JP4414372B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遮断器の一端に母線断路器および母線点検用接地開閉器を介して主母線を接続して構成したガス絶縁開閉装置に関する。
ガス絶縁開閉装置は、絶縁性ガスを充填した密閉容器内に、この密閉容器と電気的に絶縁した状態で遮断器、断路器、接地開閉器等の開閉機器と、それら各開閉器器を互いに接続する高電圧導体を収納して構成したものであり、絶縁性能及び安全性に優れ、また、設置スペースの縮小化が可能であることから、変電所等の電気所に広く適用されている。このガス絶縁開閉装置では、絶縁性能を確保する上で密閉容器内への異物の混入を防止すること、また密閉容器内を必要に応じてガス的に区分するために使用するガス区分用絶縁スペーサ等の絶縁物への異物付着を防止することが重要である。特に、重要度が高い遮断器を収納したガス区画では、異物混入や異物付着の要因となる状況を作り出さないようにすることが大切である。
従来のガス絶縁開閉装置は、遮断器を収納した遮断器用密閉容器の上方部に、遮断器の一方の端子側導体と接続した二重主母線を配置した構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような構成によれば、二重主母線のうちの一方を用いて電力供給を行い、万一、一方の主母線での事故発生時に、他方の主母線に接続を切り替えて使用することによって信頼性の高い電力供給が可能であると共に、事故が発生した主母線を容易に現地で解体することができる。このような利点を生かしたガス絶縁開閉装置として、図2に示した構成が考えられる。
ほぼ水平に配置した遮断器用密閉容器3内に遮断器6を構成し、この遮断器用密閉容器3の一端部に接続導体8を収納したほぼ垂直な接続用密閉容器4を接続し、この接続用密閉容器4の中間部には母線側変流器7を配置し、また接続用密閉容器4の上部両側にはそれぞれ母線断路器12,13を介して母線用密閉容器1,2を接続し、さらに接続用密閉容器4の頭部には母線側点検用接地開閉器5を有している。接続用密閉容器4と母線用密閉容器1,2間にはそれぞれガス的な区分を行うと共に各密閉容器から導体を電気的に絶縁して支持するためのガス区分用絶縁スペーサ10,11をほぼ垂直配置し、これに対して接続用密閉容器4と遮断器用密閉容器3間にはガス区分用絶縁スペーサを使用せずに共通のガス区画を形成している。このような構成のガス絶縁開閉装置は、接地面積の縮小化を図ると共に、万一、一方の主母線での事故発生時に母線用密閉容器1とその内部もしくは母線用密閉容器2内とその内部を容易に解体することができる。
特開昭61−170211号公報
しかしながら、上述したガス絶縁開閉装置は、母線用密閉容器1,2で代表する主母線のいずれか一方の事故発生時に解体する場合、ガス区分用絶縁スペーサ10,11のいずれか一方を取り外すと、母線用密閉容器1内もしくは母線用密閉容器2内だけでなく、接続用密閉容器4内および遮断器用密閉容器3内のガス処理も必要となり、ガス処理範囲が広範に及んでしまう。しかも、ガス絶縁開閉装置として最重要機器である遮断器6の遮断器用密閉容器3内を大気開放すると、作業環境が管理された工場内の解体組立とは異なり現地作業であるため、同部内への異物混入の心配があり、それによる信頼性低下が問題となる。そこで、いずれか一方の母線を解体するときのガス処理範囲を接続用密閉容器4内に限定するには、遮断器用密閉容器3と接続用密閉容器4との間に水平配置のガス区分用絶縁スペーサを追加設置することが考えられる。しかしながら、この接続用密閉容器4の頭部には母線側点検用接地開閉器5が構成されているため、現地作業に伴って万一、この母線側点検用接地開閉器5の近傍に異物が混入してしまうと、その開閉時の振動などによって異物が水平配置のガス区分用絶縁スペーサ上に付着してしまい、絶縁性能を低下させてしまうのでこの解決策を採用することはできない。
本発明の目的は、現地での母線解体時のガス処理範囲を減少させると共に、母線側点検用接地開閉器における開閉時の振動によって異物による絶縁性能低下を防止して信頼性を向上したガス絶縁開閉装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、遮断器用密閉容器内に構成した遮断器と、この遮断器の一端に電気的に接続した接続導体を収納した接続用密閉容器と、この接続用密閉容器にガス区分用絶縁スペーサを介して接続し内部に上記接続導体と電気的に接続した母線断路器と母線導体とを収納した母線用密閉容器と、上記接続導体を接地可能な母線側点検用接地開閉器とを備え、上記各密閉容器内に絶縁性ガスを封入したガス絶縁開閉装置において、上記接続用密閉容器をほぼ垂直に配置すると共に、上記接続用密閉容器の垂直方向中間部に水平配置形ガス区分用絶縁スペーサを配置し、上記接続用密閉容器の上部の水平方向に垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサを介して上記母線用密閉容器を接続し、上記水平配置形ガス区分用絶縁スペーサよりも下部に上記接続導体を接地する母線側点検用接地開閉器を設けたことを特徴とする。
また請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のものにおいて、上記水平配置形ガス区分用絶縁スペーサよりも下部に位置する上記接続用密閉容器は、上記遮断器用密閉容器間にガス区分用絶縁スペーサを設けることなく共通のガス空間となるように連結したことを特徴とする。
さらに請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載のものにおいて、上記接続用密閉容器は、上記水平配置形ガス区分用絶縁スペーサよりも上部に上記接続導体と電気的に接続されて左右水平方向のそれぞれに導体を導出した導体導出部を持つ上部接続用密閉容器を有して構成し、この上部接続用密閉容器の一方の上記導体導出部に上記垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサを介してほぼ水平に配置した一方の母線用密閉容器を接続し、上記上部接続用密閉容器の他方の上記導体導出部に他の上記垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサを介してほぼ水平に配置した他方の母線用密閉容器を接続したことを特徴とする。
さらに請求項4に記載の本発明は、請求項1に記載のものにおいて、上記遮断器用密閉容器は、ほぼ水平に配置すると共に、その軸方向一端部の上部に上記接続用密閉容器の下部を接続したことを特徴とする。
本発明によるガス絶縁開閉装置は、接続用密閉容器の垂直方向中間部に水平配置形ガス区分用絶縁スペーサを配置することによって、事故発生によって母線用密閉容器とその内部を解体する場合、垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサまでも解体しても、水平配置形ガス区分用絶縁スペーサよりも母線用密閉容器側に位置する上部接続用密閉容器内のガス処理までを実施すれば良く、従来のような遮断器用密閉容器内のガス処理を実施する必要がなく、ガス絶縁開閉装置として最重要機器である遮断器を収納した遮断器用密閉容器内を現地で大気開放することがない。しかも、水平配置形ガス区分用絶縁スペーサよりも下部に位置する母線用密閉容器に母線側点検用接地開閉器を構成しているため、現地作業によって母線側点検用接地開閉器まで開放されることはなく、従来のように現地作業時に同部近傍に混入した異物によって水平配置形ガス区分用絶縁スペーサの絶縁性能を低下させることもない。従って、現地での母線解体時のガス処理範囲を減少させると共に、母線側点検用接地開閉器における開閉時の振動によって異物による絶縁性能低下を防止して信頼性を向上したガス絶縁開閉装置を得ることができる。
また請求庫2に記載の本発明によるガス絶縁開閉装置は、接続用密閉容器と遮断器用密閉容器間にガス区分用絶縁スペーサを設けることなく共通のガス空間となるように連結したため、異物が堆積する危険がある水平配置形ガス区分用絶縁スペーサの使用数を減少して信頼性を向上することができる。
また請求項3に記載の本発明によるガス絶縁開閉装置は、事故発生によって二重母線方式のいずれか一方の母線用密閉容器とその内部を解体する場合、いずれか一方の垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサをも解体するとしても、上部接続用密閉容器内のガス処理までを実施すれば良く、従来のような遮断器用密閉容器内のガス処理を実施する必要がなく、ガス絶縁開閉装置として最重要機器である遮断器を収納した遮断器用密閉容器内を大気開放することがない。しかも、二重主母線の母線用密閉容器を上部接続用密閉容器の左右の水へ方向に接続して低層化を図りながら事故時の主母線の解体を容易にし、また水平配置形ガス区分用絶縁スペーサよりも下方に母線側点検用接地開閉器を配置したため、水平配置形ガス区分用絶縁スペーサを配置することによって絶縁性能を低下させることも防止することができる。
また請求項4に記載の本発明によるガス絶縁開閉装置は、全体としての高さをさらに抑えながらも、接続用密閉容器の軸方向長を有効に利用して母線側点検用接地開閉器を配置構成することができ、また母線用密閉容器の事故時の解体から遮断器用密閉容器内を大気開放することがないので信頼性の高いガス絶縁開閉装置とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるガス絶縁開閉器の断面図である。
ほぼ水平に配置した遮断器用密閉容器3内には、遮断器用密閉容器3の一端部に配置された操作器23によって開閉操作される遮断器6が構成されており、遮断器用密閉容器3の軸方向一端部の上部にはほぼ垂直に配置した接続用密閉容器4の下端部がガス区分用絶縁スペーサを介することなく直接接続されている。この接続用密閉容器4は、その下方に位置する垂直な下部接続用密閉容器15aと、その上部に位置して左右水平方向にそれぞれ導体導出部を有して例えば断面十字状に形成した上部接続用密閉容器15bと、これらの両密閉容器15a,15b間に配置した水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9とによって構成している。下部接続用密閉容器15aの下方部には母線側変流器7が配置され、また水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9よりも下部に位置する下部接続用密閉容器15aの中間部には母線側点検用接地開閉器5を構成している。
この接続用密閉容器4は、遮断器用密閉容器3の上方部に二重母線を構成する母線用密閉容器1,2をそれぞれ取り外し可能に配置し、しかも一体輸送するために輸送高さ制限を考慮した軸長を有しており、この軸長を利用して母線側変流器7と母線側点検用接地開閉器5とを垂直方向にずれた位置に構成している。詳細を後述するが、遮断器用密閉容器3の軸方向他端の上部には遮断器6の他端と接続したライン側構成あるいは変圧器側構成が接続され、これら構成との関係を考慮しながら上述の母線用密閉容器1,2をそれぞれ取り外し可能に構成するとき、接続用密閉容器4はある程度の軸長が必要である。従って、図3との比較からも分かるように接続用密閉容器4に母線側変流器7および母線側点検用接地開閉器5を付設したとしても接続用密閉容器4の軸長を極端に増大させることにはならない。
接続用密閉容器4の上部接続用密閉容器15bには、その左右にそれぞれ分岐した接続導体14が収納され、その一方の導体導出部にははほぼ垂直に配置した垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサ10を介してほぼ水平に配置した母線用密閉容器1が接続され、その他方の導体導出部には他の垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサ11を介してほぼ水平に配置した母線用密閉容器2が接続されている。略断面十字状に形成した上部接続用密閉容器15bは、その頭部を端蓋によって封じているので、この頭部を省略したほぼ断面T字状に形成しても良い。母線用密閉容器1内には、母線断路器12と三相分の母線導体1aが収納され、母線断路器12は操作器16によって開閉操作される構成である。また母線用密閉容器2内には、母線断路器13と三相分の母線導体2aが収納され、母線断路器13は操作器17によって開閉操作されるように構成している。母線用密閉容器1,2は、各母線導体1a,2aの軸方向に所定距離延びて構成されるが、輸送時のその軸長は、輸送限界を考慮した寸法とされる。
一方、ほぼ水平に配置した遮断器用密閉容器3の軸方向他端部の上部には、例えばライン側のほぼ水平な接続用密閉容器19の一端が接続され、その内部の接続導体18の一端は遮断器6の電気的な他端に接続されている。これらの両者間にはガス区分用絶縁スペーサを介在させても良いが、ここではそれを省略し遮断器用密閉容器3と接続用密閉容器19間とを同一のガス区画としている。接続用密閉容器19の他端近傍にはライン側変流器24が設けられ、他端部はほぼ垂直に配置した垂直配置形ガス区画用絶縁スペーサ25を介してほぼ垂直な断路器用密閉容器21に接続されている。この断路器用密閉容器21内には、操作器26によって開閉操作されるライン側断路器20と、ライン側接地開閉器27が構成されている。断路器用密閉容器21の他端には、ほぼ垂直に配置した垂直配置形ガス区画用絶縁スペーサ28を介して図示しない絶縁導出手段に接続されている。上述した主母線側と、このライン側の垂直配置形ガス区画用絶縁スペーサ28までを工場内で組み立てて一体輸送するのが望ましい。
上述したガス絶縁開閉装置においては、各密閉容器内には、絶縁性ガスがそれぞれ封入され、多くの場合、ガス区画用絶縁スペーサによって複数のガス区画が形成される。例えば、接続用密閉容器4に設けた水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9よりも下方部に他のガス区分用絶縁スペーサは存在せず、下部接続用密閉容器15a内と遮断器用密閉容器3内とは共通のガス区画とされ、上部接続用密閉容器15b内は水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9および垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサ10,11によって区分された独立のガス区画とされている。
母線用密閉容器1,2の内部に構成した母線断路器12,13は、ほぼ水平に可動子を開閉駆動する構成であり、通常知られた構成を採用することができる。また水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9よりも下部に位置する接続用密閉容器4に設けた母線側点検用接地開閉器5も、通常知られた構成を採用することができる。例えば、図示しないその操作器からの駆動力を下部接続用密閉容器15aの気密を保持しながら下部接続用密閉容器15a内に配置した大地電位の可動子に伝達して操作し、接続導体8に取り付けた固定子に接触することによって接続導体8を接地するように構成する。
上述したように各密閉容器内に構成された可動部近傍に導電性の異物が存在していると、その開閉操作時の振動などによってその異物が落下して水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ上に付着し、絶縁性能を低下させる危険がある。しかし、ここでは母線側点検用接地開閉器5の近傍に水平配置形区分用絶縁スペーサ9を使用しているが、両者の位置関係を配慮して水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9よりも上部のガス空間に開閉器は存在せず、また水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9よりも下部に母線側点検用接地開閉器5を配置しているため、万一、母線側点検用接地開閉器5の可動部近傍に導電性の異物が存在していたとしても、その異物が水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9上に落下して付着することはなく、水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9は近傍の開閉器と無関係に安定した絶縁性能を保持することができる。
また、水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9の上部には上部接続用密閉容器15bが位置するが、この上部接続用密閉容器15b内には母線側点検用接地開閉器5は存在せず、また母線断路器12,13の可動部分は垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサ10,11によってガス区分された母線用密閉容器1,2内に構成されているため、万一、母線断路器12,13の可動部近傍に導電性の異物が存在していたとしても、その異物が垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサ10,11は勿論のこと水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9の絶縁性能に悪影響を与えることはない。
このようなガス絶縁開閉装置は、上部接続用密閉容器15bによって形成されたガス区画の両側に母線用密閉容器1,2のガス区画、また上部接続用密閉容器15bによって形成されたガス区画の下部に遮断器用密閉容器3のガス区画が存在するように接続用密閉容器4を構成しているため、例えば、事故発生によっていずれか一方の母線用密閉容器1,2とその内部を解体する場合、いずれか一方の垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサ10,11までも解体するとしても、上部接続用密閉容器15b内のガス処理までを実施すれば良く、従来のような遮断器用密閉容器3内のガス処理を実施する必要がなく、ガス処理範囲を制限することによって現地作業を簡素化することができる。また、ガス絶縁開閉装置として最重要機器である遮断器6を収納した遮断器用密閉容器3内を大気開放することがないため、現地での同部への異物混入の心配等がない。これは接続用密閉容器4の垂直方向中間部に水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9を配置することによって可能となっている。
また、上述した現地での解体おとび再組み立て時に、水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9によって下部接続用密閉容器15a内も大気開放することはないので、従来のように母線側点検用接地開閉器5の近傍に現地作業時に異物が混入することもなく、その後の母線側点検用接地開閉器5の開閉動作時の振動によって水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9上に異物を落とすこともないので、絶縁性能に優れたガス絶縁開閉装置となる。
また、上述したガス絶縁開閉装置は、遮断器6の一端に電気的に接続した接続導体8を収納した下部接続用密閉容器15aをほぼ垂直に配置し、この下部接続用密閉容器15aの上部に上部接続用密閉容器15bを接続し、この上部接続用密閉容器15bの両側に位置する遮断器用密閉容器3の上部にそれぞれほぼ水平に配置した母線用密閉容器1,2を接続し、水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9よりも下方に位置する下部接続用密閉容器15aに母線側点検用接地開閉器5を配置した基本構成により、二重母線方式を構成したため、母線用密閉容器1,2の低層化を図りながら接続用密閉容器4の軸方向長を有効に利用して母線側点検用接地開閉器5を配置構成することができ、高さを輸送制限寸法内として構成して一体輸送が可能となる。このため、工場にて組み立てたガス絶縁開閉装置のユニット部分は解体することなく現地搬入が可能であり、異物混入を防止して信頼性を一層向上することができる。
勿論、使用電圧階級によって各密閉容器の大きさが異なり、高さ方向を輸送限界内で構成することが難しくなる場合もあるが、図示のように遮断器6の遮断器用密閉容器3をほぼ水平に配置し、その軸方向一端部の上部にほぼ垂直配置した下部接続用密閉容器15aを接続し、この下部接続用密閉容器15aの上部に上部接続用密閉容器15bを接続し、この上部接続用密閉容器15bの両側に位置する遮断器用密閉容器3の上部にそれぞれほぼ水平に配置した母線用密閉容器1,2を接続し、水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9よりも下方に位置する下部接続用密閉容器15aに母線側点検用接地開閉器5を配置することによって、全体としての高さを抑えながらも、接続用密閉容器4の軸方向長を有効に利用して母線側点検用接地開閉器5を配置構成することができ、またいずれか一方の母線用密閉容器1,2の事故時の解体から遮断器用密閉容器3内を大気開放することがないので信頼性の高いガス絶縁開閉装置とすることができる。
図2は、本発明の他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置を示す断面図で、単母線方式に適用したものである。
ほぼ水平に配置した遮断器用密閉容器3内には、遮断器用密閉容器3の一端部に配置された操作器23によって開閉操作される遮断器6が構成されており、遮断器用密閉容器3の軸方向一端部の上部にはほぼ垂直に配置した接続用密閉容器4の下端部がガス区分用絶縁スペーサを介することなく接続されている。この接続用密閉容器4は、その下方に位置する垂直な下部接続用密閉容器15aと、その上部に位置して左右水平方向にそれぞれ導体導出部を有して例えば断面十字状に形成した上部接続用密閉容器15bと、これらの両密閉容器15a,15b間に配置した水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9とによって構成している。下部接続用密閉容器15aの下方部には母線側変流器7が配置され、また水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9よりも下部に位置する下部接続用密閉容器15aの中間部には母線側点検用接地開閉器5を構成している。
この接続用密閉容器4は、遮断器用密閉容器3の上方部に単母線を構成する母線用密閉容器2をそれぞれ取り外し可能に配置し、しかも一体輸送するために輸送高さ制限を考慮した軸長を有しており、この軸長を利用して母線側変流器7と母線側点検用接地開閉器5とを軸方向にずれた位置に構成している。遮断器用密閉容器3の軸方向他端の上部には、先の実施の形態の場合と同様に遮断器6の他端と接続したライン側構成あるいは変圧器側構成が接続されている。
接続用密閉容器4の上部接続用密閉容器15bには、母線用密閉容器2側に分岐した接続導体14が収納され、その導体導出部にははほぼ垂直に配置した垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサ11を介してほぼ水平に配置した母線用密閉容器2が接続されている。上部接続用密閉容器15bは、その水平方向の他方に形成した導体導出部を端蓋22によって気密に封じ、その頭部も端蓋によって気密に封じている。母線用密閉容器2内の構成は先の実施の形態の場合と同様である。
このような単母線方式のガス絶縁開閉装置は、上部接続用密閉容器15bによって形成されたガス区画の側方に母線用密閉容器2のガス区画、また上部接続用密閉容器15bによって形成されたガス区画の下部に遮断器用密閉容器3のガス区画が存在するように接続用密閉容器4を構成しているため、先の実施の形態の場合と同様に、事故発生によって母線用密閉容器2の一部とその内部を解体する場合、垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサ11までも解体するとしても、上部接続用密閉容器15b内のガス処理までを実施すれば良く、従来のような遮断器用密閉容器3内のガス処理を実施する必要がない。また、母線解体に際して、ガス絶縁開閉装置として最重要機器である遮断器6を収納した遮断器用密閉容器3内を大気開放する必要がないため、現地での同部への異物混入の心配等がない。
さらに、水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9よりも下部に位置する下部接続用密閉容器15aの中間部に母線側点検用接地開閉器5を配置しているので、先の実施の形態の場合と同様に現地作業によって母線側点検用接地開閉器5近傍に異物が混入することがないので、水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9によって絶縁性能が低下するのを防止することができる。
また、異物混入については、周囲環境を管理している工場内組み立てと、現地での解体および再組み立てとを区別して考えることもできる。この考え方によれば、工場内組立時の異物混入の可能性は現地作業時に比べて少ないので、接続用密閉容器4と遮断器用密閉容器3間に水平配置形ガス区分用絶縁スペーサを配置したり、遮断器用密閉容器3における接続用密閉容器4との接続は、遮断器用密閉容器3の端部上方に限らず端部側部で行ってもほぼ同様の効果を期待できる。いずれにしても、上述したガス絶縁開閉装置では現地での解体および再組み立て時の異物混入について配慮したため、追加した水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ9が絶縁性能を低下させることはない。
本発明によるガス絶縁開閉装置は、図1および図2に示した構成に限らずその他の構成のものにも適用することができる。例えば、母線側点検用接地開閉器5は、遮断器用密閉容器3側に設けてもよく、また遮断器用密閉容器3の他端側に接続した接続用密閉容器10およびライン側断路器用密閉容器21は他の構成を採用することもできる。
本発明の一実施の形態によるガス絶縁開閉装置の断面図である。 本発明の他の実施の形態によるガス絶縁開閉装置の断面図である。 従来のガス絶縁開閉装置を示す断面図である。
符号の説明
1,2 母線用密閉容器
1a,2a 母線導体
3 遮断器用密閉容器
4 接続用密閉容器
5 母線側点検用接地開閉器
6 遮断器
7 母線側変流器
8 接続導体
9 水平配置形ガス区分用絶縁スペーサ
10,11 垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサ
12,13 母線断路器
15a 下部接続用密閉容器
15b 上部接続用密閉容器

Claims (4)

  1. 遮断器用密閉容器内に構成した遮断器と、この遮断器の一端に電気的に接続した接続導体を収納した接続用密閉容器と、この接続用密閉容器にガス区分用絶縁スペーサを介して接続し内部に上記接続導体と電気的に接続した母線断路器と母線導体とを収納した母線用密閉容器と、上記接続導体を接地可能な母線側点検用接地開閉器とを備え、上記各密閉容器内に絶縁性ガスを封入したガス絶縁開閉装置において、上記接続用密閉容器をほぼ垂直に配置すると共に、上記接続用密閉容器の垂直方向中間部に水平配置形ガス区分用絶縁スペーサを配置し、上記接続用密閉容器の上部のほぼ水平方向に垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサを介して上記母線用密閉容器を接続し、上記水平配置形ガス区分用絶縁スペーサよりも下部に上記接続導体を接地する母線側点検用接地開閉器を設けたことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 請求項1に記載のものにおいて、上記水平配置形ガス区分用絶縁スペーサよりも下部に位置する上記接続用密閉容器は、上記遮断器用密閉容器間にガス区分用絶縁スペーサを設けることなく共通のガス空間となるように連結したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  3. 請求項1に記載のものにおいて、上記接続用密閉容器は、上記水平配置形ガス区分用絶縁スペーサよりも上部に上記接続導体と電気的に接続されて左右水平方向にそれぞれに導体を導出した導体導出部を持つ上部接続用密閉容器を有して構成し、この上部接続用密閉容器の一方の上記導体導出部に上記垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサを介してほぼ水平に配置した一方の母線用密閉容器を接続し、上記上部接続用密閉容器の他方の上記導体導出部に他の上記垂直配置形ガス区分用絶縁スペーサを介してほぼ水平に配置した他方の母線用密閉容器を接続したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  4. 請求項1に記載のものにおいて、上記遮断器用密閉容器は、ほぼ水平に配置すると共に、その軸方向一端部の上部に上記接続用密閉容器の下部を接続したことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
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