JP4135619B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、鍋の鍋フランジ部の上面と当接し鍋と内蓋をシールする鍋パッキンを有する炊飯器に関するものである。
従来、炊飯器は図6に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
図6に示すように、炊飯器本体26は、上面が開口する略円筒状に形成しており、この炊飯器本体26の内部に鍋収納部である保護枠27を配設しており、この保護枠27内には内周面に描かれた水位線を有する鍋28を着脱自在に配設している。保護枠27の外側には鍋28を加熱する鍋加熱手段29を配設しており、鍋28の側面外側に鍋側面加熱手
段30を配設している。
炊飯器本体27の上部には蓋体31を開閉自在に取り付けている。蓋体31は、上枠32の後部に一体に形成したヒンジ部33にピン34を介して回動自在に支持され、ヒンジばね35により付勢されている。蓋体31の他端には、蓋体31の開放を抑止する上枠32の前方に回動自在に軸支されたフックボタン36を配設し、フックボタン36が蓋体31へ嵌合しているときには、蓋体31は開放することなくフックボタン36に保持され、閉塞状態となっている。
蓋体31の下部には、炊飯および保温中に発生する蒸気を排出する内蓋蒸気口37を略中央部に有する内蓋38を配設し、さらに、その上部には内蓋38を加熱する内蓋加熱手段39と鍋28内の炊飯および保温中に発生する蒸気を排出する製品外部と連通している筒形状の蒸気排出通路40を配設している。蒸気排出通路40と内蓋38の間には、蒸気口パッキン41を配設し、蒸気が蓋体31の内部に流入するのを防止している。
また、内蓋38の外周部には、鍋32の鍋フランジ部42の上面と当接する鍋パッキン43を内蓋支え44と内蓋38の間に挟み込む形で配設しており、炊飯および保温中に発生する蒸気が内蓋蒸気口39以外から外部に流出するのを防止している(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−300960号公報
しかしながら、このような従来の炊飯器では、鍋パッキン43を内蓋38と鍋フランジ部42の間に挟み込むことで内蓋38と鍋28の間をシールする構成としているため、鍋パッキン43の材質は弾性の大きいシリコンゴムやエラストマーで形成しているが、その熱伝導性は一般的に優れていない。
一方、鍋パッキン43を挟み込む内蓋38と鍋28は、それぞれの加熱手段により、多くの熱を鍋28内のご飯に伝達する必要があるため、熱伝導性が大きい金属材料で形成している。そのため、従来炊飯器の構成では、内蓋38、鍋パッキン43、鍋フランジ部42の間にそれぞれの熱伝導率の差が原因で温度差が生じてしまい、炊飯時および保温時において、鍋28内の水分が鍋28内で最も温度が低い鍋パッキン43近傍に結露してしまうという問題があった。
この結露した露が、炊飯終了時もしくは保温時に蓋体31を開放した際に、鍋パッキン43内部に一旦溜められた後に上枠32に滴下してしまい、炊飯器の品位の低下をもたらしていた。また、それらの結露した露は、特に保温時において、鍋パッキン43近傍から、鍋28の側面部を伝って鍋28内のご飯に滴下してしまい、鍋28の側面部下方のご飯に局所的な白化をもたらし、保温性能の低下も引き起こしていた。
また、このような露の滴下が原因となる問題を回避するために、内蓋加熱手段39に多くの電流を供給し、内蓋38を加熱し、露を蒸発させようとすると、今度は逆に、ご飯上面の乾燥による保温性能の低下や消費電力過多という問題を発生していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、内蓋と鍋パッキンと鍋フランジ部の当接部近傍の結露量を減少させて、使用時に鍋パッキン内に溜まった露が滴下するのを防止し、炊飯器の品位を向上するとともに、優れた保温性能を実現することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、炊飯器本体内に鍋を着脱自在に収納し、炊飯器本体の上面開口部を蓋体により開閉自在に覆い、蓋体の下面を形成する内蓋の外周部に設けた鍋パッキンを鍋の鍋フランジ部の上面と当接させ、鍋と内蓋をシールするよう構成し、鍋パッキンを内蓋とで挟み込む内蓋支えを備え、内蓋と鍋パッキンと鍋フランジ部の当接部上方に、内蓋を加熱する内蓋加熱手段を配設し、内蓋は、蓋体閉時に全周で鍋フランジ部と当接する全周当接部を有し、全周当接部と鍋フランジ部との全周当接と、鍋パッキンと鍋フランジ部の全周当接による2重シール構成とするとともに、蓋体開時において、鍋パッキンの鍋フランジ部への当接面と内蓋支え下面との距離が、内蓋の前記鍋フランジ部への当接面と内蓋支え下面との距離より長いことを特徴とするものである。
これにより、内蓋と鍋パッキンと鍋フランジ部の当接部近傍の結露量を減少させることができ、使用時に鍋パッキン内に溜まった露が滴下するのを防止でき、炊飯器の品位が低下するのを抑制することができる。また、保温時においても、結露した露が鍋側面部を伝って鍋内のご飯に滴下するのを回避でき、優れた保温性能を実現することができる。さらに、内蓋と鍋フランジとの全周当接と、鍋パッキンと内蓋との全周当接が2重シール構成となり、炊飯時の蒸気漏れを防ぐことができ、安全性と安定した性能を実現することができる。
本発明の炊飯器は、使用時に鍋パッキン内に溜まった露が滴下するのを防止でき、炊飯器の品位が低下するのを抑制することができるとともに、保温時に、結露した露が鍋側面部を伝って鍋内のご飯に滴下するのを回避でき、優れた保温性能を実現することができる。
第1の発明は、炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記蓋体の下面を形成する内蓋と、前記内蓋の外周部に設け前記鍋の鍋フランジ部の上面と当接し前記鍋と前記内蓋をシールする鍋パッキンと、前記鍋パッキンを前記内蓋とで挟み込む内蓋支えとを備え、前記内蓋と前記鍋パッキンと前記鍋フランジ部の当接部上方に、前記内蓋を加熱する内蓋加熱手段を配設し、前記内蓋は、前記蓋体閉時に全周で前記鍋フランジ部と当接する全周当接部を有し、前記全周当接部と前記鍋フランジ部との全周当接と、前記鍋パッキンと前記鍋フランジ部の全周当接による2重シール構成とするとともに、前記蓋体開時において、前記鍋パッキンの前記鍋フランジ部への当接面と前記内蓋支え下面との距離が、前記内蓋の前記鍋フランジ部への当接面と前記内蓋支え下面との距離より長いことを特徴とするものであり、内蓋と鍋パッキンと鍋フランジ部の当接部近傍の温度分布を良好にでき、内蓋と鍋パッキンと鍋フランジ部の当接部近傍の露の結露を減少することができる。このことにより、使用時に鍋パッキン内に溜まった露が滴下するのを防止できるため、炊飯器の品位が低下するのを抑制できる。また、保温時においても、結露した露が鍋側面部を伝って鍋内のご飯に滴下するのを回避できるとともに、過度に内蓋加熱手段に電流を供給することなく、内蓋と鍋パッキンと鍋フランジ部の当接部近傍の温度分布を良好にでき、優れた保温性能と省エネルギー効果を実現することができる。
さらに、過度に内蓋加熱手段に電流を供給することなく、鍋フランジ部と内蓋の間の温度差を軽減でき、保温性能を向上できるとともに、保温時の省エネルギー効果をより増大することができる。また、内蓋と鍋フランジとの全周当接と、鍋パッキンと内蓋との全周当接が2重シール構成となり、炊飯時の蒸気漏れを防ぐことができ、安全性と安定した性能を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の
形態によって本発明が限定されるものでない。
(実施の形態1)
図1に示すように、炊飯器本体1は、上面が開口する略円筒状に形成しており、この炊飯器本体1の内部に鍋収納部である保護枠2を配設し、この保護枠2内には内周面に描かれた水位線を有する鍋3を着脱自在に収納している。保護枠2の外側には鍋3を加熱する鍋加熱手段4を配設し、鍋3の側面外側には鍋側面加熱手段5を配設している。
炊飯器本体1の上部には蓋体6を開閉自在に取り付けている。蓋体6は、上枠7の後部に一体に形成したヒンジ部8にピン9を介して回動自在に支持し、ヒンジばね10により付勢されている。蓋体6の他端には、蓋体6の開放を抑止する上枠7の前方に回動自在に軸支したフックボタン11を配設し、フックボタン11が蓋体6へ嵌合しているときには、蓋体6は開放することなくフックボタン11に保持され、閉塞状態となっている。
蓋体6の下部には、炊飯および保温中に鍋3内に発生する蒸気を排出する内蓋蒸気口12を有する内蓋13を配設し、その上部には製品外部と連通している筒形状の蒸気排出通路14を配設し、蒸気排出通路14の上部には蓋体蒸気口15を配設している。蒸気排出通路14と内蓋13の間には、蒸気口パッキン16を配設し、蒸気が蓋体6の内部に流入するのを防止している。
また、内蓋13の外周部には、鍋3の鍋フランジ部17の上面と当接する鍋パッキン18を内蓋支え19と内蓋13の間に挟み込む形で配設しており、炊飯および保温中に発生する蒸気が内蓋蒸気口12以外から外部に流出するのを防止している。また、図2に示すように、内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20の上方に、内蓋13を加熱する内蓋加熱手段21を配設している。
上記構成において動作、作用を説明する。炊飯時には、鍋加熱手段4に電流を供給して鍋3を加熱し、鍋3内の米を炊飯し、炊飯終了前になると、鍋側面加熱手段5、内蓋加熱手段21にも電流を供給し、鍋3の上部および内蓋13への露付着を防いでいる。また、保温時には、鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段5、内蓋加熱手段21に電流の供給量とタイミングを調整しながら、ご飯温度を安定させ、さらに、鍋3の上部および内蓋13への露付着を防いでいる。
内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20の上方に内蓋加熱手段21を備えることにより、内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20近傍を局所的に加熱でき、内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20近傍の温度分布を良好にすることができる。その結果、炊飯時または保温時に、鍋3内に含まれる水分が内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20近傍に集中的に結露するのを低減することができる。
このことにより、炊飯直後や保温時に、内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20近傍に発生する露を低減することができ、露が要因で発生する、例えば、蓋体6の開時に、鍋パッキン18に溜まった露が上枠7へ滴下したり、また、炊飯時に、露の滴下により局所的にご飯がふやけたり、保温時に、鍋3の側面部を伝って滴下した露により鍋3側面部下方のご飯が局所的に白化する等の問題を解決でき、炊飯器の品位の低下および炊飯性能、保温性能の低下を抑制することができる。
また、従来は、内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20近傍に発生する露を減少させるために、内蓋加熱手段21に多くの電流を通電し、内蓋13を加熱し露を蒸発させていたが、本実施の形態では、内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部1
7の当接部20近傍を内蓋加熱手段21により、効率よく局所的に加熱でき、容易に内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20近傍の温度分布を良好にできるため、内蓋加熱手段21に過度に多くの電流を通電する必要はない。そのため、特に保温時においては、従来よりも消費電力量を低減することができ、省エネルギーの効果を得ることができる。
さらに、適度な内蓋加熱手段21からの内蓋13の加熱が実現できるため、ご飯表面の乾燥や黄変を軽減できるとともに、しっとりしたご飯表面を維持でき、保温性能の向上も実現できる。
なお、この効果は、炊飯、または保温の工程において、実験により内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20に露が付着するタイミングを抽出し、その結果に基づき、そのタイミングのみに内蓋加熱手段21に通電するようなプログラムの構築をすることにより増大することができる。
以上のように、本実施の形態においては、内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20上方に、内蓋13を加熱する内蓋加熱手段21を配設したので、内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20近傍の温度分布を良好にでき、内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20近傍の露の結露を減少することができる。このことにより、使用時に上枠7に鍋パッキン18内に溜まった露が滴下するのを防止できるため、炊飯器の品位が低下するのを抑制できる。また、保温時においても、結露した露が鍋3の側面部を伝って鍋3内のご飯に滴下してしまうことを回避できるとともに、過度に内蓋加熱手段21に電流を供給することなく、内蓋13と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の当接部20近傍の温度分布を良好にでき、優れた保温性能と省エネルギー効果を実現することができる。
(実施の形態2)
図3に示すように、内蓋13aは、蓋体の下部に配設し、蓋体の閉時に鍋フランジ部17と全周で当接する全周当接部22を備えている。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において動作、作用を説明する。炊飯時には、鍋加熱手段4に電流を供給して鍋3を加熱して鍋3内の米を炊飯し、炊飯終了前になると、鍋側面加熱手段5、内蓋加熱手段21にも電流を供給し、鍋3の上部および内蓋13aへの露付着を防いでいる。また、保温時には鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段5、内蓋加熱手段21に電流の供給量とタイミングを調整しながら、ご飯温度を安定させ、さらに鍋3の上部および内蓋13aへの露付着を防いでいる。
内蓋13aと鍋フランジ部17が鍋パッキン18を挟み込まずに直接全周で当接し、かつ内蓋13a、鍋3がそれぞれ熱伝導性の優れた金属材料で形成されていることから、内蓋13aと鍋フランジ部17の間の温度差は少なくなり、内蓋13aと鍋フランジ部17の全周当接部22近傍の温度分布は良好となる。なお、この効果は、内蓋13aと鍋3を同じ金属材料を用いて成型し、熱伝導性を統一するとより増大することができる。
内蓋13aは、蓋体6の閉時に鍋フランジ部17と全周で当接する全周当接部22を備えているので、内蓋13aと鍋フランジ部17の全周当接部22近傍を極めて良好にすることができる。その結果、炊飯時または保温時に、鍋3内に含まれる水分が内蓋13aと鍋フランジ部17の全周当接部22近傍に集中的に結露するのを低減することができる。このことにより、上記実施の形態1で得られる効果をさらに増大することができる。
また、内蓋13aと鍋フランジ部17の全周当接部22の外側で鍋パッキン18を内蓋支え19により押え込むことで、鍋パッキン18と鍋フランジ部17をシールしているため、内蓋13aと鍋フランジ部17の全周当接と鍋パッキン18と鍋フランジ部17の全周当接による2重シール構成となっている。なお、その際、蓋体6開時の鍋パッキン18の鍋フランジ部17への当接面23と内蓋支え19下面との距離が、内蓋13aの鍋フランジ部17への当接面23と内蓋支え19下面との距離より長くないと、鍋パッキン18が鍋フランジ部17に押し付けられずに鍋フランジ部17と鍋パッキン18によるシール構成は得られない。
このように上記構成をとることで、炊飯時の蒸気漏れを防ぐことができ、炊飯器の正常な使用ができるため、炊飯器の安全性と安定した性能を実現することができる。
以上のように、本実施の形態においては、蓋体6の閉時には、内蓋13aは全周で鍋フランジ部17と当接する全周当接部22を備えたので、鍋フランジ部17と内蓋13aの間の温度差を軽減でき、保温性能を向上できるとともに、保温時の省エネルギー効果をより増大することができる。また、内蓋13aと鍋フランジ17の全周当接と鍋パッキン18と内蓋13aの全周当接が2重シール構成となり、炊飯時の蒸気漏れを防ぐことができ、炊飯器の安全性と安定した性能を実現することができる。
参考の実施の形態
図4に示すように、鍋パッキン18aは、内蓋13の下面と当接し、鍋3と内蓋13をシールするもので、鍋3の鍋フランジ部17に着脱自在に設け、内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の上方に、内蓋13を加熱する内蓋加熱手段21を配設している。他の構成は実施の形態1と同じである。
上記構成において動作、作用を説明する。炊飯時には、鍋加熱手段4に電流を供給して鍋3を加熱し、鍋3内の米を炊飯し、炊飯終了前になると、鍋側面加熱手段5、内蓋加熱手段21にも電流を供給し、鍋3上部および内蓋13への露付着を防いでいる。また、保温時には鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段5、内蓋加熱手段21に電流の供給量とタイミングを調整しながら、ご飯温度を安定させ、更に鍋3上部および内蓋13への露付着を防いでいる。
内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20の上方に内蓋加熱手段21を備えることにより、内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20近傍を局所的に加熱でき、内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20近傍の温度分布を良好にすることができる。その結果、炊飯時または保温時に鍋3内に含まれる水分が内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20近傍に集中的に結露するのを低減することができる。
このことにより、炊飯直後や保温時に、内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20近傍に発生する露を低減することができ、露が要因で発生する、例えば、蓋体6の開時に、鍋パッキン18aに溜まった露が上枠7へ滴下したり、また、炊飯時に、露の滴下により局所的にご飯がふやけたり、保温時に、鍋3の側面部を伝って滴下した露により鍋3側面部下方のご飯が局所的に白化する等の問題を解決でき、炊飯器の品位の低下および炊飯性能、保温性能の低下を抑制することができる。
また、従来は、内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20近傍に発生する露を低減するために、内蓋加熱手段21に多くの電流を通電し、内蓋13を加熱し露を蒸発させていたが、本実施の形態では、内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20近傍を内蓋加熱手段21により、効率よく局所的に加熱でき、容易に内
蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20近傍の温度分布を良好にできるため、内蓋加熱手段21に過度に多くの電流を通電する必要はない。そのため、特に保温時においては、従来よりも消費電力量を減少することができ、省エネルギーの効果を得ることができる。
さらに、適度な内蓋加熱手段21からの内蓋13の加熱が実現できるため、ご飯表面の乾燥や黄変を軽減できるとともに、しっとりしたご飯表面を維持でき、保温性能の向上も実現できる。
なお、この効果は、炊飯、または保温の工程において、実験により内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20に露が付着するタイミングを抽出し、その結果に基づき、そのタイミングのみに内蓋加熱手段21に通電するようなプログラムの構築をすることにより増大することができる。
以上のように、本実施の形態においては、内蓋13の下面と当接し鍋3と内蓋13をシールする鍋パッキン18aを鍋3の鍋フランジ17に設け、内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の上方に、内蓋13を加熱する内蓋加熱手段21を配設したので、内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20近傍の温度分布を良好にでき、内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20近傍の露の結露を減少させることができる。このことにより、使用時に上枠に鍋パッキン18aに溜まった露が滴下するのを防止できるため、炊飯器の品位が低下するのを抑制できる。また、過度に内蓋加熱手段21に電流を供給することなく、内蓋13と鍋パッキン18aと鍋フランジ部17の当接部20近傍の温度分布を良好にでき、優れた保温性能と省エネルギー効果を実現することができる。
参考の実施の形態
図5に示すように、内蓋13aは、蓋体の下部に配設し、蓋体の閉時に鍋フランジ部17と全周で当接する全周当接部22を備えている。他の構成は上記実施の形態3と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において動作、作用を説明する。炊飯時には、鍋加熱手段4に電流を供給して鍋3を加熱し、鍋内の米を炊飯し、炊飯終了前になると、鍋側面加熱手段5、内蓋加熱手段21にも電流を供給し、鍋3上部および内蓋13aへの露付着を防いでいる。また、保温時には鍋加熱手段4、鍋側面加熱手段5、内蓋加熱手段21に電流の供給量とタイミングを調整しながら、ご飯温度を安定させ、更に鍋3上部および内蓋13aへの露付着を防いでいる。
内蓋13aと鍋フランジ部17が鍋パッキン18aを挟み込まずに直接全周で当接し、かつ内蓋13a、鍋3がそれぞれ熱伝導性の優れた金属材料で形成されていることから、内蓋13aと鍋フランジ部17の間の温度差は少なくなり、内蓋13aと鍋フランジ部17の全周当接部22近傍の温度分布は良好となる。なお、この効果は、内蓋13aと鍋3を同じ金属材料を用いて成型し、熱伝導性を統一するとより増大することができる。
内蓋13aは、蓋体の閉時に鍋フランジ部17と全周で当接する全周当接部22を備えているので、内蓋13aと鍋フランジ部17の全周当接部22近傍を極めて良好にすることができる。その結果、炊飯時または保温時に鍋3内に含まれる水分が内蓋13aと鍋フランジ部17の全周当接部22近傍に集中的に結露するのを低減することができる。このことにより、上記実施の形態1で得られる効果をさらに増大することができる。
また、内蓋13aと鍋フランジ部17の全周当接部22の外側で鍋パッキン18aと内
蓋13aが当接し、内蓋13aと鍋パッキン18aをシールしているため、内蓋13aと鍋フランジ部17の全周当接と鍋パッキン18aと内蓋13aの全周当接による2重シール構成となっている。なお、その際、蓋体6開時の鍋パッキン18aの内蓋当接面24と鍋フランジ部17との距離が、内蓋13aの鍋パッキン当接面25と鍋フランジ部17の当接面との距離より長くないと、鍋パッキン18aが内蓋13aに押し付けられずに内蓋13aと鍋パッキン18aによるシール構成は得られない。
このように上記構成をとることで、炊飯時の蒸気漏れを防ぐことができ、炊飯器の正常な使用ができるため、炊飯器の安全性と安定した性能を実現することができる。
以上のように、本実施の形態においては、内蓋13aは、蓋体閉時に、全周で鍋フランジ部17と当接する全周当接部22を備えたので、鍋フランジ部17と内蓋13aの間の温度差を軽減でき、保温性能の向上、保温時の省エネルギー効果をより増大することができる。また、内蓋13aと鍋フランジ17と全周当接と鍋パッキン18aと内蓋13aと全周当接が2重シール構成となり、炊飯時の蒸気漏れを防ぐことができ、炊飯器の安全性と安定した性能を実現することができる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、使用時に鍋パッキン内に溜まった露が滴下するのを防止でき、炊飯器の品位が低下するのを抑制することができるとともに、保温時に、結露した露が鍋側面部を伝って鍋内のご飯に滴下するのを回避でき、優れた保温性能を実現することができるので、鍋の鍋フランジ部の上面と当接し鍋と内蓋をシールする鍋パッキンを有する炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1における炊飯器の断面図 同炊飯器の要部拡大断面図 本発明の実施の形態2における炊飯器の要部拡大断面図 本発明の参考の実施の形態における炊飯器の要部拡大断面図 本発明の参考の実施の形態における炊飯器の要部拡大断面図 従来の炊飯器の断面図
符号の説明
1 炊飯器本体
3 鍋
6 蓋体
13 内蓋
17 鍋フランジ部
18 鍋パッキン
20 当接部
21 内蓋加熱手段

Claims (1)

  1. 炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記蓋体の下面を形成する内蓋と、前記内蓋の外周部に設け前記鍋の鍋フランジ部の上面と当接し前記鍋と前記内蓋をシールする鍋パッキンと、前記鍋パッキンを前記内蓋とで挟み込む内蓋支えとを備え、前記内蓋と前記鍋パッキンと前記鍋フランジ部の当接部上方に、前記内蓋を加熱する内蓋加熱手段を配設し、前記内蓋は、前記蓋体閉時に全周で前記鍋フランジ部と当接する全周当接部を有し、前記全周当接部と前記鍋フランジ部との全周当接と、前記鍋パッキンと前記鍋フランジ部の全周当接による2重シール構成とするとともに、前記蓋体開時において、前記鍋パッキンの前記鍋フランジ部への当接面と前記内蓋支え下面との距離が、前記内蓋の前記鍋フランジ部への当接面と前記内蓋支え下面との距離より長いことを特徴とする炊飯器。
JP2003368658A 2003-10-29 2003-10-29 炊飯器 Expired - Fee Related JP4135619B2 (ja)

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