JP4134393B2 - 空気調和機の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、空気調和機の制御方法に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
一般に、従来の空気調和機においては、リモコン操作とかサーモスイッチの投入によりその起動指令が出された場合には、この起動指令を受けてその運転が開始され、例えばセパレート型空気調和機の室内機においては、その時点から室内ファンの運転が開始され、熱交換器で熱交換された室内空気は温風あるいは冷風として上記室内ファンにより室内に吹き出される。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、室内機においては、その内部に配置された熱交換器とかドレンパン部分にカビが発生し、このカビによる臭いが機内空間に溜まることがある。また、室内に散布されたスプレーの臭いが室内機の機内空間に溜まることもある。
【0005】
ところが、この場合、空気調和機の起動に伴って上記室内ファンが運転されると、その運転と共に機内空間に滞留したカビ臭とかスプレー臭等の臭気成分が空調空間である室内にそのまま吹き出され、室内居住者に不快感を与え、冷房あるいは暖房の快適性が著しく損なわれることになる。
【0006】
そこで本願発明では、特に排気ファンを備えた換気機能付きの空気調和機を対象とし、該空気調和機の起動時における空調空間への臭気成分の吹き出しを可及的に防止し、もって空調の快適性を高めるようにした空気調和機の制御方法を提案することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0008】
本願の第1の発明にかかる空気調和機の制御方法では、吸込口3から吹出口4に至る通風路10内に熱交換器5と該熱交換器5により温度調整された空調風を室内へ吹き出す室内ファン6とを配置するとともに、上記通風路10内の空気を室外へ排出するための排気ファン7を備えた空気調和機において、上記空気調和機の起動指令が出されたとき、上記通風路10内における臭気成分量を検知し、該臭気成分量が所定量以上であるときには上記排気ファン7を設定時間Tsだけ運転させた後に該排気ファン7の運転を停止させて上記室内ファン6の運転を開始させ、上記臭気成分量が所定量以下であるときには上記排気ファン7を運転させることなく上記室内ファン6の運転を開始させるとともに、上記臭気成分量の検知を、前回の運転停止時からの運転停止継続時間T0に基づき、該運転停止継続時間T0が予め設定した設定時間Ts1以上であるときには上記臭気成分量が上記所定量以上であると判断し、上記運転停止継続時間T0が上記設定時間Ts1以内であるときには上記臭気成分量が上記所定量以下であると判断して行うことを特徴としている。
【0009】
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る空気調和機の制御方法において、上記排気ファン7の運転が行われる上記設定時間Tsと上記臭気成分量の検知基準となる上記運転停止継続時間Ts1とを臭気成分量に応じて変更設定し得るようにしたことを特徴としている。
【0010】
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係る空気調和機の制御方法において、上記空気調和機のホットスタート時には、上記排気ファン7を運転させることなく所定時間Tw待機し、該所定時間Twの経過後に上記室内ファン6の運転を開始させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0012】
(a) 本願の第1の発明にかかる空気調和機の制御方法によれば、空気調和機の起動指令が出されたとき、通風路10内における臭気成分量を検知し、該臭気成分量が所定量以上であるときには排気ファン7を設定時間Tsだけ運転させた後に該排気ファン7の運転を停止させて室内ファン6の運転を開始させる一方、上記臭気成分量が所定量以下であるときには上記排気ファン7を運転させることなく上記室内ファン6の運転を開始させるようにしているので、上記臭気成分量が所定量以上であってこれが上記室内ファン6によって室内に吹き出されると室内居住者に不快感を与えると思われるときには、上記室内ファン6の運転に先立って上記排気ファン7が設定時間Tsだけ運転されて上記臭気成分が室外へ排出され、しかる後、上記室内ファン6が運転されて空調風の室内への吹き出しが行われる。一方、上記臭気成分量が所定量以下であって例えこれが室内へ吹き出されたとしても室内居住者に不快感を与えることがないと思われるときには、上記排気ファン7を運転させることなく、上記室内ファン6の運転が開始されて空調風が室内へ吹き出され、室内の冷房あるいは暖房作用が早期に開始される。
【0013】
従って、この発明の空気調和機の制御方法によれば、臭気成分の室外への排出が必要な時においてのみ上記排気ファン7が運転され、それ以外のときには該排気ファン7を運転することなく直ちに上記室内ファン6が運転されて早期に冷房作用あるいは暖房作用が開始されるものであり、該排気ファン7の不必要な運転が回避される分だけ、より一層快適な冷房あるいは暖房が実現されることになる。
【0014】
また、上記臭気成分量の検知を、前回の運転停止時からの運転停止継続時間T0に基づき、該運転停止継続時間T0が予め設定した設定時間Ts1以上であるときには上記臭気成分量が上記所定量以上であると判断し、上記運転停止継続時間T0が上記設定時間Ts1以内であるときには上記臭気成分量が上記所定量以下であると判断して行うようにしているので、例えば臭センサ等の比較的高価に機器によって臭気成分量を検知する構成に比して、空気調和機全体の低コスト化が促進されるものである。
【0015】
(b) 本願の第2の発明にかかる空気調和機の制御方法によれば、上記排気ファン7の運転が行われる上記設定時間Tsと上記臭気成分量の検知基準となる上記運転停止継続時間Ts1とを臭気成分量に応じて変更設定し得るようにしているので、上記排気ファン7の運転を、臭気成分量に対応させて(換言すれば、上記排気ファン7による排気作用の必要性に対応させて)制御することができ、上記(a)に記載の効果がより一層顕著となるものである。
【0016】
(c) 本願の第3の発明にかかる空気調和機の制御方法によれば、上記空気調和機のホットスタート時には、上記排気ファン7を運転させることなく所定時間Tw待機し、該所定時間Twの経過後に上記室内ファン6の運転を開始させるようにしているので、ホットスタート時には例え臭気成分量が多くその排気が必要であったとしても、敢えて上記排気ファン7の運転を行わないことで、ホットスタートが確実に行われ、それだけ冷媒系の安定性が高められることになる。
【発明の実施の形態】
【0017】
以下、本願発明にかかる空気調和機の制御方法を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0018】
図1には、本願発明にかかる制御方法が適用されるセパレート型空気調和機における壁掛け式の室内機1を示しており、同図において符号2はその前面側に吸込口3を、その下面側に吹出口4を、それぞれ設けた壁掛け式のケーシングである。このケーシング2の上記吸込口3から上記吹出口4に至る通風路10内には、上記吸込口3に臨んで熱交換器5が、また上記吹出口4に臨んで室内ファン6が、それぞれ配置されている。
【0019】
そして、空気調和機が暖房運転あるいは冷房運転されることで、上記室内機1においては、上記室内ファン6の運転により上記吸込口3から吸い込まれた室内空気A1は、上記熱交換器5において熱交換された後、温風あるいは冷風の吹出風A2として室内へ吹き出され、これにより室内の冷房あるいは暖房が行われるものである。
【0020】
一方、上記ケーシング2の側壁には、室外に連通する排気ダクト8の一端が上記通風路10に臨んで開口されるとともに、該排気ダクト8には排気ファン7が備えられており、該排気ファン7が運転されることで上記通風路10内の空気は上記排気ダクト8を介して室外へ排出される。
【0021】
ところで、上記室内機1の運転停止中には、上記通風路10内に、例えば上記熱交換器5あるいは該熱交換器5の下端側に配置されたドレンパン9部分において発生したカビによる臭気とか、上記通風路10内に残留したスプレー臭等による臭気成分が滞留することがある。この場合、この通風路10内に滞留した臭気成分が上記室内機1の起動とともに上記室内ファン6によって室内へ吹き出されると室内居住者に不快感を与え、空調特性を著しく損ねることが懸念されることは既述の通りである。
【0022】
そこで、この実施形態においては、本願発明を適用して上記室内ファン6と上記排気ファン7の運転制御を行うことで、室内への臭気成の吹き出しのない快適な空調特性を得るようにしている。以下、これら各ファンの制御方法を実施例に基づいて説明する。
【0023】
第1の実施例(図2のフローチャートを参照)
この第1の実施例にかかる制御方法は、空気調和機の起動時の度に臭気成分の排気を実行するようにしたものである。
【0024】
即ち、空気調和機に電源が投入されると、先ず、ステップS1において空気調和機の起動指令の有無を判定する。尚、ここでは、リモコンスイッチのON操作、又はサーモスイッチのON作動により「起動指令の入力」と判断するようにしている。
【0025】
そして、起動指令の入力と判断されると、その時点でタイマー「T1」をスタートさせる(ステップS2)とともに、排気ファン7の運転を開始させる(ステップS3)。この排気ファン7の運転により、上記室内機1の通風路10内に滞留していた臭気成分は該通風路10内の空気とともに上記排気ダクト8を介して室外へ排出される。そして、この排気ファン7の運転による臭気成分の排気作用は、設定時間「Ts」の期間だけ(即ち、「T1≧Ts」となるまで)継続される。上記設定時間「Ts」の経過時点で上記排気ファン7の運転を停止させて排気作用を終了させるとともに、通常の冷房あるいは暖房運転に移行すべく上記室内ファン6の運転を開始させ、さらに上記タイマー「T1」をリセットした後、排気制御を終了する。尚、この制御は、空気調和機の起動指令の度に繰り返して実行される。
【0026】
このように、空気調和機の起動時に、上記室内ファン6の運転に先立って上記設定時間「Ts」だけ上記排気ファン7が運転され、該空気調和機の運転停止中に上記通風路10内に溜まった臭気成分が室外へ排出され、その後に、上記室内ファン6が運転されて本来の冷房あるいは暖房運転が実質的に実行されることで、空気調和機の起動時に上記通風路10内の臭気成分が上記室内ファン6の運転に伴って室内へ吹き出されて室内居住者に不快感を与えるという恐れが可及的に回避され、快適な冷房あるいは暖房特性が得られるものである。
【0027】
第2の実施例(図3のフローチャートを参照)
図3に示す第2の実施例にかかる空気調和機の制御方法は、上記第1の実施例にかかる制御方法をさらに発展させたものであって、上記第1の実施例における制御方法は空気調和機の起動時毎に必ず上記排気ファン7による排気作用を行わせるようにしていたのに対して、この第2の制御方法においては上記排気ファン7の運転による排気作用をその必要性がある場合においてのみ実行するようにしたものである。そして、上記排気ファン7の不必要な運転(即ち、不必要な排気作用)を禁止することで、上記室内ファン6の運転による本来の冷房あるいは暖房運転をより早期に実行させてその快適性をより一層高めるようにしたものである。
【0028】
即ち、空気調和機に電源が投入されると、先ず、ステップS1においてタイマー「T0」をスタートさせる。尚、このタイマー「T0」は、前回の運転停止時点からの時間を計時するものであって、最初の起動時には電源の投入によってスタートされるが、次回以降の再起動時にはステップS10に示すように前回の運転でのリモコンスイッチのOFF設定又はサーモスイッチのOFF作動による空気調和機の運転停止時点でスタートされる。
【0029】
次に、ステップS2においては、空気調和機の起動指令の有無を、リモコンスイッチのON操作、又はサーモスイッチのON作動により判断する。そして、「起動指令の入力」と判断されると、ステップS3においては、上記タイマー「T0」の値(即ち、前回の運転停止からの時間)と、予め設定した制御定数としての設定時間「Ts1」とを比較する。
【0030】
ここで、「T0≧Ts1」である場合は、前回の運転の停止時点から今回の起動指令までの時間が長く、それだけ上記通風路10内に上記熱交換器5等におけるカビの発生によるカビ臭あるいはスプレー臭等の臭気成分が多く滞留し、これがそのまま室内へ吹き出されると室内居住者に不快感を与える恐れがある状態である。これに対して、「T0<Ts1」である場合は、前回の運転の停止時点から今回の起動指令までの時間が比較的短く(例えば、通常運転時のサーモオフからの再起動時等)、上記通風路10内における臭気成分の滞留がほとんどなく、あるいは滞留があったとしてもその量が少なく、例えこの臭気成分がそのまま室内へ吹き出されたとしても室内居住者に不快感を与える恐れはないと判断される状態である。尚、この実施例においては、上記通風路10に滞留する臭気成分量、換言すれば、排気の必要性の程度を、前回の運転停止時点からの継続時間によって間接的に検知するようにしている。
【0031】
従って、ステップS3において「T0≧Ts1」と判断された場合には、上記通風路10に滞留している臭気成分を、上記室内ファン6の運転に先立って上記排気ファン7の運転により室外へ排出すべく、先ずステップS4においてタイマー「T1」をスタートさせるとともに、上記排気ファン7の運転を開始し(ステップS5)、且つこの排気ファン7の運転(即ち、臭気成分の排気作用)を設定時間「Ts」の期間(即ち、「T1≧Ts」となるまで)継続させ(ステップS6)、該設定時間「Ts」の経過時点で該排気ファン7の運転を停止(臭気成分の排気作用を停止)させる(ステップS7)。一方、上記ステップS3において「T0<Ts1」と判断された場合には、上記排気ファン7の運転は行われない。
【0032】
そして、上記排気ファン7による排気作用が行われた場合には該排気ファン7の運転停止後に、また上記排気ファン7の運転が行われなかった場合にはそのまま直ちに、それぞれステップS8に移行し、ここでタイマー「T0」及びタイマー「T1」をそれぞれリセットする。しかる後、上記室内ファン6の運転を開始させ、本来の冷房あるいは暖房運転を実行する(ステップS9)。そして、この室内ファン6の運転は、リモコンスイッチのOFF設定あるいはサーモスイッチのOFF作動による停止指令が出されるまで継続されるが(ステップS10)、この停止指令の出力時点で上記タイマー「T0」がスタートされ、次回の起動に備えることになる。
【0033】
第3の実施例(図4のフローチャートを参照)
図4に示す第3の実施例にかかる空気調和機の制御方法は、上記第2の実施例にかかる制御方法をさらに発展させたものであって、上記第2の実施例における制御方法を基調とし、これに臭気成分量に対するユーザーの排気要求を加味するとともに、暖房運転でのデフロストアウト時におけるホットスタートを制御パラメータとして加えたものであり、これら二つの付加制御のうち、前者の付加制御(ユーザーの排気要求に基づく制御)によって最適な臭気成分の排気作用が得られ、また後者の付加制御(ホットスタートを考慮した制御)によってホットスタート時における冷媒系の安定性が高められるものである。以下、この第3の実施例の制御を説明する。
【0034】
図4のフローチャートにおいて、空気調和機に電源が投入されると、先ず、ステップS1においてタイマー「T0」をスタートさせる。尚、このタイマー「T0」は、上記第2の実施例におけるタイマー「T0」と同様に、前回の運転停止時点からの時間を計時するものであって、最初の起動時には電源の投入によってスタートされるが、次回以降の再起動時にはステップS10に示すように前回の運転でのリモコンスイッチのOFF設定又はサーモスイッチのOFF作動による空気調和機の運転停止時点でスタートされる。
【0035】
次に、ステップS2においては、空気調和機の起動指令の有無を、リモコンスイッチのON操作、又はサーモスイッチのON作動により判断する。そして、「起動指令の入力」と判断されると、次にステップS3においてホットスタートの設定がされているかどうかを判定する。ここで、ホットスタートの設定がされている場合には、排気制御には移行せず、そのままステップS12に移行し、タイマー「T2」をスタートさせ、該タイマー「T0」が所定時間「Tw」に達した時点で(ステップS13)ホットスタート終了と判断し、ステップS9に移行し、ここでタイマー「T0」とタイマー「T1」及びタイマー「T2」をそれぞれリセットし、しかる後、上記室内ファン6をON作動させて通常の暖房運転に移行する。このようにホットスタートの設定時に上記排気ファン7の運転を停止させることで上記熱交換器5側の冷媒温度がスムーズに上昇し、冷媒系の安定性が高められるとともに、ホットスタート終了後における上記室内ファン6の運転に伴って直ちに温風が室内に吹き出され、快適な暖房が実現される。
【0036】
これに対して、ステップS3においてホットスタートが設定されていないと判断された場合には、次にステップS4に移行し、ここで上記タイマー「T0」が予め設定した設定時間「Ts1」に達したかどうかが判定される。
【0037】
ここで、上記設定時間「Ts1」は、上記第2の実施例における場合と同様の意味をもっている。即ち、「T0≧Ts1」である場合は、前回の運転の停止時点から今回の起動指令までの時間が長く、それだけ上記通風路10内に上記熱交換器5等におけるカビの発生によるカビ臭あるいはスプレー臭等の臭気成分が多く滞留し、これがそのまま室内へ吹き出されると室内居住者に不快感を与える恐れがある状態である。これに対して、「T0<Ts1」である場合は、前回の運転の停止時点から今回の起動指令までの時間が比較的短く(例えば、通常運転時のサーモオフからの再起動時等)、上記通風路10内における臭気成分の滞留がほとんどなく、あるいは滞留があったとしてもその量が少なく、例えこの臭気成分がそのまま室内へ吹き出されたとしても室内居住者に不快感を与える恐れはないと判断される状態である。
【0038】
従って、ステップS4において「T0≧Ts1」と判断された場合には、上記通風路10に滞留している臭気成分を、上記室内ファン6の運転に先立って上記排気ファン7の運転により室外へ排出すべく、先ずステップS5においてタイマー「T1」をスタートさせるとともに、上記排気ファン7の運転を開始し(ステップS6)、且つこの排気ファン7の運転(即ち、臭気成分の排気作用)を設定時間「Ts」の期間(即ち、「T1≧Ts」となるまで)継続させ(ステップS7)、該設定時間「Ts」の経過時点で該排気ファン7の運転を停止(臭気成分の排気作用を停止)させる(ステップS8)。一方、上記ステップS4において「T0<Ts1」と判断された場合には、上記排気ファン7の運転は行われない。
【0039】
そして、上記排気ファン7による排気作用が行われた場合には該排気ファン7の運転停止後に、また上記排気ファン7の運転が行われなかった場合にはそのまま直ちに、それぞれステップS9に移行し、ここでタイマー「T0」及びタイマー「T1」及びタイマー「T2」をそれぞれリセットする。しかる後、上記室内ファン6の運転を開始させ、本来の冷房あるいは暖房運転を実行する(ステップS10)。そして、この室内ファン6の運転は、リモコンスイッチのOFF設定あるいはサーモスイッチのOFF作動による停止指令が出されるまで継続されるが(ステップS11)、この停止指令の出力時点で上記タイマー「T0」がスタートされ、次回の起動に備えることになる。
【0040】
一方、割込ルーチンとして、臭気成分量の推定基準となる上記設定時間「Ts1」と上記排気ファン7による排気作用の実行時間である上記設定時間「Ts」との変更ルーチンを備えている。そして、ユーザーの判断によってこれが変更されるものである。例えば、ユーザーが、臭気成分量が非常に多いと思ったときには、スイッチ操作により上記設定時間「Ts1」を小さな値に(即ち、臭気成分量がより少ない時点から排気作用が開始されるようにする意味)、また上記設定時間「Ts」を大きな値(即ち、臭気成分の排気作用をより長く継続させる意味)に、それぞれ変更する指令を出すと(ステップS21)、これに対応してこれら設定時間「Ts1」と設定時間「Ts」が割り込み制御により変更される(ステップS4及びステップS7)。かかる設定時間の変更により、実際の臭気成分量とこれに対するユーザーの感覚とが加味された、より一層快適な冷房あるいは暖房が実現されるものである。
【0041】
尚、この実施例においては、上記各設定時間「Ts1」,「Ts」をそれぞれユーザー入力としているが、要するに実際の臭気成分量に対応して該各設定時間「Ts1」,「Ts」が変更されれば十分であり、従って、例えば臭気成分を検知する臭気センサの検出信号に基づいて変更設定するようにしても良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明にかかる制御方法が適用される空気調和機における室内機の断面図である。
【図2】 本願発明の制御方法の第1の実施例における制御フローチャートである。
【図3】 本願発明の制御方法の第2の実施例における制御フローチャートである。
【図4】 本願発明の制御方法の第3の実施例における制御フローチャートである。
【符号の説明】
1は室内機、2はケーシング、3は吸込口、4は吹出口、5は熱交換器、6は室内ファン、7は排気ファン、8は排気ダクト、9はドレンパン、10は通風路である。
Claims (3)
- 吸込口(3)から吹出口(4)に至る通風路(10)内に熱交換器(5)と該熱交換器(5)により温度調整された空調風を室内へ吹き出す室内ファン(6)とを配置するとともに、上記通風路(10)内の空気を室外へ排出するための排気ファン(7)を備えた空気調和機において、
上記空気調和機の起動指令が出されたとき、上記通風路(10)内における臭気成分量を検知し、該臭気成分量が所定量以上であるときには上記排気ファン(7)を設定時間(Ts)だけ運転させた後に該排気ファン(7)の運転を停止させて上記室内ファン(6)の運転を開始させ、上記臭気成分量が所定量以下であるときには上記排気ファン(7)を運転させることなく上記室内ファン(6)の運転を開始させるともに、
上記臭気成分量の検知を、前回の運転停止時からの運転停止継続時間(T0)に基づき、該運転停止継続時間(T0)が予め設定した設定時間(Ts1)以上であるときには上記臭気成分量が上記所定量以上であると判断し、上記運転停止継続時間(T0)が上記設定時間(Ts1)以内であるときには上記臭気成分量が上記所定量以下であると判断して行うことを特徴とする空気調和機の制御方法。 - 請求項1において、
上記排気ファン(7)の運転が行われる上記設定時間(Ts)と上記臭気成分量の検知基準となる上記運転停止継続時間(Ts1)とを臭気成分量に応じて変更設定し得るようにしたことを特徴とする空気調和機の制御方法。 - 請求項1又は2において、
上記空気調和機のホットスタート時には、上記排気ファン(7)を運転させることなく所定時間(Tw)待機し、該所定時間(Tw)の経過後に上記室内ファン(6)の運転を開始させることを特徴とする空気調和機の制御方法。
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