JP4136671B2 - 印刷ネットワークシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷ネットワークシステムに関し、例えば、携帯電話やパソコンなどから指示したコンテンツ等の印刷情報を、コンビニエンスストアや駅などに設置されているプリンタ機能や複写機能を有するプリンタデバイスによって印刷させようとしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、携帯端末によってインターネット上の情報やメール等を閲覧できるようになった。しかし、携帯端末は、情報表示領域を大きくすることができず、詳細な情報の閲覧には限界がある。そこで、携帯端末の情報表示機能を補完する目的で、携帯端末上の情報等を印刷出力システムも提供されている。すなわち、据え置き型(非携帯)プリンタと携帯端末を組み合わせて、利用者が携帯端末上の情報等を印刷する印刷ネットワークシステムも提供されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−146118号公報
特許文献1には、サーバと画像形成装置(例えば複合機)を組み合わせたシステムと携帯端末が通信することによって、任意の画像形成装置の設置先で課金を伴いながら印刷サービスを提供する印刷ネットワークシステムが提供されている。
【0004】
このような印刷ネットワークシステムでは、画像形成装置の設置場所がどこであるかが利用者によって重要であり、そのため、携帯端末に印刷サービスの受け付けを返信する際に、画像形成装置の設置場所を含む地図情報を伴って返信することも提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、印刷サービスを申し込んだ携帯端末の位置近傍の地図情報を画一的に返信するだけであり、申込み利用者の状況や申込み利用者が有する携帯端末の機能などをなんら考慮しておらず、そのため、申込み利用者が通知された画像形成装置の設置場所や地図情報などに対して不便を感じたり不満を抱いたりすることも多い。
【0006】
また、印刷情報の第3者による盗用等からのセキュリティのため、印刷可能な画像形成装置(印刷装置)の場所や期限を制限することを提案しているものがあるが、この際の画像形成装置の場所や期限の決定方法も画一的であるため、必ずしもせきが充分ではないことも生じている。
【0007】
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、申し込まれた印刷情報を印刷し得る印刷許容条件を、利用者状況に応じて可変できる印刷ネットワークシステムを提供しようとしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の印刷ネットワークシステムは、(1)印刷情報を記憶している印刷情報記憶手段と、(2)印刷する印刷情報を特定させるための印刷情報特定用表示情報を記憶していると共に、その印刷情報特定用表示情報を送信する表示情報記憶送信手段と、(3)与えられた印刷情報特定用表示情報を表示すると共に、利用者の移動手段の情報を含む、上記印刷情報の印刷予約を返信する表示入力手段と、(4)上記表示入力手段からの印刷予約を受信して管理すると共に、上記移動手段の情報に応じて、印刷許容条件の制限を変更する印刷予約管理手段と、(5)印刷要求の受信時に、上記印刷予約管理手段に管理されている、印刷許容条件が付された印刷予約との対応を確認し、印刷許容条件が成立したときに、上記印刷情報記憶手段に記憶されている上記印刷情報を送信する印刷情報送信制御手段と、(6)印刷予約に対応した印刷要求を送信すると共に返信された印刷情報を印刷する、上記表示入力手段とから独立した存在の印刷手段とを通信網を介して接続可能に有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
(A)実施形態
以下、本発明による印刷ネットワークシステムの一実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0010】
この実施形態の印刷ネットワークシステムは、携帯端末等から印刷情報の指示を受け付け、その後の携帯端末からプリントデバイスへの印刷指示に基づいて、印刷情報を所望のプリントデバイスでプリントアウトすると共に、携帯端末等からの印刷情報の指示の受付け時等に、印刷し得る適切なプリントデバイス(の位置)を携帯端末等に通知しようとしたものである。
【0011】
(A−1)実施形態の構成
この実施形態の印刷ネットワークシステムは、図1に示すように、携帯端末2、コンテンツサーバ3、プリントオンデマンドサーバ4、プリントコンテンツデータベース5、プリンタデバイス6及びプリンタコントローラ7を有し、携帯端末2、コンテンツサーバ3、プリントオンデマンドサーバ4、プリントコンテンツデータベース5及びプリンタコントローラ7がインターネットなどの通信網1を介して接続されている。
【0012】
なお、図1では、通信網との接続機能を有する全ての要素2〜5、7が同一の通信網1を介して接続し得るように示しているが、この実施形態の場合には、2要素間の接続に係る通信網は、その2要素間の組合せによって異なるものであっても良い。
【0013】
また、図1においては、各要素2〜7を1個ずつ示しているが、複数存在しても良く、携帯端末2、プリンタデバイス6、プリンタコントローラ7などは、複数存在することを前提としている。
【0014】
携帯端末2は、コンテンツサーバ3との間でデータの授受を実行できる、ブラウザ機能を有する携帯型の端末装置であり、携帯電話(Web電話、ブラウザフォン、スマートフォン)や携帯機器(Palm、PDA、サブノートパソコン)、又は、同等の機能を有するパソコンなどにより構成されている。なお、携帯端末2及びコンテンツサーバ3間の通信網がインターネットである場合には、インターネットに対するブラウザ機能を有することを要する。
【0015】
コンテンツサーバ3は、利用者が必要とするコンテンツ(印刷情報)を特定するための情報の送受信を行うサーバである。コンテンツサーバ3は、例えば、メールサーバ(SMTPサーバ)やWWWサーバ(HTTPサーバ)などにより構成されている。
【0016】
プリントオンデマンドサーバ4は、印刷用コンテンツの印刷などに対する課金、利用者管理、セキュリティ管理、印刷履歴管理などを統合的に行うサーバであり、印刷サービスを提供するものである。
【0017】
プリントコンテンツデータベース5は、印刷用コンテンツを保管するデータベースであり、この実施形態の場合には、プリントオンデマンドサーバ4により管理されるものである。
【0018】
プリンタデバイス6は、プリンタもしくはプリント機能を有する機器(複合機、FAX、複写機、プリンタなど)であり、プリンタコントローラ7の制御下で、印刷用コンテンツを印刷するものである。
【0019】
プリンタコントローラ7は、プリンタデバイス6を制御するものであり、通信網1側から与えられた印刷用コンテンツをプリンタデバイス6によって印刷出力させるものである。プリンタコントローラ7は、プリンタデバイス6内の機能としてプリンタデバイス6内に包含されていても良い。また、1台のプリンタコントローラ7が、後述するように、複数のプリンタデバイス6を制御するものであっても良い。
【0020】
なお、プリンタデバイス6及びプリンタコントローラ7の組は、駅やコンビニエンスストアその他の種々の所に設置されているものである。
【0021】
図2は、携帯端末2の詳細構成例を示すブロック図であり、携帯端末2がインターネットなどのアクセス機能を有する携帯電話である場合の構成を示しており、ハードウェア的には、図2に示すような一般的な構成を有する。
【0022】
携帯端末2は、外観的には、本体11と送受信用のアンテナ部12により形成されており、本体11の前面には、図示しないスピーカ孔、表示部14、操作部15及び図示しないマイク孔などが設けられている。
【0023】
スピーカ孔に対向する本体11内には、受話部(スピーカなど)25が設けられており、マイク孔に対向する本体11内には、送話部(マイクなど)24が設けられている。表示部14は、種々の操作案内などが表示されるものである。操作部15は、携帯電話として用いる際の種々の設定を行ったり、電話番号の入力を行ったり、携帯情報処理端末として用いる場合の設定を行ったり、モード設定の変更を指示するものである。
【0024】
本体11内には、全体を制御する制御回路20、携帯電話用の制御プログラム、ID番号(認識番号、機体番号)などの各種情報を記憶するメモリ21、変調復調回路(送受信回路)としてのモデム22、送話部24、受話部25、電源発生回路26、電池部27などが設けられている。
【0025】
モデム22は、アンテナ部12に接続され、アンテナ部12にて受信した受信データを復調して制御回路20や電源発生回路26へ出力したり、制御回路20からの送信データをアンテナ部12を用いて送信したりするものである。なお、モデム22は、携帯電話として用いられる際と、情報処理端末として用いられる際とで、信号周波数の違いなどがあれば複数設けられていても良い(例えばブルートゥース通信対応の場合)。また、携帯電話として用いられる際と、情報処理端末として用いられる際とは、メモリ21に登録されている別々のアプリケーションにより制御されるようになっている。
【0026】
送話部24は、マイクなどにより構成され、携帯電話として用いる際に利用者により発せられた音声信号を音声データに変換して出力するものである。受話部25は、スピーカなどにより構成され、供給された受信音声データを音声信号に変換してスピーカから発音出力するものである。
【0027】
電源発生回路26は、モデム22からの受信データに基づいて、電池部27の電源電圧を利用して動作用電源電圧を生成し、制御回路20、モデム22、送話部24、受話部25、操作部15、表示部14に供給するものである。電池部27は、電源発生回路26が作動していない際に、各部に電源電圧(待機用電源電圧)を供給するものである。
【0028】
コンテンツサーバ3は、図3に示すように、全体を制御する制御部3a、情報出力装置3b、情報入力装置3c、データベース3d、上記通信網1と接続される情報通信部3eなどを有する。
【0029】
制御部3aは、情報通信部3eから供給される通信情報を解析したり、利用者が必要とするプリントデバイス6を位置を報知する地図情報などをデータベース3dより取り出して情報通信部3eから送信したりなどするものである。
【0030】
情報出力装置3bは、データベース3dの格納情報などを保守作業等に出力するものである。システムの規模により、コンテンツサーバ3の外部に設けられていても良い。情報出力装置3bとしては、プリンタ、MO、CD−R、カセットテープ、DVD−RAM、FD、ハードディスク、ビデオテープなどを適用できる。
【0031】
情報入力装置3cは、データベース3dへの格納情報などを入力するものである。情報入力装置3cとしては、キーボード、マウス、ペン入力、スキャナ、OCRなどを適用できる。システムの規模により、コンテンツサーバ3の外部に設けられていても良い。
【0032】
データベース3dは、種々の情報を記憶するものである。この情報としては、文章、画像、動画像、音声などである。データベース3dは、利用者が必要とする地図情報を格納しておくと共に、必要に応じて、携帯端末2から受け取った情報なども格納しておくものである。なお、データベース3dには、各プリンタデバイス6の位置情報なども格納されている。
【0033】
情報通信部3eは、携帯端末2などから通信網1を介して供給される通信情報を受信したり、データベース3dから取り出した通信情報を通信網1を介して携帯端末2などに送信するものである。
【0034】
プリントオンデマンドサーバ4は、図4に示すように、全体を制御する制御部4a、管理用メモリ4b、上記通信網1と接続される情報通信部4c、格納部4dなどを有する。
【0035】
制御部4aは、情報通信部4cから供給される通信情報を解析したり、必要な情報を格納部4dより取り出して情報通信部4cから送信したり、必要な情報をプリントコンテンツデータベース5から読み出して格納部4dに格納したりするものである。制御部4aは、携帯端末2から他の装置を介して受信した印刷要求に基づいて、今回のプリント用の識別番号(以下、PIDと呼ぶ)としての新規PIDを生成し、この生成したPIDと、携帯端末2の携帯番号あるいはアドレスと、印刷情報と、印刷可能なプリンタコントローラ7(従ってプリンタデバイス6)の識別番号と、印刷を認める印刷許容期限との対応などを、管理用メモリ4bのPID管理テーブル4fに登録するものである。
【0036】
管理用メモリ4bは、登録場所テーブル4e及びPID管理テーブル4fなどを有する。
【0037】
登録場所テーブル4eは、プリントコンテンツデータベース5での各印刷情報を登録している場所情報を記憶しているものである。すなわち、各印刷情報のID毎の印刷情報の登録場所を記憶しているものであり、例えば、図6に示すように、印刷情報IDと印刷情報情報ファイル名の対応表となっている。
【0038】
PID管理テーブル4fは、例えば、図7に示すように、発行したPIDと、印刷情報の種類や変倍率などの印刷内容特定部と、利用者データとしての携帯番号あるいはアドレスと、印刷を許容するプリンタコントローラ7(従ってプリンタデバイス6)の識別番号と、印刷を認める印刷許容期限などの対応表となっている。
【0039】
プリントコンテンツデータベース5は、図5に示すように、全体を制御する制御部5a、上記通信網1と接続される情報通信部5b、印刷情報が登録されているデータベース5cなどが設けられている。
【0040】
制御部5aは、情報通信部5bから供給される通信情報を解析し、必要な印刷情報をデータベース5cより取り出して情報通信部5bから送信させるものである。
【0041】
情報通信部5bは、プリントオンデマンドサーバ4などから通信網1を介して供給される通信情報を受信したり、データベース5cから取り出した印刷情報を通信網1を介してプリントオンデマンドサーバ4などに送信するものである。
【0042】
データベース5cは、プリンタデバイス6で印刷できる印刷情報を格納しているものである。ここで、データベース5cに格納しておく印刷情報は、システム提供者によるものを意図しているが、ユーザが電子メールの添付ファイル機能等を利用して登録したものであっても良い。
【0043】
図8は、プリンタデバイス6及びプリンタコントローラ7の詳細構成例を示すブロック図である。
【0044】
プリンタコントローラ7は、分散処理サーバとして用いられるものであり、図8に示すように、全体を制御する制御部7aを有する。この制御部7aには、上記通信網1と接続されるネットワークインターフェース7b、印刷情報が適宜格納されるHDD(他の記憶装置でも良い)7c、収容している1又は複数のプリンタデバイス6とのSCSIバス(他のプロトコルなどに従うバスでも良い)を介した通信インタフェースを行うプリンタインターフェース7d−1、7d−2、操作表示部7eが接続されている。
【0045】
なお、図8は、1台のプリンタコントローラ7が収容し得るプリンタデバイス6が2台の場合を示している。プリンタデバイス6は、純粋なプリンタでも良く複写機でも良く、複合機でも良く、図8では、複写機の場合を示している。操作表示部7eは、操作部と表示部に分離されているものでも良いが、タッチパネルなどの操作部と表示部とが融合されているものでも良い。
【0046】
一方、複写機が該当するプリンタデバイス6にも、全体を制御する制御部6aが設けられている。この制御部6aは、その動作の制御を司るCPU、このプリンタデバイス6の動作のソフトウェアが格納されているROM、画像データやその他動作上のデータが一時格納されるRAMなどにより構成されている。
【0047】
制御部6aには、自動原稿送り装置(ADF)6b、スキャナ部6c、プリンタ部6d、操作パネル6e、HDD6f、コントローラインターフェース6gが接続されている。
【0048】
自動原稿送り装置6b及びスキャナ部6cは、複写機としての一般的なものである。
【0049】
プリンタ部6dは、スキャナ部6cによる原稿の読取り画像データのプリントを行うだけでなく、プリンタコントローラ7から与えられた画像データ(印刷情報の画像データ)のプリントを行うものである。
【0050】
操作パネル6eは、タッチパネル内蔵の液晶表示部とテンキーなどのハードキーで構成される表示入力部として用いられ、タッチパネルやハードキーにより種々の操作や設定などの指示が入力されると共に、液晶表示部に操作案内やエラー時のエラー内容の案内などが表示されるものである。この実施形態の場合、印刷情報の画像データのプリントを行うための操作や設定などの指示が入力されると共に、液晶表示部にそのための操作案内などが表示されるものである。
【0051】
HDD6fは、印刷に供するデータが格納されるハードディスクで代表される外部記憶装置である。この実施形態の場合、印刷情報の画像データも適宜記憶される。なお、印刷情報の画像データは、圧縮してHDD6fに記憶され、又は、当初より圧縮したものであってそのままHDD6fに記憶され、読出し時にこの圧縮画像データを伸張して印刷させるものであっても良い。
【0052】
コントローラインターフェース6gは、SCSIバスを介してプリンタコントローラ7と接続され、印刷情報の画像データの授受を行うものである。
【0053】
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する印刷ネットワークシステムの動作を図面を参照しながら説明する。なお、図9は、各部でのデータの送受信の状態を示しており、図10は、システム全体としての処理の流れを示している。
【0054】
まず、携帯端末2を携帯する利用者により、コンテンツサーバ3が提供するある印刷情報に係るホームページが選択される(ST1)。携帯端末2は、選択されたホームページのデータ送信要求を、当該携帯端末2の携帯番号あるいはアドレスと共に、コンテンツサーバ3へ送信する(ST2、S1)。
【0055】
これにより、コンテンツサーバ3は、送信要求があったホームページの表示情報をデータベース3dから読出し、この表示情報を特定するための表示IDと共に、要求のあった携帯端末2へ送信する(ST3、S2)。携帯端末2は、受信したホームページの表示情報を表示部14により表示する(ST4)。表示情報量が多い場合には、表示部14は利用者の操作に応じたスクロールで表示する。
【0056】
図11は、ステップST4による携帯端末2での表示内容例を示す説明図である。
【0057】
図11に示すように、この表示内容例は、詳細な印刷情報に係る概要の情報と、印刷を実行する希望地域を入力させる情報と、印刷箇所までの移動手段を入力させる情報とを含んでいる。
【0058】
なお、上記では、携帯端末2及びコンテンツサーバ3間の1回の往復通信によって、図11に示す表示情報(詳細な印刷情報に係る情報)を取り出せるように説明したが、携帯端末2及びコンテンツサーバ3間の数回の往復通信によって図11に示す表示情報(詳細な印刷情報に係る情報)を取り出せるものであっても良い。
【0059】
印刷を実行する希望地域の情報として、携帯端末2が現在位置している近傍を指示することと、後で地域を指示することとを、利用者が選択できるようになされている。後者の選択は、例えば、利用者が印刷の申込み時においては電車や新幹線に乗車しており、降車後に、印刷希望地域を改めて指定できるようにしたものである。
【0060】
印刷希望地域として現在位置近傍が指定された場合には、現在位置の情報を利用者に入力させるようになされている。この入力フィールドには、行政区画での表示(例えば、「東京都港区芝1丁目」)で入力しても良く、著名な建物などはその名称(例えば、「東京タワー」、「特許庁」)などで入力しても良い。また、電話番号(携帯電話以外の一般的な電話の電話番号)を入力し、コンテンツサーバ3で行政区画での番地表示などに置き換えるようにしても良い。さらに、緯度及び経度の組合せでの入力であっても良い。
【0061】
なお、例えば、携帯端末2がGPS受信機能を有する場合には、現在地の情報を、GPS受信機能から得て設定するようにしても良い。また例えば、当該システムの構築者が、携帯端末2への携帯電話回線の提供会社と、携帯端末2の位置情報をコンテンツサーバ3が取得できる契約を締結している場合に、現在地の入力を省略することができ、コンテンツサーバ3が、携帯端末2の位置情報を自動的に得ることになる。
【0062】
また、印刷希望地域として現在位置近傍が指定された場合には、利用者の移動が、歩行によるか、自転車によるか、自動車によるかを入力させるようにしている。
【0063】
利用者は、図11に示すような表示内容に対して所定項目を選択したり所定情報を入力したりして印刷を指示操作する(ST5)。携帯端末2は、入力情報や選択情報を、表示IDや当該携帯端末2の携帯番号あるいはアドレスと共に、コンテンツサーバ3へ送信する(ST6、S3)。
【0064】
このとき、コンテンツサーバ3は、印刷希望地域として現在位置近傍が選択されていれば、印刷情報の印刷を実行させる1又は複数のプリンタデバイス6(又はプリンタコントローラ7)を移動手段に応じて決定し、印刷希望地域として後連絡が選択されていれば、その旨のマーク処理(フラグ設定)を行う(ST7)。
【0065】
この実施形態の場合、コンテンツサーバ3のデータベース3dに格納されているプリンタデバイス6(又はプリンタコントローラ7)の情報には、位置情報や識別情報だけでなく、歩行移動者の印刷を許容するか否か、自転車移動者の印刷を許容するか否か、自動車移動者の印刷を許容するか否かの情報が格納されており、この情報も参照されて、印刷情報の印刷を実行させるプリンタデバイス6が決定される。例えば、駐車場が設置されていないコンビニエンスストアのプリンタデバイス6については、自動車移動者の印刷を許容しない情報が付加されている。
【0066】
また、この実施形態の場合、コンテンツサーバ3は、移動手段の種類によって、印刷情報の印刷を実行させるプリンタデバイス6の検索範囲を変えている。例えば、歩行移動者については、現在位置から半径200m以内に位置するプリンタデバイス6の中から決定し、自転車移動者については、現在位置から半径2Km以内に位置するプリンタデバイス6の中から決定し、自動車移動者については、現在位置から半径5Km以内に位置するプリンタデバイス6の中から決定する。なお、決定するプリンタデバイス6の上限も、移動手段の種類によって変更するようにしても良い。例えば、自動車の場合の上限を、歩行や自転車の場合の上限より多くしても良く、また、少なくするようにしても良い。
【0067】
従って、印刷希望地域として現在位置近傍が選択されている場合のコンテンツサーバ3の処理は、例えば、図12に示すようになる。
【0068】
現在位置から移動手段によって定まる半径内のプリンタデバイス6を取り出し(ST31)、取り出されたプリンタデバイス6のうち、その移動手段での来場を許容しているものだけに絞り込む(ST32)。次に、絞り込まれたプリンタデバイス6の数が、その移動手段で定まる上限を越えているか否かを判別し(ST33)、上限を越えている場合には、現在位置に近い上限数に等しい数のプリンタデバイス6に更に絞り込んだ後(ST34)、印刷するプリンタデバイス6としての設定を行い(ST35)、上限を越えていない場合には、直ちに、印刷するプリンタデバイス6としての設定を行う(ST35)。
【0069】
なお、プリンタデバイス6の検索の上限数を移動手段によらずに同じ数にするようにしても良い。
【0070】
以上のようにして、印刷情報の印刷を実行させる1又は複数のプリンタデバイス6を決定すると、又は、プリンタデバイス6は後連絡の設定をすると、コンテンツサーバ3は、それら情報や、印刷に供する印刷情報の種別などをプリントオンデマンドサーバ4に送信する(ST8、S4)。
【0071】
プリントオンデマンドサーバ4は、受信情報に基づいて、印刷に供する印刷情報のプリントコンテンツデータベース5での登録場所を、登録場所テーブル4eから読出す(ST9)。
【0072】
プリントオンデマンドサーバ4は、プリントコンテンツデータベース5に、その登録場所の印刷情報の送信要求を送信する(ST10、S5)。プリントコンテンツデータベース5は、受信した送信要求に基づき、該当する登録場所の印刷情報を読出し、プリントオンデマンドサーバ4に送信する(ST11、S6)。
【0073】
プリントオンデマンドサーバ4は、受信した印刷情報を格納部4cに格納し、今回のプリント用の番号としての新規PIDを生成すると共に、現在時刻より所定時間(数日であっても良い)後を印刷許容期限とし、この生成したPID及び印刷許容期限と、携帯端末2の携帯番号あるいはアドレスと、印刷情報(印刷するプリンタデバイス6の情報や後連絡の情報などをこの際に付加する)との対応をPID管理テーブル4fに登録する(ST12)。また、プリントオンデマンドサーバ4は、生成した新規PIDをコンテンツサーバ3へ送信する(ST13、S7)。
【0074】
なお、プリントオンデマンドサーバ4には、コンテンツサーバ3から移動手段の情報をも与えるようにしておき、印刷許容期限を決定するための所定時間も、移動手段によって変更するようにしても良い。この場合において、後連絡用の所定時間も定めておいて良い。
【0075】
このコンテンツサーバ3は、印刷希望地域として現在位置近傍が選択されていれば、受信したPIDと、印刷を行うプリンタデバイス6を明らかにした地図情報とを、印刷指示した携帯端末2へ送信し、印刷希望地域として後連絡が選択されていれば、受信したPIDを内部記憶すると共に、受信したPIDと、後連絡を受け付ける限界時刻や後連絡時のアクセス用アドレスでなる後連絡受付情報とを、印刷指示した携帯端末2へ送信する(ST14、S8)。携帯端末2は、受信したPIDや、地図情報又は後連絡受付情報を表示部14により表示する(ST15)。
【0076】
後連絡を受け付ける限界時刻は、印刷可能期限と同一であっても良く、それより所定時間だけ前の時間であっても良い。
【0077】
この実施形態の場合、コンテンツサーバ3は、地図情報を、指示された移動手段に応じて、以下の例のように形成する。
【0078】
例えば、歩行移動者であれば、印刷を実行するプリンタデバイス6を検索した小範囲(半径200m以内)を含む地図情報を形成し、自転車移動者であれば、印刷を実行するプリンタデバイス6を検索した中範囲(半径2Km以内)を含む地図情報を形成し、自動車移動者であれば、印刷を実行するプリンタデバイス6を検索した広範囲(半径5Km以内)を含む地図情報を形成する。
【0079】
また例えば、印刷を実行する全てのプリンタデバイス6を含む地図情報を形成する。この場合であっても、移動手段によって検索範囲が異なるので、地図情報に広狭ができる。
【0080】
いずれの場合にも、印刷を実行する全てのプリンタデバイス6の地図情報での位置を、他の表記とは異なる表記で行う。例えば、矩形状の黒塗りでプリンタデバイス6の位置を示す。
【0081】
コンテンツサーバ3は、上述のように広狭がある地図情報を同じ大きさの地図情報に統一して携帯端末2に与えるようにしても良く、携帯端末2でのスクロール表示を前提として、広狭があるまま地図情報を携帯端末2に与えるようにしても良い。
【0082】
図13は、携帯端末2が受信したPIDや地図情報の表示内容例を示すものであり、図14は、携帯端末2が受信したPIDや後連絡受付情報の表示内容例を示すものである。
【0083】
図13に示すように、印刷希望地域として現在位置近傍が選択されていれば、印刷情報を印刷させるプリンタデバイス6の位置を明らかにする地図情報が表示されると共に、プリント番号としてのPIDを通知すると共に、PIDの保存を可能とする表示がなされる。利用者によって、PIDの保存が選択された場合、携帯端末2のメモリ21に受信したPIDが登録される。
【0084】
図14に示すように、印刷希望地域として後連絡が選択されていれば、プリント番号としてのPIDと、印刷希望地域を後連絡する際のアクセス用アドレスと、後連絡を受け付ける限界時刻とが、画像保存を可能とする情報(例えばアイコン)と共に表示される。利用者によって、画像の保存が選択された場合、携帯端末2のメモリ21に受信した画像全体が登録される。なお、PID、アクセス用アドレス及び限界時刻を登録し、任意に読み出せるようにしても良い。
【0085】
次に、PIDを取得した利用者が、後から、プリンタデバイス6の位置を含む地図情報を得る場合の処理を図15のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0086】
利用者は、携帯端末2に保存した画像情報を読出し(ST41)、その画像情報内のアドレス先(コンテンツサーバ3の所定のWebページ)にアクセスする(ST42)。この際、アクセス送信情報にはPID(やアクセス可能期限)を含めるとする。
【0087】
コンテンツサーバ3は、アクセス送信情報に含まれているPIDが、後連絡に係るPIDであることやアクセス可能期限を越えていないことを確認し(ST43)、現在位置情報等の入力や選択を求める表示情報をデータベース3dから読出し(ST44)、この表示情報を特定するための表示IDと共に、要求のあった携帯端末2へ送信する(ST45)。
【0088】
PIDの確認は、コンテンツサーバ3に記憶したものとの照合により行う。なお、コンテンツサーバ3にPIDを記憶しないようにしても良く、この場合には、プリントオンデマンドサーバ4からPIDを取り出して確認することになる。また、後連絡を許す利用者であるか否かの確認は、PIDに加え、又は、PIDに代え、携帯端末2の番号やアドレスなどで確認するようにしても良い。確認できない場合には、その旨の返信がなされる。
【0089】
図16は、後連絡の際に現在位置情報等の入力や選択を求める表示内容例を示している。
【0090】
図16に示すように、この表示内容例は、後連絡をする者であったことを確認できた情報と、印刷を実行する希望地域を入力させる情報と、印刷箇所までの移動手段を入力させる情報とを含んでいる。
【0091】
利用者は、図16に示すような表示内容に対して、移動手段を選択したり現在位置を入力したりして送信を指示操作し、携帯端末2は、入力情報や選択情報を、表示IDや当該携帯端末2の携帯番号あるいはアドレスと共に、コンテンツサーバ3へ送信する(ST46)。
【0092】
このとき、コンテンツサーバ3は、上述と同様にして、印刷情報の印刷を実行させる1又は複数のプリンタデバイス6(又はプリンタコントローラ7)を移動手段に応じて決定する(ST47)。
【0093】
以上のようにして、印刷情報の印刷を実行させる1又は複数のプリンタデバイス6を決定すると、コンテンツサーバ3は、その情報とPIDとをプリントオンデマンドサーバ4に送信し(ST48)、プリントオンデマンドサーバ4は、図15では処理ステップを省略しているが、PID管理テーブル4fの受信したPIDに係るレコードのプリンタデバイスの欄に与えられたプリンタデバイス6の情報を書き込んで、書込終了をコンテンツサーバ3に返信する。なお、プリントオンデマンドサーバ4は、この際に、印刷許容期限も更新させるようにしても良い。上記では、後連絡の場合も、当初のアクセス時に印刷情報をプリントオンデマンドサーバ4がプリントコンテンツデータベース5から取り出しておくものを示したが、この後連絡時に、印刷情報をプリントオンデマンドサーバ4がプリントコンテンツデータベース5から取り出すようにしても良い。
【0094】
コンテンツサーバ3は、書込終了の返信を受けると、印刷を行うプリンタデバイス6を明らかにした地図情報を形成し(形成方法は上述した形成方法と同様)、PIDと共に、後連絡してきた携帯端末2へ送信する(ST49)。携帯端末2は、PIDや地図情報を表示部14により表示する(ST50)。
【0095】
この際の表示内容は、上述した図13の表示内容とほぼ同様で良く、その表示例の説明は省略する。この場合にも、PIDを保存できるようにしておくことが好ましい。
【0096】
次に、印刷情報を印刷する際の動作を、図17を参照しながら説明する。
【0097】
PIDとプリンタデバイス6の位置情報を取得した利用者は、適宜のタイミングで、地図情報に存在するいずれかのプリンタデバイス6(及びプリンタコントローラ7)の近傍に行き、プリンタコントローラ7の操作表示部7gによりPIDを入力し、あるいは、携帯端末2のデータ転送機能(例えばブルートゥース機能)によりメモリ21に登録されているPIDをプリンタコントローラ7に送信する(ST61)。
【0098】
プリンタコントローラ7は、与えられたPIDをプリントオンデマンドサーバ4に送信する(ST62)。プリントオンデマンドサーバ4は、受信したPIDに基づいて、PID管理テーブル4fから、印刷情報を判断し、この判断した印刷情報を格納部4cから読出し、その印刷情報を、プリンタコントローラ7を介してプリンタデバイス6に送信する(ST63)。
【0099】
なお、プリントオンデマンドサーバ4は、印刷情報の送信時において、送信データ量などに応じて、利用者などに対する課金情報を行う。例えば、サービス提供料として携帯端末2への通信料を利用して課金する。課金方法は問われない。なお、課金は、上述したPIDを生成した際に行うようにしても良い。
【0100】
プリンタデバイス6は、受信した印刷情報を印刷処理し(ST64)、印刷処理後の用紙を排出する(ST65)。
【0101】
なお、プリントオンデマンドサーバ4は、各プリンタコントローラ7から印刷情報の送信要求を受信し、印刷情報を送信する毎に、PID管理テーブル4fからその印刷情報に係る情報部分を削除するようにしても良い。
【0102】
また、PID管理テーブル4fに記述されていないプリンタコントローラ7(従ってプリンタデバイス6)から、PIDを伴った印刷要求が与えられた際や、印刷期限を越えた印刷要求が与えられた際には、例えば、印刷要求を無視し、その旨をプリンタコントローラ7に返信する。
【0103】
(A−3)実施形態の効果
上述したように、上記実施形態によれば、印刷情報の印刷を申し込む際に移動手段の情報を与え、移動手段に応じて、印刷許容プリンタデバイスや、印刷許容期限等を定めるようにしたので、以下の効果を奏することができる。
【0104】
利用者から見れば、例えば、自動車で移動している際に、駐車場があるコンビニエンスストアのプリンタデバイスが指示されるので、適切なプリンタデバイスが指示されて、無駄なく印刷を行うことができる。
【0105】
また、利用者にとっては、移動手段に応じた範囲で印刷できるプリンタデバイスが指示されるので、自己の移動方向に応じたプリンタデバイスで印刷できたりして利便性が高い。
【0106】
さらに、第3者による不正な印刷を防止すべく、印刷が実行できるプリンタデバイスの範囲や期限を定める場合においても、画一的に定めた場合、本来の利用者が困ることもあるが、そのようなことを防止できる。例えば、自動車を考慮して広範囲に定めた場合には、歩行移動者が許容されている遠くのプリンタデバイスに行く前に、第3者が行く恐れがあるが、そのようなことを防止することができる。
【0107】
(B)変形実施形態
上記実施形態の説明でも、種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
【0108】
各サーバの機能分けは、上記実施形態のものに限定されず、また、サーバ数も上記実施形態のものに限定されない。例えば、コンテンツサーバ3とプリントコンテンツデータベース5が融合したものであっても良い。また例えば、プリントオンデマンドサーバ4の機能をコンテンツサーバ3が担うものであっても良い。
【0109】
逆に、上記実施形態で1個のサーバが担うと記載した複数の機能を異なる機器が担当するようにしても良い。例えば、表示情報の送信はコンテンツサーバ3が行っても、それに対する印刷の指令の受信を他の機器が行うようにしても良い。ここで、他の機器は、図1の各要素とは独立したものであっても良く、プリントオンデマンドサーバ4であっても良い。
【0110】
上記実施形態においては、PIDを生成し、プリンタコントローラ7にPIDを入力して印刷情報を取り出すものを示したが、これに代え、又は、これに加え、プリンタコントローラ7に携帯端末2の電話番号やアドレスを入力して印刷情報を取り出せるようにしても良い。その他の認証方法を適用して、印刷情報を取り出せるようにしても良い。印刷の申込み時に、認証情報(例えばパスワード)を入力することを条件とするようにしても良い。
【0111】
印刷情報の印刷指令は、携帯端末2だけでなく、利用者宅のパソコンから行うものであっても良い。この場合、現在位置の入力は、プリンタデバイス6の検索中心位置の入力となる。
【0112】
上記実施形態では、印刷情報をプリンタデバイス6が直ちに印刷出力するものを示したが、これに代え、又は、これに加え、プリンタコントローラ7又はプリンタデバイス6が、利用者の選択操作などにより、印刷情報を記録媒体に記録出力し、利用者が自己のパソコンなどで印刷し得るようにしても良い。
【0113】
また、上記実施形態では、コンテンツサーバ3からの案内情報などを表示情報として携帯端末2に送信し、携帯端末2からの応答も表示画面に関連して入力させるものであったが、その少なくとも一方に音声信号を利用するようにしても良い。例えば、音声メッセージで案内などをコンテンツサーバ3が携帯端末2に与えても良い。また、選択情報を、利用者が、音声で携帯端末2に入力し、その音声信号を受信したコンテンツサーバ3が音声認識機能により、利用者の選択内容などを捉えるようにしても良い。
【0114】
上記実施形態では、印刷を実行できるプリンタデバイス6の位置情報を地図情報の形式で利用者に与えるものを示したが、住所等の文字列で与えるものであっても良い。
【0115】
また、上記実施形態では、印刷を実行できるプリンタデバイス6の位置情報を含む地図情報を常に利用者に与えるものを示したが、地図情報を求めるか否かを利用者に選択させるようにしても良い。この選択をPID受信後に指示できるようにしても良い。なお、利用者に選択させない場合であっても、コンテンツサーバは、PIDの送信タイミングと地図情報の送信タイミングとをずらせるようにしても良い。
【0116】
さらに、上記実施形態では、指示された現在位置を検索の中心位置として印刷を実行できるプリンタデバイス6を検索するものを示したが、これに限定されるものではない。例えば、検索の中心位置として、任意の位置を利用者が指示できるようにしても良い。この場合、現在位置と任意の指示位置との移動時間等も入力させ、又は、演算で求め、印刷可能期限をそれに応じて調整するようにしても良い。また例えば、現在位置を指示する場合であっても、移動方向や移動速度等を入力し、又は、GPS受信機等を搭載した携帯端末2であれば自動的に移動方向や移動速度を得て送信し、現在位置から移動方向側を検索するようにしても良い。この場合、移動手段だけでなく、移動手段と移動速度の組合せによって、検索範囲を変更するようにしても良い。当然に、検索範囲に応じて、表示する地図情報の範囲も変化させる。
【0117】
さらにまた、上記実施形態では、移動手段によって、印刷を実行できるプリンタデバイス6の検索範囲を変えたものを示したが、検索範囲は同じにし、移動手段によって、利用者に通知するプリンタデバイス6の上限数を変更するようにしても良い。
【0118】
上記実施形態では、印刷情報は予め格納されているものであったが、携帯端末2(又は固定端末)から印刷の申込み時に併せて印刷情報を送信し、それを格納し、プリンタデバイス6で印刷させるものであっても良い。
【0119】
また、上記実施形態では、携帯端末に地図情報を提供するものを示したが、地図情報を提供しないものであっても、移動手段によって、印刷を実行できるプリンタデバイス6の検索範囲を変えたり、印刷許容期限を変えたりしても良い。
【0120】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、申し込まれた印刷情報を印刷し得る印刷許容条件を、利用者(表示入力手段)の状況に応じて可変できる印刷ネットワークシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の印刷ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の携帯端末の詳細構成例を示すブロック図である。
【図3】実施形態のコンテンツサーバの詳細構成例を示すブロック図である。
【図4】実施形態のプリントオンデマンドサーバの詳細構成例を示すブロック図である。
【図5】実施形態のプリントコンテンツデータベースの詳細構成例を示すブロック図である。
【図6】実施形態のプリントオンデマンドサーバの登録場所テーブルの構成例を示す説明図である。
【図7】実施形態のプリントオンデマンドサーバのPID管理テーブルの構成例を示す説明図である。
【図8】実施形態のプリンタデバイス6及びプリンタコントローラ7の詳細構成例を示すブロック図である。
【図9】実施形態の印刷予約動作での各要素間のデータ授受の説明図である。
【図10】実施形態の印刷予約動作を示すフローチャートである。
【図11】実施形態の印刷予約時の入力用表示画面を示す説明図である。
【図12】実施形態の印刷を実行するプリンタデバイスの決定動作を示すフローチャートである。
【図13】実施形態の印刷予約登録を通知する表示画面(1)を示す説明図である。
【図14】実施形態の印刷予約登録を通知する表示画面(2)を示す説明図である。
【図15】実施形態の印刷を実行するプリンタデバイスの決定のための後連絡動作を示すシーケンス図である。
【図16】実施形態の後連絡時の入力用表示画面を示す説明図である。
【図17】実施形態の印刷要求時の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…通信網、
2…携帯端末、
3…コンテンツサーバ、
4…プリントオンデマンドサーバ、
5…プリントコンテンツデータベース、
6…プリンタデバイス、
7…プリンタコントローラ。
Claims (7)
- 印刷情報を記憶している印刷情報記憶手段と、
印刷する印刷情報を特定させるための印刷情報特定用表示情報を記憶していると共に、その印刷情報特定用表示情報を送信する表示情報記憶送信手段と、
与えられた印刷情報特定用表示情報を表示すると共に、利用者の移動手段の情報を含む、上記印刷情報の印刷予約を返信する表示入力手段と、
上記表示入力手段からの印刷予約を受信して管理すると共に、上記移動手段の情報に応じて、印刷許容条件の制限を変更する印刷予約管理手段と、
印刷要求の受信時に、上記印刷予約管理手段に管理されている、印刷許容条件が付された印刷予約との対応を確認し、印刷許容条件が成立したときに、上記印刷情報記憶手段に記憶されている上記印刷情報を送信する印刷情報送信制御手段と、
印刷予約に対応した印刷要求を送信すると共に返信された印刷情報を印刷する、上記表示入力手段とから独立した存在の印刷手段と
を通信網を介して接続可能に有することを特徴とする印刷ネットワークシステム。 - 上記印刷予約管理手段が、上記移動手段の情報に応じて変更する印刷許容条件の制限が、上記印刷情報の印刷を許容する上記印刷手段の地域的な検索範囲であることを特徴とする請求項1に記載の印刷ネットワークシステム。
- 上記印刷予約管理手段による上記印刷手段の地域的な検索範囲が、上記表示入力手段の移動方向及び又は移動速度に応じたものであることを特徴とする請求項2に記載の印刷ネットワークシステム。
- 上記印刷予約管理手段が、上記移動手段の情報に応じて変更する印刷許容条件の制限が、上記印刷情報の印刷を許容する上記印刷手段の検索上限数であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の印刷ネットワークシステム。
- 上記印刷予約管理手段が、上記移動手段の情報に応じて変更する印刷許容条件の制限が、上記印刷情報の印刷を許容する期限であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の印刷ネットワークシステム。
- 上記印刷情報の印刷を許容する1又は複数の上記印刷手段の情報を上記表示入力手段に送信する印刷手段情報送信手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の印刷ネットワークシステム。
- 上記印刷手段情報送信手段は、上記印刷情報の印刷を許容する上記印刷手段の情報を、それら印刷手段の位置を明示した地図情報で送信すると共に、上記地図情報に係る地域的範囲の大きさを上記移動手段の種類によって変更することを特徴とする請求項6に記載の印刷ネットワークシステム。
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