JP4136008B2 - 非水溶媒系電池セパレーター用微多孔膜 - Google Patents

非水溶媒系電池セパレーター用微多孔膜 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れた安全性機能及び強度を持つ非水溶媒系電池、特にリチウム一次電池、リチウムイオン二次電池及びリチウム二次電池等のセパレーター用微多孔膜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
非水溶媒系電池セパレーター用途としてのポリオレフィン系セパレーターとしては種々のものが知られており、なかでもポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)単体のものが主流となっている。しかしながら、単一の樹脂のみの使用だとセパレーターの安全性機能としては不十分な点がある。なお、ここでいうセパレーターの安全性機能とは、電池の誤使用や充電機器等の故障等による過充電が起こり、電池内部で異常な温度上昇が起きた場合に、セパレーターが溶けて微孔を閉塞することにより異常反応を停止させ、さらなる温度上昇を抑える機能と、仮に電池内部で温度が上がってしまった場合においても、膜形状を保ち、正負極を隔離し続ける機能とを合わせ持つことを指している。
【0003】
仮に、セパレーターがPEのみから成っている場合には、電池内部の温度が異常に上昇してしまうと、もはや膜形状を保てなくなり、破膜してしまい正負極の短絡を引き起こしてしまう。又、セパレーターがPPのみから成っている場合には、孔閉塞温度が高いため、温度上昇を速やかに止めることができなくなってしまう。
【0004】
このようなことを克服する手段として、特開平4−126352号公報及び特開平4−206257号公報にはPEとPPを混合したセパレーターが開示されている。特に特開平4−206257号公報には直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)のような低融点のPEとPPとを混合することにより、孔閉塞温度温度が低くて且つ破膜温度の高い、即ち安全性機能に関しては優れたセパレーターが得られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、LLDPEを含め低密度ポリエチレン(LDPE)を使用すると、融点が低いので孔閉塞温度を低くできるが、同時に強度低下もおこしてしまい、電池セパレーターとして使用する場合には種々の不具合が発生する。又、高密度ポリエチレン(HDPE)を使用すればLDPE使用時に比べ高強度にはなるが、融点が高いため孔閉塞温度が上昇してしまう。
従って、優れた安全性機能を有し、且つ電池セパレーターとしての必要強度を備えたセパレーターを得ることは困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような状況下にあって、本発明者は、安全性機能に優れ、且つ必要強度を備えた微多孔膜を開発すべく鋭意検討した結果、特定の粘度平均分子量及び性質を有するPEとPPをある特定の割合で混合すれば、安全性機能に優れ、且つ必要強度を兼ね備えた微多孔膜が得られることを知見した。
【0007】
即ち、本発明の微多孔膜は、粘度平均分子量が50万〜100万のα−オレフィンとの共重合体であり且つα−オレフィンを0.05〜2mol%含むポリエチレン共重合体55〜84重量%と、ポリプロピレン16〜45重量%との混合物から成る非水溶媒系電池セパレーター用微多孔膜、及びその際α−オレフィンがプロピレンである非水溶媒系電池セパレーター用微多孔膜、及びポリプロピレンとしてエチレン成分を含む共重合体を使用したもの、及びメルトインデックスが1g/10min以下のポリプロピレンを使用した非水溶媒系電池セパレーター用微多孔膜、に関するものである。
【0008】
本発明に用いられるPEは粘度平均分子量が50万から100万の間であることが必要である。PEの分子量が50万より小さいと必要な膜強度が得られず、100万を超えるようだと成形加工性が損なわれる。更に、本発明に用いられるPEはα−オレフィンと共重合させ、短鎖分枝を有するものであることが必要であり、且つα−オレフィン含有量が0.05〜2mol%の範囲であることが必要である。α−オレフィンの含有量が0.05mol%より低いとポリエチレンの密度及び融点が高いため、膜融点が高くなってしまい、孔閉塞温度が高くなってしまう。α−オレフィンの含有量が2mol%を越えるようだとポリエチレンの密度が低くなりすぎて、膜強度が損なわれてしまう。
【0009】
α−オレフィンの種類としては、プロピレン、ブテン−1、イソブテン、ヘキセン−1、オクテン−1等が挙げられ、特に規定はしないが、PPとの混合性を考慮した場合には、プロピレンであることが好ましい。
PPとしては、PEとの混合性を考慮するとホモポリマーよりもエチレン成分と共重合させたコポリマーの方が好ましい。コポリマーとしては、エチレンプロピレンランダムコポリマーやブロックコポリマーであるが、ポリプロピレンの特性を維持するためには、コポリマー中のエチレン成分の含量は30重量%以下であることが好ましい。さらに膜強度及び高温時の耐熱性を考慮するとメルトインデックスは1g/10min以下のものが好ましい。
【0010】
又、PEとPPの混合割合としては、PPが16〜45重量%の範囲であることが必要である。PPが16重量%より低いとPE相の中でのPP同士のつながりが不十分なためか、高温時の耐熱性が得られない。又、PPが45重量%を超えると、PEが溶融した場合の孔の閉塞が不十分となり、孔閉塞温度が上昇してしまう。
本発明における微多孔膜としては、厚さは50μm以下、空孔率は20〜80%、バブルポイント値は2〜10kg/cm2 、電気抵抗値は2Ω・cm2 以下、突刺強度は300g以上、縦方向の弾性率が5000kg/cm2 以上、孔閉塞温度は140℃以下、破膜温度は160℃以上であることが好ましい。
【0011】
本発明における微多孔膜は、下記の(a)〜(e)の工程を経ることによって製造される。
(a)ポリエチレン共重合体とポリプロピレンとを可塑剤、無機フィラー及び添加剤と共にスーパーミキサー等の混合機中で混合し、造粒する工程。
(b)(a)工程で得た粒状混合物を先端にT−ダイを装着した押出機中で溶融混練し、ダイスから押出しシート状に成形する工程。
(c)(b)工程で得たシート状の成形物より、ハロゲン化炭化水素やアルコール等の有機溶剤を使用して可塑剤を抽出除去する工程。
(d)(c)工程で得た、ポリオレフィン樹脂と無機フィラーより成る成形物より、水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カりウム水溶液等のアルカリ水溶液を使用して無機フィラーを抽出除去する工程。
(e)可塑剤及び無機フィラーを抽出除去し、多孔質状となった成形物を、1枚のまま、或いは数枚重ねて、一軸或いは二軸に延伸処理する工程。
【0012】
本発明の製造工程を更に詳しく説明する。
工程(a)においてPEとPPとから成る混合ポリオレフィン、可塑剤、無機フィラーの合計重量に対する混合ポリオレフィンの割合は10〜60重量%、可塑剤の割合は20〜70重量%、無機フィラーの割合は10〜40重量%の範囲である。混合ポリオレフィンの割合が10重量%未満では強度が低く、60重量%を越えると押出成形時の流動性が悪くなり成形加工が困難となる。可塑剤としては、フタル酸エステルやセバシン酸エステル等のエステル類や流動パラフィン等が挙げられ、それらを単独で用いても或いは混合物として用いてもよい。可塑剤の割合が20重量%未満では空孔率が低く、高い透過性能を持った膜が得られない。又、70重量%を越えるとスーパーミキサー等での混合造粒やシート成形が困難となるし、強度も弱いものしか得られず好ましくない。無機フィラーとしては、シリカ、マイカ、タルク等が挙げられる。無機フィラーの割合が10重量%未満ではスーパーミキサー等での混合造粒が困難となり、40重量%を越えると押出成形時の流動性が悪くなるので好ましくない。
【0013】
なお、PE、PP、可塑剤、無機フィラーの他に本発明を大きく阻害しない範囲で必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、アンチブロッキング剤等の各種添加剤を添加することができる。工程(e)において、二軸延伸する場合は、逐次二軸延伸でも同時二軸延伸でもどちらでもかまわない。又、延伸処理後に必要に応じて、ヒートセット等の熱処理を施してもかまわない。
【0014】
【実施例】
以下、本発明を実施例等により説明する。しかし、本発明はこれらの実施例等により何ら限定されるものではない。
なお、本発明の微多孔膜についての諸特性は次の試験方法により評価した。
1.粘度平均分子量:溶剤(デカリン)を用い、測定温度135℃にて[η]を測定し、次の(1)式により粘度平均分子量(Mv)を算出した。
[η]=6.8×10-4Mv0.67 (1)
2.メルトインデックス:ASTM D1238に準拠
【0015】
3.α−オレフィン含有量:
13C−NMR測定より得られる所与スペクトルにおいて、α−オレフィン成分由来の共鳴強度ピークの積分値のモル換算量(A)を、(A)とエチレン単位由来の共鳴強度ピークの積分値のモル換算量(B)との和で除し、次に100を乗じることにより、α−オレフィン含有量(mol%)を求める。
α−オレフィン含有量(mol%)=(A)/[(A)+(B)]×100
例えば、α−オレフィンがプロピレンの場合、
(A)=(I1'+Im +Iα/2)/3
(B)=(I1 +I2 +I3 +IM +Iα/2+Iβ+Iγ)/2
【0016】
ここで、共鳴強度Iの右下の添字は、下式に示す構造式中の炭素原子の位置を表すものである。
【化1】
Figure 0004136008
【0017】
4.膜厚:最小目盛り1μmのダイヤルゲージ(JISに規定)にて、雰囲気が23±2℃の下で測定した。
5.空孔率:Xcm×Ycmのサンプルを切り出し、次の(2)式により算出した。
空孔率(%)={1−(104 ×M)/(X×Y×T×ρ)}×100 (2)
(2)式において、T;サンプル厚み/μm、M:サンプル重量/g
ρ;密度/g/cm3
なお、密度は(3)式のように定義する。
1/ρ=(1/ρ1 )X1 +(1/ρ2 )X2 (3)
ここで、 X1 +X2 =1、X1 ;PEの重量分率、X2 ;PPの重量分率、ρ1 ;PEの密度、ρ2 ;PPの密度
6.バブルポイント値:ASTM E−128−61に準拠しエタノール中のバブルポイント値を測定した。
【0018】
7.電気抵抗値:安藤電気社製LCRメーターAG−4311と図1に示したセルを用いて1kHzの交流にて測定し、下記の(4)式にて算出した。
なお、その際に以下の電解液と電極及び条件を使用した。
電解液;プロピレンカーボネートとジメトキシエタンの混合溶液(50/50容量%)中に過塩素酸リチウムを1mol/lの濃度になるように添加したもの。
電極 ;白金黒電極
条件 ;極板面積 0.785cm2
極間距離 3 mm
電気抵抗値(Ω・cm2 )=(膜が存在する時の抵抗値ー膜が存在しない時の抵抗値)×0.785 (4)
【0019】
8.突刺強度:(株)カトーテック社製のハンディー圧縮試験器KES−G5型に、直径1mm、先端の曲率半径0.5mmの針を装着し、雰囲気が23±2℃の下、針の移動速度0.2cm/secにおいて突刺試験を行い評価した。
【0020】
9.弾性率 :(株)島津社製のオートグラフAG−A型を用いて、下記の条件の下で引張試験をして評価した。なお、弾性率はS−Sカーブにおいて、伸度が1〜4%間の傾きで評価した。
雰囲気 ;23±2℃
試験片の大きさ;幅10mm×長さ10mm
チャック間距離;50mm
引張速度 ;200mm/min
【0021】
10.孔閉塞温度、破膜温度:
図2の(A)〜(C)に本発明で定義する孔閉塞温度及び破断温度を測定するための測定装置の概略図を示す。
図2(A)は測定装置の構成図である。1は微多孔膜であり、2A及び2Bは厚さ10μmのNi箔、3A及び3Bはガラス板である。4は電気抵抗測定装置(安藤電気社製LCRメーターAG−4311)でありNi箔(2A、2B)と接続されている。5は熱電対であり温度計6と接続されている。7はデーターコレクターであり、電気抵抗測定装置(4)及び温度計(6)と接続されている。8はオーブンであり、微多孔膜を加熱する。
【0022】
さらに、詳細に説明すると、微多孔膜(1)には規定の電解液が含浸されており、図2(B)に示すようにNi箔(2A)上に縦方向(製膜時の機械方向)のみテフロン(登録商標)テープでとめられた形で固定されている。規定の電解液とは1mol/l−ホウフッ化リチウム/プロピレンカーボネート溶液である。Ni箔(2B)は図2(C)に示すように15mm×10mmの部分を残してテフロン(登録商標)テープでマスキングされている。Ni箔(2A)とNi箔(2B)を微多孔膜(1)をはさむような形で重ね合わせ、さらにその両側からガラス板(3A、3B)によって2枚のNi箔を挟み込む。2枚のガラス板は市販のクリップではさむことにより固定する。熱電対5はテフロン(登録商標)テープでガラス板(3B)に固定する。
【0023】
図2(A)に示した装置を用い、連続的に温度と電気抵抗値を測定する。なお、温度は25℃から200℃まで2℃/minの速度にて昇温させ、電気抵抗値は、1kHzの交流にて測定する。
図3中に示すように、孔閉塞温度とは、微多孔膜(1)の電気抵抗値が10 3 Ω以上になった温度と定義し、破膜温度とは、孔閉塞温度に達した後に電気抵抗値が10 3 Ω以下になった温度と定義する。
【0024】
(実施例1)
PE−A32重量%、PP−A8重量%、フタル酸ジオクチル(DOP)42.4重量%、微粉シリカ17.6重量%をスーパーミキサー中で混合造粒した後、Tダイを装着した二軸押出機にて混練・押出し厚さ100μmのシート状に成形した。該成形物を塩化メチレン中に浸漬しDOPを抽出除去した後、水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬しシリカを抽出除去し微多孔膜とした。該微多孔膜を1枚のまま120℃に加熱のもと、縦方向に4倍延伸した後、横方向に1.5倍延伸した。使用したPE−AとPP−Aの特性を表1及び2に、得られた微多孔膜の物性を表3及び図3−(A)中に示す。
【0025】
(実施例2)
PE−A28重量%、PP−A12重量%を使用したこと以外は実施例1と同様である。使用したPE−AとPP−Aの特性を表1及び2に、得られた微多孔膜の物性を表3に示す。
(実施例3)
PE−A24重量%、PP−A16重量%を使用したこと以外は実施例1と同様である。使用したPE−AとPP−Aの特性を表1及び2に、得られた微多孔膜の物性を表3及び図3−(A)中に示す。
【0026】
(実施例4)
PE−B32重量%、PP−A8重量%を使用したこと以外は実施例1と同様である。使用したPE−BとPP−Aの特性を表1及び2に、得られた微多孔膜の物性を表3に示す。
(実施例5)
PE−A32重量%、PP−A8重量%、フタル酸ジオクチル(DOP)42.4重量%、微粉シリカ17.6重量%をスーパーミキサー中で混合造粒した後、Tダイを装着した二軸押出機にて混練・押出し、厚さ80μmのシート状に成形した。該成形物を塩化メチレン中に浸漬しDOPを抽出除去した後、水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬しシリカを抽出除去し微多孔膜とした。該微多孔膜を2枚重ねて120℃に加熱のもと、縦方向に5倍延伸した後横方向に1.5倍延伸した。使用したPE−AとPP−Aの特性を表1及び2に、得られた微多孔膜の物性を表3に示す。
【0027】
(比較例1)
PE−A40重量%、DOP42.4重量%、微粉シリカ17.6重量%を使用したこと以外は実施例1と同様である。使用したPE−Aの特性を表1に、得られた微多孔膜の物性を表3及び図3−(B)中に示す。
(比較例2)
PE−A36重量%、PP−A4重量%、DOP42.4重量%、微粉シリカ17.6重量%を使用したこと以外は実施例1と同様である。使用したPE−A、PP−Aの特性を表1に、得られた微多孔膜の物性を表3及び図3−(B)中に示す。
【0028】
(比較例3)
PE−A16重量%、PP−A24重量%を使用したこと以外は実施例1と同様である。使用したPE−AとPP−Aの特性を表1及び2に、得られた微多孔膜の物性を表3及び図3−(B)に示す。
(比較例4)
PE−C32重量%、PP−A8重量%を使用したこと以外は実施例1と同様である。使用したPE−CとPP−Aの特性を表1及び2に、得られた微多孔膜の物性を表3に示す。
【0029】
(比較例5)
PE−D20.7重量%、PP−B2.3重量%、DOP56.7重量%、微粉シリカ20.3重量%をスーパーミキサー中で混合造粒した後、Tダイを装着した二軸押出機にて混練・押出し厚さ100μmのシート状に成形した。該成形物を塩化メチレン中に浸漬しDOPを抽出除去した後、水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬しシリカを抽出除去し微多孔膜とした。該微多孔膜を1枚のまま120℃に加熱のもと、縦方向に2.8倍延伸した。得られた微多孔膜の物性を表1に示す。使用したPE−D、PP−Bの特性を表1及び2に、得られた微多孔膜の物性を表3に示す。
【0030】
(比較例6)
PE−E20.7重量%、PP−C2.3重量%、DOP56.7重量%、微粉シリカ20.3重量%をスーパーミキサー中で混合造粒した後、Tダイを装着した二軸押出機にて混練・押出し厚さ100μmのシート状に成形した。該成形物を塩化メチレン中に浸漬しDOPを抽出除去した後、水酸化ナトリウム水溶液中に浸漬しシリカを抽出除去し微多孔膜とした。該微多孔膜を1枚のまま120℃に加熱のもと、縦方向に4.2倍延伸した。得られた微多孔膜の物性を表1に示す。使用したUHMWPE、PE−E、PP−Cの特性を表1及び2に、得られた微多孔膜の物性を表3に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0004136008
【0032】
【表2】
Figure 0004136008
【0033】
【表3】
Figure 0004136008
【0034】
【発明の効果】
本発明の微多孔膜は優れた安全性機能を有しており、非水溶媒系電池セパレーターとして使用されるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微多孔膜の電気抵抗を測定するためのセルの概略図。
【図2】本発明において定義する孔閉塞温度と破膜温度を測定する装置の概略図。
(A)は測定装置の構成図、(B)、(C)は微多孔膜をテープでとめたNi箔。
【図3】実施例1、3及び比較例1、2、3中の孔閉塞温度及び破膜温度の測定図。
【符号の説明】
1 :微多孔膜
2A、2B:Ni箔
3A、3B:ガラス板
4 :電気抵抗測定装置
5 :熱電対
6 :温度計
7 :データーコレクター
8 :オーブン

Claims (4)

  1. α−オレフィンを0.05〜2mol%含み、且つ粘度平均分子量が0万〜100万であるポリエチレン共重合体55〜84重量%と、ポリプロピレン16〜45重量%との混合物から成る非水溶媒系電池セパレーター用微多孔膜。
  2. α−オレフィンがプロピレンである請求項1記載の非水溶媒系電池セパレーター用微多孔膜。
  3. ポリプロピレンが、エチレン成分を含む共重合体である請求項1乃至2のいずれか1項記載の非水溶媒系電池セパレーター用微多孔膜。
  4. ポリプロピレンとして、メルトインデックスが1g/10min以下のものを使用した請求項1乃至3のいずれか1項記載の非水溶媒系電池セパレーター用微多孔膜。
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