JP4132202B2 - 金属封止されたガス絶縁開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、基礎の表面上に配置された切換開閉区域と、各相当たり一つの電力遮断器と、第一および第二接続短管と、母線システムとを備えている単相の金属封止されたガス絶縁開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
会社、ブラウン・ボベリとシイ(Brown, Boveri and Cie )の刊行物、番号 CH − A 161 312 Fにより、種々の標準設備回路の一つの後に組み込まれている単相の金属封止されたガス絶縁開閉装置は周知である。標準装置の回路は、例えば単純な母線構成、補助レールを有する単純な母線構成、1・1/2遮断方式、環状母線、二重母線−二重遮断機、二重母線を持つ種々の構成等である。母線を上部に持つ1・1/2遮断方式構成は非常に強くずらして配置されている電力遮断器で実現されている。前記刊行物の第54図にはこの構成が示してある。各相毎に必要となる水平に配置された三つの電力遮断器は、ここでは分離していて、比較的大きな間隔で隣の相から切り離して配置されている。二つの母線システムは基礎の表面に平行な面内で電力遮断器の接続端子の上部の領域の中にあり、使用されていない大きな中間スペースを有する。この種の金属封止されたガス絶縁開閉装置は比較的大きな場所を占めるため、この構成では、建物の中に組み込むためにのみ必要である。母線は比較的高く配置されているので、母線とそれぞれ付属する電力遮断器の間に電気接続するため、高価で長い金属封止された接続部分を設ける必要がある。
【0003】
刊行物、ブラウン・ボベリイ技術(Brown Boveri Technik) 86 年、第 9巻、第 488〜 497頁、第5図により、金属封止されたガス絶縁開閉装置は周知である。この装置は、水平方向に揃えて隣接配置された一連の電力遮断器と、これ等の電力遮断器の電気接続端子の上にある母線システムとを有する。これ等の母線システムは、上方に垂直に通じる電力遮断器の電気接続部により仕切られる領域の上から一部その外にある領域にあるので、これは母線システムの空間を制限していない。それ故、この配置に対して比較的大きな構造容積が必要になる。ここでも、母線と付属する各電力遮断器の間の電気接続部に対して経費のかかる金属封止された接続片が必要になる。
【0004】
この種の金属封止されたガス絶縁開閉装置は、指定された幾何学形状のため比較的大きな占有場所を必要とする。更に、母線への接続片が比較的長くなると開閉装置のコストを高める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の課題は、占有場所を著しく低減できるように構成されている金属封止されたガス絶縁開閉装置を提示することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、この発明により、基礎の表面8の上に固定された少なくとも一つの多相の切換開閉区域と、この切換開閉区域の全ての領域に直接隣接配置されている相と、第一長手軸4,5,6に沿って延び、この第一長手軸4,5,6が第一平面に配置されている各相当たり少なくとも一つの電力遮断器1,2,3と、この電力遮断器1,2,3の駆動部側に設け、第一平面から離れている第一接続短管16,17,18と、電力遮断器1,2,3の駆動部とは反対の側に設け、第一接続短管16,17,18に平行な第一平面から離れている第二電気接続短管25,26,27と、少なくとも一つの第二平面内に配置され、平行に延びる母線軸13,14,15に沿って延び、これ等の母線軸13,14,15が第一長手軸4,5,6の方向に垂直な方向に延びていて、軸間隔sを持つ少なくとも一つの母線システムと、を備えている単相の金属封止されたガス絶縁開閉装置にあって、
電力遮断器1,2,3の第一接続短管16,17,18と第二接続短管25,26,27との間の中心の間隔が母線の軸13,14,15のモジュール寸法Mである軸間隔sの少なくとも3倍ほど、しかも高々4倍ほど大きく、
切換開閉区域の電力遮断器1,2,3が母線軸13,14,15の軸間隔sに相当するモジュール寸法Mほど互いにずれていて、
第二平面が第一平面に平行に配置されている、
ことによって解決されている。
【0007】
更に、上記の課題は、この発明により、基礎の表面8の上に固定された少なくとも一つの多相の切換開閉区域と、第一軸4,5,6に沿って延びていて、切換開閉区域の中にあり、一列に揃えて隣接配置され、第一軸4,5,6が第一平面内に配置されている各相当たり少なくとも一つの電力遮断器1,2,3と、この電力遮断器1,2,3の駆動部の側に設けてあり、第一平面から離れている第一接続短管16,17,18と、電力遮断器1,2,3の駆動部7とは反対側に設けてあり、第一接続短管16,17,18に平行な第一平面から離れている第二接続短管25,26,27と、第一平面に垂直な少なくとも一つの第二平面内に配置され、母線60,61,62から平行に延びる軸63,64,65に沿って延び、これ等の軸63,64,65が第一軸4,5,6の方向に垂直な方向に延び、軸間隔sを持つ少なくとも一つの母線システムと、を備えている単相の金属封止されたガス絶縁開閉装置にあって、
電力遮断器1,2,3の第一接続短管16,17,18と第二接続短管25,26,27の間の中心の間隔が前記軸63,64,65のモジュール寸法Mである軸間隔sの少なくとも3倍ほど、しかも高々4倍ほど大きい、
ことによって解決されている。
【0008】
この発明による他の有利な構成は、特許請求の範囲の従属請求項に記載されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
【0010】
【実施例】
以下、種々の実施例を示す図面に基づきこの発明を詳しく説明する。なお、全ての図面で、同じ作用の部材には同じ符号を付ける。この発明を直接理解するために必要でない部材は全て図示しないか、あるいは説明しない。
図1は単相の金属封止されたガス絶縁開閉装置の出てゆく部分として設計された切換開閉区域の単純化された斜視図を示し、図2a はこの切換開閉区域の単純化された側面図を示す。この開閉装置の内部空間には絶縁媒体、例えばSF6 ガスが充填されていて、このガスは約 5〜 6バールの圧力にされている。この実施態様の切換開閉区域では、3つの電力遮断器1,2,3が水平に、しかも平行に互いに直接隣接して配置されている。これ等の電力遮断器1,2,3にはそれぞれ一つの長手軸4,5,6があり、長手軸4は電力遮断器1に、長手軸5は電力遮断器2に、そして長手軸6は電力遮断器3に付属している。電力遮断器1,2,3の各々には一つの独立した駆動部7がある。長手軸4,5,6はここでは第一平面内にあり、この第一平面は電力遮断器1,2,3が固定されている基礎面8に平行に配置されている。この第一平面は、必要であれば、基礎面8に対して簡単に垂直に配置することもできる。
【0011】
電力遮断器1,2,3は長手軸方向にモジュール寸法Mほどずらして配置されている。このモジュール寸法Mは母線9,10,11の軸間隔sに正確に一致している。これ等の母線は一点鎖線で示す第二の平面内にある。この第二平面は第一平面に平行に配置されている。母線9,10,11は、図2c の平面図から分かるように、互いに平行で、長手軸4,5,6に垂直に延びる軸13,14,15を有し、軸13は母線9に、軸14は母線10に、そして軸15は母線11に付属している。
【0012】
電力遮断器1,2,3には、図2b から分かるように、それぞれ駆動側で上部に垂直に向いた接続短管16,17,18がある。接続短管16は電力遮断器1に、接続短管17は電力遮断器2に、そして接続短管18は電力遮断器3に付属している。これ等の接続短管16,17,19にはそれぞれ一つの汎用的に使用できる接続部材19が圧力封止されてフランジ接続されている。
【0013】
図17に単純化して示す接続部材19は、欧州公開特許第 0 744 803号明細書に記載されているハウジングを前提としている。それ故、ここでは詳しく説明をしない。この部材は、前記特許明細書に記載されている組込可能性を依然として種々の分離態様に対して提供する。長手軸21に対称に配置されている新たに入れた延長部品20には、接地部品、破裂円板、センサ等に対する図示していない組込可能性がある。長手軸21に垂直に横軸21a がある。接続部材19の長手軸21は電力遮断器1,2,3の駆動側の接続短管16,17,18の各長手軸22,23,24に一致する。長手軸22が接続短管16に、長手軸23が接続短管17に、そして長手軸24が接続短管18に付属している。母線9,10,11は各接続部材19を貫通し、接続部材19の内部空間19a に分岐分離器が配置されている。この分岐分離器は母線9,10,11を付属する各電力遮断器1,2,3に電気接続することを切り離す。接続部材19の上部開口19b は、この場合、カバーで圧力気密状態で閉ざされ、このカバーは内部空間19a の中に配置されている分岐分離器の駆動部を担持する。
【0014】
長手軸21の方向の接続部材19の長さは、気密フランジ中間層の中心間のモジュール寸法Mの 1.5倍である。長手軸21に垂直な横軸21a の方向の接続部材19の幅は、絶縁体のフランジの中心までのモジュール寸法Mに相当する。これ等の絶縁体のフランジは、気密端部のフランジ中間層と同じ厚さに形成されている。
【0015】
電力遮断器1,2,3には、駆動部とは反対側に、図2a から分かるように、垂直に上向きの接続短管25,26,27がある。その場合、接続短管25が電力遮断器1に、接続短管26が電力遮断器2に、そして接続短管27が電力遮断器3に付属している。接続短管25に長手軸28が、接続短管26に長手軸29が、そして接続短管27に長手軸30が付属している。
【0016】
接続短管25,26,27には、ここではそれぞれ一つの中間片31がフランジ止めされている。この中間片31内には、例えば電流センサのようなセンサがある。中間片31はモジュール寸法Mの 0.5倍に相当する構造長を有する。中間片31の上には、接続部材19の長手軸21が長手軸28,29,30に一致するようにそれぞれ一つの接続部材19が載置されている。これ等の接続部材19には、出力給電線と付属する各電力遮断器1,2,3の間の電気接続を中断する一つの長手分離器が組み込まれている。接続部材19の上部の開口19b の上には、ここでは中間円管32が気密状態で載置されている。この中間円管32は単一のモジュール寸法Mに相当する構造長を有する。中間円管32の上には他の接続部材19が、横軸21a が各長手軸28,29,30に一致するように組み込まれている。この接続部材19の長手軸21は出力給電線36,37,38の第三面内にある長手軸33,34,35に一致する。図1は互いに平行に配置された出力給電線36,37,38を示すが、例えば出力給電線36,37,38の端部に高圧高架線の中継用の高圧貫通穴を備えているなら、これ等の端部で高架線に必要な電圧間隔にするため、出力給電線36,37,38を広げる必要がある。出力給電線36,37,38のこれ等の広げることは中間円管32を簡単に捩じって達成している。
【0017】
上に交差している接続部材19の上部開口には、ここでは、これ等の接続部材19に三相補助母線を接続するため各一つのアングル分離器を組み込むのなら、この補助母線を載置してもよい。電気接続のために前記金属カプセルの内部に常時存在する能動部分はここでは詳しく説明しない。
図3は母線9,10,11と電力遮断器1,2,3の配置に関連して重要な図1あるいは図2a の切換開閉区域の長手軸の模式的に図示されている配置を示す。電力遮断器1,2,3の長手軸4,5,6は基礎の表面8に平行な第一面内にある。電力遮断器1の接続部の長手軸22と28は、この実施例の場合、間隔L1 にして配置されている。電力遮断器2の接続部の長手軸23と29は、この実施例の場合、間隔L2 にして配置されている。電力遮断器3の接続部の長手軸24と30は、この実施例の場合、間隔L3 にして配置されている。しかし、三つの間隔L1,L2,L3 は、電力遮断器1,2,3を同じようにずらしているため、同じ大きさ、つまりそれぞれ母線の軸間隔sの 3.5倍に一致するか、あるいはモジュール寸法Mの 3.5倍に一致する。
【0018】
電力遮断器1の上部の長手軸22,4と28の間のU字状に形成された領域は 3.5 Mの幅で、三つの母線9,10,11の全てを入れるのに十分である。この場合、母線9の横断面の半分がこの領域内にある。電力遮断器2の上部の長手軸23,5と29の間のU字状に形成された領域は 3.5 Mの幅であるが、二つの母線10と11のみを収納する。その場合、母線10の横断面の半分は、図2c から明確に分かるように、この領域にのみある。電力遮断器3の上部の長手軸24,6と30の間のU字状に形成された領域は 3.5 Mの幅であるが、ただ一つの母線11の一部のみ収納する。その場合、図2c から明確に分かるように、母線11の横断面の半分のみがこの領域内にある。母線9と10は、電力遮断器3の場合、図示する領域の外にある。事実、幅が 3M のU字状領域は母線9,10,11を組み込むのに十分であるが、 3.5M の幅を選んでいる。
【0019】
母線9,10,11を水平に配置するとこれ等の母線を基礎の表面8に対して比較的狭い間隔に配置できるので、機械的および電気的な衝撃負荷が加わった時に生じる振動は僅かな範囲にしか生じない。電力遮断器1,2,3の駆動部7とは反対側の出力給電線部分も比較的小さく形成できるので、切換開閉区域全体の重心が低くなり、これは地震の負荷でも特に有利に作用する。単純な母線を装備したこの切換開閉区域は、特にコンパクトに形成できるので、有利な小さな輸送ユニットとなる。
【0020】
図4,5a,5b と5c は金属封止されたガス絶縁開閉装置の母線の長手結合用の結合区域として設計された切換開閉区域の実施態様の単純化された図面を示す。この結合区域も非常にコンパクトに構成されている。図5c の結合区域の単純化された平面図は、この結合区域に左から接続する図示していない母線の軸13,14,15を示す。母線の各々は駆動側で付属する電力遮断器に導電接続している。そのためにそれぞれ一つの接続部材19と一つの中間片31が使用されている。駆動部7とは反対側には電流路が延びていて、同じようにそれぞれ中間片31および接続部材19を通している。保線の軸13,14,15がある一点鎖線12で示す第二平面の高さでは、電流路は軸13,14,15に平行な方向に曲がり、その後、第二平面に垂直な方向に曲がる。一点鎖線42で示す母線の上にある他の平面内にある接続レール39,40,41は上から対応する母線に接触し、これ等の母線は軸13,14,15に沿って結合区域から右に離れるように通じている。他の平面はモジュール寸法Mほど母線の上にある。到来する母線のカプセルと同じ平面内にある出てゆく母線のカプセルの間には目視できる中間スペース43,44,45がある(図5c を参照)。母線の長手結合用のこの結合区域は特に小さな構造高さの点で優れている。
【0021】
図6,7a,7b と7c は、三つの切換開閉区域、つまり二つの出力給電線区域46と47および両者の間にある結合区域48から成る1・1/2遮断方式構成の第一実施例の単純化した図面を示す。二つの通しの母線系49と50は出力給電線の平面の上にあるが、図3に関連して説明したように、これ等の電力遮断器の上のU字状の領域内にある。軸の間隔は図3の場合と同じである。電力遮断器1,2,3は出力給電線区域46に付属し、電力遮断器1a,2a,3a は結合区域48に付属している。そして、電力遮断器1b,2b,3b は第二の出力給電線区域47に付属している。切換開閉区域毎にそれぞれ3つある電力遮断器は、上記の実施例で説明したように互いにずらして配置されている。この1・1/2遮断方式構成は、特にコンパクトで場所を節約して形成できる。
【0022】
他の実施例は、電力遮断器1,2,3が既に説明したのと同じように構成されているが、一列に揃えて直接横に並べてある切換開閉区域に係わる。この設置例も、電力遮断器をずらして配置している設置のように、切換開閉区域に対して望ましい多数の構造例を提供する。
図8,9a,9b と9c は、出力給電線区域として設計された金属封止されたガス絶縁開閉装置の切換開閉区域の第二実施例の単純化した図面を示す。この切換開閉区域では、単純な母線として設計された母線60,61,62がモジュール寸法Mに一致する軸間隔sで電力遮断器1,2,3のU字状領域の完全に外に互いに直交するように配置されている。しかし、これ等の母線60,61,62はU字状領域の中に完全に配置されてもいる。母線60,61,62の軸63,64,65は一点鎖線66で示す平面内にあり、この平面は基礎の表面8と第一平面に垂直に配置されている。母線60,61,62の軸63,64,65の方向は、電力遮断器1,2,3の長手軸4,5,6の方向に垂直に延びている。母線60は電力遮断器1に、母線61は電力遮断器2に、そして母線62は電力遮断器3に接続している。母線60,61,62の駆動側での接続は、先の実施例の場合と同じ軸間隔sが母線60,61,62で達成されるように、接続部材19と中間片31により実現される。出力給電線を担持する各支柱の構造は、図2a に示す構造に一致する。出力給電線は軸67で示してある。接続部材19は、この場合、図8から分かるように、それぞれ母線60,61,62の一部として使用されている。
【0023】
図10は図8の切換開閉区域の母線60,61,62と電力遮断器の模式的に示す配置および母線の他の配置の可能性を示す。母線60,61,62は電力遮断器1,2,3の駆動側の接続短管16,17,18の長手軸22,23,24から間隔sにしてU字状の領域の外側に垂直に互いに重ねて配置されている。この装置に二重母線システムを装備したいのであれば、付加的な母線68,69,70を電力遮断器1,2,3の上のU字状領域の内部に長手軸22,23,24から間隔sに母線60,61,62に対して鏡面対称に配置する。これ等の母線68,69,70の軸は母線60,61,62に平行な一点鎖線71で示す面内に延びている。互いに対応する母線は同じ高さにある。
【0024】
図11,12a,12b と12c は金属封止されたガス絶縁開閉装置の出力給電線として設計された切換開閉区域の第三実施例の単純化した図面を示す。この装置には二重母線が装備されている。母線68,69,70の軸は母線60,61,62に平行な一点鎖線71で示す面内に延びている。母線68,69,70は、図8の母線60,61,62に関連して説明したものと同じ方式で導入されている。軸67で示す出力給電線は、図1と同じように形成されている。
【0025】
図13と図14は二重母線を持つ金属封止されたガス絶縁開閉装置の母線の横結合用の結合区域として設計された切換開閉区域の実施例の単純化した図面を示す。母線60,61,62と母線68,69,70は図10に示すのと同じ網目に従って配置されている。母線60は、この横結合区域の場合、電力遮断器1を貫通して母線68に連結している。母線61は電力遮断器2を貫通して母線69に連結している。そして、母線62は電力遮断器3を貫通して母線70に連結している。この横結合区域は非常にコンパクトに形成され、比較的特別に低い構造高さである。
【0026】
図15は三つの切換開閉区域から成る1・1/2遮断方式構成の第二実施例の単純化した斜視図を示す。この構成では、二つの母線システムが電力遮断器1,2,3,1a,2a,3a ,1b,2b と3b の上にU字状の領域の内部にある。この母線の有利でコンパクトな構成は、環状母線として、あるいは二重回路装置として設計された開閉装置でも生じる。図10には、それが母線68,69,70およびその横に破線で示す母線72,73,74である。これ等の母線72,73,74は一点鎖線75で示す平面内に配置されていて、この平面は一点鎖線71で示す平面から 1.5倍のモジュール寸法Mの間隔でこの平面に平行になっている。二つの母線システムの軸は互いに平行に延びている。見通しを良くするため、図16には図15の1・1/2遮断方式構成の実施例の抜き出した単相である。これから、1・1/2遮断方式構成の構造を明確に理解できる。この1・1/2遮断方式構成の占有場所は非常に小さい。何故なら、二つの母線システムは電力遮断器の上にあり何時でも存在するU字状の領域内に完全に導入されていて、余分なスペースを必要としないからである。この構成は、好ましくは重心が低く、特に接続通路が短い。
【0027】
電力遮断器をずらして一列に揃えて配置されているここに説明した切換開閉区域は、接続短管16,17,18および接続短管25,26,27の上縁部分から上に向けて一貫してモジュール式にモジュール寸法Mの網目で形成されている。こうして、必要な接続部品の点数を有利に最小化し、これが保管と倉庫管理を著しく簡単にする。モジュール寸法Mは切換開閉区域の構造高さが通常の配置の場合より著しく低くなるように選択される。モジュール寸法Mを母線の軸間隔sと同じくすると、説明した実施例の示すように、切換開閉区域に対して特に場所を節約した配置が可能になる。しかし、隣接する電力遮断器の間の間隔はモジュール式の網目に必ずしも合わせる必要はない。
【0028】
電力遮断器に対して二つの設置態様により、切換開閉区域の可能な構成の個数を有利に高まる。第一に二つの設置態様を持って特定の標準回路を実現することができる。その結果、構造的および財政的な状況に最良に合った構成を選択できる。このように有利な柔軟さは、金属封止されたガス絶縁開閉装置の企画構成を著しく容易にする。更に有利に作用することは、切換開閉区域が非常にコンパクトに形成され、地震に対する安全性に関しても、小さな輸送ユニットに関しても非常に有効である点にある。
【0029】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明により得られる利点は、通常のガス絶縁開閉装置で必要とされる種々の接続ハウジングが開閉装置のモジュール構造により規格化される点にある。特に、開閉装置に必要な構造高さは通常の開閉装置の場合より一般に小さくなることが有利な効果を与える。金属封止されたガス絶縁開閉装置は比較的非常にコンパクトに構成され、これが地震に対する安全性に関して特に有利に作用する。この開閉装置の三相輸送ユニットを有利に小さく形成できるので、この輸送に特別な車両を必要としない。これ等の種々の接続ハウジングを省ているので、ガス絶縁された開閉装置に組み込む装置を蜜に詰め込むことができる。
【0030】
電力遮断器はモジュールの寸法ほど互いにずらしたり、一列に揃えて隣接配置でき、更に、電力遮断器に入れる消弧室を、駆動側にも、この駆動部とは反対の電力遮断器の容器の端面にも検査のために解体したり組み込むことができる。従って、この開閉装置への操作通路を電力遮断器の動作側にも、この電力遮断器の駆動部と反対側にも設けることができる。従って、この発明による金属封止されたガス絶縁開閉装置は、多様な回路の可能性、多様な構成の可能性、および建物の中に非常に柔軟に装備できる可能性を提供するので、各顧客の要望に応じて価格や場所の要請から最適な開閉装置を絶えず利用できる。
【0031】
モジュール寸法Mほどずらして配置されている電力遮断器を用いる構成は特に経済的な解決策である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金属封止されたガス絶縁開閉装置の出力給電線区域として設計された切換開閉区域の第一実施例の単純化された斜視図、
【図2】 図1の切換開閉区域の単純化した側面図(a),駆動側から見た図1の切換開閉区域の単純化した正面図(b),および図1の切換開閉区域の単純化した平面図(c),
【図3】 図1の切換開閉区域の母線と電力遮断器の模式的に示す配置図、
【図4】 金属封止されたガス絶縁開閉装置の母線の長手結合用の結合区域として設計された切換開閉区域の実施例の単純化した斜視図、
【図5】 図4の結合区域の単純化した側面図(a),駆動側から見た図4の結合区域の単純化した正面図(b),および図4の結合区域の単純化した平面図(c),
【図6】 3つの切換開閉区域から成る1・1/2遮断方式構成の第一実施例の単純化した斜視図、
【図7】 図6の1・1/2遮断方式構成の単純化した側面図(a),駆動側から見た図6の1・1/2遮断方式構成の単純化した正面図(b),および図6の1・1/2遮 断方式構成の単純化した平面図(c),
【図8】 金属封止されたガス絶縁開閉装置の出力給電線区域として設計された切換開閉区域の第二実施例の単純化した斜視図、
【図9】 図8の切換開閉区域の単純化した側面図(a),駆動側から見た図8の切換開閉区域の単純化した正面図(b),および図8の切換開閉区域の単純化した平面図(c),
【図10】 図8の切換開閉区域の中の母線および電力遮断器の模式的に示す配置、
【図11】 金属封止されたガス絶縁開閉装置の出力給電線区域として設計された切換開閉区域の第三実施例の単純化した斜視図、
【図12】 図11の切換開閉区域の単純化した側面図(a),駆動側から見た図11の切換開閉区域の単純化した正面図(b),および図11の切換開閉区域の単純化した平面図(c)、
【図13】 金属封止されたガス絶縁開閉装置の母線の横結合に対する結合区域として設計された切換開閉区域の実施例の単純化した斜視図、
【図14】 図13の結合区域の単純化した側面図、
【図15】 3つの切換開閉区域から成る1・1/2遮断方式構成の第二実施例の単純化した斜視図、
【図16】 図15の1・1/2遮断方式構成の実施例の抜き出したただ一つの相の単純化した斜視図、
【図17】 接続部材として設計され単純化して示すハウジングの断面図である。
【符号の説明】
1,2,3 電力遮断器
4,5,6 長手軸
7 駆動部
8 基礎の表面
9,10,11 母線
12 一点鎖線
13,14,15 軸
16,17,18 接続短管
19 接続部材
19a 内部スペース
19b,19c 開口
20 延長部分
21 長手軸
21a 横軸
22,23,24 長手軸
25,26,27 接続短管
28,29,30 長手軸
31 中間片
32 中間円管
33,34,35 長手軸
36,37,38 出力給電線
39,40,41 接続レール
42 一点鎖線
43,44,45 中間スペース
46,47 出力給電線区域
48 結合区域
49,50 母線システム
60,61,62 母線
63,64,65 軸
66 一点鎖線
67 軸
68,69,70 母線
71 一点鎖線
72,73,74 母線
75 一点鎖線
s 母線の軸間隔
M モジュール寸法
Claims (8)
- 基礎の表面(8)の上に固定された少なくとも一つの多相の切換開閉区域と、この切換開閉区域の全ての領域に直接隣接配置されている相と、第一長手軸(4,5,6)に沿って延び、この第一長手軸(4,5,6)が第一平面に配置されている各相当たり少なくとも一つの電力遮断器(1,2,3)と、この電力遮断器(1,2,3)の駆動部側に設けられた、第一平面から離れている第一接続短管(16,17,18)と、電力遮断器(1,2,3)の駆動部とは反対の側に設けられた、第一接続短管(16,17,18)に平行でかつ第一平面から離れている第二電気接続短管(25,26,27)と、少なくとも一つの第二平面内に配置され、平行に延びる母線軸(13,14,15)に沿って延び、これ等の母線軸(13,14,15)が第一長手軸(4,5,6)の方向に垂直な方向に延びていて、軸間隔(s)を持つ少なくとも一つの母線システムと、を備えている単相の金属封止されたガス絶縁開閉装置において、
電力遮断器(1,2,3)の第一接続短管(16,17,18)の中心と第二接続短管(25,26,27)の中心との間の間隔が母線の軸(13,14,15)のモジュール寸法Mである軸間隔(s)の3倍〜4倍の大きさであり、
切換開閉区域における各相当たり少なくとも一つの電力遮断器(1,2,3)の第一接続短管(16,17,18)の中心が母線軸(13,14,15)の軸間隔sに相当するモジュール寸法Mほど互いにずれていて、
第二平面が第一平面に平行に配置されており、
切換開閉区域は接続短管(16,17,18,25,26,27)の上縁部分からモジュール式に形成され、そのように形成するために、長さが異なる構造部材が使用されている、
ことを特徴とする開閉装置。 - 基礎の表面(8)の上に固定された少なくとも一つの多相の切換開閉区域と、第一軸(4,5,6)に沿って延びていて、切換開閉区域の中にあり、一列に揃えて隣接配置され、第一軸(4,5,6)が第一平面内に配置されている各相当たり少なくとも一つの電力遮断器(1,2,3)と、この電力遮断器(1,2,3)の駆動部の側に設けてあり、第一平面から離れている第一接続短管(16,17,18)と、電力遮断器(1,2,3)の駆動部(7)とは反対側に設けられた、第一接続短管(16,17,18)に平行でかつ第一平面から離れている第二接続短管(25,26,27)と、第一平面に垂直な少なくとも一つの第二平面内に配置され、母線(60,61,62)から平行に延びる軸(63,64,65)に沿って延び、これ等の軸(63,64,65)が第一軸(4,5,6)の方向に垂直な方向に延びていて、軸間隔sを持つ少なくとも一つの母線システムと、を備えている単相の金属封止されたガス絶縁開閉装置において、
電力遮断器(1,2,3)の第一接続短管(16,17,18)の中心と第二接続短管(25,26,27)の中心との間の間隔が前記軸(63,64,65)のモジュール寸法Mである軸間隔(s)の3倍〜4倍の大きさであり、
切換開閉区域は接続短管(16,17,18,25,26,27)の上縁部分からモジュール式に形成され、そのように形成するために、長さが異なる構造部材が使用されている、
ことを特徴とする開閉装置。 - 第一平面が基礎の表面(8)に平行か、あるいは垂直に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉装置。
- 電力遮断器(1,2,3)の第一接続短管(16,17,18)の中心と第二接続短管(25,26,27)の中心との間の間隔は、モジュール寸法Mの 3.5倍であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の開閉装置。
- 電力遮断器(1,2,3)の容器は消弧室をこの容器の両方の端面から取り出せるように設計されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の開閉装置。
- 構造部材として、センサの組込に適した装置を有する中間片(31)を備えており、その中間片(31)の長手軸(21)に沿っての長さが、モジュール寸法Mの半分の長さであり、
構造部材として、中間円管(32)を備えており、その中間円管(32)の長手軸(21)に沿っての長さが、モジュール寸法Mの長さであり、
構造部材として、長手軸(21)に沿ってモジュール寸法Mの 1.5 倍の長さを有し、長手軸(21)に垂直な横軸(21a )に沿ってモジュール寸法Mの長さを有する接続部材(19)を備えている、
ことを特徴とする請求項5に記載の開閉装置。 - 接続部材(19)にフランジを備えた直径の同じ4つの開口を設け、二つの開口はそれらの中心に横軸(21a )を有し、他の二つの開口はそれらの中心に長手軸(21)を有し、
それらの中心に横軸(21a )を有する二つの開口はそれぞれ長手軸(21)の両側に配置され、これら二つの開口の各々の横軸(21 a )に対して垂直な面と長手軸(21)との間隔がモジュール寸法Mの半分であり、
それらの中心に長手軸(21)を有する二つの開口(19b,19c )の中の第一の開口(19b )が横軸(21a )の一方の側に配置され、この第一の開口(19 b )の長手軸(21)に対して垂直な面と横軸(21 a )との間隔がモジュール寸法Mの半分であり、それらの中心に長手軸(21)を有する二つの開口(19b,19c )の中の第二の開口(19c )が横軸(21a )の他方の側に配置され、この第二の開口(19c)の長手軸(21)に対して垂直な面と横軸(21 a )との間隔がモジュール寸法Mである、
ことを特徴とする請求項6に記載の開閉装置。 - 1・1/2遮断方式、環状母線あるいは二重母線−二重遮断機構成の切換開閉区域の場合、二つの母線システムは、それらの出力給電線が配置されている平面から突出しないように、電力遮断器(1,2,3)の上の領域で第一接続短管(16,17,18)と第二接続短管(25,26,27)との間に配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の開閉装置。
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