制御コマンドにガス遮断弁Vの弁遮断コマンドを含めることにより、災害エリアのすべての世帯におけるガス遮断弁Vを迅速に且つ確実に遮断し、地震等の災害時に多く発生し得る火災等の2次災害を大幅に抑えることができる。同時に、メータ管理事業体2は、災害エリア内のすべての世帯に対してガス遮断弁Vを遮断するまでのメータデータを一斉に収集しておくことができ、災害によって検針不能となる事態を回避することができる。
【0043】
そして、災害が収まった時点で、次に上記制御コマンドにガス遮断弁Vの弁遮断解除コマンドを含めた制御コマンドをメータ管理事業体2から人工衛星3を介して照射送信すると、災害エリアであった世帯に対してガス遮断弁Vの遮断を解除させてガス供給を迅速に且つ一斉に復帰させることができる。
【0044】
また、上記実施の形態では、ガスメータ5のみを監視するが、同様にして、ガスメータ5、電気メータ、水道メータ等のどれか1つ、または適宜に組み合わせて監視するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、NCU1をガスメータ5と別に設けるが、NCU1をガスメータ5内に内蔵させるものでもよい。
【0045】
また、上記実施の形態では、無線通信として人工衛星3を利用するが、地上波による無線通信を利用してもよい。
また、上記実施の形態では、NCU1は、電話回線6をも接続するが、このような電話回線6を接続しないものでもよい。
また、上述した信号やデータの形式、通信形式は、アナログまたはデジタルのいずれであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるメータ監視システムの全体構成を示す模式図である。
【図2】ガスメータとNCU(メータ端末装置)との接続関係を示す模式図である。
【図3】NCU(メータ端末装置)の内部構成を示すブロック構成図である。
【図4】メータ管理事業体から人工衛星を介して指令信号が送信されてきたとき、グループを形成する各NCUが指令信号を周辺の他のNCUに自動転送する様子を示す模式図である。
【図5】NCUが人工衛星を介してメータ管理事業体へ向けて返信信号を送信するとき、グループを形成する各NCUがメータデータを次々と転送する様子を示す模式図である。
【図6】従来のメータ監視システムを示すブロック構成図である。
【符号の説明】
1 NCU(メータ端末装置)
1A,1B 親機NCU
1a〜1f 子機NCU
2 メータ管理事業体
3 人工衛星
4 衛星管理事業体
5 ガスメータ
14 転送機
S1 指令信号
S2 返信信号
V ガス遮断弁
Claims (3)
- 無線通信を利用して、メータ管理事業体から送信される指令信号に応答しメータ端末装置がガス、水道または電気等のメータデータを返信信号としてメータ管理事業体に送信するメータ監視システムにおいて、
上記メータ管理事業体は、複数のメータ端末装置に対する制御コマンドを指令信号として複数のメータ端末装置を設置するエリアに向けて一括送信し、上記指令信号を受信した各メータ端末装置は、受信した上記指令信号を周辺の他の任意のメータ端末装置に向けて自動転送する転送機能を備え、
特定エリア内の複数のメータ端末装置は、そのうち1つを親機とし、他を子機とするグループを形成し、上記指令信号に応答してメータデータを作成すると、グループ内の各子機メータ端末装置は、作成したメータデータを特定の送信先の他の子機メータ端末装置にデータ送信して各子機メータ端末装置間でデータ送信を繰り返して最終的に同グループ内の全メータにおけるメータデータを親機メータ端末装置において一括収集させ、この親機メータ端末装置から全メータデータを上記返信信号としてメータ管理事業体に対して一括送信することを特徴とするメータ監視システム。 - 請求項1に記載のメータ監視システムにおいて、
上記無線通信は、人工衛星を利用することを特徴とするメータ監視システム。 - 請求項1または2に記載のメータ監視システムにおいて、
ガスメータを監視するものであって、上記メータ管理事業体からの制御コマンドには、ガス遮断弁の弁遮断コマンドまたは弁遮断解除コマンドを含むことを特徴とするメータ監視システム。
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