JP4135943B2 - カーテンウォール - Google Patents
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Description
このカーテンウォール用ファスナーは、建物躯体に固着されるアングル部材と、カーテンウォール構成部材(方立)に固着されるブラケットを備え、そのアングル部材とブラケットをボルトで固定することでカーテンウォール構成部材を建物躯体に取付けるものである。
つまり、横向板と縦向板でL字形状であるから、カーテンウォール構成部材が大重量であると強度不足によって縦向板が変形等することがあるので、横向板と縦向板とに亘って補強リブを溶接により設けてアングル部材の強度を十分なものとし、縦向板が変形等しないようにしている。
このために、従来のアングル部材を製作するには、面倒な補強リブの溶接作業が必要であるので、そのアングル部材の製作が大変面倒であった。
前記カーテンウォール用ファスナーは、建物躯体に固着されるアングル部材と、カーテンウォール構成部材に固着されるブラケットと、このブラケットと前記アングル部材を固定するボルトを有し、
前記アングル部材は、アルミ押出形材の本体部材とアルミ押出形材の補強部材を備え、
その本体部材は、建物躯体に固着され室内外側方向に向かう横向板と上下方向に向かう縦向板でL字形状で、その横向板は、その内側面に長手方向に連続した第1の溝を有すると共に、縦向板は、その内側面に長手方向に連続した第2の溝を有し、
前記補強部材は、本体と、前記第1の溝に嵌合する第1取付部と、前記第2の溝に嵌合する第2取付部を有し、その第1・第2取付部が第1・第2の溝にそれぞれ嵌合して補強部材が本体部材に取付けてあり、
この縦向板と前記ブラケットを、前記ボルトで固定するようにしたことを特徴とするカーテンウォールである。
前記カーテンウォール用ファスナーは、建物躯体に固着されるアングル部材と、カーテンウォール構成部材に固着されるブラケットと、このブラケットと前記アングル部材を固定するボルトを有し、
前記アングル部材は、アルミ押出形材の本体部材とアルミ押出形材の補強部材を備え、
その本体部材は、建物躯体に固着され室内外側方向に向かう横向板と上下方向に向かう縦向板でL字形状で、その横向板の内側面の室内側端部には長手方向に連続した第1の溝を有すると共に、縦向板の内側面の上端部には長手方向に連続した第2の溝を有し、
前記補強部材は、横向板の内側面のほぼ全面に接する第1面と縦向板の内側面のほぼ全面に接する第2面でL字状の面を有する本体と、前記第1の溝に嵌合する第1取付部と、前記第2の溝に嵌合する第2取付部を有し、その第1・第2取付部が第1・第2の溝にそれぞれ嵌合すると共に、本体の第1面が横向板の内側面のほぼ全面に接し、本体の第2面が縦向板の内側面のほぼ全面に接して補強部材が本体部材に取付けてあり、
この縦向板と前記ブラケットを、前記ボルトで固定するようにしたことを特徴とするカーテンウォールである。
このようにすれば、建物建設現場などでアングル部材を持ち運び等する際に、補強部材が本体部材から外れることがない。
また、本体部材、補強部材はアルミ押出形材で、その本体部材の第1・第2の溝に補強部材の第1・第2取付部を嵌合して本体部材に補強部材を取付けることで、アングル部材としているから、面倒な溶接作業が不要で、アングル部材を簡単に製作できる。
また、本体部材、補強部材はアルミ押出形材であるから、その第1・第2の溝、第1・第2取付部の寸法精度が向上され、本体部材の第1・第2の溝と補強部材の第1・第2取付部をしっかりと強固に嵌合することができ、アングル部材を簡単に組立できるし、十分な強度を有するものにできる。
前記カーテンウォール構成部材1は、枠体4にパネル5を取付けたカーテンウォールユニット6を多数備えたユニット式のカーテンウォール用サッシで、各カーテンウォールユニット6は窓部6aとスパンドレル部6bを有する。その各枠体4の縦枠材7におけるスパンドレル部6bと対向した部分がカーテンウォール用ファスナー2で建物躯体3に取付けてある。
なお、枠体4の横枠材8をカーテンウォール用ファスナー2で建物躯体3に取付けても良い。
また、カーテンウォール構成部材1が方立式のカーテンウォール用サッシの場合には、その方立をカーテンウォール用ファスナー2で建物躯体3に取付けるようにする。
前記アングル部材2aは本体部材10と補強部材20を有する。
この本体部材10はアルミ押出形材を所定の長さに切断したもので、室内外側方向に向かう横向板11と上下方向に向かう縦向板12でL字形状で、その横向板11は長手方向に連続した第1の溝13を有すると共に、建物躯体3に固着される。前記縦向板12は長手方向に連続した第2の溝14を有すると共に、ブラケット2bにボルト2cで固着される。
前述の第1の溝13は、横向板11の縦向板12と反対側の端部(つまり、室内側端部)に形成することが好ましいが、縦向板12寄りに形成しても良いし、中間部に形成しても良く、さらには前述のいくつかの位置にそれぞれ形成しても良い。
前述の第1の溝13の形状は、横向板11の内側面(上面)11aと連続し、かつ縦向板12に向かうコ字形状(つまり、室外側に向かうコ字形状)が好ましいが、横向板11の内側面11aに開口した上向きのあり溝形状でも良い。つまり、第1の溝13は横向板11の内側面11aに形成すれば良い。
前記第2の溝14は、縦向板12の横向板11と反対側の端部(つまり、上端部)に形成することが好ましいが、横向板11寄りに形成しても良いし、中間部に形成しても良く、さらには前述のいくつかの位置にそれぞれ形成しても良い。
前述の第2の溝14の形状は、縦向板12の内側面(室内側面)12aと連続し、かつ横向板11に向かうコ字形状(つまり、下向きのコ字形状)が好ましいが、縦向板12の内側面12aに開口した横向きのあり溝形状でも良い。つまり、第2の溝14は横向板12の内側面12aに形成すれば良い。
この実施の形態では、横向板11の室内側端部、縦向板12の上端部がそれぞれ鉤形状で、前述の第1・第2の溝13,14を形成し、その横向板11の室内側端面、縦向板12の上端面には凹部11c,12cを長手方向に連続して有する。また、横向板11、縦向板12は同一長さで、第1・第2の溝13,14も同一形状で、アングル部材10は横向板11と縦向板12のコーナー部を境として対称形状である。
前記縦向板12には第2孔16が形成され、この第2孔16は内側面12aと外側面(室外側面)12bに貫通している。
前記横向板11、縦向板12の内側面11a,12aには、長手方向に連続した小さな凹凸17,18がそれぞれ形成されている。この本体部材10はアルミ押出形材であるから、凹凸17,18を有する形状とすることは容易である。
前記第1孔15は室内外側方向に向かう長孔で、前記第2孔16は上下方向に向かう長孔である。
つまり、カーテンウォール構成部材1の自重や強風雨によって、縦向板12に、その縦向板12を室内側に倒す外力、室外側に倒す外力が作用するが、縦向板12を室内側に倒す外力は第2取付部23、本体21、第1取付部22を介して横向板11に伝わることで、縦向板12が室内側に倒れる方向に変形することを防止する。
また、縦向板12を室外側に倒す外力は、前述と同様に横向板11に伝わるから、縦向板12が室外側に倒れる方向に変形することを防止することができる。
この実施の形態では、補強部材20の本体21は、ほぼ直角となった第1辺部21aと第2辺部21b、この第1辺部21aと第2辺部21bを連続する第3辺部21cと、第1辺部21aと第2辺部21bのコーナー部と第3辺部21cの長手方向中間部を連続するリブ21dによって、ほぼ直角二等辺三角形状で、2つの空洞部26を有し、その2つの頂部に第1・第2取付部22,23が一体的に設けてあり、この補強部材20は、前述のリブ21dを境として対称形状で、前記第1辺部21aの外面(下面)、第2辺部21bの外面(室外側面)が前述の第1・第2面24,25である。このように、補強部材20をほぼ直角二等辺三角形状で、2つの空洞部26を有する形状としたので、材料が節約できコストダウンにつながる。
また、前述の本体部材10が横向板11と縦向板12のコーナー部を境として対称形状で、前述の補強部材20がリブ21dを境として(つまり、第1面24と第2面25のコーナー部を境として)対称形状であるから、本体部材10を補強部材20でより強固に補強できると共に、補強部材20を、その第1面24が縦向板12の内側面12aに接し、第2面25が横向板11の内側面11aに接するように本体部材10に取付けできる。
なお、前記空洞部26からビスを第1辺部21a、第2辺部21bを挿通して横向板11、縦向板12に螺合して補強部材20が長手方向に動かないようにしても良い。つまり、補強部材20を本体部材10にビス止めして長手方向に動かないようにすれば良い。
また、前述のようにビス止めではなく、接着剤で動かないように固定したり、くさび片を第1・第2の溝13,14と第1・第2取付部22,23との間に押し込んで動かないように固定しても良い。
また、ビス、接着剤、くさび片を用いずに第1・第2の溝13,14に第1・第2取付部22,23を強い力で嵌合することで動かないようにしても良い。
前記固定部30は縦枠材7の室内側面7aに接する縦板状で、その上下の孔33からボルト34を縦枠材7を貫通し、その縦枠材7の中空部7bに設けた裏板35に螺合して取付ける。
前記掛止部31は横片31aと縦片31bで下向き鉤形状で、その横片31aに螺合した高さ調整ボルト36が、前記縦向板12の上端部、この実施の形態では凹部12cに設けたステンレスプレート19に当接し、その高さ調整ボルト36を締付け、弛めることでブラケット2bとともにカーテンウォール構成部材1が上下に移動し、高さ調整できる。このように、高さ調整ボルト36はステンレスプレート19に当接するので、その高さ調整ボルト36の滑りを向上できる。
前記固定部30の上下中間にあり溝37が長手方向に連続して形成され、このあり溝37に矩形状のナット部材38を長手方向から挿入して設けることで前述の螺合部32としてある。
例えば、建物躯体3のファスナー取付部分3aに左右方向の長孔40を形成し、この長孔40から横向板11の第1孔15にボルト41を挿通し、このボルト41に座金42を設けてナット43を螺合し、その座金42を横向板11の内側面11aに押しつけて横向板11を建物躯体3に固着する。
前記座金42は凹凸を有し、その凹凸が横向板11の内側面11aに形成した凹凸17に噛合するので、横向板11を建物躯体3に強固に固着できる。
前記座金44は凹凸を有し、その凹凸が縦向板12の内側面12aに形成した凹凸18に噛合するので、縦向板12と取付部30を強固に固定できる。
前記取付部30のあり溝37部分の室内側面30aは上下方向に湾曲した円弧凸面で、アングル部材2aとブラケット2bは上下方向に相対的に揺動変位できるので、カーテンウォール構成部材1の取付け姿勢を上下方向に揺動して映像調整できる。
なお、縦向板12の外側面12bを上下方向に湾曲した円弧凸面としても良い。
これに限ることはなく、1つのアングル部材2aに1つのブラケット2bを固定しても良いし、本体部材10に3つ以上の補強部材20を設けても良いし、1つの補強部材20のみを設けても良い。
また、補強部材20の本体21は、横向板11、縦向板12の内側面11a,12aと接しない形状でも良い。例えば、断面矩形の棒形状で、その両端部に第1・第2取付部22,23を一体的に設けて補強部材20とする。
また、アルミ押出形材とは、アルミニウム又はアルミニウム合金を素材として押出機を用い、所定の断面形状に押出し成形したものである。
Claims (3)
- カーテンウォール構成部材を建物躯体に、カーテンウォール用ファスナーで取付けたカーテンウォールにおいて、
前記カーテンウォール用ファスナーは、建物躯体に固着されるアングル部材と、カーテンウォール構成部材に固着されるブラケットと、このブラケットと前記アングル部材を固定するボルトを有し、
前記アングル部材は、アルミ押出形材の本体部材とアルミ押出形材の補強部材を備え、
その本体部材は、建物躯体に固着され室内外側方向に向かう横向板と上下方向に向かう縦向板でL字形状で、その横向板は、その内側面に長手方向に連続した第1の溝を有すると共に、縦向板は、その内側面に長手方向に連続した第2の溝を有し、
前記補強部材は、本体と、前記第1の溝に嵌合する第1取付部と、前記第2の溝に嵌合する第2取付部を有し、その第1・第2取付部が第1・第2の溝にそれぞれ嵌合して補強部材が本体部材に取付けてあり、
この縦向板と前記ブラケットを、前記ボルトで固定するようにしたことを特徴とするカーテンウォール。 - カーテンウォール構成部材を建物躯体に、カーテンウォール用ファスナーで取付けたカーテンウォールにおいて、
前記カーテンウォール用ファスナーは、建物躯体に固着されるアングル部材と、カーテンウォール構成部材に固着されるブラケットと、このブラケットと前記アングル部材を固定するボルトを有し、
前記アングル部材は、アルミ押出形材の本体部材とアルミ押出形材の補強部材を備え、
その本体部材は、建物躯体に固着され室内外側方向に向かう横向板と上下方向に向かう縦向板でL字形状で、その横向板の内側面の室内側端部には長手方向に連続した第1の溝を有すると共に、縦向板の内側面の上端部には長手方向に連続した第2の溝を有し、
前記補強部材は、横向板の内側面のほぼ全面に接する第1面と縦向板の内側面のほぼ全面に接する第2面でL字状の面を有する本体と、前記第1の溝に嵌合する第1取付部と、前記第2の溝に嵌合する第2取付部を有し、その第1・第2取付部が第1・第2の溝にそれぞれ嵌合すると共に、本体の第1面が横向板の内側面のほぼ全面に接し、本体の第2面が縦向板の内側面のほぼ全面に接して補強部材が本体部材に取付けてあり、
この縦向板と前記ブラケットを、前記ボルトで固定するようにしたことを特徴とするカーテンウォール。 - 補強部材を本体部材にビス止めして長手方向に動かないようにした請求項1又は2記載のカーテンウォール。
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