JP2004290484A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】炊飯性能向上のため、沸点以上に加熱した蒸気をご飯に供給しながら炊飯するために、水容器への水量不足の防止及び水交換の注意換気を行う。
【解決手段】鍋34と、蒸気を発生させるための水容器42と水容器へ光を放射する発光ダイオード49と鍋34上方を覆う加熱板38で構成し、水容器42から発生した蒸気は蒸気経路45を通じて鍋34内に供給し、供給する蒸気は加熱板38で加熱し、加熱した蒸気をご飯に接触させて炊飯する炊飯器。
【選択図】 図1
【解決手段】鍋34と、蒸気を発生させるための水容器42と水容器へ光を放射する発光ダイオード49と鍋34上方を覆う加熱板38で構成し、水容器42から発生した蒸気は蒸気経路45を通じて鍋34内に供給し、供給する蒸気は加熱板38で加熱し、加熱した蒸気をご飯に接触させて炊飯する炊飯器。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯性能を向上させるために、水の沸点以上の蒸気を利用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋内の米と水を加熱するために鍋底部に配置した鍋加熱手段が主であり、蓋内の加熱手段は鍋内の米、水の上方の空間を介するため、結果的に、補助的な加熱となる。よって、鍋内上層の米は加熱量が不足し、鍋内の米、水を均一な加熱をすることができなかった。
【0003】
さらに、本来炊飯においては、水がほぼ無くなり米の流動性がなくなる、炊飯の最終工程である、蒸らし工程で、それまでの加熱を継続し、米澱粉の糊化を完成させることが、食味良好な飯を炊くために必須であるが、この工程で、加熱を継続すると鍋底付近の米飯が焦げてしまうため加熱を弱めることが多かった。
【0004】
加熱を弱めることに伴う糊化不足を防止し、炊飯性能を向上させるための手段としては、蓋体に高熱源である誘導加熱コイルを設けて鍋開口部の上方から米を加熱するようなものがあった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
図5に、特許文献1の構成を示す。図において、1は本体ケースで下面には支持脚2を有する底板3が固着されている。4は耐熱性を有するプラスチックスによって構成された保護枠で、上部周縁部に設けられたつば部5が本体ケース1の上面に固着されている。6は保護枠4の下底部に装着された底面加熱用誘導コイル、7は保護枠4の下方側部に設置された側面加熱用誘導コイルで、保護枠4に収容された磁性金属層をもった鍋8を前記底面加熱用誘導コイル6とによって加熱し、鍋8内の米と水との内容物を加熱調理するものである。9は保護枠4の底面の中心に設けられた貫通孔に装着された温度センサー、10はつまみ11を有する蓋体で、保護枠4の上端部のつば部5上に着脱自在に載置されており、耐熱性を有するプラスチックスによって構成された内カバー12を断熱材13を介して固着している。14は内カバー12にピン20によって着脱自在に装着された内蓋で、その周縁部は鍋8のつば部に載置し、鍋8を覆蓋するものである。15は保護枠4のつば部5の内面に設置された本体側上部誘導コイルで本体ケース1内の電源部(図示しない)に接続されている。
【0006】
16は本体側上部誘導コイル15によって励磁される蓋体側誘導コイルで蓋体10内の本体側誘導コイル15に対向する部分に装着されており、この蓋体側誘導コイル16に励起された電流が誘導コイル19に流れ、誘導コイル19の磁束により磁性金属板で形成された加熱板17が誘導加熱され、鍋8内の上部よりの炊飯加熱または保温加熱ができるものである。
【0007】
特許文献2についてもその基本構成は特許文献1と同様であるのでここでは詳細は省略する。
【0008】
【特許文献1】
特許第2988050号公報
【特許文献2】
特開平6−62956号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の構成の炊飯器では、鍋内上層の米が直接、誘導加熱コイルの熱放射により加熱されることになるため、蒸らし工程においては、飯の水分が蒸発して乾燥するという現象が生じている。従って、鍋内の米飯全体が十分な炊飯性能を確保できる温度まで鍋上方から誘導加熱コイルで加熱すると、鍋上層では乾燥して逆に食味が落ちてしまうため、結局、十分な加熱が行えず、鍋内全体にわたっては食味は完全なものではなかった。
【0010】
さらに、炊飯量が多いほど、加熱量を多くしなければならないにも拘わらず、炊飯量が多くなるほど、上層の米は誘導加熱コイルに接近するので乾燥しやすくなるため、加熱を弱めなければならないという矛盾を生じていた。
【0011】
この第1の課題は、蒸気発生手段により、蒸気を発生させ、この蒸気を蒸気加熱手段にて加熱を行い、沸点以上になった蒸気を飯に供給する炊飯器とすることにより解決することができる。
【0012】
すなわち、大気圧下の水の沸点(100℃)以上の過熱蒸気を鍋開口部上方から米に供給することにより、まず、蒸気が供給されるがゆえに飯の乾燥を伴わない、しかも、100℃以下の蒸気供給では米粒表面に水が付着するに留まるが、100℃以上の蒸気であるので、米の糊化を進行させるのに必要なエネルギーをもち、糊化を促進し、炊飯性能を向上させることができるものである。
【0013】
さらに、炊飯量に拘わらず、最適な加熱量を設定できるものである。
【0014】
しかしながら、上記の構成にした場合、新たに、第2の課題が生じる。蒸気発生手段には蒸気を発生させるための水容器が必要となるが、炊飯を行う際、この水容器に水が一定量以上入っている必要があり、もし水容器内に水がない状態で、炊飯を行った場合、ご飯には加熱された蒸気が供給されず、米の糊化が促進されずに炊飯性能の低いご飯が炊き上がってしまう。また、鍋はご飯がなくなると、炊飯器使用者が鍋を清掃することは、常識となっているが、水容器は清掃する、ということが炊飯器使用者に認識はされていない。このため、水を入れた状態で長時間放置される可能性もあり、水を長時間放置された状態であると、水の清潔性が低下する原因となるのである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記第2の課題をも解決するもので、蒸気発生発生手段の水容器部を光源により照らす構成にしたものである。
【0016】
これにより、水容器内の水を光源が照らすために、水容器内の水の視野性が向上すると共に、炊飯器使用者に水容器内の状態に注意を促すことができ、水の有無、量の確認が容易になることで、炊飯時には常に水容器内には水が入った状態を確保することができ、いつでも炊飯性能の高いご飯が炊飯できるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、着脱自在な鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、蒸気を発生させるための蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段が発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、前記鍋開口部を覆う外蓋とを備え、少なくとも前記蒸気発生手段に光を放射する光源を有することにより、蒸気発生手段である水容器内の水量の視野性が向上すると共に、水容器内状態への注意を促すことになり、炊飯時には水容器内の水を確保でき、常に炊飯性能の高いご飯が炊飯できる炊飯器を提供することができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、光源が外蓋が開放時に点灯することにより、光源は炊飯器使用者が炊飯器を使用する時にのみ、光源は点灯することとなり、光源点灯によるエネルギー消費を最小限に抑えることができる。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、光が蒸気発生手段内の水の量に応じて変色することにより、蒸気発生手段の水容器の水量を一目で確認できることとなり、水容器内の水量を常に一定以上確保することができる炊飯器を提供することができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、蒸気発生手段内の水の量に応じて光源の点灯時間を変えることにより、蒸気発生手段の水容器の水量を一目で確認できることとなり、水容器内の水量を常に一定以上確保することができる炊飯器を提供することができる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、蒸気発生手段内の水交換の有無により光が変色することにより、炊飯器使用者は、蒸気発生手段である水容器内の水交換の必要性を確認することができることとなり、水容器内の水は常に清潔に保つことができる炊飯器を提供することができる。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、蒸気発生手段内の水交換の有無により光源の点灯時間を変えることにより、炊飯器使用者は、蒸気発生手段である水容器内の水交換の必要性を確認することができることとなり、水容器内の水は常に清潔に保つことができる炊飯器を提供することができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
(第1の実施例)
以下、本発明の第1の実施例を第1及び2図により説明する。図において、31は上面が開口する略円筒形のボディである。このボディ31の開口部には上枠32が勘着している。前記ボディ31内部には上枠32とコイルベース33とで鍋34収納部を形成している。コイルベース33は有底円筒状に形成され、コイルベース33上端部は上枠32に固定されている。コイルベース33には鍋34を誘導加熱するための鍋加熱手段である底誘導コイル35が設置されており、鍋34を誘導加熱しているのである。
【0025】
また、鍋34底面には鍋34温度を検知する底センサー36がセンサーバネ(図示しない)により付勢されており、炊飯及び、保温時の鍋温度を検知し、鍋34内の調理物が最適な温度状態になるよう、制御されているのである。
【0026】
37は合成樹脂製の外蓋で、この外蓋37は上枠32の後部に一体形成されたヒンジ部材32aにピンを介して回動自在に支持されている。
【0027】
38は、鍋パッキン39付着脱式加熱板であり、蒸気加熱手段としても機能し、外蓋37下面を構成する外蓋カバー40に取付けられている。また外蓋カバー40には加熱板38を誘導加熱するための蓋誘導コイル41が設置されており、加熱板38は電磁調理器の加熱原理と同様に蓋誘導コイル41に通電される電流の大きさと、蓋誘導コイル41の巻数等により加熱板38の加熱量が決定されるが、炊飯器における加熱板の効果は、ご飯上部からオーブン効果を発揮させるために、可能な限り強い加熱パワーを必要とする。
【0028】
また、上枠32には蒸気発生手段としての水容器42が設置されており、この水容器42の収納部は上枠32に取付けられている水容器カバー43で形成されている。この水容器カバー43には水容器42を誘導加熱するための水容器誘導コイル44が巻付けられており、水容器42を加熱し蒸気を発生する構成をとっているのである。この水容器42上方には発生した蒸気を鍋34に供給するための蒸気経路45が設けられており、この蒸気経路45と水容器42とのシールは、蒸気経路45に設置されている水容器パッキン46により行われている。これらの構成により、水容器42で発生した蒸気は、蒸気経路45を通過し、加熱板38に設けられた蒸気投入孔47から鍋34内に供給されるのである。また、加熱板38と蒸気経路45は加熱板パッキン48によりシールされており、加熱板38と蒸気経路45のシールを行っているのである。
【0029】
また、外蓋カバー40には光源として、高輝導の発光ダイオード49をダイオードカバー50の中に設けており、外蓋37を開放すると水容器42を照らすことが出来るように設置されている。このダイオードカバー50は導光板の役割をも果たしており、レンズ効果を用いて、水容器42を効果的の照らすことが出来るような形状をしていると共に、発光ダイオード49のシールの役割もおこなっているのである。
【0030】
また、外蓋37には外蓋37開放検知手段(図示しない)が設けられており、発光ダイオード49は外蓋37が開放した時にのみ点灯する仕様になっている。これは、光源である発光ダイオード49は炊飯器の使用者に水容器42の状態を視的に確認することを容易にする機能であり、使用者が使用していない時に点灯していると、エネルギーの無駄になってしまうだけでなく、発光ダイオードの寿命をも縮める結果となってしまう。このため、省エネルギー、発光ダイオード49の長寿命化の見地から、外蓋37が開放した場合にのみ点灯するような仕様にしているのである。
【0031】
また、加熱板38からの加熱はオーブン効果を発揮させるために、強い加熱パワーにより、加熱する必要が有るが、炊飯の蒸らし工程においては、すでに鍋34内の水分はすでに無くなってきており、加熱板38による強い加熱は、ご飯を乾燥させる原因となってしまい、加熱には限界があった。ここで、むらし工程時に加熱板38の加熱と同時に蒸気を投入すると、ご飯の乾燥を防止しつつ、加熱板38により、最大限の加熱が可能になるのである。更に加熱板38による加熱は、ご飯を加熱するだけでなく、投入された蒸気をも加熱することで、蒸気は100℃以上に加熱された状態で、ご飯に接触するのである。このことで、投入された蒸気はご飯表面に付着するのみではなく、100℃以上の蒸気がご飯に接触することで、ご飯の糊化が促進されるのである。また加熱板38のみの加熱ではご飯表面を加熱するに過ぎないが、加熱された蒸気はご飯表面のみでなく、ご飯の隙間を通り、ご飯中層部にも影響を与えることができるのである。
【0032】
なお、加熱板38の加熱は蓋誘導コイル41の電磁誘導加熱による自己発熱により、蒸気を加熱した構成を説明したが、加熱板38の加熱は電磁誘導加熱方式以外でも本構成の効果を得ることができる。
【0033】
なお、蒸気発生手段である水容器42の加熱方式も本構成では、水容器誘導コイル44による電磁誘導加熱方式で説明しているが、別の加熱方式においても同じ効果を得ることはできる。
【0034】
なお、光源は本構成では、発光ダイオード49にて説明したが、光源は発光ダイオード49には限定しない。
【0035】
なお、光源の光はダイオードカバー50のレンズ効果を利用して、水容器42内を照らした構成を説明しているが、ダイオードカバー50無くし、水容器42に光源を近接させて設置し、水容器42を照らす事も効果的である。
【0036】
なお、発光ダイオード49の点灯開始は外蓋37が開放した直後から点灯しても、開放直後からの点灯開始でなくても、使用者が炊飯準備を終了し、外蓋37を閉めるまでの間に点灯を開始すれば同じ効果が得ることができる。
【0037】
なお、発光ダイオードの消灯は外蓋37閉時に消灯する。
【0038】
(第2の実施例)
以下、本発明の第2の実施例を第3図により説明する。炊飯器の基本構成としては、前述の構成と同様のため説明は省略する。60は蒸気発生手段である水容器で、水容器60収納部を形成している水容器カバー61が上枠62に設置されている。この水容器カバー61には水容器誘導コイル63が巻きつけられており、水容器60も水容器誘導コイル63により自己発熱し、蒸気を発生しているのである。この水容器60は蒸気経路64により鍋65に繋がっており水容器60で発生した蒸気は加熱板66の蒸気投入孔67により鍋内に投入され、投入された蒸気は、加熱板66の加熱により、100℃以上に加熱され、ご飯に接触するのである。
【0039】
また、水容器60底面には重量センサー68が設けられており、水容器60の重量を検知している。また、外蓋カバー69にはダイオードカバー70内に発光ダイオード71が設けられており、外蓋72開放時には点灯して水容器60を照らしているのである。
【0040】
ここで、重量センサー68は水容器60の重量を検知しており、水容器60内の水量を検知することができる。ここで検知された水量により、発光ダイオード71が変色するのである。例えば、水量が炊飯で使用される量よりも多い場合は緑色をしており、中間量程度になれば黄色に変色し、水がなくなると赤に変色するのである。これらの変色により、炊飯器使用者は外蓋72を開放したと同時に発光ダイオード71の発光色を、一目見た状態で、水容器60内の水量を把握できるのである。
【0041】
また、重量センサー68で検知された水量により、発光ダイオード71の点灯状態を変化させることでも、水容器60内の水量が把握することができる。例えば、水量が炊飯で使用される量よりも多い場合は発光ダイオード71を点灯状態にし、水が少ない状態であると点滅し、水の量に応じて、点滅時間の間隔を短くするのである。このように発光ダイオード71の点灯状態により水容器60内の水量が把握できるのである。
【0042】
なお、発光ダイオード71の色を変化させ、更に点灯状態を変化させることにより、より一層詳細に水量を把握できる。
【0043】
なお、発光ダイオード71は1個で色を変色させても、色により複数個使用しても効果は同じである。
【0044】
なお、光源は発光ダイオード71に限定するものではない。
【0045】
なお、色の変化については光源そのものの色を変えるのではなく、ダイオードカバー70の色を変化させることで、光の色を変化させることも可能である。
【0046】
なお、水容器60内の水量検知方式はフロート方式、温度変化方式、電極方式など様々であり、重量検知方式に限定するものではない。
【0047】
(第3の実施例)
以下、本発明の第3の実施例を第4図により説明する。炊飯器の基本構成としては、前述の構成と同様のため説明は省略する。図において、80は蒸気発生手段である着脱式水容器で、水容器80収納部を形成している水容器カバー81が上枠82に設置されている。この水容器カバー81には水容器誘導コイル83が巻きつけられており、水容器80も水容器誘導コイル83により自己発熱し、蒸気を発生しているのである。この水容器80は蒸気経路84により鍋85に繋がっており水容器80で発生した蒸気は加熱板86の蒸気投入孔87により鍋85内に投入され、投入された蒸気は、加熱板86の加熱により、100℃以上に加熱され、ご飯に接触するのである。
【0048】
また、水容器80底面には重量センサー88が設けられており、水容器80の重量を検知している。また、外蓋カバー89にはダイオードカバー80内に発光ダイオード81が設けられており、外蓋82開放時には点灯して水容器80を照らしているのである。また、90は炊飯器の操作系の制御ユニットであり、制御ユニット90にはマイコン90aが設置してある。このマイコン90a内に記憶されているプログラムと、各種センサーによる信号により、炊飯が制御されているのである。また、このマイコン90aは炊飯待機時の制御も行っており、水容器80の重量による水量検知も重量センサー88による信号によりで行われている。この重量センサー88による信号により、水容器80が水容器カバー81から取り出されたかどうかも検知できる。この検知方法を利用することで、水容器80内の水交換がされたかどうかを判断することが可能となる。
【0049】
例えば、炊飯後24時間以上水容器80が取り出されない状態で水容器80が放置されたとすると、マイコン90aは水容器80の水の交換が24時間以上されていないと判断し、水交換が必要であるということの信号を発信できるのである。この信号により、発光ダイオード81の色を変色させたり、点灯状態を変化させることで、炊飯器使用者に、水容器80内の水交換の必要性を促す事が出来るのである。
【0050】
例えば、実施例2の水量による発光ダイオード81の変色等と組み合わせると、水の水量は発光ダイオード81の色で使用者に認識させ、水交換の必要性は発光ダイオード81が点滅する、というような考え方も出来るのである。
【0051】
なお、水の交換までの必要な時間は本説明では24時間としたが、24時間にこだわるものではなく、室温により変化させても良い。
【0052】
なお、水交換の有無検知は本説明では、水容器80が着脱されるまでの時間測定により、検知していたが、検知方法は時間測定法だけに限定するものではなく、水が交換されたかどうかが、検知することができるならばどの方式でも問題はない。
【0053】
【発明の効果】
以上のように請求項1〜6に記載の発明によれば、水容器内へも水供給不足を防止することができるため、常に乾燥を伴うこと無く、十分にご飯を加熱することができると共に、100℃以上の蒸気をご飯に接触させることでご飯の糊化に必要エネルギーをご飯に与えることができ、糊化を促すことができるため、炊飯性能を向上させる事ができ、更に炊飯性能のバラツキをも抑えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における炊飯器を示す断面図
【図2】本発明の実施例1における炊飯器を示す断面図
【図3】本発明の実施例2における炊飯器を示す断面図
【図4】本発明の実施例3における炊飯器を示す断面図
【図5】従来の炊飯器の断面図
【符号の説明】
34、64、85 鍋
35 鍋加熱手段(底誘導コイル)
38 蒸気加熱手段(加熱板)
42、60、80 蒸気発生手段(水容器)
37、72 外蓋
47、67、87 蒸気投入孔
49、71、81 光源(発光ダイオード)
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯性能を向上させるために、水の沸点以上の蒸気を利用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋内の米と水を加熱するために鍋底部に配置した鍋加熱手段が主であり、蓋内の加熱手段は鍋内の米、水の上方の空間を介するため、結果的に、補助的な加熱となる。よって、鍋内上層の米は加熱量が不足し、鍋内の米、水を均一な加熱をすることができなかった。
【0003】
さらに、本来炊飯においては、水がほぼ無くなり米の流動性がなくなる、炊飯の最終工程である、蒸らし工程で、それまでの加熱を継続し、米澱粉の糊化を完成させることが、食味良好な飯を炊くために必須であるが、この工程で、加熱を継続すると鍋底付近の米飯が焦げてしまうため加熱を弱めることが多かった。
【0004】
加熱を弱めることに伴う糊化不足を防止し、炊飯性能を向上させるための手段としては、蓋体に高熱源である誘導加熱コイルを設けて鍋開口部の上方から米を加熱するようなものがあった(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
図5に、特許文献1の構成を示す。図において、1は本体ケースで下面には支持脚2を有する底板3が固着されている。4は耐熱性を有するプラスチックスによって構成された保護枠で、上部周縁部に設けられたつば部5が本体ケース1の上面に固着されている。6は保護枠4の下底部に装着された底面加熱用誘導コイル、7は保護枠4の下方側部に設置された側面加熱用誘導コイルで、保護枠4に収容された磁性金属層をもった鍋8を前記底面加熱用誘導コイル6とによって加熱し、鍋8内の米と水との内容物を加熱調理するものである。9は保護枠4の底面の中心に設けられた貫通孔に装着された温度センサー、10はつまみ11を有する蓋体で、保護枠4の上端部のつば部5上に着脱自在に載置されており、耐熱性を有するプラスチックスによって構成された内カバー12を断熱材13を介して固着している。14は内カバー12にピン20によって着脱自在に装着された内蓋で、その周縁部は鍋8のつば部に載置し、鍋8を覆蓋するものである。15は保護枠4のつば部5の内面に設置された本体側上部誘導コイルで本体ケース1内の電源部(図示しない)に接続されている。
【0006】
16は本体側上部誘導コイル15によって励磁される蓋体側誘導コイルで蓋体10内の本体側誘導コイル15に対向する部分に装着されており、この蓋体側誘導コイル16に励起された電流が誘導コイル19に流れ、誘導コイル19の磁束により磁性金属板で形成された加熱板17が誘導加熱され、鍋8内の上部よりの炊飯加熱または保温加熱ができるものである。
【0007】
特許文献2についてもその基本構成は特許文献1と同様であるのでここでは詳細は省略する。
【0008】
【特許文献1】
特許第2988050号公報
【特許文献2】
特開平6−62956号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の構成の炊飯器では、鍋内上層の米が直接、誘導加熱コイルの熱放射により加熱されることになるため、蒸らし工程においては、飯の水分が蒸発して乾燥するという現象が生じている。従って、鍋内の米飯全体が十分な炊飯性能を確保できる温度まで鍋上方から誘導加熱コイルで加熱すると、鍋上層では乾燥して逆に食味が落ちてしまうため、結局、十分な加熱が行えず、鍋内全体にわたっては食味は完全なものではなかった。
【0010】
さらに、炊飯量が多いほど、加熱量を多くしなければならないにも拘わらず、炊飯量が多くなるほど、上層の米は誘導加熱コイルに接近するので乾燥しやすくなるため、加熱を弱めなければならないという矛盾を生じていた。
【0011】
この第1の課題は、蒸気発生手段により、蒸気を発生させ、この蒸気を蒸気加熱手段にて加熱を行い、沸点以上になった蒸気を飯に供給する炊飯器とすることにより解決することができる。
【0012】
すなわち、大気圧下の水の沸点(100℃)以上の過熱蒸気を鍋開口部上方から米に供給することにより、まず、蒸気が供給されるがゆえに飯の乾燥を伴わない、しかも、100℃以下の蒸気供給では米粒表面に水が付着するに留まるが、100℃以上の蒸気であるので、米の糊化を進行させるのに必要なエネルギーをもち、糊化を促進し、炊飯性能を向上させることができるものである。
【0013】
さらに、炊飯量に拘わらず、最適な加熱量を設定できるものである。
【0014】
しかしながら、上記の構成にした場合、新たに、第2の課題が生じる。蒸気発生手段には蒸気を発生させるための水容器が必要となるが、炊飯を行う際、この水容器に水が一定量以上入っている必要があり、もし水容器内に水がない状態で、炊飯を行った場合、ご飯には加熱された蒸気が供給されず、米の糊化が促進されずに炊飯性能の低いご飯が炊き上がってしまう。また、鍋はご飯がなくなると、炊飯器使用者が鍋を清掃することは、常識となっているが、水容器は清掃する、ということが炊飯器使用者に認識はされていない。このため、水を入れた状態で長時間放置される可能性もあり、水を長時間放置された状態であると、水の清潔性が低下する原因となるのである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記第2の課題をも解決するもので、蒸気発生発生手段の水容器部を光源により照らす構成にしたものである。
【0016】
これにより、水容器内の水を光源が照らすために、水容器内の水の視野性が向上すると共に、炊飯器使用者に水容器内の状態に注意を促すことができ、水の有無、量の確認が容易になることで、炊飯時には常に水容器内には水が入った状態を確保することができ、いつでも炊飯性能の高いご飯が炊飯できるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、着脱自在な鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、蒸気を発生させるための蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段が発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、前記鍋開口部を覆う外蓋とを備え、少なくとも前記蒸気発生手段に光を放射する光源を有することにより、蒸気発生手段である水容器内の水量の視野性が向上すると共に、水容器内状態への注意を促すことになり、炊飯時には水容器内の水を確保でき、常に炊飯性能の高いご飯が炊飯できる炊飯器を提供することができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、光源が外蓋が開放時に点灯することにより、光源は炊飯器使用者が炊飯器を使用する時にのみ、光源は点灯することとなり、光源点灯によるエネルギー消費を最小限に抑えることができる。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、光が蒸気発生手段内の水の量に応じて変色することにより、蒸気発生手段の水容器の水量を一目で確認できることとなり、水容器内の水量を常に一定以上確保することができる炊飯器を提供することができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、蒸気発生手段内の水の量に応じて光源の点灯時間を変えることにより、蒸気発生手段の水容器の水量を一目で確認できることとなり、水容器内の水量を常に一定以上確保することができる炊飯器を提供することができる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、蒸気発生手段内の水交換の有無により光が変色することにより、炊飯器使用者は、蒸気発生手段である水容器内の水交換の必要性を確認することができることとなり、水容器内の水は常に清潔に保つことができる炊飯器を提供することができる。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、蒸気発生手段内の水交換の有無により光源の点灯時間を変えることにより、炊飯器使用者は、蒸気発生手段である水容器内の水交換の必要性を確認することができることとなり、水容器内の水は常に清潔に保つことができる炊飯器を提供することができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
(第1の実施例)
以下、本発明の第1の実施例を第1及び2図により説明する。図において、31は上面が開口する略円筒形のボディである。このボディ31の開口部には上枠32が勘着している。前記ボディ31内部には上枠32とコイルベース33とで鍋34収納部を形成している。コイルベース33は有底円筒状に形成され、コイルベース33上端部は上枠32に固定されている。コイルベース33には鍋34を誘導加熱するための鍋加熱手段である底誘導コイル35が設置されており、鍋34を誘導加熱しているのである。
【0025】
また、鍋34底面には鍋34温度を検知する底センサー36がセンサーバネ(図示しない)により付勢されており、炊飯及び、保温時の鍋温度を検知し、鍋34内の調理物が最適な温度状態になるよう、制御されているのである。
【0026】
37は合成樹脂製の外蓋で、この外蓋37は上枠32の後部に一体形成されたヒンジ部材32aにピンを介して回動自在に支持されている。
【0027】
38は、鍋パッキン39付着脱式加熱板であり、蒸気加熱手段としても機能し、外蓋37下面を構成する外蓋カバー40に取付けられている。また外蓋カバー40には加熱板38を誘導加熱するための蓋誘導コイル41が設置されており、加熱板38は電磁調理器の加熱原理と同様に蓋誘導コイル41に通電される電流の大きさと、蓋誘導コイル41の巻数等により加熱板38の加熱量が決定されるが、炊飯器における加熱板の効果は、ご飯上部からオーブン効果を発揮させるために、可能な限り強い加熱パワーを必要とする。
【0028】
また、上枠32には蒸気発生手段としての水容器42が設置されており、この水容器42の収納部は上枠32に取付けられている水容器カバー43で形成されている。この水容器カバー43には水容器42を誘導加熱するための水容器誘導コイル44が巻付けられており、水容器42を加熱し蒸気を発生する構成をとっているのである。この水容器42上方には発生した蒸気を鍋34に供給するための蒸気経路45が設けられており、この蒸気経路45と水容器42とのシールは、蒸気経路45に設置されている水容器パッキン46により行われている。これらの構成により、水容器42で発生した蒸気は、蒸気経路45を通過し、加熱板38に設けられた蒸気投入孔47から鍋34内に供給されるのである。また、加熱板38と蒸気経路45は加熱板パッキン48によりシールされており、加熱板38と蒸気経路45のシールを行っているのである。
【0029】
また、外蓋カバー40には光源として、高輝導の発光ダイオード49をダイオードカバー50の中に設けており、外蓋37を開放すると水容器42を照らすことが出来るように設置されている。このダイオードカバー50は導光板の役割をも果たしており、レンズ効果を用いて、水容器42を効果的の照らすことが出来るような形状をしていると共に、発光ダイオード49のシールの役割もおこなっているのである。
【0030】
また、外蓋37には外蓋37開放検知手段(図示しない)が設けられており、発光ダイオード49は外蓋37が開放した時にのみ点灯する仕様になっている。これは、光源である発光ダイオード49は炊飯器の使用者に水容器42の状態を視的に確認することを容易にする機能であり、使用者が使用していない時に点灯していると、エネルギーの無駄になってしまうだけでなく、発光ダイオードの寿命をも縮める結果となってしまう。このため、省エネルギー、発光ダイオード49の長寿命化の見地から、外蓋37が開放した場合にのみ点灯するような仕様にしているのである。
【0031】
また、加熱板38からの加熱はオーブン効果を発揮させるために、強い加熱パワーにより、加熱する必要が有るが、炊飯の蒸らし工程においては、すでに鍋34内の水分はすでに無くなってきており、加熱板38による強い加熱は、ご飯を乾燥させる原因となってしまい、加熱には限界があった。ここで、むらし工程時に加熱板38の加熱と同時に蒸気を投入すると、ご飯の乾燥を防止しつつ、加熱板38により、最大限の加熱が可能になるのである。更に加熱板38による加熱は、ご飯を加熱するだけでなく、投入された蒸気をも加熱することで、蒸気は100℃以上に加熱された状態で、ご飯に接触するのである。このことで、投入された蒸気はご飯表面に付着するのみではなく、100℃以上の蒸気がご飯に接触することで、ご飯の糊化が促進されるのである。また加熱板38のみの加熱ではご飯表面を加熱するに過ぎないが、加熱された蒸気はご飯表面のみでなく、ご飯の隙間を通り、ご飯中層部にも影響を与えることができるのである。
【0032】
なお、加熱板38の加熱は蓋誘導コイル41の電磁誘導加熱による自己発熱により、蒸気を加熱した構成を説明したが、加熱板38の加熱は電磁誘導加熱方式以外でも本構成の効果を得ることができる。
【0033】
なお、蒸気発生手段である水容器42の加熱方式も本構成では、水容器誘導コイル44による電磁誘導加熱方式で説明しているが、別の加熱方式においても同じ効果を得ることはできる。
【0034】
なお、光源は本構成では、発光ダイオード49にて説明したが、光源は発光ダイオード49には限定しない。
【0035】
なお、光源の光はダイオードカバー50のレンズ効果を利用して、水容器42内を照らした構成を説明しているが、ダイオードカバー50無くし、水容器42に光源を近接させて設置し、水容器42を照らす事も効果的である。
【0036】
なお、発光ダイオード49の点灯開始は外蓋37が開放した直後から点灯しても、開放直後からの点灯開始でなくても、使用者が炊飯準備を終了し、外蓋37を閉めるまでの間に点灯を開始すれば同じ効果が得ることができる。
【0037】
なお、発光ダイオードの消灯は外蓋37閉時に消灯する。
【0038】
(第2の実施例)
以下、本発明の第2の実施例を第3図により説明する。炊飯器の基本構成としては、前述の構成と同様のため説明は省略する。60は蒸気発生手段である水容器で、水容器60収納部を形成している水容器カバー61が上枠62に設置されている。この水容器カバー61には水容器誘導コイル63が巻きつけられており、水容器60も水容器誘導コイル63により自己発熱し、蒸気を発生しているのである。この水容器60は蒸気経路64により鍋65に繋がっており水容器60で発生した蒸気は加熱板66の蒸気投入孔67により鍋内に投入され、投入された蒸気は、加熱板66の加熱により、100℃以上に加熱され、ご飯に接触するのである。
【0039】
また、水容器60底面には重量センサー68が設けられており、水容器60の重量を検知している。また、外蓋カバー69にはダイオードカバー70内に発光ダイオード71が設けられており、外蓋72開放時には点灯して水容器60を照らしているのである。
【0040】
ここで、重量センサー68は水容器60の重量を検知しており、水容器60内の水量を検知することができる。ここで検知された水量により、発光ダイオード71が変色するのである。例えば、水量が炊飯で使用される量よりも多い場合は緑色をしており、中間量程度になれば黄色に変色し、水がなくなると赤に変色するのである。これらの変色により、炊飯器使用者は外蓋72を開放したと同時に発光ダイオード71の発光色を、一目見た状態で、水容器60内の水量を把握できるのである。
【0041】
また、重量センサー68で検知された水量により、発光ダイオード71の点灯状態を変化させることでも、水容器60内の水量が把握することができる。例えば、水量が炊飯で使用される量よりも多い場合は発光ダイオード71を点灯状態にし、水が少ない状態であると点滅し、水の量に応じて、点滅時間の間隔を短くするのである。このように発光ダイオード71の点灯状態により水容器60内の水量が把握できるのである。
【0042】
なお、発光ダイオード71の色を変化させ、更に点灯状態を変化させることにより、より一層詳細に水量を把握できる。
【0043】
なお、発光ダイオード71は1個で色を変色させても、色により複数個使用しても効果は同じである。
【0044】
なお、光源は発光ダイオード71に限定するものではない。
【0045】
なお、色の変化については光源そのものの色を変えるのではなく、ダイオードカバー70の色を変化させることで、光の色を変化させることも可能である。
【0046】
なお、水容器60内の水量検知方式はフロート方式、温度変化方式、電極方式など様々であり、重量検知方式に限定するものではない。
【0047】
(第3の実施例)
以下、本発明の第3の実施例を第4図により説明する。炊飯器の基本構成としては、前述の構成と同様のため説明は省略する。図において、80は蒸気発生手段である着脱式水容器で、水容器80収納部を形成している水容器カバー81が上枠82に設置されている。この水容器カバー81には水容器誘導コイル83が巻きつけられており、水容器80も水容器誘導コイル83により自己発熱し、蒸気を発生しているのである。この水容器80は蒸気経路84により鍋85に繋がっており水容器80で発生した蒸気は加熱板86の蒸気投入孔87により鍋85内に投入され、投入された蒸気は、加熱板86の加熱により、100℃以上に加熱され、ご飯に接触するのである。
【0048】
また、水容器80底面には重量センサー88が設けられており、水容器80の重量を検知している。また、外蓋カバー89にはダイオードカバー80内に発光ダイオード81が設けられており、外蓋82開放時には点灯して水容器80を照らしているのである。また、90は炊飯器の操作系の制御ユニットであり、制御ユニット90にはマイコン90aが設置してある。このマイコン90a内に記憶されているプログラムと、各種センサーによる信号により、炊飯が制御されているのである。また、このマイコン90aは炊飯待機時の制御も行っており、水容器80の重量による水量検知も重量センサー88による信号によりで行われている。この重量センサー88による信号により、水容器80が水容器カバー81から取り出されたかどうかも検知できる。この検知方法を利用することで、水容器80内の水交換がされたかどうかを判断することが可能となる。
【0049】
例えば、炊飯後24時間以上水容器80が取り出されない状態で水容器80が放置されたとすると、マイコン90aは水容器80の水の交換が24時間以上されていないと判断し、水交換が必要であるということの信号を発信できるのである。この信号により、発光ダイオード81の色を変色させたり、点灯状態を変化させることで、炊飯器使用者に、水容器80内の水交換の必要性を促す事が出来るのである。
【0050】
例えば、実施例2の水量による発光ダイオード81の変色等と組み合わせると、水の水量は発光ダイオード81の色で使用者に認識させ、水交換の必要性は発光ダイオード81が点滅する、というような考え方も出来るのである。
【0051】
なお、水の交換までの必要な時間は本説明では24時間としたが、24時間にこだわるものではなく、室温により変化させても良い。
【0052】
なお、水交換の有無検知は本説明では、水容器80が着脱されるまでの時間測定により、検知していたが、検知方法は時間測定法だけに限定するものではなく、水が交換されたかどうかが、検知することができるならばどの方式でも問題はない。
【0053】
【発明の効果】
以上のように請求項1〜6に記載の発明によれば、水容器内へも水供給不足を防止することができるため、常に乾燥を伴うこと無く、十分にご飯を加熱することができると共に、100℃以上の蒸気をご飯に接触させることでご飯の糊化に必要エネルギーをご飯に与えることができ、糊化を促すことができるため、炊飯性能を向上させる事ができ、更に炊飯性能のバラツキをも抑えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における炊飯器を示す断面図
【図2】本発明の実施例1における炊飯器を示す断面図
【図3】本発明の実施例2における炊飯器を示す断面図
【図4】本発明の実施例3における炊飯器を示す断面図
【図5】従来の炊飯器の断面図
【符号の説明】
34、64、85 鍋
35 鍋加熱手段(底誘導コイル)
38 蒸気加熱手段(加熱板)
42、60、80 蒸気発生手段(水容器)
37、72 外蓋
47、67、87 蒸気投入孔
49、71、81 光源(発光ダイオード)
Claims (6)
- 着脱自在な鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、蒸気を発生させるための蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段が発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、前記鍋開口部を覆う外蓋とを備え、少なくとも前記蒸気発生手段に光を放射する光源を有することを特徴とした炊飯器。
- 光源が外蓋が開放時に点灯する請求項1記載の炊飯器。
- 蒸気発生手段内の水量に応じて光が変色する請求項1または2に記載の炊飯器。
- 蒸気発生手段内の水の量に応じて光源の点灯時間を変える請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 蒸気発生手段内の水交換の有無により光が変色する請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 蒸気発生手段内の水交換の有無により光源の点灯時間を変える請求項1〜5のいずれか1項の記載の炊飯器。
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JP2010046140A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器 |
JP2018033484A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 三菱電機株式会社 | 炊飯器 |
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- 2003-03-27 JP JP2003088427A patent/JP2004290484A/ja active Pending
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