JP7423975B2 - 電力変換器の制御方法、及び電力変換器の制御システム - Google Patents

電力変換器の制御方法、及び電力変換器の制御システム Download PDF

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Description

本発明は、電力変換器の制御方法、及び電力変換器の制御システムに関する。
特許文献1は、PWM制御を用いた電力変換器を構成するスイッチング手段の制御方法において、スイッチング手段を駆動するための搬送波の周波数(キャリア周波数)を変化(拡散)させる技術を開示している。より具体的には、インバータ制御装置(電力変換器)においてキャリア周波数拡散モードを実行するときに、所定の周波数範囲内に設定された複数のキャリア周波数のうち低周波側のキャリア周波数を選択する選択割合が、高周波側のキャリア周波数を選択する選択割合よりも低くなるようにキャリア周波数を選択する技術を開示している。このように、キャリア周波数を複数使って拡散させることで、インバータノイズや音振を低減させることができる。
特開2015-106979号公報
しかし、変化させるキャリア周波数をスイッチング手段の制御周期とは無関係に設定する制御方法であるため、キャリア周波数の切り替え時にトルクリプルの発生やトルク精度の低下などの影響が発生する。
そこで、本発明は、キャリア周波数の拡散を行うことで、リプル電圧を低減し、平滑コンデンサ容量を小さくしながらも、トルクリプル及びトルク精度の悪化を抑制することが可能な電力変換器の制御方法、及び電力変換器の制御システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様における電力変換器の制御方法は、直流電源及び平滑コンデンサが接続されたスイッチング手段にPWM信号を送信する際に、スイッチング手段の一次側の電圧値と二次側の電流値に基づいて電圧指令値を生成し、電圧指令値と所定のキャリア周波数の搬送波に基づいてPWM信号を生成する電力変換器の制御方法である。当該制御方法は、キャリア周波数を電圧指令値の制御周期の整数倍の周期に対応するように設定するとともに、所定の時間ごとにキャリア周波数を切り替えるものである。
上記態様であれば、キャリア周波数の切り替えを繰り返す際にキャリア周波数の切り替えのタイミングが電圧指令値の更新のタイミングに対して変化することがないので、キャリア周波数の切り替え時のPWM信号の歪を低減することができる。したがって、キャリア周波数切り替え時のトルクリプルやトルク精度の悪化を抑制することができる。また、従来技術同様にキャリア周波数を拡散させることで定常的なリプル電圧を低減して平滑コンデンサの容量を小さく設計できるが、上記のようにキャリア周波数の切り替え時のトルクリプルの悪化も抑制できるので、その分、平滑コンデンサの容量をさらに小さくすることができる。
図1は、第1実施形態の電力変換器の制御システム(モータシステム)の概略構成図である。 図2は、本実施形態の搬送波のキャリア周波数と電圧指令値の制御周期との関係を示す図である。 図3は、本実施形態の制御フローを示す図である。 図4は、本実施形態において発生するリプル電圧を説明するための図である。 図5は、電力変換器の温度変化を説明するための図である。 図6は、本実施形態の電力変換器に外部回路を取り付けた場合を説明するための図であって、図6(a)は構成図であり、図6(b)は図6(a)の等価回路である。 図7は、外部回路を取り付けた場合の搬送波のキャリア周波数と電圧指令値の制御周期との関係を示す図である。 図8は、外部回路を取り付けた場合の制御フローを示す図である。 図9は、外部回路を取り付けた場合のリプル電圧を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
[本実施形態の基本構成]
図1は、第1実施形態の電力変換器10の制御システム(モータシステム200)の概略構成図である。なお、このモータシステム200は、例えば車両に搭載される。
モータシステム200において、電力変換器10は、バッテリ1(直流電源)の正極ラインと負極ラインとの間に設けられるインバータであり、バッテリ1から供給される直流電力を交流電力に変換して、モータ2に供給する。バッテリ1と電力変換器10の一次側との間にはリレー3が設けられており、リレー3が操作されることで、バッテリ1から電力変換器10への電力供給が制御される。これにより、モータシステム200の起動/停止が制御される。また、電力変換器10の二次側とモータ2との間には電流センサ4が設けられており、モータ2に供給される電流を検出可能に構成されている。また、モータ2には、レゾルバ5が設けられており、モータ2の回転子の磁極位置θeを検出する。
電力変換器10は、電力変換回路11(スイッチング手段)を備えており、電力変換回路11は、スイッチング機能を有する半導体素子12を複数有する。本実施形態においては、モータ2は3相で駆動する。また、電力変換回路11は、3相6アーム、すなわち、UVWの3相のそれぞれにおいて上アームと下アームとにより構成されており、6つの半導体素子12(UP、UN、VP、VN、WP、WN)を備える。なお、このようなモータ2、及び、電力変換回路11の構成は一例であって、本実施形態に限定されるものではない。
図1においては、可読性のために、図左側の2つの半導体素子12(UP、UN)にのみが後述の信号変換部104に接続されているが、電力変換回路11を構成する6つの半導体素子12(UP、UN、VP、VN、WP、WN)の全てが信号変換部104が接続されている。
半導体素子12は、制御装置100から出力されるPWM(Pulse Width Modulation)信号に応じてスイッチングが行われる。
電力変換回路11の筐体には、温度センサ14が設けられている。電力変換回路11の筐体の温度と、その内部に配置される電力変換回路11を構成する半導体素子12の素子温度Tsとは略同一である。よって、温度センサ14は、筐体の温度を測定することにより、素子温度Tsを取得する。
電力変換器10においては、バッテリ1の正極ラインと負極ラインとの間において、電力変換回路11と並列に、電力変換回路11に対してバッテリ1側に、キャパシタ15(平滑コンデンサ)が設けられている。キャパシタ15は、半導体素子12のスイッチングに起因するリプルを平滑化する。また、キャパシタ15の両端(電力変換回路11の一次側)には電圧センサ16が設けられており、電圧センサ16は、電力変換器10へ入力される直流電圧Vdcを検出する。
次に、制御装置100の構成について説明する。制御装置100は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータによって、所定のプログラムを実行可能に構成される。制御装置100を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
制御装置100には、上位装置である車両コントローラ6からトルク指令値T*が入力される。なお、車両コントローラ6は、入力センサ7から、キー、シフトレバー、ブレーキペダル、アクセルペダルなどのドライバーによる操作情報の入力を受け付けると、それらの操作情報に応じてトルク指令値T*を算出する。
制御装置100は、電流指令値演算部101、電流制御部102、dq/uvw相変換部103、信号変換部104、uvw/dq相変換部105、電気角速度磁極位置検出部106を備える。これらの複数の機能部は、制御装置100の内部に論理的に配置されてもよいし、異なるマイクロコンピュータにより構成されてもよい。
電流指令値演算部101は、車両コントローラ6からのトルク指令値T*、電圧センサ16からの直流電圧Vdc、及び、後述の電気角速度磁極位置検出部106からの電気角速度ωの入力を受け付ける。電流指令値演算部101は、これらの入力に基づいて、予め記憶しているマップを用いて電流指令値id *、iq *を算出すると、算出した電流指令値id *、iq *を電流制御部102に出力する。なお、電流指令値演算部101は、トルク指令値T*を用いなくても、所定のプログラム、直流電圧Vdc、電気角速度ωに基づいて電流指令値id *、iq *を電流制御部102に出力することも可能である。
電流制御部102は、電流指令値演算部101からの電流指令値id *、iq *、及び、後述のuvw/dq相変換部105からの電流測定値id、iqの入力を受け付ける。電流制御部102は、電流指令値id *、iq *と電流測定値id、iqとの偏差がゼロとなるように、電圧指令値vd *、vq *を決定する。決定された電圧指令値vd *、vq *は、dq/uvw相変換部103へと出力される。
電流制御部102においては、例えば、以下に示されるようなPI制御が行われる。
d *=Kpd(id *-id)+Kid∫(id *-id)dt-ωLq・iq
q *=Kpq(iq *-iq)+Kiq∫(iq *-iq)dt+ω(Ld・id+φ)
ただし、各パラメータは、以下に示す値である。
pd:d軸比例ゲイン
pq:q軸比例ゲイン
id:d軸積分ゲイン
iq:q軸積分ゲイン
d:d軸インダクタンス
q:q軸インダクタンス
φ:モータ2の回転子に設けられる永久磁石の永久磁石鎖交磁束数
dq/uvw相変換部103は、電流制御部102から出力される電圧指令値vd *、vq *に対して、電気角速度磁極位置検出部106から出力される磁極位置θeに基づいた相変換を行うことで、電圧指令値vu *、vv *、vw *を算出する。算出された電圧指令値vu *、vv *、vw *は、信号変換部104へと出力される。
信号変換部104(制御部)は、電圧指令値vu *、vv *、vw *と、搬送波(一般に数kHz~10数kHz程度のキャリア周波数を持つ三角波)とを比較して、電力変換器10の半導体素子12のスイッチング制御に用いるPWM信号を出力する。電力変換器10は、PWM信号に応じて半導体素子12が操作されることによって、バッテリ1から供給される直流電力をモータ2に印加する3相の交流電力に変換する。
ここで、信号変換部104は、キャリア周波数の基本波F0(例えば5kHz)に係る搬送波を用いてPWM信号を生成するが、単一のキャリア周波数に限定すると所定の周波数にリプル電流が集中して、この周波数のリプル電圧レベルが大きくなり、このリプル電圧を抑制するためのキャパシタ15の容量を大きく設計する必要が発生する。よって、信号変換部104は、後述のように例えばF0とF0×2のキャリア周波数を所定の時間ごとに交互に繰り返すことでリプル電圧スペクトルを拡散させ、所定の周波数のリプル電圧レベルが小さくなるようにしている。また、後述のように、信号変換部104は、例えば、温度センサ14からの素子温度Tsの情報、または電気角速度磁極位置検出部106から電気角速度ω(モータ2の回転数)の情報が入力され、所定の温度、または所定の回転数においてキャリア周波数の基本波をF0(第1基本波)とは異なる他のキャリア周波数F0’(第2基本波)に切り替える制御を行うこともできる。
uvw/dq相変換部105は、電流センサ4により測定されたuvw相の電流測定値iu、iv、iwに対して、電気角速度磁極位置検出部106からの磁極位置θeの入力に基づいた相変換を行うことで、dq軸の電流測定値id、iqを算出する。算出された電流測定値id、iqは、電流制御部102に出力される。
本実施形態において、信号変換部104は、搬送波のキャリア周波数が電圧指令値vu *、vv *、vw *の制御周期の整数倍(整数n=1,2,3,・・・)の周期に対応するように設定している。すなわち、信号変換部104は、搬送波の周期を、dq/uvw相変換部103の制御周期(電圧指令値vu *、vv *、vw *を更新する周期)のn倍(n=1,2,3,・・・)となるように設定している。これにより、搬送波のキャリア周波数の切り替えを繰り返す際にキャリア周波数の切り替えのタイミングが電圧指令値の更新のタイミングに対して変化することがないので、キャリア周波数の切り替え時のリプルを低減することができる。なお、dq/uvw相変換部103の制御周期は、uvw/dq相変換部105の制御周期(電流測定値iu、iv、iwを取り込む周期)に同期している。
[キャリア周波数]
図2は、第1実施形態の搬送波のキャリア周波数と電圧指令値の制御周期との関係を示す図である。電圧指令値は制御周期tごとに更新される。前記のように電圧指令値はトルク指令値T*、モータ2の回転数(ω)等により周期的に変化するものであるが、その周期は、制御周期tに比べて十分長いものとする。図示は省略しているが、電圧指令値は、制御周期tの間は一定値を保っているが、制御周期tよりも十分長い時間範囲で見ると図に示す搬送波の上端のピークよりもわずかに低い値と下端のピークよりもわずかに高い値との間で正弦波的に周期的に変動する。
一方、搬送波は、図2に示すように三角波となっているが、その周期は、電圧指令値の制御周期tの整数倍となるように設定されている。また、搬送波の周期は、例えば、制御周期tの2倍の周期(キャリア周波数はF0(例えば5kHz))及び等倍の周期(キャリア周波数はF0×2、F0の2倍の周波数)を交互に繰り返すように設定されている。信号変換部104は、キャリア周波数(F0:基本波)の搬送波の切り替え時間(t21)を2t(制御周期tの2倍の時間)とし、キャリア周波数(F0×2)の搬送波の切り替え時間(t22)を2tとし、これを交互に繰り返す制御を行う。切り替え時間は、各キャリア周波数において少なくとも1周期分必要となる。また、搬送波のキャリア周波数は、制御周期t以上となる周波数においては、F0の3倍以上の周波数も選択可能である。
このようにキャリア周波数を単一の周波数に限定せずに拡散させることで、電力変換回路11で発生する特定の周波数におけるリプル電圧の増加を抑制し、これによりキャパシタ15(平滑コンデンサ)の容量を小さく設計することが可能となっている。
PWM信号は、前記のように、電圧指令値と搬送波との大小関係を比較し、搬送波の瞬間値が電圧指令値以上であるときにオフ信号(またはオン信号)を送信し、当該瞬間値が電圧指令値よりも低くなるとオン信号(またはオフ信号)を送信することを繰り返すことにより生成され、オン信号(またはオフ信号)が継続している時間をパルス幅とし、当該パルス幅が周期的に変化するものである。
ところで、搬送波の周期が電圧指令値の制御周期tの整数倍ではない場合、搬送波のキャリア周波数の切り替えのタイミングとキャリア周波数の切り替えのタイミングが一致しない場合が発生する。このため、例えばPWM信号においてオン信号を出力している間に電圧指令値が更新されて値が変化することでパルス幅が本来のパルス幅から変化する。さらに、キャリア周波数の切り替えを繰り返す際にキャリア周波数の切り替えのタイミングが電圧指令値の更新のタイミングに対して変化していく。これによりパルス幅がさらに変化する場合が発生する。これらのパルス幅の変化はPWM信号の歪となるので、その歪が電力変換器10の出力電流においてリプルとして表れ、トルクリプルが悪化することになる。
一方、本実施形態では、搬送波の周期が電圧指令値の制御周期tの整数倍に設定されているので、搬送波とキャリア周波数の切り替えのタイミングと電圧指令値の更新のタイミングの差(位相差)に変化はなく、パルス幅が当該位相差の変化に伴って変化することはない。したがって、電力変換器10において、キャリア周波数切り替え時のトルク精度の低下やトルクリプルの発生を抑制することができる。
特に、搬送波と電圧指令値とを同期させる、すなわち両者の位相差をゼロにすることが好適である。これにより、搬送波のキャリア周波数の切り替えのタイミングと、電圧指令値の更新のタイミングが一致する。よって、同一の電圧指令値を出力している間にキャリア周波数が切り替ることはない。したがって、PWM信号のパルス幅の精度をさらに高めることができ、キャリア周波数切り替え時のトルク精度の低下やトルクリプルの発生をさらに抑制することができる。
なお、キャリア周波数の切り替えは、搬送波の瞬間値が搬送波の振幅の中間(ゼロ点)となる位置に来たときに行うことができるが、当該瞬間値が搬送波の振幅のピーク(最大値、または最小値)となる位置に来たときに切り替えることも可能である。
[制御フロー]
図3は、第1実施形態の制御フローを示す図である。信号変換部104は、搬送波の出力時間t1の初期値(0)と切り替え時間t2(t21(=2t)、t22(=2t))(図2)の情報を有しており、出力時間t1と切り替え時間t2とを比較し、搬送波のキャリア周波数をF0とF0×2との間で交互に切り替える制御を行う。
制御を開始すると、信号変換部104は、出力時間t1に初期値(0)を入力し、切り替え時間t2にt21(2t)を入力し、キャリア周波数FにF0を入力する。これにより搬送波はキャリア周波数(F0)により振幅を開始する。このとき、搬送波の瞬間値の初期値は、搬送波の振幅の中央となる値である。
ステップS11において、信号変換部104は、時間tを経過するごとに出力時間t1に時間tを加算する。
ステップS12において、信号変換部104は、出力時間t1が切り替え時間t21(2t)に到達したか否かを判断し、Yesであれば次のステップS13に移行し、NoであればステップS11に戻る。
ステップS13において、信号変換部104は、出力時間t1に初期値(0)を入力し、切り替え時間t2にt22(2t)を入力し、キャリア周波数FにF0×2を入力する。これにより搬送波は、搬送波の振幅の中央となる位置においてキャリア周波数(F0)からキャリア周波数(F0×2)に切り替り、キャリア周波数(F0×2)により振幅を継続する。
ステップS14において、信号変換部104は、時間tを経過するごとに出力時間t1に時間tを加算する。
ステップS15において、信号変換部104は、出力時間t1が切り替え時間t22(2t)に到達したか否かを判断し、YesであればステップS16に移行し、NoであればステップS14に戻る。
ステップS16において、信号変換部104は、出力時間t1に初期値(0)を入力し、切り替え時間t2にt21(2t)を入力し、キャリア周波数FにF0を入力するともにステップS11に移行する。これにより搬送波は、搬送波の振幅の中央となる位置においてキャリア周波数(F0×2)からキャリア周波数(F0)に切り替り、キャリア周波数(F0)により振幅を継続する。
よって、信号変換部104は、ステップS11からステップS16の工程を循環的に行うことで、キャリア周波数を周期2tごとにF0とF0×2に切り替えつつ搬送波の出力を継続する。なお、図3に示すように、信号変換部104は、制御開始時の搬送波のキャリア周波数をF0に設定しているが、F0×2に設定してもよい。
[リプル電圧]
図4は、第1実施形態において発生するリプル電圧を説明するための図である。図4の左図及び右図は、縦軸をリプル電圧レベル[rms]、横軸を周波数とするリプル電圧の周波数スペクトルを表している。図4の左図に示すように、搬送波のキャリア周波数をF0に固定した場合、例えばF0×2の周波数のところに大きなピークのリプル電圧が発生している。このような大きなリプル電圧を吸収するためにはキャパシタ15(図1)の容量を大きく設計する必要がある。
しかし、図4の右図に示すように、信号変換部104は、搬送波のキャリア周波数をF0とF0×2との間で交互に切り替えて、キャリア周波数を拡散させる制御を行っている。すると、F0×4(F0の4倍の周波数)のリプル電圧がやや大きくなるものの、F0×2のリプル電圧を大幅に低減させることができ、キャパシタ15(図1)の容量を小さく設計することができる。
[電力変換器の温度変化]
図5は、電力変換器10の温度変化を説明するための図である。搬送波のキャリア周波数(F0)は、電力変換器10(電力変換回路11)の熱設計時の基本周波数に一致させている。搬送波のキャリア周波数を当該基本周波数以下の所定の周波数に固定している場合、電力変換器10の温度は搬送波の出力により上昇するが許容された上限温度以下の温度で安定的に推移する。一方、搬送波のキャリア周波数を当該基本周波数よりも高い値に設定すると、電力変換器10の温度が許容された上限温度を超えて電力変換器10が熱的なダメージを受ける虞がある。
本実施形態では、搬送波のキャリア周波数として、F0のほかにF0×2を適用しているが、F0×2のキャリア周波数で搬送波を出力する場合に電力変換器10の温度上昇が顕著になる虞がある。
そこで、本実施形態において、信号変換部104は、F0×2のキャリア周波数の搬送波の切り替え時間t22を電力変換器10(電力変換回路11)の熱時定数τよりも十分短い時間(t22<<τ)に設定している。
図5において、電力変換器10の温度が上昇するのはキャリア周波数がF0×2のときであり、切り替え時間t22の間、温度が上昇する。一方、電力変換器10の温度が下降するのはキャリア周波数がF0のときであり、切り替え時間t21の間、温度が下降する。前記のように、切り替え時間t22<<τとなっているので、t22における温度上昇がわずかに抑えられ、次の切り替え時間t21における温度の降下により切り替え時間t22における温度上昇分のほとんどを相殺することができる。よって、電力変換器10の平均温度Taは時間経過とともに上昇するが、その上昇割合を低く抑えることができる。また、切り替え時間t22<<τとなっているので切り替え時間t21および切り替え時間t22の繰り返しにより発生するリプル温度ΔTaは平均温度Taよりも十分小さくすることができる。したがって、電力変換器10の急激な温度変化を抑制し、電力変換器10の出力を安定化させることができる。なお、切り替え時間t21及びt22をそれぞれ2tに設定しているが、t22<<τを満たす限り、切り替え時間t21及びt22を任意の所定時間に設定することができる。
ところで、信号変換部104は、電力変換器10及びモータ2の状態に応じて熱設計時の基本周波数を変更することができる。例えば、温度センサ14から入力される温度(Ts)の情報に基づき、電力変換器10の温度が所定温度以上なっていると判断した場合、温度を下げるために基本周波数(F0)(第1基本波)をより低い周波数(F0’:例えば2.5kHz)(第2基本波)が基本周波数として設定することができる。また、例えば、電気角速度磁極位置検出部106から入力される電気角速度ω(モータ2の回転数)の情報に基づき、モータ2の回転数が所定の回転数以下になる場合には、消費電力削減等のため基本周波数をより低い周波数(F0’)が基本周波数として設定することができる。
この場合においても、信号変換部104は、搬送波のキャリア周波数をF0’とF0’×2(F0’の2倍の周波数)との間で交互に切り替える制御を行うことができ、各周波数の切り替え時間も所定の値に設定することができる。このとき、例えば2.5kHzに合わせて電圧指令値の制御周期もtから2tに変更してもよい。
[電力変換器に外部回路を取り付けた場合]
図6は、本実施形態の電力変換器10に外部回路30を取り付けた場合を説明するための図であって、図6(a)は構成図であり、図6(b)は図6(a)の等価回路40である。第1実施形態の構成において、バッテリ1の正極ライン及び負極ラインに外部回路30が接続された場合について説明する。外部回路30は、車両の補機や他のインバータ等の車両付属回路31と、車両付属回路31を保護するフィルタ回路32により構成され、電力変換器10に事後的に取り付けられる場合がある。
図6(b)の等価回路40では、中央にバッテリ1、抵抗42、インダクタ43による直列回路41が配置され、当該直列回路41に右側回路44と左側回路49が並列に接続されている。
右側回路44は、例えば電力変換器10側の回路であって、抵抗45及びインダクタ46の直列回路にキャパシタ47(キャパシタ15)及び電流源48の並列回路が直列に接続されたものである。
左側回路49は、例えば外部回路30側の回路であって、抵抗50及びインダクタ51の直列回路にキャパシタ52(フィルタ回路32)及び電流源53の並列回路が直列に接続されたものである。
前記のように、電力変換器10ではリプル電圧が発生する。よって、図6(b)において右側回路44及び直列回路41においてリプル電流がループするが、キャパシタ47(キャパシタ15)がリプル電圧を平滑化することでリプル電圧を低減している。
等価回路40は、直列回路41、右側回路44、及び左側回路49との結合回路になっているが、当該結合回路の共振周波数が、例えばリプル電圧の周波数(F0×2)に一致する、若しくは近接する場合が発生する。すると、周波数がF0×2のリプル電流が等価回路40全体で増幅され、左側回路49のキャパシタ52(フィルタ回路32)の容量が小さい場合は、キャパシタ52(フィルタ回路32)を熱的に破損する虞がある。
そこで、本実施形態では、信号変換部104が、結合回路の共振周波数に一致、若しくは近接するリプル電圧(F0×2)の発生源となるキャリア周波数(F0)を使用する時間割合を低下させる制御を行い、外部回路30を保護している。
[キャリア周波数]
図7は、外部回路30を取り付けた場合の搬送波のキャリア周波数と電圧指令値の制御周期との関係を示す図である。図7に示すように、信号変換部104は、搬送波のキャリア周波数をF0×(1/2)(F0の1/2の周波数)、F0、F0×2の順に交互に切り替るように制御するが、順番は任意に設定することができ、また一順するごとに順番を変更することも可能である。また、切り替え時間は、キャリア周波数がF0×(1/2)の搬送波が4t(制御周期tの4倍の時間)、キャリア周波数がF0の搬送波が2t、キャリア周波数がF0×2の搬送波が2tとなっている。よって、搬送波のうち、キャリア周波数がF0となる時間割合は、2t/(4t+2t+2t)=1/4となる。また、たとえばF0×2の搬送波の切り替え時間を4tとすると、搬送波のうち、キャリア周波数がF0となる時間割合を、2t/(4t+2t+4t)=1/5とすることもできる。
なお、ここでは、搬送波のうち、キャリア周波数がF0を使用する時間割合が他のキャリア周波数となる時間割合よりも短くなることを意図している。よって、例えば搬送波のうち、キャリア周波数がF0となる切り替え時間を2tとし、キャリア周波数がF0×(1/2)となる切り替え時間を4tとし、この2つのキャリア周波数を交互に切り替えるようにしてもよい。
[制御フロー]
図8は、外部回路30を取り付けた場合の制御フローを示す図である。信号変換部104は、搬送波の出力時間t1の初期値(0)と切り替え時間t2(t205(=4t)、t21(=2t)、t22(=2t))(図2)の情報を有しており、出力時間t1と切り替え時間t2とを比較し、搬送波のキャリア周波数をF0×(1/2)、F0、F0×2の順に繰り返す制御を行う。
制御を開始すると、信号変換部104は、出力時間t1に初期値(0)を入力し、切り替え時間t2にt205(4t)を入力し、キャリア周波数FにF0×(1/2)を入力する。これにより搬送波はキャリア周波数(F0×(1/2))により振幅を開始する。このとき、搬送波の瞬間値の初期値は、搬送波の振幅の中央となる値である。
ステップS21において、信号変換部104は、時間tを経過するごとに出力時間t1に時間tを加算する。
ステップS22において、信号変換部104は、出力時間t1が切り替え時間t205(4t)に到達したか否かを判断し、Yesであれば次のステップS23に移行し、NoであればステップS21に戻る。
ステップS23において、信号変換部104は、出力時間t1に初期値(0)を入力し、切り替え時間t2にt21(2t)を入力し、キャリア周波数FにF0を入力する。これにより搬送波は、搬送波の振幅の中央となる位置においてキャリア周波数(F0×(1/2))からキャリア周波数(F0)に切り替り、キャリア周波数(F0)により振幅を継続する。
ステップS24において、信号変換部104は、時間tを経過するごとに出力時間t1に時間tを加算する。
ステップS25において、信号変換部104は、出力時間t1が切り替え時間t21(2t)に到達したか否かを判断し、YesであればステップS26に移行し、NoであればステップS24に戻る。
ステップS26において、信号変換部104は、出力時間t1に初期値(0)を入力し、切り替え時間t2にt22(2t)を入力し、キャリア周波数FにF0×2を入力する。これにより搬送波は、搬送波の振幅の中央となる位置においてキャリア周波数(F0)からキャリア周波数(F0×2)に切り替り、キャリア周波数(F0×2)により振幅を継続する。
ステップS27において、信号変換部104は、時間tを経過するごとに出力時間t1に時間tを加算する。
ステップS28において、信号変換部104は、出力時間t1が切り替え時間t22(2t)に到達したか否かを判断し、YesであればステップS29に移行し、NoであればステップS27に戻る。
ステップS29において、信号変換部104は、出力時間t1に初期値(0)を入力し、切り替え時間t2にt205(4t)を入力し、キャリア周波数FにF0×(1/2)を入力するとともにステップS21に移行する。
よって、信号変換部104は、ステップS21からステップS29の工程を循環的に行うことで、キャリア周波数をF0×(1/2)、F0、F0×2の順に切り替えつつ搬送波の出力を継続する。
[リプル電圧]
図9は、外部回路30を取り付けた場合のリプル電圧を説明するための図である。図9の左図及び右図は、縦軸をリプル電圧のレベル[rms]、横軸を周波数とするリプル電圧の周波数スペクトルを表している。
図9の左図は、搬送波のキャリア周波数を図2に示すように、F0とF0×2の間で交互に切り替えて搬送波を出力している場合のリプル電圧の周波数スペクトルである。搬送波のうち、キャリア周波数がF0である時間割合は1/2となっている。図9の左図においては、前記のように、電力変換器10に外部回路30が取り付けられたため、電力変換器10と外部回路30との結合回路における共振周波数がF0×2に一致、若しくは近接してしまい、F0×2の周波数のリプル電圧が増幅されている。この状態を維持すると前記のように外部回路30が破損する虞がある。
一方、図9の右図は、キャリア周波数を図7に示すように、F0×(1/2)、F0、F0×2の順に切り替えて搬送波を出力している場合のリプル電圧の周波数スペクトルである。図9の右図においても、電力変換器10に外部回路30が取り付けられているが、左図の場合に比べて、F0×2の周波数のリプル電圧の発生源であるF0のキャリア周波数の搬送波の時間割合は1/4であり、左図の場合の半分となっている。よって、図9の右図では、F0×2の周波数のリプル電圧が、図9の左図に比べて低減されており、外部回路30の破損の虞を低減できる。
[本実施形態の効果]
本実施形態の電力変換器10の制御方法によれば、直流電源(バッテリ1)及び平滑コンデンサ(キャパシタ15)が接続されたスイッチング手段(電力変換回路11)にPWM信号を送信する際に、スイッチング手段(電力変換回路11)の一次側の電圧値と二次側の電流値に基づいて電圧指令値を生成し、電圧指令値と所定のキャリア周波数の搬送波に基づいてPWM信号を生成する電力変換器10の制御方法であって、キャリア周波数を電圧指令値の制御周期の整数倍の周期に対応するように設定するとともに、所定の時間ごとにキャリア周波数を切り替える。
上記方法により、キャリア周波数の切り替えを繰り返す際にキャリア周波数の切り替えのタイミングが電圧指令値の更新のタイミングに対して変化することがないので、キャリア周波数の切り替え時のPWM信号の歪を低減することができる。したがって、キャリア周波数切り替え時のトルク精度の低下やトルクリプルの発生を抑制することができる。また、従来技術同様にキャリア周波数を拡散させることで定常的なリプル電圧を低減して平滑コンデンサの容量を小さく設計できるが、上記のようにキャリア周波数の切り替え時のトルクリプルの悪化も抑制できるので、その分、平滑コンデンサの容量をさらに小さくすることができる。
本実施形態において、搬送波の周期を電圧指令値の制御周期に同期させる。これにより、搬送波のキャリア周波数の切り替えのタイミングと、電圧指令値の更新のタイミングが一致する。よって、同一の電圧指令値を出力している間にキャリア周波数が切り替ることはない。したがって、PWM信号のパルス幅の精度をさらに高めることができ、キャリア周波数切り替え時のトルクリプルやトルク精度の悪化をさらに抑制することができる。
本実施形態において、キャリア周波数を所定の切り替え時間を経過するごとに周期的に切り替える。これにより、キャリア周波数の切り替え制御を容易に行うことができる。
本実施形態において、互いに異なる2つ以上のキャリア周波数の間でキャリア周波数を切り替える。これにより、キャリア周波数の拡散性を高めトルクリプルを低減することができる。
本実施形態において、搬送波の基本波の前記キャリア周波数をF0とすると、前記搬送波の前記キャリア周波数をF0×2n(n=-1、0、及び1以上の整数)となる値から任意に選択して切り替える。これにより、キャリア周波数が電圧指令値の制御周期の整数倍に対応する条件を維持しつつ、キャリア周波数を切り替える際にキャリア周波数を任意に選択できる。
本実施形態において、搬送波の切り替え時間をキャリア周波数が異なるものごとに設定するとともに、切り替え時間を電圧指令値の制御周期の整数倍であってスイッチング手段(電力変換回路11)の熱時定数τよりも小さい時間に設定する。これにより、スイッチング手段(電力変換回路11)の熱設計時の基本周波数を超えるキャリア周波数があったとしてものその切り替え時間を熱時定数τよりも小さい時間にできるのでスイッチング手段(電力変換回路11)の熱的負担を低減できる。
本実施形態において、搬送波の基本波として、第1基本波(F0)と、第1基本波とはキャリア周波数が異なる第2基本波(F0’)が選択可能である場合において、第1基本波(F0)が選択された場合は第1基本波(F0)を包含するように搬送波のキャリア周波数を切り替え、第2基本波(F0’)が選択された場合は第2基本波(F0’)を包含するように搬送波のキャリア周波数を切り替える。これにより、熱設計時の基本周波数が電力変換回路11またはモータ2の状態により変更するシステムとなっている場合、これに対応して搬送波の基本波を変更するので、システムに対する負担を低減できる。
本実施形態において、スイッチング手段(電力変換回路11)に外部回路30が接続された場合において、キャリア周波数のうちスイッチング手段(電力変換回路11)と外部回路30との結合回路における共振周波数に一致、若しくは近接するキャリア周波数がある場合、当該キャリア周波数の搬送波の切り替え時間を当該キャリア周波数以外のキャリア周波数の搬送波の切り替え時間よりも短くする。これにより、外部回路30の破損の虞を低減できる。
また、本字実施形態による電力変換器10の制御システムは、PWM信号に基づいて駆動するスイッチング手段(電力変換回路11)と、スイッチング手段(電力変換回路11)の一次側に接続された直流電源(バッテリ1)及び平滑コンデンサ(キャパシタ15)と、スイッチング手段(電力変換回路11)の一次側の電圧値と二次側の電流値に基づいて電圧指令値を生成し、電圧指令値と所定のキャリア周波数の搬送波に基づいてPWM信号を生成してスイッチング手段(電力変換回路11)に出力する制御部(信号変換部104)と、を備え、制御部(信号変換部104)は、キャリア周波数を電圧指令値の制御周期の整数倍の周期に対応するように設定可能とされ、所定の時間ごとにキャリア周波数を切り替える。
上記構成により、キャリア周波数の切り替えを繰り返す際にキャリア周波数の切り替えのタイミングが電圧指令値の更新のタイミングに対して変化することがないので、キャリア周波数の切り替え時のPWM信号の歪を低減することができる。したがって、キャリア周波数切り替え時のトルクリプルやトルク精度の悪化を抑制可能な電力変換器10の制御システムとなる。また、従来技術同様にキャリア周波数を拡散させることで定常的なリプル電圧を低減して平滑コンデンサの容量を小さく設計できるが、上記のようにキャリア周波数の切り替え時のトルクリプルの悪化も抑制できるので、その分、平滑コンデンサの容量をさらに小さくすることが可能な電力変換器10の制御システムとなる。
1 バッテリ
10 電力変換器
11 電力変換回路
15 キャパシタ
104 信号変換部

Claims (9)

  1. 直流電源及び平滑コンデンサが接続されたスイッチング手段にPWM信号を送信する際に、前記スイッチング手段の一次側の電圧値と二次側の電流値に基づいて電圧指令値を生成し、前記電圧指令値と所定のキャリア周波数の搬送波に基づいて前記PWM信号を生成する電力変換器の制御方法であって、
    前記キャリア周波数を前記電圧指令値の制御周期の整数倍の周期に対応するように設定するとともに、所定の時間ごとに前記キャリア周波数を切り替える電力変換器の制御方法。
  2. 前記搬送波の周期を前記電圧指令値の制御周期に同期させる請求項1に記載の電力変換器の制御方法。
  3. 前記キャリア周波数を所定の切り替え時間を経過するごとに周期的に切り替える請求項1または2に記載の電力変換器の制御方法。
  4. 互いに異なる2以上の前記キャリア周波数の間で前記キャリア周波数を切り替える請求項3に記載の電力変換器の制御方法。
  5. 前記搬送波の基本波の前記キャリア周波数をF0とすると、前記搬送波の前記キャリア周波数をF0×2n(n=-1、0、及び1以上の整数)となる値から任意に選択して切り替える請求項4に記載の電力変換器の制御方法。
  6. 前記搬送波の前記切り替え時間を前記キャリア周波数が異なるものごとに設定するとともに、前記切り替え時間を前記電圧指令値の制御周期の整数倍であって前記スイッチング手段の熱時定数よりも小さい時間に設定する請求項3に記載の電力変換器の制御方法。
  7. 前記搬送波の基本波として、第1基本波と、前記第1基本波とは前記キャリア周波数が異なる第2基本波が選択可能である場合において、前記第1基本波が選択された場合は前記第1基本波を包含するように前記搬送波の前記キャリア周波数を切り替え、前記第2基本波が選択された場合は前記第2基本波を包含するように前記搬送波の前記キャリア周波数を切り替える請求項3乃至6のいずれか1項に記載の電力変換器の制御方法。
  8. 前記スイッチング手段に外部回路が接続された場合において、前記キャリア周波数のうち前記スイッチング手段と前記外部回路との結合回路における共振周波数に一致、若しくは近接する前記キャリア周波数がある場合、当該キャリア周波数の前記搬送波の前記切り替え時間を当該キャリア周波数以外の前記キャリア周波数の前記搬送波の前記切り替え時間よりも短くする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の電力変換器の制御方法。
  9. PWM信号に基づいて駆動するスイッチング手段と、
    前記スイッチング手段の一次側に接続された直流電源及び平滑コンデンサと、
    前記スイッチング手段の一次側の電圧値と二次側の電流値に基づいて電圧指令値を生成し、前記電圧指令値と所定のキャリア周波数の搬送波に基づいて前記PWM信号を生成して前記スイッチング手段に出力する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記キャリア周波数を前記電圧指令値の制御周期の整数倍の周期に対応するように設定可能とされ、前記所定の時間ごとに前記キャリア周波数を切り替える電力変換器の制御システム。
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