JP4136070B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のフォーカスエリアの中から少なくとも1つのフォーカスエリアを選択するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮影画面内に複数のフォーカスエリアが設定され、いずれかのフォーカスエリアにおける焦点検出結果を用いてピント調節を行うオートフォーカスカメラが知られている。近年、フォーカスエリアが撮影画面内の上下左右に設定されているカメラも存在する。
【0003】
このようなカメラにおいて、撮影者が係る複数のフォーカスエリアから特定のフォーカスエリアを選択する場合、例えば、特開平7-199320号公報、特開昭63-137216号公報に開示されているように、ジョイスティックやジョイパッドを用いて特定のフォーカスエリアを選択している。ところが、ジョイスティックやジョイパッドは、ダイヤルやボタンよりも大きい面積を要するために、カメラの小型化を妨げ、不用意な操作による誤作動の問題があった。
【0004】
また、特開平1-288845号公報では、左右方向に配置された複数のフォーカスエリアから特定のフォーカスエリアを選択する際、ダイヤル操作部材の操作方向とフォーカスエリアの移動方向を一致させることが開示されている。
【0005】
この手法を用いて、フォーカスエリアが撮影画面内の上下左右に設定されているカメラのフォーカスエリア選択を行う場合、2つのダイヤル操作部材を要し、カメラの小型化を妨げる。
【0006】
なお、特開平1-288845号公報には、ダイヤル操作部材とは異なる操作部材を操作しながら、ダイヤル操作部材を操作するという同時操作を行うことにより、フォーカスエリアの移動方向が変わることも開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、撮影画面内の上下左右に設定されている複数のフォーカスエリアの中から少なくとも1つのフォーカスエリアを選択するカメラ及びカメラ用アクセサリーにおいて、ジョイスティックやジョイパッド、新たなダイアル等の操作部材を追加すること無く、既存のダイヤル1つで、撮影画面内の上下左右に設定されている複数のフォーカスエリアの中から少なくとも1つのフォーカスエリアを選択することを可能にする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載した発明は、第1のダイヤル操作部材または第2のダイヤル操作部材を操作することで、複数のフォーカスエリアの中から少なくとも1つのフォーカスエリアを選択するカメラにおいて、前記第1のダイヤル操作部材の操作によりX軸方向のフォーカスエリア選択を行う第1のモードと、前記第1のダイヤル操作部材の操作によりY軸方向のフォーカスエリア選択を行う第2のモードとを切り換える第1の操作部材と、当該操作部材の切り替えにかかわらず前記第2のダイヤル操作部材の操作によりY軸方向のフォーカスエリア選択の許可/禁止を指示する第2の操作部材とを有することを特徴としている。
【0009】
本発明の請求項2に記載した発明は、第1のダイヤル操作部材または第2のダイヤル操作部材を操作することで、複数のフォーカスエリアの中から少なくとも1つのフォーカスエリアを選択するカメラにおいて、前記第1のダイヤル操作部材の操作により第1の方向のフォーカスエリア選択を行う第1のモードと、前記第1のダイヤル操作部材の操作により前記第1の方向とは直交する第2の方向のフォーカスエリア選択を行う第2のモードとを切り換える第1の操作部材と、当該操作部材の切り替えにかかわらず前記第2のダイヤル操作部材の操作により前記第2の方向のフォーカスエリア選択の許可/禁止を指示する第2の操作部材とを有することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態としての一眼レフカメラの要部概略図である。
【0016】
図1において、1は撮影レンズであり、図1では便宜上2枚のレンズ1a、1bで示したが、実際は多数のレンズから構成されている。2は主ミラーで、観察状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退去される。3はサブミラーで、主ミラー2を透過した光束をカメラボデイの下方に設けられた焦点検出装置6へ導く。4はシャッタ、5は感光部材で、銀塩フィルムあるいはCCDやMOS型等の固体撮像素子あるいはビディコン等の撮像管よりなっている。
【0017】
6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配置されたフィールドレンズ6a、反射ミラー6b及び6c、2次結像レンズ6d、絞り6e、複数のCCDからなるラインセンサ6f等から構成されている周知の位相差方式を採用している。焦点検出装置6は、図3に示すようにファインダー観察画面内300の複数のフォーカスエリア(15個の測距点マーク301Tから305B)を焦点検出可能なように構成されている。
【0018】
7は撮影レンズ1の予定結像面に配置されたピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプリズムである。9、10は観察画面内の被写体輝度を測定するための結像レンズと測光センサで、結像レンズはペンタプリズム8内の反射光路を介してピント板7と測光センサを共役に関係付けている。
【0019】
次に、ペンタプリズム8の射出面後方には光分割器11aを備えた接眼レンズ11が配される。光分割器11aは、例えば可視光を透過し赤外光及び赤外寄りの可視光(赤色光)を反射するダイクロイックミラーより成っている。12は受光レンズ、14はCCD等の光電素子列を2次元的に配したイメージセンサで受光レンズ12に関して所定の位置にある撮影者眼15の瞳孔近傍と共役になるように配置されている。
【0020】
13a〜13d、13e〜13hは各々撮影者の眼15の照明光源であるところの8個の赤外発光ダイオード(図では、2個のみ図示)で、接眼レンズ11の周囲に配置されている。
【0021】
16は、受光レンズ12の光軸前方にある光分割器。17は結像レンズ。18は透過型液晶。19は明るい被写体の中でも透過型液晶SLCD18の透過部が視認できる高輝度かつ赤外寄りの可視光(赤色光)のバックライトLEDである。
【0022】
光分割器16は赤外発光ダイオード13a〜13d、13e〜13hの撮影者眼15の瞳孔からの反射赤外光を透過し、イメージセンサ14に導くと共に、バックライトLED19の赤外寄りの可視光(赤色光)を反射し、撮影者眼15の瞳孔へ導くダイクロイックミラーより成っている。
【0023】
透過型液晶SLCD18は、撮影者の眼15の瞳孔から見た場合、結像レンズ17、接眼レンズ11を介してピント板7と共役になるように配置されている。
【0024】
バックライトLED19から発光された光は透過型液晶SLCD18の透過部をとおり、光分割器16、11aで曲げられ、接眼レンズ11を通って撮影者の眼15に達する。
【0025】
図6(a)は、透過型液晶SLCD18の構成を示したもので、矢印Xは、バックライトLED19からの赤色光で偏光板18a1、18a2とガラス板18b1、18b2でTN型の液晶18cは、挟まれ、封止されている。また、ガラス板18b2の液晶18c側には、不透過部とするための金属蒸着膜18dを設けている。18eは液晶18cを駆動するための電極が設けられている電極面である。
【0026】
図6(b)は、透過型液晶SLCD18を偏光板18a2から見た図で、金属蒸着膜18dは、18fを含む15個の矩形の外形線形状部のみだけ金属蒸着膜18dが施されていない。更に18fを含む15個の矩形の外形線形状部に対応する位置に液晶18cの駆動部が設けられており、駆動部を駆動させることにより、バックライトLED19からの赤色光を撮影者の眼15側へ透過させ、駆動しない場合には、バックライトLED19からの赤色光を遮蔽する。
【0027】
図6(b)の18fを含む15個の矩形の外形線形状部は、焦点検出装置6の焦点検出領域に対応する位置に、即ち、図5に示すように観察画面内300の複数のフォーカスエリア(15個の測距点マーク301Tから305B)に対応した位置に存在する。
【0028】
これによって図5に示したファインダ視野図から分かるように、バックライトLED19を点灯させ、透過型液晶SLCD18の焦点検出領域に対応する18fを含む15個の矩形の外形線形状部いずれかを透過部とすることで、ファインダの観察画面内300で測距点マーク(15個の測距点マーク301Tから305B)として光り、フォーカスエリア(測距点)を表示させている(以下これをスーパーインポーズ表示という)。
【0029】
図5においては、透過型液晶SLCD18の18fを透過部として、測距点マーク303cが光っている点灯表示状態を示している。尚、透過型液晶SLCD18の18f以外の14個の測距点マークは非透過部であり、点線で示す測距点マーク303c以外は非点灯表示である。撮影者がファインダー画面を観察している際には、非点灯表示の測距点マークは、見えない。
【0030】
ここで左右端の測距点マーク301c、305cは、これは眼球の個人差補正データ(視線補正係数)を採取する(以下この動作をキャリブレーションと称す)際に点灯するものである。
【0031】
306はファインダ視野領域を形成する視野マスク、307はファインダ視野外に撮影情報を表示するためのファインダ内LCDで、照明用LED(F−LED)25によって照明され、LCD24を透過した光が三角プリズム26によってファインダ内に導かれ、図5のファインダ視野外に表示され、撮影者は該撮影情報を観察している。27は姿勢検知手段でありカメラの姿勢を検知するスイッチである。
【0032】
31は撮影レンズ1内に設けた絞り、32は後述する絞り駆動回路111を含む絞り駆動装置、33はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等からなるレンズ駆動部材、35はフォトカプラでレンズ駆動部材34に連動するパルス板36の回転を検知してレンズ焦点調節回路110に伝えている。レンズ焦点調節回路110は、この情報とカメラ側からのレンズ駆動量の情報に基づいてレンズ駆動用モータを所定量駆動させ、撮影レンズ1を合焦位置に移動させるようになっている。37は公知のカメラとレンズとのインターフェースとなるマウント接点である。
【0033】
図2、図3において、カメラ40は、図1の交換可能なレンズ部は不図示であるが、41はレリーズボタン、42は外部モニタ表示装置としてのモニタ用LCDで図10の如く、予め決められたパターンを表示する固定セグメント表示部42aと、可変数値表示用の7セグメント表示部42bとからなっている。
【0034】
43は、レリーズボタン41の近傍にあり、ストロボ装着時には、ストロボのプリ発光による測光値を保持し、ストロボ非装着時には、マルチスポット測光といわれる公知のいくつかの点での測光値を平均演算するための測光値の取り込みを行うFEロック釦。
【0035】
44は測光値を保持するAEロック釦、45a、45b、45cはモード釦で撮影モード等の選択を行っている。
【0036】
モード釦45b、45cの同時押しでは前述する眼球の個人差補正データ(視線補正係数)を採取する視線のキャリブレーションを行うキャリブレーションモードとなる。
【0037】
46は電子ダイヤルで、回転してクリックパルスを発生させることによってモード釦45a、45b、45cで選択されたモードの中でさらに選択し得るモード、及び設定値を選択するためのものである。例えばモード釦45aを押して電子ダイヤル46にてシャッタ優先の撮影モードを選択すると、ファインダ内LCD24及びモニタ用LCD42には、現在設定されているモードとシャッタスピードが表示される。更に撮影者がモード釦45aを離した後、電子ダイヤル46を回転させるとその回転方向にしたがって現在設定されているシャッタスピードから順次シャッタスピードが変化していくように構成されている。この様にして撮影者がプログラムAEシャッタ優先AE、絞り優先AE、被写体深度優先AE、マニュアル露出の各撮影モードと撮影内容を設定できる。
【0038】
図10(a)、(b)はモニタ用LCD42とファインダ内LCD24の全表示セグメントの内容を示した説明図である。図10(a)において固定表示セグメント部42aには公知の撮影モード表示以外に、カメラのAF動作や撮影モードの選択などの撮影動作を表示する部分を設けている。
【0039】
可変数値表示用の7セグメント部42bは、シャッタ秒時を表示する4桁の7セグメント82、絞り値を表示する2桁の7セグメント83と小数点84、フィルム枚数を表示する限定数値表示セグメント85と1桁の7セグメント86で構成されている。
【0040】
図10(b)において91は手ブレ警告マーク、92はAEロックマーク、93、94、95を前記のシャッタ秒時表示と絞り値表示と同1の表示セグメント、96は露出補正設定マーク、97はストロボ充完マーク、98は視線入力状態であることを示す視線入力マーク、99は撮影レンズ1の合焦状態を示す合焦マークである。
【0041】
47は、測距点選択釦で、撮影者がこれを押すことで所定の測距点が点灯し、係る所定の測距点から任意の測距点に移動操作可能とする測距点選択モードに入る。
【0042】
測距点選択釦47を押した後、電子ダイヤル46を回すと図7(a)のファインダー内の所定の測距点303cは、回転方向に同期した形で図中のX軸方向である水平方向に304c、305c及び302c、301cに移動することが可能である。そして、移動後の測距点が点灯表示され、撮影者が選択した測距点を認識可能としている。
【0043】
測距点選択釦47を押した後、即ち測距点選択モードに入った後、従来、前述の他の機能を入力するFEロック釦43を押した後、電子ダイヤル46を回すと図7(b)のファインダー内の所定の点灯表示されている測距点303cは、回転方向に同期した形で図中のY軸方向である垂直方向に303T、及び303Bに移動することが可能である。そして、移動後の測距点が点灯し、撮影者が選択した測距点を認識可能としている。
【0044】
カメラ40は、前述の撮影者が任意の測距点を選択することの可能な係る測距点選択モード以外に、図5の15個の測距点を選択するにあたり、撮影者の眼球の光軸の回転角を検出し、眼球回転角から撮影者の視線を算出する視線検出装置を利用して測距点を選択する視線入力モードと、図5の15個の測距点に対応する15個の測距領域全ての測距結果からカメラ自身が所定のアルゴリズムで測距点を抽出、選択する測距点自動選択モードとを備えている。
【0045】
50は、カメラの電源スイッチでこれをON状態にすることでカメラが起動する。またOFFでカメラを不作動とするロックポジションとなる。点線51は、撮影者がカメラをホールドした状態の右手で、51aは、人差し指で、51bは、親指である。
【0046】
FEロック釦43、電子ダイヤル46は、いずれもレリーズボタン41の近傍に有る。そのため、撮影者がカメラ301をホールドし、ファインダーを覗き、撮影準備動作に入った際、その姿勢のままで、レリーズボタン41を押圧する人差し指51aで、FEロック釦43、電子ダイヤル46を操作可能としている。
【0047】
測距点選択釦47もまた、撮影者がカメラ301をホールドし、ファインダーを覗き、撮影準備動作に入った際、その姿勢のままで、親指51bで押圧操作可能としている。
【0048】
図4で、51は、カメラのグリップ兼内蔵電池室で、52のコインネジ部を回すことで外すことが可能である。53は、三脚取り付けネジ部。54は、カプラー蓋で回し外すことが可能。
【0049】
図8(a)、(b)はこの電子ダイヤル45の内部構造を示した詳細図である。電子ダイヤル46と共に回転するクリック板61が配置され、これにはプリント基板62が固定されている。プリント基板62にはスイッチパターン62a(SWDIAL−1)、62b(SWDIAL−2)とGNDパターン62cが図示されているように配置され、3個の摺動接片63a、63b、63cを持つスイッチ接片63が固定部材66に固定されている。
【0050】
クリック板61の外周部に形成されている凹部61aにはまりこむクリックボール65が配置され、このボールを付勢しているコイルバネ64が固定部材66に保持されている。また通常位置(クリックボール65が凹部61aにはまりこんでいる状態)においては摺動接片63a、63bはスイッチパターン62a、62bのどちらにも接触していない。
【0051】
このように形成されている電子ダイヤル46において、撮影者がダイヤルを図8(a)において時計方向に回転させると、まず摺動接点63bがスイッチパターン62bに先に接触し、その後で摺動接点63aがスイッチパターン62aに接触するようにして、このタイミングで設定値をカウントアップさせる。反時計方向の回転の場合は摺動接点とスイッチパターンとの関係はこれとちょうど反対となり、同様のタイミングで今度は設定値をカウントダウンさせる。
【0052】
図8(b)はこの様子を示したタイミングチャートで、ダイヤルを回転させたときにスイッチパターン62aと62bに発生するパルス信号とそのタイミングを示している。上段は時計方向に1クリック回転させた場合を、下段は反時計方向に回転させた場合を示したもので、このようにしてカウントアップダウンのタイミングと回転方向を検出している。
【0053】
図9は本発明のカメラに内蔵された電気回路の要部ブロック図である。図9において図1ないし図4と同一のものは同一符号を付けている。
【0054】
カメラ本体301に内蔵されたマイクロコンピュータの中央処理装置(以下CPU)100には視線検出回路101、測光回路102、自動焦点検出回路103、信号入力回路104、LCD駆動回路105a、SLCD駆動回路105b、バックライトLED駆動回路106、IRED駆動回路107、シャッタ制御回路108、モータ制御回路109が接続されている。また撮影レンズ内に配置された焦点調節回路110、絞り駆動回路111とは図1で示したマウント接点37を介して信号の伝達がなされる。
【0055】
CPU100はRAMを内蔵しており、視線のキャリブレーションデータを内蔵RAMに記憶する機能を有している。カメラのモードを「視線キャリブレーション」にすると、視線の個人差の補正を行うための視線補正データ(以下キャリブレーションデータと称す)を取得するキャリブレーションモードが選択可能となり、各キャリブレーションデータ、及びキャリブレーション動作「OFF」と視線検出の禁止モードの設定が電子ダイヤル46にて可能となっている。
【0056】
視線検出回路101は、イメージセンサ114(CCD−EYE)からの眼球像の出力をA/D変換しこの像情報をCPUに送信する。CPU100は後述するように視線検出に必要な眼球像の各特徴点を所定のアルゴリズムにしたがって抽出し、さらに各特徴点の位置から撮影者の視線を算出する。CPU100と視線検出回路101、そしてイメージセンサ14は視線検出装置の1要素を構成している。
【0057】
測光回路102は測光センサ10からの出力を増幅後、対数圧縮、A/D変換し、各センサの輝度情報としてCPU100に送られる。測光センサ115は図5に示したファインダ画面内の15個の測距点301T〜305Bの各々に対応した領域を測光するSPC−AからSPC−Oの15個のフォトダイオードから構成されている。
【0058】
焦点検出装置6fのラインセンサ116は前述のように画面内の15個の測距点301T〜305Bに対応した15組のラインセンサCCD−1T〜CCD−5Bから構成される公知のCCDラインセンサである。自動焦点検出回路103はこれらラインセンサ116から得た電圧をA/D変換し、CPU100に送る。
【0059】
SW−1はレリーズ釦41の第1ストロークでONし、測光、AF、視線検出動作を開始する測光スイッチ、SW−2はレリーズ釦の第2ストロークでONするレリーズスイッチ、ANG−SW1、ANG−SW2は姿勢検出装置27によって検知されるところの姿勢検知スイッチ、SW−AELはAEロック釦44を押すことによってONするAEロックスイッチ、SW−AFSは測距点選択釦47を押すことによってONする測距点選択モードスイッチ、SW−DIAL1とSW−DIAL2は既に説明した電子ダイヤル内に設けたダイヤルスイッチで信号入力回路104のアップダウンカウンタに入力され、電子ダイヤル46の回転クイック量をカウントする。
【0060】
これらスイッチの信号が信号入力回路104に入力されデータバスによってCPU100に送信される。
【0061】
105aは液晶表示素子LCDを表示駆動させるための公知のLCD駆動回路で、CPU100からの信号に従い、絞り値、シャッタ秒時、設定した撮影モード等の表示をモニター用LCD42とファインダ内LCD24の両方に同時に表示させている。
【0062】
105bは透過型液晶18を表示駆動させるための公知のLCD駆動回路で、CPU100からの信号に従い、図5の15個の測距点301T〜305Bに対応した測距マーク部を状況に応じて選択的に透過、非透過の制御を行う。
【0063】
LED駆動回路106はバックライトLED19を点灯、点滅制御する。更に点灯時、測光回路102からの信号をCPU100が演算した信号に従い、点灯輝度を変化させ、ファインダー内の明るさに応じて測距点が認識し易くしている。
【0064】
シャッタ制御回路108は通電すると先幕を走行させるマグネットMG−1と、後幕を走行させるマグネットMG−2を制御し、感光部材に所定光量を露光させる。
【0065】
モータ制御回路109はフィルムの巻き上げを行うモーター86と主ミラー2及びシャッタ4のチャージ、巻き戻しを行うモーター87を制御している。これらシャッタ制御回路108、モータ制御回路109によって一連のカメラのレリーズシーケンズが動作する。
【0066】
グリップ兼電池室51は、電池113(図9図示)を内蔵しており、コネクター56(図9図示)のP−GND、VBATの端子とメカ的電気的に接合し、本体電源系112(図9図示)にカメラ電源を供給している。
【0067】
コネクター56のP−GND、VBAT以外の端子とコネクター57、コネクター58の端子は、グリップ兼電池室50装着状態では、グリップ兼電池室50に端子が存在せず、接続状態になく、実施形態3で後述するモータードライブ200等の付属品の装着時に利用される端子である。
【0068】
スイッチ59は、グリップ兼内蔵電池室50,または、実施形態3で後述するモータードライブ200等の付属品の装着を認識するSWで装着状態でD−GNDと切り離されたことを検知する。
【0069】
次に図11で、本実施形態のカメラ301の作動フローチャートを説明する。
【0070】
図3の電源SW50を回転させてON位置にするとカメラを不作動状態からカメラの電源がONされる(S100)。
【0071】
CPU100の状態を確認し、所定のカメラ状態になるように変数をリセットする。(S101)そして、カメラはレリーズ釦41が押し込まれてスイッチSW1がONされるまで待機する(S102)。レリーズ釦41が押し込まれスイッチSW1がONされたことを信号入力回路104が検知すると、CPU100は、各部を起動状態にし、その状態を検知,確認する(S103)。
【0072】
CPU100は視線検出禁止かどうかを視線検出回路101に確認する(S104)。視線検出禁止であれば、視線検出は実行せずに、すなわち視線情報を用いずに測距点自動選択モード(S107)に入り、図5の15個の測距点に対応する15個の測距領域全ての測距結果からカメラ自身が所定のアルゴリズムで測距点を選択するサブルーチンを実行する(S108)。この時、LCD駆動回路105aはファインダ内LCD24の視線入力マーク98を消灯するので、撮影者はファインダ画面外307でカメラが視線検出を行わないことを確認できる(図5,図10(b))。
【0073】
視線検出禁止でなければ、視線検出回路101は視線検出を実行する(S105)。この時、バックライトLED駆動回路106は照明用LED(F−LED)25を点灯させると共に、LCD駆動回路105aはファインダ内LCD24の視線入力マーク98を点灯させるので、撮影者はファインダ画面外307でカメラが視線検出を行っていることを確認できる(図6(b))。
【0074】
また、7セグメント93には設定されたシャッタ秒時が表示されている。ここで視線検出回路101において検出された視線はピント板7上の注視点座標に変換される。CPU100は該注視点座標に近接した図5の15個の測距点から測距点を選択し(S106)、バックライトLED駆動回路106でバックライトLED19を点灯させると共に、SLCD駆動回路105bに信号を送信して透過型液晶であるSLCD18を用いて前記測距点マークを点灯表示させる(S112)。
【0075】
注視点の信頼性が低く、撮影者が該撮影者の視線によって選択された測距点が表示されたのを見て、その測距点が正しくないと認識してレリーズ釦41から手を離しスイッチSW1をOFFすると(S113)、カメラはスイッチSW1がONされるまで待機する(S102)。
【0076】
ここで測距点自動選択モード(S107)に戻り、測距点自動選択モード(S107)でなければ、撮影者が図5の15個の測距点から任意に選択可能な測距点任意選択モード(S109)にはいる。
【0077】
測距点任意選択モード(S109)で測距点選択釦47が操作されると、測距点選択状態(S110)にはいり、撮影者が図12で詳述する測距点移動ルーチン(S111)で図5の15個の測距点から任意に選択できる(S111)。
【0078】
測距点選択釦47が操作され無い場合、即ち測距点選択状態(S110)でない場合は、現状選択されている測距点が選択されたことになる。
【0079】
CPU100は、バックライトLED駆動回路106でバックライトLED19を点灯させると共に、SLCD駆動回路105bに信号を送信して透過型液晶であるSLCD18を用いて前記で選択された測距点マークを点灯表示させる(S112)。
【0080】
撮影者が選択された測距点が点灯表示されたのを見て、その測距点が正しくないと認識してレリーズ釦41から手を離しスイッチSW1をOFFすると(S113)、カメラはスイッチSW1がONされるまで待機する(S102)。
【0081】
撮影者が選択された測距点が点灯表示されたのを見て、レリーズ釦41を押しつづけ、スイッチSW1をON続けたならば(S113)、選択された測距点及び1つ以上の関連する測距点において自動焦点検出回路103は焦点検出動作を行う(S114)。
【0082】
ここで選択された測距点が測距不能であるかを判定し(S115)、不能であればCPU100はLCD駆動回路105aに信号を送ってファインダ内LCD24の合焦マーク99を点滅させ、測距がNG(不能)であることを撮影者に警告し(S123)、SW1が離されるまで続ける(S124)。
【0083】
測距が可能であり、所定のアルゴリズムで選択された測距点の焦点調節状態が合焦でなければ(S116)、CPU100はレンズ焦点調節回路110に信号を送って所定量撮影レンズ1を駆動させる(S117)。レンズ駆動後自動焦点検出回路103は再度焦点検出を行い(S114)、撮影レンズ1が合焦しているか否かの判定を行う(S116)。
【0084】
所定の測距点において撮影レンズ1が合焦していたならば、CPU100はLCD駆動回路105aに信号を送ってファインダ内LCD24の合焦マーク99を点灯させると共に、SLCD駆動回路105bにも信号を送ってSLCD19の合焦している測距点に合焦表示させる(S110)。
【0085】
この時、合焦表示される測距点と選択された測距点とは一致する場合が多いので、合焦したことを撮影者に認識させるために、この合焦表示は、透過型液晶のSLCD19の測距マーク部の点滅や、バックライト用LED19の輝度をかえて測距点表示(S112)と区別されている。
【0086】
合焦した測距点がファインダ内に表示されたのを撮影者が見て、その測距点が正しくないと認識してレリーズ釦41から手を離しスイッチSW1をOFFすると(S119)、引き続きカメラはスイッチSW1がONされるまで待機する(S102)。
【0087】
また、撮影者が合焦表示された測距点を見て、引き続きスイッチSW1をONし続けたならば(S119)、CPU100は測光回路102に信号を送信して測光を行わせる(S120)。この時合焦した測距点を含む測光領域CCD301TからCCD305Bから選択し、重み付けを行った露出値が演算される。
【0088】
本実施形態の場合、図5の測距点303Cを含む測光領域CCD303Cに重み付けされた公知の測光演算を行い、この演算結果として7セグメント94と小数点95を用いて絞り値(F5.6)を表示する。
【0089】
さらに、レリーズ釦41が押し込まれてスイッチSW2がONされているかどうかの判定を行い(S121)、スイッチSW2がOFF状態であれば再びスイッチSW1の状態の確認を行う(S119)。また、スイッチSW2がONされたならばCPU100はシャッタ制御回路108、モータ制御回路109、絞り駆動回路111にそれぞれ信号を送信する。
【0090】
まずMG2に通電し、主ミラー2をアップさせ、絞り31を絞り込んだ後、MG1に通電しシャッタ4の先幕を開放する。絞り31の絞り値及びシャッタ4のシャッタスピードは、前記測光回路102にて検知された露出値とフィルム5の感度から決定される。所定のシャッタ秒時(例えば,1/250秒)経過後MG2に通電し、シャッタ4の後幕を閉じる。フィルム5への露光が終了すると、MG2に再度通電し、ミラーダウン、シャッタチャージを行うと共にMG1にも通電し、フィルムのコマ送りを行い、一連のシャッタレリーズシーケンスの動作が終了する(S122)。その後カメラは再びスイッチSW1がONされるまで待機する(S102)。
【0091】
次に再び、測距点選択状態(S110)に戻り、図12において測距点移動ルーチン(S111)について詳述する。
【0092】
測距点任意選択モード(S109)で測距点選択釦47が操作されると、測距点選択状態(S110)にはいり、測距点移動ルーチンが開始される。
【0093】
この時、まず図9のCPU100は、SW−FELの信号入力が信号入力回路104に有るか否かを見にいく(S201)。
【0094】
FEL釦44が押されず、図9のSW−FELの信号入力が信号入力回路104に無いと、CPU100は、電子ダイアル46のSW−DIAL1、SW−DIAL2の信号入力が信号入力回路104に有るか否かを見にいく(S202)。
【0095】
電子ダイアル46のSW−DIAL1、SW−DIAL2の信号入力が有れば、図7(a)の如く、測距点のX軸方向移動を行うX軸方向測距点移動ルーチンに入る(S203)。ここでは、図8(b)如く、SW−DIAL1、SW−DIAL2の入力で、電子ダイアル46の回転方向を判別し、信号量により測距点を移動させる。
【0096】
具体的には、電子ダイアル46を図8(a)でのクリック板61を1クリック分、左側に回転操作すれば、SW−DIAL1、SW−DIAL2の信号は、アップダウンカウンターで、回転方向と1クリック分の信号入力を判別し、CPU100は、SLCD駆動回路105bに信号を送る。そこで透過型液晶SLCD18の図7(a)での現在選択されて点灯している測距点303Cに対応する測距マークを不透過部とし、測距点302Cに対応する測距マークを透過部とすることで、点灯している測距点は、X軸方向左側の測距点302Cに移動する。
【0097】
更に電子ダイアル46を1クリック分、左側に回転操作すれば、点灯している測距点は、X方向左側の測距点301Cに移動する。更に電子ダイアル46を左側に1クリック分以上回転操作しても測距点が存在しないので、点灯している測距点は、測距点301Cのままである。
【0098】
電子ダイアル46の右側に回転操作すれば、点灯している測距点は、X軸方向左側の測距点305C、305Cに移動する。
【0099】
X軸方向移動ルーチン(S203)が終了すると再び、測距点選択モード(S206)で有るか否かを確認する。
【0100】
SW−DIAL1、SW−DIAL2、SW−FEL、SW−FPSのいずれかの最後の信号入力から所定時間内、本実施形態では6秒内、測距点選択モード(S206)である。
【0101】
CPU100が、SW−FELの信号入力が信号入力回路104に有るか否かをみにいって(S201)、FEL釦44が押され、図9のSW−FELの信号入力が信号入力回路104にあって、電子ダイアル46のSW−DIAL1、SW−DIAL2の信号入力が有れば(S204)、75(b)の如く、測距点のY方向移動を行うY方向測距点移動ルーチンに入る(S205)。
【0102】
ここでも、X軸方向測距点移動ルーチン(S203)と同様にSW−DIAL1、SW−DIAL2の入力で、電子ダイアル46の回転方向を判別し、信号量により測距点を移動させるが、移動方向が異なり、図7(b)のY軸方向である。
【0103】
具体的には、電子ダイアル46を1クリック分行えば、左側に回転操作すれば、SW−DIAL1、SW−DIAL2の信号は、アップダウンカウンターで、回転方向と1クリック分の信号入力を判別し、CPU100は、SLCD駆動回路105bに信号を送る。そこで透過型液晶SLCD18の図7(a)での現在選択されて点灯している測距点303Cに対応する測距マークを不透過部とし、測距点303Tに対応する測距マークを透過部とすることで、点灯している測距点は、Y軸方向左側の測距点303Tに移動する。
【0104】
更に電子ダイアル46を左側に1クリック分以上回転操作しても測距点が存在しないので、点灯している測距点は、測距点303Tのままである。電子ダイアル46の右側に回転操作すれば、点灯している測距点は、Y軸方向下側の測距点303Bに移動する。
【0105】
ここで、Y軸方向の測距点移動からX軸方向の測距点移動を行いたければ、再び、測距点選択釦44を押すことで測距点選択状態(S110)に戻り、ここで電子ダイアル46操作を行えば良い。
【0106】
Y軸方向移動ルーチン(S205)が終了すると再び、測距点選択モードで有るか否かを確認する(S206)。ここで、SW−DIAL1、SW−DIAL2、SW−FEL、SW−FPSのいずれかの最後の信号入力から所定時間内、本実施形態では6秒内、測距点選択モードである。
【0107】
測距点選択モードで有れば、測距点選択状態(S110)に戻り、測距点選択モードで無ければ、図11の測距点移動ルーチン(S111)を終了する。
【0108】
本実施形態では、測距点移動ルーチン(S111)でX軸方向測距点移動ルーチン(S203)とY軸方向測距点移動ルーチン(S205)を組み合わせて、15個の測距点を2次元的に移動可能である。
【0109】
例えば、図5の測距点303Cが選択されている状態で、撮影者が、測距点選択釦47が操作し、測距点選択状態(S110)にはいり、測距点移動ルーチン(S111)が開始される。そこで撮影者が、電子ダイアル46を2クリック分以上、右側に回転操作すれば、図5の測距点303Cは測距点305Cに移動し、ここで6秒以内にFEL釦43を押した後、電子ダイアル46を1クリック分以上、左側に回転操作すれば、測距点305Tに移動する。
【0110】
ファインダー観察画面上にX軸、Y軸方向に配置された15個の測距点を撮影者が所定の測距点から任意の測距点に移動、選択する際、第1の操作である測距点選択釦47の操作後、第2の操作である電子ダイアル46を操作するという、図7(a)のX軸方向の測距点移動を行い、第三の操作で測距点選択釦47の操作されていない状態では他の機能釦であるFEロック釦43を押圧して、電子ダイアル操作46を操作して、図7(b)のY軸方向の測距点移動を行う為、新たな操作部材を追加すること無く、測距点の選択方向を変えることが可能である。
【0111】
測距点選択釦47が押されていない限り、不用意な外部との電子ダイアル46の接触で不用意に測距点が移動することが無い。
【0112】
また、撮影者は、第1の操作である測距点選択釦47の操作で、測距点任意選択モードに入って測距点選択状態で有ることと、ここで、電子ダイアル操作46を操作することで、図7(a)のX軸方向の測距点移動可能なことを認識出来、更にFEロック釦43を押圧操作すること自身で、測距点移動可能な方向が、Y軸方向に変えたことを認識できる。この為、測距点移動の方向に関して、誤操作のない操作方法である。
【0113】
FEロック釦43、電子ダイヤル46は、いずれもレリーズボタン41の近傍に有るため、撮影者がカメラ301を右手51でホールドした状態で、レリーズボタン41を押圧する人差し指51aで、FEロック釦43、電子ダイヤル46を操作可能であり、また、測距点選択釦47も親指51bで押圧操作可能としているため、撮影者がカメラ301をホールドし、ファインダーを覗き、撮影準備動作に入った際、その姿勢のままで、撮影動作を阻害することなく、X軸、Y軸方向の2つの方向の測距点移動操作を可能としている。
【0114】
以上、撮影者が、撮影準備動作に入った状態で、2次元的に配置された測距点の中から任意の測距点を選択するに当たり、極めて優れた操作性をもったカメラの提供が可能である。
【0115】
(第2の実施形態)
図13は、本実施形態のカメラ301の背面である。第1の実施形態と異なるのは、背蓋302に、次の2つの操作部材が追加された点である。したがって、図13において図1ないし図4と同一のものは同一符号を付けている。
【0116】
48は、第1の実施形態の電子ダイヤル46と略同一構造の背蓋ダイアルで、これをカメラ起動状態でレリーズ釦41を操作し、SW1をON状態で、背蓋ダイアル48を操作することでカメラの測光値からの露出値に対して、カメラの露出補正を行う。
【0117】
測距点選択釦47が操作され、所定の測距点から任意の測距点に移動操作可能とする測距点選択モードに入って、背蓋ダイアル47を操作すると、第1の実施形態の図5(b)のY軸方向の測距点移動が可能となる。
【0118】
49は、背蓋電子ダイアル48の入力をカメラ本体301に伝える背蓋スイッチでON位置に有れば、カメラ本体301は、背蓋電子ダイアル48の入力を受け付けOFF位置に有れば、カメラ本体301は、係る入力を受け付けない。
【0119】
測距点の移動に関しては、図7(b)中の測距点のY軸方向の移動は、背蓋スイッチ49がON位置に有れば、測距点選択釦47を押した後、即ち測距点選択モードで、背蓋電子ダイアル48を回転操作することで回転方向に同期した形で可能である。
【0120】
撮影者が、カメラ起動状態や、測距点選択モード状態で、不用意に背蓋電子ダイアル48を操作したり、カメラを帯行した際に背蓋電子ダイアル48が不用意に外部と接触することで操作され、カメラの露出補正値や任意の測距点が変わることを防止するため、背蓋スイッチ49をOFFに設定する場合がある。
【0121】
しかしながら、図13の如く、OFF位置にあれば、測距点選択釦47を押した後、背蓋電子ダイアル48を回転操作しても測距点のY軸方向の移動は、行えない。
【0122】
本実施形態のカメラは、背蓋スイッチ49のON、OFFに関わらず、第1の実施形態と同様の操作によって、測距点のY軸方向の移動、選択を行うものである。
【0123】
図14は、係る第2の実施形態のカメラに内蔵された電気回路の要部ブロック図である。図14において第1の実施形態の図1ないし図4、図9と同一のものは同一符号を付けている。
【0124】
第1の実施形態の図9と異なるのは、前記背蓋電子ダイアル48、背蓋スイッチ49の追加により、BP−DIAL1、BP−DIAL2、BP−SWが追加されている点である。
【0125】
カメラ本体301と背蓋302は、この信号ラインの接続部を有している点が、カメラ本体40と異なる点である。
【0126】
BP−DIAL1とBP−DIAL2は、背蓋電子ダイアル48内に設けた電子ダイヤル46と略同一構造のダイヤルスイッチで信号入力回路104のアップダウンカウンタに入力され、背蓋電子ダイアル48の回転クイック量をカウントする。
【0127】
BP−SWは、背蓋電子ダイアル48の入力をカメラ本体301に伝える背蓋スイッチ49でON位置に有れば、GNDに接続し、背蓋電子ダイアル48を操作することで、BP−DIAL1とBP−DIAL2は、図9(b)の如く、信号入力回路104のアップダウンカウンタに入力される。背蓋スイッチ49がOFF位置に有れば、背蓋電子ダイアル48を操作しても信号入力回路104には、信号変化は入力されない。
【0128】
次に図15で、本実施形態のカメラ301の作動フローチャートを説明する。基本的な作動フローチャートは、第1の実施形態の図11のと同じであり、異なるのは、測距点移動サブルーチン(S111A)である。したがって、図15において図11と同一のものは同一符号を付けている。
【0129】
係る測距点移動サブルーチン(S111A)を図16で説明する。図11と異なる点は、背蓋ダイアル入力(S207A)とY軸方向測距点移動(S208A)が追加された点である。
【0130】
図15に於いて、測距点任意選択モード(S109)で測距点選択釦47が操作されると、測距点選択状態(S110)にはいり、測距点移動ルーチン(S111A)が開始される。
【0131】
図16において測距点移動ルーチン(S111A)について詳述する。図16において図12と同じ機能のフローチャート部には、図12の符号の後にAを付けて有る。
【0132】
この時、まず図14のCPU100は、SW−FELの信号入力が信号入力回路104に有るか否かをみにいく(S201A)。
【0133】
FEL釦44が押されず、図14のSW−FELの信号入力が信号入力回路104に無いと、CPU100は、電子ダイアル46のSW−DIAL1、SW−DIAL2の信号入力が信号入力回路104に有るか否かをみにいく(S202A)。
【0134】
電子ダイアル46のSW−DIAL1、SW−DIAL2の信号入力が有れば、図7(a)の如く、測距点のX軸方向移動を行うX軸方向測距点移動ルーチンに入る(S203A)。
【0135】
ここでは、図8(b)如く、SW−DIAL1、SW−DIAL2の入力で、電子ダイアル46の回転方向を判別し、信号量により測距点を移動させる。具体的には、第1の実施形態と同じである。
【0136】
X軸方向移動ルーチン(S203A)が終了すると再び、測距点選択モードで有るか否かを確認する。
【0137】
SW−DIAL1、SW−DIAL2、SW−FEL、SW−FPSのいずれかの最後の信号入力から所定時間内、本実施形態では6秒内、測距点選択モードである。
【0138】
CPU100が、SW−FELの信号入力が信号入力回路104に有るか否かをみにいって(S201A)、FEL釦44が押され、図14のSW−FELの信号入力が信号入力回路104にあって、電子ダイアル46のSW−DIAL1、SW−DIAL2の信号入力が有れば(S204A)、図7(b)の如く、測距点のY軸方向移動を行うY軸方向測距点移動ルーチンに入る(S205A)。
【0139】
ここでも、X軸方向測距点移動ルーチン(S203A)と同様にSW−DIAL1、SW−DIAL2の入力で、電子ダイアル46の回転方向を判別し、信号量により測距点を移動させるが、移動方向が異なり、図7(b)のY軸方向である。具体的には、実施形態1と同じである。
【0140】
Y軸方向移動ルーチン(S205A)が終了すると再び、測距点選択モードで有るか否かを確認する(S206A)。ここで、SW−DIAL1、SW−DIAL2、SW−FEL、SW−FPSのいずれかの最後の信号入力から所定時間内、本実施形態では6秒内、測距点選択モードである。
【0141】
次に測距点選択モード(S206A)で且つ背蓋スイッチ49がON位置で、背蓋ダイアル48のBP−DIAL1、BP−DIAL2の信号入力が有れば(S307)、図7(b)の如く、Y軸方向測距点移動ルーチン(S205A)と同様の測距点のY軸方向移動を行うY軸方向測距点移動ルーチンに入る(S308)。ここでも、Y軸方向測距点移動ルーチン(S205A)と同様にBP−DIAL1、BP−DIAL2の入力で、背蓋ダイアル48の回転方向を判別し、信号量により測距点をY軸方向に移動させる。
【0142】
具体的には、背蓋ダイアル48を1クリック分反時計回転操作すれば、行えば、BP−DIAL1、BP−DIAL2の信号は、アップダウンカウンターで、回転方向と1クリック分の信号入力を判別し、CPU100は、SLCD駆動回路105bに信号を送る。そこで透過型液晶SLCD18の図7(a)での現在選択されて点灯している測距点303Cに対応する測距マークを不透過部とし、測距点303Tに対応する測距マークを透過部とすることで、点灯している測距点は、Y軸方向左側の測距点303Tに移動する。
【0143】
更に背蓋ダイアル48を反時計回転に1クリック分以上回転操作しても測距点が存在しないので、点灯している測距点は、測距点303Tのままである。
【0144】
背蓋ダイアル48を時計回転に回転操作すれば、点灯している測距点は、Y軸方向下側の測距点303Bに移動する。
【0145】
Y軸方向移動ルーチン(S308)が終了すると再び、測距点選択モードで有るか否かを確認する(S207A)。ここで、BP−DIAL1、BP−DIAL2、SW−DIAL1、SW−DIAL2、SW−FEL、SW−FPSのいずれかの最後の信号入力から所定時間内、本実施形態では6秒内は、測距点選択モードである。
【0146】
ここで背蓋ダイアル48が操作されない、または、背蓋スイッチ49がOFF位置で、背蓋ダイアル48のBP−DIAL1、BP−DIAL2の信号入力が無ければ(S307)、再び、測距点選択モードで有るか否かを確認する(S207A)。
【0147】
測距点選択モードで有れば、測距点選択状態(S110A)に戻り、測距点選択モードで無ければ、図11の測距点移動ルーチン(S111A)を終了する。
【0148】
本実施形態でも第1の実施形態と同様に、測距点移動ルーチン(S111A)でX軸方向測距点移動ルーチン(S203A)とY軸方向測距点移動ルーチン(S205Aまたは、S308)を組み合わせて、15個の測距点を2次元的に移動可能である。
【0149】
更に背蓋ダイアル48を操作して、Y軸方向測距点移動ルーチン(S308)に入ることを可能としている上に、撮影者が不用意に背蓋ダイアル48に操作することで、露出補正が行われたり、測距点移動が行われることを避けるため、背蓋スイッチ49がOFF位置にしても、FEL釦43を操作することでのY軸方向測距点移動ルーチン(S205A)が存在するので、図7(b)の測距点のY軸方向移動が可能である。
【0150】
例えば、背蓋スイッチ49がOFF位置で、図5の測距点303Cが選択されている状態で、撮影者が、測距点選択釦47が操作し、測距点選択状態(S110)にはいり、測距点移動ルーチン(S111A)が開始される。そこで撮影者が、電子ダイアル46を2クリック分以上、右側に回転操作すれば、図5の測距点303Cは測距点305Cに移動し、ここで6秒以内にFEL釦43を押した後、電子ダイアル46を1クリック分以上、左側に回転操作すれば、測距点305Tに移動する。
【0151】
また、ここで背蓋スイッチ49がON位置であれば、測距点303Cは測距点305Cに移動した後、6秒以内に背蓋ダイアル48を1クリック分以上、反時計方向に回転操作すれば、測距点305Tに移動する。
【0152】
Y軸方向の測距点の移動の入力操作部材として、電子ダイアル46と略同一構造の背蓋ダイアル48を追加することでカメラの背蓋302の大型化と構造の複雑化はあるものの、係る背蓋ダイアル48の不用意な操作でのカメラ状態の変化を避けるため、係る背蓋ダイアル48の入力が遮断されてもカメラに新たな操作部材を設けることなく、Y軸方向の測距点の移動の入力操作を可能とした。
【0153】
更に、係る背蓋ダイアル48の入力の遮断に関わらず、Y軸方向の測距点の移動の入力操作部材を2つ設定することで、撮影者がY軸方向の測距点の移動のの入力操作部材を自らの操作容易な入力部材に選択可能である。
【0154】
本実施形態では、背蓋ダイアル48の入力の遮断時の入力操作部材、入力操作方法を第1の実施形態と同様にしてあるが、背蓋ダイアル48の入力の遮断時のY軸方向の測距点の移動の入力操作方法が他の入力操作方法で有っても同様の効果が得られることは、明らかである。
【0155】
(第3の実施形態)
本実施形態のモータードライブ200は、第1の実施形態のカメラ301にも、第2の実施形態のカメラ301にも装着可能である。本実施形態では、第2の実施形態のカメラ301に装着された状態で説明する。
【0156】
図17は、カメラ本体301の外観の下面図のカメラのグリップ兼内蔵電池室50とカプラー蓋53を外した状態である。この状態でのみ、後述するモータードライブ200との装着が可能となる。
【0157】
カメラ本体301側のモータードライブ200とのメカ的係合部であるカプラー54が露出する。カプラー54は、回転駆動することにより、カメラ本体301の主ミラー2及びシャッター4をチャージ可能とする。したがって、カプラー54の回転速度が増すことにより、係るチャージ速度も増し、チャージに要する時間も短くなる。
【0158】
55は、モータードライブ200が装着された時に主ミラー2及びシャッター4のチャージをカメラ本体301内の駆動系からカプラー54にメカ的に切り替える操作部材である。コネクター56は、カメラ電源系と通信系のコネクターで、グリップ兼内蔵電池室50装着時には電源系のみの一部のコネクター接片と接触し、モータードライブ200装着時には、すべてのコネクター接片と接触する。
【0159】
コネクター57、コネクター58は、モータードライブ200装着時のみ,相手側のピンの摺動により接触する接点タイプの通信系コネクターである。カメラ本体301には、穴が設けられ、その下に接点部が設けられている。
【0160】
スイッチ59は、グリップ兼内蔵電池室50及びモータードライブ200装着を判別する接点タイプのスイッチである。
【0161】
図18,図19,図20および図21は、モータードライブ200の外観図である。係るモータードライブ200は、第1の実施形態のカメラ301にも、第2の実施形態のカメラ301にも装着可能である。
【0162】
図18は、背面図。図19は、上面図。図20は、図18の右側面図。図21は、図18の左側面図。
【0163】
201は、モータードライブ200をカメラ本体40またはカメラ本体301に装着するためのカメラ301またはカメラ本体301の三脚ネジ52に回転係合するネジ。202は、係る回転係合するネジ201の回転操作部材。203は、カメラ301またはカメラ本体301のカプラー54に係合するモータードライブカプラー。
【0164】
204は、モータードライブ200が装着された時に主ミラー2及びシャッター4のチャージをカメラ本体301内の駆動系からカプラー54にメカ的に切り替える操作部材55を操作する切り替えピンである。205a、205bは、カメラ本体301との位置決め部。
【0165】
コネクター206は、カメラ本体301のコネクター56と電気的、メカ的に係合する。コネクター207は、カメラ本体301のコネクター57と接触し、電気的に接続される。コネクター208は、カメラ本体301のコネクター58と接触し、電気的に接続される。
【0166】
209は、カメラ本体301のコネクター59と接触し、D−GNDに電気的に接続され、モータードライブ200が装着状態にあることを識別する。210は、モータードライブ200装着する電源パックの外観部分で、電源パックの種類を問わず、共通の部材で210aを回転させることでモータードライブ200本体との係合がはずれ、電源パックを取り出すことが可能となる。モータードライブ200装着する電源パックの210の反対面に電源の電極が存在する。
【0167】
211は、モータードライブ200のレリーズ操作部材でカメラ本体301のレリーズ操作部材41と同じ機能を有する。212は、モータードライブ200の電子ダイアルでカメラ本体301、または40の電子ダイアル46と同じ構造と機能を有する。213は、モータードライブ200のFEロック釦でカメラ本体301、または40のFEロック釦43と同じ構造と機能を有する。
【0168】
214は、モータードライブ200の測距点選択釦でカメラ本体301、または40の測距点選択釦47と同じ構造と機能を有する。215は、モータードライブ200のAEロック釦でカメラ本体301、または40のAEロック釦44と同じ構造と機能を有する。この様に、実施形態のモータードライブ200は、カメラ本体301または、40の正位置での撮影に使用されるレリーズ操作部材41周辺の操作部材の配置とモータードライブ200装着時の縦位置での撮影でのレリーズ操作部材211周辺の操作部材の配置を同様としている。
【0169】
また、カメラ本体301または、40の正位置での撮影に使用される距点選択釦47とAEロック釦44の配置と、モータードライブ200装着時の縦位置での撮影での測距点選択釦214とAEロック釦215の配置も同様としている。
【0170】
したがって、モータードライブ200装着時のカメラ本体301、または40を、撮影者が、正位置で右手51でホールドし、カメラ本体301、または40の前記操作部材を操作する際と、または、縦位置でのモータードライブ200の前記操作部材を操作する際、全く、同様の操作性を有している。
【0171】
次に、図22は、本実施形態のカメラ本体301にモータードライブ200を装着した状態の要部ブロック図である。破線内の401がコネクター部を除いたモータードライブ200部である。
【0172】
2次電池電源パック217aは、2次電池電源パック217aの電源の正極、電源の負極に対応する位置にある電極接片(不図示)を介し、VBAT、P−GNDとしてコネクター206、56の端子を介し、カメラ本体301の本体電源系に接続されていると共にモータードライブ200の電源系回路のDC/DC2の312に接続されている。更にモーター215のM3にも接続され、電源を供給している。
【0173】
また、モータードライブ200の電源系回路のDC/DC2の312は、2次電池電源パック217aの電源から2種類の定電圧であるVM1、VM2を作り出し、それらと2次電池電源パック217aの電源であるVBATのカメラ本体301の本体電源系への供給を行って要る。VM1、VM2は、コネクター56の端子を介し、カメラ本体301に接続されている。DCDC2−ONは、カメラ本体40よりDC/DC2の312を起動、停止させる制御する通信線でコネクター56の端子を介し、カメラ本体301のCPU100に接続されている。
【0174】
VCHKは、DC/DC2の312の中でVBATの電圧をモニターし、コネクター56の端子を介し、カメラ本体301のCPU100に接続されている。
【0175】
MD.CPU311は、モータードライバーの機能が主であり、M3F,M3Rの信号により、モーター215のM3の電源系に接続制御を主に行っている。
【0176】
SW1’はモータードライブ200のレリーズ釦211の第1ストロークでONし、コネクター206、56の端子を介し、カメラ本体301の信号入力制御回路104を介し、測光、AF、視線検出動作を開始する測光スイッチ。
【0177】
SW2’は同じく、レリーズ釦の第2ストロークでONするレリーズスイッチ、SW−FEL’はFEロック釦213を押すことによってONするFEロックスイッチである。
【0178】
SW−AEL’はAEロック釦215を押すことによってONするAEロックスイッチ、SW−AFS’は測距点選択釦214を押すことによってONする測距点選択モードスイッチ、SW−DIAL1’とSW−DIAL2’は既に説明したモータードライブ200の電子ダイヤル212内に設けたダイヤルスイッチでコネクター206、56の端子を介し、信号入力回路104のアップダウンカウンタに入力され、電子ダイヤル212の回転クイック量をカウントする。
【0179】
SW−1’、SW−2’、SW−FEL’、SW−AEL’、SW−AFS’、SW−DIAL1’、SW−DIAL2’は、信号入力回路104で入力を処理されるとCPU100では、カメラ本体301または、40のSW−1、SW−2、SW−FEL、SW−AEL、SW−AFS、SW−DIAL1、SW−DIAL2の信号入力回路104で入力処理されたものと同一で扱われる。
【0180】
スイッチ59は、グリップ兼内蔵電池室50及びモータードライブ200装着を判別するSWで装着状態でD−GNDと切り離されたことを検知する。
【0181】
コネクター207、57のM3Fは、MD.CPU311に接続され、カメラ本体40のCPU100の入出力可能なポートに接続されており、CPU100からのモーター215への制御信号が出される。また、カメラ本体40のCPU100のM3Fは、DCDC2−ONでカメラ本体40よりDC/DC2の312を起動させた際、起動したことを示す信号入力が無い場合は、モータードライブ200装着されず、グリップ兼内蔵電池室50が装着されたと検知する。
【0182】
コネクター57のM3Rは、電池種類の判別SW−B.Rを介し、プルアップされて、MD.CPU311に接続される。一方、カメラ本体301には、CPU100の入出力可能なポートに接続され、モータードライブ200装着時に入力としては、モータードライブ200の電池種類の判別をSW−B.Rで行い、出力としては、モータードライブ200のモーター215の制御を行う。
【0183】
ここで、モータードライブ200装着時のM3Rの信号について述べる。
【0184】
モータードライブ200に、図15の如く、2次電池電源パック217aが挿入されていると、図12の実線の如く、電池種類の判別SW−B.Rは、非導通状態で、グリップ兼電池室50装着状態同様に、CPU100のM3Rの入出力可能なポートは、プルダウン状態で、LOWを検知する。
【0185】
モータードライブ200に1次電池電源パック(不図示)が挿入されていると、電池種類の判別SW−B.Rは、導通状態で、プルアップされているため、コネクター207、57を介して、CPU100のM3Rの入出力可能なポートは、Hiを検知する。
【0186】
作動シーケンスについては、SW1’、SW2’、SW−FEL’、SW−AEL’、SW−AFS’、SW−DIAL1’、SW−DIAL2’は、カメラ本体301または、40のCPU100で、SW−1、SW−2、SW−FEL、SW−AEL、SW−AFS、SW−DIAL1、SW−DIAL2のと同一で扱われることから、第2の実施形態の図15と同様であり、測距点移動ルーチンは、図16の第2の実施形態の測距点移動ルーチン(S111A)と同様である。
【0187】
図23はカメラ301にモータードライブ200を装着し、撮影者が縦位置に構えた状態である。
【0188】
図23において図13及び図17と同一のものは同一符号を付けている。撮影者の右手214は、モータードライブ200をホールドしており、右手214の人指し指214aは、図23では、不図示であるがモータードライブ200のレリーズ操作部材211、FEロック釦213、電子ダイアル212周辺にある。右手214の親指214bは、測距点選択釦214、AEロック釦215の周辺にある。
【0189】
図24は、図23の状態で撮影者が見たファインダー視野図である。第1の実施形態の図5が90度時計回転された状態である。
【0190】
図23、図24で、図15の測距点選択状態(S110)での図16における測距点移動ルーチン(S111A)について詳述する。
【0191】
図23に於いて、測距点任意選択モード(S109)で撮影者の親指214bで測距点選択釦214が操作されると、測距点選択状態(S110)にはいり、測距点移動ルーチン(S111A)が開始される。
【0192】
この時、まず図22のCPU100は、SW−FEL’の信号入力が信号入力回路104に有るか否かを見にいく(S201A)。
【0193】
撮影者の人指し指214aでFEロック釦213が押されず、図22のSW−FEL’の信号入力が信号入力回路104に無いと、CPU100は、電子ダイアル46のSW−DIAL1’、SW−DIAL2’の信号入力が信号入力回路104に有るか否かを見にいく(S202A)。
【0194】
電子ダイアル212のSW−DIAL1’、SW−DIAL2’の信号入力が有れば、図24の如く、測距点のX軸方向移動を行うX軸方向測距点移動ルーチンに入る(S203A)。
【0195】
ここでは、図8(b)如く、SW−DIAL1’、SW−DIAL2’の入力で、電子ダイアル212の回転方向を判別し、信号量により測距点を移動させる。具体的には、第1の実施形態、第2の実施形態と同じである。
【0196】
X軸方向移動ルーチン(S203)が終了すると再び、測距点選択モードで有るか否かを確認する。
【0197】
BP−DIAL1、BP−DIAL2、SW−DIAL1、SW−DIAL2、SW−FEL、SW−FPS、SW−DIAL1’、SW−DIAL2’、SW−FEL’、SW−FPS’のいずれかの最後の信号入力から所定時間内、本実施形態では6秒内、測距点選択モードである。
【0198】
CPU100が、SW−FEL’の信号入力が信号入力回路104に有るか否かをみにいって(S201A)、FEロック釦213が押され、図12のSW−FEL’の信号入力が信号入力回路104にあって、電子ダイアル212のSW−DIAL1’、SW−DIAL2’の信号入力が有れば(S204A)、図24での、測距点のY軸方向移動を行うY軸方向測距点移動ルーチンに入る(S205A)。
【0199】
ここでも、X軸方向測距点移動ルーチン(S203A)と同様にSW−DIAL1’、SW−DIAL2’の入力で、電子ダイアル212の回転方向を判別し、信号量により測距点を移動させるが、移動方向が異なり、図19のY軸方向である。具体的には、第1の実施形態、第2の実施形態と同じである。
【0200】
Y軸方向移動ルーチン(S205)が終了すると再び、測距点選択モードで有るか否かを確認する(S206A)。ここで、SW−DIAL1’、SW−DIAL2’、SW−FEL’、SW−FPS’のいずれかの最後の信号入力から所定時間内、本実施形態では6秒内、測距点選択モードである。
【0201】
次に測距点選択モード(S206A)で且つ背蓋スイッチ49がON位置で、背蓋ダイアル48のBP−DIAL1、BP−DIAL2の信号入力が有れば(S307)、Y軸方向測距点移動ルーチン(S205A)と同様の測距点のY軸方向移動を行うY軸方向測距点移動ルーチンに入る(S308)。
【0202】
ここでも、Y軸方向測距点移動ルーチン(S205A)と同様にBP−DIAL1、BP−DIAL2の入力で、背蓋ダイアル48の回転方向を判別し、信号量により測距点をY軸方向に移動させる。
【0203】
具体的には、背蓋ダイアル48を1クリック分反時計回転操作すれば、行えば、BP−DIAL1、BP−DIAL2の信号は、アップダウンカウンターで、回転方向と1クリック分の信号入力を判別し、CPU100は、SLCD駆動回路105bに信号を送る。そこで透過型液晶SLCD18の図24での現在選択されて点灯している測距点303Cに対応する測距マークを不透過部とし、測距点303Tに対応する測距マークを透過部とすることで、点灯している測距点は、Y軸方向左側の測距点303Tに移動する。
【0204】
更に背蓋ダイアル48を反時計回転に1クリック分以上回転操作しても測距点が存在しないので、点灯している測距点は、測距点303Tのままである。
【0205】
背蓋ダイアル48を時計回転に回転操作すれば、点灯している測距点は、Y軸方向下側の測距点303Bに移動する。
【0206】
Y軸方向移動ルーチン(S308)が終了すると再び、測距点選択モードで有るか否かを確認する(S207A)。ここで、BP−DIAL1、BP−DIAL2、SW−DIAL1、SW−DIAL2、SW−FEL、SW−FPS、SW−DIAL1’、SW−DIAL2’、SW−FEL’、SW−FPS’のいずれかの最後の信号入力から所定時間内、本実施形態では6秒内は、測距点選択モードである。
【0207】
ここで背蓋ダイアル48が操作されない、または、背蓋スイッチ49がOFF位置で、背蓋ダイアル48のBP−DIAL1、BP−DIAL2の信号入力が無ければ(S307)、再び、測距点選択モードで有るか否かを確認する(S207A)。
【0208】
測距点選択モードで有れば、測距点選択状態(S110A)に戻り、測距点選択モードで無ければ、図11の測距点移動ルーチン(S111A)を終了する。
【0209】
本実施形態でも第1の実施形態と同様に、測距点移動ルーチン(S111A)でX軸方向測距点移動ルーチン(S203A)とY軸方向測距点移動ルーチン(S205Aまたは、S308)を組み合わせて、15個の測距点を2次元的に移動可能である。
【0210】
更に背蓋ダイアル48を操作して、Y軸方向測距点移動ルーチン(S308)に入ることを可能としている上に、撮影者が不用意に背蓋ダイアル48に操作することで、露出補正が行われたり、測距点移動が行われることを避けるため、背蓋スイッチ49がOFF位置にしても、FEL釦43を操作することでのY軸方向測距点移動ルーチン(S205A)が存在するので、図7(b)の測距点のY軸方向移動が可能である。
【0211】
例えば、背蓋スイッチ49がOFF位置で、図24の測距点303Cが選択されている状態で、撮影者が、測距点選択釦47が操作し、測距点選択状態(S110)にはいり、測距点移動ルーチン(S111A)が開始される。そこで撮影者が、電子ダイアル46を2クリック分以上、右側に回転操作すれば、図24の測距点303Cは測距点305Cに移動し、ここで6秒以内にFEL釦43を押した後、電子ダイアル46を1クリック分以上、左側に回転操作すれば、測距点305Tに移動する。
【0212】
また、ここで背蓋スイッチ49がON位置であれば、測距点303Cは測距点305Cに移動した後、6秒以内に背蓋ダイアル48を1クリック分以上、反時計方向に回転操作すれば、測距点305Tに移動する。
【0213】
本実施形態のモータードライブ200は、カメラ本体301または、40の正位置での撮影に使用されるレリーズ操作部材41周辺の操作部材で有るFEロック釦43、電子ダイアル46の配置と、モータードライブ200装着時の縦位置での撮影でのレリーズ操作部材211周辺の操作部材で有るFEロック釦213、電子ダイアル212の配置を同様としている。また、カメラ本体301または、40の正位置での撮影に使用される距点選択釦47とAEロック釦44の配置と、モータードライブ200装着時の縦位置での撮影での測距点選択釦214とAEロック釦215の配置も同様としている。
【0214】
したがって、モータードライブ200装着時のカメラ本体301、または40を、撮影者が、正位置で右手51でホールドし、カメラ本体301、または40の前記操作部材を操作する際と、または、縦位置でのモータードライブ200の前記操作部材を操作する際、全く、同様の操作性を有している。
【0215】
そのため、撮影者がモータードライブ200装着したカメラ301を図23の如く、縦位置でモータードライブ200をホールドし、ファインダーを覗き、撮影準備動作に入った際、その姿勢のままで、撮影動作を阻害することなく、モータードライブ200装着したカメラ301を正位置でカメラ301をホールドしたときと同様に、X軸、Y軸方向の2つの方向の測距点移動操作を可能としている。
【0216】
以上、撮影者が、モータードライブ200装着したカメラ301を、縦位置で、撮影準備動作に入った状態でも、2次元的に配置された測距点の中から任意の測距点を選択するに当たり、極めて優れた操作性をもったカメラアクセサリーの提供が可能である。
【0217】
【発明の効果】
本願発明に拠れば、ジョイスティックやジョイパッド、新たなダイアル等の操作部材を追加すること無く、既存のダイヤル操作部材1つで、撮影画面内の上下左右に設定されている複数のフォーカスエリアの中から少なくとも1つのフォーカスエリアを選択することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態であるカメラ本体の要部概略図。
【図2】第1の実施形態であるカメラ本体の外観図。
【図3】第1の実施形態であるカメラ本体の外観図。
【図4】第1の実施形態であるカメラ本体の外観図。
【図5】図1のファインダ視野内の表示状態の説明図である。
【図6】透過型液晶SLCD18を説明する図。
【図7】図5に示した測距点移動を説明する図。
【図8】電子ダイアルの構造および出力信号を説明する図。
【図9】第1の実施形態であるカメラの電気回路の要部ブロック図。
【図10】LCD42およびLCD1024の表示状態を説明する図。
【図11】第1の実施形態であるカメラの作動シーケンスを説明するフローチャート。
【図12】図11の測距点移動ルーチンを説明するフローチャート。
【図13】第2の実施形態であるカメラの電気回路の要部ブロック図。
【図14】カメラ本体にモータードライブを装着した状態を説明する図。
【図15】第2の実施形態であるカメラの作動シーケンスを説明するフローチャート。
【図16】図15の測距点移動ルーチンを説明するフローチャート。
【図17】第3の実施形態であるカメラ本体の下面図。
【図18】第3の実施形態であるモータードライブの外観図。
【図19】第3の実施形態であるモータードライブの外観図。
【図20】第3の実施形態であるモータードライブの外観図。
【図21】第3の実施形態であるモータードライブの外観図。
【図22】第3の実施形態であるモータードライブをカメラ本体に装着した時の電気回路の要部ブロック図。
【図23】第3の実施形態であるモータードライブをカメラ本体に装着した状態の背面図。
【図24】カメラ縦位置撮影状態のファインダー図。
【符号の説明】
18 透過型液晶SLCD
19 透過型液晶SLCDのバックライト
40 カメラ本体
41 レリーズ操作部材
43 FEロック釦
46 電子ダイアル
47 測距点選択釦
48 背蓋電子ダイアル
49 背蓋スイッチ
200 モータードライブ
211 モータードライブのレリーズ操作部材
212 モータードライブの電子ダイアル
213 モータードライブのFEロック釦
214 モータードライブの測距点選択釦
300 ファインダー観察画面
301T〜305B 測距点マーク
301 カメラ本体

Claims (2)

  1. 第1のダイヤル操作部材または第2のダイヤル操作部材を操作することで、複数のフォーカスエリアの中から少なくとも1つのフォーカスエリアを選択するカメラにおいて、
    前記第1のダイヤル操作部材の操作によりX軸方向のフォーカスエリア選択を行う第1のモードと、前記第1のダイヤル操作部材の操作によりY軸方向のフォーカスエリア選択を行う第2のモードとを切り換える第1の操作部材と
    当該操作部材の切り替えにかかわらず前記第2のダイヤル操作部材の操作によりY軸方向のフォーカスエリア選択の許可/禁止を指示する第2の操作部材とを有することを特徴とするカメラ。
  2. 第1のダイヤル操作部材または第2のダイヤル操作部材を操作することで、複数のフォーカスエリアの中から少なくとも1つのフォーカスエリアを選択するカメラにおいて、
    前記第1のダイヤル操作部材の操作により第1の方向のフォーカスエリア選択を行う第1のモードと、前記第1のダイヤル操作部材の操作により前記第1の方向とは直交する第2の方向のフォーカスエリア選択を行う第2のモードとを切り換える第1の操作部材と
    当該操作部材の切り替えにかかわらず前記第2のダイヤル操作部材の操作により前記第2の方向のフォーカスエリア選択の許可/禁止を指示する第2の操作部材とを有することを特徴とするカメラ。
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