JP2004223136A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気を供給しながら炊飯すると共に、供給した蒸気を加熱板で加熱することで、炊飯性能を向上させた炊飯器の提供を行うこと。
【解決手段】鍋34と、蒸気を発生させるためのボイラー42と鍋34上方を覆う加熱板38で構成し、ボイラー42から発生した蒸気は蒸気経路45を通じて鍋34内に供給し、供給する蒸気は加熱板38で加熱し、加熱した蒸気をご飯に接触させた炊飯器。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯性能を向上させるために、水の沸点以上の蒸気を利用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋内の米と水を加熱するために鍋底部に配置した鍋加熱手段が主であり、蓋内の加熱手段は鍋内の米、水の上方の空間を介するため、結果的に、補助的な加熱となる。よって、鍋内上層の米は加熱量が不足し、鍋内の米、水を均一な加熱をすることができなかった。
【0003】
さらに、本来炊飯においては、水がほぼ無くなり米の流動性がなくなる、炊飯の最終工程である、蒸らし工程で、それまでの加熱を継続し、米澱粉の糊化を完成させることが、美味なる飯を炊くために必須であるが、この工程で、加熱を継続すると鍋底付近の米飯が焦げてしまうため加熱を弱めることが多かった。
【0004】
加熱を弱めることに伴う糊化不足を防止し、炊飯性能を向上させるための手段としては、蓋体に高熱源である誘導加熱コイルを設けて鍋開口部の上方から米を加熱するようなものがあった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
図に、特許文献1の構成を示す。図において、1は本体ケースで下面には支持脚2を有する底板3が固着されている。4は耐熱性を有するプラスチックスによって構成された保護枠で、上部周縁部に設けられたつば部5が本体ケース1の上面に固着されている。6は保護枠4の下底部に装着された底面加熱用誘導コイル、7は保護枠4の下方側部に設置された側面加熱用誘導コイルで、保護枠4に収容された磁性金属層をもった鍋8を前記底面加熱用誘導コイル6とによって加熱し、鍋8内の米と水との内容物を加熱調理するものである。9は保護枠4の底面の中心に設けられた貫通孔に装着された温度センサ、10はつまみ11を有する蓋体で、保護枠4の上端部のつば部5上に着脱自在に載置されており、耐熱性を有するプラスチックスによって構成された内カバー12を断熱材13を介して固着している。14は内カバー12にピン20によって着脱自在に装着された内蓋で、その周縁部は鍋8のつば部に載置し、鍋8を覆蓋するものである。15は保護枠4のつば部5の内面に設置された本体側上部誘導コイルで本体ケース1内の電源部(図示しない)に接続されている。
【0006】
16は本体側上部誘導コイル15によって励磁される蓋体側誘導コイルで蓋体10内の本体側誘導コイル15に対向する部分に装着されており、この蓋体側誘導コイル16に励起された電流が誘導コイル19に流れ、誘導コイル19の磁束により磁性金属板で形成された加熱板17が誘導加熱され、鍋8内の上部よりの炊飯加熱または保温加熱ができるものである。
【0007】
特許文献2についてもその基本構成は特許文献1と同様であるのでここでは詳細は省略する。
【0008】
【特許文献1】
特許第2988050号公報
【特許文献2】
特開平6−62956号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の構成の炊飯器では、鍋内上層の米が直接、誘導加熱コイルの熱放射により加熱されることになるため、蒸らし工程においては、飯の水分が蒸発して乾燥するという現象が生じている。従って、鍋内の米飯全体が十分な炊飯性能を確保できる温度まで鍋上方から誘導加熱コイルで加熱すると、鍋上層では乾燥して逆に食味が落ちてしまうため、結局、十分な加熱が行えず、鍋内全体にわたっては食味は完全なものではなかった。
【0010】
さらに、炊飯量が多いほど、加熱量を多くしなければならないにも拘わらず、炊飯量が多くなるほど、上層の米は誘導加熱コイルに接近するので乾燥しやすくなるため、加熱を弱めなければならないという矛盾を生じていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、蒸気を発生させるための蒸気発生手段と、鍋上部を覆う外蓋と、外蓋内に設けられた蓋加熱手段と、外蓋下面に設けられ前記鍋開口部に対向すると共に蓋加熱手段により加熱される加熱板と、蒸気発生手段から発生した蒸気を鍋に供給する蒸気投入孔と、一端が蒸気発生手段に他端が蒸気投入孔に連通接続された蒸気経路とを備え、蒸気発生手段で発生した蒸気は加熱板により加熱される炊飯器である。
【0012】
よって、大気圧下の水の沸点(100℃)以上の過熱蒸気を鍋開口部上方から米に供給することにより、第1に、蒸気が供給されるがゆえに飯の乾燥を伴わない、しかも、第2に100℃以下の蒸気供給では米粒表面に水が付着するに留まるが、100℃以上の蒸気であるので、米の糊化を進行させるのに必要なエネルギーをもち、糊化を促進し、炊飯性能を向上させることができるものである。さらに、炊飯量に拘わらず、最適な加熱量を設定できるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、着脱自在な鍋と、蒸気を発生させるための蒸気発生手段と、前記鍋上部を覆う外蓋と、前記外蓋内に設けられた蓋加熱手段と、前記外蓋下面に設けられ前記鍋開口部に対向すると共に前記蓋加熱手段により加熱される加熱板と、前記蒸気発生手段から発生した蒸気を前記鍋に供給する蒸気投入孔と、一端が前記蒸気発生手段に他端が前記蒸気投入孔に連通接続された蒸気経路とを備え、前記蒸気発生手段で発生した蒸気は前記加熱板により加熱されることで、100℃以上の蒸気をご飯に供給することができ、炊飯性能が向上し、更に加熱板で蒸気を加熱することで蒸気のみを加熱するだけでなく、鍋内の雰囲気温度も同時に加熱することが出来るため、効率よく熱を米全体に加えることができ、更に炊飯性能が向上するが可能になるのである。
【0014】
請求項2記載の発明は、特に請求項1に記載の発明において、蒸気投入孔は、蓋加熱手段近傍に設けたもので、蒸気の温度を効率よく上昇させることが可能となる。
【0015】
請求項3記載の発明は、特に請求項1および2のいずれか1項に記載の発明において、蒸気投入孔から鍋内に放出された蒸気は加熱板に沿って放出されるもので、蒸気が鍋内に放出した後の蒸気への熱交換の効率が向上するのである。
請求項4記載の発明は、特に請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、蒸気投入孔に開閉弁を設けたもので、炊飯中の蒸気やおねばが蒸気経路内に逆流してくることが無くなり、蒸気経路をいつも清潔な状態を保つことができるのである。
【0016】
請求項5記載の発明は、特に請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、加熱板の温度検知手段を設けたもので、加熱板の温度上昇により、蒸気の発生が停止したことを検知し、加熱板の空焼きを防止することができると共に、蒸気温度の制御が可能となり、炊飯量に応じた蒸気温度の供給が可能となる。
【0017】
請求項6記載の発明は、特に請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、蒸気経路を着脱自在としたことにより、蒸気経路内のお手入れが、可能になり、蒸気経路内を清潔に保つことができると共に、炊飯器使用者が経路内の状態を確認できるため、安心感を得ることができるのである。
【0018】
請求項7記載の発明は、特に請求項6に記載の発明において、蒸気経路検知手段を有したもので、蒸気経路の取付け忘れ防止が可能になり、製品の安全性が向上するのである。
【0019】
請求項8記載の発明は、特に請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、加熱板を着脱自在とし、少なくとも蒸気経路の一部を前記加熱板と一体としたもので、加熱板も着脱でき、更に蒸気経路も着脱でき製品の清潔性が向上すると共に、一度に加熱板と蒸気経路が着脱できるため、清潔性と共に更にお手入れ性の向上をも可能にできるのである。
【0020】
請求項9記載の発明は、特に請求項8に記載の発明において、加熱板検知手段を有したもので、加熱板の着脱検知ができると共に、同時に蒸気経路の着脱検知が可能になるのである。
【0021】
請求項10記載の発明は、特に請求項8に記載の発明において、加熱板の嵌合片に外蓋の開閉を行うためのフックボタン係合部を設けたもので、加熱板がないと蓋が閉まらないため、使用者は加熱板と蒸気経路の取付け忘れを確実に防止することができるのである。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(第1の実施例)
以下、本発明の第1の実施例を第1図により説明する。図において、31は上面が開口する略円筒形のボディである。このボディ31の開口部には上枠32が勘着している。前記ボディ31内部には上枠32とコイルベース33とで鍋34収納部を形成している。コイルベース33は有底円筒状に形成され、コイルベース33上端部は上枠32に固定されている。コイルベース33には鍋加熱手段である鍋34を誘導加熱するための底誘導コイル35が設置されており、鍋34を誘導加熱しているのである。
【0024】
また、鍋34底面には鍋34温度を検知する底センサー36がセンサーバネ(図示しない)により付勢されており、炊飯及び、保温時の鍋温度を検知し、鍋34内の調理物が最適な温度状態になるよう、制御されているのである。
【0025】
37は合成樹脂製の外蓋で、この外蓋37は上枠32の後部に一体形成されたヒンジ部材32aにピンを介して回動自在に支持されている。
【0026】
38は、鍋パッキン39付着脱式加熱板であり、外蓋37下面を構成する外蓋カバー40に取付けられている。また外蓋カバー40には加熱板38を誘導加熱するための蓋加熱手段である蓋誘導コイル41が設置されており、加熱板38は電磁調理器の加熱原理と同様に蓋誘導コイル41に通電される電流の大きさと、蓋誘導コイル41の巻数等により加熱板38の加熱量が決定されるが、炊飯器における加熱板の効果は、ご飯上部からオーブン効果を発揮させるために、可能な限り強い加熱パワーを必要とする。
【0027】
また、上枠32には蒸気発生手段としてのボイラー42が設置されており、このボイラー42の収納部は上枠32に取付けられているボイラーカバー43で形成されている。このボイラーカバー43にはボイラー42を誘導加熱するためのボイラー誘導コイル44が巻付けられており、ボイラー42を加熱し蒸気を発生する構成をとっているのである。このボイラー42上方には発生した蒸気を鍋34に供給するための蒸気経路45が設けられており、この蒸気経路45とボイラー42とのシールは、蒸気経路45に設置されているボイラーパッキン46により行われている。これらの構成により、ボイラー42で発生した蒸気は、蒸気経路45を通過し、加熱板38に設けられた蒸気投入孔47から鍋34内に供給されるのである。
【0028】
また、加熱板38と蒸気経路45は加熱板パッキン48によりシールされており、加熱板38と蒸気経路45のシールを行っているのである。
【0029】
前述したように、加熱板38からの加熱はオーブン効果を発揮させるために、強い加熱パワーにより、加熱する必要が有るが、炊飯の蒸らし工程においては、すでに鍋34内の水分はすでに無くなってきており、加熱板38による強い加熱は、ご飯を乾燥させる原因となってしまい、加熱には限界があった。ここで、むらし工程時に加熱板38の加熱と同時に蒸気を投入すると、ご飯の乾燥を防止しつつ、加熱板38により、最大限の加熱が可能になるのである。更に加熱板38による加熱は、ご飯を加熱するだけでなく、投入された蒸気をも加熱することで、蒸気は100℃以上に加熱された状態で、ご飯に接触するのである。このことで、投入された蒸気はご飯表面に付着するのみではなく、100℃以上の蒸気がご飯に接触することで、ご飯の糊化が促進されるのである。また加熱板38のみの加熱ではご飯表面を加熱するに過ぎないが、加熱された蒸気はご飯表面のみでなく、ご飯の隙間を通り、ご飯中層部にも影響を与えることができるのである。
【0030】
また、加熱板38の加熱は蓋誘導コイル41の電磁誘導加熱による自己発熱により、蒸気を加熱した構成を説明したが、加熱板38の加熱は電磁誘導加熱方式以外でも本構成の効果を得ることができる。
【0031】
また、蒸気発生手段であるボイラー42の加熱方式も本構成では、ボイラー誘導コイル44による電磁誘導加熱方式で説明しているが、別の加熱方式においても同じ効果を得ることはできる。
【0032】
また、本構成では蒸気投入孔47を加熱板に設けているが、加熱板38には蒸気を本体外に排出する蒸気排出孔49を設けているが、蒸気投入孔47と蒸気排出孔49を兼用した構成により、蒸気を鍋内に投入してもよい。
【0033】
また、加熱板38に蒸気投入孔47を設けて蒸気を投入しているが、蒸気投入孔47は加熱板38に設ける必要はなく、鍋34内に蒸気を供給することができる蒸気投入孔であれば、どこに設けてもよい。
【0034】
(第2の実施例)
以下、本発明の第2の実施例を第2、3図により説明する。炊飯器の基本構成としては、前述の構成と同様のため説明は省略する。図において、51は鍋、52は上枠、53はコイルカバー、54は底誘導コイル、55は鍋51上方を覆う外蓋であり、外蓋55下方には鍋51上面を覆う鍋パッキン56一体型の加熱板57が設けられている。この加熱板57は外蓋カバー58に設けられた蓋誘導コイル59で、電磁誘導加熱されており、加熱板57自身が自己発熱をするのである。
【0035】
60また、は蒸気発生手段であるボイラーで、ボイラー60収納部を形成しているボイラーカバー61が上枠52に設置されている。このボイラーカバー61にはボイラー誘導コイル62が巻きつけられており、ボイラー60もボイラー誘導コイル62により自己発熱し、蒸気を発生しているのである。このボイラー60は蒸気経路63により鍋51に繋がっておりボイラー60で発生した蒸気は加熱板57の蒸気投入孔63により鍋内に投入され、投入された蒸気は、加熱板57の加熱により、100℃以上に加熱され、ご飯に接触するのである。
【0036】
ここでの重要な点は加熱板57に設けられた蒸気投入孔63の位置と形状である。図2に示すように、蒸気投入孔63は蓋誘導コイル59近傍に設け、更に蒸気投入孔63はただ単に穴が空いているのではなく、投入孔部は蒸気がまっすぐご飯に向かって投入されることを避けるように、まず加熱板57の表面に沿って蒸気は投入されるような形状をしているのである。これらの構成にした理由は、まず蓋誘導コイル59近傍に蒸気投入孔63を設置することで、加熱板57の温度分布のなかでも加熱板57の高温部に蒸気を投入することができるために、蒸気の温度を効率よく上昇させることができるということ、更に、ご飯に向かって蒸気が投入されずに、加熱板57に沿って投入されるために、温度の低い蒸気がご飯に接触することを避けることができ、加えて加熱板57からの加熱を容易に受けることが可能となるため、更に効率よく、蒸気温度を上昇させることが、可能になるのである。
【0037】
また、加熱板57に設けた蒸気投入孔63の形状により、加熱板57に蒸気を沿って投入すると共に、ご飯の加熱が困難な鍋51の加熱の困難な部分に向けて集中的に蒸気を供給することも可能となり、ご飯の糊化を促進させるだけでなく、炊きむらを低減させることも可能となるのである。
【0038】
また、図3の様に、蒸気投入孔64に投入孔の開閉弁65を設けることで、炊飯中の蒸気やおねばを蒸気経路内に逆流を防ぐことが可能になり、蒸気経路内66を常に清潔に保つことができ、製品の蒸気経路内のお手入れを省くことも可能となるのである。
【0039】
また、開閉弁65の形状によっては、前述したように、蒸気の向きも操作可能となり、蒸気の効率的温度上昇を可能とし、ご飯の炊きむら低減をも可能とする事ができるのである。
【0040】
また、この開閉弁65の構成を鍋67内の蒸気と蒸気経路内の蒸気の大小で開閉することができる構成にすると、構成自身は簡素な構成で実施することができる。例えば、鍋67内の蒸気圧が大きく蒸気経路66内の圧力が小さい場合には閉じてしまうような、逆支弁を採用すると、この逆支弁のみで、蒸気投入孔の開閉が可能となるのである。
【0041】
また、開閉弁65を開閉自在な構成とすること、保温時において、蒸気経路66内はある程度冷やされるため、水分が結露する。この結露した水分が保温中のご飯表面に滴下した場合、滴下した部分は水っぽいご飯になってしまう。このため保温中には開閉弁65を閉じることで、保温時のご飯への水分滴下を防ぐことができ、保温性能の向上を行うこともできるのである。
【0042】
(第3の実施例)
以下、本発明の第3の実施例を第4図により説明する。炊飯器の基本構成としては、前述の構成と同様のため説明は省略する。図において、71は鍋、72は上枠、73はコイルカバー、74は底誘導コイル、75は鍋71上方を覆う外蓋であり、外蓋75下方には鍋71上面を覆う鍋パッキン76一体型の加熱板77が設けられている。この加熱板77は外蓋カバー78に設けられた蓋誘導コイル79で、電磁誘導加熱されており、加熱板77自身が自己発熱をするのである。
【0043】
また、は蒸気発生手段であるボイラー80で、ボイラー80収納部を形成しているボイラーカバー81が上枠に設置されている。このボイラーカバー81にはボイラー誘導コイル82が巻きつけられており、ボイラー80もボイラー誘導コイル82により自己発熱し、蒸気を発生しているのである。このボイラー80は蒸気経路83により鍋に繋がっておりボイラー80で発生した蒸気は加熱板77の蒸気投入孔84により鍋71内に投入され、投入された蒸気は、加熱板77の加熱により、100℃以上に加熱され、ご飯に接触するのである。
【0044】
ここで、蒸気加熱を行う加熱板77の温度検知手段として蓋センサー85を加熱板に接触するように設置する。この蓋センサー85により、加熱板77の温度制御が可能になると、加熱板77の温度制御により、ボイラー80から投入された蒸気の温度も制御ができるようになるのである。
【0045】
投入された蒸気温度を制御するこができると言うことは、炊飯量に応じて蒸気の温度を変えることができるということである。蒸気の温度は加熱板77で加熱されているため、加熱板77から距離が離れるほど、温度は低い状態になるが、鍋内の炊飯量は炊飯量が多い場合は、ご飯表面は加熱板77に接近し、炊飯量が少ない場合は加熱板77から離れてしまう。このため、加熱板77の温度制御を行い、投入された蒸気の温度制御を実施することで、炊飯量が少ない場合は加熱板77温度を高くし、逆に炊飯量が多い場合は温度を抑えることで、ご飯表面に接触する蒸気温度を炊飯量によらず常に一定に保つことができるため、炊飯量によらずに一定の炊飯性能が確保できるのである。
【0046】
また、使用者のご飯の好みに応じて蒸気温度を変化させることで、ご飯の味、触感に変化をもたらすことが可能になり、使用者の多くの要求に答えることができる炊飯器が可能になるのである。
【0047】
また、加熱板77の温度検知手段を本構成は加熱板に蓋センサー85を接触する構成を取っていたが、加熱板77の温度検知が可能であれば、接触する必要はない。
【0048】
また、本構成は加熱板77の温度検知を行っているが、蒸気自身の温度検知手段を設け、蒸気自身の温度制御を可能とした構成においても、同じ効果を得ることができる。
【0049】
(第4の実施例)
以下、本発明の第4の実施例を第5図により説明する。炊飯器の基本構成としては、前述の構成と同様のため説明は省略する。図において、91は鍋、92は上枠、93はコイルカバー、94は底誘導コイル、95は鍋上方を覆う外蓋であり、外蓋95下方には鍋91上面を覆う鍋パッキン一96体型の加熱板97が設けられている。この加熱板97は外蓋カバー98に設けられた蓋誘導コイル99で、電磁誘導加熱されており、加熱板97自身が自己発熱をするのである。
【0050】
また、100は蒸気発生手段であるボイラー、101はボイラーカバー、102はボイラー誘導コイルで、100ボイラーもボイラー誘導コイル102により自己発熱し、蒸気を発生しているのである。このボイラー100は蒸気経路103により鍋に繋がっておりボイラー100で発生した蒸気は加熱板97の蒸気投入孔104により鍋91内に投入され、投入された蒸気は、加熱板97の加熱により、100℃以上に加熱され、ご飯に接触するのである。
【0051】
またこの蒸気経路103はボイラーパッキン105が一体な構成になっており、蒸気経路103はボイラーパッキン105と共に着脱が可能な構成となっている。詳細構成としては蒸気経路103には一端には嵌合片103aが設けられており、更にもう一変には嵌合爪部103bが設けられている。この構成により着時には嵌合片103aを先に外蓋カバー98に設けられた嵌合部98aに挿入し、更に蒸気経路103の嵌合詰爪部103bを外蓋カバー98に係合するのである。逆に脱時は嵌合爪部103bから取り外すようにするのである。
【0052】
また外蓋カバー98には蒸気経路103の有無により上下する蒸気経路検知手段である蒸気経路有無検知ピン107が設けられており、蒸気経路103が設置されると外蓋95内部に設けられたマイクロスイッチ106にて、検知できる構成としており、使用者が蒸気経路103を設置しないで炊飯しようとすると、蒸気経路103未設置の表示し、使用者に注意を促す。または、強制的に炊飯が出来ないモードにし、蒸気経路103を取付けないと炊飯できないようにすることも可能である。
【0053】
これらの構成により、炊飯器使用者は蒸気経路103を取り外し、お手入れをすることが容易になり、更に、お手入れ後の蒸気経路103の取付け忘れ防止も可能となるのである。
【0054】
また、蒸気経路有無検知手段はマイクロスイッチ方式だけではなく、マグネットを利用したリードスイッチ方式、フォトセンサー方式など、様々であり、検知方式には、よらない。
【0055】
(第5の実施例)
以下、本発明の第5の実施例を第6〜7図により説明する。炊飯器の基本構成としては、前述の構成と同様のため説明は省略する。図において、111は鍋、112は上枠、113はコイルカバー、114は底誘導コイル、115は鍋上方を覆う外蓋であり、外蓋115下方には111鍋上面を覆う鍋パッキン116との加熱板117が設けられている。この加熱板117と鍋パッキン116は加熱板支え118を介して、一体化されており、鍋パッキン116、加熱板117、加熱板支え118、すべてを着脱自在な構成にしているのである。また、この加熱板117は外蓋カバー119に設けられた蓋誘導コイル120で、電磁誘導加熱されており、加熱板117自身が自己発熱をするのである。
【0056】
また、121は蒸気発生手段であるボイラー、122はボイラーカバー、123はボイラー誘導コイルで、ボイラー121もボイラー誘導コイル123により自己発熱し、蒸気を発生しているのである。ボイラー121により発生した蒸気は蒸気経路124を通過し、鍋111内に投入されるが、この蒸気経路124を加熱板支え118で形成し、加熱板117を着脱することで、同時に蒸気経路124をも着脱することができる構成としたものである。詳細を説明すると、加熱板117は鍋パッキン116と共に加熱板支え118にかしめられている。この加熱板支え118には先端には外蓋カバー119に勘合する嵌合片118aが設けられており、更に2つの係合片125が加熱板118に取付けられており、この係合片125は係合バネ126により外周方向に付勢されている。ここで加熱板117を取り外す場合は、係合片125を動作させることで、外蓋カバー119に設けられた、係合部119aから係合片125が解除されることで取り外すことができるのである。
【0057】
また、この加熱板支え118には、ボイラー121上方を覆うように延設された蒸気回収部118bが設けられており、この延設された蒸気回収部118bはボイラー121の蒸気を回収するような形状になっている。この形状によりボイラー121から蒸発した蒸気は、加熱板支え118で形成された蒸気回収部118bを通過し、更に、加熱板117に設けられた蒸気投入孔127に向かって設置された蒸気経路128を通過し、鍋111内に投入されるのである。
【0058】
これらの構成によって、加熱板117を取り外すことで同時に蒸気経路128をも取り外すことができ、加熱板117のお手入れと蒸気経路128のお手入れを同時にすることが、可能になるのである。
【0059】
また、加熱板117の着脱を検知できる加熱板検知手段として加熱板有無検知ピン129を設け、加熱板が設置されると外蓋115内部に設けられたマイクロスイッチ130にて、検知できる構成とし、加熱板117が無い場合は表示によつ使用者への注意喚起ができ、加熱板117取付け忘れ防止ができると共に、蒸気経路128の取付け忘れの防止も可能となるのである。
【0060】
また、加熱板117の嵌合片118aに外蓋115の開閉を行うためのフックボタン131係合部118cを設けることで、加熱板117を取付けないと、外蓋115を閉じることができなくなり、加熱板117の検知手段を設ける必要が無くなるのである。
【0061】
また、加熱板支え118の着脱する構成としては、係合片125を係合バネ126で付勢し、取付ける構成を示したが、加熱板117が着脱できる構成であれば、どのような構成をとっても、同じ効果を得ることができる。
【0062】
また、加熱板117検知手段はマイクロスイッチ方式だけではなく、マグネットを利用したリードスイッチ方式、フォトセンサー方式など、様々であり、検知方式には、よらない。
【0063】
【発明の効果】
以上のように請求項1〜10に記載の発明によれば、乾燥を伴うこと無く、十分にご飯を加熱することができると共に、100℃以上の蒸気をご飯に接触させることでご飯の糊化に必要エネルギーをご飯に与えることができ、糊化を促すことができるため、炊飯性能を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における炊飯器を示す断面図
【図2】本発明の実施例2における炊飯器を示す断面図
【図3】本発明の実施例2における炊飯器を示す断面図
【図4】本発明の実施例3における炊飯器を示す断面図
【図5】本発明の実施例4における炊飯器を示す断面図
【図6】本発明の実施例5における炊飯器を示す断面図
【図7】本発明の実施例5における炊飯器を示す断面図
【図8】従来の炊飯器の断面図
【符号の説明】
34,51,67,71,91,111 鍋
41,59 蓋加熱手段
42、60、80、100、121 蒸気発生手段(ボイラー)
45、66、83、103、128 蒸気経路
37、55、75、95、115 外蓋
38、57、77、97、117 加熱板
47、63、64、84、104、127 蒸気投入孔
65 開閉弁
85 温度検知手段
107 蒸気経路検知手段(蒸気経路検知ピン)
106 蒸気経路検知手段(マイクロスイッチ)
118a 嵌合片
118c 係合部
129 加熱板検知手段(加熱板検知ピン)
130 加熱板検知手段(マイクロスイッチ)
131 フックボタン

Claims (10)

  1. 着脱自在な鍋と、蒸気を発生させるための蒸気発生手段と、前記鍋上部を覆う外蓋と、前記外蓋内に設けられた蓋加熱手段と、前記外蓋下面に設けられ前記鍋開口部に対向すると共に前記蓋加熱手段により加熱される加熱板と、前記蒸気発生手段から発生した蒸気を前記鍋に供給する蒸気投入孔と、一端が前記蒸気発生手段に他端が前記蒸気投入孔に連通接続された蒸気経路とを備え、前記蒸気発生手段で発生した蒸気は前記加熱板により加熱される炊飯器。
  2. 蒸気投入孔は、蓋加熱手段近傍に設けた請求項1記載の炊飯器。
  3. 蒸気投入孔から鍋内に放出された蒸気は加熱板に沿って放出される請求項1または2記載の炊飯器。
  4. 蒸気投入孔に開閉弁を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 加熱板の温度検知手段を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
  6. 蒸気経路を着脱自在とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
  7. 蒸気経路検知手段を有した請求項6記載の炊飯器。
  8. 加熱板を着脱自在とし、少なくとも蒸気経路の一部を前記加熱板と一体とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
  9. 加熱板検知手段を有した請求項8記載の炊飯器。
  10. 加熱板の嵌合片に外蓋の開閉を行うためのフックボタン係合部を設けた請求項8記載の炊飯器。
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