JP4131915B2 - 電動送風機 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、回転子に設けた出力軸の一端に固定されるファンと、その出力軸の他端に設けらた整流子と、ファンを覆うファンカバーと、電動部を囲む筒状の電動部カバーとを備え電動送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図4、5に示すような電動送風機が知られている。これらの図において、1は固定子、2はコイル4を有する回転子である。回転子2は出力軸3に固定され、この出力軸3の下端部にはコイル4に電流を供給するための整流子5が固定されている。その整流子5には図示しないブラシが接触している。7はブラシを収容したブラシ保持器である。
【0003】
出力軸3の上端部には遠心ファン9が固定されている。この遠心ファン9はファンカバー10によって覆われて、その中央部には吸気口8が設けられている。
【0004】
固定子1及び回転子2からなる電動部と遠心ファン9との間には整流板11が設けられており、この整流板11により遠心ファン9からの風が整流されて電動部側に流されるようになっている。
【0005】
13はフレームであり、このフレーム13には出力軸3の下端部を回転自在に支持したベアリング14を保持したベアリング受け部13Bが形成されている。また、このフレーム13は整流子5を囲んだ壁部13Dを有している。
【0006】
電動部の周囲は円筒状のカバー部15Aを有する電動部カバー15で覆われており、この電動部カバー20によって整流板11からの空気を電動部に案内するようになっている。これによって電動部が冷却されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固定子1と回転子2との間に十分な隙間がなく、また、図4に示すように電動部カバー15のカバー部15Aの開口15Bから出力軸3に沿う方向に空気が排気されていくので、フレーム13内に流れ込む空気を十分に確保することができなかった。このため、整流子5を十分に冷却することができず、整流子5の温度上昇を十分に抑制することができなかった。また、フレーム13の内側に溜まるカーボンの摩擦粉により短絡するおそれもあった。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは整流子を十分に冷却し、かつカーボンの摩擦粉を吹き飛ばすことのできる電動送風機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するため、固定子とこの固定子に対して回転自在に設けられた回転子とから構成された電動部と、前記回転子に設けられた出力軸の一端に固定されたファンと、前記出力軸の他端に設けられ前記回転子に電流を供給するための整流子と、前記ファンを覆うファンカバーと、前記電動部を囲む筒状の電動部カバーと、前記出力軸の他端を回転自在に保持するとともに前記整流子を囲む周壁部を有するフレームとを備え、前記周壁部には前記出力軸を挟んで相対向する開口部が形成され、前記電動部カバーは前記ファンによる排気風を前記電動部に案内するとともにその他端の開口から排気し、前記開口から排気される排気風の一部を前記整流子に向けて流す案内風路が設けられ、前記案内風路は、前記周壁部の一方の開口部から他方の開口部に向けて排気風を流し、前記周壁部の他方の開口部から排出される排気風の流れを変えないように、前記電動部カバーの他端の開口に蓋壁部を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る電動送風機30の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0011】
図1、2において、31は固定子、32はコイル34を有する回転子であり、これらは電動部を構成するものである。固定子31は、永久磁石から構成され、回転子32を囲んでいる。回転子32は出力軸33に固定され、出力軸33は回転子32とともに固定子31に対して一体回転するようになっている。
【0012】
出力軸33の一端部には遠心ファン39が固定されており、この遠心ファン39は回転子32とともに回転するようになっている。遠心ファン39はファンカバー40によって覆われており、その中央部には吸気口41が設けられている。遠心ファン39はその回転によってこの吸気口41から空気を吸引して実線で示す矢印方向に流すようになっている。
【0013】
出力軸33の他端部には整流子35が固定されている。その整流子35には図示しない一対のブラシが接触している。各ブラシは、固定子31を保持したフレーム43に取付けられた一対のブラシ保持器37内にそれぞれ設けられている。一対のブラシ保持器37は相対向しており、各ブラシ保持器37の端部とブラシとの間には図示しないスプリングが装着されている。ブラシは、このスプリングによって整流子35に弾接されている。
【0014】
電動部と遠心ファン39との間には整流板54が設けられており、この整流板54は遠心ファン39からの風を整流して電動部側へ流すものである。
【0015】
フレーム43には、出力軸33の下端部を回転自在に支持したベアリング55を保持したベアリング受け部44が形成されている。また、フレーム43には整流子35を囲む周壁部43Aを有し、この周壁部43Aには、一対のブラシ保持器37を結ぶ直線と直交する方向に相対向した一対の開口43B,43Cが形成されている。
【0016】
電動部の周囲は両端が開口された筒状の電動部カバー50で囲まれており、この電動部カバー50は一端部側において整流板54により整流された空気を電動部に案内するようになっており、これによって電動部が冷却されるようになっている。この電動部カバー50はビスBによって整流板54に固定されている。
【0017】
図2(C)において、電動部カバー50は上下方向に扁平に形成されており、左右にある壁部51は整流板54の外周縁と同じ位置に位置するとともに、ブラシ保持器37の外側の端部の上方に位置して円弧状に形成されている。上下にある壁部52は、整流板54の外周縁より内側に位置し、壁部52と壁部52との間の間隔は壁部51と壁部51との間の間隔より小さく設定さ、壁部51,52で囲まれる排気風路の断面積が極力小さくなるようにされ、所定の流速が得られるようになっている。
【0018】
そして、その断面積内の下方にブラシ保持器37が位置している。すなわち、電動部カバー50の排気風路投影断面積内にブラシ保持器37が配置されている。
【0019】
このように、ブラシ保持器37が電動部カバー50の排気風路投影断面積内に配置されているので、電動部カバー50から排気される空気がブラシ保持器37全体に当たり、ブラシ保持器37全体を確実に冷却することができる。このため、ブラシ36A、36Bの温度上昇を防止することができ、電動送風機の出力および効率の低下を防止することができる。
【0020】
電動部カバー50の下端部である他端部には、フレーム43の開口43Bに対向した位置に案内風路部60が一体に形成されており、この案内風路部60は図1および図2(B)に示すように下方に延びるとともに先端部61aが内側に曲がったガイド壁部61と、このガイド壁部61の両側に相対向してそれぞれ設けられた側壁部62,62とを有している。側壁部62,62は電動部カバー50の内側に形成されており、側壁部62,62の上部(図2(B)において)は拡開している。そして、ガイド壁部61と側壁部62とで案内風路が形成されている。
【0021】
また、フレーム43の開口43Cに対向した電動部カバー50の下部((図2(B)において)には凹部55が形成されている。この凹部55の上端には、フレーム43の開口43Cの上縁まで延びた蓋壁部56が形成され、凹部55の両側端にはフレーム43の開口43Cの側縁まで延びた側壁部57,57が形成されている。そして、蓋壁部56と側壁部57,57とでフレーム43の開口43Cの上と両側部の上側とを囲んだ状態となっている。
【0022】
次に、上記のように構成される電動送風機の動作について説明する。
【0023】
回転子32および出力軸33の回転によってファン39が回転すると、ファンカバー40の吸気口41から空気が吸引され、この吸引された空気は実線で示す矢印方向から電動部カバー50内へ流れていく。電動部カバー50内へ流れた空気は電動部を冷却して電動部カバー50の開口50Aから外へ排気されていく。
【0024】
また、電動部カバー50の内周面に沿って下方(図1において)に流れてきた空気の一部は案内風路部60の側壁部62,62間に入り込み、この側壁部62,62間に入り込んだ空気は、ガイド壁部61および側壁部62,62に案内されるとともにフレーム43の開口43Bを介して整流子35に向けて吹き付けていく。このため、フレーム43内に入り込む排気風を十分に確保することができ、整流子35は十分に冷却される。このため、整流子35の温度上昇を十分に抑制することができ、電動送風機30の入力を向上させることができる。
【0025】
また、フレーム43内に流れ込む排気風を十分に確保することができることにより、ブラシの磨耗粉がフレーム43内に溜まってしまうことが防止され、磨耗粉の付着による短絡、耐圧不良や電動機寿命の低下の防止を図ることができる。
【0026】
整流子35に吹き付けられた空気は、フレーム43の開口43Cから電動部カバー50の凹部55の下側を通って外へ排気されていく。その凹部55には、蓋壁部56と側壁部57,57とが形成されているので、電動部カバー50の内周面に沿って下方に流れてくる空気は、その蓋壁部56に当たることにより、フレーム43の開口43Cから排気される空気の流れを妨害してしまうことがない。このため、フレーム43の開口43Cから排気される空気はスムーズに流れていくことになり、フレーム43内を流れる排気風をさらに十分に確保することができることになる。
【0027】
また、その凹部55の側壁部57,57により、電動部カバー50の内周面に沿って流れてきた空気が横から回り込んでその凹部55内に入り込むことが防止されるので、その横から回り込む空気によって、フレーム43の開口43Cから排気される空気の流れが妨害されてしまうことがない。このため、フレーム43内を流れる排気風をさらに確保することができることになる。
【0028】
図3は他の電動部カバー70を示したものである。この電動部カバー70の円筒状のカバー部71に案内風路部60を形成したものである。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、整流子を十分に冷却し、また、ブラシの摩擦粉を吹き飛ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る電動送風機の構造を示す断面図である。
【図2】 図1に示す電動送風機の構造を説明するための斜視図であり、
(A)は、電動部とファンケースを示した斜視図である。
(B)は、電動部カバーを示した斜視図である。
(C)は、底面図である。
【図3】 他の例の電動部カバーを示した斜視図である。
【図4】 従来の電動送風機の構造を示す断面図である。
【図5】 図4に示す電動送風機の構造を説明するための分解斜視図である。
【符号の説明】
31 固定子
32 回転子
33 出力軸
35 整流子
39 ファン
40 ファンカバー
50 電動部カバー
60 案内風路部
Claims (1)
- 固定子とこの固定子に対して回転自在に設けられた回転子とから構成された電動部と、
前記回転子に設けられた出力軸の一端に固定されたファンと、
前記出力軸の他端に設けられ前記回転子に電流を供給するための整流子と、
前記ファンを覆うファンカバーと、
前記電動部を囲む筒状の電動部カバーと、
前記出力軸の他端を回転自在に保持するとともに前記整流子を囲む周壁部を有するフレームとを備え、
前記周壁部には前記出力軸を挟んで相対向する開口部が形成され、
前記電動部カバーは前記ファンによる排気風を前記電動部に案内するとともにその他端の開口から排気し、
前記開口から排気される排気風の一部を前記整流子に向けて流す案内風路が設けられ、
前記案内風路は、前記周壁部の一方の開口部から他方の開口部に向けて排気風を流し、
前記周壁部の他方の開口部から排出される排気風の流れを変えないように、前記電動部カバーの他端の開口に蓋壁部を設けたことを特徴とする電動送風機。
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