JP4023044B2 - 炊飯器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭、あるいは業務用に使用する炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の炊飯器においては、炊飯が終了すると自動的に保温に入るジャー機能付炊飯器が一般的である。また、従来、この種の炊飯器では、保温時の消費電力量を削減するため、ガラスウール等の断熱材が使用されるのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、環境問題に対する関心が大きくなり炊飯器に対しても省エネルギーが強く求められるようになってきており、上述の炊飯器では、ガラスウール等の断熱材の断熱性能が低いため、充分な保温時の消費電力量の低減効果が得られないという問題があった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するもので、内部を真空に封止した真空断熱材で鍋を覆うものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記本体の上面開口部を覆う蓋とを備え、内部を真空に封止した真空断熱材で前記鍋を覆う構成としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明によれば、真空断熱材はガラスウール等より断熱性能が高いため、鍋の断熱性が向上し、保温時だけでなく炊飯時も鍋から逃げる熱量が減り、消費電力量が低減できる。また、真空断熱材で鍋を覆えば、真空断熱材を鍋に最も近接して配置出来るため、鍋からの熱の放出を小さく抑えることが出来るという距離の効果も発揮出来る。さらに、真空断熱材は、鍋を直接覆って一体化しているため、鍋そのものの断熱性が向上し、鍋内のご飯が冷めにくく、炊飯器本体からご飯の入った鍋だけを取り出して食卓に持っていっても、暖かいご飯を食べることができる。さらには、誘導加熱式の炊飯器においては、真空断熱材を誘導加熱の磁界が透過可能な材質として、誘導加熱を行うための加熱コイルと対向する鍋の外側を覆っても、鍋を加熱することができるため、誘導加熱の良さを活かしつつ、磁界のロスを増やさずに鍋を加熱するとともに、鍋の外側を最大限に真空断熱材で覆って鍋の断熱性能を向上させることができる。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、炊飯や保温時の鍋の温度制御を行うための温度検知性能を低下することなく、鍋の断熱性能を向上することができる。
【0008】
【実施例】
(実施例1)
本発明の第1の実施例について、図1〜図3を用いて説明する。
【0009】
図1において、本体1は、上面が開口し、この本体1内部に鍋2の収納部である保護枠3が配設され、この保護枠3の外側に加熱手段が設けられている。本実施例では、加熱手段として、鍋2を誘導加熱するための加熱コイル4が設けられている。保護枠3の底部には鍋2の温度を検知する温度検知センサー5が設けられ、この温度検知センサー5の温度検知により加熱コイル4の通電を制御してご飯の炊き上げ及び保温を行なう。また、鍋2は外側を真空断熱材6で覆われている。この真空断熱材6は、少なくとも鍋2の温度検知センサー5の当接部分を除いて鍋2の全体を覆っている。
【0010】
7は本体1の上面開口部を覆う蓋で、この蓋7は本体1の上部を構成する上枠8の上部に一体成形されたヒンジ部材9に、ピン10を介して回動自在に支持されている。11は外蓋カバーで、この外蓋カバー11は蓋7の内側に固定されている。この外蓋カバ−11の下面には放熱板ユニット12が着脱自在に取付けられている。この放熱板ユニット12の上部には外蓋カバー11に支持されている蓋加熱手段である蓋加熱コイル13が位置している。この蓋加熱コイル13の電磁作用により放熱板ユニット12を発熱することにより、炊飯時に上面から加熱してご飯全体を包み込むようにたき上げるとともに、保温時には上面からの加熱と鍋2の加熱手段である誘導コイル4の加熱により、ご飯の温度を均一に維持することができる。
【0011】
14は放熱板ユニット12の温度を検知する蓋センサーで、放熱板ユニット12側に圧接するように設けられ、この蓋センサー14の検知により、蓋加熱コイル13の通電を制御する。また、15は蓋7の蒸気通路16に着脱自在に設けられた蒸気筒である。
【0012】
ここで、鍋2の外側を覆う真空断熱材6の構成を、図2の真空断熱材6の断面図により説明する。17は真空断熱材の芯材であり、パーライトやシラスバルーンあるいは合成シリカ等のガス発生のしない材料からなり、内袋18に納められている。芯材17を納めた内袋18は、耐熱性のラミネート19の袋に真空状態で納められている。なお、芯材17を固形化する等により、ラミネート19の袋に簡単に入れられる構成とすれば、内袋18はとくに必要としない。ラミネート19はシール層20、ガスバリア層21及び保護層22から成っている。そして、シール層20は耐熱性のラミネート19を貼りあわせ、内部の真空を保持する役割を持つ。ガスバリア層21はアルミ箔やアルミ蒸着膜等を使用し、耐熱性ラミネート19はフィルムの樹脂を透過する気体を遮断する役割を持つ。また、保護層22は、シール層20とガスバリア層21を保護する役割を持ち、強度及び耐熱性の高い単層または複数の樹脂フィルムにより構成されている。
【0013】
以上のように構成された炊飯器について、以下、その動作を説明する。鍋2に米と水を入れ通電すると、温度検知センサー5や蓋センサー14により温度コントロールを行ない、ご飯を炊きあげる。炊飯終了と同時に保温に入り、ご飯をあらかじめ設定された保温温度に維持する。この時、鍋2は真空断熱材6に覆われているため、鍋2に最も近接して真空断熱材6を設けることができるため、鍋2から外部に逃げる鍋2内のご飯の熱量を効果的に減少させることが出来るため、少ない消費電力量で、ご飯を保温温度に維持することができる。また、図3に示すように、鍋2を本体1から取り出した場合でも、鍋2が真空断熱材6に覆われているため、真空断熱材6がない場合と比べると、鍋2内のご飯の温度は下がりにくくなるため、食事の時に重い炊飯器の本体1ごと食卓まで運ばなくても、鍋2だけを取り出して運ぶだけで、通常の1時間程度の食事時間であれば暖かいご飯を食べることができる。
【0014】
また、真空断熱材6は、少なくとも鍋2の温度検知センサー5との当接部分を除いて覆っているため、温度検知センサー5が鍋2の温度を直に検知することが出来るため、炊飯や保温時の鍋2及びご飯の温度コントロールを低下させることなく、鍋2の断熱性能を向上することができる。
【0015】
さらに、真空断熱材6のガスバリア層21を蒸着アルミ、蒸着アルミナ、蒸着シリカ等、ガスバリア性を持ち誘導加熱による磁界のロスをなくしたり、最小限に抑える材質とすることにより、誘導加熱を行なうための加熱コイル4と対向する鍋2の外側を真空断熱材6で覆っても、鍋2を加熱することができるため、鍋2の外側を最大限に真空断熱材6で覆って鍋2の断熱性能を向上させ、消費電力量を削減することができる。
【0016】
(実施例2)
次に、第2の実施例について図4を用いて説明する。
【0017】
図4において、第1の実施例と同様に本体23は、上面が開口し、この本体23内部に鍋24の収納部である保護枠25が配設されている。そして、鍋24の下部に加熱手段が設けられている。本実施例では、加熱手段として鍋23を発熱さす熱源となるヒーター26を設けている。鍋24の下面には鍋24の温度を検知する温度検知センサー27が設けられ、この温度検知センサー27の温度検知によりヒーター26の通電を制御してご飯の炊き上げ及び保温を行なう。また、鍋24は外側を真空断熱材28で覆っている。この真空断熱材28は、少なくとも鍋24とヒーター26の対向する部分を除いて鍋24を覆っている。
【0018】
蓋29から上の構成は、実施例1と同じである。29は本体23の上面開口部を覆う蓋で、この蓋29は本体23の上部を構成する上枠30の上部に一体成形されたヒンジ部材31に、ピン32を介して回動自在に支持されている。
【0019】
以上のように構成された実施例2の炊飯器について、以下、その動作について説明する。鍋24に米と水を入れ通電すると、温度検知センサー27により温度コントロールを行ないご飯を炊きあげる。炊飯終了と同時に保温に入り、ご飯をあらかじめ設定された保温温度に維持する。この時、鍋24は、ヒーター26と対向する部分を除いて真空断熱材28で覆われているため、ヒーター26から鍋24への熱の伝達効率を落とさずに、鍋24の断熱性能を向上することができる。また、真空断熱材28の構成は、実施例1と同じであるが、真空断熱材28のガスバリア層21に磁界の透過性は必要ないため、アルミ箔やステンレス箔等のガスバリア性の高い材質を使用することができ、耐久性が向上する。
【0020】
なお、実施例2では、加熱手段ヒーターより熱源を用いたが、ハロゲンヒーター等の他の熱源を用いた場合も同じである。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、真空断熱材はガラスウール等より断熱性能が高いため、鍋の断熱性が向上し保温時だけでなく炊飯時も鍋から逃げる熱量が減り消費電力量が低減できる。さらに、真空断熱材は鍋を直接覆って一体化しているため鍋内のご飯が冷めにくく、炊飯器本体からご飯の入った鍋だけを取り出して食卓に持っていっても暖かいご飯を食べることができる。さらに、誘導加熱式の炊飯器において、磁界のロスを増やさずに鍋の断熱性能を向上させることができる。
【0022】
また、請求項2記載の発明によれば、鍋と温度検知センサーを直接接触させることができ、炊飯や保温時の鍋の温度制御を行うための温度検知性能を低下することなく、鍋の断熱性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の炊飯器の断面図
【図2】 同、炊飯器用の真空断熱材の断面図
【図3】 同、炊飯器用の鍋に米と水が入った状態を示した図
【図4】 本発明の実施例2の炊飯器の断面図
【符号の説明】
1、23 本体
2、24 鍋
4 加熱コイル
5、27 温度検知センサー
6、28 真空断熱材
7、29 蓋
26 ヒーター
Claims (2)
- 本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋を誘導加熱する加熱手段と、前記本体の上面開口部を覆う蓋とを備え、内部を真空に封止した真空断熱材で前記誘導加熱を行うための加熱コイルと対向する前記鍋の外側を覆って、前記真空断熱材は、前記誘導加熱の磁界が透過可能な材質としてなる炊飯器。
- 鍋の温度を検知する温度検知センサーを備え、前記温度検知センサーは、真空断熱材に覆われていない箇所の鍋の温度を検知してなる請求項1記載の炊飯器。
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