JP4135132B2 - Pwm制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電動機等を可変速する電圧型PWMインバータ、特にIGBT等の高速スイッチング素子を使用したインバータに用いられるPWM制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来のPWM制御装置の構成を示すブロック図である。キャリア周波数設定レジスタ3はPWM信号の周波数が設定されるレジスタで、演算回路1より出力されたキャリア周波数のデータがデータバス1aを経由してキャリア周波数設定レジスタ3に接続され、演算回路1より出力された書き込み信号1cにより書き込まれる。U相PWM設定レジスタ4はU相のPWM信号発生用データを保持するレジスタで、演算回路1から出力されたU相のPWM信号発生用データがデータバス1aを経由してU相PWM設定レジスタ4に接続され、演算回路1から出力された書き込み信号1dにより書き込まれる。V相PWM設定レジスタ5はV相のPWM信号発生用データを保持するレジスタで、演算回路1から出力されたV相のPWM信号発生用データがデータバス1aを経由してV相PWM設定レジスタ5に接続され、演算回路1から出力された書き込み信号1eにより書き込まれる。W相PWM設定レジスタ6はW相のPWM信号発生用データを保持するレジスタで、演算回路1から出力されたW相のPWM信号発生用データがデータバス1aを経由してW相PWM設定レジスタ6に接続され、演算回路1から出力された書き込み信号1fにより書き込まれる。
【0003】
キャリア発生回路15はアップダウンカウンタで構成され、キャリア周波数設定レジスタ3の出力データ3aとカウントクロック16を入力し、カウンタ値15cとキャリア周波数レジスタ3aと一致したときオーバフロー信号15a、またカウンタ値15cが0と一致したときにアンダフロー信号15bを出力する。PWM信号発生回路19はU相PWM信号発生回路19aとV相PWM信号発生回路19cとW相PWM信号発生回路19eからなる。U相比較器はカウンタ値15cとU相PWM設定レジスタ出力4aを比較し、U相PWM信号19bを出力する。U相PWM信号19bはゲートドライバ回路20に接続されU相、/U相の信号を生成し不図示のIGBTのゲートに印加されてる。V相比較器はカウンタ値15cとV相PWM設定レジスタ出力5aを比較し、V相PWM信号19dを出力する。V相PWM信号19dはゲートドライバ回路20に接続されV相、/V相の信号を生成し不図示のIGBTのゲートに印加されてる。W相比較器はカウンタ値15cとW相PWM設定レジスタ出力6aを比較し、W相PWM信号19eを出力する。W相PWM信号19eはゲートドライバ回路20に接続されW相、/W相の信号を生成し不図示のIGBTのゲートに印加されてる。ゲートドライバ出力20a、20b、20cは電動機22に接続される。
【0004】
AD変換器13、14は前記ゲートドライバ出力の例えば20a、20bの2相に接続さた電流変成器21a、21b出力が接続されている。U相ADデータレジスタ7は前記演算回路1から出力されるU相ADデータ読み出し信号1gとデータバス1aに接続され前記AD変換器出力13aに接続されている。V相ADデータレジスタ8は前記演算回路1から出力されるV相ADデータ読み出し信号1hとデータバス1aに接続され前記AD変換器出力14aに接続されている。
なお、演算回路1により各PWM設定レジスタ4、5、6に書き込まれるPWM設定レジスタデータは生成したいPWM波形の組合せによって決まり、PWM信号のH(ハイレベル)期間、L(ローレベル)期間を設定するためのデータである。また、キャリア発生回路15は三相共用である。
【0005】
次に、上記従来のPWM発生装置の動作について説明する。PWM波形を発生するにはまず、キャリア発生回路15をカウントクロック16でカウント動作させる。そして、演算回路1により書き換え可能なU相PWM設定レジスタ4に保持されているU相のPWM設定レジスタ出力4aにカウンタ値15cの内容が一致した場合、比較器からU相PWM信号19bが出力される。同様にして発生するPWM信号19d、19fはゲートドライバ回路20に接続されて誘導電動機22を駆動している。また、演算回路1はキャリア周波数設定レジスタ3にPWM信号発生の周期のデータを書き込むと、PWMの比較周期が変更される。大きな値を入れればパルスが発生する周期が長くなり、小さな値を入れるとパルス発生の周期が短くなる。
【0006】
ここで、三角波変調方式の場合の信号波形図を図4に示しておく。この図4では、オーバフロー信号15aは、キャリア周波数設定レジスタの出力データ3aとカウンタ値15cとが一致したときにL(ローレベル)とし、アンダフロー信号15bはカウンタ値15cが0に一致したときにL(ローレベル)としている。
また、各相のPWM設定レジスタ4、5、6およびキャリア周波数設定レジスタ3への書き込みは常にキャリアの山または谷の手前で行っている。
さらにAD変換開始信号は演算回路から一定周期で出力され、出力されるタイミングはキャリアの山または谷の直後で行っている。AD変換処理、PWM演算処理が終わるとオーバフロー信号15aとアンダフロー信号15bの発生を計数する監視処理になる。監視処理ではオーバフロー信号15aとアンダフロー信号15bの発生数が設定計数になるとAD変換開始信号を発生している。キャリア周波数設定の変更は例えばキャリアの上限周波数設定値の整数倍が設定されているため、キャリア周波数の変更があってもオーバフロー信号15aとアンダフロー信号15bの数を計数する上限を変更することで、AD変換開始信号が一定周期に保たれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のPWM発生装置では、各相ADデータレジスタ7、8の読み出しとキャリア周波数設定レジスタ3とPWM設定レジスタ4〜6およびAD変換器への変換開始信号1iへの書き込みを行うために演算回路1は常にオーバフロー信号15aアンダフロー信号15bを監視してAD変換開始信号を発生させ、各相ADデータレジスタ7、8の読み出しを行い、前記電流データ7a,8aを用いてPWM演算処理した後に各設定レジスタ3、4、5、6にデータを書き込んでいた。したがって、キャリア発生回路15のカウンタ値15cの内容とPWM設定レジスタ4〜6の内容との比較検出により各相のPWM信号19b、19d、19fが繰り返し出力されているが、キャリア周期が短くなるとPWM信号を生成するために行われるPWM演算処理時間中にオーバフロー信号15aまたはアンダフロー信号15bが発生するため、監視処理で前記15a,15bを計数することが出来ないため、演算回路1の処理能力に対する負担が大きいという問題がある。すなわち、高精度にPWM出力を制御するには一定周期でAD変換開始信号発生させ、AD変換データレジスタを読み出し、PWM設定レジスタ4〜6およびキャリア周波数設定レジスタ3への書き込みデータを高速に演算し、この結果を書き込む必要がある。
【0008】
キャリア同期出力型PWM制御装置は低速ではキャリア周波数を下げ変調方式は3相変調、高速ではキャリア周波数を上げ(3/2倍)変調方式は2相変調で制御するためにキャリア周波数を可変している。一般的な制御はサンプリング周期を一定としているため、キャリア周期が変更されても電流検出及び電圧指令更新の周期が一定になるようになっている。
図4では、誘導電動機22を低速運転から高速運転を行う際のAD変換開始信号とキャリア周波数とPWM波形はU相で、PWM設定レジスタ4へ書き込みがあった場合のみ図示されているが、実際には3相分のPWM設定データ4a、5a、6aとキャリア比較値がPWM演算処理中に演算され各レジスタ3、4、5へ書き込まれている。このような波形が何サイクルも出力される。この1サイクル毎にオーバフロー信号15aおよびアンダフロー信号15bを演算回路1で頻繁に計数し、所望の計数値に達すると、AD変換開始信号を発生しAD変換器13,14の各相ADデータ値を読み出し、各レジスタ3、4、5、6にデータを書き込み、比較器で一致を検出して各相のPWM信号19b、19d、19fを実現する必要がある。これらAD変換の開始信号出力、各レジスタ7、8の読み出しおよび各レジスタ3、4、5、6へ設定値を書き込むために演算回路1はこれらの処理を次のオーバフロー信号15aおよびアンダフロー信号15bが発生する前に行う必要があった。さもなければ、周波数を上げれず、高速運転もできなくるという問題があった。
また、インバータの低騒音化のため、キャリア周波数を高くすると、PWM演算処理に制限がでて演算回路への負担がますます大きくなること、高精度な制御ができないという問題を有していた。
【0009】
本発明はこれらの問題点を解決するためになされたものであり、その目的は上記従演算回路の処理能力に対する負担を低減し、演算回路による高精度なAD変換開始タイミングを実現し、高キャリアにおいてPWM演算処理時間制限を無くし、演算回路の処理能力に対する負担を低減し、幅広いインバータ用途に対応できるPWM制御装置を提供することにある。
即ち、ある任意のキャリア周期におけるPWM信号のデータを1つ前のサンプリング周期中において設定でき、演算回路がキャリア発生回路から出力されるオーバフロー信号およびアンダフロー信号の監視による処理時間をなくし、インバータ装置のその他の機能のための多くの処理時間を提供できるようにする。また、キャリア周波数の高速化においても、幅広いインバータ用途に対応できるPWM波形を生成することができるようにする。さらに、PWM制御装置の運転中にキャリア周波数を変更した場合でも、各相のPWM信号のパルス幅を高精度に制御し、安定したPWM信号の波形を生成する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本発明のPWM発生装置は、演算回路から出力される値とキャリア発生回路出力との比較データからパルス幅変調を行うPWM制御装置であって、前記演算回路から出力される複数の設定データを保持する第1段目の複数のレジスタと、前記キャリア発生回路の山谷を計数するキャリア山谷カウンタ回路と、前記キャリア山谷カウンタ回路は前記キャリア山谷カウンタ回路に設定される値と前記キャリア山谷カウンタ値とが一致したときキャリア山谷カウンタ回路信号を出力し、前記第1段目の複数のレジスタ出力をキャリア山谷カウンタ回路出力信号で保持する第2段目の複数のレジスタと、前記キャリア発生回路出力のカウンタ値と前記第2段目のレジスタ出力とを比較する比較器と、電動機電流を検出する電流検出器とを備えたPWM制御装置において、
前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号に同期して、前記キャリア山谷カウンタ回路設定値の最下位信号が”L”の場合前回出力を反転し、”H”の場合前回出力を継続するキャリア状態信号とすることを特徴とするものである。
また、前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号に同期して、AD変換器を起動し前記電流検出器により電流検出するものである。
また、前記第2段目のレジスタをキャリアカウンタ周波数値レジスタとし、前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号に同期してキャリア周波数を更新することを特徴とするものである。
また、前記第2段目のレジスタを比較値レジスタとし、前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号に同期して電圧指令である比較器レジスタ値を更新することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態のPWM制御装置におけるPWM信号生成部分の構成を示すブロック図である。キャリア周波数設定レジスタ3、U相PWM設定レジスタ4、V相PWM設定レジスタ5、W相PWM設定レジスタ6、U相ADデータレジスタ7、V相ADデータレジスタ8、キャリア発生回路15、カウントクロック16、PWM発生回路19、ゲートドライバ20、電流検出器21、電動機22は図3に示したものと同じである。本発明のPWM制御装置では第1段目の複数のレジスタとしてキャリア山谷カウンタ設定レジスタ2、キャリア周波数レジスタ設定レジスタ3、U相PWM設定レジスタ4、V相PWM設定レジスタ5、W相PWM設定レジスタ6が割り当てられている。
【0012】
一方キャリア山谷カウンタ値レジスタ17は初期値がありこの値とオーバフロー信号15aとアンダフロー信号15bの発生数が一致したときキャリア山谷カウンタ回路出力であるキャリア山谷カウンタ回路出力信号を出力する。キャリア山谷カウンタ回路出力信号で前記第1段目の複数のレジスタ出力を第2段目の複数のレジスタにラッチしている。第2段目の複数のレジスタとしてキャリア山谷カウンタ値レジスタ17、キャリア周波数レジスタ値レジスタ9、U相比較値レジスタ10、V相PWM比較値レジスタ11、W相PWM比較値レジスタ12が割り当てられている。また、U相PWM発生回路19a、V相PWM発生回路19c、W相PWM発生回路19eはそれぞれU相PWM比較値レジスタ10、V相PWM比較値レジスタ11、W相PWM比較値レジスタ12の出力データ10a、11a、12aをカウンタ値15cと比較し、U相PWM信号19b、V相PWM信号19d、W相PWM信号19fを出力する。また前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号はAD変換器13、14の変換開始端子に接続されており、キャリア山谷カウンタ回路出力信号が発生するたびにAD変換を行いその結果が13a、14aから出力される。U相ADデータレジスタ7、V相ADデータレジスタ8は前記13a、14aを保持しており演算回路1は読み出し信号1g、1hでデータバス1aを経由して行われている。
【0013】
このように構成されたPWM制御装置の動作について説明する。まず、キャリア発生回路15をカウントクロック16でカウント動作させる。そして、キャリア山谷カウンタの初期値動作により最初にキャリア山谷カウンタ回路出力信号18aが出力される。キャリア山谷カウンタ回路出力信号でAD変換器13、14は動作し演算回路1はこれらのデータをデータバス1から読み出し信号1g、1hで読み出す。読み出したデータにより演算回路1はPWM演算を行い次のキャリア山谷カウンタ回路出力信号で有効になる各データをキャリア山谷カウンタ設定レジスタ2、キャリア周波数レジスタ設定レジスタ3、U相PWM設定レジスタ4、V相PWM設定レジスタ5、W相PWM設定レジスタ6へ書き込んでいる。
【0014】
まず、PWM信号発生の周波数のデータ3が設定された場合の動作について説明する。キャリア周波数を変更する場合、まず演算部からキャリア周波数設定レジスタ3にデータが書き込まれる。キャリア山谷カウンタ回路出力信号が発生すると、キャリア周波数設定値レジスタ9の値はキャリア周波数設定レジスタ出力3aを保持し、キャリア発生回路は前記レジスタ出力9aの値に従う周波数となる。したがって、周波数は演算回路から出力されて最初に来るキャリア山谷カウンタ回路出力信号で更新される。
【0015】
次に、各相のPWM設定が更新された場合の動作について説明する。各相PWM比較データの演算結果がPWM設定レジスタ4、5、6に順次書き込まれ、キャリア山谷カウンタ回路出力信号が発生すると、各相比較値レジスタ10、11、12の値は前記PWM設定レジスタ出力4a、5a、6aを保持し、PWM発生回路19は前記レジスタ出力10a、11a、12aの値に従うPWM生成を行う。したがって、PWM設定値およびキャリア周波数設定が行われた場合、演算結果が出力されて最初に来るキャリア山谷カウンタ回路出力信号で更新される。
図2は、本実施形態において、低速運転から高速運転になるときのキャリア周波数設定とPWM設定が行われた場合のキャリア発生回路15とU相のPWM発生回路19aの波形を示す。オーバフロー信号15a、アンダフロー信号15bおよび各レジスタへの書き込み信号は通常時“H”であり、動作時は例えばカウントクロック1パルス分の“L”パルスとしている。
【0016】
図2を参照しながら図1のPWM制御装置の動作をより詳しく説明する。図2において、キャリア発生回路15がカウントクロック16で動作しているとき演算回路1はPWM発生を制御するために様々な演算を常に繰り返している。PWM演算はこれらの中の1つの処理である。PWM演算が行われると、その過程でキャリア山谷カウンタ設定値とキャリア周波数値とPWM比較値が演算され、第1段目の複数のレジスタであるキャリア山谷カウンタ設定レジスタ2、キャリア周波数設定レジスタ3、U相PWM設定レジスタ4、V相PWM設定レジスタ5、W相PWM設定レジスタ6に計算結果が書き込まれる。書きこまれたレジスタ出力は第2段目の複数のレジスタにそれぞれ接続されており、キャリア山谷カウンタ回路出力信号の発生と共に第2段目の複数のレジスタであるキャリア山谷カウンタ値レジスタ17、キャリア周波値レジスタ9、U相比較値レジスタ10、V相比較値レジスタ11、W相比較値レジスタ12に保持される。
【0017】
キャリア山谷カウンタ回路18はキャリア山谷カウンタ設定レジスタ2に書きこまれた値を、キャリア山谷カウンタ回路出力信号でキャリア山谷カウンタ値レジスタ17にロードするが、初期起動時はレジスタ2、17は“0”に初期化されており、最初のキャリアの開始でキャリア山谷カウンタ回路出力18a(第3信号)が出力される。またその他の第1段目および第2段目の複数のレジスタも所定の値に初期化されている。初期値により発生したキャリア山谷カウンタ回路出力信号でAD変換を開始し、演算回路1はU相V相の電流値より1回目のPWM演算を行い、図ではU相PWMのみ値を変更している。変更されたU相PWM設定レジスタ4はキャリア山谷カウンタ出力であるキャリア山谷カウンタ回路出力信号が出力されると、U相比較値レジスタ10に保持され、次段のU相PWM発生回路19aでキャリアカウンタ値15cと比較されU相PWM信号19bが発生する。次に高速運転にするためにキャリア周波数を上げたのが2回目の演算処理で当該処理が終了後にキャリア山谷カウンタ設定レジスタ2に“1”、キャリア周波数設定レジスタ3に前回値の1/2の設定値およびU相PWM設定レジスタ4へ所望のデータが書き込まれている。そしてこれらの書き込みが第2段目のレジスタに保持されるのは図中のキャリアが最初に発生する谷となる。これ以降キャリア周期は1/2になる。また、キャリア山谷カウンタ設定は“1”となり、アンダフロー信号、オーバフロー信号を2回数えると、キャリア山谷カウンタ回路出力信号を出力するため前回と同じ周期を保つことができる。
【0018】
またキャリア状態信号は前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号に同期して前記キャリア山谷カウンタ回路設定値の最下位信号が”L”の場合前回出力を反転し”H”の場合前回出力を継続するがこの信号が“H”のとき次にキャリア山谷カウンタ回路出力信号が発生するのはキャリアの山で、“L”のとき次にキャリア山谷カウンタ回路出力信号が発生するのはキャリアの谷であることを示す信号で、次のPWMパタンがキャリアの山谷どちらで有効になるかが解るため、より高度なPWM制御ができる。
【0019】
このように、サンプリング周期を持ったキャリア山谷カウンタ回路出力信号でキャリア山谷カウンタ設定レジスタ、キャリア周波数設定レジスタ、U相PWM設定レジスタ、V相PWM設定レジスタ、W相PWM設定レジスタの更新ができるため、演算回路1によるキャリア発生回路15およびPWM発生回路19へキャリア周波数設定値や各相のPWM設定値を書き込むタイミングを検出する間での待ち時間を低減し、演算回路1の処理能力に対する負担を低減し、幅広いインバータ用途に対応できるPWM波形を生成することができる。
なお、上記実施形態では、U相波形について説明したが、V相およびW相波形についてもU相波形と同様に実現できることはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、電流値をもとに演算回路1で演算処理されたデータを一時的に保持する第1段目の複数のレジスタと、オーバフロー信号15aとアンダフロー信号15bの発生数を計数するキャリア山谷カウンタと、キャリア山谷カウンタ値レジスタ出力17aとキャリア山谷カウンタ値とが一致した場合出力されるキャリア山谷カウンタ回路出力信号18aと、前記第1段目の複数のレジスタAを前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号で保持する第2段目の複数のレジスタBと、キャリア山谷カウンタ値レジスタの最下位信号が”L”の場合前回出力を反転し”H”の場合前回出力を継続するキャリア状態信号とを設けたことにより、ある任意のキャリア周期におけるPWM信号のデータを1つ前のサンプリング周期中において設定でき、演算回路がキャリア発生回路から出力されるオーバフロー信号およびアンダフロー信号の監視による処理時間をなくし、インバータ装置のその他の機能のための多くの処理時間を提供できる。また、キャリア周波数の高速化においても、演算回路の処理能力に対する負担が軽減されるため、幅広いインバータ用途に対応できるPWM波形を生成することができる。さらに、キャリア周波数の変更が合った場合でもAD変換開始信号の周期すなわちサンプリング周期はキャリア山谷カウンタ値に従い、一定周期で行われるため各相のPWM信号のパルス幅を高精度に制御することができるため安定したPWM信号の波形を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のPWM制御装置のブロック図である。
【図2】本発明である図1のPWM制御装置のタイミングチャートである。
【図3】従来例のPWM制御装置のブロック図である。
【図4】従来例である図3のPWM制御装置のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 演算回路
1a データバス
1b キャリア山谷カウンタ設定書き込み信号
1c キャリア周波数設定書き込み信号
1d U相PWM設定書き込み信号
1e V相PWM設定書き込み信号
1f W相PWM設定書き込み信号
1g U相ADデータ読み出し信号
1h V相ADデータ読み出し信号
1i AD変換開始信号
2 キャリア山谷カウンタ設定レジスタ
2a キャリア山谷カウンタ設定レジスタ出力
3 キャリア周波数設定レジスタ
3a キャリア周波数設定レジスタ出力
4 U相PWM設定レジスタ
4a U相PWM設定レジスタ出力
5 V相PWM設定レジスタ
5a V相PWM設定レジスタ出力
6 W相PWM設定レジスタ
6a W相PWM設定レジスタ出力
7 U相ADデータレジスタ
7a U相ADデータレジスタ出力
8 V相ADデータレジスタ
8a V相ADデータレジスタ出力
9 キャリア周波数値レジスタ
9a キャリア周波数値レジスタ出力
10 U相比較値レジスタ
10a U相比較値レジスタ出力
11 V相比較値レジスタ
11a V相比較値レジスタ出力
12 W相比較値レジスタ
12a W相比較値レジスタ出力
13、14 AD変換器
15 キャリア発生回路
15a オーバフロー信号
15b アンダーフロー信号
15c カウンタ値
16 カウントクロック
17 キャリア山谷カウンタ値レジスタ
17a キャリア山谷カウンタ値レジスタ出力
18 キャリア山谷カウンタ回路
18a キャリア山谷カウンタ回路出力
18b キャリア状態信号
19 PWM発生回路
20 ゲートドライバ回路
21 電流検出器
22 電動機

Claims (4)

  1. 演算回路から出力される値とキャリア発生回路出力との比較データからパルス幅変調を行うPWM制御装置であって
    前記演算回路から出力される複数の設定データを保持する第1段目の複数のレジスタと、
    前記キャリア発生回路の山谷を計数するキャリア山谷カウンタ回路と、
    前記キャリア山谷カウンタ回路は前記キャリア山谷カウンタ回路に設定される値と前記キャリア山谷カウンタ値とが一致したときキャリア山谷カウンタ回路信号を出力し、前記第1段目の複数のレジスタ出力をキャリア山谷カウンタ回路出力信号で保持する第2段目の複数のレジスタと、
    前記キャリア発生回路出力のカウンタ値と前記第2段目のレジスタ出力とを比較する比較器と、
    電動機電流を検出する電流検出器とを備えたPWM制御装置において、
    前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号に同期して、前記キャリア山谷カウンタ回路設定値の最下位信号が”L”の場合前回出力を反転し、”H”の場合前回出力を継続するキャリア状態信号とすることを特徴とするPWM制御装置。
  2. 演算回路から出力される値とキャリア発生回路出力との比較データからパルス幅変調を行うPWM制御装置であって、
    前記演算回路から出力される複数の設定データを保持する第1段目の複数のレジスタと、
    前記キャリア発生回路の山谷を計数するキャリア山谷カウンタ回路と、
    前記キャリア山谷カウンタ回路は前記キャリア山谷カウンタ回路に設定される値と前記キャリア山谷カウンタ値とが一致したときキャリア山谷カウンタ回路信号を出力し、前記第1段目の複数のレジスタ出力をキャリア山谷カウンタ回路出力信号で保持する第2段目の複数のレジスタと、
    前記キャリア発生回路出力のカウンタ値と前記第2段目のレジスタ出力とを比較する比較器と、
    電動機電流を検出する電流検出器とを備えたPWM制御装置において、
    前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号に同期して、AD変換器を起動し前記電流検出器により電流検出することを特徴とするPWM制御装置。
  3. 演算回路から出力される値とキャリア発生回路出力との比較データからパルス幅変調を行うPWM制御装置であって、
    前記演算回路から出力される複数の設定データを保持する第1段目の複数のレジスタと、
    前記キャリア発生回路の山谷を計数するキャリア山谷カウンタ回路と、
    前記キャリア山谷カウンタ回路は前記キャリア山谷カウンタ回路に設定される値と前記キャリア山谷カウンタ値とが一致したときキャリア山谷カウンタ回路信号を出力し、前記第1段目の複数のレジスタ出力をキャリア山谷カウンタ回路出力信号で保持する第2段目の複数のレジスタと、
    前記キャリア発生回路出力のカウンタ値と前記第2段目のレジスタ出力とを比較する比較器と、
    電動機電流を検出する電流検出器とを備えたPWM制御装置において、
    前記第2段目のレジスタをキャリアカウンタ周波数値レジスタとし、前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号に同期してキャリア周波数を更新することを特徴とするPWM制御装置。
  4. 演算回路から出力される値とキャリア発生回路出力との比較データからパルス幅変調を行うPWM制御装置であって、
    前記演算回路から出力される複数の設定データを保持する第1段目の複数のレジスタと、
    前記キャリア発生回路の山谷を計数するキャリア山谷カウンタ回路と、
    前記キャリア山谷カウンタ回路は前記キャリア山谷カウンタ回路に設定される値と前記キャリア山谷カウンタ値とが一致したときキャリア山谷カウンタ回路信号を出力し、前記第1段目の複数のレジスタ出力をキャリア山谷カウンタ回路出力信号で保持する第2段目の複数のレジスタと、
    前記キャリア発生回路出力のカウンタ値と前記第2段目のレジスタ出力とを比較する比較器と、
    電動機電流を検出する電流検出器とを備えたPWM制御装置において、
    前記第2段目のレジスタを比較値レジスタとし、前記キャリア山谷カウンタ回路出力信号に同期して電圧指令である比較器レジスタ値を更新することを特徴とする請求項1に記載のPWM制御装置。
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