JP4136149B2 - 乾式金属化フィルムコンデンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属化フィルムを使用し、かつ絶縁油、金属製容器を使用しない乾式金属化フィルムコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両、圧延機、直流送電等の産業機器や力率改善等に用いられている金属化フィルムコンデンサは、ポリプロピレンフィルムにアルミニウムなどを蒸着した金属化フィルムを使用し、絶縁油を含浸したタイプの金属化フィルムコンデンサが採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の金属化フィルムコンデンサは、電極引出部を設けたコンデンサ素子を集合し、包囲絶縁材で包囲し素体を形成し、金属製容器に絶縁材を介して収納し、可燃性の絶縁油を含浸しているので、大型になり、燃えやすい。よって、最近では防災上の目的などで可燃性の絶縁油を使用しない小型、軽量の乾式コンデンサが要求されることが多くなってきた。
【0004】
本発明は、上記の大型になり、燃えやすいという問題を解決するため、絶縁油、絶縁性ガス、金属製容器を使用することなく、粘着テープで側面外周部を巻止めしてなる複数個のコンデンサ素子を電極引出部を介して結線板で結線した素体に絶縁樹脂材を介して絶縁性の凹状ケースで被冠し、結線板の肩部と当接した外部引出端子を絶縁板を介して外方に引き出し、上記凹状ケースの周囲に取付金具を取付けた小型、軽量の乾式金属化フィルムコンデンサを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、一対の金属化フィルム2を重ねて巻回し、巻回端面に金属を溶射して電極引出部3を形成してなるコンデンサ素子を複数個、直列、並列または直並列に電極引出部3を介して結線板5で結線した素体に外部引出端子8を接続してなる乾式金属化フィルムコンデンサにおいて、上記コンデンサ素子の側面外周部を巻止める粘着テープ4前記素体の上端部と、前記外部引出端子8に当接する結線板5の肩部5aとの間に挿入された保護絶縁板7、位置決め穴9a設けられ前記外部引出端子8を前記位置決め穴9aに挿通した位置決め絶縁板9内壁が位置決め絶縁板9に当接しながら絶縁樹脂材10を介して前記素体6に被冠される一対の絶縁性凹状ケース11爪部20aを有し、該爪部20aが前記一対の絶縁性凹状ケース11を跨ぐように、前記素体6、前記絶縁樹脂材10および前記一対の絶縁性凹状ケース11からなる集合体13の前記外部引出端子8側に装着される取付金具20とを備えたことを特徴としている。
【0006】
また、上記素体の側面外周部が難燃性耐熱フィルム14で被覆されたことを特徴としている。
【0010】
さらに、上記取付金具20をパンチング構造20bにしたことを特徴としている。
【0011】
そして、上記凹状ケース11と取付金具20との間に緩衝材16が介挿されたことを特徴としている。
【0012】
また、一対の金属化フィルム2を重ねて巻回し、巻回端面に金属を溶射して電極引出部3を形成してなるコンデンサ素子1を複数個、直列、並列または直並列に電極引出部3を介して結線板5で結線した素体6に外部引出端子8を接続してなる乾式金属化フィルムコンデンサにおいて、上記コンデンサ素子1の側面外周部を巻止める粘着テープ4と、前記素体6の上端部と、前記外部引出端子8に当接する結線板5の肩部5aとの間に挿入された保護絶縁板7と、位置決め穴19aが設けられ、前記外部引出端子8を前記位置決め穴19aに挿通した位置決め絶縁板19と、内壁が位置決め絶縁板19に当接しながら絶縁樹脂材10を介して前記素体6に被冠され、前記内壁に前記電極引出部3との距離が一定になるように凸部17bが形成された一対の絶縁性凹状ケース17と、前記凸部17bにインサート成形したナット22を用いて装着される取付金具21を備えたことを特徴としている。なお、密着させた前記外部引出端子間に絶縁シートを介挿してもよい。
【0013】
さらに、一対の金属化フィルム2を重ねて巻回し、巻回端面に金属を溶射して電極引出部3を形成してなるコンデンサ素子1を複数個、直列、並列または直並列に電極引出部3を介して結線板5で結線した素体6に外部引出端子8を接続してなる乾式金属化フィルムコンデンサにおいて、上記コンデンサ素子1の側面外周部を巻止める粘着テープ4と、前記素体6の上端部と、前記外部引出端子8に当接する結線板5の肩部5aとの間に挿入された保護絶縁板7と、位置決め穴9aが設けられ、前記外部引出端子8を前記位置決め穴9aに挿通した位置決め絶縁板9と、内壁が位置決め絶縁板9に当接しながら絶縁樹脂材10を介して前記素体6に被冠され、前記内壁に前記電極引出部3との距離が一定になるように凸部18bが形成された一対の絶縁性凹状ケース18とを備え、前記一対の絶縁性凹状ケース18の各々に取付足18cが一体成形されていることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
粘着テープで側面外周部を巻止めしてなる複数個のコンデンサ素子を電極引出部を介して結線板で結線した素体の上端部と、結線板の肩部との間に保護絶縁板を挿入し、上記肩部に当接された外部引出端子を絶縁板を介して外方に引き出し、上記素体に絶縁樹脂材を介して絶縁性の凹状ケースを被冠し、該凹状ケースの周囲に緩衝部を有する取付金具を装着する。
絶縁油、絶縁性ガスおよび金属製容器を使用しないので、小型、軽量の乾式金属化フィルムコンデンサを作製することができ、また充填、密封する工程を必要とせず、工数を削減することができる。
【0015】
【実施例】
[実施例1]
図1は本発明の乾式金属化フィルムコンデンサの一実施例を示す図面で、(a)は平面図、(b)はB−B’断面図、(c)はA−A’断面図、(d)は底面図で、図4は図1を構成する集合体13の図面で、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)はA−A’断面図で、図5は図4を構成する素体の図面で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図で、図6は凹状ケース11の一実施例の図面で、(a)は平面図、(b)は縦断面図で、図12は取付金具20の一実施例の図面で、(a)は平面図、(b)は一部正断面図、(c)は側面図である。
また、図14は側面外周部が粘着テープで巻止めされ、巻回端面に電極引出部を形成したコンデンサ素子の斜視図で、図16は金属化フィルムを展開した状態の正面図で、(a)は保安機構のない通常の金属化フィルムの正面図、(b)は保安機構を有する金属化フィルムの正面図(特願平9−187455に記載した構造)、(c)は保安機構を有する他の金属化フィルムの正面図(特開平6ー163318に開示されている構造)であるが、その保安機構を有する構造はこれらに限定されるものではない。
【0016】
以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1に示す乾式金属化フィルムコンデンサは、図12に示す緩衝部20eを有する取付金具20をゴム、バネ鋼、スプリングなどからなる緩衝材16を介して図4に示す集合体13に装着した図面で、図4の集合体13は素体、保護絶縁板7、外部引出端子8、位置決め絶縁板9、絶縁樹脂材10、凹状ケース11、支持板12、難燃性耐熱フィルム14からなる。
図5の素体は複数個のコンデンサ素子の電極引出部3を錫鍍金などを施した銅、真鍮などからなる丸穴5bを設けた結線板5で並列接続し形成している。
図14に示すコンデンサ素子は、図16に示す一対の金属化ポリプロピレンフィルム、金属化ポリエステルフィルム、または保安機構を有する金属化ポリプロピレンフィルム、金属化ポリエステルフィルムなどからなる金属化フィルム2を巻回し、後巻フィルムとしてポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムなどで巻回し、さらにその側面外周部をポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルムなどの熱可塑性粘着テープまたはポリエステルフィルム、ガラスクロスフィルムなどの熱硬化性粘着テープからなる粘着テープ4を複数回、巻止めし巻回端面に金属を溶射して電極引出部3を設けている。
【0017】
そして、図4に示すように結線板5で結線した素体の電極引出部3の面を除く側面外周部をポリイミドフィルム、ノーメックスフィルム、フレキシブルマイカフィルムなどからなる難燃性耐熱フィルム14にて複数回被覆し、上記素体の上端部と肩部5aとの間にエポキシ樹脂などからなる保護絶縁板7を挿入し、上記肩部と錫鍍金などを施した銅、真鍮などからなる外部接続用穴8aを設けた外部引出端子8とを当接し、外部引出端子8を図9に示すエポキシ樹脂などからなる絶縁板9の位置決め穴9aに挿通し外部引出端子8を外方に引き出す。
さらに、結線板5で結線した素体と側面外周部の難燃性耐熱フィルム14の端面部と保護絶縁板7と絶縁板9と支持板12とに図6に示す絶縁性の凹状ケース11を被冠し、該凹状ケース11の内壁に絶縁板9と支持板12とをそれぞれ当接させて、絶縁樹脂材10で固定し集合体13を形成する。
【0018】
上記凹状ケース11は結線板で結線した素体などが覆われる大きさとし、その凹状ケース11間の距離は絶縁板9の寸法により決まり、精度良く仕上げるために絶縁板9と同一寸法の図11に示すエポキシ樹脂などからなる通風の良い丸穴などを設けたパンチング構造12aを有する支持板12を凹状ケース11の内壁に当接するか、または、狭幅の板状の支持板を当接する。
また、凹状ケース11にテフロン加工あるいはシリコン樹脂の離形材を塗布し、素体に被冠した凹状ケース11を絶縁樹脂材10の硬化後、取外して集合体13を形成してもよい。
絶縁樹脂材10はエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂などの絶縁性を有する熱硬化性樹脂からなり、図6に示す凹状ケース11はポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレートなどによる樹脂成形、またはポリ塩化ビニール、ポリカーボネイトなどの真空成形により形成したものである。
【0019】
次に、集合体13に取付金具20を装着する方法について説明する。図12に示すように取付金具20は鋼板または丸穴などを設けたパンチング構造20dの鋼板をプレス成形などで形成し、りん青銅などのバネ鋼を少なくとも片側に取付けた緩衝部20eを有し、ユニクロメッキなどが施されており、20aは凹状ケース11間を跨ぐように設けられた爪部で、20cは外部引出端子8を引き出す開口部で、その大きさは外部引出端子8に対して充分な絶縁距離を有しており、20bは外部固定用の取付穴で、この取付穴は丸穴、長円穴、切込み穴などの形状で、乾式金属化フィルムコンデンサの固定に便利な形状であればよい。
【0020】
図1に示すように、集合体13の外部引出端子8側にゴム、スプリングなどからなる緩衝材16を両面テープなどで仮接着し外部引出端子8側の方向より取付金具20を被せるように挿入し緩衝部20eの弾力性を利用して取付金具20を集合体13に装着する。
この装着方法により、乾式金属化フィルムコンデンサの取付けに際し、緩衝材16は集合体13と取付金具20との上下方向の隙間を調整し、緩衝部20eと爪部20aにより前後左右の移動を防止し耐震性に優れた固定を行うことができ、その取付方向には制限がなく、どの方向にも取付けることができる。
また、凹状ケースの寸法及び凹状ケース間の寸法と取付金具の寸法とを調整することにより緩衝材16を使用しなくてもよく、緩衝部20eを有しない取付金具20であっても装着することができる。
【0021】
上記構成によれば、個々のコンデンサ素子の側面外周部を粘着テープで絶縁し、素体を絶縁樹脂材を介して絶縁性の凹状ケースで被冠し、結線板の肩部と当接した外部引出端子を絶縁板で遮蔽しているので、絶縁耐力の低下はなく、金属製容器は不要で小型、軽量化できる。さらに、コンデンサ素子の電極引出部を介して結線板で結線した素体の側面外周部を難燃性耐熱フィルムで被覆することにより絶縁耐力の向上が図れる。
また、緩衝材を介して緩衝部と爪部を有する取付金具を凹状ケースの周囲に装着するので、耐震性を有し、コンデンサの外部取付け時、安定した取付けを行うことができ、かつ、絶縁油、絶縁性ガスを使用しないので如何なる方向にも取付けることができる。
さらに、支持板と取付金具とを丸穴などを有したパンチング構造としているので、通風性が良く、コンデンサの発生する熱を外部に放散して温度上昇を低減することができる。
また、絶縁油や絶縁性ガスを使用していないので真空乾燥、含浸及び洗浄工程が不要で工期が大幅に短縮でき、さらに絶縁油の油漏れや絶縁性ガスの漏れによる特性劣化がなく品質の安定化を図ることができる。
【0022】
また、コンデンサ素子を構成するに際し、一対の金属化フィルムのうちの少なくとも1枚の金属化フィルムを図16(b)、(c)に示す保安機構を有する金属化フィルムにすれば、内部故障が発生しても出火などがなく、安全性が向上し信頼性が高くなる。
【0023】
[実施例2]
図2は本願発明の他の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)はA−A’断面図であり、図において、図1と同一番号を付したものは同一部品であり、その説明は省略する。前述の実施例と相違する点は、凹状ケース、取付金具、絶縁板、コンデンサ素子の構造および外部引出端子の構成である。
【0024】
上記の凹状ケース11に対し図7に示す凹状ケース17はポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレートなどによる樹脂成形で形成し、結線板5で結線した素体の電極引出部3と凹状ケース17の外側面との距離が一定になるように凸部17bを形成するとともに、この凸部17bにナット22をインサート成形し、絶縁板19および支持板12が安定し精度良く挿入できるように突起部17aを形成したものである。
図13に示す取付金具21は鋼板をプレス成形などで形成し、ユニクロメッキなどを施したもので、21aは外部固定用の取付穴で、この取付穴は丸穴、長円穴、切込み穴などの形状で、21bは集合体13と取付金具21とを固定する固定用穴で、この固定用穴は丸穴、長円穴などの形状で、凹状ケース17に設けられたナット22の位置と合致した箇所に設けられ、ボルト23、ワッシャ24、スプリングワッシャ25により固着する。
また、粘着性または非粘着性のポリエステル、ポリプロピレン、ポリイミドシートまたはフィルムなどからなる絶縁シート15を介挿して外部引出端子8同志を密着させ、図10に示すエポキシ樹脂などからなる絶縁板19の位置決め穴19aに外部引出端子8を挿通させ外方に引き出す。
コンデンサ素子の形状は、図15に示す偏平形状であって、一対の金属化フィルムを巻回し、後巻フィルムとしてポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルムなどで巻回し、さらにその側面外周部を複数回、粘着テープ4で巻止めし、熱プレスを行って偏平形状にて巻回端面に金属を溶射して電極引出部3を設けている。
【0025】
上記の構成によれば、実施例1と同様に絶縁耐力は低下することはなく、凹状ケースの内壁と突起部との間に絶縁板7と支持板12とをそれぞれ挿入するので組立作業が容易で、ピッチ寸法と外形寸法とが精度よく作製できる。
また、凹状ケースにインサート成形されたナットを用いて取付金具を固着するので、精度良く取付金具を取付けすることができる。
さらに、外部引出端子間に絶縁シートを介挿し、外部引出端子同志を密着させているので低インダクタンス化を図ることができる。
【0026】
[実施例3]
図3は本願発明の他の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)は縦断面図であり、図において、図1と同一番号を付したものは同一部品であり、その説明は省略する。前述の実施例と相違する点は、上記の凹状ケースに対して図8に示すように取付足付凹状ケース18はポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレートなどによる樹脂成形で、取付足18cを一体成形したことにある。
この構造によれば取付金具が不要で、部品の合理化を行うことができる。
【0027】
【発明の効果】
上記の実施例から明らかなように本発明の乾式金属化フィルムコンデンサは、絶縁油や絶縁性ガスを使用していないので真空乾燥、含浸及び洗浄工程が不要で工期が大幅に短縮でき、さらに絶縁油の油漏れや絶縁性ガスの漏れによる特性劣化がなく品質の安定化を図ることができる。
また、個々のコンデンサ素子の側面外周部を粘着テープで絶縁し、素体を絶縁樹脂材を介して絶縁性の凹状ケースで被冠し、結線板の肩部と当接した外部引出端子を絶縁板で遮蔽しているので、絶縁耐力の低下はなく、金属製容器は不要で小型、軽量化できる。さらに、コンデンサ素子の電極引出部を介して結線板で結線した素体の側面外周部を難燃性耐熱フィルムで被覆することにより絶縁耐力の向上が図れる。
そして、凹状ケースの内壁に絶縁板と支持板とを当接し、絶縁板の位置決め穴より外部引出端子を引き出しているので、組立作業が容易で、ピッチ寸法と外形寸法とが精度よく作製できる。
また、外部引出端子間に絶縁シートを介挿し、外部引出端子同志を密着させているので低インダクタンス化を図ることができる。
さらに、緩衝材を介して緩衝部と爪部を有する取付金具を凹状ケースの周囲に装着するので、耐震性を有し、コンデンサの外部取付け時、安定した取付けを行うことができ、絶縁油、絶縁性ガスを使用しないので如何なる方向にも取付けることができる。
そして、その取付金具をパンチング構造としているので、通風性が良く、コンデンサの発生する熱を外部に放散して温度上昇を低減することができる。
また、ナットをインサート成形した凹状ケースを使用すれば取付金具の取付けが容易であり、取付足を一体成形した取付足付凹状ケースを使用すれば取付金具が不要で、部品の合理化を図ることができる。
そして、保安機構を有するコンデンサ素子で構成すればさらに安全性が向上し信頼性が高くなるなどの利点があり、工業的、実用的にその価値は極めて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の乾式金属化フィルムコンデンサの一実施例を示す図面で、(a)は平面図、(b)はB−B’断面図、(c)はA−A’断面図、(d)は底面図である。
【図2】図2は本発明の乾式金属化フィルムコンデンサの他の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)はA−A’断面図である。
【図3】図3は本発明の乾式金属化フィルムコンデンサの他の実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図4】図4は図1を構成する集合体の図面で、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)はA−A’断面図である。
【図5】図5は図4を構成する素体の図面で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図6】図6は本発明の凹状ケースの一実施例の図面で、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図7】図7は本発明の凹状ケースの他の一実施例の図面で、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図8】図8は本発明の凹状ケースの他の一実施例の図面で、(a)は平面図、(b)は縦断面図、(c)は側面図である。
【図9】図9は本発明の位置決め絶縁板の一実施例の平面図である。
【図10】図10は本発明の位置決め絶縁板の他の一実施例の平面図である。
【図11】図11は本発明の支持板の一実施例の平面図である。
【図12】図12は本発明の取付金具の一実施例の図面で、(a)は平面図、(b)は一部正断面図、(c)は側面図である。
【図13】図13は本発明の取付金具の他の一実施例の図面で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図14】図14は本発明のコンデンサ素子の一実施例の斜視図である。
【図15】図15は本発明のコンデンサ素子の他の一実施例の斜視図である。
【図16】図16は本発明の実施例における金属化フィルムを展開した状態の正面図で、(a)は保安機構のない通常の金属化フィルムの正面図、(b)は保安機構を有する金属化フィルムの正面図(特願平9−187455に記載した構造)、(c)は保安機構を有する他の金属化フィルムの正面図(特開平6−163318に開示されている構造)である。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子
2 金属化フィルム
3 電極引出部
4 粘着テープ
5 結線板
5a 肩部
5b 丸穴
6 素体
7 保護絶縁板
8 外部引出端子
8a 外部接続用穴
9 絶縁板
9a 位置決め穴
10 絶縁樹脂材
11 凹状ケース
12 支持板
12a パンチング構造
13 集合体
14 難燃性耐熱フィルム
15 絶縁シート
16 緩衝材
17 凹状ケース
17a 突起部
17b 凸部
18 取付足付凹状ケース
18a 突起部
18b 凸部
18c 取付足
18d 取付穴
19 絶縁板
19a 位置決め穴
20 取付金具
20a 爪部
20b 取付穴
20c 開口部
20d パンチング構造
20e 緩衝部
21 取付金具
21a 取付穴
21b 固定用穴
22 ナット
23 ボルト
24 ワッシャ
25 スプリングワッシャ

Claims (7)

  1. 一対の金属化フィルムを重ねて巻回し、巻回端面に金属を溶射して電極引出部を形成してなるコンデンサ素子を複数個、直列、並列または直並列に電極引出部を介して結線板で結線した素体に外部引出端子を接続してなる乾式金属化フィルムコンデンサにおいて、
    上記コンデンサ素子の側面外周部を巻止める粘着テープ
    前記素体の上端部と、前記外部引出端子に当接する結線板の肩部との間に挿入された保護絶縁板
    位置決め穴設けられ前記外部引出端子を前記位置決め穴に挿通した位置決め絶縁板
    内壁が前記位置決め絶縁板に当接しながら絶縁樹脂材を介して前記素体に被冠される一対の絶縁性凹状ケース
    爪部を有し、該爪部が前記一対の絶縁性凹状ケースを跨ぐように、前記素体、前記絶縁樹脂材および前記一対の絶縁性凹状ケースからなる集合体の前記外部引出端子側に装着される取付金具
    を備えたことを特徴とする乾式金属化フィルムコンデンサ。
  2. 上記素体の側面外周部が難燃性耐熱フィルムで被覆されたことを特徴とする請求項1記載の乾式金属化フィルムコンデンサ。
  3. 上記取付金具をパンチング構造にしたことを特徴とする請求項1記載の乾式金属化フィルムコンデンサ。
  4. 上記一対の絶縁性凹状ケースの各々と前記取付金具との間に介挿される緩衝材をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の乾式金属化フィルムコンデンサ。
  5. 一対の金属化フィルムを重ねて巻回し、巻回端面に金属を溶射して電極引出部を形成してなるコンデンサ素子を複数個、直列、並列または直並列に電極引出部を介して結線板で結線した素体に外部引出端子を接続してなる乾式金属化フィルムコンデンサにおいて、
    上記コンデンサ素子の側面外周部を巻止める粘着テープと、
    前記素体の上端部と、前記外部引出端子に当接する結線板の肩部との間に挿入された保護絶縁板と、
    位置決め穴が設けられ、前記外部引出端子を前記位置決め穴に挿通した位置決め絶縁板と、
    内壁が前記位置決め絶縁板に当接しながら絶縁樹脂材を介して前記素体に被冠され、前記内壁に前記電極引出部との距離が一定になるように凸部が形成された一対の絶縁性凹状ケースと、
    前記凸部にインサート成形したナットを用いて装着される取付金具と
    を備えたことを特徴とする乾式金属化フィルムコンデンサ。
  6. 密着させた前記外部引出端子間に絶縁シートを介挿したことを特徴とする請求項記載の乾式金属化フィルムコンデンサ。
  7. 一対の金属化フィルムを重ねて巻回し、巻回端面に金属を溶射して電極引出部を形成してなるコンデンサ素子を複数個、直列、並列または直並列に電極引出部を介して結線板で結線した素体に外部引出端子を接続してなる乾式金属化フィルムコンデンサにおいて、
    上記コンデンサ素子の側面外周部を巻止める粘着テープと、
    前記素体の上端部と、前記外部引出端子に当接する結線板の肩部との間に挿入された保護絶縁板と、
    位置決め穴が設けられ、前記外部引出端子を前記位置決め穴に挿通した位置決め絶縁板 と、
    内壁が前記位置決め絶縁板に当接しながら絶縁樹脂材を介して前記素体に被冠され、前記内壁に前記電極引出部との距離が一定になるように凸部が形成された一対の絶縁性凹状ケースと、
    を備え、
    前記一対の絶縁性凹状ケースの各々に取付足が一体成形されていることを特徴とする乾式金属化フィルムコンデンサ。
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