JP4134467B2 - バルブ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁あるいは排気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エンジンの吸気弁あるいは排気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置が知られている。このようなバルブ駆動装置においては、吸気弁あるいは排気弁の開閉タイミングをエンジンの運転条件に応じて吸気あるいは排気が良好に行われるように制御することにより、エンジンの安定性向上、燃費の向上、あるいは排気エミッションを低減することが可能である。
【0003】
例えばエンジンの低負荷時においては吸入空気量が少ないため、エンジンのシリンダ内に燃焼を悪化させる残留排気ガスが少ないことが望ましい。吸気弁および排気弁のバルブボディが同時に開いている期間(オーバーラップ期間)において、吸気側はスロットルにより負圧であり、排気側は正圧であるので、排気ガスが吸気側に吹き返し、燃焼が悪化したり、失火したりする場合がある。このため、通常よりも排気弁の閉じる時期が早く、吸気弁の開く時期が遅いことが要求される。また、吸気弁の閉じる時期を遅くすることにより、ポンピングロスを低減し燃費を向上することができる。したがって、アイドル運転および始動時には、排気弁の閉じる時期が早く、吸気弁の開く時期が遅い基本位相に制御することが望ましい。
【0004】
また、エンジンの中負荷以上においてはEGR量を制御し、ポンピングロスの低減を内部EGRにより行い、燃費の向上と排気エミッションの低減をさせるため、吸気側の開弁時期を早くしたり、排気側の閉弁時期を遅くすることが望ましい。
【0005】
さらに、エンジンの全負荷においては、大量の空気をエンジンのシリンダ内に入れる必要があるため、低速域においては早く吸気弁を閉じてマニホールドへの逆流を防止し、高速域においては空気の慣性を利用して遅く吸気弁を閉じることが望ましい。また排気側は、排気脈動を最大限利用できる位相に排気弁を制御することが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
電磁駆動式のバルブ駆動装置は、電子制御装置(ECU)からの指示により前述したような吸気側および排気側のバルブタイミングの要求を満たすことができる。しかし、カム駆動式のバルブ駆動装置に比較し、騒音、信頼性、消費電力および製造コスト等において解決すべき課題は多い。
【0007】
従来のバルブ駆動装置においては、例えば図6に示すように、吸気側バルブクリアランスはエンジンの冷却油の温度にしたがって変化し、また例えば図7に示すように、排気側バルブクリアランスは排気ガスの温度にしたがって変化する。したがって、シリンダヘッド、ハウジング、バルブボディおよびアーマチャシャフトの熱膨張差や、バルブボディのシート部の摩耗量を吸収するため、常温時にバルブステムとアーマチャシャフトとの間に所定のクリアランスを設けていた。そして、上記のクリアランスを小さくする方法が提案されている。しかしながら、クリアランス変化を小さくする方法では、クリアランスを検知する必要があり、着座速度制御が複雑になることが避けられない。また、着座速度制御にダンパを用いる方式では、バルブクリアランスを0.3mm程度とすると、アーマチャを吸引するための電磁力が足りずに吸着失敗となる。
【0008】
そこで、従来のエンジンに対し、エンジンオイル油圧を用いた油圧バルブリフタ、いわゆる流体ラッシュアジャスタが開発されている。しかしながら、上記の流体ラッシュアジャスタは、以下の点で電磁駆動式のバルブ駆動装置に用いることが困難である。
【0009】
▲1▼ 外部油圧源が必要である。従来のエンジンの場合、エンジンオイルポンプ油圧およびエンジンオイルを使用することができるが、しかし、電磁駆動式のバルブ駆動装置では、エンジンオイルよりも粘度の小さい専用オイルを用いてアクチュエータを潤滑するため、専用のオイルポンプが必要となり、装置の体格が増大する。
【0010】
▲2▼ 10グラム程度の流体ラッシュアジャスタの質量が電磁駆動式のバルブ駆動装置の可動部に加わり、可動部の遷移時間が増大し、バルブの応答性が悪化する。
【0011】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で装置の体格を増大させることなく、バルブクリアランスを調整するバルブ駆動装置を提供することを目的とする。
【0012】
本発明の他の目的は、可動部の質量増加を抑えて消費電力を低減するとともに、バルブの応答性を向上するバルブ駆動装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のバルブ駆動装置によると、距離変更手段は、バルブボディおよび可動子シャフトに生じる相対回転を利用してバルブボディと可動子シャフトとの間の距離を変更する。このため、第1および第2の付勢手段のサージによりバルブボディや可動子シャフトが運転中に回転し、バルブボディおよび可動子シャフトに相対回転が生じると、距離変更手段によりバルブボディと可動子シャフトとの間の距離が変更される。したがって、外部油圧源を必要としないので、簡単な構成で装置の体格を増大させることなく、バルブクリアランスを調整することができる。また、可動部の質量増加を抑えて消費電力を低減するとともに、バルブの応答性を向上することができる。
また、本発明の請求項1記載のバルブ駆動装置によると、バルブボディと可動子シャフトとの接続部に設けられるバルブクリアランス調整部材は、可動子シャフトのバルブボディ側の端面、またはバルブボディの可動子シャフト側の端面に接触可能な螺旋状端面をもつ。このため、第1または第2の固定子が可動子本体を吸引するとき、第1および第2の付勢手段の伸縮によりバルブボディおよび可動子シャフトに相対回転が生じ、可動子シャフトのバルブボディ側の端面、またはバルブボディの可動子シャフト側の端面と螺旋状端面との間に滑りが生じてバルブボディと可動子シャフトとの間の距離が小さくなる方向に変更される。
さらにまた、本発明の請求項1記載のバルブ駆動装置によると、バルブボディの可動子シャフト側端部の中心部に軸方向に中空な空間を形成する第1の内壁と、可動子シャフトのバルブボディ側端部の中心部に軸方向に中空な空間を形成する第2の内壁と、バルブクリアランス調整部材の中心部に軸方向に中空な空間を形成する第3の内壁とに遊嵌合する軸部材が設けられているので、バルブクリアランス調整部材と可動子シャフトの互いに接触する螺旋状端面は径方向にずれることなく軸部材を中心に滑ることができる。また、バルブボディおよび可動子シャフトの軸が傾くことを防止し、バルブボディおよび可動子シャフトの軸受部に横荷重が発生することを防止する。したがって、バルブボディおよび可動子シャフトの往復運動による摩擦損失および消費電力を低減し、安定した作動を得ることができる。
【0014】
本発明の請求項2記載のバルブ駆動装置によると、第1および第2の付勢手段はコイルスプリングであって、第1の付勢手段と前記第2の付勢手段とは巻き方向が逆方向であるので、第1および第2の付勢手段の伸縮時に第1および第2の付勢手段の両端は互いに逆方向に回転する。このため、バルブボディと可動子シャフトとには互いに逆方向の回転トルクが伝達され、バルブボディおよび可動子シャフトに相対回転が生じる。したがって、距離変更手段によりバルブボディと可動子シャフトとの間の距離が確実に変更され、バルブクリアランスが確実に調整される。
【0016】
本発明の請求項記載のバルブ駆動装置によると、第3の付勢手段は、可動子シャフトとバルブクリアランス調整部材とを含めた見かけのシャフト長さが長くなる方向にバルブクリアランス調整部材を付勢しているので、第1の固定子が可動子本体を吸引し保持するとき、バルブクリアランスがある場合(プラス)には、バルブクリアランスをなくすように働く。
【0018】
本発明の請求項記載のバルブ駆動装置によると、距離変更手段は、バルブクリアランスをゼロにするラッシュアジャスタを構成しているので、可動子本体の吸着失敗を防ぐとともに、バルブボディ等の部材の摩耗によるクリアランス変化を補償することができる。したがって、使用環境温度の変化および使用劣化による影響を低減し、安定した作動を得ることができる。
【0019】
本発明の請求項記載のバルブ駆動装置によると、エンジン停止後の冷間始動時における第1または第2の固定子が可動子本体を吸着するまでの期間を、エンジンの常温始動時における第1または第2の固定子が可動子本体を吸着するまでの期間よりも長くする励起振動変更手段を備えている。シリンダヘッド、ハウジング、バルブボディおよび可動子シャフトの熱膨張差によって生じるバルブクリアランスの増加は、エンジン停止後の降温によって元に戻る。しかし、次回の冷間始動時において、バルブ駆動装置の共振励起振動をエンジンの常温始動時よりも長期間実行することで、上記の降温によるマイナスのバルブクリアランスを解消することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施例によるバルブ駆動装置を図1〜図4に示す。本実施例のバルブ駆動装置100は、エンジンの吸気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置である。図2は、無通電時のバルブボディ1が半開きの状態を示している。
【0021】
図2に示すバルブボディ1は、エンジンの燃焼室2に燃料と空気を供給する吸気口3を所定のタイミングで開閉制御される。バルブボディ1は、エンジンブロック4に形成されるスプリング収容室40に向けて延長して形成されるステム11により軸方向上下に移動する。図1に示すように、ステム11の端部11aには、後述するバルブクリアランス調整部材81の端面81bに当接可能な端面11bと、軸方向に中空な空間を中心部に形成し後述するピン83が遊嵌合される第1の内壁としての内壁11cとが形成されている。またバルブボディ1は、軸方向の移動を案内するステムガイド5によりエンジンブロック4に対して摺動自在に保持されている。
【0022】
スプリング収容室40内には、第1の付勢手段としての第1のスプリング41および第2の付勢手段としての第2のスプリング71が収容されている。第1のスプリング41は、圧縮コイルスプリングであって、一方の端部が後述するロアハウジング63に形成されたスプリング溝64の内底面65にスプリング座66を介して当接し、他方の端部がアッパリテーナ42に当接している。アッパリテーナ42は後述するアーマチャシャフト22の端部11aにコッタ45により固定されているので、第1のスプリング41はバルブボディ1を弁開方向に付勢している。
【0023】
第2のスプリング71は、圧縮コイルスプリングであって、一方の端部がロアリテーナ72に当接し、他方の端部がスプリング収容室40の内底面46に当接している。ロアリテーナ72はバルブボディ1のステム11の端部11aにコッタ75により固定されているので、第2のスプリング71はバルブボディ1を弁閉方向に付勢している。また第2のスプリング71は、第1のスプリング41とは巻き方向が逆方向である。ここで、端面が円周方向に回転を規制されないコイルスプリングは伸びにともない、端面同士が巻き方向と反対側に互いに回転し、縮むときには巻き方向に互いに回転することが知られている。このため、向かい合う圧縮コイルスプリングのリテーナー側は、伸縮にともない互いに反対方向に回転する。第1実施例において、例えば第1のスプリング41を右巻き、第2のスプリング71を左巻きとする。上述のように、向かい合う圧縮コイルスプリングのリテーナー側は伸縮にともない互いに反対方向に回転するので、例えば第1のスプリング41が伸びるとき、バルブボディ1側から見てアッパリテーナ42およびアーマチャシャフト22は右に回転する方向に回転トルクが伝達される。このとき、互いに押し合っているロアリテーナ72およびバルブボディ1は、左向きに回転する方向に回転トルクが伝達される。
【0024】
図1および図3に示すように、距離変更手段80は、バルブボディ1およびアーマチャシャフト22に生じる相対回転を利用してバルブボディ1とアーマチャシャフト22との間の距離を変更するものであって、バルブクリアランス調整部材81、第3のスプリング82および隙間ばめのピン83を有している。
【0025】
バルブクリアランス調整部材81は、バルブボディ1とアーマチャシャフト22との接続部に設けられており、概略中空円筒形状であって、一方の端部にアーマチャシャフト22のバルブボディ1側の端面22bに接触可能な螺旋状端面81aと、アーマチャシャフト22のバルブボディ1側の端部22aに形成される段差部22dに当接可能な段差部81dとを有し、他方の端部にバルブボディ1のアーマチャシャフト22側、すなわちステム11の端面11bに当接可能な端面81bを有している。螺旋状端面81aのつる巻角をθとすると、θはφ5mmのシャフト1周で1mm進む程度と小さいので、金属同士の摩擦係数を考慮すると通常の端面押し合いで滑ることはない。またバルブクリアランス調整部材81は、軸方向に中空の空間を中心部に形成する第3の内壁としての内壁81cを有しており、この内壁81cにピン83が遊嵌合している。
【0026】
第3の付勢手段としての第3のスプリング82は、ねじりコイルスプリングであって、一方の端部がアーマチャシャフト22に固定され、他方の端部がバルブクリアランス調整部材81に固定されている。第3のスプリング82は、段差部81dが段差部22dから離間する方向にバルブクリアランス調整部材81を付勢している。すなわち第3のスプリング82は、アーマチャシャフト22とバルブクリアランス調整部材81とを含めた見かけのシャフト長さが長くなる方向にバルブクリアランス調整部材81を付勢している。また、第3のスプリング82の付勢力は、第1および第2のスプリング41および71の付勢力に比べて無視できる程度に小さく設定されている。
【0027】
軸部材としてのピン83は、後述するアーマチャシャフト22の内壁22c、ステム11の内壁11cおよびバルブクリアランス調整部材81の内壁に遊嵌合している。したがってピン83は、バルブボディ1のステム11およびアーマチャシャフト22の軸の傾きを防止して摺動抵抗を低減することができ、バルブボディ1およびアーマチャシャフト22の往復運動による摩擦損失および消費電力を低減し、安定した作動を得ることができる。
【0028】
ハウジング60は、概略円筒形状のアッパハウジング61と、概略円筒形状のミドルハウジング62と、概略円筒形状のロアハウジング63とからなり、スプリング収容室40を形成するエンジンブロック4の内壁に嵌め込まれ固定されている。ハウジング60内には、アーマチャ20と、第1の固定子としてのアッパコア30と、第2の固定子としてのロアコア50と、ダンパ手段90と、支持腕101とが収容されている。
【0029】
可動子としてのアーマチャ20は、アーマチャ本体21とアーマチャシャフト22とから構成される。アーマチャ本体21は、アッパコア30とロアコア50との間に配設され、円板状の鉄等の磁性材からなる。
【0030】
可動子シャフトとしてのアーマチャシャフト22は、一方の端部がアーマチャ本体21の略中心部に嵌め込まれて後述する接続部材102を介して支持腕101に接合されており、他方の端部22aが距離変更手段80を介してバルブボディ1のステム11の端部11aに接続されている。
【0031】
アーマチャシャフト22のバルブボディ1側の端部22aには、バルブクリアランス調整部材81の螺旋状端面81aに接触可能な端面22bと、バルブクリアランス調整部材81の段差部81dに当接可能な段差部22dと、軸方向に中空の空間を中心部に形成しピン83が遊嵌合される第2の内壁としての内壁22cとが形成されている。端面22bおよび段差部22dは、端面22bが螺旋状端面81aに密着して螺旋状端面81aとの間に滑りが生じるように、螺旋状端面81aおよび段差部81dに対応した形状となっている。
【0032】
アッパコア30は、アッパハウジング61に収容されており、鉄等の磁性材により形成されている。アッパコア30の内部に第1のコイル部としてのアッパコイル31が巻回されている。アッパコイル31は通電されると、アッパコア30がアーマチャ本体21を吸引して弁閉方向にアーマチャ20およびバルブボディ1を移動させる電磁力を発生する。
【0033】
ロアコア50は、ロアハウジング63に収容されており、アーマチャ本体21を挟んでアッパコア30に対向して配設されている。ロアコア50は鉄等の磁性材により形成されている。ロアコア50の内部に第2のコイル部としてのロアコイル51が巻回されている。ロアコイル51は通電されると、ロアコア50がアーマチャ本体21を吸引して弁開方向にアーマチャ20およびバルブボディ1を移動させる電磁力を発生する。
【0034】
アッパコア30とロアコア50との間にはミドルハウジング62が配設されており、ミドルハウジング62の厚みにより、アーマチャ20の移動量が規制される。ここで、アーマチャ20と、アッパコア30と、アッパコイル31と、ロアコア50と、ロアコイル51とは、電磁アクチュエータを構成している。
【0035】
ダンパ手段90は、アーマチャ本体21がアッパコア30あるいはロアコア50に着座する直前にダンパ機能を発揮するものであって、円筒状に形成されたハウジング91内に設けられる外輪92、内輪93、ゴム材で形成された可動膜94、95および可動筒96を有している。
【0036】
外輪92はハウジング91の内周壁に固定されており、外輪92、内輪93および可動膜94、95は密封容器を構成している。この密封容器内には作動油が充填されている。可動筒96は、アーマチャシャフト22の軸方向に所定間隔をおいて嵌合している環状部材97および98に当接可能な環状凸部99が形成されている。可動膜94、95および可動筒96は可動部材を構成している。
【0037】
アーマチャシャフト22の反バルブボディ側の端部には支持腕101と接続部材102とが設けられている。支持腕101は、板バネ等の弾性部材からなり、一方の端部がアッパハウジング61の反エンジンブロック側の端部に固定され、他方の端部が接続部材102に固定されている。支持腕101は、アーマチャシャフト22の中心軸に対し点対称に設けられている。また、第1および第2のスプリング41および71の付勢力は、支持腕101の変形方向反転に伴う変形力のヒステリシスに比べて大きく設定されているので、支持腕101の変形力のヒステリシスは無視できる程度に小さい。したがって、支持腕101の変形力のヒステリシスは、従来の滑り軸受けのクーロン摩擦のヒステリシスよりも小さい。また、支持腕101のアッパハウジング61との取付部近傍には図示しないリフトセンサが設けられており、例えば歪ゲージ等のように、支持腕101の弾性変形量に基づいてアーマチャシャフト22の移動量を検出することができる。支持腕101にリフトセンサを配置することで、リフトセンサの特別な設置場所を確保しなくてよい。
【0038】
接続部材102は、アーマチャシャフト22と支持腕101とを接続しており、例えばアーマチャシャフト22に形成される図示しない円周溝に嵌合すること等により、アーマチャシャフト22の軸中心の回転を許容し、アーマチャシャフト22の支持腕101に対する軸方向の移動を規制している。このため、アーマチャシャフト22の軸方向のがたつきを防止し、作動の安定性を高めることができる。
【0039】
上記の構成のバルブ駆動装置100において、アッパコイル31およびロアコイル51に無通電時、アーマチャ本体21がアッパコア30とロアコア50との略中間位置になるように、第1のスプリング41および第2のスプリング71のセット荷重が調整されている。このとき、バルブボディ1は、図2に示すように半開きの状態にある。そして、エンジン動作中は、アッパコイル31とロアコイル51とが交互に通電されて弁閉状態と弁開状態とを繰返す。
【0040】
次に、距離変更手段80の作動について、図1〜図5を用いて説明する。
まず、アッパコア30がアーマチャ本体21を吸引して第1のスプリング41が縮み、第2のスプリング71が伸びるとき、アーマチャシャフト22の図1〜図3の上方向への動きにともなってバルブクリアランス調整部材81には、ステム11の端面11bからは右方向、またアーマチャシャフト22の端面22bからは左方向に回転させる回転トルクが伝達される。ステム11とアーマチャシャフト22とは押し合っているので、上述の左方向の回転トルクをTsとすると、Tsは以下の式▲1▼のようになる。
S=TSP・DSP/DS+Fsinθ・cosθ×DS/2 ・・・ ▲1▼
ここに、TSPは、第3のスプリング82の一方の端面を左方向に回転させようとする回転トルクであり、DSPは、第3のスプリング82の中心径であり、DSは、螺旋状端面81aの中心径であり、θは、螺旋状端面81aのつる巻角である。
【0041】
図5より、(TSP・DSP/DS・cosθ+Fsinθ)/(DS/2)が斜面に働く静摩擦力FMS=μFcosθを上回ると、斜面を滑る。ここに、μは摩擦係数である。
【0042】
また、上述の右方向の回転トルクをTHとすると、THは以下の式▲2▼のようになる。
H=TSPH・DSP/DSH ・・・ ▲2▼
ここに、TSPHは、第3のスプリング82の他方の端面を右方向に回転させようとする回転トルクであり、DSHは、バルブクリアランス調整部材81の端面81bの中心径であり、螺旋状端面81aの中心径DSに等しい。
【0043】
図5より、TH/(DS/2)が平面に働く静摩擦力FMS=μFcosθを上回ると、平面を滑る。
上記の式▲1▼および式▲2▼より、それぞれの回転トルクを比較すると、左方向の回転トルクの方が右方向の回転トルクよりも大きく、平面を滑る前に斜面を滑ることになる。結果として、バルブクリアランス調整部材81はアーマチャシャフト22の端面22bで滑り、バルブボディ1とアーマチャシャフト22との間の距離は短くなる。
【0044】
次に、ロアコア50がアーマチャ本体21を吸引して第1のスプリング41が伸び、第2のスプリング71が縮むとき、アーマチャシャフト22の図1〜図3の下方向への動きにともなってバルブクリアランス調整部材81には、ステム11の端面11bからは左方向に回転させる回転トルクTHが伝達される。また、アーマチャシャフト22の端面22bからは右方向に回転させる以下の式▲3▼に示す回転トルクTSが伝達される。
S=TSP・DSP/DS−Fsinθ・cosθ×DS/2 ・・・ ▲3▼
上記の式▲2▼および式▲3▼より、ステム11の端面11bから左方向に回転させる回転トルクの方がアーマチャシャフト22の端面22bから右方向に回転させる回転トルクよりも大きく、斜面を滑らずに平面を滑ることになる。結果として、バルブクリアランス調整部材81はステム11の端面11bで滑り、バルブボディ1とアーマチャシャフト22との間の距離は変化しない。
【0045】
バルブ駆動装置100は、アーマチャ20の上下方向の動き一対がバルブの閉開の動きに対応しており、上述のバルブボディ1とアーマチャシャフト22との間の距離変化から、バルブ駆動装置100の作動にともない、バルブボディ1とアーマチャシャフト22と間の距離が常に短くなる方向に動こうとする。
【0046】
次に、バルブクリアランスが生じたときの距離変更手段80の作動について、図3および図4を用いて説明する。
図4(A)に示す状態から図4(B)に示す状態にバルブクリアランスが増大するときには、バルブ閉のとき、バルブクリアランス調整部材81の螺旋状端面81aとアーマチャシャフト22の端面22bとの間に隙間が生じている。ところが、図3に示す第3のスプリング82により、見かけのシャフト長さが伸びる方向にバルブクリアランス調整部材81は付勢されているので、隙間を塞ぐようにバルブクリアランス調整部材81が回転して、図4(C)に示すように、バルブクリアランスがゼロになる位置まで移動する。
【0047】
バルブクリアランス調整部材81は、アーマチャシャフト22に対して相対的な動きが可能であるように取り付けられているので、バルブボディ1とアーマチャシャフト22とが第1および第2のスプリング41および71のサージにより相対的な回転を起こした場合にも、相対的な回転後の位置で上述のように、バルブボディ1とアーマチャシャフト22との間の距離が短くなる作用、およびバルブクリアランスがある場合(プラス)にバルブクリアランス調整部材81が回転してバルブクリアランスを塞ぐ作用は変わらず働く。したがって、バルブクリアランス調整部材81はバルブクリアランスがゼロの点を安定点として、相対的に回転し、ゼロラッシュアジャスタとして働く。すなわち、距離変更手段80は、バルブクリアランスをゼロにするラッシュアジャスタを構成している。
【0048】
また、エンジンブロック4、ハウジング60、バルブボディ1およびアーマチャシャフト22の熱膨張差によって生じるバルブクリアランスの増加は、エンジン停止後の降温によって元に戻る。この現象は距離変更手段80において、次回冷間始動時にマイナスのバルブクリアランスをもつのに相当する。このマイナスのバルブクリアランスを解消するため、エンジン停止後の冷間始動時におけるアッパコア30またはロアコア50がアーマチャ本体21を吸着するまでの期間を、例えば共振励起吸着の共振周波数を少し外すこと等により、エンジンの常温時よりも長くする。すなわち、冷間始動時の共振励起振動をエンジンの常温始動時よりも長期間実行することで、上記の降温によるマイナスのバルブクリアランスを解消することができる。
【0049】
次に、ダンパ手段90の作動について説明する。
(1) 弁開時、アーマチャ本体21がロアコア50に着座する直前において、環状部材97が環状凸部99に衝突する。そして、アーマチャシャフト22とともに可動筒96が図2の下方に移動し、可動膜94および95が図2の下方に移動する。すると、密封容器内に充填されている作動油によりダンパ作用が発生する。したがって、アーマチャ本体21がロアコア50に直接衝突して大きな衝撃音が発生したり、アーマチャ本体21およびロアコア50が破損したりすることを防止することができる。
【0050】
(2) 弁閉時、アーマチャ本体21がアッパコア30に着座する直前において、環状部材98が環状凸部99に衝突する。そして、アーマチャシャフト22とともに可動筒96が図1の上方に移動し、可動膜94および95が図1の上方に移動する。すると、密封容器内に充填されている作動油によりダンパ作用が発生する。したがって、アーマチャ本体21がアッパコア30に直接衝突して大きな衝撃音が発生したり、アーマチャ本体21およびアッパコア30が破損したりすることを防止することができる。
【0051】
以上説明した本発明の一実施例においては、距離変更手段80は、バルブボディ1およびアーマチャシャフト22に生じる相対回転を利用してバルブボディ1とアーマチャシャフト22との間の距離を変更する。このため、第1および第2のスプリング41および71のサージによりバルブボディ1やアーマチャシャフト22が運転中に回転し、バルブボディ1およびアーマチャシャフト22に相対回転が生じると、距離変更手段80によりバルブボディ1とアーマチャシャフト22との間の距離が変更される。したがって、外部油圧源を必要としないので、簡単な構成で装置の体格を増大させることなく、バルブクリアランスを調整することができる。また、可動部の質量増加を抑えて消費電力を低減するとともに、バルブの応答性を向上することができる。
【0052】
さらに本実施例においては、距離変更手段80は、バルブクリアランスをゼロにするラッシュアジャスタを構成しているので、アーマチャ本体21の吸着失敗を防ぐとともに、バルブボディ1、バルブクリアランス調整部材81等の部材の摩耗によるクリアランス変化を補償することができる。したがって、使用環境温度の変化および使用劣化による影響を低減し、安定した作動を得ることができる。
【0053】
以上説明した本発明の一実施例では、バルブクリアランス調整部材81のアーマチャシャフト22側の端部に螺旋状端面81aを形成したが、本発明では、バルブクリアランス調整部材のバルブボディ側の端部に螺旋状端面を形成してもよい。
【0054】
また本実施例では、作動油を充填した密封容器を有するダンパ手段90を備えたバルブ駆動装置100に本発明を適用した例について説明したが、本発明では、ダンパ手段に作動油を供給する手段、ならびにダンパ手段から作動油を排出する手段を備えたダンパ手段を備えたバルブ駆動装置に適用することは可能である。
【0055】
また実施例では、吸気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置に本発明を適用したが、排気弁を電磁力により駆動するバルブ駆動装置に適用可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるバルブ駆動装置の距離変更手段を示すものであって、図2の主要部拡大図である。
【図2】本発明の一実施例によるバルブ駆動装置の無通電時の状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例によるバルブ駆動装置の距離変更手段を示す模式図である。
【図4】(A)、(B)および(C)は、本発明の一実施例によるバルブ駆動装置の距離変更手段の作動を説明するための模式図である。
【図5】本発明の一実施例によるバルブ駆動装置の距離変更手段の作動を説明するための模式図である。
【図6】従来のバルブ駆動装置における吸気側バルブクリアランスを示すデータ図である。
【図7】従来のバルブ駆動装置における排気側バルブクリアランスを示すデータ図である。
【符号の説明】
1 バルブボディ
11 ステム
11b 端面
11c 内壁(第1の内壁)
20 アーマチャ(可動子)
21 アーマチャ本体
22 アーマチャシャフト(可動子シャフト)
22b 端面
22c 内壁(第2の内壁)
30 アッパコア(第1の固定子)
31 アッパコイル(第1のコイル部)
41 第1のスプリング(第1の付勢手段)
50 ロアコア(第2の固定子)
51 ロアコイル(第2のコイル部)
71 第2のスプリング(第2の付勢手段)
80 距離変更手段
81 バルブクリアランス調整部材
81a 螺旋状端面
81b 端面
81c 内壁(第3の内壁)
82 第3のスプリング(第3の付勢手段)
83 ピン(軸部材)
100 バルブ駆動装置

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気弁あるいは排気弁のバルブボディと、
    前記バルブボディに接続される可動子シャフト、および磁性材からなる可動子本体を有する可動子と、
    前記可動子本体を吸引して前記バルブボディおよび前記可動子を弁閉方向に移動させる電磁力を発生する第1のコイル部を有する第1の固定子と、
    前記可動子本体を挟んで前記第1の固定子に対向して配設され、前記可動子本体を吸引して前記バルブボディおよび前記可動子を弁開方向に移動させる電磁力を発生する第2のコイル部を有する第2の固定子と、
    前記バルブボディまたは前記可動子を弁開方向に付勢する第1の付勢手段と、
    前記第1の付勢手段に対向して配設され、前記バルブボディまたは前記可動子を弁閉方向に付勢する第2の付勢手段と、
    前記バルブボディおよび前記可動子シャフトに生じる相対回転を利用して前記バルブボディと前記可動子シャフトとの間の距離を変更する距離変更手段とを備え、
    前記距離変更手段は、
    前記バルブボディと前記可動子シャフトとの接続部に設けられ、前記可動子シャフトの前記バルブボディ側の端面、または前記バルブボディの前記可動子シャフト側の端面に接触可能な螺旋状端面をもつバルブクリアランス調整部材を有し、
    さらに、前記バルブボディの前記可動子シャフト側端部の中心部に軸方向に中空な空間を形成する第1の内壁と、前記可動子シャフトの前記バルブボディ側端部の中心部に軸方向に中空な空間を形成する第2の内壁と、前記バルブクリアランス調整部材の中心部に軸方向に中空な空間を形成する第3の内壁と、前記第1、第2および第3の内壁に遊嵌合する軸部材とを有することを特徴とするバルブ駆動装置。
  2. 前記第1および第2の付勢手段はコイルスプリングであって、前記第1の付勢手段と前記第2の付勢手段とは巻き方向が逆方向であることを特徴とする請求項1記載のバルブ駆動装置。
  3. 前記距離変更手段は、前記可動子シャフトと前記バルブクリアランス調整部材とを含めた見かけのシャフト長さが長くなる方向に前記バルブクリアランス調整部材を付勢する第3の付勢手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のバルブ駆動装置。
  4. 前記距離変更手段は、バルブクリアランスをゼロにするラッシュアジャスタを構成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のバルブ駆動装置。
  5. 内燃機関停止後の冷間始動時における前記第1の固定子または前記第2の固定子が前記可動子本体を吸着するまでの期間を、内燃機関の常温始動時における前記第1の固定子または前記第2の固定子が前記可動子本体を吸着するまでの期間よりも長くする励起振動変更手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のバルブ駆動装置。
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