JP4135858B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ステッピングモータの回転ステップ数をカウントする際の基準点が、結果として変更したように扱われるように形成したスロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、入賞の抽選を行い、抽選結果に基づいて制御装置により回転リールの停止制御を行っているスロットマシンにおいては、ステッピングモータを用いてスタートインデックスを有する回転リールを回転させ、スタートインデックスをセンサーが感知してからの回転ステップ数により、図柄の現在位置を検出し、所定の図柄を所定の位置に停止させる制御を行っていた。
【0003】
具体的には、スタートスイッチの操作を契機に、制御装置のパルス発信装置がパルス信号を発信し、ステッピングモータが回転を開始する。そして、回転リールのスタートインデックスをセンサーが感知すると、当該スタートインデックスを感知した時を基準として、前記パルス発信器の発信するパルス信号をカウントする。また、制御装置には、1パルスで回転する回転リールの回転距離を1ステップとして、図柄ごとに対応するステップ数の範囲、すなわち、基準から何ステップ目だと何の図柄かというデータが記憶されている。そして、ストップスイッチが操作された時点でのステップ位置を記憶し、当該ステップ位置の属する図柄を特定できるようになっているものである。
【0004】
そして、ストップスイッチ操作時のステップ位置に対応する図柄を基準停止図柄として、入賞形態に応じて図柄毎に設けられた停止テーブルに基づき、あるいは当該図柄を当該位置に停止させてよいかどうかを判断しながら、所定位置に停止させてもよい図柄をその位置に停止させ(いわゆる引き込み)、所定位置に停止させてはいけない図柄をその位置に停止させない(いわゆる蹴飛ばし)制御をするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のスロットマシンでは、ストップスイッチ操作時のステップ位置はスタートインデックス検出からのステップ数のカウント値により特定され、ストップスイッチ操作時の図柄に対応した停止制御によりいわゆる引き込み、蹴飛ばしが設定されるため、ストップスイッチを所定のステップの範囲内で操作しさえすれば、常にその図柄に対応した停止制御が行われるものとなる。従って、ストップスイッチ操作タイミング、いわゆる目押しの技量を反映させる遊技や、目押しの効果を無くさせるような遊技を作り出そうとしても、一定の限度があった。
【0006】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1乃至7)
すなわち、請求項1乃至8記載の発明は、所定条件に応じて目押しの効果を無くさせたり、変化させることができるスロットマシンを提供しようとするものである。
【0007】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項1乃至7記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項8記載の発明は、目押しを補助する機能を有するスロットマシンを提供しようとするものである。
【0008】
(請求項9)
請求項9記載の発明は、上記した請求項1乃至8記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項9記載の発明は、基準点の報知が必ずしも目押しの補助とならない場合もあり、遊技を興味あふれるものとすることが可能なスロットマシンを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0010】
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0011】
すなわち、請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄61を表示した回転リール40と、この回転リール40を回転させるためのステッピングモータを有するリールユニット60と、前記リールユニット60の駆動を開始させるためのスタートスイッチ30と、前記リールユニット60の駆動を停止させるためのストップスイッチ50と、前記リールユニット60、前記スタートスイッチ30及び前記ストップスイッチ50を制御する制御装置 20 とを備えている。そして、前記制御装置 20 は、乱数発生手段から抽出した乱数を各入賞項目の入賞領域を有する入賞判定テーブル113と照合し、乱数がいずれかの入賞領域に合致したときに入賞を決定する入賞の抽選を行う入賞抽選手段 110 と、入賞しているときには入賞に対応する図柄が有効入賞ライン上に揃うように引き込みを行い、入賞していないときには入賞に対応する図柄が有効入賞ライン上に揃わないように蹴飛ばしを行い、前記回転リール40の停止を制御するための回転停止制御手段120と複数の前記回転リール40が停止した状態で、入賞の抽選で入賞した図柄が有効入賞ライン上に揃ったことを条件に入賞が確定したと判定する入賞判定手段とを有しており、入賞の確定によりメダルが払い出されるようにしたスロットマシンである。また、前記回転停止制御手段120は、所定の基準点認識時に、それ以前にカウントしたステップ数をクリアーして、初期値「0」の状態からその後の前記ステッピングモータの回転ステップ数を測定し、前記回転リール40に対応するステップ位置を認識するステップ位置測定手段123を備えるとともに、前記ステッピングモータの回転ステップ数を全領域として前記回転リール 40 に表示されたそれぞれの図柄に対応する一のステップ位置から他のステップ位置までの範囲(以下ステップ単位という)を規定したテーブルであって、前記回転リール 40 を停止させるために引き込み又は蹴飛ばしを行う基準のステップ単位を特定するためのステップ単位テーブル 122 を備え、前記ステップ位置測定手段 123 が認識したストップスイッチ50操作時のステップ位置から、前記ステップ単位テーブル 122 上の対応するステップ単位を特定し、当該ステップ単位に対応する図柄について引き込み又は蹴飛ばしを設定して前記回転リール40を停止させるスロットマシンである。そして、前記ステップ位置測定手段123は、前記基準点認識時に、それ以前のステップ数をクリアーすると共に、初期値の「0」にステップ数n(nは変動可能な整数)を与え、その後はこのステップ数nから回転ステップ数を測定可能に形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明は、ストップスイッチ操作時の回転リール40における位置を特定するためにステッピングモータの回転ステップ数を測定するステップ位置測定手段123を有し、このステップ位置測定手段123が所定の基準点検出時に、それ以前のステップ数をクリアーすると共に、初期値ステップ数nを与え、その後はこのステップ数nから回転ステップ数を測定する(以下、「ステップ数をnクリアー」という)ことにより、本来のストップスイッチ操作位置と異なる位置をストップスイッチ操作時のステップ位置として認識し、その位置に対応する停止制御に基づき回転リール40の回転停止が行われるスロットマシンである。
【0013】
ここで、「ステップ数」とは、ステッピングモータが回転するためのパルス発信回数のことであり、「ステップ」は1パルスで回転リール40が回転する角度を意味する。具体的には、「1ステップ」は、ステッピングモータの全ステップ数を360で除した角度に対応する。そして「ステップ位置」とは、回転リール40に対応する所定の基準点からのステップ数のことであり、「ステップ単位」とは、停止制御を決定する際の基準となる単位であって、具体的には、停止制御を規定したテーブル上に観念的に存在するものである(図5参照)。
【0014】
また、「ステップ数をnクリアー」とは、それ以前に測定したステップ数をnに戻すという意味である。nは変動可能な整数であり、ゼロである場合もあり、正数の場合もあり、負数の場合もある。
なお、「停止制御」とは、入賞の抽選結果に基づいて、所定の図柄を所定の位置に停止させるように引き込んで、あるいは所定位置に停止させないように蹴飛ばして、回転リール40の回転を止めることであり、停止テーブルを用いた制御であってもよいし、停止の是非を判断しながら制御を行うものであってもよい。
【0015】
本発明においては、回転リール40の各図柄61毎に所定のステップ数から構成されるステップ単位が対応していて、当該ステップ単位毎に、当該図柄に対応する停止制御が設けられている。そして、ストップスイッチ50が操作されると、そのステップ位置を前記ステップ位置測定手段123が記憶し、そのステップ位置の属するステップ単位に対応する図柄を停止制御の基準となる図柄(以下基準停止図柄という)として特定し、その図柄に対応した停止制御が行われるものである。
【0016】
このとき、ストップスイッチ50の操作位置は、所定の基準点(例えば回転リール40に設けたスタートインデックスに対応するステップ位置)をゼロとして何ステップ目かをカウントすることにより認識されるが、基準点検出時に測定値をゼロプラスnとすることにより、あるいはゼロマイナスnとすることにより、ストップスイッチ50の操作位置までの測定値が異なるものとなる。その結果、元の基準点から測定した場合とは異なる図柄が基準停止図柄として特定され、それに基づき停止制御が行われるものとなる。従って、回転リール40の図柄61を見ながら目押しをしても、必ずしも効果があるとはいえなくなる。逆に、目押しの得意でない遊技者が有利になる場合もある。
【0017】
本発明によれば、基準点認識時にプラスnクリアーした場合には、ステップ位置測定手段123の測定値上、基準点をすでにnステップ経過したこととなり、結果として、基準点が、本来の基準点よりnステップ回転リール40の回転方向にずれたように扱われる。一方、基準点認識時にマイナスnクリアーした場合には、ステップ位置測定手段123の測定値上、基準点よりnステップ手前であることとなり、結果として、基準点が、本来の基準点よりnステップ回転方向の逆方向ににずれたように扱われる。
【0018】
なお、このような基準点通過時のステップ数nクリアーは、すべての回転リール40について同一となるように行ってもよいし、各リール毎にn値を変えて行ってもよい。さらに、特定の回転リール40のみに行うようにしてもよい。
ところで、n値がゼロ以外の場合には、結果として基準点がずれたように取り扱われることから、プラス若しくはマイナスnクリアーすることを便宜上、基準点の変更ということにする。
【0019】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記n値は、入賞の抽選結果に基づいて決定されるものであることを特徴とする。
【0020】
本発明は、基準点変更の要因を、何らかの入賞、又はハズレ、もしくは特定の入賞としたものである。
本発明によれば、例えば、入賞ならn=0すなわち基準点は変更せず、ハズレならn=20すなわち基準点から20ステップ回転方向にずらすようにすることができる。また、小役入賞ならn=10、BB入賞ならn=−10のように、入賞形態に応じてn値を定めることができる。
【0021】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記n値は、入賞確定に基づいて決定されるものであることを特徴とする。
【0022】
本発明は、基準点変更の要因を、入賞の確定もしくは入賞確定の回数、あるいは入賞が確定しないこと、としたものである。
本発明によれば、例えば、入賞が確定した遊技の次の遊技において、基準点を変更することができる。また、一の回転リール40の停止により入賞の確定が無いことが判明した場合、すなわち入賞図柄を引き込めなかった場合には、他の回転リール40について基準点を変更することができる。
【0023】
さらには、一定期間中の入賞確定回数が所定回数以上の場合、あるいは所定回数以下の場合に基準点を変更することができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0024】
すなわち、請求項4記載の発明は、前記n値は、投入メダルと払い出しメダルとの差枚数に基づいて決定されるものであることを特徴とする。
本発明は、基準点変更の要因を、所定の獲得メダル数としたものである。例えば、獲得メダル数が一定量以上になったら、あるいは一定量以下になったら基準点を変更することができる。
【0025】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記n値は、特定の遊技開始により変更されることを特徴とする。
【0026】
本発明は、基準点変更の契機を、特定の遊技開始としたものである。
ここで、「特定の遊技」は、特定の入賞又は抽選結果に基づいて行われる遊技であってもよいし、所定条件を満たした遊技(例えば特別入賞フラグが成立した遊技、獲得メダル数が一定以上となった遊技)としてもよい。あるいは、所定の期間基準点が変更される基準点変更遊技なるものを設けて、その遊技を特定の遊技とすることもできる。
【0027】
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至5記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、前記n値は、特定の遊技終了により変更されることを特徴とする。
【0028】
本発明は、基準点変更の契機を、特定の遊技終了としたものである。
ここで、「特定の遊技」は、特定の入賞又は抽選結果に基づいて行われる遊技であってもよいし、所定条件を満たした遊技(例えば獲得メダル数が一定以上の遊技)としてもよい。
本発明によれば、例えば、特定の遊技開始と共にn=+10として基準点を変更した場合に、当該遊技終了と共にn=−10として基準点を元に戻すことができる。
【0029】
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至6記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、前記n値は、遊技中に行われる抽選により決定されるものであることを特徴とする。
【0030】
本発明は、基準点を変更するか否か(つまりn=ゼロとするか否か)、及び何ステップずらすか(つまりnの絶対値)を、抽選により決定するものである。
抽選は、毎回の遊技毎に行ってもよいし、ランダムに行ってもよい。また、一定の遊技回数毎、一定の時間毎に行ってもよい。あるいは、一の回転リール40が一回転する毎に行うようにしても良い。
【0031】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項1乃至7記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項8記載の発明は、前記基準点を、遊技者に報知可能に形成したことを特徴とする。
【0032】
本発明は、ステップ数測定の基準点を遊技者が認識できるように形成したものである。
本発明においては、遊技者が基準点を認識できる態様であれば、視覚によるものと聴覚によるものとを問わない。例えば、基準点の回転リール40に対応する部分が所定の位置を通過したらランプ等を点灯して知らせたり、報知音を発声させたりすることができる。
【0033】
(請求項9)
請求項9記載の発明は、上記した請求項1乃至8記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項9記載の発明は、前記基準点を、所定の確率で、遊技者に報知可能に形成したことを特徴とする。
【0034】
ここで、所定の確率で報知するとは、常に基準点を報知するとは限らず、また常に基準点の正しい位置を報知するとは限らないという意味である。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図7は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンの入力、制御及び出力のブロック図、図2はスロットマシンの外観正面図、図3及び図4及び図6及び図7はスロットマシンの動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。また図5は、ステップ単位テーブルの模式図である。
【0036】
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図2に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。
【0037】
スロットマシン10の内部には、図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
【0038】
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。回転停止制御手段120は、入賞の抽選結果に基づいて回転リール40の所定図柄61を所定位置に停止させるためのものである。演出制御装置22は、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するためのものである。なお、これらの詳細については後述する。
【0039】
ところで、制御装置20を主制御装置と副制御装置とから構成し、上記遊技制御装置21を主制御装置に、上記演出制御装置22を副制御装置に、それぞれ配置するようにしてもよい。このようにすることにより、遊技制御装置21のメモリ容量を変更することなく多様な演出を行うことができる。また、副制御装置のみを交換することにより、同一の機種であっても全く異なる演出を行うことが可能である。
【0040】
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
【0041】
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図2に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
【0042】
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図2に示すように、回転リールの斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
【0043】
なお、ここで、「再遊技(Replay)」とは、入賞抽選手段110の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が有効入賞ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図2に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
【0044】
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)表示装置66
(4)基準点表示部67
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(4)のパーツに限定されるものではない。
【0045】
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。
【0046】
なお、各回転リール40には、特に図示しないが、スタートインデックスが設けてあるとともに、リールユニット60の枠体には、各回転リール40ごとに遮光センサー(インデックスセンサー)が設けられている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
【0047】
(表示装置66)
表示装置66は、演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、表示装置66は、ランプ68及びスピーカ69から構成されている。ランプ68及びスピーカ69は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
【0048】
(基準点表示部67)
基準点表示部67は、図2に示すように、各回転リール40の下方に設けられたランプであって、基準点報知手段140の制御により、回転リール40の回転ステップ数を測定する際の基準点、つまりスタートインデックスが、回転リール40上のどの位置にあるのかを報知するものである。
【0049】
なお、基準点表示部67としては、上記以外の場所、例えば回転リール40に設けてもよい。具体的には、リールテープ42に印を付けたり、スタートインデックスの位置に特殊図柄を設けたりするものである。
また、基準点を報知する手段としては、視覚によるものに限られず、例えば基準点が所定位置にきたら発信音により知らせるようにしてもよい。
【0050】
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(4)の手段として機能する。
【0051】
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)入賞抽選手段110
(4)回転停止制御手段120
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(4)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
【0052】
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
【0053】
その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の有効入賞ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、特に図示しない入賞判定手段によって入賞の確定が判定され、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
【0054】
入賞には、遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役入賞と、この小役入賞よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別入賞と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの入賞となった場合、その入賞に対応した入賞フラグが成立する。そして、抽選結果が特別入賞である場合に、特別入賞フラグが成立し、この特別入賞フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の特別入賞図柄61(例えば、有効入賞ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。一方、抽選により特別入賞フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが特別入賞図柄61と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別入賞フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の入賞フラグは、入賞フラグが成立した遊技で入賞を確定させられない場合、入賞フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
【0055】
また、いずれかの入賞フラグが成立中に、対応する入賞図柄61を有効入賞ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する入賞図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は有効入賞ライン上にその入賞図柄61を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する入賞図柄61が含まれていないような場合には、有効入賞ライン上にその入賞図柄61を引き込んで停止することができない。
【0056】
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定入賞遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中で無いときにも単独で行われる場合がある。また、上記特定入賞遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
【0057】
特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのものである。
【0058】
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が有効入賞ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に入賞図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
【0059】
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定入賞図柄が有効入賞ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
【0060】
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。
(特定遊技制御手段101)
特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
【0061】
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞確定となる特定入賞遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定入賞遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞確定が可能である。すなわち、最大8回の入賞が確定するか、或いは最大12回の特定入賞遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
【0062】
(入賞抽選手段110)
入賞抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行うものである。そして、入賞抽選手段110による抽選結果が入賞である場合に入賞フラグが成立し、この入賞フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
【0063】
上記入賞抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)入賞判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、入賞抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
【0064】
(乱数発生手段111)
乱数発生手段111は、入賞抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段112)
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0065】
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
【0066】
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
【0067】
(入賞判定テーブル113)
入賞判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各入賞項目の入賞領域を有するものである。
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、入賞判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各入賞項目の入賞領域からなる入賞判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する入賞領域に対応する入賞を決定するものである。
【0068】
(回転停止制御手段120)
次に、回転停止制御手段120について詳述する。
回転停止制御手段120は、回転リール40の所定の図柄61を所定の位置に停止させるための、あるいは停止させないための制御を行うためのものである。そして、この回転停止制御装置120は、図1に示すように、次の(1)乃至(4)の手段を有している。
【0069】
(1)停止テーブル121
(2)ステップ単位テーブル122
(3)ステップ位置測定手段123
(4)条件判定手段124
なお、回転停止制御手段120としては、上記した(1)乃至(4)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
【0070】
(停止テーブル121)
停止テーブル121は、所定のステップ単位から何ステップ回転させて回転リールを停止させるかを、所定条件に応じ各ステップ単位毎に規定したものである。
具体的には、入賞フラグが成立しているときには、その入賞フラグに対応する図柄が有効入賞ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、入賞フラグが成立していないときには、他の入賞図柄が有効入賞ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
【0071】
なお、停止テーブルを、各ステップ単位毎についてすべての位置でストップスイッチ50を操作した場合を想定して作成してもよいが、各ステップ単位毎にすべての組み合わせを作らなければならないのでテーブル数が膨大になってしまう。そこで、停止テーブルに従って停止位置候補を決定し、候補の妥当性を判断しながら停止図柄を決定するようにしてもよい。この場合の停止制御は、入賞図柄に対応したビットを、停止させるべき入賞図柄と停止させてはいけない図柄とにわけてそれぞれ設け、ビットに記憶されているデータに基づいて、停止位置候補が妥当な場合にはその位置で停止させ、妥当でない場合には他の妥当な位置を決定して停止させるようにするものである。
【0072】
(ステップ単位テーブル122)
ステップ単位テーブル122は、ステッピングモータの総ステップ数を全領域として、所定のステップ単位を規定したものである。ステップ単位テーブル122は、ストップスイッチ50操作時のステップ位置に対応する停止テーブル上の停止位置を取得するためのものである。
【0073】
すなわち、回転リール40が一回転するあいだのステッピングモータの総ステップ数(例えば504ステップ)を、図柄61の個数(例えば21個)で割った数が、一のステップ単位を構成するステップ数となっていて、基準点からのステップ数に応じて、所定の図柄61に対応するステップ単位が特定されるようになっているものである。例えば、図5(B)に示すように、ステップ位置24〜48の範囲は、図柄に対応する単位となっている。
【0074】
ここで、ステップ単位テーブルは、回転リール40上にステップ位置を割り付けた場合の図柄に対応するステップ単位、すなわち図柄判定テーブルに規定されたステップ単位とは一致しないものである。なお、図柄判定テーブルとは、各図柄 61 について、基準点からのステップ数が何ステップから何ステップまでの範囲であるかを規定したものであり、回転 リール 40 の現在位置を特定するためのものである。具体的には、図5(B)に示すように、図柄判定テーブル(図5 ( ) )に対して回転方向ステップ数をずらして設けてある。これは、ストップスイッチ50を操作してから、回転リール40の慣性を含めて図柄が正面を向いて停止するまでの時間を考慮したものである。
【0075】
なお、ステップ単位として、上記図柄対応ステップ単位と一致しない特殊ステップ単位を設けてもよい。例えば、複数の図柄対応ステップ単位にわたり設定されるステップ単位や、一の図柄対応ステップ単位を区切って設定されるステップ単位を含ませるものである。このような、図柄に対応しない変則的なステップ単位を設けることにより、当該ステップ単位の範囲内にストップスイッチ50の操作位置が属する場合に、ストップスイッチ操作位置に対応する図柄とは無関係な制御が行われ(例えば隣の図柄に対応する停止テーブルが選択される)、目押しの効果を無くさせることができるものである。
【0076】
(ステップ位置測定手段123)
ステップ位置測定手段123は、基準点からのステッピングモータの回転ステップ数をカウントし、当該カウント値と、前記ステップ単位テーブルとを対比して、所定のステップ位置を認識するためのものである。
【0077】
具体的には、ステップ位置測定手段123は、特に図示しないが、カウント手段及び判定手段を有している。
カウント手段は、制御装置20内のパルス発信装置の発信するパルス信号をカウントするものである。具体的には、回転リール40が回転を開始すると、インデックスセンサーがONになり、最初にスタートインデックスを感知したところで検出信号を発する。その信号を受信したカウント手段は、当該信号受信時のステップ位置を基準点として、ステップ数のカウントを開始するものである。
【0078】
判定手段は、所定時、例えばストップスイッチ50の操作時におけるカウント値をステップ単位テーブルと対比し、ストップスイッチ操作時のステップ位置を認識するものである。
(基準点変更手段130)
さらに、ステップ位置測定手段123は、図1に示すように、基準点変更手段130を有している。基準点変更手段130は、所定条件に応じ、前記ステップ位置測定手段123がステップ数をカウントする際の基準点を変更したかのような効果を生じさせるものである。
【0079】
具体的には、基準点変更手段130は、後述する条件判定手段125の判断に従い、スタートインデックス検出時に所定のステップ数nを加算もしくは減算することにより、結果として基準点が変動したかのような効果を生じさせるものである。
基準点が変更したかのような効果は、以下のようにして行うことができる。
カウント手段は、通常、スタートインデックス検出時のカウント値をゼロ(すなわちn=ゼロ)として、ステッピングモータの総ステップ数0〜503の数字を繰り返してカウントしている。すなわち、503までカウントした後カウント値をクリアーしてゼロに戻し、次のステップのカウント値は1となるように形成されているものである。
【0080】
ところが、スタートインデックス検出時の、クリアーした後のカウント値に、例えば24をプラスする(ステップ数24クリアー)と、本来ならゼロである位置が、カウント上は24となる。すなわち、ステップ位置測定手段123が基準点を24ステップ分前倒しして認識していることとなる。逆に、スタートインデックス検出時に、カウント値から例えば24をマイナスする(ステップ数−24クリアー)と、ステップ位置測定手段123が基準点を24ステップ分遅れて認識していることとなる。
【0081】
このように、スタートインデックス検出時に、カウント値を+nクリアーもしくは−nクリアーすることにより、スタートインデックス通過時に、あたかも基準点をすでに通過したかのような、あるいはこれから通過するかのような状況を作り出し、スタートインデックスの位置を変更することなく基準点が変更されたような効果を発ものである。
【0082】
次に、基準点が変更されたように扱われる場合の停止制御について、図5に基づき説明する。
図5(A)は、図柄判定テーブルを模式的に表したものである。図中、左側の数字はステップ位置を示し、アルファベットは図柄の範囲を示す。また、基準点はスタートインデックスの位置である。図5(B)及び(C)は、ステップ単位テーブルを、図5(A)に対応させて模式的に表した示したものである。図中、アルファベットは各図柄に対応するステップ単位を示す。
【0083】
まず、基準点をスタートインデックスに対応するステップ位置として停止制御を行う場合について説明する。
ストップスイッチ50が操作されると、前記判定手段がその時点におけるカウント手段のカウント値から、ストップスイッチ操作時のステップ位置Xを認識する。そして、当該ステップ位置Xが属するステップ単位を特定するため、ステップ単位テーブルと比較する。すなわち、図5(B)に示すように、基準点0からステップ目のステップ位置が属するステップ単位を、基準停止ステップ単位として認定する。この場合、ステップ単位が認定される。そこで、停止テーブル121のステップ単位に対応する停止位置が取得され、その停止位置に従って停止制御が行われるものである。
【0084】
次に、基準点をスタートインデックスに対応するステップ位置から所定ステップ数ずらして停止制御を行う場合は、以下のようになる。
まず、ステップ数nクリアーを行うための所定条件に該当している場合には、基準点変更手段130は、スタートインデックス検出時に所定のカウント値を加算し、カウント手段はそのカウント値からステップ数をカウントしてゆく。そして、ストップスイッチ50が操作されると、前述の場合と同様に、ストップスイッチ操作時のステップ位置が認識され、ステップ単位が特定される。しかし、基準となるカウント値には所定のカウント値が加算されているので、前述の場合とは認定される基準停止ステップ単位が異なるものとなる。
【0085】
例えば、一図柄分に対応する24ステップを加算した(ステップ数24クリアー)場合、カウント上は基準点通過時に既に24ステップ経過していることとなり、基準点からxステップ目にストップスイッチ 50 が操作された場合には、カウント上は図5(C)に示すx+24のステップ位置X’でストップスイッチ 50 が操作されたものとして扱われることになる。つまり、本来の基準点0とは24ステップ回転方向と逆方向にずれたステップ位置0’(ステップ位置は24)が基準点であるかのような扱いとなる。そしてカウント手段は、基準点0からx+24ステップ目のステップ位置X’が属するステップ単位を、基準停止ステップ単位として認定する。この場合には、ステップ単位が認定される。そこで、ステップ単位に対応する停止位置が取得され、その停止位置に従って停止制御が行われるものである。
【0086】
以上は、所定のステップ数を加算する場合について述べたが、逆に所定のステップ数を減算する場合は、特に図示しないが、基準点は回転方向ずれたように扱われることとなる。
このように、基準点の位置を変化させることにより、同じ位置で目押しをしても異なる停止テーブルが選択され、異なる停止制御が行われるものとなる。すなわち、通常時には、図柄を狙って目押しをすれば、図柄の停止制御が適用されて図柄を引き込むことができたとしても、基準点変更時は、停止制御が他の図柄に基づいてなされる場合もあるので、通常通りに図柄を引き込めなくなるのである。
【0087】
なお、基準点を回転方向にずらすと(すなわちnをすると)早めにストップスイッチ50を押さないと狙った図柄を引き込みにくくなる。一方、基準点を回転と逆方向にずらすと(すなわちnをすると)、目押しが遅れ気味の遊技者にとっては有利になる。
ところで、基準点変更手段130は、基準点を変更する場合のn値を、以下のようにして決定することができる。
【0088】
(1)入賞の抽選結果に応じて決定
例えば、n値は、抽選結果が入賞なら加算、ハズレなら減算するようにしたり、小役入賞なら加算、BBなど特別入賞なら減算、のようにすることができる。また、加減するステップ数も、抽選結果が入賞なら10ステップ、ハズレなら24ステップ、のように、抽選結果に応じて決定することができる。
【0089】
(2)特定の遊技期間に対応して決定
例えば、BBゲーム中は12ステップ加算、RBゲーム中は12ステップ減算、
のように決定することができる。
(3)遊技成績により決定
例えば、nステップ加算したとき(回転方向にずらしたとき)の入賞確定回数あるいは払い出しメダル数と、nステップ減算したとき(逆方向にずらしたとき)の入賞確定回数あるいは払い出しメダル数を記憶しておき、遊技者の目押しの傾向を把握してから、遊技成績の良い方のステップ数nクリアーを選択したり、逆に遊技成績の悪い方のステップ数nクリアーを選択したりすることができる。
【0090】
また、遊技成績に応じて、加減するステップ数nを決定してもよい。
(4)抽選により決定
所定条件に該当するたびに抽選を行い、n値を決定する。あるいは、上記(1)乃至(3)に関しても抽選により決定してもよい。
(基準点変更の他の実施の形態)
本願発明は、ステップ位置測定手段123がステップ数をnクリアーすることにより、結果として基準点が変更されたように取り扱われるものであったが、スタートインデックスを移動させることにより基準点を変更することもできる。
【0091】
例えば、特に図示しないが、スタートインデックスとして複数の発光部を設け、インデックスセンサーがスタートインデックスの発する光線を受光することによりスタートインデックスを検出する。ステップ位置測定手段123は、検出時のステップ位置を基準点として認識するようにする。そして、所定条件に応じて、複数の発光部のう発光する発光部を変更することにより、基準点そのものを変更することができるものである。
【0092】
あるいは、インデックスセンサーを複数設け、どのインデックスセンサーがスタートインデックスを検出したかにより、基準点を変更するようにしてもよい。
(条件判定手段124)
条件判定手段124は、スタートスイッチ30の操作を判断時として、遊技状況その他がステップ数nクリアーさせる所定条件に該当しているかどうかを判断するためのものである。
【0093】
この条件判定手段124が判断する条件として、以下のようなものを挙げることができる。
(1)入賞の抽選結果
入賞抽選手段110の抽選結果に基づき、n値を変更するものである。例えば、抽選結果がハズレの場合にn値を変更したり、所定の入賞の場合にn値を変更することができる。
【0094】
このようにすると、遊技者は、目押しをしてもどうもずれるときにはハズレであるとか、何かの役に入賞しているとかいうことが分かり、入賞の告知とすることができる。
(2)入賞確定の有無
当選時に入賞が確定するかしないかにより、n値を変更するものである。例えば、入賞が確定した次の遊技はn値を変更したり、一定期間内、例えば30ゲーム中の入賞確定回数が一定以上の場合にはn値を変更したりすることができる。このようにすると、入賞確定が多い遊技者にとっては目押しが難しくなる。
【0095】
また、一回の遊技において、入賞が確定しないと判明した場合に、n値を変更ようにしてもよい。例えば、入賞時に、回転リール40の第一停止で入賞図柄を引き込めなかった場合には、入賞しないことが確定するが、その場合には他の未停止の回転リール40についてn値を変更するものである。このようにすると、遊技者に、入賞確定が無いということを告知することができる。
【0096】
(3)獲得メダル数
投入メダルと払い出しメダルの差枚数により、n値を変更するものである。例えば、差枚数が一定以上になったらn値を変更し、一定以下になったらn値を元に戻す(すなわちn=ゼロとする)ようにすることができる。このようにすると、獲得メダルの多い遊技者ほど目押しが難しくなる。
【0097】
逆に、払い出しメダルが一定以下になったらn値を変更し、一定以上になったらn値を元に戻すようにすると、獲得メダルの少ない遊技者ほど目押しが難しくなる。
(4)特定の遊技期間
n値が変更される遊技期間を設けたものである。特定の遊技期間としては、例えばBBゲーム中、RBゲーム中などのように、所定の入賞に基づくものでもよいし、BBゲーム終了後の30ゲームとしたり、通常遊技50ゲーム毎にn値を変更するようにしてもよい。
【0098】
(5)抽選結果
遊技中に行う抽選結果に基づいて、n値を変更するものである。例えば、スタートスイッチ操作毎に、あるいはBBゲームなど所定の遊技期間終了後に、n値を変更するか否かの抽選を行い、その結果に従って変更することができる。また、上記(1)乃至(4)についてを抽選により決定してもよい。
【0099】
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシンの動作の概略について、図3及び図4に示したフローを用いて説明する。
先ず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
【0100】
ステップ101において、入賞抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ104に進む。
【0101】
ステップ104において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ106に進む。
【0102】
ステップ106において、入賞判定手段により、入賞フラグ成立中に当該入賞フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。そして、入賞が確定したと判定された場合、次のステップ107に進む。
ステップ107において、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
【0103】
前記ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ103に戻る。
前記ステップ106において、入賞が確定していないと判定された場合、ステップ107を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ101の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
【0104】
ステップ200において、入賞抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
【0105】
ステップ202において、判定手段114により、抽出された乱数と、入賞判定テーブル113の入賞判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段114により、抽出された乱数が、入賞判定テーブル113のどの入賞領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
【0106】
ステップ204において、評価に応じた停止テーブル121が選択される。すなわち、抽選結果が入賞の場合には入賞図柄用の停止テーブルを、ハズレの場合にはハズレ用の停止テーブルを選択する。そして、抽選処理が終了する。
ここで、回転リール40回転開始後のステップ数測定について、図6のフローを用いて説明する。
【0107】
まず、回転リール40が回転開始後、ステップ300において、条件判定手段124が基準点を変動させるための条件に該当しているかどうかを判断する。そして、条件に該当しない場合には、次のステップ301に進む。
ステップ301において、基準点検出と同時にカウントを0にする。すなわち、インデックスセンサーからスタートインデックス検出の信号を受信したステップ位置測定手段123のカウント手段が、カウント値をゼロクリアーする。そして、次のステップ304に進む。
【0108】
ステップ304において、ステップ数のカウントを開始する。具体的には、パルス発信装置の発信するパルス信号を、ステップ位置測定手段123のカウント手段がカウントする。
前記ステップ300において、基準点を変動させるための条件に該当する場合には、ステップ302に進む。
【0109】
ステップ302において、n値を決定する。具体的には、基準点変更手段130が所定の条件に基づいて、スタートインデックス検出時にカウント値を+nするのか−nするのかを決定する。
そして、次のステップ303に進む。
ステップ303において、基準点検出と同時にカウント値を0+n若しくは503−nにする。すなわち、基準点変更手段130がカウントの初期値(ゼロ)にnを加算若しくは減算し、カウント上の基準点をスタートインデックスの位置からずらす。そして、次のステップ304に進む。
【0110】
次に、前述したステップ104の回転リール40の回転停止処理について、図7のフローを用いて説明する。
まず、ステップ400において、ストップスイッチ操作時のステップ位置を記憶する。具体的には、ストップスイッチ操作信号を受信したステップ位置測定手段123が、カウント手段のカウント値をステップ位置として記憶する。そして、次のステップ401に進む。
【0111】
ステップ401において、ステップ単位を特定する。すなわち、ステップ位置測定手段123の判定手段が、前記ステップ400において記憶したステップ位置と、ステップ単位テーブルとを対比し、当該ステップ位置がいずれのステップ単位に属するかを判断する。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、停止テーブル121との比較を行う。そして、次のステップ403に進む。
【0112】
ステップ403において、ステップ単位に対応した停止位置を取得する。そして次のステップ404に進む。
ステップ404において、取得した停止位置に基づき、回転リール40の回転停止処理を行う。
(停止制御に関する他の実施の形態)
ところで、本発明の実施の形態として以上述べてきた停止制御は、停止テーブルを用いて行うものであったが、停止制御は停止テーブルを用いることなく行うこともできる。これは、抽選において何らかの入賞が当選したときには、その入賞に対応した図柄(入賞図柄)が極力所定位置に停止するように、それ以外の図柄が停止しないように制御を行うものである。
【0113】
具体的には、入賞図柄に対応したビットを、停止させるべき入賞図柄と停止させてはいけない図柄とにわけてそれぞれ設ける。そして、まず、停止させてはいけない図柄を停止させないように制御をし、ついで停止させるべき図柄を停止させるような制御を行う。これらの制御は、前述したビットに記憶されているデータに基づいて行われるものである。
【0114】
この制御方法の場合は、図4で説明したステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定されることとなる。
そして、図3に示すステップ104のリール回転停止処理は、図8のフローに示すようになる。
図8におけるステップ500において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ501に進む。
【0115】
ステップ501において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ502に進む。
ステップ502において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ503に進む。
【0116】
ステップ503において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ500において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ504に進む。
【0117】
ステップ504において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ505に進む。
ステップ505において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ503に進む。
【0118】
前記ステップ504において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ503に進む。
前記ステップ505において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ501に進む。
前記ステップ502において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ500に戻る。
【0119】
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ501〜ステッ505で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としても良い。
(演出制御装置22)
次に、演出制御装置22について詳述する。
【0120】
演出制御装置22は、遊技制御装置21からの種々の信号に基づき、遊技の進行状況に合わせてスピーカ69から音声を発したりランプ68の点滅を行うなど、遊技に付随する演出を制御するためのものである。
演出制御装置22は、図1に示すように、基準点報知手段140を備えているが、演出制御装置22としてはこれに限られず、他の手段を備えていてもよい。
【0121】
(基準点報知手段140)
基準点報知手段140は、回転停止制御手段120のステップ位置測定手段123がステップ数をカウントする際の基準点の回転リール上の位置を、遊技者が確認することができるように報知するためのものである。
すなわち、基準点報知手段140は、一の回転リール40における基準点に対応する部分が、所定の場所に位置したときに、当該回転リール40に対応して設けられた基準点表示器67に所定の表示を行うものである。
【0122】
具体的には、スタートインデックスをインデックスセンサーが感知した信号を受信して、基準点表示器67のランプを発光させることにより、基準点が所定位置を通過したことを報知することができる。
このように、基準点を報知することにより、遊技者は目押しの目安にすることができる。ただし、基準点通過時にステップ数nクリアーされている場合には、報知される基準点と、ステップ数0とは一致しない場合がある。このようなときは、通常の目押しをしてもずれるので、上級者であれば、基準点の変化を知ることができる。
【0123】
また、基準点の報知は、常時行うものとしてもよいが、所定条件に応じて行うようにしてもよい。例えば、入賞の抽選結果が当選の場合や、特定の遊技期間中のみ報知するようにしてもよい。
さらに、虚偽の報知をする場合を設けてもよい。例えば、基準点を報知する期間中、所定の割合で、インデックスセンサーの感知信号とずらして基準点表示器67を点灯させるものである。
【0124】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1乃至7)
請求項1乃至7記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0125】
すなわち、請求項1乃至7記載の発明によれば、所定条件に応じて目押しの効果を無くさせたり、変化させることができるスロットマシンを提供することができる。
(請求項8)
請求項8記載の発明によれば、上記した請求項1乃至7記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0126】
すなわち、請求項8記載の発明によば、目押しを補助する機能を有するスロットマシンを提供することができる。
(請求項9)
請求項9記載の発明によれば、上記した請求項1乃至8記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0127】
すなわち、請求項9記載の発明は、基準点の報知が必ずしも目押しの補助とならない場合もあり、遊技を興味あふれるものとすることが可能なスロットマシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。
【図4】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。
【図5】 本発明の実施の形態であって、基準点変更の概略図である。
【図6】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、ステップ数カウントの概略を示すフローである。
【図7】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。
【図8】 本発明の他の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。
【符号の説明】
10 スロットマシン 11 筺体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
42 リールテープ 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 65 ホッパーユニット
66 表示装置 70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段 91 特定導入遊技制御手段
101 特定遊技制御手段 110 入賞抽選手段
111 乱数発生手段 112 乱数抽出手段
113 入賞判定テーブル 114 判定手段
120 回転停止制御手段
130 基準点変更手段 140 基準点報知手段

Claims (9)

  1. 周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、この回転リールを回転させるためのステッピングモータを有するリールユニットと、
    前記リールユニットの駆動を開始させるためのスタートスイッチと、
    前記リールユニットの駆動を停止させるためのストップスイッチと、
    前記リールユニット、前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、乱数発生手段から抽出した乱数を各入賞項目の入賞領域を有する入賞判定テーブルと照合し、乱数がいずれかの入賞領域に合致したときに入賞を決定する入賞の抽選を行う入賞抽選手段と、
    入賞しているときには入賞に対応する図柄が有効入賞ライン上に揃うように引き込みを行い、入賞していないときには入賞に対応する図柄が有効入賞ライン上に揃わないように蹴飛ばしを行い、前記回転リールの停止を制御するための回転停止制御手段と
    複数の前記回転リールが停止した状態で、入賞の抽選で入賞した図柄が有効入賞ライン上に揃ったことを条件に入賞が確定したと判定する入賞判定手段とを有し、
    入賞の確定によりメダルが払い出されるようにしたスロットマシンであって、
    前記回転停止制御手段は、
    所定の基準点認識時に、それ以前にカウントしたステップ数をクリアーして、初期値「0」の状態からその後の前記ステッピングモータの回転ステップ数を測定し、前記回転リールに対応するステップ位置を認識するステップ位置測定手段を備えるとともに、
    前記ステッピングモータの回転ステップ数を全領域として前記回転リールに表示されたそれぞれの図柄に対応する一のステップ位置から他のステップ位置までの範囲(以下ステップ単位という)を規定したテーブルであって、前記回転リールを停止させるために引き込み又は蹴飛ばしを行う基準のステップ単位を特定するためのステップ単位テーブルを備え、
    前記ステップ位置測定手段が認識したストップスイッチ操作時のステップ位置から、前記ステップ単位テーブル上の対応するステップ単位を特定し、当該ステップ単位に対応する図柄について引き込み又は蹴飛ばしを設定して前記回転リールを停止させるスロットマシンにおいて、
    前記ステップ位置測定手段は、前記基準点認識時に、それ以前のステップ数をクリアーすると共に、初期値の「0」にステップ数n(nは変動可能な整数)を与え、その後はこのステップ数nから回転ステップ数を測定可能に形成されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記n値は、入賞の抽選結果に基づいて決定されるものであることとした請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記n値は、入賞の確定に基づいて決定されるものであることとした請求項1記載のスロットマシン。
  4. 前記n値は、投入メダルと払い出しメダルとの差枚数に基づいて決定されるものであることとした請求項1記載のスロットマシン。
  5. 前記n値は、特定の遊技開始により変更されるものとした請求項1乃至4のうちの1に記載のスロットマシン。
  6. 前記n値は、特定の遊技終了により変更されるものとした請求項1乃至5のうちの1に記載のスロットマシン。
  7. 前記n値は、遊技中に行われる抽選により決定されるものであることとした請求項1乃至6のうちの1に記載のスロットマシン。
  8. 前記基準点を、遊技者に報知可能に形成したことを特徴とする請求項1乃至7のうちの1に記載のスロットマシン。
  9. 前記基準点を、所定の確率で、遊技者に報知可能に形成したことを特徴とする請求項1乃至8のうちの1に記載のスロットマシン。
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