JP2009072254A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用時に鍋パッキン内に溜まった露がご飯や本体の上枠に滴下するのを防止し、ご飯の状態を向上させると共に、炊飯器の品位を向上させることを目的とする。
【解決手段】本体1に収納する鍋2と、本体1を開閉自在に覆う蓋体3と、鍋2のフランジ部11と蓋体3とをシールする鍋パッキン32と、鍋2を加熱する鍋加熱手段33とを備え、フランジ部11は、水平方向の平面部11aとその縁部を上向きに突出した突起部17とを有するものである。これによって、鍋パッキン32を突起部17により側外方より加熱することができ、鍋パッキン32内の結露量を減少させることができる。これにより、鍋パッキン32内に溜まった露がご飯や本体1の上枠に滴下するのを防止し、ご飯の状態を向上させることができる。また、蓋体3を開放時においても、結露量が減少していることにより露が上枠に滴下することなく、品位を向上させることができる。
【選択図】図1
【解決手段】本体1に収納する鍋2と、本体1を開閉自在に覆う蓋体3と、鍋2のフランジ部11と蓋体3とをシールする鍋パッキン32と、鍋2を加熱する鍋加熱手段33とを備え、フランジ部11は、水平方向の平面部11aとその縁部を上向きに突出した突起部17とを有するものである。これによって、鍋パッキン32を突起部17により側外方より加熱することができ、鍋パッキン32内の結露量を減少させることができる。これにより、鍋パッキン32内に溜まった露がご飯や本体1の上枠に滴下するのを防止し、ご飯の状態を向上させることができる。また、蓋体3を開放時においても、結露量が減少していることにより露が上枠に滴下することなく、品位を向上させることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は鍋のフランジ部と蓋体とをシールする鍋パッキンを備えた炊飯器に関するものである。
従来、この種の炊飯器は一般的であり、すでによく知られている(例えば、特許文献1参照)。
これは、図7に示すように、炊飯器本体101の内部に鍋収納部である保護枠103を配設しており、この保護枠103内には鍋102を着脱自在に配設している。保護枠103の外側には鍋102を加熱する鍋加熱手段104を配設しており、鍋102の側面外側に鍋側面加熱手段105を配設している。
炊飯器本体101の上部には蓋体106を開閉自在に取り付けている。蓋体106は、炊飯器本体101の上面を構成する上枠107の後部に一体に形成したヒンジ部108にピン109を介して回動自在に支持され、ヒンジばね110により付勢されている。蓋体107の他端は、蓋体107の開放を抑止する上枠107の前方に回動自在に軸支されたフックボタン111が嵌合するようになっており、フックボタン111が蓋体106へ嵌合しているときには、蓋体106は閉蓋状態に保持されるようになっている。
蓋体106の下部には、炊飯および保温中に発生する蒸気を排出する内蓋蒸気口112を略中央部に有する内蓋113を有し、さらに、その上部には内蓋113を加熱する内蓋加熱手段114と、鍋102内の炊飯および保温中に発生する蒸気を外部に排出する筒形状の蒸気排出通路115とを配設している。蒸気排出通路115と内蓋113の間には、蒸気口パッキン116を有し、蒸気が蓋体106の内部に流入するのを防止している。
また、内蓋113の外周部には、鍋102のフランジ部117の上面と当接する鍋パッキン118を内蓋支え119と内蓋113の間に挟み込む形で配設しており、炊飯および保温中に発生する蒸気が内蓋蒸気口112以外から外部に流出することを防止している。
特開2005−130992号公報
しかしながら、前記従来の炊飯器では、内蓋113と鍋102の間をシールする鍋パッキン118の材質は弾性の大きいシリコンゴムやエラストマーで形成しているが、その熱伝導性は一般的に優れていない。一方、内蓋113と鍋102は、それぞれの加熱手段により多くの熱を鍋102内のご飯に伝達する必要があるため、熱伝導性が大きい金属材料で形成している。そのため、内蓋113、鍋パッキン118、フランジ部117の間にそれぞれの熱伝導率の差が原因で温度差が生じてしまい、炊飯時および保温時において、鍋102内の水分が鍋102内で最も温度が低い鍋パッキン118近傍に結露してしまうという問題があった。
この結露した露が、鍋パッキン118近傍から、鍋102の側面部を伝って鍋102内のご飯に滴下してしまい、炊飯時には鍋102の側面に面しているご飯が局所的に水分過剰な状態で炊き上げたご飯となり炊きむらが発生し、保温時には、鍋102の側面に面しているご飯に水分が付着し局所的にふやけたご飯をもたらし、保温状態の低下も引き起こしていた。また、それら鍋パッキン118に結露した露は、炊飯終了時もしくは保温時に蓋体106を開放した際に、鍋パッキン118内部に一旦溜められた後に上枠107に滴下する場合があり、炊飯器の品位の低下をもたらしていた。
また、このような露の滴下が原因となる問題を回避するために、内蓋加熱手段114に多くの電流を供給することにより内蓋113を加熱し、鍋パッキン118に結露した露を蒸発させようとすると、元来内蓋113は鍋102内のご飯を加熱する手段であるため、ご飯を過度に加熱することになり、ご飯上面の過加熱による乾燥によりご飯状態の低下や消費電力過多という課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、蓋体と鍋パッキンとフランジ部の当接部近傍の結露量を減少させて、使用時に鍋パッキン内に溜まった露がご飯や本体の上枠に滴下するのを防止し、ご飯の状態を向上させると共に、炊飯器の品位を向上させることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、本体と、前記本体に着脱自在に収納する鍋と、前記本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記蓋体の下面に設け鍋のフランジ部と蓋体とをシールする鍋パッキンと、前記鍋を加熱する鍋加熱手段とを備え、前記鍋のフランジ部は、水平方向の平面部とその縁部を上向きに突出した突起部とを有したものである。
これによって、鍋パッキンをフランジ部の突起部により側外方より加熱することができ、鍋内のご飯を過剰に加熱することなく鍋パッキン内の結露量を減少させることができる。このことにより、使用時に鍋パッキン内に溜まった露がご飯や本体の上枠に滴下するのを防止し、ご飯の状態を向上させることができる。また、蓋体を開放した場合においても、結露量を減少させていることにより結露した露が上枠に滴下することなく、品位を向上させることができる。
本発明の炊飯器は、使用時に鍋パッキン内に溜まった露がご飯や本体の上枠に滴下するのを防止し、ご飯の状態を向上させると共に、炊飯器の品位を向上させることができる。
第1の発明は、本体と、前記本体に着脱自在に収納する鍋と、前記本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記蓋体の下面に設け鍋のフランジ部と蓋体とをシールする鍋パッキンと、前記鍋を加熱する鍋加熱手段とを備え、前記鍋のフランジ部は、水平方向の平面部とその縁部を上向きに突出した突起部とを有した炊飯器とするものである。これによって、鍋パッキンをフランジ部の突起部により側外方より加熱することができ、鍋内のご飯を過剰に加熱することなく鍋パッキン内の結露量を減少させることができる。このことにより、使用時に鍋パッキン内に溜まった露がご飯や本体の上枠に滴下するのを防止し、ご飯の状態を向上させることができる。また、蓋体を開放した場合においても、結露量を減少させていることにより結露した露が上枠に滴下することなく、品位を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、本体内のフランジ部に対向する位置に鍋フランジ加熱手段を備えたことにより、突起部の加熱を効率的に行い、鍋パッキンへの結露をさらに防止することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、フランジ部の外周側面を光沢面としたことにより、フランジ部から外方へ発する輻射放熱量を減少させ、放熱によるフランジ部の温度低下を低減することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明において、フランジ部の突起部は、その下面に溝部を設けたことにより、突起部の熱容積を減少させ加熱効率を高め、鍋パッキンへの結露をさらに防止することができる。また、フランジ部の下面に溝部ができることにより、鍋のフランジの持った時に指先が滑りにくく、鍋を持ち運ぶ時の安定感を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものでない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における炊飯器を示すものである。
図1、図2は、本発明の実施の形態1における炊飯器を示すものである。
図1に示すように、本実施の形態における炊飯器は、本体1に着脱自在に収納する鍋2を有する。鍋2は3ヶ所均等に配置し本体1より突出した支持部材25により、鍋2のフランジ部11の下面が支持されている。
鍋2は、図2に示すように、外面を発熱層27、内面を熱伝導層30にフッ素39をコーティングしており、発熱層27をステンレス、熱伝導層30をアルミニウムで構成している。鍋2の上端開口部分にはフランジ部11を有し、これは水平方向の平面部11aとその縁部を上向きに突出した突起部17とを有したものである。突起部17は上部を熱伝導層30、下部を発熱層27で構成している。
本体1の外郭は、本体1内部構成部品を冷却するため吸気口28と排気口29を有するボディ24で構成している。鍋2の収納部は耐熱性のある樹脂で成形した保護枠23で構成し、底部中央に鍋2の温度を検知するバネにより鍋2方向へ押圧力を有する鍋温度検知手段15と、保護枠23の下面に鍋加熱手段33である電磁誘導加熱方式の加熱コイルとを備えている。鍋加熱手段33である加熱コイルは、内側と外側に分割して配置した内加熱コイル13と外加熱コイル14とにより構成している。内加熱コイル13と外加熱コイル14の外方には複数のフェライト34を備えており、磁束が本体1外へ漏れるのを防止し、かつ鍋2への誘導加熱を促進する働きをしている。この電磁誘導加熱方式により鍋2の外面を構成する発熱層27が発熱する。
ここで、内加熱コイル13と外加熱コイル14は分割して配置したが、同時に駆動し鍋2を加熱する。保護枠23の側面には鍋2の側面を加熱する電磁誘導方式の側面加熱手段44を配置し、鍋2の側面の加熱を行う。本体1上方には、本体1の上面開口部を開閉自在に覆い操作表示部6を備える蓋体3が、本体1の後方に構成したヒンジ部7に軸支されている。蓋体3の操作表示部6の上面は表示内容が視認できるよう透明に成形しており、操作表示部6は機能や動作状態を表示し、かつブザー22により報知し、炊飯器の動作や停止を操作するボタンにより構成した起動手段4を配置し、炊飯動作を制御する制御部5を有している。蓋体3内には蓋体3の開閉状態により動作するマグネットとマグネットを検知するリードスイッチとにより構成した蓋開閉検知手段18を備えており、蓋体3の開閉状態を検知することができる。
ヒンジ部7には蓋体3を開放方向に付勢するヒンジバネ20を設けており、蓋体3はヒンジバネ20により自動で開放する。本体1のヒンジ部7の反対方向にはバネにより押圧力を有するフックボタン19を備え、蓋体3側のフック21をフックボタン19で上方より保持することにより蓋体3を閉状態で保持する。さらに蓋体3の鍋2と対向する下面には鍋2内を加熱し蓋体3に着脱自在の加熱板8を配置し、蓋体3内部には加熱板8を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱板加熱手段26と加熱板8の温度を検知するバネにより加熱板8へ押圧力を有する加熱板温度検知手段16とを備えている。
加熱板8には、突起部17の内側で、フランジ部11の平面部11aに圧接し、フランジ部11と加熱板8をシールする弾性体の鍋パッキン32と、鍋パッキン32を保持する加熱板支え31を備えている。ここでは、鍋パッキン32をシリコンゴム材により構成している。加熱板8には鍋2内と蓋体3とを連通する蒸気孔9を備え、蓋体3には外気と蒸気孔9とを連通する蒸気筒10を備えている。本体1側面には炊飯器を持ち運ぶ時に使用する本体1に軸支し回動自在のハンドル12を備えている。
以上のように構成された炊飯器について、以下炊飯と保温における動作、作用について説明する。
炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋2に入れ、本体1の所定の状態にセットする。操作表示部6に設けた起動手段4により動作開始操作をすると、あらかじめ制御部5に設定している炊飯工程が実施される。炊飯工程は浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に大別され、鍋温度検知手段15と加熱板温度検知手段16とによる温度検知と内加熱コイル13と外加熱コイル14と側面加熱手段44と、加熱板加熱手段26とによる鍋2と加熱板8の加熱により所定の炊飯工程でご飯を炊き上げる。また、ご飯の保温時には、鍋2内のご飯の温度を食べごろの温度であるおよそ75℃からご飯の乾燥や劣化を低減するやや低い温度のおよそ55℃の範囲で温度維持している。
加熱構成において、鍋2の加熱であるが、内加熱コイル13と外加熱コイル14とによる加熱において、鍋2は主に内加熱コイル13と外加熱コイル14に対向する発熱層27が発熱する。発熱した発熱層27の熱を内面の熱伝導性の高い熱伝導層30が鍋2全体に熱を伝えご飯を加熱する。側面加熱手段44も同様に鍋2の側面部分の発熱層27を発熱させご飯の加熱を行う。また、加熱板8の加熱であるが、加熱板加熱手段26により加熱板8を発熱させ鍋2上方より鍋2内のご飯の加熱を行う。このときフランジ部11と加熱板8をシールしている鍋パッキン32は発熱部材ではないため鍋2および加熱板8より温度が低く鍋2内で発生した蒸気が鍋パッキン32内周に結露しやすいのであるが、ご飯を炊き上げる鍋2と加熱板8の加熱効果により、フランジ部11の平面部11aから鍋パッキン32の下部、加熱板8から鍋パッキン32の上部が加熱され、鍋パッキン32および鍋パッキン32近傍雰囲気が加熱されることにより鍋パッキン32内周への結露を低減することができる。
さらに、突起部17により鍋パッキン32の外側側部を加熱し、かつ突起部17が鍋パッキン32の側外方に位置していることにより、鍋パッキン32が外気により冷やされることを防止し、鍋パッキン32内周の結露を防止することができる。
以上のように、本実施の形態においては、フランジ部11の平面部11aにより鍋パッキン32の下部を加熱し、加熱板8により鍋パッキン32の上部を加熱し、さらに突起部17により鍋パッキン32の外側側部を加熱し、かつ外気により冷やされることを防止することにより、鍋パッキン32の加熱板8と鍋2との温度差を低減し、鍋パッキン32への結露を減少させ、炊飯および保温したご飯において鍋2ふちのご飯が水分過剰でふやけたご飯になることなく良好な状態のご飯を得ることができる。
また、本実施の形態においては、鍋加熱手段33、側面加熱手段44および加熱板加熱手段26を電磁誘導方式としたが、この方式に限るものではなく、熱源としては電熱ヒータ、ガスなど種々のものが考えられる。また、鍋2は外面を発熱層27で内面を熱伝導層30とし、内面にフッ素39をコーティングした構成としたが、鍋2は発熱層27と熱伝導層30とフッ素39の3層に限るものではなく、発熱層27の外層に発熱層27を保護する保護層や熱の放出を抑制する断熱層を設けるなど多層構成としても、誘導加熱により鍋2の発熱層27を発熱させ鍋2を加熱する構成なら同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における炊飯器の要部を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図3は、本発明の実施の形態2における炊飯器の要部を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図に示すように、本実施の形態における炊飯器は、本体1内のフランジ部11に対向する位置に鍋フランジ加熱手段35を備えたものである。
この鍋フランジ加熱手段35は、電磁誘導方式の加熱手段であり、実施の形態1と同様、制御部5により動作制御される。鍋フランジ加熱手段35をフランジ部11の対向する位置に配置することにより、鍋フランジ加熱手段35によりフランジ部11の平面部11aおよび突起部17を直接発熱させ、さらに制御部5により鍋フランジ加熱手段35によるフランジ部11の加熱を、鍋パッキン32に水分が結露する炊飯および保温の工程で加熱するよう制御することにより、鍋パッキン32の下部と外側側部を効果的に加熱し鍋パッキン32内周の結露を防止することができる。
以上のように、本実施の形態においては、鍋フランジ加熱手段35によりフランジ部11の平面部11aおよび突起部17を発熱させ、さらに制御部5により加熱制御することにより、フランジ部11を鍋パッキン32に水分が結露している炊飯および保温の工程でさらに高温とすることが可能となり、鍋パッキン32への結露をさらに防止することができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における炊飯器を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態3における炊飯器を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図に示すように、本実施の形態における炊飯器は、フランジ部36の外周側面37、すなわち、幅Wの範囲を光沢面38としたものである。
鍋2はフッ素39をコーティングしていることにより外周側面37はフッ素39により覆われているのであるが、外周側面37のフッ素39を削除し、鍋2の素材である熱伝導層30のアルミニウムと発熱層27のステンレスとし、さらに熱伝導層30のアルミニウム面と発熱層27のステンレス面を研磨し、光沢面38としたものである。外周側面37をフッ素39面からアルミニウム面とステンレス面の光沢面38とすることにより、外周側面37からの輻射放熱量を減少させることができる。外周側面37からの輻射放熱量を減少させることにより、フランジ部36の熱損失を低減させ、少ない加熱でフランジ部36の平面部36aおよび突起部40を高温の状態で維持し、鍋パッキン32を加熱することにより結露を低減し、良好なご飯の状態を得ることができる。
以上のように、本実施の形態においては、外周側面37を光沢面38とすることにより外周側面37からの輻射放熱を低減させ、フランジ部36の平面部36aおよび突起部40の熱損失を低減し、フランジ部36を少ない加熱で高温に維持することができることにより、鍋パッキン32の結露を低減し、良好なご飯の状態を得ることができる。
また、本実施の形態においては、外周側面37のアルミニウム面とステンレス面を研磨し光沢面38としたが、外周側面37は研磨した光沢面38に限るものではなく、高い輻射放射率のフッ素39を削除するだけでもフランジ部36からの輻射放熱を低減させる効果があるものである。
また、本実施の形態においては、外周側面37をアルミニウム面とステンレス面の2種類の面としたが、外周側面37はアルミニウム面とステンレス面の両面に限るものではなく、アルミニウムまたはステンレス面のどちらかであっても光沢を持たせることは可能であり、かつ、上記の通り高い輻射放射率のフッ素39を削除することにより輻射放熱を低減させる効果があるものである。
(実施の形態4)
図5、図6は、本発明の実施の形態4における炊飯器を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図5、図6は、本発明の実施の形態4における炊飯器を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態における炊飯器は、フランジ部43の平面部43aおよび突起部42のうち、突起部42は、その下面に溝部41を設けたものである。
溝部41は突起部42の裏面に設けた凹形状で、溝部41により突起部42の熱伝導層30の体積を減少させたものである。突起部42の熱伝導層30の体積を減少させることにより、突起部42を発熱させる熱量が小さくなり、突起部42を少ない加熱量で高温にし、かつ、高温の状態を維持することができる。突起部42を少ない加熱量で高温にすることができることにより、鍋パッキン32へ蒸気が結露する早い段階で鍋パッキン32の外側側部を加熱し、外気により冷やされることを防止することにより鍋パッキン32内周の結露を防止することができる。さらに少ない加熱量で突起部42を高温とし、さらに高温の状態で維持することができることにより、消費電力を減らすことができる。
また、鍋9の取り扱いにおいて、フランジ部43が凹凸のない平面の場合は、指先に水が付着していた場合など指先が滑りやすく鍋2の持ち運びに不安定となる場合があったのであるが、フランジ部43である突起部42の裏面に溝部41を設けたことにより、鍋2を持った指先が溝部41に掛りフランジ部43裏面から滑らないようになり、鍋2の持ち運び時の安定性を向上させることができる。
以上のように、本発明の形態においては、突起部42の裏面に溝部41を設けたことにより、鍋パッキン32を炊飯工程の早い段階でかつ省電力で加熱し結露を防止することができる。また、フランジ部43を持って鍋2を持ち運ぶ時に指先が滑りにくく、安定性を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、溝部41により突起部42の熱伝導層30の体積を減少させるとしたが、熱伝導層30の体積を減少させるのは突起部42に限るものではなく、フランジ部43の熱伝導層30を薄くし体積を減少させても熱容量が小さくなり同様の効果が得られるものである。
また、溝部41全面に発熱層である発熱層27を設けたが、発熱層27は溝部41全面に限るものではなく、図6のように鍋パッキン32側のみであっても鍋パッキン32の外側側面を加熱することが可能であり、同様の効果が得られるものである。
また、溝部41は一層に限るものではなく、複数の層により熱伝導層30の体積を減少させても同様の効果が得られ、また、指先が滑りにくく鍋2を持ち運ぶ時の安定感を向上させることができる。
また、溝部41により持ち運び時の安定性を向上させたとしたが、突起部42のみの構成であっても、フランジ部43の上下面共が平面である構成に比べフランジ部11の上面を支える鍋2を持った指先が滑りにくく持ち運び時の安全性を向上させることができるものである。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、鍋パッキンへの結露を低減し鍋パッキン内に溜まった露がご飯や本体の上枠に滴下するのを防止することにより良好なご飯の状態を得ることが可能となるので、家庭用および業務用、あるいは熱源の如何に限らず炊飯器全般に適用できる。
1 本体
2 鍋
3 蓋体
11、36、43 フランジ部
11a、36a、43a 平面部
17、40、42 突起部
27 発熱層
30 熱伝導層
32 鍋パッキン
33 鍋加熱手段
35 鍋フランジ加熱手段
37 外周側面
38 光沢面
41 溝部
2 鍋
3 蓋体
11、36、43 フランジ部
11a、36a、43a 平面部
17、40、42 突起部
27 発熱層
30 熱伝導層
32 鍋パッキン
33 鍋加熱手段
35 鍋フランジ加熱手段
37 外周側面
38 光沢面
41 溝部
Claims (4)
- 本体と、前記本体に着脱自在に収納する鍋と、前記本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記蓋体の下面に設け鍋のフランジ部と蓋体とをシールする鍋パッキンと、前記鍋を加熱する鍋加熱手段とを備え、前記鍋のフランジ部は、水平方向の平面部とその縁部を上向きに突出した突起部とを有した炊飯器。
- 本体内のフランジ部に対向する位置に鍋フランジ加熱手段を備えた請求項1に記載の炊飯器。
- フランジ部の外周側面を光沢面とした請求項1または2に記載の炊飯器。
- フランジ部の突起部は、その下面に溝部を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016154735A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 炊飯器 |
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2007
- 2007-09-19 JP JP2007241882A patent/JP2009072254A/ja active Pending
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JP2016154735A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 東芝ホームテクノ株式会社 | 炊飯器 |
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